札幌駅に着いた。 鮎ちゃんはまだ 来ていないみたいだな。 ごめんね遅れちゃって・・朝からお父さんが 誰と会うんだとか @7000@どこに行くんだとか いろいろ うるさくってさ・・ お父さんについて聞く 待たされたことに文句を言う ごめん。私ちょっと時間にルーズなとこ あるかもしれない・・@7001@今度待ち合わせする時は 遅れないようにするね。 ウチのお父さん 男女交際にすっごく厳しいんだ。 @7002@だから今日も 女の子と行くって ウソついて来ちゃった。 さっ! そろそろ汽車に乗らなきゃ。@7003@行こ? これから行くのはテイネオリンピアっていう 遊園地なんだ。たぶん札幌で一番大きな遊園地だよ。 趣味について聞く 学校について聞く 好きな男性のタイプについて聞く 趣味はやっぱり カラオケかなぁ・・ 私 曲を2、3回聞いただけで たいていのメロディを 覚えちゃうんだよ。 でも歌ってやっぱり歌詞じゃない? 歌詞を理解してきっちり歌い込めるようになるまでには それなりに時間がかかるのよね。 そのへんが深いっていうか・・ だからやめられないっていうか・・ 琴梨と同じ 大里高校の1年だよ。 クラスは違うけど 部活で一緒なんだ。 琴梨ってさ なんだか放っておけないって感じで ついついかまっちゃうのよね。 うふふっ・・気になる? 気になる。 別に・・ あのね。小学校の頃 好きな男の子がいたんだ。 近所に住んでた 二つ年上のお兄さんなんだけど いじめられっ子だった私を かばってくれたの。 ハンサムで スポーツ万能で 勉強もすごく良くできたんだけど・・ @7007@私が中学に上がった年に 交通事故で死んじゃった。 @7008@あのね。彼 似てたんだ。すごく・・ &主人公&さんに・・・ @7009@私 会ったその日に &主人公&さんを デートに誘っちゃったけど・・ そういうこと 誰にでも言ってるわけじゃないよ。 はい。昔話はこれでおしまい! &主人公&さんも 忘れてね。 だったら教えてあげない。 でも楽しみだなぁ 遊園地・・ 子供の時に 行って以来だし。 私 絶叫マシン系 大好きなんだ。 あのね。テイネオリンピアには スーパートマホークっていう 絶叫マシンがあるんだ。 @7010@でもよく考えたらさ絶叫マシンってすごい名前だよね。 だって絶叫しちゃうんだよ。私はそんなに はしたない声 出さないけどね。 @7011@あ・・そろそろ駅に着くよ。 手稲駅に着いた。 ここから『手稲山ロープウェイ行き』の バスに乗るんだ。こっちだよ。 テイネオリンピアは二つのエリアに別れてるんだ。 お化け屋敷なんかがある「プラザT」と 観覧車やスーパートマホークがある「プラザU」。 まずどっちに行こうか? プラザT プラザU うん。いいよ。行ってみよ。 実は私もそっちに行きたかったんだ。 プラザ合意ってやつね。 ・・・・・・・・・・・・ ・・・・・・・・・・・・ 気まずい沈黙が訪れた。 鮎ちゃんはちょっと困ったような顔をして プラザTの方に歩いていった。 プラザTには バーチャル・ホラーサウンドと テクノ・メイズっていう巨大迷路と あとお化け屋敷があるよ。どれにする? バーチャル・ホラーサウンド テクノ・メイズ お化け屋敷 ・・・・・・・・・・・・ ・・・・・・・・・・・・ 気まずい沈黙が訪れた。 鮎ちゃんは ちょっと深呼吸してから もう一度 僕に聞いてきた。 プラザTには バーチャル・ホラーサウンドと テクノ・メイズっていう巨大迷路と あとお化け屋敷があるよ。どれにする? バーチャル・ホラーサウンド テクノ・メイズ お化け屋敷 うん。いいよ。なんか面白そうだよね。 バーチャル・ホラーサウンド。 それじゃ 行ってみよ! メイズって迷路っていう意味でしょ? だったらテクノ・メイズはテクノな迷路って意味か・・ どの辺がテクノなんだろうね。なんか興味津々。 え? 行くの? 別にいいけど きっと子供だましだよ。 まぁいいや。行ってみよ! バーチャル・ホラーサウンド テクノ・メイズ お化け屋敷 プラザU 大観覧車 スーパートマホーク プラザT バーチャル・ホラーサウンドは音だけで 恐怖の体験が出来るアトラクションなんだって なんか面白そうだよね。早く行こ。 僕はヘッドフォンをつけて目を閉じた。 結構 怖かったね。 音だけだからって馬鹿にしてたけど 私 鳥肌立っちゃったよ。 @7012@次はどこに行こうか? テクノ・メイズは ハイテク機能を満載した 3D迷路なんだって 楽しみだなぁ。 テクノメイズの操作説明を見ますか? はい いいえ それじゃ! スタート! こっちこっち! こっち・・・でいいのかな? なんか迷っちゃったんじゃない? チェックポイント 見つけたよ! あっ! あそこがゴールだ! やった! ゴール! やったね。最高記録だよ! さっすが! 結構 迷っちゃったね。 でも楽しかったよ。 はぁ・・やっとゴールできたね。 ちょっと疲れちゃったかも・・ 次はどこに行こうか? 『恐怖が面白い。サスペンス一杯のホラーゾーン』 ・・だって 入ってみようよ。 こういうのって全部作り物のワケじゃない・・ 人を脅かそうとして それっぽい演出とかして・・ きゃーー!! @0034@びっくりした。怖いとかそういうのじゃなくて 急に来たら 誰だってびっくりするよね。 ひっ!! @0035@ちゃんと予告すればいいのよ。 前方から生首が落ちてきますのでご注意下さいとか・・ わっ!! ごめんなさい。 あーん! 早く終わらないかな・・ 作り物ってわかってても やっぱりちょっと怖いよ。 気が付くと鮎ちゃんは僕の手をしっかりと握っていた。 僕は・・・ 鮎を励ます 鮎を怖がらせる 怖がらなくていいよ。 僕が付いてるからさ・・ 別に怖がってなんか・・なくもないか・・ 手 離さないでね。 鮎ちゃんがさらにぎゅっと手を握ってきた。 さっきから『これは作り物だ。』って そればっかり 強調してるけど 本当にそうかな? 木を隠したければ森に隠せって よく言うだろ? だから例えばどこかで殺人事件があって 犯人がここに死体を隠していたとしたら・・・ みんな作り物だと思いこんで 誰も気付かないまま・・ もう!! やめてよ!! 鮎ちゃんが手を離してしまった。 ・・・ちょっと 失敗したかな? あー! 怖かった。 もう ここ絶対入らないからね!! @7013@次はどこに行こうか? プラザUには 大観覧車と絶叫マシンの スーパートマホークがあるよ。どっちに行く? 大観覧車 スーパートマホーク ・・・・・・・・・・・・ ・・・・・・・・・・・・ 気まずい沈黙が訪れた。 鮎ちゃんは ちょっと深呼吸してから もう一度 僕に聞いてきた。 プラザUには 大観覧車と絶叫マシンの スーパートマホークがあるよ。どっちに行く? 大観覧車 スーパートマホーク それじゃ 大観覧車に行ってみよ! それじゃ スーパートマホークに行ってみよ! 私 これ大好きなんだ。早く乗ろ! あっ! 昇ってる昇ってる! 気持ちいい・・ 私高い所って大好き! 高いところに昇ると 普段 見えなかった景色が 当たり前みたいに 目の前に広がって・・ なんかすごく 気持ちいいよね。 僕もそう思うよ そんなもんかなぁ・・ そんなもんだよ。 きっと観覧車を発明した人だって そういう風に思って作ったんだよ。 うん。馬鹿と煙は高いところが好きってよく言うけど そういう馬鹿なら 私 なってもいいな・・ その馬鹿は 自分の小ささを知ってるから きっと大きな物に あこがれてるんだよ。 『空の高さを知っている馬鹿』って なんか良くない? あのね・・ こんなこと言うと 笑われちゃうかもしれないけど・・ 私 歌手になりたいんだ。自分の歌のCD出して それをみんなが聞いてくれたら最高だなって・・ そんなの無理だよ いいね。そういうの・・ うん。無理っぽいよね。でもちゃんとそう言う夢を つかんだ人っているわけでしょ? ひょっとしたら ひょっとするかもよ。 ほんと? うれしいな。 私が歌手になりたいって言うと たいていの人は 無理だって決めつけるの。私それがいやなんだ。 夢みたいな事 言ってないで勉強しなさいとか もっと現実的なこと考えなさいとか・・ でもそうやって現実的に生きている人たちだって 夏と年末には宝くじ買ってたりするじゃない? 夢を現実にした人だって たくさんいるんだし 少なくとも私は 最初からあきらめるような ことは したくないんだ。 あっ石狩湾! ねぇ見て! すっごく綺麗! ワクワクするような夢 持ってないと きっと毎日がつまんないよ。観覧車発明した人だって きっとそう思って作ったんだよ。 私が歌手になったら &主人公&さんを マネージャーにしてあげてもいいよ。 あー! 気持ちよかった。 それじゃ次 どこに行こうか? うわっ! これすごそう! なんかドキドキしてきちゃった。@7014@早く乗ろ! きゃーー! わぁ! すごい! 楽しいよね。 すごかったね。まだ頭の中 クラクラしてる感じ・・ @7015@それじゃ次 どこに行こうか? ただいまより プラザTイベント広場にて 七草忍者隊のヒーローショーが行われます。 ヒーローショーだって。なんか懐かしいね。 行ってみようよ! そうしようか・・ やめようよ 七草忍者隊って 今 結構人気なんだって。 それじゃ 行ってみよ! そうだね。なんか疲れちゃったよね。 そろそろ帰ろ! みなさんこんにちは。司会のお姉さんです。 今日はここ テイネオリンピアにみなさんの大好きな 七草忍者隊が来てくれているんですよ。 日本の平和を守るために 日夜 戦っている 忍者隊のお兄さんたちも たまには みなさんと 一緒に楽しく遊びたいということで・・ 忙しいスケジュールの合間をぬって 駆けつけてくれたんです・・・あ! 誰? うわっはっは! 俺は怪人・ガストリックだ! ほう! ここには子供がたくさんいるな・・ ふふふ・・ふふふふ・・子供はこの国の 未来を担っている。つまり子供を支配すれば 未来の日本を支配できるのだ! さぁ! どいつから支配してやろうか お前か! お前か? わぁ! やだー!! きゃーー!! ひどい! そんなことさせないわ! うるさい! 邪魔をするな! キャー! 助けて! ああ・・こんな時 忍者隊が来てくれたら・・ みんな! お願い! 大きな声で忍者隊を呼んで! みんなの声を聞けば きっとやってくるわ。 忍者隊の おにいさーん! 忍者隊の おにいさーん! 飽食の国・ニッポンを救うため 惑星イガからやって来た。 我ら希望の七つ星! セリ! ナズナ! ゴギョウ! ハコベラ! ホトケノザ! スズナ! スズシロ! 我ら 七草忍者隊!! ねぇ・・・面白い? うん。面白いよ うーん・・ だよね。帰ろ! それじゃ 最後まで見ようか・・ うぬぬ! 七草忍者隊めぇ! これでも食らえ! ガストリック・ブラスト! きゃあぁ! セリ! 大丈夫か? みなさん。忍者隊のお兄さんたちがピンチです。 大きな声で応援しましょう! がんばれー! ファイトぉ!! みんなありがとう! おかげで元気が出てきたわ。 それじゃ そろそろ行くわよ! 七草忍法! ジェノサイド・セブン! うげぎゃーー! こうして 厳しい戦いが終わった。 七草忍者隊と みんなの勇気の勝利だ。 しかし この平和も長くは続かない・・ 悪の秘密組織 月風(ゲップー)の 次なる魔の手が 迫っているのだ。 戦え七草忍者隊! 月風の野望をうち砕くのだ。 うーん。なんか演出がイマイチかな・・ 配役だよ配役! ったく! 納得いかないな! やっぱスズナとスズシロは双子なワケだから せめて背格好ぐらいはそろえなきゃ・・ 司会のおねぇさん! 萌え萌えですわ! けあふりぃさん ミニスカ好みだし・・あれ? あれれ? あっ! 里中先輩! お疲れさまでーす! あれれれれれ? 鮎ちゃん! デート? やだ! そんなの・・・ですよ。 なーんだ。彼氏いたんなら紹介してよ。 初めまして。里中梢です。 初めまして。&主人公名前&です。 でも意外だなあ・・まさか鮎ちゃんが・・・ねぇ・・ 里中先輩こそ どうしたんですか? あっ! これ? OFF会の連中。 『けあふりぃ』ですわ。 俺は『蒼き月の夜』。よろしく。 え? 誰? ・・・ですか? あっ! ヤダぁ! ハンドルよハンドル。 ハンドルって 何ですか? パソ通とかで呼び合う あだ名のこと。 私は『ゆきちゃん』なんだ。 はぁ・・ あっ! そろそろ二回目のショーが始まるけど 鮎ちゃんたち どうするの? 二回目って・・内容的には同じですよね? うん。 また見るんですか? 当然! その後はサイン会もあるし 握手もしてもらわなくちゃ・・それと・・ パンチラは一期一会ですわ。 まったくメケメケだよな・・ あっ! あの・・もう遅いから 私たちは帰ります。 そぉ? 残念。それじゃ鮎ちゃん。ばいばい。 彼氏さんも さよなら! あの人 里中梢さんって言って高校の1年先輩なんだ。 幽霊部員だけど 一応 テニス部。 ちょっと 変わった人でしょ? うん。まあね。 そんなことないよ そう? 私はちょっと 苦手だな・・ なんかオタクっぽいっていうか・・・ 実は 私ちょっと 苦手なんだ・・あの先輩・・ あっ! もうこんな時間・・ そろそろ帰らなくっちゃね。 今日はありがとう。すごく楽しかったよ。 私 結構 絶叫しちゃったかも・・ あのね。琴梨から聞いてるかもしれないけど 明日から私たち部活の合宿があるんだ。 3泊4日だから 戻るのは7日かぁ・・ それで・・・・・・・ ねぇ! 戻ったらまた デートしない? うん。いいよ。 うーん・・それはちょっと・・ やったぁ!! 楽しみだなぁ・・ @S@・・・@P@じゃ しょうがないね。 無理に付き合ってもらうのも悪いし・・ それじゃ。おやすみなさい。 おやすみ。 鮎! @7030@帰ったのか? やばっ! お父さんだ。それじゃね。ばいばい。 ただいまーー! もしもし? &主人公&です。 川原さんのお宅ですか? あっ! 私! 鮎だよ! 電話してくれたんだね。ありがとう! それで 用件なんだけど・・ デートでしょ? 明日なんかどう? うん。いいよ。 明日はちょっと・・ それじゃ決まり! 明日の午後 テレビ塔の前で待ち合わせ。 私 楽しみにしてるね。ばいばーい。 それじゃまた都合のいいときに電話して。 待ってるからね。ばいばい。 テレビ塔前に着いた。 鮎ちゃんはまだ 来ていないみたいだな。 ごめんね遅れちゃって・・朝からお父さんが あれ持ってけ これ持ってけってうるさいの。 鞄を持とうかと聞く 待たされたことに文句を言う ごめん! また遅れちゃったね。 あっ! ありがと。 それじゃ あっちのベンチ行こ! ここのベンチ 琴梨とよく来るんだ。 あ・・お昼まだでしょ? 私 持ってきたよ。 お父さんがさぁ・・彼氏にウチの寿司を食わせろって 男女交際には うるさい人のはずだったんだけど・・ こういうサービスしてくれるってことは ひょっとして 認めてくれたってことなのかな? はい。食べて。お茶もあるよ。 それじゃ いただきます。 僕は 寿司を食べてみた。 ・・・・・!! うまい!! 口の中で ほこっとほどけてゆくシャリは まさに職人芸。絶妙の握り加減だ。 そしてネタの新鮮さ・・ 特に鮭が感動的だ。甘くて脂が乗っていて 今までに食べたことのないうまさだ。 あ・・それね『鮭児』って言うんだ。普通のシャケより 脂が乗ってるでしょ? めったに取れないから 幻のシャケって呼ばれてるんだよ。 そしてボタンエビ・・この大きさはすごい! 東京のエビは 普通火を通してあるがこっちは生だ。 口の中でとろけるような甘さ・・絶品だ。 そしてこれは・・カニだ! カニの寿司なんて 初めてだ! しかもこんなにダイナミックに・・ 身も柔らかくて本当にうまい!! これは『幸せの味』そのものだ。 僕は感動した。ああ・・素晴らしい。 おいしい? おいしいなんてレベルじゃない。凄い! ほんと? よかった。 それじゃ このイカも食べて。 私 これだけは苦手なんだ。 ありがとう。 僕は イカを食べてみた。 ・・・・・!! △▼♂♀☆◎●〒§※!!! うぉぉぉぉぉぉぉぉぉおぉぉぉぉおぉおぉおぉお!! ・・これは ワサビ・・それも・・ものすごい量だ。 鼻がツーンとして涙がこぼれてくる・・・ 鮎ちゃんのお父さんは 人を感動させるほどの 技を持った人だ。ついうっかりワサビを多くしたなんて 絶対に考えられない。これは意図的なものだ。 そして彼は 鮎ちゃんがイカを食べられないことを 知っていた。つまり僕を狙い撃ちしたのだ。 あれ? どうしたの? なんか涙ぐんでない? な・・何でもないよ・・ イカの寿司は お父さんの愛情の味がした。 ねぇ。ちょっと歩かない? そうだね。 それはちょっと・・ ウチのお父さん 本当にお寿司が好きなんだ。 例えば よその街で評判のお寿司屋さんがあると必ず 食べに行くの。で おいしいとすごく悔しがるの・・ それで その味を超えるためにずっと研究するんだ。 気に入った味にならない時は 2週間ぐらい ずーーっとお寿司ばっかり食べてるのよ。 お客さんにおいしく食べてもらうために ネタの研究やシャリの研究をいっつもしてる・・ 『うまい!』っていう一言のために 一生懸命・・ 結局お父さんは お寿司を握るのが好きなんだ。 だって そういう時のお父さんって ものすごく楽しそうなんだもん。 だからね。私 思ったの。 こういうのが才能なのかなぁって・・ ウチのお父さんは 普通の人が 努力しないと 出来ないことを 楽しみながらやっちゃうでしょ? そういうのが才能なのかなって 思ったんだ。 それで そういう才能の人が 努力した時 その時は 普通の人が絶対に出来ないようなことでも 出来ちゃうんじゃないかなって思うんだ。 私は歌が好き。歌ってる時 すごく楽しいの。 だから自分の『好き』を もっと大切にしたいんだ。 ・・あっ! この辺のベンチに座ろ! ウチのお父さん 本当にお寿司が好きなんだ。 例えば よその街で評判のお寿司屋さんがあると必ず 食べに行くの。で おいしいとすごく悔しがるの・・ それで その味を超えるためにずっと研究するんだ。 気に入った味にならない時は 2週間ぐらい ずーーっとお寿司ばっかり食べてるのよ。 お客さんにおいしく食べてもらうために ネタの研究やシャリの研究をいっつもしてる・・ 『うまい!』っていう一言のために 一生懸命・・ 結局お父さんは お寿司を握るのが好きなんだ。 だって そういう時のお父さんって ものすごく楽しそうなんだもん。 だからね。私 思ったの。 こういうのが才能なのかなぁって・・ ウチのお父さんは 普通の人が 努力しないと 出来ないことを 楽しみながらやっちゃうでしょ? そういうのが才能なのかなって 思ったんだ。 それで そういう才能の人が 努力した時 その時は 普通の人が絶対に出来ないようなことでも 出来ちゃうんじゃないかなって思うんだ。 私は歌が好き。歌ってる時 すごく楽しいの。 だから自分の『好き』を もっと大切にしたいんだ。 私なりに どうしたら歌手になれるかなって考えて 今 楽器の練習 してるんだ。ほら・・ 今度 狸小路のメッセ・ホールでオリジナル曲の コンテストがあるんだ。私 それに応募しようと思って 今 作曲してるの。歌い出しはこんな感じ・・ 歌い出しは気に入ってるんだけど 次の展開を どうしようかなって迷ってるの・・ ちょっと聞いてみてね。まずはこれ・・ それか こっち・・ ねぇ。どっちがいいと思う? 最初のヤツがいいな 二番目のヤツがいいな もう一回聞かせて うん。いいよ。 まず最初はこれ。 次が これ。 ・・・・・・・・・・・・ ・・・・・・・・・・・・ 気まずい沈黙が訪れた。 鮎ちゃんは ちょっと深呼吸してから もう一度 僕に聞いてきた。 ねぇ。どっちがいいと思う? 最初のヤツがいいな 二番目のヤツがいいな もう一回聞かせて それじゃ こっちにするね。 それじゃ こっちにするね。 うん。いいよ。 まず最初はこれ。 次が これ。 それじゃ サビの部分は どうしようかな・・ こんな感じかな? それとも こんな感じ? ねぇ。どっちがいいと思う? 最初のヤツがいいな 二番目のヤツがいいな もう一回聞かせて ・・・・・・・・・・・・ ・・・・・・・・・・・・ 気まずい沈黙が訪れた。 鮎ちゃんは ちょっと深呼吸してから もう一度 僕に聞いてきた。 ねぇ。どっちがいいと思う? 最初のヤツがいいな 二番目のヤツがいいな もう一回聞かせて それじゃ こっちにするね。 それじゃ こっちにするね。 うん。いいよ。 まず最初はこれ。 次が これ。 それじゃ通して弾いてみるね。 よし! 出来た! 後はこの曲に 歌詞を付けるだけだね。 協力してくれて ありがとう! それじゃそろそろ カラオケ・タイムかな? うん。いいね うーん・・・ カラオケは いつもの須貝だよ。 それじゃ 早く行こ! それじゃ・・帰ろっか・・ セーフ! セガカラの部屋 私たちで最後だったよ! 今日は何を歌おうかな・・ あっ! そうだ! ねぇねぇ。カラオケ勝負しよ! 負けた方が『罰ソング』を歌うの。 罰ソングって? すぐにわかるって。 それじゃいつもの歌 歌いまーす! それじゃ次! &主人公&さんだよ。 曲 選んで! MOVE ON ひこうき雲 したっけ ・・・・・・・・・・・・ ・・・・・・・・・・・・ 気まずい沈黙が訪れた。 鮎ちゃんは ちょっと深呼吸してから カラオケのリモコンを操作し始めた。 画面の指示に合わせて パッドのボタンを 押して下さい。 やった! 勝った! あーん! 負けちゃった・・ それじゃ 私 罰ソングを歌います。 曲目は『わたしまけましたわ』 それじゃ 歌ってね。&主人公&さん。 曲目は『わたしまけましたわ』 くやしい! こんな屈辱的な歌・・ 次は絶対に 負けないから! うふふ。なんか気持ちいい。 いいよね。この罰ソング。 ・・うううっ・・・ なんて屈辱的な歌なんだ・・・ なんかすごい盛り上がっちゃったよね。 うん。楽しかったね 鮎ちゃんの歌 最高だったよ まぁまぁかな・・ こんなに騒いだのひさしぶりかも・・ また来ようね。 えへへ・・ありがと。 やっぱり一緒に歌ってくれる人がうまいと なんか張り切っちゃうのかもね。 あ・・えっと・・また誘ってね。 あっ! もうこんな時間・・ そろそろ帰らなくっちゃね。 また・・電話してね。 もしよかったら・・ うん。 @7017@それじゃ・・おやすみ。 おやすみ。 ただいまーー! もしもし? &主人公&です。 川原さんのお宅ですか? あっ! 私! 鮎だよ! 電話してくれたんだね。ありがとう! それで 用件なんだけど・・ デートでしょ? 明日なんかどう? うん。いいよ。 明日はちょっと・・ それじゃ決まり! 私 小樽に行きたいんだ。 明日の朝 札幌駅で待ち合わせよ? 私 楽しみにしてるね。ばいばーい。 それじゃまた都合のいいときに電話して。 待ってるからね。ばいばい。 札幌駅に着いた。 鮎ちゃんは・・・ セーフ! 私いっつも@0036@遅れちゃうから 今日は遅刻しないぞって思って・・ 時間きっかりでしょ? オンタイム川原って呼んで。 本当に呼んでみる やめる ねぇ。オンタイム川原ぁ・・ え? 何 いきなり・・ だってそう呼んでくれって・・ びっくり! 本当に呼んでくれるなんて・・ &主人公&さんって 面白い人だね。 それじゃ。そろそろ汽車に乗ろ! 私 汽車って大好きなんだ。 このレールがずーっと伸びてって 知らない街に つながってるんだよ。 そういうこと考えてると なんか ワクワクして来ない? そうだね。 ・・そうかなぁ・・ そうだね。 汽車に乗って 小樽に着くのは 当たり前のことだけど その当たり前を作るために きっと いろんな人が苦労したんだろうね。 私はワクワクするよ。 ・・・まぁいいけど・・ あ・・海! ・・綺麗・・ あそこに見える陸地が ロシアだよ。 本当? まさかぁ・・ えへへ・・ばれた? ロシアなんて見えないよね。 えへへ・・うそだよ・・ @7019@あっ! 着いたみたい・・ 小樽駅に着いた。 私の行きたいところは決まってるんだ。 アイスクリームパーラー「美園」。付き合ってね。 もちろん 甘い物は・・ちょっと・・ それじゃ こっちだよ。 甘くない物もあるから平気だよ。 やっぱり小樽に来たら 美園に行かないとね。 ・・こっちだよ。 ここのお店 ハードアイスクリームが 人気なんだよ。早く入ろ! ごめんね。無理にさそっちゃって・・ でも ここのアイスクリーム 本当においしいんだよ。 ちょっと食べてみ@6005@て! はい。 僕はちょっと戸惑った。これはいわゆる 『あーん』ではないだろうか? 僕は・・・ アイスクリームを食べる 遠慮する 僕はアイスクリームを食べてみた。 ・・・・うん。いける。 どっしりとした質感の昔ながらのアイスクリームだが 上品な甘さで後味もさっぱりとさわやかだ。 僕はどちらかと言うと甘い物が苦手な方だが これならおいしく食べられる。 あれ? ひょっとして照れてるの? ちょっと顔が赤いみたいだよ。 @7030@うふふっ・・かわいい。 ここのお店 大正8年から営業してるんだって 今のご主人は三代目・・すごいよね。 創業以来 変わらない方法で 自然の素材だけを 使ったアイスクリームを作り続けているんだって・・ それじゃ いただきまーす。 いただきます。 僕はアイスクリームを食べてみた。 ・・・・!! うまい!! どっしりとした質感の昔ながらのアイスクリームだが 上品な甘さで後味もさっぱりとさわやかだ。 ここはね ソフトクリームもおいしいんだよ。 両方食べたら きっとお腹こわしちゃうけどね。 小樽って おいしいものがたくさんあるよね。 私 小樽に住んでたら きっと太ってただろうな・・ それじゃそろそろ ここ 出ようか? こっちに行くと ウチのお父さんが大好きな 小樽寿司屋通りだよ。 ここが小樽寿司屋通り。 @7027@お寿司 食べたい? うん。いいね。 うーん。別にいいよ。 でも「澤登」の娘としては よそのお寿司屋さんを お薦めするわけにはいかないなぁ・・・ @7027@札幌に戻ったら ウチで食べてよ。ね? そうだよね。「澤登」の娘としては よそのお寿司屋さんを紹介するのは ちょっとアレだなって思ってたんだ。 実はもう一軒 私のお薦めがあるんだ。 こっちだよ。 ここの花園団子がおいしいの。 私 買ってくるね。 えへへ・・買っちゃった。 後で一緒に 食べようね。 @7020@さぁ! 次は小樽オルゴール堂だよ。 私 オルゴールの音色って大好きなんだ。 さぁ! 中に入ろ! わぁ! すごい! これ全部 オルゴールなんだよね。 もしここにある全部のオルゴールが一斉に鳴ったら・・ きっと すごい不協和音なんだろうなぁ・・ ねぇねぇ。ピンクフロイドの『狂気』ってアルバム 聞いたことある? うん。あるよ。 うーん。聞いたことないなぁ・・ 4曲目のイントロで 時計が一斉に鳴るでしょ? 私 何回聞いてもあそこでびくっとしちゃうの・・ ピンクフロイドはウチのお父さんが大好きなバンドで いっつも歌いながらお寿司にぎってるんだよ。 でも お寿司とプログレって何か変な組み合わせだね。 そっか・・じゃ 今の話 忘れてね。 川原ツアーコンサルタント主催の 『正しい小樽を知るツアー』としては 次の目的地は天狗山ね。 了解 そういうツアーだったの? うん。今私が決めたの。 天狗山はバスで行くんだよ。 それじゃ 行こ! 天狗山はバスで行くんだよ。 @7023@それじゃ 行こ! あっ! バスが来たよ。 あれに乗って それからロープウェイに乗るんだ。 こういう所来ると なんかデートしてるって感じ・・ ねぇ・・手 つないでいい? うん ・・・・ @S@・・@P@残念。もうロープウェイ来ちゃったよ。 @7025@えへへ・・照れてるんでしょ? ・・・実は私も照れてたりして・・ @7026@あっ! ロープウェイが来たよ。 ほら見て! 小樽の街が遠くに見える。 さっきアイス食べたり お団子買ったり オルゴール見たりした街が あんなに遠くに見えるよ。 なんかそういうのって すごいよね。 そうかな・・普通だよ そうだね。 うーん。・・・そうかも・・普通かもね。 でも その普通を支えている細かいことが 私には すごく不思議なんだ。 ロープウェイに乗っただけで 街が全然違って見えたり 1時間も経たないうちに 自分たちが全然違うことを してたり・・なんか・・そういうのって不思議だよね。 間もなく 天狗山山頂駅に到着いたします。 天狗山山頂に着いた。 着いた着いた! ねぇ! あっちのベンチで お団子食べよ! すごい綺麗だよね。ここから見える景色・・ こういう素敵なところに来ると 私・・ 私 お団子食べたくなっちゃう。 やっぱり『花より団子』って感じの性格なのかな・・ はい。食べてみて。おいしいよ。 僕は 花園団子を食べてみた。 ・・・・!! うまい!! もちっとした団子は上品な甘さで ゴマあんの風味をどっしりと支えている。 正油味もなかなかいける。黒あんもうまい! ここのお団子は 添加物を使ってないんだって 普通のお団子とは ちょっと違うよね。 リス! うわー! かわいい! ねぇねぇ! リスってお団子食べるのかな? これ あげても大丈夫かな? 大丈夫だよ。きっと やめた方がいいんじゃない? うん。そうだね。 リスって何が好きなのかなぁ・・あっ・・ ほらっ! 食べて・・あっ・・ お団子 好きじゃなかったのかな・・ あーあ・・行っちゃった。 私 琴梨がうらやましいなぁ・・ え? だって琴梨はさぁ・・いっつも・・・ 琴梨って 自然に人から好かれるタイプだよね。 気が付くと みんな琴梨の周りに集まってるの・・ 私はそういうタイプじゃないからなぁ・・ 気にすることないんじゃない? ほんと琴梨ちゃんっていい子だよね うん。私も琴梨のこと大好き。 気にすることないんじゃない? 鮎ちゃんには 鮎ちゃんの良さがあるよ。 そうかな? ・・そうだよね。 @0037@川原鮎だって けっこういいヤツだよね。 ・・なぁんか それ聞いて安心しちゃった。 綺麗・・見て! すごい夕焼けだよ! うふふ・・変なの・・ なんか 涙出て来ちゃった・・ ・・・鮎ちゃん・・・ さっ! 帰ろ! 早く帰らないと お父さんに叱られちゃうよ。 ねぇ&主人公&さん。私といて 退屈? そんなことないよ。 ・・・うーん・・ 私といて 疲れない? そんなことないよ。 ・・・うーん・・%2% よかった。 それじゃ また電話してね。 うん。 あはは・・困ってる。 そういう顔も 結構 いいよ。 それじゃ・・おやすみ。 おやすみ。 @7029@ただいまーー! もしもし? &主人公&です。 川原さんのお宅ですか? あっ! 私! 鮎だよ! 電話してくれたんだね。ありがとう! それで 用件なんだけど・・ デートでしょ? 明日なんかどう? うん。いいよ。 明日はちょっと・・ それじゃ決まり! 私 海に行きたいんだ。 明日の朝 札幌駅で待ち合わせね? 私 楽しみにしてるね。ばいばーい。 それじゃまた都合のいいときに電話して。 待ってるからね。ばいばい。 札幌駅に着いた。 鮎ちゃんは・・・ 遅い! 遅いゾ! 女の子を5分も待たせるなんて・・ あれ? でも時間はきっかり・・ えへへ・・実は私が5分前に来ちゃったんだ。 それじゃ行こ! JRの銭函駅で降りるんだよ。 私たちって いっつも汽車に乗ってるね・・ でもさ・・札幌でデートすると 知ってる人に 会っちゃうでしょ? 私 それがいやなんだ。 だからつい 遠くに行きたくなっちゃうの・・ このままずーーっと遠くに行けたらなぁ・・ 銭函駅に着いた。 ほら。銭箱! これが駅のシンボルなんだよ。 昔 この駅の切符をお守りにするのが流行ったんだけど 最近 不景気だから また人気が復活したみたい。 その他にお守りになるのが『幸福』とか『愛国』とか 『増毛』の切符もお守りになってるわ。 なんに効くかは あえて言わないけどね・・ 海は ここからバスに乗って行くんだよ。 早く行こ! 小樽ドリームビーチに着いた。 鮎ちゃんは今 水着に着替えている。 お待たせ! やだ。・・あんまり見ないでね。 僕は・・・ 別の方向に視線を外した。 それでも鮎ちゃんを見ていた。 僕は視線を外し 遠くを見ることにした。 空にはもう 秋の雲が見える。 北海道の夏は あっという間に過ぎてゆく・・ あの・・・あのね。 そういう風に 露骨に視線外されるのも なんか いやな感じがするんだけど・・ それじゃ どうすればいいかな? もうちょっと自然に・・ ・・・ひょっとしたら 私が意識しすぎてるのかな? あはは・・私 アイス買ってくるね。 僕はそれでも鮎ちゃんを見ていた。 真っ赤なビキニ・・・新品みたいだな・・ 見ないでって言ってるのにぃ・・ あはは・・なんか暑いね。 知ってる? 北海道人って実は 暑さにも寒さにも弱いんだよ。 あ・・私 アイス買ってくるね。 ・・可愛いな。僕は思った。 いつも明るくて ちょっと強引で・・ でも心のどこかに『不安の虫』を飼っている鮎ちゃん。 自分の夢を しっかりと持っていて その夢に向かって 頑張っている鮎ちゃん。 僕は・・・ 鮎ちゃんのことが好きだと思った 鮎ちゃんも結構魅力的だなと思った 鮎ちゃんはあまり好みのタイプじゃないと思った 僕は鮎ちゃんのことが好きだ。・・そう思った。 彼女のことをもっと知りたい。 彼女の力になってあげたい・・ でも旅行者の僕に いったい何が 出来るというのだろう・・・ 鮎ちゃんも結構魅力的だな・・僕はそう思った。 札幌に来て こんなにも魅力的な女の子たちに出会えて やっぱり今回の旅行は 正解だったな・・・ でも鮎ちゃんはあまり好みのタイプじゃないな・・ 僕はそう思った。なんかちょっと・・ 付いていけないところもあるし・・・ お待たせ! 売店 すっごく混んでて・・ アイスちょっと 溶けちゃったかもね・・ 私ね。いつか宇宙に行きたいんだ。 宇宙船に乗って そこから地球を見たら きっと この海だって すっごく小さく見えるよ。 そんなちっぽけな海を見ている ちっぽけな私たち・・でも私にとって その存在は ものすごく大きいの・・ あはは・・なんか言ってること わけわかんないよね。ごめんね・・・ わー! ばかばかばかぁ! やーい! ばかぁ! やめろ! やめろよぉ! あはは! ばかのクセに怒ってら! あんたたち! やめなさいよ! わー! 逃げろぉー! ぼく・・大丈夫? 言ったっけ? 私 小学生の頃 いじめられっ子だったんだ。 きっかけはね。『寿司屋の娘はお酢臭い』とか そんなくだらないこと・・ でも つらかったのはそれまで仲良かった友達まで どんどん離れていっちゃったこと 私と一緒にいると いじめられちゃうからって・・ だからその頃はいつも 教室の隅っこで本読んでた。 おかげで目は悪くなるし 太ってくるし・・ それで さらにいじめられたっけ・・ 中学に入った時 自分を変えようって思ったんだ。 積極的に友達を作ろうとしたし テニスも始めたし・・ でも 嫌われるのが怖くて 無理に友達と話題を合わせたりもしてた・・ 高校に入ってからかな・・ ようやく自然につきあえる友達が出来たのは・・ でもね。今でも小学校の頃の夢を見るよ。 いじめっ子が待ちかまえてて 私 どうすることもできなくて 悔しくて・・恥ずかしくって・・ 私 朝のワイドショーとか見てると辛くなるんだ。 芸能レポーターって 小学生の頃のいじめっ子に そっくりなんだもん。 歌手になりたいって思ったのは もちろん歌が好きってのが一番だけど・・ あの芸能界で うまくやっていけたら 私 あの夢を見なくなるかなって思って・・ いじめられっ子だった 小学生の頃の夢を・・ あはは・・ 私って夕焼けを見ると泣けて来ちゃうみたい 条件反射なのかな・・ あのね。8月14日にオーディションがあるんだ。 私 あの時 大通公園で作った歌を歌うんだよ。 &主人公&さんのアドバイスで出来た歌・・ 8月14日の午後 狸小路のメッセ・ホール・・ もしよかったら 来てね。 もちろん行くよ 考えておくよ うん。待ってるね。 ・・・・・・・・・・・・ ・・・・・・・・・・・・ 気まずい沈黙が訪れた。 ねぇ・・キスしよっか? する しない @S@・・・@P@やさしいんだね。 やさしいんじゃない・・僕は臆病なだけなんだ。 こうしてずっと 二人でいられる時間が たった一言で壊れてしまうかもしれないこと・・ ・・・僕は それが怖かった。 うふふ・・うそだよ。 それじゃ。おやすみなさい。 おやすみ。 ばいばい。またね。 ばいばい。 アディオス! チャオ! ・・・ザイチェン・・ @0038@・・・・・お別れの言葉 もっとたくさん知ってたら まだずっと一緒にいられるのにね。 ・・・・・・・ それじゃ。14日 待ってるよ。 おやすみなさい。 もしもし・・川原です。 あの・・&主人公&と言いますが。 鮎はいません。それじゃ。 8月14日 朝・・・ 今日も天気は良好だ。 今日は由子さんとツーリングに行く約束してたっけ・・ 待ち合わせは確か 平岸駅だったな。 今日は午後から鮎ちゃんのオーディションが あるんだっけ・・・場所は確か 狸小路の メッセ・ホールだったっけな・・ そう言えば琴梨ちゃんは鮎ちゃんと親友だったし 誘ってみようかな? よし。誘ってみよう いや・・やめておこう よし。誘ってみよう。 琴梨ちゃん いるかな・・ 来て欲しければ 鮎ちゃんの方から オーディションのこと 話してあるだろうし・・ よし。一人で行ってみよう。 おはよう。@0039@お兄ちゃん。 おはよう@0040@。 あのさ。今日のオーディションの話 聞いてる? え? 何それ? 知らないよ。 鮎ちゃんが今日 オーディションに出るんだ。 場所は狸小路のメッセ・ホール。 そうなんだ。すごいね。 合格したら デビューとか出来るのかな? わからないけど 夢に近付けることは確かだろうね。 一緒に見に行かない? 見に行きたいけど・・・どうなんだろう? 私いつも 鮎ちゃんといろんなこと 話してるし・・ そこで話題に出なかったってことは 私は 行かない方がいいってことなんじゃないかな・・ うーん。そうかもね。 そんなことないよ。 @S@・・@P@そうかな・・私も鮎ちゃんの歌 大好きだし 夢に近づくための第一歩を 見てみたい気もするし・・ @7032@それじゃ 行こうかな・・ それがいいよ。 それじゃお兄ちゃん。 お昼に狸小路で待ち合わせしましょ。 ね? きっとそうだよ。 鮎ちゃんはきっと お兄ちゃんに見て欲しいんだよ。 だって鮎ちゃんはお兄ちゃんのこと・・・ だって鮎ちゃんはお兄ちゃんのこと・・・ すっごく音楽のわかる人だって 言ってたし・・ ね? お兄ちゃんだけで 行って来て そして 帰ったら結果 教えてよ。 狸小路に着いた。 ここでお昼に琴梨ちゃんと待ち合わせの約束・・・ なんだけど ちょっと早く来すぎちゃったみたいだな。 仕方ない・・ここで待っていよう・・ ・・・つい ぼーっとしてしまった。 琴梨ちゃんは・・・ あっ! あっちで待ってる。急ごう! お兄ちゃん! こっち! お待たせ。 ねぇお兄ちゃん。鮎ちゃんに花束買っていこうよ。 うん。そうだね。 お花屋さんは こっちにあるよ。 そう言って琴梨ちゃんは 近くにある おくむら生花店へ案内してくれた。 いらっしゃいませ。 あの・・お友達に花束をあげたいんです。 どれにしましょうか? 僕はバラの花束を買った。 ありがとうございました。 あっ! お兄ちゃん。ここだね メッセ・ホール。 早く中に入ろ! メッセ・ホール前だ。まだちょっと時間があるけど どうしようかな・・・ 早めに入って良い席を取る 鮎に花束を買ってゆく そうだな・・早めに入って良い席を取ろう。 そうだな・・花屋に行って花束を買おう。 お兄ちゃん。そろそろ始まるよ。 やがて公開オーディションが始まった。 ものすごい上手な人もいたし それなりの人もいた。 そしていよいよ 鮎ちゃんのステージだ。 川原鮎です。 曲名は『大好き』。歌います。 鮎ちゃんの歌は 少なくとも僕にとって 他の誰の歌よりも 深く心に響いた。 ・・そして いよいよ発表の時が来た。 発表します。グランプリは・・・ 『大好き』を歌った 川原鮎さん。 おめでとう!! やったー! 鮎ちゃーーん!! おめでとーう! おめでとう。鮎ちゃん。僕は手を振った。 ステージの上で 鮎ちゃんも笑っていた。 『シー・サイド・スター』を歌った イリュージョンの皆さん。おめでとう!! あーーーん! 残念! どんまい。次があるさ。僕は手を振った。 ステージの上で鮎ちゃんも笑っていた。 鮎ちゃん! ・・残念だったね。 でも鮎ちゃんの歌 すっごく良かったよ。 何 泣いてんのよ。琴梨! 私は大丈夫。次だってあるし・・ どんまい。 そう言って僕は花束を渡した。 ありがとう。&主人公&さん。 負けちゃったけど 結構 いい歌だったでしょ? もちろんだよ。 ねぇ琴梨 悪いけどちょっと 外してくれない? 私 &主人公&さんと 話があるんだ。 あ。うん。わかった。 私 外で待ってるね。 おめでとう! 鮎ちゃん!! グランプリ取っちゃうなんて すごいじゃない! みんなが応援してくれたおかげだよ。 ・・やだ? 琴梨 何泣いてんのよ? ううっ・・だって・・ 鮎ちゃん 夢に近付けたし・・ ありがとう。 おめでとう。 そう言って僕は花束を渡した。 ありがとう。&主人公&さん。 曲が良かったのかもね。 ねぇ琴梨 悪いけどちょっと 外してくれない? 私 &主人公&さんと 話があるんだ。 あ。うん。わかった。 私 外で待ってるね。 &主人公&さん・・ 琴梨のこと 大切にしてあげてね。 え? やっぱり&主人公&さん。 琴梨のこと 好きなんだよ。 自分で気が付いていないかもしれないけど 私 わかったんだ。 会場で 二人 すごくいい雰囲気で・・ なのに私は ステージでひとりぼっち・・ 私のことは 気にしないで・・ 私は私の 夢を追いかけるから 鮎を引き留める そのまま見送る 待って! え? 僕は鮎ちゃんが好きだ。 この気持ちに 偽りはない。 @S@・・・・@P@だったら・・ だったら琴梨の前で 私の方が好きって言える? もちろん ・・・・・ @S@・・・・@P@ごめんね。 今日の 私 どうかしてる・・ 明日の夕方 テレビ塔の前に来て。それじゃ・・ @S@・・・・@P@ほらね。 だから・・ばいばいだよ。 @S@・・・・@P@さよなら。&主人公&さん。 そう言って 鮎ちゃんは去って行ってしまった。 どんまい。 そう言って僕は花束を渡した。 ありがとう。&主人公&さん。 負けちゃったけど 結構 いい歌だったでしょ? もちろんだよ。 おめでとう。 そう言って僕は花束を渡した。 ありがとう。&主人公&さん。 二人で作った 曲が良かったのかもね。 これで 自分の夢に・・確実に近付けたね。 うれしいけど ちょっと不安かな? 鮎ちゃんなら 大丈夫。 そうかな? ・・そうだよね。 川原鮎なら きっと大丈夫だよね。 ・・なぁんか それ聞いて安心しちゃった。 私 今日はもうヘトヘト・・ ねぇ。&主人公&さん。明日 ゆっくり会わない? うん。いいよ 明日はちょっと・・ それじゃ 明日の夕方 テレビ塔の前で待ってる。 &主人公&さん。今日はありがとう。 それじゃまた都合のいいときに電話して。 私 待ってるから・・ &主人公&さん。今日はありがとう。 8月15日 朝・・・ 今日も天気は良好だ。 今日の夕方 鮎ちゃんと約束してたっけ・・・ 待ち合わせは確か テレビ塔の前だったな。 遅いぞ! 私 30分も前から来てるんだよ。 え? うそ。さっき来たところ。 あのね。プレゼントがあるんだ。 二人で作った 思い出の曲・・ そう言って 鮎ちゃんは僕に オルゴールをプレゼントしてくれた。 ・・二人の思い出のメロディが流れる・・・ 気が付いてた? 最初にあった頃 私 次のデートの約束が できなかったんだ。 ・・断られるのが 怖くて・・ 別れ際にも『電話してね』とかしか言えなくて・・ だから毎晩 電話が来るのを 待ってたの。 ずっと 待ってたんだよ。 電話があんなにドキドキする機械だったなんて あなたに会うまで 気付かなかった。 でもね。もう電話を待つのは やめるの。 断られたっていい。今度は 私 ちゃんと言うね。 @S@・・・@P@また 札幌に来てね。 あなたのこと 大好き。 あ・・ごめん。 ・・・私たち気が合うみたいね。 うふふ・・先に言っていいよ。 あのさぁ・・・ ・・・あ・・ごめん・・一緒に喋っちゃったね。 お先にどうぞ・・ それでさ・・・あっ! ごめん・・ 先に言っていいよ。 え? なぁに? え? 何て言ったの? ん? もう! 何よ! 私喋ってるのに・・・ もう一回最初から話して その話題・・もういいよ いや・・何でもない・・ プレゼントをあげる うん。いいよ。 うん。 いいよ。 @S@・・・@P@ごめん。 それじゃ・・何話そうかな・・ ・・あ・・そうだ!! @S@・・・・・@P@でもさぁ・・ それじゃ何話せばいいかな・・ ・・あ! そうだ! ・・あのね。 @S@・・・・・@P@ふぅん・・ それじゃ 何話せばいいかな・・ ・・えーと・・えーと・・あっ そうだ・・ 何よぉ・・変な人・・ あーん! どこまで話したか忘れちゃったじゃない・・ あ! そう思い出した! そぉ? 何か気になっちゃうなぁ・・ あーん! どこまで話したか忘れちゃったじゃない・・ あ! そうそう思い出した! 変なの!! えーっと 何話してたっけ・・あ・・そうそう・・ 何よぉ・・変な人・・ あーん! どこまで話したか忘れちゃったじゃない・・ あ! そう思い出した! え? それ私にくれるの? ほんと? うれしい! ありがとう! あ・・それって プレゼント? ありがとう。もらっておくね。 あ・・それって プレゼント? でも私 それ持ってるからなぁ・・ ・・・・ごめんね。 あ・・それって プレゼント? でも ちょっとなぁ・・ せっかくだけど・・ごめんね。 え? それ プレゼント? ・・でも高いんでしょ? そういうの もらえないよ。・・ごめんね。 あ・・そういう話ってきらい? @S@・・・@P@ごめん。 私 変なこと言っちゃったみたいだね・・ @S@・・・・・・・・・・・・・・・・ @P@ねぇ? どうしちゃったの? 聞いてる? やったー!! うーん・・まあまあ・・かな? あーん・・・残念だなぁ・・ やったー!! ねぇねぇ見てた? すごいでしょ? まぁ こんなもんだよね? 悔しい! 全然駄目だよね。 なんか・・調子よかったみたいですね。 結果はどうあれ 楽しかったですよ。 やっぱり こういうのって難しいですね。 やったー!! 絶好調! ま・・こんなもんかな? 次! 次は実力出すからね。 ちょっと本気出しちゃったかな? まあ こんなものかしらね? たまにはこういうこともあるわよね。 へへっ! やったね!! まぁ・・こんなもんだろうね・・ あーあ・・やってらんないよ。 やったぁ!! ねぇ誉めて誉めて! 次やったら もっとすごいよ。 ねぇ? 今のって 練習だよね? すごーい!! やったやったー!! うん。まぁ こんな感じだよね。 あーあ。失敗しちゃった。 わぁ! お兄ちゃんって すごいよね。 残念! でも また次があるよね。 すごーい!! 天才かも・・ ドンマイ! ドンマイ! 次があるよね。 やっぱり すごいですね。 誰でも調子の悪いときはありますよ。 すっごーい! やるじゃない? ドンマイ! 次は本気出していいよ。 ひょっとして 本気出したでしょ? 男の子の悔しがってる顔って好きよ。 へぇ・・すごいね・・ まぁ・・そういう時もあるよ。 すごーい! やっぱり私の応援が良かったのかな? どんまい! 次は応援してあげるね。 すごーい!! やっぱりすごいよね。 失敗しちゃったね。でも次があるよ。 クイズ まるごと 北海道〜!! あっ! 待って! まだチェックポイント全部まわってないよ。 あれ? まだ行ってないチェックポイントが あるんじゃないかな? それじゃ行こ! お兄ちゃん。 お兄ちゃん! こっちだよ。 こっち・・・でいいのかな? ひょっとして・・迷っちゃったかな? あっ! チェックポイント 見つけたよ! あっ! あそこがゴールみたいだよ! やった! ゴール! あれ? まだ行ってないチェックポイント・・ あるんじゃないかな? それでは 行きましょうか・・ きっと こっちですよ。 こっち・・・でいいんでしょうか? ・・・迷ってしまったのでしょうか? チェックポイント 見つけましたよ。 あそこがゴールですね! 着きましたね。ゴールです! まだ まわってないチェックポイントが あるような気がします。 それじゃ! 行ってみよっか! こっちこっち! こっちだよ! ・・多分・・・ ひょっとして 迷っちゃったかな? チェックポイント発見! あっ! あそこがゴールだ! やったぁ! ゴール! あ・・ひょっとして まだまわってない チェックポイントがあるんじゃない? それじゃ 行きましょうか・・ こっちよ。 こっち・・・だと思うけど・・ ちょっと 迷っちゃったみたいね。 あっ! あそこがチェックポイントね。 ゴールが見えたわ。 お疲れさま。ゴールに着いたわね。 待って! チェックポイント まだ残ってるみたいよ。 よし! 行こう! こっちだよ! こっち・・だよ! なんか 迷ってるんじゃないのか? あっ! あれチェックポイントじゃないか? 見つけた! あれがゴールだ! ふぅ・・ゴールに到着! 待って! チェックポイント・・ まだ抜けがあるみたいだよ。 それじゃ! スタート! こっちこっち! 私こう言うのって得意なんだ! こっち・・だと思うけど・・ ちょっとぐらい迷った方が面白いよね。 あっ! あれってチェックポイントじゃない? あっ! ゴール見つけたよ! とうちゃーく! ゴールには来たけど まだまわってない チェックポイントがあるんじゃないかな・・ お兄ちゃん 上手い!! うん。その調子だよ。 ナイスコントロール!! ナイスリターン!! ナイスボレー!! あっ! ごめんなさーい!! こっちこっち! 大変だよ!! うん。いい感じだよ。 すごいすごい! いい調子! もうこんなに沢山とれたよ!! 今日も元気に頑張ろう!! さぁもう一息! 頑張ろう!! 大晦日の夜・・ イルミネーション・カウントダウンで 年越しのKissをした恋人たちは 永遠の幸せが約束されるという・・・ 大晦日の夜・・ イルミネーション・カウントダウンで 年越しのKissをした恋人たちは 永遠の幸せが約束されるという・・・ 大晦日の夜・・ イルミネーション・カウントダウンで 年越しのKissをした恋人たちは 永遠の幸せが約束されるという・・・ 大晦日の夜・・ イルミネーション・カウントダウンで 年越しのKissをした恋人たちは 永遠の幸せが約束されるという・・・ 大晦日の夜・・ イルミネーション・カウントダウンで 年越しのKissをした恋人たちは 永遠の幸せが約束されるという・・・ 大晦日の夜・・ イルミネーション・カウントダウンで 年越しのKissをした恋人たちは 永遠の幸せが約束されるという・・・ 大晦日の夜・・ イルミネーション・カウントダウンで 年越しのKissをした恋人たちは 永遠の幸せが約束されるという・・・ 大晦日の夜・・ イルミネーション・カウントダウンで 年越しのKissをした恋人たちは 永遠の幸せが約束されるという・・・ 大晦日の夜・・ イルミネーション・カウントダウンで 年越しのKissをした恋人たちは 永遠の幸せが約束されるという・・・ 大晦日の夜・・ イルミネーション・カウントダウンで 年越しのKissをした恋人たちは 永遠の幸せが約束されるという・・・ 大晦日の夜・・ イルミネーション・カウントダウンで 年越しのKissをした恋人たちは 永遠の幸せが約束されるという・・・ 大晦日の夜・・ イルミネーション・カウントダウンで 年越しのKissをした恋人たちは 永遠の幸せが約束されるという・・・ 大晦日の夜・・ イルミネーション・カウントダウンで 年越しのKissをした恋人たちは 永遠の幸せが約束されるという・・・ 大晦日の夜・・ イルミネーション・カウントダウンで 年越しのKissをした恋人たちは 永遠の幸せが約束されるという・・・ 大晦日の夜・・ イルミネーション・カウントダウンで 年越しのKissをした恋人たちは 永遠の幸せが約束されるという・・・ 大晦日の夜・・ イルミネーション・カウントダウンで 年越しのKissをした恋人たちは 永遠の幸せが約束されるという・・・ 大晦日の夜・・ イルミネーション・カウントダウンで 年越しのKissをした恋人たちは 永遠の幸せが約束されるという・・・ 大晦日の夜・・ イルミネーション・カウントダウンで 年越しのKissをした恋人たちは 永遠の幸せが約束されるという・・・ 大晦日の夜・・ イルミネーション・カウントダウンで 年越しのKissをした恋人たちは 永遠の幸せが約束されるという・・・ 大晦日の夜・・ イルミネーション・カウントダウンで 年越しのKissをした恋人たちは 永遠の幸せが約束されるという・・・ 大晦日の夜・・ イルミネーション・カウントダウンで 年越しのKissをした恋人たちは 永遠の幸せが約束されるという・・・ 大晦日の夜・・ イルミネーション・カウントダウンで 年越しのKissをした恋人たちは 永遠の幸せが約束されるという・・・ 大晦日の夜・・ イルミネーション・カウントダウンで 年越しのKissをした恋人たちは 永遠の幸せが約束されるという・・・ 大晦日の夜・・ イルミネーション・カウントダウンで 年越しのKissをした恋人たちは 永遠の幸せが約束されるという・・・ 大晦日の夜・・ イルミネーション・カウントダウンで 年越しのKissをした恋人たちは 永遠の幸せが約束されるという・・・ 大晦日の夜・・ イルミネーション・カウントダウンで 年越しのKissをした恋人たちは 永遠の幸せが約束されるという・・・ 大晦日の夜・・ イルミネーション・カウントダウンで 年越しのKissをした恋人たちは 永遠の幸せが約束されるという・・・ 大晦日の夜・・ イルミネーション・カウントダウンで 年越しのKissをした恋人たちは 永遠の幸せが約束されるという・・・ 大晦日の夜・・ イルミネーション・カウントダウンで 年越しのKissをした恋人たちは 永遠の幸せが約束されるという・・・ 大晦日の夜・・ イルミネーション・カウントダウンで 年越しのKissをした恋人たちは 永遠の幸せが約束されるという・・・ 大晦日の夜・・ イルミネーション・カウントダウンで 年越しのKissをした恋人たちは 永遠の幸せが約束されるという・・・ 大晦日の夜・・ イルミネーション・カウントダウンで 年越しのKissをした恋人たちは 永遠の幸せが約束されるという・・・ 大晦日の夜・・ イルミネーション・カウントダウンで 年越しのKissをした恋人たちは 永遠の幸せが約束されるという・・・ 大晦日の夜・・ イルミネーション・カウントダウンで 年越しのKissをした恋人たちは 永遠の幸せが約束されるという・・・ 大晦日の夜・・ イルミネーション・カウントダウンで 年越しのKissをした恋人たちは 永遠の幸せが約束されるという・・・ 大晦日の夜・・ イルミネーション・カウントダウンで 年越しのKissをした恋人たちは 永遠の幸せが約束されるという・・・ 大晦日の夜・・ イルミネーション・カウントダウンで 年越しのKissをした恋人たちは 永遠の幸せが約束されるという・・・ 大晦日の夜・・ イルミネーション・カウントダウンで 年越しのKissをした恋人たちは 永遠の幸せが約束されるという・・・ 大晦日の夜・・ イルミネーション・カウントダウンで 年越しのKissをした恋人たちは 永遠の幸せが約束されるという・・・ 大晦日の夜・・ イルミネーション・カウントダウンで 年越しのKissをした恋人たちは 永遠の幸せが約束されるという・・・ 大晦日の夜・・ イルミネーション・カウントダウンで 年越しのKissをした恋人たちは 永遠の幸せが約束されるという・・・ 大晦日の夜・・ イルミネーション・カウントダウンで 年越しのKissをした恋人たちは 永遠の幸せが約束されるという・・・ 大晦日の夜・・ イルミネーション・カウントダウンで 年越しのKissをした恋人たちは 永遠の幸せが約束されるという・・・ 大晦日の夜・・ イルミネーション・カウントダウンで 年越しのKissをした恋人たちは 永遠の幸せが約束されるという・・・ 大晦日の夜・・ イルミネーション・カウントダウンで 年越しのKissをした恋人たちは 永遠の幸せが約束されるという・・・ 大晦日の夜・・ イルミネーション・カウントダウンで 年越しのKissをした恋人たちは 永遠の幸せが約束されるという・・・ 大晦日の夜・・ イルミネーション・カウントダウンで 年越しのKissをした恋人たちは 永遠の幸せが約束されるという・・・ 大晦日の夜・・ イルミネーション・カウントダウンで 年越しのKissをした恋人たちは 永遠の幸せが約束されるという・・・ 大晦日の夜・・ イルミネーション・カウントダウンで 年越しのKissをした恋人たちは 永遠の幸せが約束されるという・・・ 大晦日の夜・・ イルミネーション・カウントダウンで 年越しのKissをした恋人たちは 永遠の幸せが約束されるという・・・ 大晦日の夜・・ イルミネーション・カウントダウンで 年越しのKissをした恋人たちは 永遠の幸せが約束されるという・・・ 大晦日の夜・・ イルミネーション・カウントダウンで 年越しのKissをした恋人たちは 永遠の幸せが約束されるという・・・ 大晦日の夜・・ イルミネーション・カウントダウンで 年越しのKissをした恋人たちは 永遠の幸せが約束されるという・・・ 大晦日の夜・・ イルミネーション・カウントダウンで 年越しのKissをした恋人たちは 永遠の幸せが約束されるという・・・ 大晦日の夜・・ イルミネーション・カウントダウンで 年越しのKissをした恋人たちは 永遠の幸せが約束されるという・・・ 大晦日の夜・・ イルミネーション・カウントダウンで 年越しのKissをした恋人たちは 永遠の幸せが約束されるという・・・ 大晦日の夜・・ イルミネーション・カウントダウンで 年越しのKissをした恋人たちは 永遠の幸せが約束されるという・・・ 大晦日の夜・・ イルミネーション・カウントダウンで 年越しのKissをした恋人たちは 永遠の幸せが約束されるという・・・ 大晦日の夜・・ イルミネーション・カウントダウンで 年越しのKissをした恋人たちは 永遠の幸せが約束されるという・・・ 大晦日の夜・・ イルミネーション・カウントダウンで 年越しのKissをした恋人たちは 永遠の幸せが約束されるという・・・ 大晦日の夜・・ イルミネーション・カウントダウンで 年越しのKissをした恋人たちは 永遠の幸せが約束されるという・・・ 大晦日の夜・・ イルミネーション・カウントダウンで 年越しのKissをした恋人たちは 永遠の幸せが約束されるという・・・ 大晦日の夜・・ イルミネーション・カウントダウンで 年越しのKissをした恋人たちは 永遠の幸せが約束されるという・・・ 大晦日の夜・・ イルミネーション・カウントダウンで 年越しのKissをした恋人たちは 永遠の幸せが約束されるという・・・ 大晦日の夜・・ イルミネーション・カウントダウンで 年越しのKissをした恋人たちは 永遠の幸せが約束されるという・・・ 大晦日の夜・・ イルミネーション・カウントダウンで 年越しのKissをした恋人たちは 永遠の幸せが約束されるという・・・ 大晦日の夜・・ イルミネーション・カウントダウンで 年越しのKissをした恋人たちは 永遠の幸せが約束されるという・・・ 大晦日の夜・・ イルミネーション・カウントダウンで 年越しのKissをした恋人たちは 永遠の幸せが約束されるという・・・ ・・・・・・・・・・・・ 大晦日の夜・・ イルミネーション・カウントダウンで 年越しのKissをした恋人たちは 永遠の幸せが約束されるという・・・ 大晦日の夜・・ イルミネーション・カウントダウンで 年越しのKissをした恋人たちは 永遠の幸せが約束されるという・・・ 大晦日の夜・・ イルミネーション・カウントダウンで 年越しのKissをした恋人たちは 永遠の幸せが約束されるという・・・ 大晦日の夜・・ イルミネーション・カウントダウンで 年越しのKissをした恋人たちは 永遠の幸せが約束されるという・・・ 大晦日の夜・・ イルミネーション・カウントダウンで 年越しのKissをした恋人たちは 永遠の幸せが約束されるという・・・ 大晦日の夜・・ イルミネーション・カウントダウンで 年越しのKissをした恋人たちは 永遠の幸せが約束されるという・・・ 大晦日の夜・・ イルミネーション・カウントダウンで 年越しのKissをした恋人たちは 永遠の幸せが約束されるという・・・ 大晦日の夜・・ イルミネーション・カウントダウンで 年越しのKissをした恋人たちは 永遠の幸せが約束されるという・・・ 大晦日の夜・・ イルミネーション・カウントダウンで 年越しのKissをした恋人たちは 永遠の幸せが約束されるという・・・ 大晦日の夜・・ イルミネーション・カウントダウンで 年越しのKissをした恋人たちは 永遠の幸せが約束されるという・・・ 大晦日の夜・・ イルミネーション・カウントダウンで 年越しのKissをした恋人たちは 永遠の幸せが約束されるという・・・ 大晦日の夜・・ イルミネーション・カウントダウンで 年越しのKissをした恋人たちは 永遠の幸せが約束されるという・・・ 大晦日の夜・・ イルミネーション・カウントダウンで 年越しのKissをした恋人たちは 永遠の幸せが約束されるという・・・ 大晦日の夜・・ イルミネーション・カウントダウンで 年越しのKissをした恋人たちは 永遠の幸せが約束されるという・・・ 大晦日の夜・・ イルミネーション・カウントダウンで 年越しのKissをした恋人たちは 永遠の幸せが約束されるという・・・ 大晦日の夜・・ イルミネーション・カウントダウンで 年越しのKissをした恋人たちは 永遠の幸せが約束されるという・・・ 大晦日の夜・・ イルミネーション・カウントダウンで 年越しのKissをした恋人たちは 永遠の幸せが約束されるという・・・ 大晦日の夜・・ イルミネーション・カウントダウンで 年越しのKissをした恋人たちは 永遠の幸せが約束されるという・・・ ・・・・・・・いないみたいだな。 仕方ない かけ直そう・・ 須貝ビルに着いた。 さて どこに行こうか・・ 1階ゲームセンター 2階カラオケ やめる 須貝ビルのカラオケボックスに入った。 さて どうしようか・・ 歌を歌う 外に出る そうだよな・・ 一人で歌っても むなしいだけだよな・・ そうだな・・ 今日はこれくらいにしておこう。 何を歌おうか・・ MOVE ON ひこうき雲 したっけ わたしまけましたわ 何を歌おうか・・ MOVE ON ひこうき雲 したっけ うーん・・今回はちょっと 不調だな・・ よし! まずまずの点数だな・・ やった! 今回はすごく調子いいぞ! ・・もう一曲・・歌おうかな・・ 歌を歌う 外に出る 須貝ビルのゲームセンターだ。 さて 何で遊ぼうか・・・ UFOキャッチャー クイズ シューティングゲーム 外に出る そうだよな・・ 一人で遊んでも むなしいだけだよな・・ そうだな・・ 今日は これくらいにしておこう。 UFOキャッチャーの前に来た。 どうしようか・・ ゲームで遊ぶ やめる よし! 練習してみんなにいいとこ見せよう。 UFOキャッチャーの操作説明を見ますか? はい いいえ よし! ヌイグルミ 取れたぞ! これを誰にプレゼントしようかな・・ ・・・一個も取れなかった・・ うう・・くやしいな・・ ・・もう一回・・遊ぼうかな・・ ゲームで遊ぶ やめる%2% そうだな・・ 別のゲームで遊ぼう。 クイズ シューティングゲーム 外に出る そうだよな・・ 一人で遊んでも むなしいだけだよな・・ そうだな・・ 今日は これくらいにしておこう。 クイズゲームの前に来た。 どうしようか・・ ゲームで遊ぶ やめる よし! 練習してみんなにいいとこ見せよう。 よし! 勝ったぞ! これで僕も北海道通だ! ・・・うーん・・負けてしまった・・ 機械に負けると なんか悔しいな・・ ・・もう一回・・遊ぼうかな・・ ゲームで遊ぶ やめる%2% そうだな・・ 別のゲームで遊ぼう。 UFOキャッチャー シューティングゲーム 外に出る そうだよな・・ 一人で遊んでも むなしいだけだよな・・ そうだな・・ 今日は これくらいにしておこう。 シューティングゲームの前に来た。 どうしようか・・ ゲームで遊ぶ やめる よし! 練習してみんなにいいとこ見せよう。 やった! ハイスコアーだ! 練習した甲斐があったよな・・ やった! 今回はすごく調子いいぞ! うーん・・今回はちょっと 不調だな・・ ・・もう一回・・遊ぼうかな・・ ゲームで遊ぶ やめる%2% そうだな・・ 別のゲームで遊ぼう。 UFOキャッチャー クイズ 外に出る そうだよな・・ 一人で遊んでも むなしいだけだよな・・ そうだな・・ 今日は これくらいにしておこう。 部屋に戻った。 さてこれから どうしようかな・・ 僕は書斎で時間をつぶした。 部屋に戻った。 さてこれから どうしようかな・・ 僕は書斎で時間をつぶした。 部屋に戻った。 さてこれから どうしようかな・・ 僕は書斎で時間をつぶした。 部屋に戻った。 さてこれから どうしようかな・・ 僕は書斎で時間をつぶした。 ふぅ・・いいお湯だった。 さてこれから どうしようかな・・ ふぅ・・いいお湯だった。 さてこれから どうしようかな・・ 8月5日 朝・・・ 今日も天気は良好だ。 部屋に戻った。 さてこれから どうしようかな・・ 8月6日 朝・・・ 今日も天気は良好だ。 今日は午後から 梢ちゃんと羊ヶ丘展望台に行く 約束してたっけ・・・ 待ち合わせは確か 平岸駅だったな。 8月7日 朝・・・ 今日も天気は良好だ。 8月11日 朝・・・ 今日も天気は良好だ。 今日は由子さんと千歳の航空自衛隊基地を 見学する約束してたっけ・・・ 待ち合わせは確か 札幌駅だったな。 今日は午後から葉野香ちゃんと二条市場に行く 約束してたっけ・・・ 待ち合わせは確か 狸小路だったな。 今日は葉野香ちゃんとサッポロファクトリーに行く 約束してたっけ・・・ 待ち合わせは確か 札幌駅前だったな。 今日は薫さんとドライブに行く約束してたっけ・・・ 待ち合わせは確か 平岸駅だったな。 今日は鮎ちゃんと海に行く約束してたっけ・・・ 待ち合わせは確か 札幌駅だったな。 8月13日 朝・・・ 今日も天気は良好だ。 今日は午後から葉野香ちゃんと二条市場に行く 約束してたっけ・・・ 待ち合わせは確か 狸小路だったな。 今日は葉野香ちゃんとサッポロファクトリーに行く 約束してたっけ・・・ 待ち合わせは確か 札幌駅前だったな。 今日は薫さんとドライブに行く約束してたっけ・・・ 待ち合わせは確か 平岸駅だったな。 8月16日 朝・・・ 今日も天気は良好だ。 今日は由子さんとツーリングに行く約束してたっけ・・ 待ち合わせは確か 平岸駅だったな。 平岸駅前に着いた。 ・・知ってる人は 誰もいないみたいだな・・・ 僕は あたりを散策してみた。 気が付くと いつの間にか 陽も高くなっていた。 僕は あたりを散策してみた。 気が付くと いつの間にか 午後になっていた。 僕は あたりを散策してみた。 気が付くと いつの間にか 夕方になっていた。 僕は あたりを散策してみた。 気が付くと いつの間にか 夜になっていた。 札幌駅南口に着いた。 ・・知ってる人は 誰もいないみたいだな・・・ 僕は あたりを散策してみた。 気が付くと いつの間にか 陽も高くなっていた。 僕は あたりを散策してみた。 気が付くと いつの間にか 午後になっていた。 僕は あたりを散策してみた。 気が付くと いつの間にか 夕方になっていた。 僕は あたりを散策してみた。 気が付くと いつの間にか 夜になっていた。 北海道庁に着いた。 ・・知ってる人は 誰もいないみたいだな・・・ 僕は あたりを散策してみた。 気が付くと いつの間にか 陽も高くなっていた。 僕は あたりを散策してみた。 気が付くと いつの間にか 午後になっていた。 僕は あたりを散策してみた。 気が付くと いつの間にか 夕方になっていた。 僕は あたりを散策してみた。 気が付くと いつの間にか 夜になっていた。 時計台に着いた。 ・・知ってる人は 誰もいないみたいだな・・・ 僕は あたりを散策してみた。 気が付くと いつの間にか 陽も高くなっていた。 僕は あたりを散策してみた。 気が付くと いつの間にか 午後になっていた。 僕は あたりを散策してみた。 気が付くと いつの間にか 夕方になっていた。 僕は あたりを散策してみた。 気が付くと いつの間にか 夜になっていた。 狸小路に着いた。 ・・知ってる人は 誰もいないみたいだな・・・ 僕は あたりを散策してみた。 気が付くと いつの間にか 陽も高くなっていた。 僕は あたりを散策してみた。 気が付くと いつの間にか 午後になっていた。 僕は あたりを散策してみた。 気が付くと いつの間にか 夕方になっていた。 僕は あたりを散策してみた。 気が付くと いつの間にか 夜になっていた。 大通公園に着いた。 ・・知ってる人は 誰もいないみたいだな・・・ 僕は あたりを散策してみた。 気が付くと いつの間にか 陽も高くなっていた。 僕は あたりを散策してみた。 気が付くと いつの間にか 午後になっていた。 僕は あたりを散策してみた。 気が付くと いつの間にか 夕方になっていた。 僕は あたりを散策してみた。 気が付くと いつの間にか 夜になっていた。 北海大学に着いた。 ・・知ってる人は 誰もいないみたいだな・・・ 僕は あたりを散策してみた。 気が付くと いつの間にか 陽も高くなっていた。 僕は あたりを散策してみた。 気が付くと いつの間にか 午後になっていた。 僕は あたりを散策してみた。 気が付くと いつの間にか 夕方になっていた。 僕は あたりを散策してみた。 気が付くと いつの間にか 夜になっていた。 小樽駅前に着いた。 ・・知ってる人は 誰もいないみたいだな・・・ 僕は あたりを散策してみた。 気が付くと いつの間にか 陽も高くなっていた。 僕は あたりを散策してみた。 気が付くと いつの間にか 午後になっていた。 僕は あたりを散策してみた。 気が付くと いつの間にか 夕方になっていた。 僕は あたりを散策してみた。 気が付くと いつの間にか 夜になっていた。 小樽運河に着いた。 ・・知ってる人は 誰もいないみたいだな・・・ 僕は あたりを散策してみた。 気が付くと いつの間にか 陽も高くなっていた。 僕は あたりを散策してみた。 気が付くと いつの間にか 午後になっていた。 僕は あたりを散策してみた。 気が付くと いつの間にか 夕方になっていた。 僕は あたりを散策してみた。 気が付くと いつの間にか 夜になっていた。 夕日の見える公園に着いた。 ・・知ってる人は 誰もいないみたいだな・・・ 僕は あたりを散策してみた。 気が付くと いつの間にか 陽も高くなっていた。 僕は あたりを散策してみた。 気が付くと いつの間にか 午後になっていた。 僕は あたりを散策してみた。 気が付くと いつの間にか 夕方になっていた。 僕は あたりを散策してみた。 気が付くと いつの間にか 夜になっていた。 美瑛駅に着いた。 ・・知ってる人は 誰もいないみたいだな・・・ 僕は あたりを散策してみた。 気が付くと いつの間にか 陽も高くなっていた。 僕は あたりを散策してみた。 気が付くと いつの間にか 午後になっていた。 僕は あたりを散策してみた。 気が付くと いつの間にか 夕方になっていた。 僕は あたりを散策してみた。 気が付くと いつの間にか 夜になっていた。 ロイズ平岸店に着いた。 ・・チョコレートでも買おうか・・ 買う 買わない いらっしゃいませ。 ご注文はいかが致しましょう。 生チョコレート 生チョコオーレ やっぱりやめる ありがとうございました。 よく考えたら 今ここでチョコレートを買う理由も 必要性もないな・・やっぱりやめよう。 僕は あたりを散策してみた。 気が付くと いつの間にか 陽も高くなっていた。 僕は あたりを散策してみた。 気が付くと いつの間にか 午後になっていた。 僕は あたりを散策してみた。 気が付くと いつの間にか 夕方になっていた。 僕は あたりを散策してみた。 気が付くと いつの間にか 夜になっていた。 喫茶エンゼルに着いた。 ・・知ってる人は 誰もいないみたいだな・・・ 僕は あたりを散策してみた。 気が付くと いつの間にか 陽も高くなっていた。 僕は あたりを散策してみた。 気が付くと いつの間にか 午後になっていた。 僕は あたりを散策してみた。 気が付くと いつの間にか 夕方になっていた。 僕は あたりを散策してみた。 気が付くと いつの間にか 夜になっていた。 ファーム富田に着いた。 ・・知ってる人は 誰もいないみたいだな・・・ 僕は あたりを散策してみた。 気が付くと いつの間にか 陽も高くなっていた。 僕は あたりを散策してみた。 気が付くと いつの間にか 午後になっていた。 僕は あたりを散策してみた。 気が付くと いつの間にか 夕方になっていた。 僕は あたりを散策してみた。 気が付くと いつの間にか 夜になっていた。 オルゴール堂に着いた。 ・・知ってる人は 誰もいないみたいだな・・・ 僕は あたりを散策してみた。 気が付くと いつの間にか 陽も高くなっていた。 僕は あたりを散策してみた。 気が付くと いつの間にか 午後になっていた。 僕は あたりを散策してみた。 気が付くと いつの間にか 夕方になっていた。 僕は あたりを散策してみた。 気が付くと いつの間にか 夜になっていた。 メッセ・ホールに着いた。 ・・知ってる人は 誰もいないみたいだな・・・ 僕は あたりを散策してみた。 気が付くと いつの間にか 陽も高くなっていた。 僕は あたりを散策してみた。 気が付くと いつの間にか 午後になっていた。 僕は あたりを散策してみた。 気が付くと いつの間にか 夕方になっていた。 僕は あたりを散策してみた。 気が付くと いつの間にか 夜になっていた。 テイセンホールに着いた。 ・・知ってる人は 誰もいないみたいだな・・・ 僕は あたりを散策してみた。 気が付くと いつの間にか 陽も高くなっていた。 僕は あたりを散策してみた。 気が付くと いつの間にか 午後になっていた。 僕は あたりを散策してみた。 気が付くと いつの間にか 夕方になっていた。 僕は あたりを散策してみた。 気が付くと いつの間にか 夜になっていた。 ひまわり迷路に着いた。 でも今は営業時間外みたいだ。 ・・・仕方ない・・戻るか・・ ひまわり迷路に着いた。 せっかくだから 遊んでいこうかな・・ 遊ぶ 遊ばない そうだな・・・一人で遊んでも空しいだけだよな・・ よし! やってみよう! ひまわり迷路の操作説明を見ますか? はい いいえ やった! 新記録だ! うん。結構 楽しかったな・・ う〜ん。結構 迷っちゃったな・・・ もう一度 遊んでみようかな・・ 遊ぶ 遊ばない そうだな・・・そろそろ戻ろう・・・ 僕は あたりを散策してみた。 気が付くと いつの間にか 陽も高くなっていた。 僕は あたりを散策してみた。 気が付くと いつの間にか 午後になっていた。 僕は あたりを散策してみた。 気が付くと いつの間にか 夕方になっていた。 ひまわり迷路に着いた。 でも今は営業時間外みたいだ。 ・・・仕方ない・・戻るか・・ 愛田牧場に戻った。・・すっかり遅くなっちゃったな。 夕方の搾乳に 間に合わなかったみたいだし・・ ・・・あ!! あの・・・ごめんなさい。 まぁ・・仕方ないね。 次からは頑張ってくれ。 本当に・・・すみませんでした。 こんな事じゃダメだな・・ 明日から もっと頑張らなくちゃ・・ ・・愛田牧場の人たちに黙って・・ 札幌に戻って来ちゃったな・・・どうしよう・・・ ・・そう言えば今朝 美瑛の牧場に行くって 陽子おばさんと約束したのに 結局行かないで ここに戻って来ちゃったな・・どうしよう・・・ あの・・・僕・・ まぁ しょうがないさ。 ・・・でも・・黙って戻って来ちゃったし・・ 向こうには 私から断っておくからね。 本当に・・・すみませんでした。 こんな事じゃダメだな・・ 明日から もっと頑張らなくちゃ・・ 美瑛駅に着いた。・・・でも 愛田牧場の人たちとは ちょっと気まずくなっちゃったし・・ もう 行かない方がいいだろうな・・ こうして僕の夏休みが終わった。 たくさんの 素敵な思い出を残して・・ 明日から新学期が始まる。 またあの退屈な日常が戻ってくる。 でも ひとつだけ ちがうことは・・・ 僕には 大好きな女の子がいる。 向こうが僕のこと どう思ってるのかなんて まだ はっきりわからないけど・・ 僕には 大好きな女の子がいる。 ただそれだけで 僕は忘れていた笑顔を 取り戻すことが出来たような気がする。 僕には 大好きな女の子がいる。 向こうも僕のこと 好きって言ってくれた。 僕には 大好きな女の子がいる。 ただそれだけで 僕は忘れていた笑顔を 取り戻すことが出来たような気がする。 ・・・・・・・・・旅に出れば 何かが変わる・・・ 僕のそんな考えが きっと甘かったんだろう・・・ 僕自身が変わらない限り・・ 僕の人生は変わらない・・ 東京に戻った僕は 自分の部屋で・・ あの夏の出来事を 思い出してみる。 ・・・こうして僕の夏が終わった。 春野琴梨ちゃん・・ 川原鮎ちゃん・・ ターニャ・リピンスキー・・ 桜町由子さん・・ 愛田めぐみちゃん・・ 里中梢ちゃん・・ 左京葉野香ちゃん・・ 椎名薫さん・・ 北の大地 北海道に 僕が大好きだった女の子が 今でも 幸せに暮らしている。 部屋に戻った。 さてこれから どうしようかな・・ 僕は書斎で時間をつぶした。 ローズヒル南平岸の応接間だ。 部屋には誰もいない。 僕は応接間で時間をつぶした。 春野家の応接間だ。 琴梨ちゃんも陽子おばさんも いないみたいだな・・ ローズヒル南平岸の応接間だ。 部屋には誰もいない。 僕は応接間で時間をつぶした。 春野家の応接間だ。 琴梨ちゃんも陽子おばさんも いないみたいだな・・ ローズヒル南平岸の応接間だ。 部屋には誰もいない。 僕は応接間で時間をつぶした。 春野家の応接間だ。 琴梨ちゃんも陽子おばさんも いないみたいだな・・ ローズヒル南平岸の応接間だ。 部屋には誰もいない。 僕は応接間で時間をつぶした。 春野家の応接間だ。 琴梨ちゃんも陽子おばさんも いないみたいだな・・ ローズヒル南平岸の応接間だ。 部屋には誰もいない。 僕は応接間で時間をつぶした。 春野家の応接間だ。・・誰もいない。 琴梨ちゃんも 部屋に戻ってしまったようだ。 ・・・・タイクツだな・・ ローズヒル南平岸の応接間だ。 部屋には誰もいない。 春野家の応接間だ。・・誰もいない。 琴梨ちゃんも 部屋に戻ってしまったようだ。 ・・・・タイクツだな・・ 春野家の応接間だ。 ・・・あれ? 陽子おばさんだ。 いつの間に戻ってたんだろう? ・・・・・・・あっ! そうだ! 陽子おばさんなら あの赤いスズランのことで 相談に乗ってくれるかもしれないな・・ 僕は陽子おばさんに 赤いスズランを見せ 今日起こった出来事を話した。 親密度 設定 シーン 選択して下さい 親密度 設定 シーン 選択して下さい 親密度 設定 シーン 選択して下さい 電話番号 設定 シーン 選択して下さい 僕はリビングで時間をつぶした。 愛田家のリビングだ。 さてこれから どうしようかな・・ 愛田家のリビングに戻った。 ・・・めぐみちゃんは部屋で勉強しているようだ。 僕は客間で時間をつぶした。 客間に戻った さてこれから どうしようかな・・ 客間に戻った さてこれから どうしようかな・・ 僕はリビングで時間をつぶした。 愛田家のリビングだ。 さてこれから どうしようかな・・ 愛田家のリビングだ。 部屋には誰もいない。 あ・・そろそろ夕方の搾乳の時間だ。 牛舎に行かなくっちゃ・・ 僕は客間で時間をつぶした。 客間に戻った。 さてこれから どうしようかな・・ 愛田家の客間に戻った。 あ・・そろそろ夕方の搾乳の時間だ。 牛舎に行かなくっちゃ・・ 僕はリビングで時間をつぶした。 僕は客間で時間をつぶした。 愛田家のリビングだ。 さてこれから どうしようかな・・ 客間に戻った。 さてこれから どうしようかな・・ ふぅ・・いいお湯だった。 さてこれから どうしようかな・・ あ・・そろそろ夕方の搾乳の時間だ。 牛舎に行かなくっちゃ・・ 僕は書斎で時間をつぶした。 その時 応接間で何か物音がしたような気がした。 ・・・誰だろう? あれ? 陽子おばさんだ。 いつの間に戻ってたんだろう? 僕は書斎で時間をつぶした。 ただいまー! あ・・琴梨ちゃん 戻ってきたみたいだ。 北海軒に着いた。 ・・お店は閉まっているみたいだな・・・ 僕は あたりを散策してみた。 気が付くと いつの間にか 陽も高くなっていた。 僕は あたりを散策してみた。 気が付くと いつの間にか 午後になっていた。 僕は あたりを散策してみた。 気が付くと いつの間にか 夕方になっていた。 僕は あたりを散策してみた。 気が付くと いつの間にか 夜になっていた。 僕は書斎で時間をつぶした。 ただいまー! あ・・琴梨ちゃん 戻ってきたみたいだ。 僕はリビングで時間をつぶした。 愛田家のリビングだ。 さてこれから どうしようかな・・ 愛田家のリビングだ。 部屋には誰もいない。 須貝ビルに着いた。 さて どこに行こうか・・ 1階ゲームセンター 2階カラオケ やめる さぁみんな! ゲームの始まりだよ。 すべては君の腕と 運次第。 狙ったヌイグルミが 取れるかな? 左京さん・・ やはり借りたお金は 返してもらわないと・・ その辺の理屈は おわかりですよね。 だからって ガラの悪い連中引き連れて 店に来ることはないだろ? ・・他の客に 迷惑なんだよ! 他の客? ・・それほどあの店は 繁盛してましたっけ? あんたらのせいで 来なくなったんだよ! ひどい言い方をしますね。 ・・・常連のお客さんに向かって・・ 常連? 客? こっちは迷惑なんだ! いくらガラが悪くても 注文さえすれば 立派なお客さんです。 ビールだけ飲んで 金も払わないで帰るヤツがか? ビール代は 利子です。 @S@・・@P@よく言うよ。 利子だって 後でしっかり取るつもりだろ? おい! いつまでもナメた口 きいてんじゃねぇよ! 俺だって そんな 心の広い男じゃねぇんだ! さぁみんな! ゲームの始まりだよ。 俺はよ・・前から あんたのこと狙ってたんだ。 とびっきりの上玉だもんな・・へへへ・・ すべては君の腕と 運次第。 おとなしく言うことを聞きゃあ・・ 考えてやってもいいぜ! さぁ・・どうする? 狙ったヌイグルミが 取れるかな? なんか・・険悪な感じだ。 僕は・・・ 二人の間に割って入る 黙って見ている この場を立ち去る @S@・・・@P@私が 悪かったよ・・ へへへ・・わかりゃいいんだよ。 で どうするつもりなんだ? うん。とりあえず・・・ とりあえず? これで・・払うよ。 おぉ? うぐっ・・・ぐ・・うごっ・・ 彼女・・前に ここで会った女の子だ。 何か トラブってたみたいだな・・ 力になってあげられなかったのは残念だけど 無事に逃げられたみたいだし・・一安心だな。 彼女・・前に ここで会った女の子だ。 何とかして助けなきゃ! 僕は二人の間に割って入った。 やめろよ! 彼女・・嫌がってるだろ! 何だよてめぇ! 関係ないヤツは すっこんでろ! 彼女は僕の知り合いだ。 名前は・・・ 左京葉野香ちゃんだ。 右京香野葉ちゃんだ。 仏座右京ちゃんだ。 名前は・・そう。左京葉野香ちゃんだ。 猪狩商業高校の2年生。間違いないだろ? いくら知り合いだからって 俺たちの邪魔をしていい 決まりはねぇだろ? な? 葉野香・・って おい? @0044@葉野香? ・・・いねぇじゃねぇかよ! くそっ! てめぇのせいで逃げられたじゃねえか! このクソガキ!! 彼女は僕の知り合いだ。 名前は・・・ ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ よく考えたら 僕はまだ彼女の名前を 聞いていなかったっけ・・ へんっ! ばーかー! 名前もしらねぇくせに 俺たちの邪魔するんじゃねぇ! な? 葉野香・・って @0045@おい? 葉野香? ・・・いねぇじゃねぇか! くそっ! てめぇのせいで逃げられたじゃねえか! このクソガキ!! おい! 大丈夫か? あ・・ここは・・? あんた 鈴本に殴られたんだ。 それで 気を失って・・ 君・・逃げたんじゃないの? ゲーセンは隠れるトコ たくさんあるからね。 プリクラに入って 様子見てたんだ。 一応 助けてくれたみたいだからさ・・ お礼言うけど あんまり私みたいなヤツと 関わらない方がいいよ。 鈴本って男は何者? 何で借金してるの? 好きな男性のタイプは? あいつ・・『寿商事』っていう金融会社の社員さ。 表向きは 普通の金融機関だけど 社員のほとんどが ああいうガラの悪い連中さ・・ うちの兄貴がギャンブルで失敗してね・・ 600万くらい 借金 作っちまったんだ。 あんたひょっとして 大物かもね。 よくそんな状況で そんなこと聞けるね。 @S@・・@P@でも悪いけど そういうのって興味ないな・・ 男なんてみんな同じだよ。 とにかくさ・・怪我の手当てしなくちゃ。 ウチの店 近くだから来なよ。 ・・・歩ける? まぁ・・なんとか・・ 彼女は僕を 『北海軒』という名前の ラーメン屋に案内してくれた。 てめっ! 葉野香! なぁに男 引っ張り込んでるんだよ! うるせーな! クソ兄貴! 怪我してんだから しょうがねぇだろ? ほら! 顔 こっちむけて! ・・ちょっとしみるからね! うぐっ・・ちょっとどころじゃない・・ ・・しみる! そう言えば 名前まだ聞いてなかったっけ? ・・&主人公名前&・・ 私は左京葉野香。知ってたっけ? 前にゲーセンで会ったよね・・ そこの兄ちゃん どこでそんな怪我したんだ? 今日 鈴本に呼び出されてさ・・ 鈴本って寿商事の鈴本か? ああ。それでこの人 アイツに殴られたんだ。 おい! あんまり面倒 起こすんじゃねぇよ! 面倒? もともと兄貴が借金したのが悪いんだろ。 うるせー! ごめんね。ウチの兄貴 バカだから・・ バカとは何だよ? バカだからギャンブルなんてするんだろ? あんなの国が認めた ぼったくりじゃねぇか! あーあー! 俺が悪かったよ! おい! そこの兄ちゃん。ラーメン食べてくか? 事情は知らねぇけど 妹を助けてくれたんだろ? どうせ客 いねぇから タダでいいよ。 あ・・私 手伝うよ。 あーあー・・今日 初めて作るラーメンが タダラーメンかよ・・ あっ! てめっ! 葉野香! チャーシュー 一枚多いだろ! うるせーな! クソ兄貴! けちけちすんなよ! はい! みそラーメンお待ち! 食べてくれよ。うまいからさ・・ 僕は みそラーメンを食べてみた。 ・・・・・!! うまい!! 豚骨の深い味わいと野菜の甘み そして味噌の風味が 渾然一体となったスープが コシのある太麺と よく合っている。シャキッとしたモヤシもうまい。 チャーシューもとろりと柔らかく 歯ごたえのある メンマと絶妙のコンビネーションだ。こんなおいしい ラーメンなのに なんでお客さんがいないんだろう? どう? 結構 うまいだろ? うん。うまい。 ・・・・・・ だろ? ラーメン横丁ってさ 観光客ばっかりだから うまいかまずいかより 有名か有名じゃないかで 客の数が決まっちまうんだ。 @S@・・@P@なぁに黙ってんのさ! スープまで全部飲んでおいて まずいなんて言わせないからな。 あーー! ヒマだ! 隣の店にも向かいの店にも どんどん客が入るのに ウチだけガランと客がいねぇ・・ 客がいねぇからまずいに決まってるって思われて さらに客足が遠のく・・これじゃ悪循環だよな! 内装とか変えたらどうだ? もっとおしゃれにしてさ。 壁に貼ってある芸能人のサインとか 全部古いだろ。 死んだ演歌歌手とか麻薬で捕まったタレントとか・・ 親父の代から変えてねぇからな・・ それにしても葉野香。おまえの口からおしゃれなんて 言葉が出るとは思わなかったよ・・ うるせー! このクソ兄貴! ま・・このままじゃダメだよな。 それは俺もわかってるつもりさ・・ それで 一攫千金を狙って あんな失敗しちまった・・ @S@・・@P@あっ! もうこんな時間だ。 あんた そろそろ帰りなよ。駅まで送るからさ。 きょうはどうもありがと。 よかったら また店に来なよ。 今度は金 払ってさ。じゃぁな! さよなら。 あっ! いらっしゃい。 また来てくれたんだ。 ラーメンが気に入ったからね。 従業員が気に入ったからね。 よく言うよ。今度は金取るからな・・ だろ? ウチのラーメンは親父が30年かけて作った味なんだ。 ・・・その味を兄貴が5年で落としたけどね。 聞こえてるぞ! 葉野香! 話の途中に割り込むなよ。 最近は だいぶ『親父の味』に近づいてきたって そう言って誉めてやろうと思ってたのに・・ あーあー! 悪かったね。 ウチの兄貴さ・・奥さんがいたんだ。 いや・・まだいるんだけどさ 実家に帰っちまった。 兄貴の浮気がバレちゃってさ・・ おかげで私は こうしてタダ働き・・ あーあ! イヤになるよね。 おーい! 無駄話してるヒマがあったら仕事しろ! 客いねぇのに 何やれってんだよ! 一人いるだろ! おまえのボーイフレンドが・・ ボ・・ボーイフレンドって・・ 馬鹿! そんなんじゃねぇよ! このクソ兄貴! よう! 相変わらず不景気な店だな・・ 鈴本! ・・・さん。 俺たちがその気になりゃぁ こんな店 いつでもつぶせるんだぜ! わかってんだろうな! え? くっ・・・くそっ! やめろ! 鈴本! お・・親分!! 親分じゃねぇ! 社長と呼べ! ・・ったくお前は まだ昔の商売のやり方 引きずってるんだな。 いいか? 金を貸したから偉いんじゃねぇ! 金を貸すことで 向こうさんの商売をサポートして 向こうさんが大きくなった時に 分け前をもらうのが 現代の金融ってもんだ。 は・・はい親分・・じゃなくて社長!! 左京さん。会社の若いもんがご迷惑をおかけしたようで 誠に申し訳ありませんでした。 おい! 鈴本! ・・いや鈴本部長! おめぇも謝れ! ご・・ごめんなさい。左京さん。 そのガラの悪い格好も なんとかしろ! 商売はな 第一印象が 大切なんだ。 は・・はい! 左京さん。もちろん貸したお金は返してもらいますよ。 このお店に 返す見込みがなければ 多少 強引に返済をお願いするかもしれません。 しかし このお店が繁盛して 儲かる見込みがあるなら この風祭 左京さんのお力になりましょう。 一週間後 またここに来ます。その時までに このお店を お客さんで一杯にしておいてください。 い・・一週間? わかりましたね? さぁ! てめぇら! 帰るぞ! あの・・けあふりぃさん・・ですか? 私が何で 『けあふりぃ』というハンドルなのか 教えてあげますわ。『ハンドル・ケアフリィ』 ・・つまり『取り扱い注意』って意味ですわ。 ふーん。社員はバカだけど 社長は結構 マトモなんだな。 バカ言え! 結局 言ってることは同じだよ。 でも店を繁盛させれば いいわけだろ? それが出来てりゃ 借金なんてとっくに返してるよ。 まっ それもそうだけどな・・ ちくしょー! あと一週間かよ! どうすりゃいいんだよ? あー! 今日はもう店じまいだ! じゃ 駅まで送るよ。&主人公&さん。 あーあ! なんか いいアイディアないかな? 新メニューとかどうだろう? 大々的に宣伝したら? あんな店 つぶしちゃえばいいじゃん あっ! それいいかもね。 ねぇ 明日 つきあってくれないかな? 二条市場に行って 食材を研究したいんだ。 もちろん。協力するよ。 明日はちょっと・・ それじゃ 明日の午後 狸小路で待ち合わせ! 待ってるよ! じゃぁな! @S@・・・@P@そうか。じゃ しょうがないね。 まっ こっちで何とかするから あんたは心配しないでいいよ。ばいばい! そんな金ねぇよ。 @0046@・・あっ! そうだ! 新メニューだ! ねぇ 明日 つきあってくれないかな? 二条市場に行って 食材を研究したいんだ。 もちろん。協力するよ。 明日はちょっと・・ それじゃ 明日の午後 狸小路で待ち合わせ! 待ってるよ! じゃぁな! @S@・・・@P@そうか。じゃ しょうがないね。 まっ こっちで何とかするから あんたは心配しないでいいよ。ばいばい! あんたに頼った 私が馬鹿だったよ! ・・・じゃぁな! ・・・・・・・・・・・・ ・・・・・・・・・・・・ 気まずい沈黙が訪れた。 @S@・・・@P@そうか。じゃ しょうがないね。 まっ こっちで何とかするから あんたは心配しないでいいよ。ばいばい! よう! 来たね。 うん。 それじゃ早速 市場に行こう! 二条市場は 狸小路1丁目の先にあるよ。 ここが二条市場。明治時代からある市場らしいね。 今じゃどっちかというと観光客向けだけどね。 まずは魚介類から見てみるか・・ エビラーメン・・カニラーメン・・ホタテラーメン・・ うーん。どれも定番で面白みがないし 何より値段が高くなっちまうな・・ ここはパス! 野菜売り場に行くか・・ ジャガイモラーメン・・アスパララーメン・・ ・・・うーん。悪くはないんだけどな・・ いらっしゃい! お嬢さん。メロンなんてどう? うるせーな! メロンラーメンなんて まずいに決まってんだろ! え? ラーメン? あ・・いや・・何でもない! 行こう! でもああいう呼び込みっていうのも善し悪しだよな・・ 最近はラーメン横丁でも呼び込みしてる店あるけどさ 私なんかあれで かえって入りづらい感じだけどな・・ ちょっと疲れたな。サ店にでも入るか・・ よく行く店が近くにあるんだ。行こう! 結構 お洒落な喫茶店だろ? ビートルバムって言うんだ。 今日は店 休みだし・・タマにはこういう店で ゆっくり休んでても罰は当たらないよね。 今日 北海軒 お休みなんだ・・ 兄貴は旭川に行ってるよ。今 旭川ラーメンが 人気だし・・それに兄貴の嫁さん・・清美さんの 実家が旭川なんだ。土下座して謝るって言ってた。 夕方には帰ってると思うけど・・うまくいくかね? 二人が仲直りしてくれれば 私もあんな店 手伝わなくってすむんだけどな・・ お待たせしました。チョコレートパフェでございます。 パフェラーメンかぁ@5101@・・絶対にまずいだろうな・・ 逆転の発想はどうかな? とりあえずラーメンのこと考えるのよそうよ。 逆転の発想をしてみたらどうかな? パフェラーメン・・つまりパフェの入ったラーメンは まずそうな感じするけど・・ 例えばラーメンパフェ・・つまりラーメンの形をした パフェを作るとか その逆にパフェの形をした ラーメンを作るとか・・ 確かに画期的だよ。でも意味がない。 とりあえずラーメンのこと考えるのよそうよ。 今あるラーメンにこだわりすぎてると 画期的なアイディアが思いつかないんじゃないかな? ま・・それもそうだな。 なんか・・煮詰まっちゃった感じだな・・・ 気持ち切り替えて ホテルにでも行こうか? え? ば・・馬鹿! なぁに誤解してんだよ! ホテルってのはどこも一流の料理人がいるだろ? そこの料理とか食べたら もっと別の視点で ラーメンを見直せると思って・・ ったく! 変な想像 すんなよ! ・・・いや・・そういうつもりじゃ・・ ばーか! ところで何でいつも眼帯してるの? ところで本当にホテルの食事だけ? 眼帯の理由? 世間を両目で見たくないからだよ。 私はそういう女じゃないんだよ! 頭来た! 帰る! それじゃ そろそろここ出るか・・ 葉野香ちゃんは僕を 札幌プリンスホテルに 案内してくれた。 なんか高級そうなホテルだな・・ ・・まぁいいか。入るよ! ウチの兄貴 近所でも有名な不良だったんだ。 高校生に上がるまでに悪いこと全部やった感じかな・・ @5150@で 少年院にぶち込まれちまったんだ。 お勤めを終えて 家に戻った最初の晩 親父が何も言わずに店のラーメンを出したんだ。 兄貴もそれ 黙って食って・・そしたら急に 泣き出しちまった。『食い物でこんなに感動したのは 初めてだ。』なんて言いながらさ・・ 普段 食べ慣れてたはずの店のラーメンなのに・・ 兄貴 すごい勢いで 三杯もおかわりしてた。 よっぽど少年院のメシが まずかったのかね? でもそれ以来さ 兄貴が変わったのは。 心を入れ替えて 正式に親父に弟子入りしたんだ。 親父がガンで死んだ後も 兄貴 一生懸命努力して 今じゃ何とか 『親父の味』を出せるようになった。 でもさ・・たとえ新メニューを作ったとしても 今の兄貴には あの味を超えるラーメンは 作れないだろうな・・ 親父が30年かけて作った味を あと1週間で超えなきゃいけないなんて ちょっと無理な話だよな・・ しかしこのレストラン どうなってんだ? テーブルへ案内しただけで 全然注文取りに来ないぞ! 私 文句言ってくる。 お客様 当店はバイキング形式になっております。 あちらの料理ボードから@5151@ お客様のお好きな料理を ご自由にお取り下さい。 何だよ! だったら最初から・・ ご来店の際に 係の者が そのように ご案内させて頂いたはずですが・・ @S@・・@P@あ! そういえば聞いたかもしれない・・ ごめんね。 いえ どういたしまして。 ごゆっくりお過ごし下さい。 じゃ! 早速 料理を取りに行くか・・ すげぇな・・これ全部食べていいのか・・ なんか 見てるだけでリッチな気分になるな・・ @5103@あっ! これ何だ? こっちも珍しいな・・ 葉野香ちゃんは目を輝かせて料理を選んでいる。 こんな 可愛らしい面もあったんだな・・ バイキングって なんかいいよな・・ つまり@5102@・・その・・ 色々なものが食べられるから? 好き嫌いがあっても大丈夫だから? うーん・・ちょっと違うな・・ つまり こう 色々なものをちょっとずつ 食べられるってのがいいのかもな・・ そう! それ! 色々なものをちょっとずつ食べられるってのが リッチな感じでいいんだよな・・ その時 何か考え込んでいた様子の葉野香ちゃんが ふと 思いついたようにこう言った。 ん? ちょっと待てよ・・ これをラーメンに応用したら どうなるかな? 味噌ラーメンと醤油ラーメンを半分ずつとか・・ あるいはウチのラーメンと隣の店のラーメンを 半分ずつとか・・ うん。いいかもしれないね。ほら ラーメン横丁ってさ いくら店がたくさんあっても 客の胃袋はひとつだろ? だからラーメンの値段と量を半分にして・・ いろんなメニューを試したり いろんな店を はしご出来るようにすれば いいんじゃないかな? うん! いけそうな感じになってきた。 私 店に戻ってみるよ。 今日はどうもありがとう。 あっ! 結果が分かったら連絡する。 電話番号 教えて! 僕たちはお互いの電話番号を教えあった。 葉野香の電話番号をPHSに登録しました。 OK! あとで電話する! ばいばい! 葉野香ちゃんはそう言うと ものすごい勢いで レストランを出ていった。大量の料理と未精算の伝票と 唖然とする僕を残して・・・ あ・・いらっしゃい! さっきはごめん。 半ラーメンの話 早く兄貴に伝えたくて・・ 葉野香から聞いたぜ! いいアイディアじゃないか! これでなんとか やっていけそうだ。 うん。兄孝行の妹を持った俺は 幸せ者だ! 兄孝行って なんか聞き慣れない言葉だよな・・ あんたもありがとう! 協力してくれたんだろ? うん。葉野香もいいボーイフレンドを持ったもんだ。 だから! ボーイフレンドって・・ 照れなくたっていいよ。俺は認めてやるぜ! 馬鹿なこと言ってないで仕事しろよ! 清美さん 奥で仕込みやってんだろ? 手伝わなくていいのかよ? そうそう! そうなんだよ! 清美ちゃん! 帰ってきたんだよ! ああ! 俺は幸せ者だ! あっち行けよ! 酔っぱらい! それじゃ! あとはよろしく! 清美さん・・兄貴の浮気 許してくれて 明日から二人で店を開けるんだ。 なんか急に 運が向いてきた感じだよ。 あんたのおかげだね。ありがと。 それでさ 何か お礼したいんだけど どうしたらいいかな? それじゃデートしようよ うーん。何がいいかな? え? ・・えーと・・ 二人で会えば デートになるのか? ならいいよ。 そうだな・・暑いからプールにでも行こうか? サッポロファクトリーの近くに確かそういうのが あったから そこに行こう! 待ち合わせは午前中に札幌駅。 それじゃ・・そういうことで。 ばいばい。 あっ! 金がかかるお礼はダメだぞ! ウチ 貧乏なんだからな・・ そうだな・・えーと・・ プールなんてどうだ? サッポロファクトリーの近くに確かそういうのが あったから そこに行こう! 待ち合わせは午前中に札幌駅。 それじゃ・・そういうことで。 ばいばい。 もしもし。左京です。 あのさ。兄貴に話したら是非やってみたいって。 例のあの半ラーメン! それと清美さんも 兄貴の浮気 許してくれて 明日から店を開けるんだ。 なんか急に 運が向いてきた感じだよ。 あんたのおかげだね。ありがと。 それでさ 何か お礼したいんだけど どうしたらいいかな? それじゃデートしようよ うーん。何がいいかな? え? ・・えーと・・ 二人で会えば デートになるのか? ならいいよ。 そうだな・・暑いからプールにでも行こうか? サッポロファクトリーの近くに確かそういうのが あったから そこに行こう! 待ち合わせは午前中に札幌駅。 それじゃ・・そういうことで。 ばいばい。 あっ! 金がかかるお礼はダメだぞ! ウチ 貧乏なんだからな・・ そうだな・・えーと・・ プールなんてどうだ? サッポロファクトリーの近くに確かそういうのが あったから そこに行こう! 待ち合わせは午前中に札幌駅。 それじゃ・・そういうことで。 ばいばい。 よ・・よう! おはよう! あれ・・今日は私服なんだ。 あれ・・眼帯は? うん・・まぁ・・タマにはね。 前に言ったっけ? 眼帯の理由・・ 世間を両目で見たくなかったんだ。 でもさ・・最近 見つけたんだ。 両目で見てみたいもの・・ 何? あっちからバスが出るんだ。 ほら! 早く行こう! 早く行こう! あっちからバスが出るんだ。 眼帯を外した理由・・さっき言ったのはうそ。 本当は プール行くから外したんだ。 そっちの方がウソっぽいよ 外した方がずっといいよ ふぅん じゃぁ どっちでもいいよ。 え? ・・ああ・・ありがと。 なんか どっちでも良さそうな感じだね。 まぁいいけどさ・・ ここはもともとビール工場だったんだ。 今は買い物したり いろんなもの見たりする 観光名所になってるんだ。 さぁ! 行こう! 今日はまず ここで水着を買うんだ。 ここが煙突広場。この煙突のあたりが ビール工場だった名残だろうな。 冬はこの煙突に サンタクロースの飾りが付くんだ。 ここはアトリウム公園。札幌は雪が多いから こういう工夫をしてるんだろうな・・ 今日みたいな天気いい日は 明るい日差しが入って ちょっといい感じだよな。 水着は確か こっちで売ってるよ! おーい! この水着 どうかな? すごくいいよ うーん・・ よし! それじゃこれに決めた! さぁ! 泳ごう! ここのすぐ近くに サッポロSPAランドっていうプールがあるんだ。 そうか・・それじゃ次のヤツ着てみる。 この水着は どうかな? すごくいいよ%2% うーん・・%2% よし! それじゃこれに決めた! さぁ! 泳ごう! ここのすぐ近くに サッポロSPAランドっていうプールがあるんだ。 そうか・・それじゃ次のヤツ着てみる。 一応 これが最後だからな。 これでどうだ? すごくいいよ%3% うーん・・%3% よし! それじゃこれに決めた! さぁ! 泳ごう! ここのすぐ近くに サッポロSPAランドっていうプールがあるんだ。 一応 さっきの三着が 私のお気に入りなんだ。 あの中で一番良かったのは どれかな? 最初の水着 二番目の水着 今着ている水着 ・・・・・・・・・・・・ ・・・・・・・・・・・・ 気まずい沈黙が訪れた。 葉野香ちゃんは ちょっと深呼吸してから もう一度 僕に聞いてきた。 一応 さっきの三着が 私のお気に入りなんだ。 あの中で一番良かったのは どれかな? 最初の水着 二番目の水着 今着ている水着 よし! それに決めた! さぁ! 泳ごう! ここのすぐ近くに サッポロSPAランドっていうプールがあるんだ。 あ・・あんまりじろじろ見るなよ。 ようっし競争だ! 負けた方がジュース おごるんだぞ! ・・・ちょっと狭いね・・このジャグジー・・ こういうのって なんか照れるな・・ どういう意図で 作ったんだろうな? 根性対決だ! 先に出た方が負け。 負けた方がジュース おごるんだぞ! あ・・あんまりじろじろ見るなよ。 ようっし競争だ! 負けた方がジュース おごるんだぞ! ・・・ちょっと狭いね・・このジャグジー・・ こういうのって なんか照れるな・・ どういう意図で 作ったんだろうな? 根性対決だ! 先に出た方が負け。 負けた方がジュース おごるんだぞ! あ・・あんまりじろじろ見るなよ。 ようっし競争だ! 負けた方がジュース おごるんだぞ! ・・・ちょっと狭いね・・このジャグジー・・ こういうのって なんか照れるな・・ どういう意図で 作ったんだろうな? 根性対決だ! 先に出た方が負け。 負けた方がジュース おごるんだぞ! あーあ・・今日はジュース二杯も おごらされちまった・・ どんまい。 そう言えば さっき 店に電話したらさ あの半ラーメン 大好評らしくて 兄貴も清美さんも 忙しく働いてるってさ・・ 手伝おうかって言ったら断られた。なんかさ。 あの寿商事の若い社員が今まで迷惑かけたお詫びにって きびきび手伝ってくれてるんだってさ。 他の店も協力してくれるって話もある。 まだ はっきり決まったわけじゃないけどさ・・ よかったよね。本当に・・ ところでさぁ・・どんな色が好き? 赤 青 黄色 緑 紫 黒 紺 白 ・・・・・・・・・・・・ ・・・・・・・・・・・・ 気まずい沈黙が訪れた。 葉野香ちゃんは ちょっと深呼吸してから もう一度 僕に聞いてきた。 ところでさぁ・・どんな色が好き? 赤 青 黄色 緑 紫 黒 紺 白 そうか・・いや別に聞いてみただけ・・ 夜景 綺麗だな。ウチの店の明かり 見えるかな? @S@・・・@P@この明かり ひとつひとつの下で みんなが笑ったり 泣いたりしてる・・ 夜景は 誰かに見せるために 光ってるんじゃない。 札幌に住んでいる人たち 一人一人の暮らしの明かりが こんなにも綺麗に 輝いて見えるんだな・・ 私 この街が好きだよ。 また・・来てくれよ。札幌に・・・ 私 待ってるからさ・・ あ・・・ ・・あんた先に 言いなよ。 でさ・・・ ・・・まいったね。一緒に喋っちまった。 お先にどうぞ・・ あ・・・ごめん・・ 先に喋んなよ。 あん? ・・なんだよ? え? 何だって? あん? ったく! こっちが喋ってるだろ! 何だよ? もう一回最初から話して その話題・・もういいよ いや・・何でもない・・ プレゼントをあげる ああ・・いいけど・・ まぁ・・いいけどさ・・ ああ・・ そっか・・・じゃ・・何話すかな・・ ・・あ・・そうだ! @S@・・・・@P@なんだかなぁ・・ それじゃ あの話するよ・・ @S@・・・@P@はん! ・・・そうかよ・・ じゃ 何話せばいいんだよ・・ ・・・・ったく しょうがねぇな・・・ 何だよ? 気になるだろ? ・・・まぁいいけどさ・・ どこまで話したか忘れちまったよ。 ・・・あ・・そうそう・・ 変なヤツ・・・まぁいいけどさ・・ どこまで話したか忘れちまったよ。 ・・・あ・・そうそう・・ ふぅん・・・まぁいいけどさ・・ 何話してたっけ・・あ・・そうそう・・ 変なヤツ・・・まぁいいけどさ・・ どこまで話したか忘れちまったよ。 ・・・あ・・そうそう・・ え? それ? くれるのか? ありがとう! 欲しかったんだ! あ・・え? くれるのか? まぁ もらっておくよ。 あ・・え? くれるのか? でもそれ 持ってるからなぁ・・ 他の人にあげた方が いいんじゃないか? あ・・え? くれるのか? でも そういうの趣味じゃないな・・ 他の人にあげた方が いいんじゃないか? え? それ? くれるのか? ・・でも高いだろ? 気持ちだけもらっておくよ。 @S@・・・・・@P@話 つまんないみたいだな。 さっきからずっと 黙ってるし・・ @S@・・・@P@私 何か変なこと言ったか? まぁいいけどさ・・ @S@・・・・・・・・・・・・・・・@P@・ ったく! 何か喋れよ! 北18条駅に着いた。 さて どこに行こうか・・・ 北海大キャンパス 北海大キャンパスに着いた。 奥のベンチに座っている人・・・ どこかで見覚えがあるな・・近づいてみようか・・ 近づく やっぱりやめる あっ! 行きの飛行機の中で出会った女性だ。 名前は・・確か・・ 椎名薫さんだ 椎崎香さんだ 椎名誠さんだ そうだ! 椎名薫さんだ。 僕は・・・ そうだ! 椎崎香さん・・だったっけ? 僕は・・・ そうだ! 椎名誠さん・・だったっけ? 僕は・・・ 話しかける やっぱりやめる あっ! 行きの飛行機の中で出会った女性だ。 名前は・・確か・・ よく考えたら まだ聞いてなかったな・・ 僕は・・・ 話しかける やっぱりやめる あの・・ @S@・・@P@何か? 僕のこと覚えてますか? &主人公名前&です。飛行機の中で会った・・ ああ・・あの時の・・ 何かご用? ちょっとお話したくって また会えるなんて運命的だよね ここよく来るんですか? 残念ながら私 今は誰かと話したい気分じゃないの。 偶然よ。意味のない偶然に理由を求め過ぎると いつか『運命』に裏切られるわ。 誰とも話す気分じゃないときは 職場を抜け出して ここで本を読んでるわ。 よく見ると彼女の着ている白衣に 小さなネームプレートが付いていた。 そこには『研修医 椎名薫』と書いてある。 ・・・・そうか・・椎名薫っていう名前なのか・・ ねぇ。聞いて。あなたには悪いけど 今のこの時間は 私にとって大切なものなの。 誰かに怒ったり 怒られたり 指示したり指示されたり 謝ったり謝られたりしている日常と バランスを 取るために 私には誰とも喋らない時間が必要なの。 だから悪いけど 話しかけないでね。 ごめんなさい。 でも・・ 謝る必要はないわ。私の都合なんだから・・ ・・・・・・・・・・・ 彼女は文庫本を開いたまま こちらを振り向こうともしない。 なんか迷惑みたいだし・・帰ろうかな? 帰る まだここにいる よし。帰ろう。 とりあえず話しかけなければいいわけだし もう少しここにいてみよう。 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ ふぅ・・退屈だな・・ 帰る まだここにいる よし。帰ろう。 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ ・・・・僕はなぜ こんな事をしているのだろう・・ 帰る まだここにいる @S@・・・@P@時間ね。そろそろ戻らなきゃ・・ さようなら。&主人公&君。 いつものベンチに 椎名薫さんが座っている。 僕は・・・ 話しかける やっぱりやめる お早う。薫さん。 お早う。 それっきり彼女は 本に集中したまま こちらを見ようとしない。僕は・・・ 帰る まだここにいる よし。帰ろう。 とりあえず話しかけなければいいわけだし もう少しここにいてみよう。 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ ふぅ・・退屈だな・・ 帰る まだここにいる よし。帰ろう。 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ ・・・・僕はなぜ こんな事をしているのだろう・・ 帰る まだここにいる @S@・・・@P@時間ね。そろそろ戻らなきゃ・・ さようなら。&主人公&君。 いつものベンチに 椎名薫さんが座っている。 僕は・・・ 話しかける やっぱりやめる お早う。薫さん。 お早う。 それっきり彼女は 本に集中したまま こちらを見ようとしない。僕は・・・ 帰る まだここにいる よし。帰ろう。 とりあえず話しかけなければいいわけだし もう少しここにいてみよう。 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ ふぅ・・退屈だな・・ 帰る まだここにいる よし。帰ろう。 ・・・それにしても薫さん・・ずっと黙ったままだな。 こう言うことが何日も続くと 僕は・・・ いいかげん頭に来る 妙な親密感が湧いてくる だんだん慣れてくる 僕はいいかげん 頭に来ていた。 自分の時間を大切にするのもいいけど それじゃ 僕の時間はどうなるんだ。 5分や10分 話をしてくれたっていいじゃないか! 仕事がどのぐらい大変なのかは知らないけど ずっと黙ってるこっちだって大変なんだ! @S@・・・@P@時間ね。そろそろ戻らなきゃ・・ さようなら。&主人公&君。 僕は薫さんに対して いつのまにか 妙な親密感を持つようになっていた。 『おはよう』と『さようなら』しか声を交わさない そんな不思議な関係だけど この青い空の下・・ 同じ場所で 同じ時を過ごしている。 僕が札幌に来なかったら 恐らく一生 感じることのなかっただろう そんな感覚・・ @S@・・・@P@観光客が観光もしないで ずっと毎日 北海大キャンパスのベンチに座ってる・・ そういう無駄な時間の使い方って 私 嫌いじゃないわよ。そろそろ戻らなきゃ・・ さようなら。&主人公&君。 僕はだんだん こういう時間の使い方に 慣れてきたようだった。 ・・ふと見上げると ぽっかりと白い雲・・ ゆっくりゆっくり 青い空を流れている。 @S@・・・@P@観光客が観光もしないで ずっと毎日 北海大キャンパスのベンチに座ってる・・ そういう無駄な時間の使い方って 私 嫌いじゃないわよ。そろそろ戻らなきゃ・・ さようなら。&主人公&君。 いつものベンチに 椎名薫さんが座っている。 僕は・・・ 話しかける やっぱりやめる お早う。薫さん。 お早う。 ・・それにしても あなたって ほんっと 変な子よね。 確か観光客でしょ? だったらもっと他に 行くべき所が あるんじゃない? 何で毎日ここに来てるの? 君に興味があるから ただなんとなく ただなんとなくか・・ ちょっと羨ましいなぁ・・ 私 いろんなことに理由を求めちゃう・・ 働く理由・・読書をする理由・・ 人と会う理由・・怒る理由・・笑う理由・・ 『ただなんとなく』なんて感覚・・ ずっと忘れてたかもしれない・・ ・・・きっと 心に余裕がないからね。 バカにしてるの? 悪いことじゃないよ 理由にまで理由を求めてるよ まさか・・ただ羨ましいだけ・・ あなたは 私が忘れかけてた大切なものを 持っているのかもしれないわね。 そうね。悪いことじゃないわ。 でも 花を美しいと思う気持ちや 人を好きになる気持ちに 理由なんてないでしょ? そういう気持ちを 私 忘れかけているのかも しれないなって・・そう思っただけ・・ あ・・ほんとね。 理由を求めたがる気持ちにまで 理由を求めてる・・ ・・いやになっちゃうな・・ このまま・・ただなんとなく・・ ここに座っていたいけど そろそろ行かなくっちゃ・・ 研修医には働かなきゃいけない理由がたくさんあるわ。 ふざけないで。こっちは迷惑よ。 それに私 年下には興味がないの。 ごめんなさい。もう来ないよ。 迷惑なら君が場所を変えればいい それが賢明ね。 話しかけるのが迷惑だって言われたから ずっと黙ってたんだ。それでも迷惑なら 君が場所を変えればいい。 それも考えたわ。 でもそれじゃ私が あなたに負けたみたいじゃない。 大学の6年間。そして研修医になって半年・・ 私はずっとこのベンチで読書をしてたの。 6年間って留年したの? 薫さんって研修医だったんだ。 失礼ね。医学部は6年制なの。 最初の2年間は 医学進学課程。 その後の4年で 医学専門課程を勉強するわ。 そうよ。医学部を卒業して医師免許を取った後も 通常 2年間は研修医として働くわ。 義務じゃないけどね。そこで医師としての技術を・・・ ちょっと待ってよ。 何 質問してるのよ? 私 あなたと話す気なんてないのよ! あ・・ごめんなさい。 君だって答えてたくせに 何で謝るのよ! そりゃ聞かれれば・・・ なんかあなたといると 調子狂っちゃう・・ 帰るわ。 あ・・危ない。僕はとっさに・・ 神に祈った 飛び出して彼女をかばった 僕はとっさに 神に祈った エル・イル・アラム・デオミスム! ・・・・すると・・ ちょっと! 気を付けなさいよ! 薫さんは間一髪でスクーターを避け そのまま病院に戻ってしまった。 ・・仕方ない・・戻ろう・・ 僕はとっさに 飛び出して彼女をかばった。 うぐっ!! 右の手首に激痛が走る・・ やがて意識が遠のいて・・・ @S@・・@P@大丈夫? 大丈夫? 良かった。気がついたみたいね。 ここは? 北海大病院。あなた 私をかばって飛び出して それで スクーターとぶつかっちゃったの・・ そのスクーターの人は大丈夫? 僕の怪我は? 気にしなくてもいいわ。向こうはかすり傷だったから。 でも あなたは右手首の骨にひびが入って 全治3週間の怪我よ。 右手首の骨にひびが入って 全治3週間の怪我よ。 ぶつかった相手は かすり傷で済んだわ。 3日ぐらい入院することになると思うけど 何か欲しい物はある? 愛・・かな・・ 読書でもしようかな・・ そういう冗談が言えるなら 回復も早いわね。 それじゃ私 後で持ってくるわね。 @7504@『激突!!』なんてどう? 冗談でしょ? 面白そうだね。 もちろん冗談よ。 それじゃ。本当に持ってくるわね。 ・・・・・・・・・・・・ ・・・・・・・・・・・・ 気まずい沈黙が訪れた。 それと・・家の人にも連絡しておいた方がいいわね。 僕は薫さんに東京の実家と春野家の電話番号を教えた。 あ・・私そろそろ医局に戻らなきゃ・・ 連絡は 私からしておくわ。それじゃ。お大事に・・ 病室に ぽつんと取り残されてしまった。 さて どうしようかな・・・ お兄ちゃん。怪我しちゃったの? 大丈夫? うん。全治3週間だって。入院は3日。 おやおや。せっかくの旅行なのに残念だね。 お見舞い持ってきたんだよ。はい。デコポン。 デコポンって何? あ・・それ好きなんだ ほんと? 良かったぁ! あ・・右手ダメなんだっけ。 私 食べさせてあげるね。 その日以来 僕はますますデコポンが好きになった。 デコポンは九州の方の果物だよ。 あ・・右手ダメなんだっけ。 私 食べさせてあげるね。 その日以来 僕はデコポンが好きになった。 あんまり長居すると 他の患者さんに迷惑だからね。 そろそろ帰るよ。 えー! もう? タオルとか下着の替えとかは 明日の朝 持ってくるよ。それじゃお大事にね。 お兄ちゃん。ばいばい。 病室に ぽつんと取り残されてしまった。 さて どうしようかな・・・ 8月6日 午前 北海大病院・・・ ちょっと寝過ごしてしまったようだ。 8月7日 午前 北海大病院・・・ ちょっと寝過ごしてしまったようだ。 8月8日 午前 北海大病院・・・ ちょっと寝過ごしてしまったようだ。 8月9日 午前 北海大病院・・・ ちょっと寝過ごしてしまったようだ。 8月10日 午前 北海大病院・・・ ちょっと寝過ごしてしまったようだ。 8月11日 午前 北海大病院・・・ ちょっと寝過ごしてしまったようだ。 8月12日 午前 北海大病院・・・ ちょっと寝過ごしてしまったようだ。 寝ている間に 琴梨ちゃんたちが来てくれたらしい。 ・・・起こしてくれれば良かったのに・・ 『ファイト!!』って ティッシュの箱に 書かれてもなぁ・・・ お早う。容態はどう? まぁまぁかな 退屈で死にそう 良かったわ。回復している証拠ね。 @7500@大丈夫。退屈で死んだ人はまだいないわ。 ・・・・・・・・・・・・ ・・・・・・・・・・・・ 気まずい沈黙が訪れた。 ちょっとその辺 散歩しない? うん。いいね。 今はちょっと・・ @7501@それじゃ 行きましょ。 @S@・・@P@そう・・残念ね。 それじゃ私 医局に戻ってるわね。 ここが北海大のポプラ並木よ。観光名所としても 有名よね。でも考えたら大学の敷地内に観光名所が あるなんて ちょっと珍しいかもね。 枝の落下が危険だから 木の真下は歩けないの・・ 隣の遊歩道を歩きましょ。 ここが農学部の園芸場よ。 花がたくさん咲いてて綺麗よね。 こんな無愛想な女のせいで あなたの旅行 台無しになっちゃったわね。 ごめんね・・・ 気にしないでよ まぁ・・・ね。 @S@・・@P@やさしいのね。 本当に・・ごめんね。 私いつも・・・自分のことしか 考えていないのかもしれないわね・・ 自分のライフスタイルを守りたくて あなたに厳しいこと言っちゃったり・・ @S@・・・@P@ひとつだけ 聞かせて。 あなたはなぜ そんな私に 毎日会いに来たの? 薫さんが魅力的だから 薫さんが寂しそうだったから なんか・・意地になっちゃって・・ ・・・・・・・・・・ そういう風に言われて 悪い気はしないけど ・・・なんか 信じられないな・・ 私 欠点だらけの人間だもん。 ・・・・・・・・・・ そうなのかな・・私 寂しいのかな? 自分じゃそんな 意識ないけど・・ ひょっとしたら あなたって ひねくれ者なのかもね。 拒まれると 逆にファイト燃やしちゃうタイプ・・ だとしたら 私と一緒ね。 ・・・・・・・・・・・・ ・・・・・・・・・・・・ 気まずい沈黙が訪れた。 さっ! そろそろ戻りましょ。 あっ!! あっ!! 危ない!! 僕はとっさに・・・ 右手で彼女を抱きかかえようとした 左手で彼女を抱きかかえようとした 僕はとっさに 右手を出した。 ・・・・・!! △▼♂♀☆◎●〒§※!!! うぎゃーーーーーーーーーーーーーー!! 激痛が走る! 僕は怪我をした方の手で 薫さんを抱えていた。 だっ!! 大丈夫? はぁ・・はぁ・・はぁ・・ うふふっ・・馬鹿ね。病室に戻りましょ。 一応 検査してもらった方がいいわ。 @S@・・・@P@助けてくれて ありがと。 僕はとっさに 左手を出した。 ・・・・・!! △▼♂♀☆◎●〒§※!!! あれ? あれれれれ? ちょっと! 馬鹿!! 事故・・よね。 もちろん。 ・・・・・ ほっぺた 大丈夫? 大丈夫 ・・・・・ ひょっとして 怒ってる? ・・ごめんなさいね。・・・つい・・ わ・・私そろそろ 医局に戻らなくっちゃ。 それじゃ・・ね。 わ・・私そろそろ 医局に戻らなくっちゃ。 それじゃ・・ね。 @S@・・@P@ごめんなさい。 とりあえず 異常はないみたいだけど。 念のため専門の先生に看てもらったほうがいいわね。 私 内科だから・・ あ・・私そろそろ 医局に戻らなくっちゃ。 そうだ。昨日言ってた本 持ってきたわ。 『激突!!』よ。それじゃぁね。 小説『激突!!』を手に入れました。 コマンドメニューで この小説を読むことができます。 病室に ぽつんと取り残されてしまった。 さて どうしようかな・・・ 8月7日 午前 北海大病院・・・ ちょっと寝過ごしてしまったようだ。 8月8日 午前 北海大病院・・・ ちょっと寝過ごしてしまったようだ。 8月9日 午前 北海大病院・・・ ちょっと寝過ごしてしまったようだ。 8月10日 午前 北海大病院・・・ ちょっと寝過ごしてしまったようだ。 8月11日 午前 北海大病院・・・ ちょっと寝過ごしてしまったようだ。 8月12日 午前 北海大病院・・・ ちょっと寝過ごしてしまったようだ。 8月13日 午前 北海大病院・・・ ちょっと寝過ごしてしまったようだ。 寝ている間に 琴梨ちゃんたちが来てくれたらしい。 ・・・起こしてくれれば良かったのに・・ なんかますます賑やかになってきたな・・ お早う。いよいよ明日 退院ね。 ちょっとその辺 散歩しない? うん。いいね。 今はちょっと・・ それじゃ 行きましょ。 @S@・・@P@そう・・残念ね。 それじゃ私 医局に戻ってるわね。 ここのお店 良く来るのよ。 お茶でも飲んでいきましょ。 でも不思議よね。初めてあなたと会ったとき こんな風に 二人で喫茶店に来るなんて 想像もできなかったのに・・ あなたって 不思議な男の子よね・・ 趣味について聞く 仕事について聞く 好みのタイプについて聞く 趣味は読書・・・こう言うと履歴書に書く プロフィールみたいに無難で平凡だけど 実際 その通りだからしょうがないわよね。 あなたは どんな本を読んでるの? エッセイ ミステリー ファンタジー SF 本はあまり読まない 私も良く読むわ。椎名誠が好き。 写真もいいし 苗字も同じだしね。 あっ! 私と一緒ね。 私 スティーブン・キングが好きよ。 あの人の本読んでると やっぱり一番恐いのは ゾンビでも吸血鬼でも悪魔でもなくて 『人間の心』なんだなって そう思うわ。 あとクーンツも好きよ。D.R.クーンツ。 ちょっとハーレクイーンみたいな雰囲気もあるけど 一級のエンターテイメントよね。 私もファンタジーはよく読むわ。 特にエンデが好き。ミヒャエル・エンデ。 『モモ』とか『果てしない物語』とかを書いた人よ。 SFは高校の頃に 筒井康隆を読んだくらいかな・・ 『最高級有機肥料』って小説知ってる? 具体的な内容は説明できないけど すごいわよ。 本は読んでおいた方がいいわよ。 ・・人生の楽しみが増えるわ。 専門は内科よ。でも研修医だからまだ医者らしい仕事は していない感じね。今は先輩医師の診療内容を 記録するのが仕事かな・・ 太った人を好きになったこともあるし 痩せた人を 好きになったこともあるし 優しい人が好きだったり 強引な人に惹かれたり・・一貫性はない感じね。 あのね。東京の人には 信じられないかもしれないけど 北海道では 今も街に熊が出るのよ。 毎年 秋口になると 狸小路なんかにも 冬眠前の熊が下りて来るわ。 そういうときは『熊警報発令』ってアナウンスがあって お店も全部シャッターを下ろすの。もちろんお客さんも その中に入って熊が通りすぎるのを待ってるのよ。 地元の人は慣れてるから平気だけど 時々 観光客が逃げ遅れて 年に2人ぐらい 被害に遭っているわ。あなたも気を付けてね。 本当? 嘘でしょ? あら? よくわかったわね。 『北海道では』って言葉には 不思議な力があって 前置きでこう言うと たいていのことは信用されるわ。 もちろん。嘘よ。 さっ! そろそろ戻りましょ。 明日の朝には退院だから そろそろ荷物を まとめておくといいわ。 それじゃ 私 戻るわね。ばいばい。 病室に ぽつんと取り残されてしまった。 さて どうしようかな・・・ お兄ちゃん。退院できてよかったね。 すみません。わたしのせいで・・・ あんたが気にすることないさ。 それにしても &名前&君。 あんたはホント 運が悪いねぇ・・ いや・・そうでもないか・・ え? 何て言ったの? お母さん? そろそろ帰ろうかって言ったのさ。 賛成。それじゃ先生。お世話になりました。 お世話さまでした。 退院祝いに食事に行かない? 今日 夕方ぐらいから ここにいるの。 もしよかったら 来てね。 薫は&主人公名前&に 『ママ・サブロッソ』のマッチを手渡しました。 それじゃ。さよなら。 さようなら。 ほんと退院おめでとう。お兄ちゃん。 事故にあったって聞いたときは ほんと びっくりしたんだよ。 でもお見舞いに行ったら お兄ちゃん すごく幸せそうな顔して寝てたから なんか安心しちゃった。 でも旅行つぶれちゃって 残念だったね。 あっ! そうだ! あのね。今日の夕方豊平川で花火大会があるんだ。 もしよかったら 一緒に見ない? うん。いいね 今日の夕方はちょっと・・ やったー! 楽しみだね。お兄ちゃん。 ちょうどウチのマンションの窓から 花火がよく見えるんだ。 退院祝いもかねて ぱーっとやろうかね・・ 賛成! そっか・・予定があるならしょうがないよね。 私たちに遠慮しないで 好きなことするといいよ。 帰る日まで 後ちょっとしかないんだからね。 そうだね。 @0043@・・・あっ! もうこんな時間・・ お兄ちゃん 出かけなくて大丈夫? 外は既に夕暮れになっていた。 ・・・そろそろ出かけなくちゃ・・ それじゃ 行ってきます。 行ってらっしゃーい! はい。行ってらっしゃい。 お兄ちゃん。そろそろ花火 始まるよ! わぁ・・綺麗・・ たーまやー! ぱっと開いてぱっと散って・・ 札幌の短い夏@6001@も こうやって終わっちゃうんだね。 でもさ・・また来年@6002@も 夏休みはあるよ。 『また来年も 夏休みはある。』 ・・・怪我をして 入院して・・ 散々な夏休みだったけど・・ また来年・・札幌に来ようか・・ 琴梨ちゃんの瞳に映る花火を見ながら 僕は そんなことを考えていた。 マッチに書いてある住所だと 確かここだな・・ 「ママ・サブロッソ」と看板にも書いてある。 入ってみよう。 いらっしゃい。来てくれたのね。 ここのお店 好きなんだ。 料理もワインもおいしいし・・ @S@・・@P@ウエイターもハンサムだしね。 でも イタリアンのお店って一人で来ても あんまりいろんな種類 頼めないじゃない? 来てくれて 助かったわ。 退院おめでとう! いつも一人で来てるの? ひょっとして酔ってる? そうよ。変な女? 今は恋人もいないし 女友達も少ないし。 仕事がらみの人とはプライベートで会いたくないしね。 何で医者になったの? 何で僕を誘ったの? 何で女友達が少ないの? ちょっとだけ。 @7505@でもあなたは未成年だからオレンジジュースよ。 何で医者になったの? 何で僕を誘ったの? 私 子供の頃 身体が弱くってね・・ ちょっと外で遊んでても 汗が冷えると ぜいぜい呼吸が苦しくなってた。 ドッヂボールとか縄跳びとか・・ みんなが当たり前に出来ることが 私には出来なくて それがくやしかった。 だったら私は みんなが出来ないことを 当たり前のように やってやろうって・・ そう思ったの。それで医者になったのかな・・ 私も不思議。年下は 趣味じゃないはずなんだけどね。 でもね。あなたって いつも一生懸命だから それはいいと思ったな。 私の周りにいる男の人って 自分の身を 守るために 平気で他人のことを 悪く言うような 人ばっかりだから・・ あなたが 自分のこと全然考えないで 私を守ってくれたことが うれしかったのかもね・・ 向こうの方が避けてるんじゃないかな・・ 私って 人を寄せ付けないオーラを 出しているらしいんだ。・・自覚はないんだけどね。 それに医者って自分の時間が なかなか持てないから 連絡しないうちに だんだん疎遠になって行くわね。 言ったっけ? 私 子供の頃 体が弱くて・・ それで 家の中でいつも本を読んでたわ。 推理小説・・伝記・・ファンタジー・・ エンデの『果てしない物語』って読んだことある? 男の子が本の中の世界に 入っちゃう話・・ 私 あれに憧れたなぁ・・ 本を開いたときの わくわくする気持ちに比べて 本を閉じた世界が ものすごく無味乾燥に思えて・・ そういう風に考えちゃう傾向って 今も残ってるわね。 スポーツの本も読んでたから 出来ないくせに 知識だけはあったわ。アメフトのルールとか 卓球のドライブサーブの打ち方とか・・ @S@・・・@P@私 何話してるんだろうね。 @7506@ちょっと酔っぱらっちゃったかな・・ ねぇ・・一般論として聞くんだけど 年上って好き? 好きだよ 好きじゃないよ 一般論として言うけど僕は薫さんが好きだよ ふぅん。そういう人もいるのね。 @S@・・@P@私たちって 気が合うかもね。 前に言ったかもしれないけど 私も年下は好きじゃないんだ。 なぁにそれ? 全然一般論じゃないじゃない。 うふふ・・おかしな子ね。 ・・・・・・・・・・・・ ・・・・・・・・・・・・ 気まずい沈黙が訪れた。 でも高校生って いいわよね。 何にでもなれるでしょ? 24歳になると 夢ばっかりは見ていられない・・ 決まった日常の延長に未来があって それを変えていくのは 結構 エネルギーが必要ね。 もちろん あきらめてるわけじゃない。 ・・あきらめてないから いつもいつも 周りとぶつかっちゃうのかもしれないけどね。 頑張ってね スクーターともぶつかりそうになったしね うふふ・・ありがと。 なんか元気になってきたわ。 あはは・・・そうよね。 あの時も ぶつかりそうになって・・ それで あなたが助けてくれたのよね。 ・・・・・・・・・・・・ ・・・・・・・・・・・・ 気まずい沈黙が訪れた。 あなたってさ・・よく見るとハンサムよね。 ねぇ。明日 ドライブに行かない? あなたと会ってると 本を閉じた世界も 悪くないなって 思えてくるの・・ 温泉にでも一泊して・・ あっ! もちろん部屋は別々。 いいアイディアだと思わない? うん。いいよ。 明日はちょっと・・ それじゃ決まり。 あの事故で 台無しになっちゃったあなたの旅行が これでちょっとでもマシになるといいわね。 確か 平岸の家に泊まってるのよね。 明日の朝 迎えに行くから駅前で待っててね。 さぁ! 帰るわよ。 そう。しょうがないわね。 それじゃ 私が泥酔する前に帰ろうか? ばいばい。&主人公&君。 あなたきっと いい男になるわよ。 薫は電話番号の書かれたメモを &主人公名前&に手渡しました。 薫の電話番号をPHSに登録しました。 平岸駅前に着いた。 ・・・薫さん まだ来てないみたいだな。 お早う。絶好のオープンカー日和ね。 さぁ! 乗って! まず室蘭の地球岬に行くわね。 地球岬って いい名前よね。 本当に地球が 丸く見えるわ。 どうしたの? 見て! キタキツネ! うふふっ・・可愛らしいわね。人に慣れてる感じ・・ あ・・でもさわっちゃダメよ。 キタキツネには エキノコックスっていう 寄生虫がいることが多いの・・ 人に感染することもあるから 見るだけにしておいてね。 それじゃ そろそろ行きましょうか・・ キツネ君 ばいばい。 次はどこに行くの? 地獄! ここが登別温泉の地獄谷よ。 今日泊まるホテルは あっち。 ここが今日泊まるホテルよ。 @7503@あっ・・もちろん部屋は別々ですからね。 『まほろば』は天国って意味よ。 地獄の後は 天国ね。 一人じゃ出来ないもの・・ にらめっこ 腕相撲 そして・・・ そして・・何? 卓球!! いくわよ。ドライブサーブ! あっ! すごい! 本当に曲がった!! うふふっ! こんなに笑ったのひさしぶりよ。 あなたと会って 私 大事なことを学んだわ。 え? 何? 年下も 悪くないなってこと・・ 『激突!!』                 作: 日比野 喜 <1>                           「あっ!!」 目があった瞬間 占い師は素っ頓狂な声を上げた。 私は立ち止まり もう一度 彼女を見る。 20代後半・・黒いショールを羽織った女性が 気まずそうに下を向いていた。 「・・・何か・・?」 「いえ・・何でもありません! お気になさらずに・・」 この状況では 気にするなと言う方が無理だ。 「でもさっき 私を見て驚いたような 声を上げましたよね。」 「本当に・・何でもないんです。 あの・・忘れ物を・・思い出しまして・・」 うろたえ方がわざとらしすぎる。 これはきっと演技だ。しかし・・何のために? ひょっとしたらこれは新しい客引きの手口なのかも しれない。そう思った私は彼女の目を見ながら きっぱりと言った。 「そうですか・・それでは さようなら・・」 きびすを返し立ち去ろうとすると 案の定彼女が呼び止めてきた。 「あっ! あの・・」 ますます怪しい。 しかしこれだけ怪しいと逆に騙されたフリでもして からかってみようかという気分になってくる。 「それじゃせっかくだから 占って下さい。 私の名前は山田三郎。会社員です。」 しかし彼女は俯いたまま首を横に振って 「占わなくても・・わかります。あなたは『怨の力』が 強い・・いえ・・強すぎます。」 「『怨の力』・・ですか?」 「人を怨む力・・怨恨の『怨』です。 あなたは今・・誰か憎んでいる人はいませんか?」 サラリーマンを10年もやっていると それはウマの合わないやつも出てくる。 しかしだからと言って 憎んでいるわけではない。 仕事相手として認めているからこそ対立がある・・ 「そしてあなたの憎んだ相手が・・ 例えば交通事故にあったり 肉親を亡くされたりした 記憶はありませんか?」 交通事故なんて珍しいものじゃないし 肉親の不幸なんて 我々の世代になったら それこそ特別なことではない。 「それは全て・・・・ あなたの怨の力が影響しているのです。」 いきなり決めつけられてしまった。 私は苦笑しながら 「悪いけど私は誰も怨んでなんていないよ。 それに今あげた不幸なんて・・」 しかし彼女は私の言葉を遮って 強い口調でこう続けた。 「いいえ。私には見えます。 あなたの発している強大な『怨』の思念が・・ ・・・世の中には二つの見えない力があります。 人を呪う『怨』の力と 人を慈しむ『愛』の力です。 愛の力は人を幸福にし 怨の力は人を不幸にします。 しかしたいていの場合 その力は非常に弱いため 他人の運命を大きく左右するようなことはありません。 しかしあなたの場合 生まれつき『怨』の力が 強いのです。あなたの怨んだ人は 必ず不幸に なってしまうのです。」 そら来た。そうやって不安を煽っておいて だからお守りを買えとか寄付しろとか言って来るんだ。 その手には乗らないぞ・・ しかし意外なことに彼女は見料も取らず 物を売りつけるような気配も見せない。 「人を怨まず・・常に心を『愛』で満たして下さい。 私のお願いは それだけです。それと・・何かあったら ここに来てください。私は花房ミヤコと言います。」 そう言って寂しそうな笑顔を浮かべただけだった。 <2>                           『怨んだ人が不幸になる』か・・馬鹿馬鹿しい・・ そう思いながらも 私は心のどこかであの占い師 花房ミヤコの愁いを帯びた顔を思い出していた。 人を怨んだ記憶・・・ 中学の頃 私を目の敵にしていた教師は その後 心筋梗塞で亡くなった。 しかしあの先生 結構な歳だった。 高校の頃 大喧嘩の末に別れた彼女は 今は酒癖の悪い夫のことで悩んでいる。 しかし酒癖の悪い夫というのは不幸だろうか? やっぱり馬鹿馬鹿しい。 不幸なんて相対的なものだ。見つけようと思えば 誰の人生にだって『不幸』はある。 だから『怨んだ相手が不幸になる』という話は 『怨もうが怨むまいが人はみんな不幸』と 言い換えることもできるのだ。 でも彼女はなぜ私にだけ そんなことを 言ったのだろうか? 何の見返りもないのに・・ やはり私には特別な力が・・・ 試しに私は飼い猫を呪ってみた。 「うぉりゃぁぁぁぁぁ! 死ね!」 しかし呪う理由がない。調子に乗ってつぶやいた言葉に ネコはきょとんとした顔をしただけだった。 まったく・・・馬鹿馬鹿しい・・                           <3> そんなある日 会社の商品企画会議で 私と私の上司の意見が激しく対立してしまった。 「こんな企画・・売れるわけがない! 市場性を無視した独善の産物だ!」 「確かに私は自分が良いと思う企画を提案しています。 それはつまり 自分が欲しくない物を作っても 他人に受け入れられるような商品にはならないと 思っているからです。」 「だからそれが独善だと言っているんだ。」 「しかし 部長が今それを独善と決めつけるのは それこそ独断じゃないですか?」 「生意気言うな! 俺はこの業界で20年 飯を食ってるんだ!」 普段はいつも画期的なアイディアを出せと言ってるのに 実際に今までにない商品を提案するとすぐに否定する。 部長の言う『画期的』には『固い頭の許容範囲内で』 という限定が付いているに違いない。 「実績もないくせに 口ばっかり一人前なんだな・・ とにかく! こんな企画じゃ 上に通すことなんて 出来ない! わかったな!」 くそっ! あの野郎!! 家に帰ってからも怒りは収まらなかった。 実績がないだって? その実績をつぶしてるのは いったい誰なんだ? 『怨んだ人が不幸になる』・・・なればいいんだ。 あんなヤツ・・不幸になって当然だ。 徹夜して仕上げた企画書を・・ろくに読みもしないで ・・古くさい自分のセンスだけを信じ込んでいる。 あんなヤツ・・いないほうがいいんだ。                           <4> ムシャクシャした気分の時 私は車を運転する。 オーディオのボリュームを最大限にまで上げ アクセルを思いっきり踏み込む・・ すると 追い越した車の数だけ 心が晴れてゆくような・・そんな気がするからだ。 その日の夜も私は愛車のステアリングを握っていた。 銀色のスポーツカー・・・夜の明かりが窓の外を 猛スピードで流れて行く・・・ 不幸になれ! 不幸になれ! 不幸になれ! 呪いの言葉をつぶやきながら さらにスピードを上げる・・ 不幸になれ! 不幸になれ! 不幸になれ! ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ それは一瞬の出来事だった。 交差点から飛び出してくる乗用車・・ 慌ててブレーキを踏む・・だめだ・・間に合わない・・ ハンドルは制御を失い・・・やがて目の前に・・ 赤い軽自動車が近づいてくる。 恐怖に目を見開く 相手ドライバーの顔・・ 見慣れた顔・・そして 激突!! ガラスの割れる音・・鳴りやまないクラクション・・・ ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 偶然だ。全くの偶然だ。 私の車は よりによって私の呪っていた相手と 事故を起こしてしまった。 相手は重体・・私は軽い怪我で済んだ・・ ・・これも偶然だ。 しかし いくら偶然だと思いこもうとしても 急ブレーキを踏んだ感触・・・・ 相手の顔・・衝突の衝撃・・ 事故の記憶が頭から離れない。 『怨んだ人が不幸になる』 偶然だ。 『怨んだ人が不幸になる』 交通事故なんて日常茶飯事なんだ。 『怨んだ人が不幸になる』 事故を起こした相手と・・・・・ たまたまトラブっている最中で・・・ 『怨んだ人が不幸になる』 『怨んだ人が不幸になる』 『怨んだ人が不幸になる』 『怨んだ人が不幸になる』 オレハトクベツナニンゲンナノダロウカ・・・ 気が付くと 私はあの場所に立っていた。 初めてあの占い師と出会った場所・・ ミヤコは・・・いた。 私の姿を見ると 彼女はにっこりと笑いかける。 「怨の衝突が 世に争いを起こします。 あなたは愛によって救済されるべきなのです。 大いなる愛の力を持った あのお方のもとで・・」 そう言って彼女は一枚の写真を差し出した。 それは最近週刊誌をにぎわせている 『教祖様』の写真だった。 見慣れた胡散臭い顔・・ しかし 私は感じ取っていた。 あのお方の 神々しいまでの『愛の力』を・・ 「さぁ! 行きましょう! 教祖様がお待ちです。」 それから半年後・・・ 私は占い師の格好をして街角に座っていた。                      了 あ・・・ごめんなさい。 一緒に喋っちゃったわね。 お先にどうぞ・・ あのね・・・あ・・ごめんなさい・・ お先にどうぞ・・ あ・・・ うふふ・・ハッピーアイスクリーム・・・ 先に喋っていいわよ。 ん? なぁに? え? どうしたの? ん? ちょっと・・人の話 ちゃんと聞いてくれない? それで? ・・どうしたの? もう一回最初から話して その話題・・もういいよ いや・・何でもない・・ プレゼントをあげる ええ。いいわよ。 そうね。 いいわよ。 あ・・・ごめんなさい。 それじゃ・・何を話しましょうか・・ ・・あ・・そうそう・・ @S@・・・・・@P@ごめんなさいね。 それじゃ・・何を話しましょうか・・ ・・あ・・そうそう・・あのね。 @S@・・・・・@P@ふーん・・ じゃぁ・・何を話せばいいのかしらね? ・・・それじゃ・・こう言うのはどう? うふふ・・変な子ね。 どこまで話したかしら・・・そうそう・・ ふぅん・・まぁいいわ・・ どこまで話したかしら・・・そうそう・・ 変なの・・・ 私 何話してたっけ・・あ・・そうそう・・ 変なの・・・ 私 何話してたっけ・・あ・・そうそう・・ え? それ プレゼントしてくれるの? 嬉しいわ。大切にするわね。 あら それって プレゼント? うふふ・・ありがとう。もらっておくわ。 あら それって プレゼント? でも私 それ持ってるから他の人にあげてね。 あら それって プレゼント? せっかくだけど ちょっと趣味じゃないかな・・ 他の人にあげてね。 え? それ プレゼントしてくれるの? ・・でも ちょっと高すぎない? 年下の男の子から そういうのは貰えないな・・ @S@・・・@P@こんな話 つまらないかしら? @S@・・・@P@忠告させて。 人の話は ちゃんと聞くものよ・・ @S@・・・・・・・・・・・・・・・@P@・ ねぇ? 人の話 ちゃんと聞いてる? 7月31日 札幌 ねぇお母さん! 明日だよね? あの人が来るの・・ ああ。朝10時の飛行機だから こっちに着くのは お昼ぐらいになるかねぇ・・ 母さん 仕事で行けないけど お迎え よろしく頼むよ。 うん。でも小さい頃会ったっきりだし・・ きっと すごく変わってるんじゃないかな? そう思って母さん これ用意しておいたんだ。 明日 持ってくといいよ。 ・・・それちょっと恥ずかしいよ。 文句言わないの! あっ! もうこんな時間! 私行かなくっちゃ! それじゃ 行ってきまーす! &主人公名前&。東京に住んでいる高校2年生。 ・・・学校で色々あって ちょっと落ち込んでいた。 ・・そんな時 母さんが北海道行きの 往復航空券を手渡して 僕にこう言ってくれた。 『行ってきなさいよ。気分転換に・・ 笑顔のない男の子なんて 全然魅力ないわよ!』 8月1日・・・夏休み。 何かが変わりそうな・・そんな予感がする。 僕は旅立つ。 退屈な日常に さよならして・・ まだ見ぬ土地の まだ見ぬ人に出会うため・・ ・・・北へ。 札幌行きの旅客機内。 僕は席に着き シートベルトを締めた。 札幌では 親戚の家にやっかいになる予定でいる。 春野陽子さんと言って 僕のおばさんにあたる人だ。 子供の頃に会ったきり もう顔も忘れていたけど 今回の件を伝えると 快く部屋を用意してくれた。 空港でちゃんと会えるように 写真も持ってきたけど 10年前の写真だから 参考になるかな・・・ 隣に写っているのが娘さんの琴梨ちゃんだ。 今年高校に上がったって聞いてるけど ・・・僕のこと 覚えているかな・・・ あの・・すみません・・ え? シートベルトが こんがらがってる みたいなんですけど・・ 見ると僕のシートベルトの片方が 隣の席の金具とつながっていた。 僕は・・・ すかさず謝る 開き直って文句を言う 無視する そっちがちゃんと 先にベルト締めてれば こういうことにはならなかったはずですよ。 僕は開き直って文句を言った。 え? なぁにそれ・・ 私が席に着いた時には あなたはもう その間違った金具を付けてたのよ。覚えてないの? ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ そう言われると 返す言葉がない。 僕は黙ってベルトを外し 本来の金具と付け替えた。 あ・・すみません。 僕はすかさず謝った。 ベルトを外し 本来の金具と付け替える。 ・・なんともドジな話だ。 いえ・・ あの・・聞こえてます? シートベルトの金具を 付け違えてますよ。 ちょっと怒ったような口調だ。 僕は・・・ すかさず謝る 開き直って文句を言う あ・・すみません。 僕はすかさず謝った。 ベルトを外し 本来の金具と付け替える。 ・・なんともドジな話だ。 いえ・・ そっちがちゃんと 先にベルト締めてれば こういうことにはならなかったはずですよ。 僕は開き直って文句を言った。 え? なぁにそれ・・ 私が席に着いた時には あなたはもう その間違った金具を付けてたのよ。覚えてないの? ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ そう言われると 返す言葉がない。 僕は黙ってベルトを外し 本来の金具と付け替えた。 今回の旅行 初めての出会いだ。 もう少し話をしてみたい気もするけど・・ どうしよう・・ 隣の女性に話しかける やっぱりやめる あの・・ ・・何か? 僕は・・・ 自己紹介する 名前を聞く 世間話をする 僕は自己紹介をした。 あの・・初めまして。僕 &主人公&って言います。 東京から来た高校2年生です。 初めまして。私は椎名薫。 でも悪いけど 今は世間話する気分じゃないの・・ 私に読書する時間を頂ける? はい いいえ ありがとう。&主人公&君。 ほんと言うとね。飛行機が苦手なの・・ だから 今読んでる本もこういうヤツ・・ 彼女が持っている本には『大地に生きる』という タイトルが付けられていた。 飛行機が空を飛ぶ 理屈も仕組みも全部 わかってるつもりなのに・・感情って別なのよね。 だから今は こうして読書に集中したい気分なの・・ あの・・名前・・何て言うんですか? ・・・しかし彼女は文庫本を開いたまま こちらを振り向こうともしない。 無視しているのか それとも気付いていないのか・・ 僕は・・・ 黙り込む さらに大きな声で名前を聞く 彼女は読書に集中しているようだ。 仕方ないな・・・僕は黙り込むことにした。 僕はさらに大きな声で聞いた。 あなたのお名前は?*4 ちゃんと聞こえてるわ。 名前は椎名薫。ついでに言うとね。 私 嫌いなことが三つあるの・・ ひとつは 飛行機に乗ること ふたつめは 読書の邪魔をされること みっつめは 先に名乗らない相手に名前を聞かれること そういう意味では 今のあなた パーフェクトよ。 悪いけど もう話しかけないでね。 あ・・ごめんなさい・・ 気まずい沈黙が訪れた・・・ ちょっと 失敗しちゃったかな・・・ あの・・どちらまで 行かれるんですか? 僕は札幌に観光に行くんです。 ・・・しかし彼女は文庫本を開いたまま こちらを振り向こうともしない。 無視しているのか それとも気付いていないのか・・ 僕は・・・ 黙り込む さらに大きな声で世間話をする 彼女は読書に集中しているようだ。 仕方ないな・・・僕は黙り込むことにした。 僕はさらに大きな声で 世間話をした。 本当にいいお天気ですね。*4 ちゃんと聞こえてるわ。そうね。本当にいいお天気ね。 これで隣の席の人が静かだと もっといいんだけど・・ あ・・ごめんなさい・・ 気まずい沈黙が訪れた・・・ ちょっと 失敗しちゃったかな・・・ @S@・・@P@本機は千歳空港に向け まもなく離陸いたします。 誠に恐れ入りますが お座席のシートベルトを 今一度 ご確認ください。 千歳空港に降り立った。 確か 春野陽子さんが迎えに来てるはずだけど ・・・どこだろう? あっ! いたいた! お兄ちゃーん! え? お兄ちゃん? @S@・・@P@あっ・・ごめんなさい。 いきなり『お兄ちゃん』なんて呼んで びっくり・・・しましたよね。 あの・・私 春野琴梨です。 お母さんが仕事で急に来れなくなっちゃって 代わりに私が来たんです。 あ・・こんにちは。&主人公名前&です。 覚えてます? 昔 東京のお家で &主人公&さんに よく遊んでもらって その時 私 『お兄ちゃん』って呼んでて・・ さっき見かけたとき &主人公&さん 昔と全然変わらない目をしてたから・・ だから私 うれしくなって 自分でも無意識に 『お兄ちゃん』って呼んじゃったんです。 そう言われて僕にも かすかな記憶がよみがえった。 子供の頃 一緒に遊んだ。よく笑い よく泣く女の子 ・・・それが琴梨ちゃんだったのかもしれない。 いいよ。 え? まだちょっと照れている琴梨ちゃんの顔を見ながら 僕は笑顔で応えていた。 『お兄ちゃん』でいいよ。 あ・・はい! じゃ そろそろ行きましょ? おにい・・ちゃん・・ あれ? 呼んでいいって言われると かえって意識しちゃって言いづらいかも・・ えへへ・・変なの・・ 琴梨ちゃんの笑顔は 別々に過ごした僕たちの 10年間を 一気に縮めてくれたようだった。 琴梨ちゃんの案内でJRの改札まで来た。 ここからエアポートエキスプレスに乗って 40分ぐらいで札幌に着くわ。 あっ! お兄ちゃん そろそろ汽車が来るよ。行こ! それじゃ行こうか ところで「汽車」って何? エアポートエキスプレスって違うんじゃない? エアポートエキスプレスじゃなくて 快速エアポートって言うんじゃない? さっき見た案内板には そう書いてあったよ。 ひょっとして琴梨ちゃん 間違って覚えてない? ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ なんか 機嫌を損ねちゃったみたいだ。 あ・・細かいこと指摘しちゃってごめん! そろそろ行こう。ね? はーい。 え? 知らないの? JRのこと こっちでは『汽車』って言うんだよ。 ふぅん・・そうなんだ。 でも汽車って言ったら・・・ ふぅん・・そうなんだ。 うん。みんな言ってるよ。 それじゃ行こ! お兄ちゃん。 でも「汽車」って言ったら 蒸気機関車のことだろ? 今時そんなの 走ってるの? え? ・・えーっと 普通の電車だけど・・ それなら「汽車」って言い方 おかしいよ。 「電車」とか「JR」とか言わなきゃ。 @S@・・@P@でも・・ こっちじゃみんな「汽車」って言うのになぁ・・ なんか 機嫌を損ねちゃったみたいだ。 僕は・・・ 一応謝っておこうと思った やはり正しい日本語が大事だと思った あっ! ごめんごめん。 初めて聞く言い方だったから つい気になっちゃって それじゃ そろそろ汽車に乗ろうか。 @S@・・@P@無理に合わせてくれなくてもいいよぉ・・ やっぱり日本語は正しく使わなくちゃ。 汽車は蒸気機関でレールの上を走る車両のこと ちゃんと覚えておかないとね。 はーい。 こっちだよ。お兄ちゃん。 札幌は今が一番いい季節なんだ。 暑くても湿度が低いから過ごしやすいし それにこの季節はお花がいっぱい咲くし。 海で泳げるのは二週間ぐらいなんだけど・・ でもたった二週間の夏だから みんなその分 思いっきり楽しむんだ。 近所に住んでるお姉さんなんか 小型船舶の免許を取って 海とか湖とかで ジェットスキーやってるんだよ。 趣味について聞く 学校について聞く 好きな男性のタイプについて聞く え? 趣味? うーん。趣味って言えるのかどうか わかんないんだけどお料理とか好きだな・・ウチじゃ お母さんが仕事一筋で 家事なんて全然しないから・・ ほら ウチのお母さんってTV局に勤めてるから 仕事も不規則だし いっつもお家にいないし・・ 私のこと どうやって育てたんだろうって感じ。 外でおいしいものたくさん食べてるから 自分じゃ お料理しないくせに 他人の料理にはすっごく うるさくて それで結構 鍛えられちゃったかな。 話を聞いているうちに 思い出した。 琴梨ちゃんの家 片親なんだ。 同じTV局に勤めていたお父さんが7年前 海外で事故にあって・・それから陽子おばさんは 女手一つで 琴梨ちゃんを育てたんだ。 あの時 新聞の一面にも載った大事件が 今ではほとんどの人に忘れられたまま こうして小さな傷跡を残している。 え? 学校? 大里高校の1年生だよ。 私立の女子校なんだけど制服が可愛いんだ。 部活はテニス部。まだ素振りしか教わってないけどね。 え? うーん。そうだなぁ・・ 派手な感じの人よりは ちょっと落ち着いてる感じの 人が好きだな・・芸能人で言うと・・・ 木村タクヤ? 森繁ヒサヤ? 森本レオ? ちょっと違うよ。 私 もっと地味な感じの人が好き。 落ち着きすぎだよ。 だってもうあの人 おじいちゃんでしょ? うーん。そうかも・・ あの人の声とか ちょっと困った感じの表情って なんか いいと思うな・・ うーん。芸能人は みんな派手な感じだから 好きなタイプは いないかも・・ そう言えば お兄ちゃん。 北海道は 初めてだっけ? うん。初めてだよ。 前にも来たことがあるよ そうか・・初めてなんだ・・ ようこそ札幌へ。私 この街が大好きなの。 だからお兄ちゃんも 気に入ってくれると嬉しいな。 それじゃ また来てくれたんだ・・ 私 この街が大好きなの。だからお兄ちゃんも 気に入ってくれると嬉しいな・・ あっ! そろそろ札幌に着くよ。 札幌駅に着いた。 ここから地下鉄に乗って 平岸っていう駅に行くの。 こっちだよ。お兄ちゃん。 札幌には地下鉄が3本通ってるわ。 東西に走る東西線。南北に走る南北線。 ・・そのまんまの名前だよね。 それと東豊線。でも東豊線は ほとんど乗らないな・・ ねぇ お兄ちゃん! 何か気付いたことない? 東京の地下鉄と 違ってるところ あるでしょ? 僕は車内を見渡した。 わかったぞ! 札幌の地下鉄には・・・ チカンが多い 屋根がない 網棚がない わかったよ。 札幌の地下鉄には チカンが多い! え? どこ? チカン? いや・・あの・・冗談だよ。 わかったよ。 札幌の地下鉄には 網棚がない! すっごーい! よくわかったね。 そうなの。札幌の地下鉄には なぜか網棚がないの。 私なんかこっちの方が普通なんだけど 東京から来た人とかは みんな不思議がってるわ。 それと こっちの地下鉄は 車輪がゴムタイヤだから 音も静かなのよ。 ・・・あっ! お兄ちゃん! 平岸に着いたよ! わかったよ。 札幌の地下鉄には 屋根がない! @S@・・・@P@屋根はあるよぉ・・ ここが地下鉄の平岸駅。 お家はここから歩いてすぐだよ。 到着! お家はこの ローズヒルっていう マンションの5階にあるの。 ただいまぁーー!! え? 猫? これ『お帰りネコ』って言うんだ。 私が『ただいま』@0002@って言うと 『お帰り』って 鳴いてくれるヌイグルミなの。 仕組みはよくわかんないんだけど 他にも 『行って来ま@0003@す』とか『お早う』@0004@とか『お休み』にも @0005@反応してくるの。ほら全部鳴き方が違うでしょ。 名前は エルちゃんって言うんだ。 可愛いでしょ? うん。可愛いね でもなんか・・さみしくない? すごく良くできたオモチャだよね うん。可愛いね。これ。 でしょ? 今の私の 一番のお気に入りなの。 誰もいない家で待っている『お帰り』を言うための ヌイグルミ・・僕はちょっと複雑な気持ちになった。 確かにいいアイディアだけど そういうものが 売られる世の中って ちょっとさみしくないだろうか? ヌイグルミに『お帰り』を言ってもらうのって なんかちょっと さみしくない? さみしいから買ったわけじゃないもん! ほら 顔だって可愛いし・・ ・・・・・・・ね。エルちゃん! ちょっと気まずい雰囲気になってしまった。 うーん。失敗したかな・・ うん。すごく良くできたオモチャだよね。 ただ音に反応するだけのオモチャなら 昔からあるけど ちゃんと喋ってる内容で いろいろ反応が違うのって 今までになかったよね。 暑いね この部屋。今 窓開けるね。 琴梨ちゃんが窓を開けると 涼しい風が入ってきた。 東京より ずっと涼しくて からっとした風だ。 ・・・さっきの気まずい雰囲気を 吹き飛ばしてくれるような・・ そんなさわやかな風に 僕は感謝した。 知ってる? 札幌のお家は よっぽどのお金持ちか 暑がりじゃない限り エアコンを買わないのよ。 あ・・お兄ちゃん トマトジュース好き? 好きだよ 実は嫌いなんだ よかった。これね。『オオカミの桃』って言って 鷹栖町の名産品なの。すっごくおいしいから ちょっと飲んでみて。 鷹栖町って どこ? トマトなのに『桃』って名前なの? あ・・そうなん@6000@だ。 でも このトマトジュースなら好きになれるかも・・ これね。『オオカミの桃』って言って 鷹栖町の名産品なの。すっごくおいしいから ちょっと飲んでみて。 鷹栖町って どこ? トマトなのに『桃』って名前なの? 鷹栖町は旭川の隣にある町だよ。 のどかな感じで すごくいいところだよ。 あっ!! ラベルに書いてあるよ。 トマトの学名のラテン語を直訳すると 『オオカミの桃』になるんだって。 はい。どうぞ。 僕はトマトジュースを飲んでみた。・・うまい! トマトジュースというと しょっぱいとか酸っぱいとか そんなものだと思っていたのに・・ このトマトジュースは甘くておいしかった。 『ひなたの味』とでも言うのだろうか? とにかく 素朴な感じの甘さだった。 どう? うん。おいしいよ。 うーん・・・ よかった。私もこれ大好きなの。 あんまり好きな味じゃなかった? ・・・ごめんね。でもトマトはすっごく身体にいいから きっとお兄ちゃん ちょっとだけ健康になってるよ。 あっ! そうだ。 お兄ちゃんの使うお部屋 案内しなくちゃ。 こっちだよ。 このお部屋 お兄ちゃんが自由に使っていいからね。 あ・・それと私 これからお夕飯のお買い物なんだ。 もしよかったら つきあってくれる? ・・かな? うん。いいよ え? 行くの? それじゃ一緒に行こ。 歩いてすぐの所に ラルズストアがあるのよ。 あ・・やっぱり・・来たばっかりで疲れてる・・かな? ちょっと困ったような顔で こっちを見ている。 僕は・・・ やっぱり行くよ 僕は留守番していたいな・・ ごめんね・・無理言って・・ それじゃ一緒に行こ。 歩いてすぐの所に ラルズストアがあるのよ。 ごめんね・・無理言って・・ それじゃ私 行ってくるね。 あっ もう夕方になっちゃった。 ねぇお兄ちゃん。早くお買い物しないと お腹をすかせたお母さん帰って来ちゃう。 楽しそうに歩いている琴梨ちゃんを見ていると なんだか僕まで明るい気分になってくる。 お母さんが働いて 琴梨ちゃんが家事をして・・ それで春野家は バランスがとれているんだな・・ ラルズストアに着いた。 友達には おばさんくさいって笑われるんだけど 私 スーパーのチラシ見るの大好きなの。 だから毎朝 細かくチェック入れてるんだ。 ちなみに今日はカニの特売日でーす。 さっ お兄ちゃん。早く行こ。 今日のおかずは カニクリームコロッケだよ。 えーと タマネギと・・マッシュルーム・・ それから ジャガイモ・・アスパラ・・ 琴梨ちゃんは慣れた手つきで 買い物かごに 野菜を入れている。僕は・・・ 買い物かごを持つ 野菜は嫌いだと言う あっ! ありがとう。 それじゃ お言葉に甘えて・・ ふふふ・・そういう人にこそ 野菜を食べてもらいたいんだ。 大丈夫! きっとおいしく食べられるよ。 ありがとうございましたぁ。 ラルズストアって グリーンカードがあるから 私 大好きなんだ。あ・・グリーンカードって言っても 移民とか そういうのじゃないよ。 お買い物するとポイントが記録されるカード。 たくさんためると景品が貰えるんだ。 そういうのって なんか得した気分にならない? そうだね。 なんかせこくない? でしょ? ポイントがたまってくと 『頑張ったぞ』って気分になるの。 でもね。たまったらたまったで もっと高いポイントの景品が欲しくなっちゃうから 私まだ 一度も貰ったことないんだ。 え? ・・・そうかな・・ @7001@でもお買い物は 賢くやらなくっちゃ。 さてと! お買い物もすんだし・・ そろそろ帰ろ。お兄ちゃん。 ただいまぁ@0007@ー! ・・・ん? あ・・琴梨ちゃんの声だ。 帰ってきたみたいだな。玄関に行かなくっちゃ・・ 琴梨ちゃん。帰ってきたみたいだ。 応接間に行ってみよう・・ ただいま。 @0008@すぐそこでちょうどお母さんに会って 一緒に帰ってきたんだ。 た@0009@だいま。 &名前&君 しばらく見ないうちに 大きくなったね。 ひさしぶりって言っても 覚えてないかな? 琴梨の母親の春野陽子。ほら! 小さい頃 おしめ替えてあげた・・ @S@・・@P@お母さん! あはは・・ごめんね。 遠いところからお疲れさま。 これから二週間 ゆっくりしてくといいよ。 お世話になります。 こっちこそ よろしく。 私たちも 家族が増えて嬉しいよ。 琴梨 そろそろ夕飯だろ? 母さん手伝おうか? ただいまぁ@0010@ー! にゃぁ! あれ? ふふふっ・・お帰り。 あっ! お母さん! お帰りなさい。 ただいま@0011@。 あっ・・&名前&君も 来てたんだね。 しばらく見ないうちに 大きくなったね。 ひさしぶりって言っても 覚えてないかな? 琴梨の母親の春野陽子。ほら! 小さい頃 おしめ替えてあげた・・ @S@・・@P@お母さん! あはは・・ごめんね。 遠いところからお疲れさま。 これから二週間 ゆっくりしてくといいよ。 お世話になります。 それにしても琴梨。 あんたも さみしいオモチャ持ってるねぇ・・ さみしいオモチャじゃないもん。 かわいいオモチャだもん。 はいはい。 琴梨 そろそろ夕飯だろ? 母さん手伝おうか? あ・・ダメ! お母さんが手伝うと かえって時間かかっちゃうから そっちでお兄ちゃんとお話ししてて。 お兄ちゃん? うん。お兄ちゃん。 そうか・・なんか昔に戻ったみたいだねぇ・・ 覚えてるかい? 琴梨と私と 死んだパパの3人で 東京にある あんたの家にお邪魔して・・それから・・ 陽子おばさんの昔話は それから40分ぐらい続いた。 やがて・・・ はい。出来たよ。 え? さすがに早いね。 へへへ・・ 気が付くと食卓には カニクリームコロッケと アスパラガスのサラダ。ビシソワーズが並んでいる。 何か今日は特に 気合い入ってないかい? だって お客さんがいるもん。 さぁ! さめないうちに食べて。 それじゃ いただこうかね。 さぁ&名前&君も 遠慮しないで・・ はい。いただきます。 さて 何から食べようか? カニクリームコロッケ アスパラガスのサラダ ビシソワーズ 僕はもう一度 カニクリームコロッケを食べた。 ・・・やっぱりうまい! 次は 何を食べようか? アスパラガスのサラダ ビシソワーズ アスパラガスのサラダ ビシソワーズ 僕は カニクリームコロッケを食べてみた。 ・・・・・!! うまい!! 僕は カニクリームコロッケを食べてみた。 ・・・・・!! これもうまい!! 外側のサクッとした歯触りと 内側のとろりとした 舌触り・・・このふたつのバランスが絶妙だ。 ごろんと入った カニの食感も素晴らしい! そしてこの風味・・濃厚なカニの味わいを ホワイトソースがしっかりと支えている・・ うまい! うますぎる!! ・・・なんだか グルメ漫画みたいな ノリになってきた。僕は・・・ カニをほめる ホワイトソースをほめる あえて黙っている ほんと? うれしいなぁ・・ やっぱり北海道のカニは 新鮮だもんね。 ほんと? よかったぁ・・ あのね。前に東京からお母さんのお友達が来たんだけど その人 お料理の素材ばっかりほめるの・・ それはそれで 悪い気はしないんだけど・・ 今みたいに 苦労したところを ほめられるのが やっぱり 一番うれしいな・・ クリームコロッケは ホワイトソースをいったん 冷やして固めてから 衣を付けて揚げるんだよ。 その具合が すっごく難しいの。 柔らかすぎると形が作りにくいし 固すぎても おいしくないし・・ お母さんを実験台にして ずいぶん研究したよね。 はいはい。どうせ私はモルモットですよ。 えへへ・・ あ・・お兄ちゃん すっごくおいしそうに食べてるよ。 なんか 見てて嬉しくなっちゃうなぁ・・ 次は 何を食べようか? カニクリームコロッケ アスパラガスのサラダ ビシソワーズ カニクリームコロッケ アスパラガスのサラダ カニクリームコロッケ ビシソワーズ カニクリームコロッケ 僕は アスパラガスのサラダを食べてみた。 ・・・・・!! うまい!! 僕は アスパラガスのサラダを食べてみた。 ・・・・・!! これもうまい!! 普段食べているアスパラより ずっと太いけど 全然固くなっていない。東京のアスパラは筋が多くて えぐい感じがするけど このアスパラは甘い感じだ。 ドレッシングも さっぱりとしていて アスパラの持ち味を うまく引き出している。 あっ! それどうかな? ゆでたアスパラに みじん切りのタマネギと 赤ピーマンを乗せてみたんだ。 ドレッシングはオリーブオイルに粒マスタード それとバルサミコ酢でーす! 僕は・・・ アスパラをほめる ドレッシングをほめる あえて黙っている アスパラは今が一番 旬なのよ! グリーンアスパラは特に栄養があるらしいから たくさん食べてね。 うふふっ! さっき言ったこと 気にしてるんでしょ? でも そんなに手をかけて作ったわけじゃないから あんまり気を使わなくてもいいよ。 ドレッシングは特に 凝って作ったわけじゃないけど 気に入ってくれたんなら うれしいな。 また作っちゃおうっかな! それにしてもいい食べっぷりだね。さすが男の子。 次は 何を食べようか? カニクリームコロッケ ビシソワーズ カニクリームコロッケ ビシソワーズ 僕は ビシソワーズを味わってみた。 ・・・・・!! うん! うまい!! 夏はこういう冷たいスープが一番だ。 なめらかな舌触りのジャガイモのスープに 生クリームとバターのコクが利いている。 ベースとなっているコンソメの味加減も絶妙だ。 そして 上に乗せられたハーブが見た目にも 香りにも アクセントを加えている。 ホテルなんかだと ゼリーっぽくなったコンソメが 真ん中に 乗ってたりするんだけど・・ 今回はズルして固形コンソメを使っちゃいました。 ちなみに そのハーブは ベランダで栽培している フレッシュチャービルでーす! 僕は・・・ スープをほめる ハーブをほめる あえて黙っている えへへっ! ほめられちゃった! 親戚の結婚式に 行った時 このスープを初めて飲んで感激しちゃって それ以来 ずーっと研究してるんだけど・・ どうしてもあの時の味が出せないの・・ やっぱり コンソメのせいなのかなぁ・・ あのね。ハーブは今20種類ぐらい栽培してるんだよ。 このチャービルでしょ? ミントでしょ? あ・・あとタイムとか・・ パセリ、セージ、ローズマリー&タイム・・・ 今の人に言っても 通じないだろうけど 母さんの 若い頃には そんな歌詞の歌が流行ったんだよ。 知ってる。40年ぐらい前でしょ? こら。 うん。おいしいね。 ほんと? よかった。 次は 何を食べようか? カニクリームコロッケ アスパラガスのサラダ カニクリームコロッケ アスパラガスのサラダ ごちそうさまー! ごちそうさま。@0012@やっぱり 家族が増えると 食事もおいしいねぇ。 琴梨も妙に はしゃいでたんじゃないかい? えー! そんなこと・・ないよ。 ごちそうさまでした。 そうだ! ねぇお兄ちゃん! 明日 私 札幌の街を案内しようか? うん。いいね。 やっぱり遠慮するよ それじゃ決まり! 明日の朝 お兄ちゃんのお部屋に行くからね。 うん。そうだね。せっかくの旅行だもん。 お兄ちゃんが好きな場所へ 自由に行った方がいいかもね。 ・・・・・・・・・・・・ 気まずい沈黙が訪れた。 ずっと黙っている僕の顔を 琴梨ちゃんは心配そうに のぞき込んでいたが やがてちょっと気まずそうに 後かたづけを始めだした。 ・・・仕方ない・・部屋に戻ろう・・ 部屋に戻った。 さてこれから どうしようかな・・ お兄ちゃん。入っていい? うん。いいよ。 今はちょっと・・ あのね。お母さん@4910@がこれ 使うといいよって・・ 『BIG RUN北海道』を手に入れました。 コマンド『ガイドブック』が使えるようになりました。 それじゃ私 もう寝るね。 それと お風呂わいてるから いつでも入って。 おやすみなさーい。 じゃ・・これ ドアの所に置いておくね。 北海道のガイドブックなんだ。 お母さんが 使うといいよって・・ それじゃ私 もう寝るね。 それと お風呂わいてるから いつでも入って。 おやすみなさーい。 ドアの所に行き ガイドブックを取った。 表紙には『BIG RUN北海道』と書いてある。 『BIG RUN北海道』を手に入れました。 コマンド『ガイドブック』が使えるようになりました。 琴梨ちゃんはドアの前に何かを置いて やがて立ち去っていった。 ドアの所に行くと そこにはガイドブックがあった。 表紙には『BIG RUN北海道』と書いてある。 『BIG RUN北海道』を手に入れました。 コマンド『ガイドブック』が使えるようになりました。 月2日 朝・・・ 外は快晴だ。 お兄ちゃん。入っていい? いいよ まだちょっと・・ あっ! おはよう! お兄ちゃん! おはよう! お兄ちゃん。昨日の約束 覚えてる? もちろん覚えてるよ あれ? 何だっけ? もう! 忘れちゃったの? 札幌の街 案内するって約束だったでしょ! あっ! そうそう! そうだった! それじゃ早く行こ! まず基本は北海道庁よね! ガイドは私 春野琴梨です! あ・・ごめんね。 もうちょっとしたら また来るよ。 さて・・どうしようか・・ 琴梨を待つ 応接間に行く ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ ・・・・・・・・・・・琴梨ちゃん・・まだかな・・ ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ あっ! おはよう!@0013@ お兄ちゃん! おはよう! お兄ちゃん。昨日の約束 覚えてる? もちろん覚えてるよ あれ? 何だっけ? もう! 忘れちゃったの? 札幌の街 案内するって約束だったでしょ! あっ! そうそう! そうだった! それじゃ早く行こ! まず基本は北海道庁よね! ガイドは私 春野琴梨です! あっ! おはよう!@0015@ お兄ちゃん! おはよう! 私 これから部活なんだ。 お兄ちゃん。札幌観光 楽しんできてね。 それじゃ 行って来まーす! 「赤れんが」の愛称で親しまれているこの建物は 明治21年 レンガ造りの本館と木造の付属舎から成り レンガや木材などの建築資材も多くが北海道産である。 館内は「北海道立文書館」として一般に開放。 北海道開拓の様子を伝える公文書をはじめ さまざまな資料が保存・公開されている。 ・・・と ガイドブックには書いてある。 ふぅ・・一人で来ても なんか空しいなぁ・・ 気を取り直して 次 行こうか・・ ここが有名な時計台だな・・ 結構 賑わってるな・・ 札幌農学校の演武場として明治11年に建てられた。 塔の四面に配された時計はボストン市・ハワード社に よるもので 鐘は東京の公務省赤羽工作分局制作。 始業・就業の時間を学生に報せると共に 札幌市民にも 時を伝えていたといい現在も都会の雑踏に紛れながらも 当時と変わらぬ澄んだ鐘の音を響かせている。 ・・・と ガイドブックには書いてある。 でもなんか 思ってたより小さいなぁ・・ さて・・次 行こう・・ ここが大通公園か・・ なんかカップルが多いな・・ 西1丁目から西12丁目まで 札幌中心部を貫く巨大な グリーンベルト。もともとは市街地が火災になった際の 防火線として明治4年に設けられた逍遙地だった。 現在はライラックやアカシアの並木 大小60ほどの 花壇 涼味を演出する噴水 数々の彫刻作品などが 配され 都会のオアシスとして親しまれている。 5月からは名物のトウキビ(トウモロコシ)の 露店が立ち いっそうの活気を見せる。 全国的にも有名な「さっぽろ雪祭り」をはじめ 夏のビアガーデンや ホワイト・イルミネーションなど 様々なイベントの舞台ともなっている。 ・・・と ガイドブックには書いてある。 ホワイト・イルミネーションか・・楽しそうだな・・・ さて・・次 行こう・・ ここが狸小路か・・・ 約200の店舗が軒を連ねる札幌最大のアーケード街。 街の東西を 西1〜7丁目まで伸びている。 ファッションや雑貨 飲食店 パチンコ屋 映画館など 様々な業種が集まっていることも特徴のひとつ。 124年の歴史を持つ老舗の商店街である。 ・・・と ガイドブックには書いてある。 さて・・次 行こう・・ ここが北海道庁でーす。くわしくは知らないけど 明治時代の建物なんですって・・ 小学生の時の遠足は たしかここだったわ。 もちろん今は使ってなくて 本物の道庁は この裏にあるのよ。 @0016@あっ・・そうだ! お兄ちゃん こっち来て! 琴梨ちゃんは 旧北海道庁の前庭に案内してくれた。 私 時々ここにお散歩に来るんだよ。 街からそんなに離れてないのにすごく静かだから なんか落ち着いちゃうんだ。 春になると ここにカモが飛んできて卵を生むの。 だから運がいい時は 親ガモに連れられた可愛い ヒナがちょこちょこ歩いてたりするわ。 私は見たことないけど 山の方から時々 キタキツネが遊びに来ることもあるんだって。 それじゃ次! 時計台に行くね。 ここが時計台。絵はがきで見るとかっこいいけど 実際はまわりにビルが建ってるし 車の通りも多いから ちょっとイメージ違ってたかも・・ でもさ。時計台のある街なんて そんなにないでしょ? なんかロマンチックでいいと思わない? お買い物してる時とかに この時計台の鐘の音を聞くと 私 なんかあったかい気持ちになってくるの・・ だってさ・・この鐘の音は私のお爺ちゃんも お婆ちゃんも・・お父さんもお母さんも・・ ずっと聞いてたんだよ。 あっ! そうだ! お兄ちゃん ちょっとそこで待っててね! 道路の反対側からだと いい写真が撮れるの! はい! チーズ! はぁ・・はぁ・・ やっぱり札幌といえば時計台だし・・ きちんとした写真 撮っといた方がいいでしょ? それじゃ次! 大通公園 行くね。 ここは大通公園。札幌市民の憩いの場でーす。 今の季節 花がたくさん咲いてて綺麗だよね。 私 鮎ちゃんと二人でよくここに来るんだ。 鮎ちゃんって誰? ほんと綺麗な公園だね あっ! 私のお友達の名前だよ。 川原鮎ちゃん。同じテニス部なんだ。 すっごく可愛い子だよ。 うん。街の真ん中にこんな綺麗な公園があるなんて なんか すごいよね。 あれ? どこまで話したっけ? ・・そうだ。鮎ちゃんだ。 それで 二人でいつもこの辺のベンチに座って 缶ジュース飲んで 学校のこととか 将来のこととか いろいろ話すんだ。 お金もあんまりかからないし お天気のいい日なんか ほんと気持ちいいんだよ。だから私たちの間では ここのベンチを『喫茶・大通公園』って呼んでるの。 『喫茶・大通公園』は私たちが勝手に呼んでる だけだけど この公園は札幌市のほとんどのイベントの 会場になってるんだよ。 2月の雪祭り 5月のライラック祭り 6月のよさこい ソーラン祭り・・7月にはビア・ガーデンも オープンするんだ。そしてクリスマスの頃になると・・ あのね。ホワイト・イルミネーションって知ってる? 冬になると ここは色とりどりの光のモニュメントが 飾られて 街路樹にもイルミネーションが灯るの・・ 11月の中ごろから 1ヶ月半のイベントなんだけど 期間中は白い雪をバックにして 公園全体が 宝石箱みたいに きらきら輝いてるわ。 そして大晦日の夜には イルミネーション・ カウントダウンがあるの。 夜の12時になる その瞬間を みんなでカウントダウンして 大騒ぎしながら新年を迎えるんですって。 ねぇお兄ちゃん! また冬においでよ! 見ないと絶対 後悔するよ! うん! 約束するよ そんな先のことは・・ちょっと・・ 絶対だよ! それじゃ次は狸小路に行こ! そうだよね。冬休みの予定なんてわかるわけないよね。 それじゃ次は狸小路に行きましょ! 狸小路は 私のよく来るお買い物スポットなの。 アーケードになってるから 雨が降っても雪が降っても 傘をささないで お買い物が出来るんだよ。 あれ? 琴梨? あっ! 鮎ちゃんだ。 お買い物? 隣にいるの彼氏? ちがうよ。親戚の人なの! ね? お兄ちゃん。 お兄ちゃん? あ。うん。昔から そう呼んでるんだ。 ふーん。よかったね琴梨。 ずっとお兄さんが欲しいって 言ってた@0017@もんね。 初めまして。琴梨と同じ大里高校の川原鮎です。 初めまして。&主人公名前&です。 ねぇ。ちょっとかっこよくない? 鮎ちゃんの内緒話 声が大きいから きっと全部聞こえてるよ。ね? お兄ちゃん。 え・・何のこと? 全部聞いてたよ。 @S@・・・@P@うーん。まぁいいか! 別に 悪口言ってたワケじゃないし・・ &主人公&さん。これからみんなで ゲーセンに行きませんか? どうせ私 ヒマだし・・ あ! それいいね。 私 UFOキャッチャー やりたーい。 ね? 行こ! お兄ちゃん。 ほら大丈夫だった。 あのね。これからみんなでゲーセンに行こうかって 話してたんです。 あ・・うん。そうなんだ。 私 UFOキャッチャー やりたいなぁ。 ね? 行こ! お兄ちゃん。 ここが須貝ビルだよ。ゲームセンターだけじゃなくて 上の階にはカラオケもあるの。 あっ! 琴梨 なんか歌いたそうな顔してるよ! 私じゃないよ。鮎ちゃんが歌いたいんでしょ? それじゃ! まずはゲーセン! 次はカラオケの 『須貝二段活用』と言うことで・・ 鮎ちゃん勝手に決めてる・・ 須貝ビル1階のゲームセンターだ。 UFOキャッチャー クイズ シューティングゲームなどの筐体がある。 私 UFOキャッチャー やりたい。 えー! まずはクイズゲームだよ! 私 得意なんだから! さて 何から遊ぼうか・・・ UFOキャッチャー クイズ シューティングゲーム 外に出る そろそろ ここ出ようかぷぅ? そろそろ ここ出ようか? うん。そうだねぷぅ。 うん。そうだね。 えー! もう少し 遊んでこうよぷぅ! えー! もう少し 遊んでこうよ! えー! あっ! お兄ちゃん。あのパンダ可愛いねぷぅ。 あっ! お兄ちゃん。あのパンダ可愛いね。 私はあの天使が好きだなぷぅ・・ 私はあの天使が好きだな・・ よし! やってみようぷぅ! よし! やってみよう! UFOキャッチャーの操作説明を見ますか? はい いいえ やったー! ぬいぐるみ取れたねぷぅ。 やったー! ぬいぐるみ取れたね。 あっ! それ可愛いぷぅ! あっ! それ可愛い! このヌイグルミ どっちにあげようかぷぅ・・・ このヌイグルミ どっちにあげようか・・・ ぱんだジェルをあげますか? 琴梨 鮎 あげない やったー! お兄ちゃん。ありがとうぷぅ! やったー! お兄ちゃん。ありがとう! えんジェルをあげますか? 琴梨 鮎 あげない すごい! うまいじゃない! これくれるの? ありがとうぷぅ! すごい! うまいじゃない! これくれるの? ありがとう! みみジェルをあげますか? 琴梨 鮎 あげない もちジェルをあげますか? 琴梨 鮎 あげない うるふジェルをあげますか? 琴梨 鮎 あげない でぶジェルをあげますか? 琴梨 鮎 あげない え? いいの? ありがとう。お兄ちゃんぷぅ。 え? いいの? ありがとう。お兄ちゃん。 ラッキー! ありがとうぷぅ! ラッキー! ありがとう! うーん。残念だったねぷぅ。 うーん。残念だったね。 惜しい! 惜しかったよね。 もう少しで天使のヌイグルミ 取れたのにねぷぅ。 惜しい! 惜しかったよね。 もう少しで天使のヌイグルミ 取れたのにね。 それじゃ 次 行こぷぅ! それじゃ 次 行こ! さて 何で遊ぼうかぷぅ・・・ さて 何で遊ぼうか・・・ それじゃ クイズやろ! 負けた人は今日一日 語尾に必ず『ぷぅ』をつけること! 準備OK? ちょ・・ちょっと待って! 語尾に『ぷぅ』を付けるって どういう意味? 例えば お腹空いたときは『お腹空いたぷぅ』って 言わなきゃダメなの。 最近 そういう屈辱的な罰ゲームが流行ってるのよ。 そんなのヤダぷぅ・・ そうそう! その調子! それじゃ ゲーム・スタート! あーあ・・負けちゃったぷぅ・・ ・・・負けた・・ ダメダメ! 『負けたぷぅ』って言わなくちゃ! ・・・負けたぷぅ・・ OK! うう・・なんという屈辱・・ 次は絶対 勝ってやるぷぅ・・ あーん! くやしい! 負けちゃった。 ねぇ鮎ちゃん。語尾に『ぷぅ』を付ける約束は? あ・・忘れてたぷぅ。 それじゃ 次 行くぷぅ。 それじゃ 次 行こ! さて 何で遊ぼうかぷぅ・・・ さて 何で遊ぼうか・・・ 私 こういうのよくわかんないから お兄ちゃん やってみてぷぅ! 私 こういうのよくわかんないから お兄ちゃん やってみて! 私もパス! シューティングって苦手なんだぷぅ。 私もパス! シューティングって苦手なんだ。 さて どうしようかぷぅ・・・ さて どうしようか・・・ もちろんやる やっぱりやめる そうだね。別のとこ行こうぷぅ。 そうだね。別のとこ行こう。 さて 何で遊ぼうかぷぅ・・・ さて 何で遊ぼうか・・・ 頑張ってね。お兄ちゃんぷぅ。 頑張ってね。お兄ちゃん。 やったねお兄ちゃん! ハイスコアーだぷぅ! やったねお兄ちゃん! ハイスコアーだよ! すごい! 結構 上手だったぷぅ。 すごい! 結構 上手じゃない。 あーあ! 全然ダメだったぷぅ。 あーあ! 全然ダメだったね。 さて 何で遊ぼうか・・・ そろそろ ここ出ようかぷぅ? そろそろ ここ出ようか? うん。そうだねぷぅ。 うん。そうだね。 なんか盛り上がっちゃったぷぅ。 なんか盛り上がっちゃったね! ねぇ鮎ちゃん。この『ぷぅ』は いつまで続ければ いいんだっけぷぅ? ねぇ鮎ちゃん。この『ぷぅ』は いつまで 続ければいいんだっけ? 今日一日 ずーっとだよぷぅ。 今日一日 ずーっとだよ! えー? 私たち 変な集団だぷぅ! あーん! 私たち 変な集団! うるさい! え? あんたたち! さっきからギャーギャーうるさいんだよ! あ・・ごめんなさい・・ 謝ることないよ! 琴梨! ゲーセンなんだもん。騒いだっていいじゃない。 それにうるさいって言ったら あっちのレースゲームの音の方がずっとうるさいよ! いらいらするんだよ! あんたたちみたいに ノー天気に騒いでるヤツら見てると。 ・・なんだか険悪な雰囲気だ・・・ どうしよう・・・ 喧嘩をとめる このまま様子を見る うるさいんだよ! 外野は黙ってな! ぴしゃりと言われてしまった。 僕は・・・ それでも喧嘩をとめる このまま様子を見る%2% やっぱり喧嘩は良くないよ。 喧嘩は良くない。平和的に解決しよう・・ そんなセリフ 聞き飽きたよ! むかつくヤツ相手に 言いたいことも言えない状態・・ それが『平和的』ってことなのか? もういいよ・・私 帰るから あんたたちは そこで遊んでな・・『平和的』にね。 ちょっとこのまま様子を見てみよう。 ちょっとこのまま様子を見てみよう。 @S@・・@P@騒いじゃって ごめんなさい。 それで・・あの・・ これからみんなで カラオケに行くんですけど よかったら 一緒にどうですか? ば・・ばか・・ 何考えてんだよ・・あんた・・ ったく 付き合ってらんないね・・ ばいばい。ノー天気さん! 琴梨! あんた何さそってんのよ! @S@・・@P@だって なんかあの人 さみしそうだったし・・ あいつが誰だか知ってるの? 猪狩商の左京だよ! 猪狩商? 猪狩商業高校2年 左京葉野香・・ この辺じゃ有名な不良だよ! うーん・・でも・・ とにかく! あの女には関わっちゃダメ! ひどい目にあった人 たくさん知ってるんだから・・ うん。わかった。 それじゃそろそろ カラオケ行くぷぅ? 琴梨! それはもういいんだって・・ そっか。 それじゃ 気分転換に カラオケしますか? 賛成! ところでもう『ぷぅ』はいいの? そんな気分じゃないしね。 さぁ! カラオケカラオケ! ラッキー! セガカラの部屋 空いてたよ! 私 あの歌 歌おうかな・・ わー! やっぱり鮎ちゃん上手だね。 まぁまぁまぁ・・ はい。次は琴梨の番だよ! もう曲は入力してあるからね。 え? あ・・この歌? ちゃんと歌えるかな・・ あっ! もう始まっちゃう・・どうしよう・・ ・・・もう! 鮎ちゃん勝手に曲入れるから・・ イントロでさんざん焦ってたくせに ちゃんと歌ってるじゃない。 歌ってるうちに 思い出したんだもん。 さぁ! 次はお兄ちゃんよね。 あっ! 私 この歌 歌って欲しいな。 ・・えーと JOQRの1134・・ また勝手に決めてるぅ・・ 画面の指示に合わせて パッドのボタンを 押して下さい。 すごい! 最高得点じゃない! すごい! うまいじゃない! うーん。選曲が悪かったかなぁ・・ 気にしないでね。 この機械の判定 ちょっと変だからさ・・ それじゃ 次は何 歌おうかなぁ? @0019@・・・あっ! 大丈夫? 琴梨? へーきだよ。でもシミになっちゃうから ちょっと洗ってくるね。 ねぇ &主人公&さん。 琴梨のこと どう思ってる? 好き? 嫌い? もちろん好きだよ。 ああいうタイプは・・ちょっと・・ それは 親戚としての『好き』なのかな? それとも・・・それ以上の『好き』? 親戚としての『好き』 それ以上の『好き』 よかったぁ! ねぇ! &主人公&さん。 それじゃ 明日私とデートしない? 会ったばかりなのに こういうこと言うの ちょっと変かもしれないけど 私 ピンときたんだ。 明日 遊園地にでも行かない? うん。喜んで うーん。明日はちょっと・・ それじゃ決まり! 明日の朝 札幌駅で待ち合わせね。 それと これ ウチの電話番号・・ 鮎の電話番号をPHSに登録しました。 それじゃ 空いてる日に電話して。 これ ウチの電話番号・・ 鮎の電話番号をPHSに登録しました。 そっかー・・やっぱりねぇ・・ なんとなく そんな気がしてたんだ。 琴梨 すごくいい子だよ。 そりゃ時々 あれ? って思うようなこと 言ったりするけど・・ でも琴梨の明るさとか 素直さとかって 私 すごくいいと思うんだ。 だから琴梨のこと 嫌わないであげてね。 ただいまぁー! あれ? 歌わなかったの? ちょっとオトナの世間話を・・ ふーん。 あっ! そうそう。さっき思ったんだけど 私 あれ歌いたいな。 はいはい。『あれ』ね。 ふー! 歌ったね。 あっ! もうこんな時間だ。 そろそろ帰らなくちゃ。 それじゃ最後に コーラで乾杯! かんぱーい! それじゃ 私ん家 ここだから・・ 鮎ちゃん家のお寿司って すっごくおいしいんだよ。 今度みんなで来ようね。 サービスするように言っておくよ。 それじゃ。@0020@ばいばい。 ばいばい鮎ちゃん。 またね。 おや? お帰り。 ちょうど食事の用意が出来たところだよ。 ただいまー! あ・・琴梨ちゃんも戻ってきた。 お帰りなさい。 お帰り! あっ! お母さんだ! 何も驚くことないだろ? 驚くよぉ。2日連続で家にいるなんて・・ 最近 時間のやりくりが出来る程度には 偉くなったのさ。それに今日は『あの日』だからね。 あ・・そうか・・ 今日は『あの日』だったんだ。 もう準備は出来てるよ。 あとは焼くばっかりだ。 それ聞いたら 急にお腹すいてきちゃった。 ねぇお兄ちゃん。ジンギスカン好き? うん。好きだよ。 食べたこと無いなぁ あんまり好きじゃないんだ。 よかった。それじゃ みんなで食べよ。 ほんと。それじゃ食べてみて。 やっぱり北海道って言ったらジンギスカンだよね。 @S@・・@P@そうなんだ。ごめんね。 でもお母さん もう用意しちゃったみたいだから ちょっとだけ 食べてみて。 ・・・・・・・・・・・・・・・ ・・・・・・・・・・・・・・・ ・・・気まずい沈黙が訪れた。 ちょうど いい感じに焼けたところだよ。 さぁ! たくさん食べるといいよ。 それじゃ いただきます。 僕は ジンギスカンを食べてみた。 ・・・・・!! うまい!! 厚めにカットされた肉はジューシーで ラム肉独特のクセがまったく感じられない。 肉汁の味が染みたタマネギやモヤシは しゃきっとした 歯ごたえを残しながらも ほのかに甘い味わいを出し はっきりと その存在を主張している。 醤油をベースにした甘辛いタレは こってりと しながらも 後味さわやかで これならいくらでも 食べられそうな感じだ。 どう? おいしい? うまい! 最高だよ! ・・・・・・・・・ よかった。内地の人はジンギスカンなんて 食べなれてないだろ? だからちょっと 心配だったんだよ。 この肉はね。近所の肉屋さんから特別に分けてもらった 国産の生肉なんだ。最近はオーストラリア産の冷凍肉が 多くなってきたからね。 お兄ちゃん! こっちのお肉も焼けたよ。 はい! 安心していいよ。琴梨。 喋る時間がもったいないほど おいしいってさ。 ほんとかなぁ・・ 北海道じゃ だいたい各家庭に一個は ジンギスカン鍋があってね。スキヤキなんかよりも ずっとポピュラーな料理なのさ。 お花見の時とか 海に行った時とか キャンプに行った時とか みんなで ジンギスカン食べるんだよ。 お兄ちゃん! おかわりは? もらおうかな・・ もうお腹いっぱいだよ。 まだまだたくさんあるから どんどん食べてね。 ちょっと作りすぎちゃったからさ 残ったらどうしようかって 思ってたとこなんだよ。 ほんと あんたがいて 助かったよ。 やっぱりみんなで食べると 楽しいよね。 ほんと いいもんだね・・こういうのってさ・・・ @S@・・・@P@琴梨? どうしたんだい? @S@・・・・@P@なんか・・・思い出しちゃった・・・ ・・・・・・・・・・・お父さんのこと・・・ 今 お兄ちゃんが座ってる席に 昔は お父さんがいて ちょうど今みたいに おいしいおいしいって・・ 何度も おかわりして ご飯 食べてた・・・ お肉の脂身が好きで 鉄板に塗るラードを お母さんの目を盗んで ぱくって食べちゃったり・・ ・・・そういうこと 思い出しちゃった・・・ @S@・・・@P@琴梨・・・ ・・・琴梨ちゃん・・・ @S@・・・@P@今日はね・・パパの命日なんだ・・・ 7年前に事故で死んだ・・ あの人 ジンギスカンが大好きで・・・ だからこうして 8月2日には 毎年 ジンギスカンを食べることにしてるんだ。 去年も一昨年も 二人っきりで お通夜みたいにして ジンギスカン 食べたっけね・・・ だからね。私も琴梨も 嬉しいのさ。 みんなで にこにこ笑いながら食べるジンギスカンが こんなにもおいしいんだって 思い出させてくれて・・ ・・・話が しめっぽくなっちまったね。 さぁ! 食事を続けようか! ほらほら! この行者ニンニク 食べてごらん! これも北海道でしか 食べられないよ! 僕は 行者ニンニクを食べてみた。 ・・・・・!! これはまた! 不思議な味! 歯ごたえはワケギのような感じで・・ でも味は確かに ニンニクのようだ。 どうだい? おいしいかい? はい。うまいです。 ・・・・・・・・ 食べてから言うのもなんだけどさ・・ 行者ニンニクには ひとつだけ 大きな欠点があるのさ・・・それは・・ それは・・ 行者ニンニクは たしかにおいしいし 栄養もある・・ でもね 食べるとものすごく 匂うのさ・・・ その匂いは 普通のニンニクよりも遙かに強い! 明日デートの約束とか してるんだったら 今すぐ断りの電話を 入れておいた方がいいよ。 いくらハンサムでもニンニク臭い男は嫌われるからね。 そ・・そんな・・ お母さん! それちょっと大げさだよ。 後で牛乳飲んだら 匂いなんて消えちゃうよ。 それは根本的な解決にはならないね。 ニンニクと牛乳の混じった匂いになるだけさ。 お・・脅かさないで下さいよ。 もう! お母さんったら・・ なんかよくわからないけど 少なくとも場は和んだ。 琴梨ちゃんの笑顔も見れたし まぁいいか・・・ ねぇお兄ちゃん! 明日 誰かとデートの約束してる? ・・・実は・・してるんだ。 全然。終日フリーだよ。 それじゃ私も 行者ニンニク食べちゃおーっと! ・・・あっ!! これで私も ニンニク臭くなっちゃったから お兄ちゃんの匂い 気にならないよ! ねぇ! 明日一緒に 小樽に行こうよ! 行者ニンニクが取り持つ くさい仲・・ってヤツかい? 違うよ! 今日のガイドの続き! ね? お兄ちゃん! ・・・うっ うん。 @S@・・・・・・・・@P@おっ・・お母さん。 ははは! 冗談さ。 そっか・・お兄ちゃんって 結構モテるんだね。 それじゃ明日 楽しんできて。 なにもあんたまで暗くなることないんだよ。 死んだ人は死んだ人。そうだろ? 琴梨。 うん。そうだよね。 ・・・・・・・・・・・・・・・ ・・・・・・・・・・・・・・・ ・・・気まずい沈黙が訪れた。 結構 食べたよね。 私ももうお腹いっぱい。 それじゃ ごちそうさまー! はい。ごちそうさま。 ごちそうさまでした。 食事を終え 部屋に戻ってきた。 さて これからどうしようか? さっき琴梨ちゃんと 小樽に行く約束しちゃったけど 考えたら 明日は鮎ちゃんとも約束してたんだよな・・ 鮎ちゃんに電話して 断ろうかな・・ 電話して鮎の約束を断る 電話をしない ちょっと気まずいし・・ やっぱり・・電話するのやめよう・・ ・・・・まいったな・・ デートの前日に こんな電話したら・・ 鮎ちゃん きっと怒るだろうな・・ ・・・でも もう決めたことだし・・ 仕方ない・・電話してみよう。 はい。川原です。 あ・・&名前&です・・ あのね・・・明日のデートの件なんだけど・・ 急に予定が入っちゃって・・・ ・・・・・・・・・・・・・・ ほんとごめん! それじゃまた都合のいいときに電話して。 待ってるからね。ばいばい。 声の調子はいつもの鮎ちゃんだったけど・・ なんか 話し終わったらすぐ電話が切れた気がする・・ ・・・やっぱり・・怒ってるのかな・・ はい。川原です。 もしもし・・&主人公名前&です。 明日の予定・・急に空いちゃったんだ。 それで さっきの遊園地に行く約束・・ 行く! 行くよ! 待ち合わせは 札幌駅でいい? うん。それじゃ明日の朝 札幌駅で・・ うん。楽しみにしてるよ。 それじゃ おやすみなさーい。 さっき電話したばかりだし・・ もう少し 時間をおいてかけてみようかな・・ 8月3日 朝・・・ 今日も天気は良好だ。 今日は鮎ちゃんと遊園地に行く約束してたっけ・・・ 待ち合わせは確か 札幌駅だったな。 あっ! おはよう@4900@! お兄ちゃん! おはよう! お兄ちゃん。昨日の約束 覚えてる? もちろん覚えてるよ あれ? 何だっけ? もう! 忘れちゃったの? 小樽の街 案内するって約束だったでしょ! あっ! そうそう! そうだった! それじゃ早く行こ! 札幌駅から汽車に乗れば40分で小樽に着くわ。 それじゃ早く行こ! 札幌駅から汽車・・じゃなくて電車に乗れば 40分で小樽に着くわ。 それじゃ行こうか・・ ちょっと待って。・・実は・・ うん! 早く行こ! お兄ちゃん! よく考えたら 今日は鮎ちゃんと約束してたんだ。 うーん。どうしようかな・・ 鮎に電話をかけて断る 鮎に連絡せずに琴梨と小樽に行く 琴梨に事情を話す 実は その前に電話入れなきゃならないんだ。 ちょっと待っててね。 うん。それじゃ私 玄関で待ってるね。 ・・・・まいったな・・ デートの当日に こんな電話したら・・ 鮎ちゃん きっと怒るだろうな・・ ・・・でも もう決めたことだし・・ 仕方ない・・電話してみよう。 はい。川原です。 あ・・&名前&です・・ あのね・・・今日のデートの件なんだけど・・ 急に予定が入っちゃって・・・ ・・・・・・・・・・・・・・ ほんとごめん! それじゃまた都合のいいときに電話して。 待ってるからね。ばいばい。 声の調子はいつもの鮎ちゃんだったけど・・ なんか 話し終わったらすぐ電話が切れた気がする・・ ・・・やっぱり・・怒ってるのかな・・ 実は・・・いや。何でもない。 それじゃ行こうか。 うん。 実は今日・・鮎ちゃんと約束してたんだ。 え? ・・@0021@あっ そうなんだ。 早く言ってくれればいいのに・・ 無理に誘っちゃって ごめんね。 私 お買い物とかしてるから 気にしないで行って来て。 鮎ちゃんって すごく楽しい子だよ。 行って来まーす! ここから見える海は 日本海よ。 北海道は三つの海に面しているわ。 太平洋・・日本海・・それとオホーツク海。 私ね。小学生の時に 初めて この海を見たんだ。 お父さんと お母さんと 三人で・・・ 青い海に お日様の光がキラキラ輝いてるのを見て・・ 私 感動して泣いちゃったんだ。 ねぇお兄ちゃん。あの頃 お父さんと一緒に見た海は お父さんが死んだ後も 全然 変わってないよ。 ・・・私 それがなんだか 嬉しいんだ。 お兄ちゃん。小樽駅に着いたよ。 ここから三角市場に行くのが 一般的な観光ルートね。 どうする? 行ってみる? それじゃ行こうか・・ 市場はちょっと・・ うん。行こ! それじゃ運河に行ってみよ! あそこも定番の観光スポットなんだ。 はいいらっしゃい! お兄さん! 甘いメロンどう? 隣にいる可愛い彼女に 買ってあげなよ! うふふっ・・やだな おじさん! 彼女なんかじゃないですよぉ! ね? お兄ちゃん! いや! 実は彼女なんです そうそう! 妹なんですよ タダの親戚ですよ そうかい! 兄妹で仲いいねぇ・・ お兄さんも こんな可愛い妹がいると 心配でしょうがないだろ? ・・え? はい。・・まぁ・・ メロン・・買っちゃおうかな? はい! まいどありぃ! え? ・・・・お兄・・ちゃん・・ 彼女なのに お兄ちゃんなのかい? ・・・なんか 頭がこんがらがってきたな・・ なんだかわかんないけど頑張りなよ! な! そうか親戚か・・新石器時代・・なんてね。 あはは! ウケなかったか・・ まぁ 気が向いたらまた来なよ。 ・・・・・・・・・・・・ ・・・・・・・・・・・・ 気まずい沈黙が訪れた。 この坂を下りると 小樽運河だよ。 お兄ちゃん。行ってみよ! 昔 貿易で栄えた小樽の街には こういう古い倉庫や運河が たくさんあるのよ。 詳しいんだね。 貿易と運河はどう関係があるの? えへへっ・・実は昨日ガイドブックを読んで 勉強してきたの。 うーん・・よくわかんないけど 昔はトラックとかがなかったから 荷物を舟に乗せて 運河沿いに運んだんじゃないかなぁ・・ Excuse me! Could you show me the way to the Otaru Orgel Hall? え? ・・あっ・・ Do you speak English? り・・リトル・・リトルです。 あーん困ったな。ねぇ お兄ちゃんどうしよう? 僕はこの人の英語を・・・ ちゃんと聞き取れた 全然聞き取れなかった 小樽オルゴールホールはどこだって聞いてるよ。 え? オルゴールホール? うーんと・・どこだったっけ? ダメだ! 全然わかんないよ。 うーん。どうしよう? May I help you? I want to go to the Otaru Orgel Hall. Do you know the place? Sure! Go straight! Can you see that white building? Oh! Thank you very much! You’re welcome. Have a nice trip! ありがとうございます。助かりました。 ううん。気にしないで。 それじゃぁね。 なんか かっこいい人だったね。 英語だってペラペラだったし。 私もあんな風に なりたいなぁ・・ 大丈夫。なれるよ。 無理無理。 ほんとにかっこいい人だったね。 えへへ・・そうかも・・ うん。すらっと背が高くてすごく綺麗な人だったよね。 そうだよね。私 頑張ろうっと! ガイドブックのお勧めコースとしては 次に 運河工藝館へ行くといいみたい。 お兄ちゃん。こっちだよ。 ここが小樽観光の定番 運河工藝館だよ。 お兄ちゃん 中に入るね。 小樽のガラスは 石油ランプの製造が そのルーツなんですって。その後 漁業用の浮き玉など 生活に密着した製品を作り続け・・・ あーん。お兄ちゃんの頭が邪魔になって 後ろにある案内板が読めないよ・・ せっかく 詳しいフリ しようとしてたのに・・ あ! お兄ちゃん! ねぇねぇ可愛いよこれ! 見て! @S@・・・@P@うーん・・どうしようかなぁ・・ 可愛いけど ちょっと高いからパスかな? ・・・ごめんね・・ ねぇお兄ちゃん! 私 お腹空いちゃった・・ この奥に喫茶店があるから お昼食べない? そうだね。 それはちょっと・・・ それじゃ行こ! お兄ちゃん! それじゃ工房を見に行こう! ガラス細工を作ってる所 見学できるんだよ。 私 ガラス製品って好きなんだ。 なんか 暖かい感じがすると思わない? 本当だね。 そうは思わないな・・ ほんと? ・・そうかな? ・・・そうかもね。 うん。ガラスには冷たいイメージがあるって 言う人もいるけど でもガラスって手作りの 味わいがある気がするんだ。 だから見てるだけで 心が和む感じ。 人の手のぬくもりって言うか・・ なんとなく わかるよ。 何言ってるか わかんないよ。 やったー! 私 思ってること うまく言えなくて・・ だからお兄ちゃんみたいに わかってくれる人だと すごく助かるんだ。 琴梨ちゃん すごく楽しそうだ。 やっぱり女の子って こういう所が好きなのかな・・ 僕は・・・ さっきのマスコットについて考えてみた 琴梨ちゃんの笑顔について考えてみた 琴梨ちゃんの笑顔を見てると なんかこっちまで 明るい気分になってくるな・・ さて・・お腹もいっぱいになったし・・ それじゃ そろそろ出よう? あ・・私 ここの工房 見たいな・・ ガラス細工を作ってる所 見学できるんだよ。 さっきのマスコット 琴梨ちゃんすごく 欲しそうだったよな・・買えない金額じゃないし・・ ・・・どうしようかなぁ・・ さて・・お腹もいっぱいになったし・・ それじゃ そろそろ出よう? そうだね。 その前に ちょっとトイレ・・ それじゃ私 ここで待ってるね。 それじゃ お兄ちゃん。そろそろ出よ。 私 ここの工房を見たいんだ。 ガラス細工を作ってる所 見学できるんだよ。 えへへ・・ごめんね。 私 思ってること うまく言えないみたい・・ ・・・・・・・・・・・・ ・・・・・・・・・・・・ 気まずい沈黙が訪れた。 それじゃ お兄ちゃん。そろそろ出よ。 私 ここの工房を見たいんだ。 ガラス細工を作ってる所 見学できるんだよ。 僕が一人でここに来たのには 理由がある。 それは・・・ 本当にトイレに行きたかったからだ・・ トイレに行きたいというのは口実で 実は・・ そうそう・・今にも もれそうだったのだ。 さぁ・・トイレトイレ・・・ さて ラウンジに戻るか・・・ トイレに行きたいというのは口実で 実は琴梨ちゃんに あのマスコットをプレゼントしたかったのだ。 ・・・持ち合わせは充分ある。僕は・・・ マスコットを買うことにした。 やっぱり買わないことにした。 僕はやっぱり気が変わった。 さて ラウンジに戻るか・・・ お待たせ! それじゃ そろそろ出ようか? あ・・私 ここの工房 見たいな・・ ガラス細工を作ってる所 見学できるんだよ。 それじゃ そろそろ出ようか? そうだね。 その前に 渡したいものが・・ え? はいこれ! プレゼント。 あ・・ありがとうお兄ちゃん! いいの? もちろん やっぱり やめよっかな・・ うれしい!! ありがとう! 大事にするね! え・・あ・・はぁ・・ ・・・変なお兄ちゃん・・・ ・・・・・・・・・・・・ ・・・・・・・・・・・・ 気まずい沈黙が訪れた。 それじゃ お兄ちゃん。そろそろ出よ。 私 ここの工房を見たいんだ。 ガラス細工を作ってる所 見学できるんだよ。 それじゃ お兄ちゃん。そろそろ出よ。 私 ここの工房を見たいんだ。 ガラス細工を作ってる所 見学できるんだよ。 ねぇお兄ちゃん! あの人 見て! 綺麗な人・・外人さんかな? 工房の熱気は 分厚いガラス越しにも伝わってくる・・ その中で汗を流す金髪の女の子・・ 僕は・・・ 彼女の美しさに 息をのんだ。 琴梨ちゃんの方が可愛いなと思った。 僕は彼女の美しさに息をのんだ。金色の髪 白い肌・・ 赤く焼けたガラスを真剣に見つめる 青い眼差し・・ それはまるで 彼女自身が精緻なガラス細工で あるかのような 繊細で高貴な美しさだった。 僕は時の経つのも忘れ 彼女に見入っていた。 たしかに彼女は美しい。 でも僕には琴梨ちゃんの方がずっと魅力的に感じる。 東京から来た僕を案内するために ガイドブックを 読んでまで 勉強してくれた琴梨ちゃん・・ ひたむきに料理を研究する琴梨ちゃん・・ お父さんを亡くした悲しみに耐えながらも それでも明るく振る舞う琴梨ちゃん・・ 『お兄ちゃん』と呼ばれて 僕も実の妹みたいに 思っていた・・・はずなんだけど・・ @S@・・・@P@お兄ちゃん・・お兄ちゃん! え? もう! さっきからずっと呼んでたんだよ! そろそろ次の場所 行こうよ! ああ・・そうだね。 やっぱり小樽といえば おたる水族館! うふふっ! 実は今日 これが一番楽しみだったんだ。 子供っぽいんだね 僕も楽しみだよ 水族館は・・ちょっと・・ 子供っぽくても いいんだもん! さぁ! お兄ちゃん。早く行こ! ホント? うれしいなぁ! それじゃお兄ちゃん。早く行こ! え? ・・・そうだったんだ・・・ ごめんなさい。知らなかったの・・ それじゃ 戻ろうか? そうだね でも付き合うよ うん。私 また今度 お母さんと来るから大丈夫! それじゃお兄ちゃん。行こ! やっぱり悪いからいいよ。 私は またいつでも来れるけど・・ お兄ちゃん すぐに帰っちゃうんだし・・ だからお兄ちゃん! 早く戻ろ! ・・・・・・・・・・・・ ・・・・・・・・・・・・ 気まずい沈黙が訪れた。 やっぱり悪いからいいよ。 私は またいつでも来れるけど・・ お兄ちゃん すぐに帰っちゃうんだし・・ だからお兄ちゃん! 早く戻ろ! ここが おたる水族館。 北海道で一番大きい水族館なんだよ。 ねぇお兄ちゃん。早く入ろう! わぁ! すごい!! ねぇお兄ちゃん! お魚って かっこいいよね。 形にムダがないって言うか・・・ 『泳ぐことが人生です』って感じがすると思わない? なんとなくわかるよ 全然 わかんないよ 魚だから『人生』じゃなくて『魚生』だよ ほんと? うれしいな! うん。うまく言えないんだけど 人間は手も足もあって その分 いろんなことが出来るんだけど・・ だからこそ 何やっていいのかわかんなくなっちゃって ついつい悩んじゃうような そんな気がするの・・ それで お魚より自由なはずの人間が お魚より不自由になっているって言うか・・ だから時々 見習わなくちゃなって思うの・・ @S@・・@P@言われてみればそうかも・・ 私って 言いたいこと うまく言えないみたい・・ だから 気にしなくっていいよ。 うふふっ・・ごめんね・・ 私って 言いたいこと うまく言えないみたい・・ だから 気にしなくっていいよ。 それじゃ! 次 行きましょ。 学校の先生に すごくイルカ好きの人がいて その先生 ハワイでイルカと一緒に泳いだんですって。 その時 聞いた話なんだけど イルカと遊んでると みんなすっごくいい笑顔になって 心に抱えてる 悩みなんかも 癒されてゆくって感じなんですって。 実際に 心の病気を抱えてる子供の リハビリにも使われてるって聞いたことがあるわ。 なんか・・イルカってすごいよね。 私もいつか アクア・ダイビングのライセンス取って イルカと一緒に泳ぎたいなぁ・・・ あっ! お兄ちゃん・・この先の水槽に ナポレオン・フィッシュ いるでしょ・・ 僕は館内マップを調べてみた。 確かに そう書いてある。 あのね・・私 ナポレオン・フィッシュ 見ないようにしたいな・・ え? 何で? 苦手なの? ううん。違うの・・ナポレオン・フィッシュって ダイビングしてても なかなか会えないような 珍しいお魚なんですって。 私も図鑑やテレビでは 見たことあるんだけど 実際には まだ一度も会ったことがなくて・・ だから 初めて会う時は 私がダイビングしてる 時にって決めてるの。そういうお楽しみがあれば 私きっと 頑張ってライセンス取れるから・・ そういうのって なんかいいよね 一生会えないかもしれないよ アホくさ それでもいいんだ。ワクワクする気持ちを 一生持っていられるってことだもん。 ・・そうかな? ・・・そうかもね。 うふふっ・・ありがと。 目をつむっている琴梨ちゃんの手を握りながら 僕はナポレオン・フィッシュの水槽の前を通り過ぎた。 琴梨ちゃん。もう大丈夫だよ。 お兄ちゃんと こういう風にして歩くのって 何年ぶりだろうね? 僕は かすかな記憶をたどってみた。 最後に 琴梨ちゃんの手を握ったのは・・・ そう。確か10年以上 前のことだった。 うちの近所に よく吠える犬がいて その前の道を通り過ぎる度に 琴梨ちゃんは 僕の手を握っていたっけ・・ ・・・きっと琴梨ちゃん もう犬なんて 全然怖くないんだろうな。 そろそろ ここ 出ようか? そうだね。 お兄ちゃん! 見て! 夕日が綺麗だよ。 小樽運河が真っ赤な夕日に染まり とても幻想的な雰囲気だ。 それを見ている琴梨ちゃんの瞳も・・ 運河と同じ色に輝いている。 夕日が綺麗だね。ちょっと歩こうか? そうだね。 それはちょっと・・ それじゃ こっちだよ。お兄ちゃん。 それじゃ そろそろ帰ろ。お兄ちゃん。 あ・・ここに来ると夕日がすごく綺麗に見えるね。 ・・・あれ? ねぇお兄ちゃん! あそこ! あの人 確か運河工藝館で働いてた人だよ。 でも・・なんだか寂しそう・・どうしたんだろう? 公園に 一人ポツリと佇む その女の子は 他の誰よりも 小さく か細く見えた。 僕は・・・ なんとなく彼女のことが気になった 人それぞれ いろんな悩みがあるものだと思った 知らない人まで気遣う琴梨ちゃんの優しさに感動した 僕は なんとなく彼女のことが気になった。 ・・・名前も知らないのに・・ もう一度 ここに来たら会えるかな・・ 僕は水族館で聞いた 琴梨ちゃんの話を思い出した。 琴梨ちゃん 明るく言ってたけど きっと彼女自身 悩みを抱えているから あんなこと言ったんだろうな。 みんなそれぞれ・・もちろん僕だって それなりに 悩みを抱えて生きている。 でもひとつだけ言えることは どんなに重大な 悩みを抱えていたとしても 僕らは魚たちより ずっと自由なんだということだ。 みんなそれぞれ・・もちろん僕だって それなりに 悩みを抱えて生きている。 運河工藝館で働いている名前も知らない女の子・・ あの子は何に悩んでいるんだろう・・ 僕は琴梨ちゃんの優しさに感動した。 でも他人の寂しさに敏感だと言うことは・・ きっと琴梨ちゃん自身も それだけ寂しい思いを してきたからなんだろうな・・ 僕は水族館でつないだ 琴梨ちゃんの小さな手を 思い出していた。力を入れたら壊れちゃいそうな手・・ 昔とちっとも変わっていない・・・ いや・・二人とも あれから同じくらい成長して・・ 結果的に 何も変わっていないかのように 感じられるだけなんだろう・・ あの頃 正直言って僕も犬が怖かった。 でも 琴梨ちゃんを守らなきゃという気持ちで ずっと がんばっていたんだ。 僕は琴梨ちゃんに 寂しい思いをさせたくない。 琴梨ちゃんを守ってあげたい。 ずっと・・・そんなことを考えていた。 お兄ちゃん。もう こんな時間だよ。 そろそろ帰らなくっちゃ・・ そうだね。 ただいまー! 琴梨へ たのしいお仕事。夜11時戻り &名前&君の食事の用意 よろしく!  Yoko あっ! お母さん 仕事で遅くなるって・・ それじゃすぐ ご飯作るね。 お兄ちゃんは テレビでも見ててよ。 そうするよ 手伝おうか? ありがとう。でも誰かに手伝ってもらうと 私 頭の中ぐちゃぐちゃになっちゃって かえって失敗しちゃうから 一人で作るよ。 それじゃ 今 テレビ点けるね。 ・・・・・・・・・・・・ ・・・・・・・・・・・・ 気まずい沈黙が訪れた。 それじゃ 今 テレビ点けるね。 ・・・・・何だったんだ・・今のテレビ番組・・ 出来たよ。お兄ちゃん。 ただいまー! あっ! お兄ちゃんお帰りなさい。 ちょうどご飯が出来たところだよ。食べてってね。 ありあわせで作っちゃったから ちょっとアレかな・・ 肉じゃがと米ナスの鶏あんかけと落葉キノコの お味噌汁だよ。 それじゃ いただきまーす! さて 何から食べようか? 肉じゃが 米ナスの鶏あんかけ 落葉キノコの味噌汁 僕は 肉じゃがを食べてみた。 ・・・・・!! うまい!! きちんと面とりされたジャガイモは ほくほくとして ほのかに甘い。東京で食べるジャガイモとは ひと味もふた味も違う感じがする。 肉は牛の薄切り肉。主役のジャガイモに 奧の深い味わいを与えている。ニンジンとタマネギ シラタキの割合も完璧だ。 さらに 程良い固さのグリンピースが食感と彩りの アクセントとなっている。 味付けも絶妙で これぞ家庭料理の王道という感じだ。 次は 何を食べようか? 僕は 米ナスの鶏あんかけを食べてみた。 ・・・・・!! うまい!! へたを付けたままの 大きめの米ナスは箸を入れると やわらかく ジューシーな感じだ。鶏あんかけと 合わせると絶妙の味わいになる。 ナス独特のクセの強さは 全く感じられない。 ・・・ナスって こんなにおいしかったんだ。 僕は感動してしまった。 次は 何を食べようか? 僕は 落葉キノコの味噌汁を飲んでみた。 ・・・・・!! うまい!! 落葉キノコは ナメコ系のぬめりがあるキノコだ。 しかし ナメコよりもずっと歯ごたえがありうまい。 味付けも完璧。飲んだだけで元気になりそうな味だ。 落葉キノコは北海道にしかないのよ。 お兄ちゃん 初めて食べたんじゃない? 初めてだよ いや。初めてじゃないよ。 それじゃ 今日から落葉キノコのこと 好きになってね。 次は 何を食べようか? あれ? そうなんだ・・ 内地にもあるキノコなのかなぁ・・ 次は 何を食べようか? ・・・・・・・・・・・・ ・・・・・・・・・・・・ 気まずい沈黙が訪れた。 ごちそうさま! ごちそうさま。 ねぇお兄ちゃん。おいしかった? おいしかったよ まぁまぁかな・・ よかった。 それじゃ また頑張って作っちゃうね。 そっか・・ それじゃ 次はもっと頑張るよ。 あっ! そうだ! 私 明日からテニス部の合宿に行かなきゃならないの。 @0022@4、5、6、7の4日間・・言ってなかったよね。 うん。初めて聞いたよ 実は鮎ちゃんから聞いたよ そうなんだ。今日 鮎ちゃんと会ってたんだ。 楽しかった? うん。 うーん・・まぁ・・ あ・・そうだったよね。 お兄ちゃん 今日 鮎ちゃんとデートだったもんね。 楽しかった? うん。 うーん・・まぁ・・ 良かったねお兄ちゃん。 鮎ちゃんって すっごく楽しい子だから 私も大好きなんだ。 あれれ? 何かあったのかな・・ あんまり聞いちゃ悪いよね。 ごめんね。言い忘れてたみたい。お兄ちゃんも来てるし 行くのやめようかって思ったんだけど・・ 一年生だから どうしても断れなくて・・ あっ! そうだ! 私 明日からテニス部の合宿に行かなきゃならないの。 @0023@4、5、6、7の4日間・・言ってなかったよね。 ごめんね。言い忘れてたみたい。お兄ちゃんも来てるし 行くのやめようかって思ったんだけど・・ 一年生だから どうしても断れなくて・・ ご飯はお母さんが作ってくれる・・はずなんだけど・・ お母さんの料理って・・ちょっと・・ お母さんの料理って・・何なんだい? え? あ・・お帰りなさい。 ただいま@0024@。 で? お母さんの料理って ちょっと? お・・お母さんの料理って ちょっと 栄養が偏ってそうだから・・・ ふーん。まぁそう言うことにしておこうか・・ @0025@ところでさ。&名前&君 あんた 美瑛に行きたくないかい? ウチの親戚が 美瑛で牧場をやっててね。 人手不足で困ってるんだ。 琴梨は明日から合宿だし 私は この調子で なかなか家にいないから ちょうどいいかなって 思ってさ・・ 牧場って めぐみちゃんのお家? そうだよ。愛田牧場って言ってね。酪農をしてるのさ。 なかなかいい所だよ。ちょうど今は ラベンダーが 綺麗な季節だよ。どうする? 興味はあります。 ちょっと考えさせて下さい 明日の朝 また聞くからさ。 ゆっくり考えておくといいよ。 ふぅ・・今日は疲れたな・・ さて これからどうしようか? お兄ちゃん。起きてる? ああ。起きてるよ。 いや・・寝てるよ。 ・・・・・・・・ メロン切ってきたの。よかったら食べてね。 あ・・ありがとう。 それじゃあね。お休みなさい。 寝てるのに何で返事するのよぉ? あのね。メロン切ってきたの。 ここに置いておくから よかったら食べて。 お休みなさい。お兄ちゃん。 僕はメロンを食べてみた。 ・・・・・!! うまい!! 東京で食べるメロンとは違って 果肉がオレンジ色だ。 そして この香り・・・ 上品だけど はっきりと存在感のある甘い香りだ。 一気に食べてしまいたいような・・・ しかし 食べてしまうのは もったいないような・・ それでも 食べずには いられないような・・ この味と香り・・鮮やかな色・・そして冷たい触感は たとえるなら『宝石の味』とでも言おうか? 太陽と大地の恵みを受け 農家の人の愛情によって 慈しまれながら 実った一個の宝石のような味だ。 僕は陶酔した。うううっ・・うまい。 さて これからどうしようか? 8月4日 朝・・・ 今日も天気は良好だ。 あっ! お兄ちゃんお早う! お早う! お早う@0026@ございます! @0026@牧場の件 考えてくれたかい? そろそろ連絡入れなきゃ ならないんだ。 行くかい? 美瑛の牧場か・・どうしようかな・・・ はい。行きます。 今回は遠慮しておきます。 そうかい。助かるよ。 向こうには 私から連絡入れておくから あんたは直接 美瑛に行くといいよ。 札幌駅からJRに乗れば2時間ぐらいで着くよ。 駅に迎えに来てもらうように言っておくからね。 それじゃ私はそろそろ 会社に行くよ。 陽子は愛田牧場の電話番号が書かれたメモを &主人公名前&に手渡しました。 愛田牧場の電話番号をPHSに登録しました。 そうかい。まぁ急な話だったし しょうがないね。 向こうには 私から断っておくからね。 それじゃ私はそろそろ 会社に行くよ。 行ってらっしゃーい! はい。行って来ます。 私もそろそろ 合宿に行かなくっちゃ。 鮎ちゃんが迎えに来る約束なんだけど・・ 来た! お早う@4820@琴梨! あっ! &主人公&さんもお早う! お早う!@0027@ 鮎ちゃん! お早う! じゃ お兄ちゃん。行ってくるね。 7日の晩に帰ってくるから ちゃんとご飯食べてね。 それじゃ 行って来まーす! あっ! ごめん。靴ひも! 琴梨 先行ってて! うん。 帰ったらまた カラオケ行こうね。 こんどは二人で・・ それじゃ 行って来まーす! お早う@0028@琴梨! @0029@あっ! お早う@4801@・・ございます。 お早う!@0030@ 鮎ちゃん! 今 東京から親戚の人が来てるんだ。 そうなんだ。私びっくりしちゃったよ。 お兄ちゃんに紹介するね。 お友達の川原鮎ちゃんだよ。 鮎です。初めまして。 初めまして。&主人公名前&です。 @S@・・・@P@ふぅん・・『お兄ちゃん』かぁ・・ @S@・・@P@なによぉ・・ よかったよね。 琴梨 ずっとお兄さんが欲しいって 言ってたもんね。 うん。 ・・・あっ! 大変! もうこんな時間だ! @0031@それじゃお兄ちゃん! 行って来まーす! 私も急がなくっちゃ! 行って来まーす! 一人になってしまった。 さてこれから どうしようか・・ 誰もいない家に戻るのも なんか空しいな・・ あれ? 陽子おばさんだ。 おや? お帰り。 ちょうど食事の用意が出来たところだよ。 え? 陽子おばさんが食事の用意を・・ 僕はちょっと いやな予感がした。 ・・・・ちょっと 眠ってしまったようだ。 気が付くとキッチンから おいしそうな匂いがする・・ あれ? 陽子おばさんだ。 いつの間に 戻ってたんだろう・・ ご飯まだなんだろ? さぁ! 冷めないうちにお食べ。 は・・はい。 食卓に並んでいる見慣れたもの・・ しかし決して こんなシチュエーションでは 見ることのないもの・・それが目の前にあった。 きちんと皿に盛りつけられ ほかほかと 湯気を上げている「タイヤキ」・・・ それは一種のシュール・レアリズムだった。 今 構成をやってるバラエティ番組でね。 『料理の下手人』っていうコーナーを 作ろうと思ってるのさ。 NGを出した出演者をグルメ奉行の『久留米罰太郎』が 裁いて 判決がクロだったらまずい料理を食べさせる っていう まぁ一種の罰ゲームなんだけどさ・・ その第一回目に使おうと思ってるのが これなのさ。 タイヤキの刺身 焼きタイヤキ タイヤキ鍋・・題して 『タイヤキのフルコース』 さぁ! 食べておくれ。 なんか 悪い夢を見ているようだ。 さて 何から食べようか? なんか 悪い夢を見ているようだ。 大盛りチャーハンの後に タイヤキのフルコース・・ ・・・・・・さて 何から食べようか? タイヤキの刺身 焼きタイヤキ タイヤキ鍋 タイヤキの刺身・・これはまぁ無難かな。 単にタイヤキを切ってあるだけだし・・ お刺身はちゃんと わさび醤油で食べるんだよ。 僕は刺身を食べてみた。・・・・まずい!! タイヤキの皮に醤油がしみこんだ 絶望的な味わい! その一瞬後に来る下品な甘さ・・まずすぎる!! やっぱりまずさの基本は『甘じょっぱい』なのかねぇ。 そうそう。ちゃんとご飯と一緒に食べるんだよ。 でも・・甘いものとご飯っていうのは・・ オハギだと思えば平気だろ? あっ! そうそう・・ オハギって英語でなんていうかわかるかい? 『ナカメシ・グルリアン』って言うのさ。 次は 何を食べようか? 僕は焼きタイヤキを食べてみた。・・・・まずい!! 醤油と大根下ろしがかかっていない部分は まぁ普通のタイヤキの味がするのだが・・ その部分さえ ご飯と一緒に食べると破壊的にまずい。 ましてや醤油のかかった部分のまずさときたら・・ これは食に対する冒涜だ。そんな思いさえしてくる。 次は 何を食べようか? 僕はタイヤキ鍋を食べてみた。・・・・まずい!! 懐中汁粉というものがある。最中のような形をしていて お湯をかけるとお汁粉になるという食べ物なのだが・・ 僕は最初 そういう味を想像していた。しかし・・・ 甘く味付けされた ダシ汁に浮かぶ溶けたタイヤキの皮 ・・・その食感は不快ですらある。 しかも鍋の底にはきちんと昆布が敷いてあって ぐちゃぐちゃになった粒あんに 異次元の風味を 加えている。ああ・・なんてまずいんだ!! 次は 何を食べようか? ご・・ごちそうさまー! あれ? もういいのかい? おかわりもあるけど・・ え・・遠慮します。 あんたなかなかいい表情してたよ。 この企画 いけるかもしれないねぇ・・ ご協力に感謝するよ。 ああ・・琴梨ちゃん・・早く帰ってきてくれ・・ 僕は心の底から そう思った。 お帰り。 ちょうど食事の用意が出来たところだよ。 ・・・・ちょっと 眠ってしまったようだ。 気が付くとキッチンから おいしそうな匂いがする・・ あれ? 陽子おばさんだ。 いつの間に 戻ってたんだろう・・ ご飯まだなんだろ? さぁ! 冷めないうちにお食べ。 え? ・・・また? しかしまさか 二日連続の『下手人』はないだろう。 キッチンからは カレーのいい香りが漂ってるし・・ さっそくで悪いんだけど 今日の実験料理は 『闇カレー』だよ。ほら カレーって何を入れても それなりの味になるだろ? だからその限界を見極めようと思ってね。 さぁ食べてみておくれ。 い・・・いただきます。 僕は陽子おばさんの『仕事熱心さ』を 少しばかり 甘く見ていたようだった。 恐る恐る スプーンですくってみる。 ・・・糸を引いている。 あっ! それは納豆さ。 カレーの具としては オーソドックスだろ? はい・・・まぁ・・ 僕は闇カレーを食べてみた。・・・・まずい!! 金平糖や溶けたバウムクーヘンなどの『甘い系』と 酢昆布やレモンなどの『酸っぱい系』が戦っている。 さらにスルメやビーフジャーキーなどの『おつまみ系』 も過剰なまでにその存在を主張していて 皿の上は まさに『食べる民族紛争』といった様相を呈している。 うん! さすがにこれはまずいね。 インド5000年の歴史も日本の闇鍋文化の前に もろくも屈したって感じかね。 しかしこの料理 味は破壊的にまずいんだけど どうも絵的に弱いね。本番ではもう少し インパクトのある食材を選ばなきゃダメだね。 食用コウモリとか・・カエルとか・・ サソリってのは 食べられるのかね? ごちそうさまでした。 あら? おかわりはいいのかい? ええ・・もう・・ 最近 食が細いねぇ・・ @4802@このカレーは食欲不振にも効果があるはずなんだよ。 一応 胃薬も入れてあるからね。 ああ・・琴梨ちゃん・・早く帰ってきてくれ・・ 僕は心の底から そう思った。 ただいまー! あ・・琴梨ちゃん 戻ってきたみたいだ。 お母さん 今日もいないみたいだね。 急いでご飯作るから 待っててね。 さて・・何作ろうかな・・・ 合宿から帰って来たばっかりで 疲れているのに 琴梨ちゃんはてきぱきと食事の準備を始めてくれた。 そして・・・ お兄ちゃん お待たせ! あっ! お兄ちゃん。お帰りなさーい。 私もさっき 合宿から帰ったとこだよ。 はい。おみやげ。 琴梨ちゃんは『有島せんべい』を買ってきてくれた。 ニセコ名物の おいしいおみやげだ。 ありがとう。 ちょうど今 ご飯の用意も出来たところだよ。 お腹空いてるでしょ? たくさん食べてね。 今日はイタリアンにしてみたの。 フォカッチャと鯛のカルパッチョ。 それにバーニャカウダーだよ。 ちょっと食べ慣れていない感じの食事だけど 琴梨ちゃんが作ったんだから間違いはないだろう。 さて 何から食べようか? フォカッチャ 鯛のカルパッチョ バーニャカウダー 僕は フォカッチャを食べてみた。 ・・・・・!! うまい!! サクッと焼かれた熱々のパンにオリーブオイルが かけられて 何とも言えない風味を出している。 食感はビスケットに近いだろうか? しかしお菓子っぽい甘さは全くない。 何にでも合いそうな シンプルな味わいがある。 フォカッチャはピザの生地で焼いたパンだよ。 熱々のうちはそのまま食べるのが一番。 冷めたらサンドイッチにするといいんだよ。 次は 何を食べようか? 僕は 鯛のカルパッチョを食べてみた。 ・・・・・!! うまい!! 薄切りにした生の鯛がオリーブオイルとバルサミコ酢で 味付けされている。その上にはたくさんのハーブ。 これらが魚の生臭さを上手に消している。 単純に刺身にしてしまうと どこか物足りない感じの してしまう『スーパーの鯛』が 一手間加えることで 完璧な『作品』になった感じだ。 次は 何を食べようか? 僕は バーニャカウダーを食べてみた。 ・・・・・!! うまい!! バーニャカウダーは セロリや赤ピーマン・・ ホウレンソウやゆでたジャガイモなどに温めた ニンニク風味のソースをかけて食べる料理だ。 ニンニクが大量に使われているようだが 臭みは全く 感じられない。そして その深い味わいが いつもの 野菜に どっしりとした力強さを加えている。 バーニャカウダーはイタリアの農家でよく作る 家庭料理なんですって。 オリーブオイルでニンニクを温めて 柔らかくなったら つぶして裏ごしするの。そこにアンチョビを少しずつ 溶かしていけばソースの出来上がりよ。 ソースを多めに作っておけば お肉にもお魚にも パスタにも合うから便利なんだよ。 イタリアでは手抜き料理として有名みたい。 次は 何を食べようか? ごちそうさま。おいしかったよ。 私がいない間 お母さん 何作ってくれたの? うーん。お刺身とか・・ お刺身は簡単だもんね。 北海道のお刺身って おいしいでしょ? うん。まぁ・・ お兄ちゃん。ちょっと待っててね。 今 アイスティー入れるから・・ ごめんねお兄ちゃん。紅茶の葉っぱ切らしてたみたい。 明日 買いにいかなくちゃ・・ 別にいいよ ぜひ頼むよ 買い物つきあおうか? でも買わないとお母さんが怒るの・・ ウチのお母さん紅茶中毒なんだ。 うん。行って来るね。 ほんと? うれしいな! それじゃ・・・どうしよう? 午前中は部活だから・・ お昼に札幌駅前で待ち合わせ。それでいい? もちろん! その時間はちょっと・・ それじゃ約束! 絶対だよ! そっか・・残念だね。 それじゃ私一人で行って来るよ。 ・・・・・・・・・・・・ ・・・・・・・・・・・・ 気まずい沈黙が訪れた。 あ・・私そろそろ お部屋に戻ってるね。 部屋に戻った。 さてこれから どうしようかな・・ 8月8日 朝・・・ 今日も天気は良好だ。 今日は鮎ちゃんとデートの約束してたっけ・・・ 待ち合わせは確か テレビ塔前だったな。 今日は午後から葉野香ちゃんと二条市場に行く 約束してたっけ・・・ 待ち合わせは確か 狸小路だったな。 今日は朝から由子さんと支笏湖に行く 約束してたっけ・・・ 待ち合わせは確か 平岸駅だったな。 今日は午後から琴梨ちゃんと紅茶のお店に行く 約束してたっけ・・・ 待ち合わせは確か 札幌駅だったな。 今日は薫さんとドライブに行く約束してたっけ・・・ 待ち合わせは確か 平岸駅だったな。 札幌駅に着いた。 ここでお昼に琴梨ちゃんと待ち合わせの約束・・・ なんだけど ちょっと早く来すぎちゃったみたいだな。 仕方ない・・ここで待っていよう・・ ・・・つい ぼーっとしてしまった。 琴梨ちゃんは・・・ あっ! あっちで待ってる。急ごう! あっ! 来た来た。お兄ちゃーん! 待った? ううん。さっき来たばっかりだよ。 今日はロフトに行きたいんだけど いい? もちろん! そこはちょっと・・ それじゃ行こ! お兄ちゃん! そっか・・じゃぁ紅茶のお店に行こう。 お兄ちゃん こっちだよ! 私 輸入食材 見たいんだけど・・ 外国のお料理の本とか読むと 聞いたことのない 食材や調味料が出てくるでしょ? ここが出来る前は スーパーとかデパートとかで探し回ったんだけど・・ ここだと一ヶ所でたいていの物が揃うから すごく便利なんだ。あ・・乾燥ポルチーニ茸だ。 安いから買っちゃおうかな・・ 中国・・フランス・・イタリア・・スペイン・・ 考えたら今のお料理って 世界中の食いしん坊な人が 何千年もかけて研究したんだよね。 なんか すごいなぁ・・ 私もいつか オリジナルの料理を作ってみたいんだ。 簡単で おいしくて 栄養があって・・ 私が死んだ後でも ずっと誰かが作ってくれるような そんなお料理を 作ってみたいんだ。 ここが紅茶の店『アッサム』だよ。 私いつも ここで紅茶 買ってるんだ。 お買い物ついでに ここで お茶してこうね。 ねぇお兄ちゃん。ちょっと高いけど ダージリンのセカンドフラッシュ 頼んでみない? うん。いいね。 ダージリンって何? セカンドフラッシュって何? ダージリンっていうのは ヒマラヤのダージリン高原で とれる紅茶のことよ。ミルクによく合うけど 香りを楽しむなら プレーンで飲んだ方がいいわ。 セカンドフラッシュっていうのは 2番茶のことよ。 ダージリンは1番茶よりも 2番茶の方が 香りが強いから 世界中で珍重されているの。 ふぅん。でも琴梨ちゃん。何で小声で説明するの? だって このお店に来る人たちって 本当に紅茶が好きで 詳しい人たちばっかりなのよ。 だから 私みたいな初心者が大きな声で説明してたら なんか ちょっと 恥ずかしいし・・ とにかく それくらい紅茶って奥が深いんだから・・ なるほどね。 それじゃ 本当に頼んじゃうよ! ・・・・・・・・・・・・ ・・・・・・・・・・・・ 気まずい沈黙が訪れた。 ご注文は? 僕たちは一番安い紅茶を頼んだ。 ご注文は? ダージリンのセカンドフラッシュ・・ ふたつお願いします。 はい。ありがとうございます。 うわぁ・・頼んじゃった。 私たち 今 ものすごい贅沢なことしてるよ・・ だって一杯千円の紅茶だもん・・ お待たせいたしました。 ねぇお兄ちゃん。飲む前に香りをかいでみて。 ダージリンの香りは マスカットフレーバーって 呼ばれていて 世界最高の評価を受けているのよ。 ね? すごいでしょ? なんか 目・・じゃなくて 鼻から鱗が落ちたような感じがしない? なんとなく わかるよ。 鼻から鱗は 落ちないよ でも・・そんなこと言ったら 目から鱗だって 本当に落ちるわけじゃないよ。 うーん。確かに・・・ でしょ? 今まで飲んでた紅茶って いったい何だったんだろうって気持ちになるわ。 味もほら! 何も入れてないのに甘くって ちょっと とろみがある感じ・・ そして色は お日様みたいなオレンジ! あっ! ねぇねぇ あそこ見て! 私 パソコンのことってよくわかんないけど ああいうのって なんか かっこいいよね。 ああ おいしかった! ねぇお兄ちゃん! 私 お家に戻るけど お兄ちゃんは どうするの? 一緒に帰ろうか? ちょっと寄る場所があるんだ うん。わかった。 それじゃ私 お家に戻ってるね。ばいばい。 うん。一緒に帰ろ! お兄ちゃん! ・・・・・・・・・・・・ ・・・・・・・・・・・・ 気まずい沈黙が訪れた。 うん。わかった。 それじゃ私 お家に戻ってるね。ばいばい。 ローズヒル南平岸に戻った。 ただいまー! あっ! お兄ちゃんお帰りなさい。 急いでご飯作るから 待っててね。 さて・・何作ろうかな・・・ ただいまー! お母さん 今日もいないみたいだね。 急いでご飯作るから 待っててね。 さて・・何作ろうかな・・・ あっ! あーー! どうしたの? お母さん まだお買い物してないみたいなの・・ だから冷蔵庫の中 ほとんどからっぽ・・ 残ってるのは ジャガイモとタマネギとナスだけ・・ それと棚の上に 確かコンビーフがあったかな・・ うーん・・・どうしよう・・ よし! 決まり! お兄ちゃん 30分ぐらい 待っててね。 それから琴梨ちゃんは 素早い手つきでジャガイモの 皮をむき始めた。@4803@やがて輪切りにして水にさらす・・ その後 大量のタマネギをみじん切りにし始めた。 みじん切りにしたタマネギを ほんのちょっとだけ ボウルに取り分け 残りを全部バターで炒め始める・・ タマネギをバターで炒めると すごくおいしそうな いい匂いがするよね。甘さも出るし・・ そしてタマネギを炒めながら @4804@ナスを切り始めた。 これを別のフライパンで炒める。 @4805@今度はオリーブオイルを使っているようだ。 それにしても琴梨ちゃんの手際の良さはすごい! 手伝おうかとも思ったが かえって邪魔になりそうだ。 いったい何が出来るのだろう・・・ 炒めたナスの荒熱を取ると 残して置いたみじん切りの タマネギを乗せて さらにオリーブオイルをかける。 琴梨ちゃんはそれを冷蔵庫に入れた。 ほら見て! タマネギがアメ色になってきたでしょ? これをお鍋にあけて ローリエとコンソメを入れて・・ やがて琴梨ちゃんは縦薄切りにしたタマネギと コンビーフをさらに別のフライパンで炒め始める。 その後 水にさらしておいたジャガイモに小麦粉を かけて一緒に炒め始めた。 塩コショウ・・ナツメグ・・ ・・・・出来た! え? ジャスト30分・・完璧だ! しかし いったい何が出来たんだろう? 見ていたはずなのに わからなかった。 ジャーマンポテトとナスのマリネ それとオニオンスープでーす。 食卓にはきちんと盛りつけられた3品・・・ まるで魔法を見ているようだった。 それじゃ! いただきまーす! さて 何から食べようか? ジャーマンポテト ナスのマリネ オニオンスープ 僕は ジャーマンポテトを食べてみた。 ・・・・・!! うまい!! 焼き色の付いたジャガイモは外側はサクッと香ばしく 内側は ほっくりとして甘い。コンビーフはあくまでも ひかえめな感じで 料理にコクを与えている。 縦薄切りにしたタマネギの火加減も絶妙だ! シャキッとした感じを残しながら 甘みを出している。 単純な料理なのに その味わいはものすごく深い。 次は 何を食べようか? 僕は ナスのマリネを食べてみた。 ・・・・・!! うまい!! 焼いてオリーブオイルに漬けただけなのに どうしてこんなに おいしくなるのだろう・・ ナスのうまみが極限まで引き出されている。 ナスのしんなりした甘さに加えて 生のタマネギのしゃきっとした辛さ! これが絶妙のコンビネーションだ。 次は 何を食べようか? 僕は オニオンスープを味わってみた。 ・・・・・!! うまい!! 炒めたタマネギの甘さと香ばしさ! それに加えて どっしりとしたバターのコク! それらが凝縮され素晴らしいハーモニーを奏でている。 次は 何を食べようか? おいしい? 最高だよ まぁまぁかな・・ 最高だよ! 琴梨ちゃん! あれだけの短時間で しかもあんなに少ない材料で・・ 琴梨ちゃんは こんなにおいしい料理が作れるんだね。 うふふ・・私 食いしん坊だから・・ でもああいう厳しい状況だと 逆に頑張っちゃうよね。 そっか・・やっぱりちゃんとお買い物してから 作った方が良かったかな・・ 次はもっと頑張るね。 あっ! そうだ! あのね。お兄ちゃん。 ウチのお母さん あさってぐらいからお休みが とれそうなんだって。 それで せっかくだから旅行にでも行こうかって 話してるんだけど お兄ちゃんも一緒に行かない? 是非行きたいよ ちょっと・・予定があるし・・ 先のことだし まだわかんないなぁ・・ ちょっと・・予定があるし・・行けないな・・ そっか・・・残念だなぁ・・ ほんと? うれしい! それじゃ あさっての朝 お母さんの車で行くからね。 うふふ・・楽しみだなぁ・・ うん。楽しみだね。 それじゃ 予定が決まったら教えてね。 私 すごく楽しみなんだ。 それじゃ ごちそうさまー! ごちそうさま! おいしかったよ! 部屋に戻った。 さてこれから どうしようかな・・ お兄ちゃん。お風呂わいてるから いつでも入って。 それじゃ おやすみなさーい。 8月9日 朝・・・ 今日も天気は良好だ。 今日は朝から由子さんと支笏湖に行く 約束してたっけ・・・ 待ち合わせは確か 平岸駅だったな。 今日は薫さんとドライブに行く約束してたっけ・・・ 待ち合わせは確か 平岸駅だったな。 今日は鮎ちゃんと小樽に行く約束してたっけ・・・ 待ち合わせは確か 札幌駅前だったな。 今日は鮎ちゃんとデートの約束してたっけ・・・ 待ち合わせは確か テレビ塔前だったな。 今日は午後から葉野香ちゃんと二条市場に行く 約束してたっけ・・・ 待ち合わせは確か 狸小路だったな。 今日は葉野香ちゃんとサッポロファクトリーに行く 約束してたっけ・・・ 待ち合わせは確か 札幌駅前だったな。 ふぅ・・今日は疲れたな・・ さて これからどうしようか? お兄ちゃん。起きてる? ああ。起きてるよ。 ・・・・・・・・ お休みなさーい。 明日の旅行 楽しみだね。 あのね。あれからお母さんがホテルの予約をしたんだ。 屈斜路湖の近くにある屈斜路プリンスホテルだって。 なんかゴージャスな感じだよね。 お兄ちゃん 明日の旅行 大丈夫? うん。行くよ やっぱりダメみたい よかった。それじゃお母さんにも言っておくね。 屈斜路湖の近くにある屈斜路プリンスホテルに 泊まるんだって なんか楽しみだよね。 そっか・・残念だなぁ・・でもしょうがないよね。 私 お母さんと二人で行って来るよ。 それじゃ また明日。 おやすみなさい。 それじゃ また明日。 おやすみなさい。 あっ! そうそう! ねぇお兄ちゃん! このTシャツ どうかな? 今日の帰りに バザーで買ったんだ。 ・・・どうかな? 私に似合うと思う? すごくよく似合うよ それはちょっと・・・ ほんと? よかったぁ! それじゃ旅行の時 着てっちゃおうかな? うふふ・・おやすみなさい。 @S@・・・@P@そうなんだ・・ どの辺が よくないのかな? イラストがちょっとね・・ 文字がちょっとね・・ @S@・・・@P@うーん。私この絵 気に入ってたんだけど・・ でも お兄ちゃんがそう言うなら しかたないね。 正直にアドバイスしてくれて ありがとう。 それじゃ・・おやすみなさい。 え? そうなの? ・・・私 意味わかんないで買っちゃったから・・ どういうこと 書いてあるのかな? それは英語のスラングなんだ 『binbo』ってなんか貧乏くさくない? 意味はわかんないけど きっとそれ『ビンボー』って 読むんだよね? その辺がちょっと・・・ あ・・言われてみればそうだね。 私 何も考えないで買っちゃった。 そっか・・ビンボーか・・ 正直にアドバイスしてくれて ありがとう。 それじゃ・・おやすみなさい。 『binbo』ってのは英語のスラングで 『アーパー女』っていう意味だよ。ニュアンス的には 金髪で胸が大きくて頭がからっぽな女って感じだね。 え? そうだったの? 私 そんな意味だって知らなくて・・・ こんなの着てたら私 恥かいちゃうところだったね。 ・・でも お兄ちゃんって 頭いいんだなぁ・・ なんか 尊敬しちゃう・・ ・・・いやぁ・・それほどでも・・ お兄ちゃん。どうもありがとう。 それじゃ おやすみなさい。 ・・・・・・・・・・・・ ・・・・・・・・・・・・ 気まずい沈黙が訪れた。 それじゃ・・おやすみなさい。 さて これからどうしようか? 8月10日 朝・・・ 今日も天気は良好だ。 今日は朝から由子さんと支笏湖に行く 約束してたっけ・・・ 待ち合わせは確か 平岸駅だったな。 今日は由子さんと千歳の航空自衛隊基地を 見学する約束してたっけ・・・ 待ち合わせは確か 札幌駅だったな。 今日は薫さんとドライブに行く約束してたっけ・・・ 待ち合わせは確か 平岸駅だったな。 今日は鮎ちゃんとデートの約束してたっけ・・・ 待ち合わせは確か テレビ塔前だったな。 今日は鮎ちゃんと小樽に行く約束してたっけ・・・ 待ち合わせは確か 札幌駅前だったな。 今日は鮎ちゃんと海に行く約束してたっけ・・・ 待ち合わせは確か 札幌駅だったな。 今日は午後から葉野香ちゃんと二条市場に行く 約束してたっけ・・・ 待ち合わせは確か 狸小路だったな。 今日は葉野香ちゃんとサッポロファクトリーに行く 約束してたっけ・・・ 待ち合わせは確か 札幌駅前だったな。 おはよう@0032@お兄ちゃん。旅行の準備はできた? うん。OKだよ。 まだちょっと・・ 今日もいいお天気だし・・ 何かいいこと ありそうだね。 それじゃお兄ちゃん。早く行こ。 それじゃ私たち 下で待ってるね。 あ・・来た来た。お兄ちゃん。こっちだよ。 お兄ちゃん。こっちだよ。 忘れ物はないね? それじゃ そろそろ行くよ! 陽子おばさんの運転するジープ・チェロキーで 道東へと向かう。北海道は冬の間 雪が深いので こういう車の方が 何かと便利なのだそうだ。 国道274号線を一直線に進んで まずは帯広まで行くよ。途中 夕張あたりで 最初の休憩にしようかね・・ あっ 今ちょうど夕張メロンの季節だよね。 わぁ! 楽しみ! ほんとこの子は 色気より食い気だよね。 さぁ。夕張に着いたよ。 夕張メロン 夕張メロンゼリー 夕張メロン甘納豆・・ キーホルダーまでメロンのキャラクターだよ。 この町のおみやげ メロンだらけだね。 メロンの皮の漬け物もあるよ。 昔は石炭の町だったけど 今はすっかりメロンの町なのね。 メロンだけじゃないよ。 夕張国際映画祭とか有名だろ? あ・・そっか・・ さぁ! そろそろ出発するよ。 次は帯広まで走るよ。 昼食は「新橋」の豚丼にしようか? 賛成! 帯広は豚丼が名物でね。あちこちに専門店があるんだ。 いろいろ食べたけど 私はここの豚丼が一番好きだね。 お母さん いっつもここ来るよね。 昔 この辺に住んでたことがあってね。 私にとっては 青春の味なのさ。 なんか・・あんまり格好良くない青春だね。 そういうもんさ・・ さぁ! 冷めないウチにお食べ。 僕は豚丼を食べてみた。 ・・・・・・・・・・!! うまい!! 豚肉は柔らかくジューシーだ。タレの染み込んだご飯も べちゃべちゃした感じは全くなく ご飯粒の1つ1つが シャキっと立っている感じだ。 肉とご飯とタレだけの極めてシンプルな料理だが その分 『これでどうだ!!』と言わんばかりの 作り手の自信と気合いを感じる。 特にこのタレは・・いったい何が入っているんだろう? 見た目は真っ黒で濃い感じだけど 甘辛くて香ばしくて シンプルなこの料理に奧深い味わいを与えている。 どうだい? 気に入ったかい? はい。うまいです うまいけど・・所詮豚だし・・ ・・・・・・・・・・ そうだろ? おいしいだろ? 何ったって青春の味だからね。 豚を差別しちゃいけないよ。 上等な豚肉は牛肉よりも高いんだ。 まぁ 残さず食べてくれたってことは 気に入ってくれたってことだよね。 さぁ・・そろそろ出ようか? ちょっと混んできたみたいだからね。 ねぇお母さん! やっぱり帯広に来たら アンデルセンの前は 素通りできないと思わない? そう言うだろうと思って 予定組んであるよ。 &名前&君 悪いけどちょっとだけ 付き合っておくれ。 帯広は小豆やバターが名産だから おいしいお菓子も多いのさ。 まだ計画段階だけど 駅の近くに20軒ぐらいの お菓子屋さんを集めた『お菓子横丁』を作ろうっていう 構想もあるらしいよ。 あっ! それいいね。 完成したら 私 絶対に行くよ。 琴梨は食いしん坊だからねぇ・・ うふふ・・そうかもね。それよりお兄ちゃん このお店の『読谷(よみたん)モンブラン』 すっごくおいしいから食べてみてよ。 僕は読谷モンブランを食べてみた。 ・・・・・・・・・・!! うまい!! 紫色のサツマイモは さっぱりとして とても上品な甘さだ。中にはマロンも入っていて ふたつの甘さが絶妙のコンビネーションになっている。 豚丼を食べた後でも こういうデザートなら おいしく食べられるな・・ 紫色のモンブランなんて珍しいでしょ? 沖縄の読谷地方でとれた『コガネムラサキイモ』を 使ったデザートなんだって。 さぁ! 食事もしたし デザートも食べたし・・ ここからホテルまで 一気に走るよ。 お母さん。運転大丈夫? ずっと走ってて 疲れてるんじゃない? 大丈夫さ。なんかね。スピード出して走ってると 結構 ストレス解消になるからね。 時々こうして 思いっきり走らないと・・ でもスピード違反には 気を付けてね。 わかったわかった。安全運転で行くよ。 ところで そろそろオンネトーに着くけど ちょっと降りてみるかい? うん。行きたい。 ここがオンネトー。 アイヌ語で『老いた沼』っていう名前を持った湖だよ。 @S@・・・@P@綺麗。なんでこんなブルーの水なんだろう。 湖底から染み出して来る 硫黄のせいらしいね。 湖面の色が時間や季節で微妙に変化するから 『五色沼』とも呼ばれてるんだってさ。 ふぅん・・自然って不思議だね。 さぁ! そろそろ行くよ。 ねぇお母さん。もうそろそろ着くんじゃない? ああ。そんな感じだろうね。 あっ! 見えてきた。あれじゃないかね。 あ・・ほんとだ。『屈斜路プリンスホテル』って 看板に書いてあるよ。 ふぅ・・ようやく着いたね。 お母さん。運転お疲れさま。 部屋は男女別に2部屋とったよ。 夕食まで 自由行動にしようか・・ 近くに三香(さんこう)温泉って言う いい温泉があるらしいから 私はそこにでも行って ゆっくりしてるよ。 ねぇお兄ちゃん。このホテル テニスコートも あるんだって。テニスしようか? うん。いいよ それはちょっと・・ やったー! 私 後でお兄ちゃんのお部屋に行くからね。 そっか・・残念。 それじゃ晩御飯まで自由行動にしようね。 私もお母さんと温泉に行こうかな・・ ホテルの部屋に着いた。 湖畔のリゾートホテル・・・たまには こういう所で のんびりするのも悪くないな・・ お兄ちゃん。入っていい? いいよ まだちょっと・・ お邪魔しまーす。 あ・・ごめんね。 もうちょっとしたら また来るよ。 お兄ちゃん。テニスの時間だよ。 テニスコート行こ! 窓を開けると涼しい風が入ってきた。 ・・北海道の短い夏が終わろうとしている。 こっちに来て いろんなことがあった。 いろんな人と出会うことが出来た。 でも あと4日で 東京に帰らなくちゃいけない・・ お兄ちゃん。入っていい? いいよ まだちょっと・・ お邪魔しまーす。 お兄ちゃん。ごはんだよ。 早く食堂に行こ! あのね。お母さんがそろそろ晩御飯にしようって・・ 私たち 先に食堂に行ってるね。 あ・・ごめんね。 もうちょっとしたら また来るよ。 勝負とかそういうのじゃなくて 軽くラリー続ける感じで やってみようね。 それじゃ始めよ! テニスラリーゲームの操作説明を見ますか? はい いいえ お疲れさま! お兄ちゃんって テニスうまいんだね。 私 びっくりしちゃったよ。 お疲れさま! 結構 いい感じでラリー続いたよね。 お疲れさま! やっぱりテニスって難しいよね。 私もたくさんミスしちゃったよ。 あ・・もうこんな時間だ。 そろそろ晩御飯だね。食堂に行こ!! ここって結構立派なレストランだよね。 お母さんが 食堂食堂って言うから もっとカジュアルな場所だと思ってたのに・・ 立派だろうと立派じゃなかろうと食堂は食堂さ。 横文字だと高級で日本語だとランクが下がるなんて そういう感覚は ちょっと違うと思うけどね。 でも丸太小屋よりログハウスの方が高級な感じだよ。 まぁ確かに便所よりトイレの方が 高級かもしれないけど・・ お母さん! 食事中・・ あ・・悪かったね。 下宿より アパートの方が高級だよね 飲み屋より バーの方が高級だよね 吐瀉物より ゲロの方が高級だよね あ・・それはもともと意味が違うね。 下宿は『間借り』ってニュアンスだろ? 『共同住宅』って意味のアパートの方が 高級なのは 当たり前の話だよ。 まぁ・・言われてみれば確かにそんな感じだよね。 でも&名前&君 高校生なのに よくそういう 例えを思いつくもんだね。 ひょっとして 飲み屋とかバーに 行ってるんじゃないかい? 高校生は お酒はダメだからね。 @S@・・・・・・・・・@P@お兄ちゃん・・ &名前&君 やさしいんだよね。 やさしいからわざわざそう言う話題出して 私をかばってくれたんだよね。 @S@・・・@P@でも それは横文字じゃないよ。 食事は『屈斜路コース』というコース料理だった。 東北海道沖産魚貝のマリネ・レフォール風味。 牛フィレミニヨンの網焼き・マデラ酒ソースなど・・ 北海道ならではの素材を使った 上品で とてもおいしい食事だった。 ごちそうさまー! すっごくおいしかったね。 何たって 『屈斜路コース』だからね。 『ピリカハンバーグ』よりも高級だろ? 漢字の方が高級なことだってあるのさ。 お母さん まだ言ってる・・ さぁ! そろそろ部屋に戻ろうか・・ はーい。 ふぅ・・今日は疲れたな・・ さて これからどうしようか? 8月11日 朝・・・ 窓の外には屈斜路湖が見える。 今日も天気は良好だ。 お兄ちゃん。そろそろ朝御飯だよ。 食堂・・じゃなくてレストランに行こ! おはよう&名前&君。 おはようございます。 今日は摩周湖に行くよ。 昔 『霧の摩周湖』って歌があったけど あの歌の通り摩周湖は霧が出てることが多いのさ。 晴れてるといいね。 でもね。晴れた摩周湖を見た独身の女性は 婚期が遅れるっていう伝説もあるんだよ。 えー! それじゃ霧が出てた方がいい・・ 晴れてりゃ素敵な景色を堪能できるし 霧が出てりゃ琴梨の結婚問題も安心だし どっちに転んでも いい結果になるね。 ちょっ・・ちょっと待ってよお母さん。 晴れてた場合の 私の結婚問題は? 先のこと心配しても仕方ないよ。 ねぇお兄ちゃん。お母さんに何か言ってあげてよ。 もう少し真剣に考えましょうよ 伝説なんてあてになりませんよね? 婚期が遅れたら僕がもらいます ・・・・・・・・・・・ 大丈夫。婚期が遅れたら ほら・・ すぐ近くに ハンサムな王子様がいるじゃないか。 @S@・・・・・・・・@P@おっ・・お母さん。 ははは! 冗談さ。 ホラー映画なんかではさ・・そうやって古い伝説を 否定してるような若者が 最初の犠牲者になるんだ。 &名前&君・・気を付けなよ。 もう! お母さん冗談ばっかり・・ @S@・・・・・・・・・・@P@え? お兄・・・ちゃん。 ああ・・それもいいね。 まぁ その時はその時だ。よろしく頼むよ。 @S@・・・@P@頼むって お母さんまで・・ ははは! 冗談さ。 @S@・・・・・@P@あっ! ごめん。 ひょっとして私 変なこと言っちゃったかな・・ さぁ! おいしそうなご飯が冷めちゃうよ。 早いとこ頂こうか・・ うん。いただきまーす。 いただきます。 朝食は洋食と和食のバイキングだった。 朝食のメニューとしては定番のものが多かったが 一品一品 びっくりするくらいおいしい。 特にこのイカの塩辛・・・絶品だ。きっとイカの鮮度が 違うんだろう。素材の味が見事に活かされている。 ・・これも北海道ならではの味覚なんだろうな。 今朝の琴梨ちゃんは 以前 僕がほめたTシャツを 着てくれていた。それを見る度に 僕はうれしいような くすぐったいような 不思議な気分になった。 ごちそうさまー! はい。ごちそうさま! 食事を終えて 部屋に戻ろうとした時。 陽子おばさんが琴梨ちゃんを呼び止め 小声で耳打ちをした。 それを聞いた琴梨ちゃんは なぜか顔を耳まで 真っ赤にして 慌てて部屋に戻っていった。 ・・・いったい 何だったんだろう? 支度を終えた僕らは ロビーで待ち合わせた。 あれ? 琴梨ちゃん あのTシャツを着ていないな・・ どうして着替えたんだろう? 心なしか 元気がないようにも見えるけど・・・ さぁ! そろそろ行くよ! @S@・・・・・@P@うん。 さぁ! そろそろ行くよ! なんかドキドキしちゃうね。 霧が晴れてたら どうしよう? まだ言ってるよ。この子は・・ 摩周湖近くにある 摩周第一展望台。 残念ながら・・と言うか 運良く・・と言うか 深い霧が水面を覆っている。 ここが摩周湖だって言われてもさ・・ なんか霧で全然見えないね。 でも良かったじゃないか琴梨。結婚問題は解決だよ。 @S@・・・@P@あ・・うん。そうだね。 どうしたんだい? さっきからなんか・・元気ない感じだよ? @S@・・・@P@え? そんなこと・・ないよ。 よかったぁ・・安心しちゃった。 でもせっかく来たのに 景色が全然見えないね。 まぁ しょうがないさ。 それじゃ そろそろ戻ろうか? ・・うん。 あ・・待って! ・@6900@・・・・・・・・きゃっ!! あっ!! 危ない!! 僕はとっさに琴梨ちゃんを抱きかかえた。 あ・・ありがとう。 ・・琴梨ちゃんの体温を感じる。 僕は・・・ もう安心だと思い腕を放した 思わずぎゅっと抱きしめた 危なかった・・お兄ちゃんありがとう。 ちゃんと足元を見て歩きなさいよ。 さぁ! 行くよ。 @S@・・・・・・@P@お・・・・お兄ちゃん・・・ ・・・あっ!! ごめん!! @S@・・・・・・@P@うん・・・ 僕は琴梨ちゃんの腕を放した。 琴梨ちゃん・・びっくりした顔してる。 ・・・失敗しちゃったかな・・ ちゃんと足元を見て歩きなさいよ。 さぁ! 行くよ。 摩周湖近くにある 摩周第一展望台。 残念ながら・・と言うか 運良く・・と言うか 霧は晴れていて 美しい水面が見える。 うん。いい眺めだね。 でも琴梨。こうなると婚期が心配だね。 @S@・・@P@うん。・・・結婚 遅れちゃうかもね・・ どうしたんだい? さっきからなんか・・元気ない感じだよ? @S@・・・@P@え? そんなこと・・ないよ。 あーん! やだ! 晴れてる! どうしよう! 私 結婚 遅れちゃうかも・・ 安心していいよ。琴梨。私も独身の頃 パパと一緒に晴れた摩周湖を見たよ。 えー? それ早く言ってよ! 心配して損しちゃったじゃない。 でもさ。その伝説が本当だったら ここで働いてる売店の女の子とか婚期逃しまくりだよ。 @S@・・@P@うん。・・・そうだね。 うふふ・・それもそうだよね。 それじゃ そろそろ戻ろうか? 帰りの車の中でも会話は少なかった。 なんとか雰囲気を盛り上げようとして 時々陽子おばさんが言うダジャレも妙に寒々しく 車は ローズヒルに向け進んでゆく・・ ・・いったい どうしたって言うんだ? 楽しかった旅行なのに なんでこんな事に なっちゃったんだろう? 帰りの車の中 琴梨ちゃんはずっと元気がなかった。 ・・・やっぱり 僕があんなことしたから 琴梨ちゃん ショック受けちゃったのかな・・ なんとか雰囲気を盛り上げようとして 時々陽子おばさんが言うダジャレも妙に寒々しく 車は ローズヒルに向け進んでゆく・・ ローズヒルの前に着いた。 事故もなく 無事に着いたね。 本当に どうもお疲れさまでした。 @S@・・@P@お疲れさま・・でした。 やはり琴梨ちゃんの声には 元気がない。 ふらふらと部屋に戻っていった。 琴梨ちゃん どうしたんだろう? 僕は・・・ 琴梨の部屋に行って事情を聞こうと思った まずは陽子おばさんに事情を聞こうと思った 特に気にしなくてもいいかと思った 琴梨ちゃん・・どうしたんでしょう? 何か元気ないみたいですけど・・ うん。・・・まぁ・・いろいろあってさ・・ 陽子おばさんも元気がない。 僕は・・・ 琴梨の部屋に行って事情を聞こうと思った%2% 特に気にしなくてもいいかと思った%2% まぁ明日になったらきっと元気になってるだろう。 そう思った僕は そのまま部屋に戻った。 やっぱり心配だ。琴梨ちゃんの部屋に行こう。 まぁ明日になったらきっと元気になってるだろう。 そう思った僕は そのまま部屋に戻った。 やっぱり心配だ。琴梨ちゃんの部屋に行こう。 ローズヒルの前に着いた。 事故もなく 無事に着いたね。 本当に どうもお疲れさまでした。 @S@・・@P@お疲れさま・・でした。 やはり琴梨ちゃんの声には 元気がない。 ふらふらと部屋に戻っていった。 僕は・・・ 琴梨の部屋に行って謝ろうと思った 特に気にしなくてもいいかと思った まぁ明日になったらきっと元気になってるだろう。 そう思った僕は そのまま部屋に戻った。 やっぱり琴梨ちゃんの部屋に行って さっきのこと謝ろう・・ 帰りの車の中 僕は少し眠ってしまったらしい。 気が付くとローズヒル南平岸に着いていた。 事故もなく 無事に着いたね。 本当に どうもお疲れさまでした。 旅行 すっごく楽しかったね。 なんか・・ひさしぶりだなぁ・・ こういう風に みんなで楽しく旅行したのって・・ またどこか行こうか? これからはなるべく時間作るからさ・・ うん。約束だよ! もちろん お兄ちゃんも一緒に・・ いいよ ・・・・ それじゃ決まり! 今度は海外旅行がいいな・・ こらこら! 調子に乗るんじゃないの! えへへ・・ 楽しかったな・・僕は心からそう思った。 明るい陽子おばさん 妹みたいにかわいい琴梨ちゃん。 みんなでこんな風に 楽しい時間を過ごせるなんて・・ でも そんな楽しかった夏休みももうすぐ終わる。 僕は東京に戻って また日常に戻らなければならない。 あっ! ごめん・・お兄ちゃん。 急に言われても困っちゃうよね。 ぼくはちょっと考えごとをしていた。 楽しかった 今回の旅行のこと・・・ 明るい陽子おばさん 妹みたいにかわいい琴梨ちゃん。 みんなでこんな風に 楽しい時間を過ごせるなんて・・ でも そんな楽しかった夏休みももうすぐ終わる。 僕は東京に戻って また日常に戻らなければならない。 入って・・いい? お兄・・ちゃん・・ 元気? うん・・元気・・ 大丈夫? @S@・・・@P@今日はごめんね。せっかくの旅行だったのに・・ お母さんにも 悪いことしちゃった・・ 気にしなくていいよ 反省すべきだね ・・・・・・・ @S@・・・@P@うん。こんなんじゃ・・ダメだよね。 ・・・うぅ・・ どうしちゃったの? 泣くなよ 気にしなくていいよ。 @S@・・・@P@うぅ・・ どうしちゃったの? 泣くなよ @S@・・・・・・・・・・・・@P@ごめんね。 どうしちゃったの? 泣くなよ うん。こんな時に泣いたら・・ ・・・お兄ちゃん・・困っちゃうよね。 @S@・・・@P@あのね。 あの時 お母さんが教えてくれたんだけど・・ 私が今朝着ていたTシャツ・・胸に英語で 『アーパー女』って そういう意味のことが 書いてあったんだって・・ なんか・・恥ずかしいな・・ そういうの・・意味も分からないで買っちゃって・・ 私 英語得意じゃないし・・ って言うか勉強自体 全然ダメで・・ あのTシャツ みんなに見られちゃったよ。 レストランには 外人さんもいたし・・・ あやまる 開き直る 励ます そんな英語 わかるわけないよ。 きっとみんなだって 気付いてないと思う。 うん。普通わかんないよね。 でも お母さんは知ってた。 でも・・お母さんって すごいよね。 仕事もできるし 英語だって解るし・・ 私ね。なんか自信なくなって来ちゃうんだ・・ 元気出してよ。琴梨ちゃん。 そんなこと気にしたって しょうがないよ。 うん。あのことは・・もういいんだ。 でもね・・・私 なんか自信なくなって来ちゃった。 @S@・・@P@お母さんって すごいよね。 仕事もできるし 英語だって解るし・・ お母さんの夢は いつか最高のドキュメンタリー番組を 作ることなんだ。そしてその夢に向かって 今も バリバリ頑張っている。 ごめん。・・僕も 意味わからないくせに 『似合うよ』なんて言っちゃって・・ ううん。お兄ちゃんは悪くないよ。 誰だって『似合う?』って聞かれたら 『似合わないよ』なんて言いにくいし・・ @S@・・@P@お母さんって すごいよね。 仕事もできるし 英語だって解るし・・ 私ね。なんか自信なくなって来ちゃうんだ・・ お母さんの夢は いつか最高のドキュメンタリー番組を 作ることなんだ。そしてその夢に向かって 今も バリバリ頑張っている。 でも 私の夢って何だろう? 私は何をやりたいんだろう? 私は何が出来るんだろう? 琴梨に自信を付けさせる ・・・・・・・・・ もっと自信を持てよ! 琴梨ちゃんにだって 得意なこと たくさんあるじゃないか! 料理だってそうだし・・ でも! ・・でもね・・ 私はお料理作るのも 食べるのもすごく好きだし・・ お掃除した後のすっきりした感じも好きだし お洗濯して 綺麗になったシャツの色とかも好きだし ・・そういう家事一般って得意だと思うわ。 でも それは単に好きだからやってるだけだよ。 ねぇお兄ちゃん! 私 こんなのでいいのかな・・ 私の夢は どこにあるのかな・・ 琴梨ちゃんは いいお嫁さんになれるよ 夢なんて 焦って探すもんじゃないよ うん。家事が得意だと いいお嫁さんに なれるかもしれないね・・ でも いいお嫁さんって 何だろう? いいお嫁さんっていうのは 自分の夢を捨てて 男の人の夢をお手伝いする人のことかもしれないよ・・ 琴梨ちゃんは 明るくて いつも一生懸命で・・ それだけで いいじゃないか! まず そういう自分自身を好きになった上で 理想とする自分の姿を思い描いてゆけばいいんだ。 ちょっとずつ それに近付けてゆけばいいんだ。 夢なんてさ・・慌てて探さなきゃいけない ものなんかじゃないよ! ゆっくりと 時間をかけて 探していけばいいじゃないか。 今持ってる 素晴らしいものを捨ててまで 自分を変える必要なんて無いんだよ。 僕は 今ここにいる 琴梨ちゃんが好きなんだ。 お兄ちゃん・・・ @S@・・・・・・・・・@P@ごめんね。 変な話・・・しちゃったよね。 明日になったら私 きっと元気になってるから・・ だからお兄ちゃん。心配しないでね。 ・・・・・・・・・・・・ ・・・・・・・・・・・・ それっきり 僕は何も言えなくなってしまった。 琴梨ちゃんの部屋に 目覚まし時計があった。 外国製のブリキで出来たキャラクター時計だ。 僕はこの時計に見覚えがあった。 あーん! お兄ちゃんがぶった! だって・・琴梨ちゃんが・・・ おやおや どうしたんだい? あっ! お父さん! イギリスから帰ってきたの? ははは! ただいま! ほら! @6010@二人におみやげだよ! うわぁ! 男の子の人形がデズモンド 女の子の人形がモリーだ。 デズモンドとモリーは仲のいい兄妹なんだよ。 だからお前たちも けんかなんかしちゃダメだよ。 @S@・・@P@うん・・わかった。 ごめんねお兄ちゃん。 僕こそ・・ごめんね・・・ 7年前に 事故でなくなった琴梨ちゃんのお父さん・・ あれからずっと・・ペアの目覚まし時計は 東京と札幌とで 同じ時を刻んでいたんだ。 僕は胸が熱くなった。 優しかった琴梨ちゃんのお父さん・・・ 僕は今 あの時の暖かい言葉を はっきりと思い出した。 お父さんと お母さんの・・ 愛情いっぱいに育った琴梨ちゃん・・ そんな琴梨ちゃんに これ以上 悲しい思いなんてさせちゃいけない。 入って・・いい? お兄・・ちゃん・・ 琴梨ちゃん・・さっきはごめんね ・・・・・・・・・・・ ううん・・いいの・・ 私 ちょっとびっくりしちゃって・・・ @S@・・・@P@今日はごめんね。 せっかくの旅行だったのに・・ 私 ちょっとびっくりしちゃって・・・ ・・・・・・・・・・・・・・・・・ @S@・・・・・・・・・・・・・・・・・ ・・@P@・車の中で・・ずっと考えてたんだ。 ・・・私・・・お兄ちゃんのこと・・・ @S@・・・@P@私 お兄ちゃんのこと ひょっとしたら お父さんの代わりみたいに 思ってたのかもしれないって・・・ @S@・・・・・・・・@P@ごめんね。 お兄ちゃんは優しくて 楽しくて・・ だから・・どこかでお父さんの面影を・・ 求めていたのかもしれない・・ でも・・お兄ちゃんはお兄ちゃんなんだよね。 あの時・・摩周湖で・・・・ええと・・ ・・ぎゅっとされて・・そう思ったんだ。 お父さんの代わりでもいいよ 僕 琴梨ちゃんのこと好きだよ ・・・・・・・・・・・・・ @S@・・・@P@だめだよ。 お兄ちゃんは お兄ちゃんだし お父さんはお父さんだよ。 @S@・・・@P@ありがとう。 でも私・・・自分の気持ちが・・まだわからないの・・ あの時の・・ドキッとした気持ち・・ あれは・・好きってことなのかな? お兄ちゃんは お兄ちゃんだし ・・・お父さんはお父さんなのに・・ ・・・・・・・・・ごめんね。 明日になったら・・私 きっと元気になってるよ。 だから・・・お兄ちゃんも 心配しないでね。 部屋に戻った。 琴梨ちゃん・・今頃 どうしてるかな・・ 8月12日 朝・・・ 今日も天気は良好だ。 今日は鮎ちゃんと海に行く約束してたっけ・・・ 待ち合わせは確か 札幌駅だったな。 今日は午後から葉野香ちゃんと二条市場に行く 約束してたっけ・・・ 待ち合わせは確か 狸小路だったな。 今日は葉野香ちゃんとサッポロファクトリーに行く 約束してたっけ・・・ 待ち合わせは確か 札幌駅前だったな。 今日は薫さんとドライブに行く約束してたっけ・・・ 待ち合わせは確か 平岸駅だったな。 おはよー! ねぇお兄ちゃん。 私 これから行きたい所があるんだけど ・・・付き合ってくれないかな? もちろん え? どこ? ちょっと予定が・・ おはよー! お兄ちゃん。 昨日はごめんね。私 元気になったよ。 ねぇお兄ちゃん。これから行きたい所があるんだけど ・・・付き合ってくれないかな? もちろん え? どこ? ちょっと予定が・・ @S@・・・@P@うふふ。夢の海岸! うふふっ・・ それじゃ早く行こ! お兄ちゃん。 @S@・・・@P@そっか・・残念だね。 でも予定があるならしょうがないよ。 きゃっ! 水が冷たーい! ねぇお兄ちゃん。夏はもう終わりなのかな・・ スイカ割りって 本物使っちゃうと 二人じゃ食べきれないでしょ。 だからスイカのビーチボール 持ってきたの・・ あっ! 見て見て! あそこにいる女の人 すっごく胸が大きいよ。 え? どこ? ふーん うふふ・・ひっかかった。 お兄ちゃんのエッチ! @S@・・・@P@何か興味なさそう・・ それとも ウソだってことばれちゃったのかな? あのね。私 昨日すごくうれしかったんだ。 私のこと お兄ちゃん 一生懸命になって 励ましてくれたでしょ? 私ね。思ったんだ。昨日 お兄ちゃんが 私にしてくれたみたいに 私も誰かを 元気にすることが出来たらいいなぁって・・ まだ。漠然とした夢なんだけどね。 そのためには 私 落ち込んでなんていられないよ。 ね。お兄ちゃん。 僕は 琴梨ちゃんに元気をもらったんだよ。 一緒にいろんなところに行って・・いろんな物を見て 琴梨ちゃんの笑顔が 僕を元気づけてくれたんだよ。 そう言おうとして ふと琴梨ちゃんの顔を見ると・・ 夏が終わったら・・冬休みはあっと言う間だよ。 ・・・冬休みの頃・・また会えたらいいね。 冬休みか・・・ アルバイトでもしてチケット代を稼ごうか・・ そう思いながら ふと琴梨ちゃんの顔を見ると・・ 琴梨ちゃんは 僕の肩に寄り添い 安心しきった顔で眠っている・・ 琴梨ちゃんにとって 僕はまだ『お兄ちゃん』以上の 存在ではないのかもしれない・・ 近いのに遠い距離・・ 僕は・・・ @S@・・@P@札幌にずっと・・住んじゃえばいいのに・・ あ・・ごめんね。 お兄ちゃん 先に 言っていいよ。 あのね・・・ ・・・ごめん・・一緒に喋っちゃったね。 お兄ちゃん 先にどうぞ・・ それでさ・・・ごめんね・・ お兄ちゃん 先に言っていいよ。 え? なぁに? ん? どうしたの? え? もう・・どうしたの? もう一回最初から話して その話題・・もういいよ いや・・何でもない・・ プレゼントをあげる うん。いいよ。 うん。 いいよ。 あ・・ごめん。 それじゃ・・何話そうかな・・ ・・あ・・そうそう・・ @S@・・・・・@P@ごめんね。 じゃぁ・・どうしようかな・・ ・・あ・・そうだ。・・あのね。 @S@・・・・・@P@そっか・・ じゃぁ・・何話そうかな・・ ・・えーと・・あっ そうそう・・ うふふ・・変なお兄ちゃん。 えっと どこまで話したっけ・・あ・・そうそう・・ ほんとに? ならいいけど・・ えーっと 何話してたんだっけ・・・そうだ! 変なの・・・ 私 何話してたっけ・・あ・・そうそう・・ うふふ・・変なお兄ちゃん。 えっと どこまで話したっけ・・あ・・そうそう・・ え? プレゼント・・私に? ありがとうお兄ちゃん! 私 大切にするね。 え? それって プレゼント? うれしいな・・ありがとう。 え? それって プレゼント? でも・・・私 それ持ってるから・・ 他の人にあげた方が いいと思うよ。 え? それって プレゼント? ・・でも・・高いんでしょ? せっかくだけど・・貰えないよ・・ごめんね。 あ・・そういう話題 興味ないみたいだね。 @S@・・・@P@ごめん。 私 変なこと言っちゃったかな・・ @S@・・・・・・・・・・・・・・・・ @P@どうしたの? お兄ちゃん。 ぼーっとしてるよ。 はーい。ゆきちゃんだよ。 ごめーん! あのさぁ・・私 平岸のロイズに リブレット忘れて来ちゃったんだ。 それで ほんっとに悪いんだけど 取りに行ってくれないかな? お店にはもう電話してあるから 行くだけでOK。 あっ! もちろん後でお礼するからさ・・ 私 今 4丁目プラザの前にいるんだ。 待ってるから絶対来てね。それじゃ ばいばい。 ゆきちゃんって誰だ? ・・・きっと間違い電話だろう。 僕は・・・ 気にしないことにした。 電話の相手がちょっと気になった。 ・・・彼女・・間違い電話したことに気付かないで ずっと 4丁目プラザの前で待ってるのかな? 確か 平岸のロイズに忘れ物したって言ってたけど・・ まぁ間違い電話を気にしてもしょうがないな・・ ロイズ平岸店に着いた。 中には店員さんがいる。 さて どうしようか・・ 中に入る やめる よく考えたら 間違い電話の相手にまで そんなに親切にすることないよな・・ やめた。帰ろう・・ いらっしゃいませ。 ご注文はいかが致しましょう。 生チョコレート 生チョコオーレ そうじゃなくて・・ ・・・・・・・・・・・・ ・・・・・・・・・・・・ 気まずい沈黙が訪れた。 しかし彼女は再び明るく・・ いらっしゃいませ。 ご注文はいかが致しましょう。 生チョコレート 生チョコオーレ そうじゃなくて・・ ありがとうございました。 ありがとうございました。 そうじゃなくて 忘れ物を取りに来たんです。 あ・・ごめんなさい。 えーと・・ノートパソコンのお忘れ物ですね。 こちらにあります。どうぞ。 『リブレット』を手に入れました。 さて どうしようか・・ チョコレートを買う 店員に話しかける 店を出る はい。何をお求めですか? 生チョコレート 生チョコオーレ ・・・・・・・・・・・・ ・・・・・・・・・・・・ 気まずい沈黙が訪れた。 しかし彼女は再び明るく・・ はい。何をお求めですか? 生チョコレート 生チョコオーレ ありがとうございました。 ありがとうございました。 あの・・忘れ物を取りに来たんです。 あ・・はい。ノートパソコンのお忘れ物ですね。 こちらにあります。どうぞ。 『リブレット』を手に入れました。 よし。外に出よう。 よし。外に出よう。 確か このノートパソコンを持って 4丁目プラザに行けばいいんだっけな・・ はーい。ゆきちゃんだよ。 ねぇ。今どこにいるの? 4丁目プラザ前だよ。 え? どこ? いないじゃない・・ 僕はまだ顔も知らない『彼女』を探した。 今 電話中と言うことは携帯電話を持っている 女の子を捜せば・・・ げげっ! ・・彼女が・・? ふぅ・・ もしもし! もしもーし! あれ・・あなた? 蒼き月の夜さんじゃないの? うん 蒼き月の夜さんって誰? 僕が蒼き月の夜だよ うそよ。声は似てるけど顔は全然違う。 私 蒼き月の夜さんに電話したのに・・ 何であなたがここにいるの? 蒼き月の夜さんは 私のお友達よ。 私 蒼き月の夜さんに電話したつもりなのに・・ 何であなたがここにいるの? うんって言われたって・・ それじゃ 何であなたがここにいるの? ひょっとして私 間違い電話しちゃった? そうだよ。 いや。違うよ。 じゃぁ何なのよ。 間違いじゃなくて運命だったんだ。 ・・・・・・ 何よそれ? 結局 間違い電話なんでしょ? 何 黙ってるのよ? 結局 間違い電話なんでしょ? でもね。・・でもね。ちょっと待って! あなたが手に持ってるの 私のリブレットでしょ? 間違い電話なのに 何でそれ持ってきてくれたの? 困ってる雰囲気だったから 君に興味があったから @S@・・@P@あ・・ありがとう。 でもあなたって 変わってるよね。 間違い電話の相手にまで 親切だなんて・・ それって口説いてるつもり? ・・・・・・・・・・・・・ 間違い電話を頼りに 女の子に会いに 来るような人って なんか危なくない? そういうタイプには 私 興味持てないな・・ なんか・・怪しいな・・ まぁ リブレット持ってきてくれたことに対しては お礼を言うけどね・・ 『リブレット』を手渡しました。 あれ? あなた・・ロイズの生チョコ持ってるのね。 それってひょっとして 私に買ってきてくれたの? もちろん 違うよ なぁんだ。つまんないの。 それじゃ ばいばーい! すごい! 親切さんだ! @5525@ひょっとして それが私の大好物だってことも 知ってて 買ってきてくれたの? もちろん%2% 違うよ%2% 初めて会ったのに 何でそんなこと知ってるのよ! あっ! あなた ひょっとしてストーカーでしょ? 違うよ%3% ・・・・・・・・ なんか・・怪しいな・・ @5526@まぁ リブレット持ってきてくれたことに対しては お礼を言うけどね・・ やっぱりストーカーなんでしょ? そういうの やめてよね! そうよね。初めて会ったのに そんなこと知ってたら まるでストーカーだもんね。 『生チョコオーレ』を手渡しました。 『生チョコレート』を手渡しました。 それじゃ 今日はどうもありがとう。 ばいばーい! @S@・・・・@P@あっ! 思い出した。 さっきからどこかで見た顔だなと思ってたけど テイネオリンピアで会った鮎ちゃんの彼氏じゃない。 なぁんだ。つまんないの。 それじゃ ばいばーい! もしもし。私。誰だかわかる? 鮎ちゃん? ゆきちゃん? ・・・・・ 半分正解。ゆきちゃんは私のハンドルよ。 ハンドルって何? ふーん。そうなんだ。 パソ通とかで呼び合う あだ名のことだよ。 あっ ちなみにパソ通はパソコン通信の略ね。 何で『ゆきちゃん』って言うか知ってる? あのね。私がパソ通初心者だった頃 もらったメールを読まないで捨てちゃったの。 それでみんなから『白ヤギさん』って言われちゃって でもそれじゃあんまりだから『ゆきちゃん』に 変えたんだ。ハイジの飼ってる白ヤギよ。 わからない? ・・・無理もないわよね。 実は私 その件で電話したんだもん。 あのね。私 また忘れものしちゃったんだ。 何 忘れたかわかる? ・・うふふ・・自己紹介。 あれだけ親切にしてもらって 名前も言わないのは失礼でしょ? 私の名前は里中梢。大里高校の2年生よ。 趣味はアニメ全般とパソコン。 あなたの名前は? &主人公名前&。東京から来た高校2年生。 高2? じゃあ私とドンパなんだ。 ドンパって何? ああ。ドンパだね。 え? 知らないの? ドンパ・・ ひょっとして 方言なのかなぁ? ドンパは 同い年って意味よ。 でもさぁ・・ドンパって 何が語源なんだろうね。 私 『同派』・・つまり同じ派閥っていうのに一票。 実は さっきまで私 日記つけてたんだ。 で あなたのこと書こうと思って気づいたんだ。 そう言えば 名前聞いてないなって・・ 私 そういうの気になると眠れないタチなのよね。 それで携帯の履歴調べて ここに電話したわけ。 今 リブレットのアドレス帳にも登録しておいたから これからはいつでも間違い電話できるよ。 それじゃ。ばいばーい。 バイオなんて簡単に言うけどさぁ! 遺伝子工学って もうやり尽くしてる感じしないか? 最近はアニメも漫画も小説もそればっかだろ・・ 実はパソコンにもバイオが・・ 関係ないだろ! だから今回の同人のテーマは そういうのやめてさ いっそのこと・・ チアガール探偵とか・・・激爆! かっこ笑い・・ メケメケなこと言ってんじゃねぇよ! ゆきちゃんさんまで一緒になって・・ 固いテーマはやめて ファンブック作りたいんですわ。 はーい! 私 七草本がいいでーす! だったらまだ バイオ物の方がましだって! 七草本がいいの! あ・・まぁ・・否定するわけじゃないけど・・ ねぇねぇ! みんなで七草の歌作ろうよ。 替え歌にしたらカラオケでも歌えるし CDにだって録音できるんだよ。 あのさあのさ! 歌詞の内容が七草粥の 作り方になってたら ちょっと素敵だと思わない? まぁ・・言いたいこともわかるけど・・ あの子は4丁目プラザの前で会った・・ たしか・・里中梢ちゃんだ。 僕は・・・ 声をかける 黙っている やはり七草はミニスカの魅力が・・ そんなのばっか見てんじゃねぇよ! きっつい言い方・・そんなのって ないと思うな・・ こんにちは。 あっ! あなた! あの時の・・ 紹介するね。こっちが蒼き月の夜さん。 @0047@で こっちが けあふりぃさん。 よろしくお願いしますわ。 @S@・・@P@よろしく。 初めまして。&主人公名前&です。 @S@・・@P@確か テイネオリンピアで会ってるよな・・ あっ! そうそう。良く覚えてるね。 @S@・・@P@ふん。 あっ! あれ見て! 屋台の冷やし中華なんて 珍しいね。 入ってみようか? どうせ まずいに決まってるよ。 まぁまぁ・・行きましょうや。 ね。&主人公&さん。 @S@・・@P@ったく! ・・ったく! やってらんねぇよ! 何なんだよ! あの女! ・・ったく! 近くの公衆トイレで 頭洗った方がいいですわ。 公衆トイレで 頭を洗う? この俺が? そのままじゃ地下鉄にも乗れないですわ。 ったく! 行けばいいんだろ? ・・・行って来るよ! ちきしょー! 私もちょっと ヤボ用があるんですわ。 @S@・・@P@くっ・・くっ・・くっ・・ ・・・梢・・ちゃん・・ @S@・・@P@くっくっくっ・・あははははは! あー! おかしかった! おかしくって・・笑いこらえるの必死だったわ。 だって 頭から冷やし中華かぶった人なんて 私 生まれて初めて見たんだもん。 ほんと笑っちゃうよね。 ・・・・・・・・ 私が蒼き月の夜さんを笑うのは楽しいけど あなたが蒼き月の夜さんを笑うのを見てると なんか 頭に来る。 あんまり笑っちゃうと 失礼よね。 でも あのおでこのナルトとか思い出すと・・ ・・くくくっ・・もうダメ! ったく! やってらんねーよ! ひでぇ目にあった・・ ほんと災難よね・・頭から・・くくくっ・・ ・・冷やし中華なんて・・ わっ! 笑うなよ・・ったく! ごめんごめん! ・・ごめんね。 お詫びのしるしに コーヒーおごってあげる。 宮越屋珈琲のホールステアーズカフェ。 ・・七草の聖地だよ。いいでしょ? まぁ・・いいけど・・ 聖地・ホールステアーズカフェですとな? それ 魅力ですわ。 けあふりぃさん。いつ戻って来たの? それは秘密なんですわ。 気にしないで行こうぜ! ゆきちゃんさん。 ここのお店 七草忍者隊でセリの役をやってる 『つかさ☆みどり』ちゃんがバイトしてたんだ。 だから私たちの間では『聖地』って呼ばれてるの。 さっ! 入りましょ。 やっぱりさぁ・・最近のヒットって言ったら七草よね。 惑星イガを追放された宇宙抜け忍・七草加代によって 組織された科学忍者隊・・・設定がいいわよね。 セリちゃん 萌え萌えですわ。 でもさ・・何で科学忍者隊の名前が『七草』なんだ? どうせスポンサーがらみなんだろ? 絶対強引だよな。 忍者隊の悪口言わないでよ。 @S@・・・@P@ごめん。 忍者隊シリーズってさ メカがいいのよね。 宇宙忍者屋敷エドムラーの変形シーンなんて最高よ! でも宇宙空間は真空なのに効果音が・・・ うるさいわね。子供の夢を壊さないでよ。 @S@・・・@P@ごめん。 ままま ゆきちゃんさんも落ち着いて・・ おじさんがギャグで場を和ませてあげますわ。 まずはお葬式ネタ・・・ 死んだお父さんの写真持って 『いえーーーい!』 @S@・・・・@P@いきなりなんてこと言うのよ・・ すみませんですわ。 @S@・・@P@私 にの字。 ところでさぁ! あんた ゆきちゃんさんの何なの? ただの友達だよ 彼氏だよ ところでさっき梢ちゃんが言ってた「にの字」って何? ふざけんなよ! ゆきちゃんさんは特定の彼氏を作らないって みんなと約束したんだ。 本当に ただの友達なのか? 俺たちの話にも ついてきてる感じじゃないし なんか 違うんだよ。お前だけ。 デパート用語で「トイレ」って意味だよ。 ・・って 話をはぐらかすなよ! おい! ・・・・・・・・・・・・ ・・・・・・・・・・・・ 気まずい沈黙が訪れた。 とにかく! ゆきちゃんさんに対して 変な気なんて 起こすんじゃないぞ! ちょっかい出したら 俺が許さないからな! ・・・わかったよ。 うるさいんだよ。てめぇ! ・・・・・・・・ ったく! 本当にわかってんのかね? まぁ いいけどさ・・ 何 黙ってんだよ? え? ったく! やってらんねーぜ! 怒りを爆発させる 怒りを抑える うるさいんだよ。てめぇ! さっきから黙ってりゃ何だ? 梢ちゃんとどう付き合おうと勝手だろ? な・・なんだと? ・・て・・てめぇ! だいたいお前は何なんだよ? 梢ちゃんのこと好きなら 陰でこそこそやってないで 直接 本人に言えばいいだろ! @S@・・@P@たんだよ・・・ え? 振られたんだよ! ああそうさ! お友達でいましょうって言われたんだ。 そう言われて 本当にお友達づきあい してるヤツも珍しいよな! 何だと? ままま 皆さん! 落ち着いて・・ おじさんがギャグで場を和ませて・・・ うるせーー!! @S@・・@P@何なのよ? この険悪な雰囲気は・・ @S@・・・@P@ゆ・・ゆきちゃんさん・・ 3人とも 私の大切なお友達なんだから 喧嘩なんてやめてよね。 @S@・・・@P@ごめん・・ すまんですわ。 @S@・・・@P@ほら。 あんたも ゆきちゃんさんに謝れよ。 いやだね。 ・・ごめん。梢ちゃん @S@・・・@P@何い? もう!! やめて!! 何でそうなっちゃうのよ! @S@・・・@P@今日はもう 帰りましょ。 ここにいても また喧嘩になっちゃうから・・ 私の分のお金 ここに置いておくね。ばいばい。 @S@・・・@P@あっ・・ゆきちゃんさん・・ あばよ!! それじゃ。私も失礼しますわ。 ちょっと待て! さっきからずっと 気になってたんだけどよ! 何であんただけ ゆきちゃんさんのことを 『梢ちゃん』って呼ぶんだ? 俺たちみんな ハンドルで呼び合う決まりだろ? そもそもあんたのハンドルは何なんだよ? だいたい『梢ちゃん』なんて馴れ馴れしい呼び方・・ やめて! 喧嘩しないでよ! ・・・もういいよ! 私帰る! 私の分のお金 ここに置いとくからね。ばいばい。 @S@・・・@P@今日はもう 帰りましょ。 ここにいても また喧嘩になっちゃうから・・ 私の分のお金 ここに置いておくね。ばいばい。 @S@・・・@P@あっ・・ゆきちゃんさん・・ あばよ!! それじゃ。私も失礼しますわ。 ・・・喫茶店に一人 取り残されてしまった。 ここにいても仕方ない。とりあえず外に出よう。 私 そろそろ帰らなくっちゃ。 そうだな。 それじゃ。ばいばい。 じゃぁな! 私も失礼しますわ。 もしもし。私。梢。 あのさぁ・・困るんだよね。 今日みたいなことがあると・・ 蒼き月の夜さんは 私の大切なお友達なんだから もっと仲良くして欲しいのよ。 うん。・・まぁ・・ いやだね 何よ! 心の狭い人ね。 それじゃ ばいばい。 あの人 ちょっとクセがあるけど すごく優しい人なんだからね。 そうだね 優しいのは君に対してだけだよ よかった! わかってくれて・・ あのさ・・明日 3人で会わない? 私 羊ヶ丘展望台に行きたいんだ。 うん。いいよ 明日はちょっと・・ ほんと? よかった。 それじゃ 明日の午後 平岸駅で待っててね。 ばいばーい。 そういうのって 偏見だと思うわ。 まぁいいけどね・・それじゃ ばいばい。 ふーん。そう・・ じゃ しょうがないね。ばいばーい。 平岸駅に着いた。 梢ちゃんはまだ 来ていないみたいだな。 おっはよー! さぁ乗って! それじゃ 竹下さん。羊ヶ丘展望台まで行って! かしこまりました。お嬢様。 蒼き月の夜さん 急用が出来て来れないんだって せっかく二人を仲直りさせようと思ったのに ・・なんか 残念よね。 お嬢様。羊ヶ丘展望台に着きました。 ありがと。ここで待っててね。 さっ! 行きましょ。 ほら! 見て! 羊がいるよ。 北海道らしい場所っていったら やっぱり ここよね。 さっ! こっちこっち! これって有名よね。クラーク博士の像。 Boys be Ambitious 『少年よ大志を抱け』って言った人よ。 @S@・・@P@今 生きてたら きっとウーマンリブの人に 文句言われてたわよね。 指さしてる方角に 北海道大学があるわ。 さっ! あっちのベンチに座りましょ。 これ・・ロイズに忘れたリブレットだよ。 買ったばっかりだったから 私 焦っちゃって・・ それであんな間違い電話しちゃったんだ。 それにしても いいお天気だね。 私 こういうところでモバイルするのが夢だったんだ。 あっ! 蒼き月の夜さんからメールが来てる。 『ゆきちゃんさんとアイツはどういう関係なんですか? はっきり言って 目障りです。』だって・・ うーん。どういう返事 書いたらいいかな? ふざけるなって書いておいてよ 恋人ですって書いておいてよ ・・・・・・・・・ うーん。気持ちは分かるけど そんな失礼なこと書けないよ。 えー! そんなウソ書いたって どうせバレるよ。 どうしたの? 黙っちゃって・・ ひょっとして怒ってる? まっ 確かに失礼なメールよね。 蒼き月の夜さんってさ 頭もいいし いろいろ世話焼いてくれる優しい人なんだけど いっつも何かに対して不満を言ってるのよね。 口を開けば 不満と批判ばっかり・・ あの人の最高の誉め言葉って知ってる? 『悪くないね』って それだけなのよ。 憎まれ口叩いてないと 周りから馬鹿だと思われるって そんな風に考えてるのかしらね。 彼のこと嫌ってるの? ほんとあいつ嫌なヤツだよね じゃぁ何でいつも一緒にいるの? 嫌ってるわけじゃないわ。好きでもないけど・・ @S@・・・@P@私が彼の悪口言うのは気持ちいいけど あなたが言ってるの聞くと なんか頭にくるわ。 だって チヤホヤされると気持ちいいじゃない? でもさ・・パソ通っていいよね。 モバイルすれば こうやっていつでもどこでも メールが読み書きできるし・・ パソ通の匿名性? ってあるじゃない? あれがすごく気持ちいいの・・ ほらウチってお金持ちじゃない? だから他人に対して つい用心深くなっちゃうのよね。 小さい頃 仲よかったお友達に お人形盗まれたり そういうのばっか・・その子が好きだったのは 私じゃなくて 私の持ってるお人形だったのよ。 そんな風だから匿名で語り合えるパソ通の方が よっぽど信用できるのよね。 本当の自分を出せるって言うのかな・・・ なるほどね 匿名だったら本当の自分じゃないよ。 何よ! 人の揚げ足取らないでよ! 匿名だから言えることってあるでしょ? そんなの『仮面の正義』だよ。 そんなの『仮面の正義』だよ。 団体行動も好きじゃないけど ひとりぼっちも寂しいんだ。 パソ通は そういう隙間に ぴったりハマってる・・ 私ね。TPOに合わせて自分を変えてるの。 エッチな話題の時は 遊んでる女子大生のフリしたり 難しい話題の時は 男の子のフリしたり・・・ 『ゆきちゃん』もその中のひとつなんだ。 特撮好きで ちょっと生意気なゆきちゃんは 私に近いけど ちょっとだけ違うわ。 なるほどね%2% そう言うのって良くないよ。 何よ! さっきから『なるほどね』ばっかり! ちゃんと私の話 聞いてるの? も・・もちろんだよ。 も・・もちろんだよ。 何よ! 文句言わないでよ! パソ通をどう使おうと 私の勝手でしょ? でもそれは人を騙してることになる。 でもそれは人を騙してることになる。 @S@・・・・・@P@ねぇ・・何で黙ってるの? ひょっとして私 興味ない話題ふっちゃった? え? え? 何言ってるの? 何言ってるの? え? 何? 真似しないでよ 真似しないでよ。 何? 何なの? 真似しないでよ 真似しないでよ。 何なの? 真似しないでよ 怒るよ 怒るよ。 真似しないでよ。 怒るよ いいかげんにしろよ! いいかげんにしろよ! 怒るよ。 いいかげんにしろよ! 殴るぞ! 殴るぞ! いいかげんにしろよ! 殴るぞ! ねぇ。いい加減にしてよ。 ねぇ。いい加減にしてよ。 殴るぞ! 本当に殴るぞ! ねぇ。いい加減にしてよ。 ねぇ。いい加減にしてよ。 本当に殴るぞ! ・・・梢ちゃんが 僕の物まねをし続けている。 このままじゃきりがない。 僕は・・・ 本当に殴る 謝る 痛ったーい! ホントに殴ることないじゃない! お父さんにだって お母さんにだって・・ 殴られたこと なかったんだよ・・ もう知らない!! 私帰る!!! 梢ちゃんは 車に乗って走り去ってしまった。 ・・・おーい。どうやって帰ったらいいんだよ・・ もういいよ。 ・・・帰りましょ。平岸まで送るわ。 私たち 合わないんだよ。 もう電話しないね。ばいばい。 もしもし・・もしもし・・ ・・・・・・・・・・・・・ 誰? ひょっとして・・梢ちゃん? ・・・・・・・・・・・・・ もしもし・・もしもし・・ ・・・・・・・・・・・・・ 誰? ひょっとして・・梢ちゃん? ・・・・・・・・・・・・・ さてどこに行こうか・・・あれ? 梢ちゃん? あっ! 梢ちゃん! 追いかける やめる 待って! 梢ちゃん!! はぁ・・はぁ・・ はぁ・・はぁ・・何で・・追いかけてくるのよ。 私 あなたなんか・・・大っ嫌いなのに・・ か・・顔が赤いのは・・走ったせいですからね。 無言電話したの 梢ちゃんなんだろ? 大嫌いだから・・・そっちが謝るまで 口なんてきいてやるかって思ってたの。 でも・・声が聞きたくなっちゃって・・ 殴られて・・すっごく頭に来て・・ でも・・また会いたくなっちゃって・・ ねぇ! どんな女の子が好き? 私・・・どんな女の子になったらいいかな? あなたが好きなタイプの女の子に 私・・なるから・・・ だから嫌いにならないで・・・ ねぇ私 どんな女の子になったらいいかな? もっと可愛らしい子 もっと素直な子 そのままでいいよ。 @S@・・@P@そうだね。私 可愛いげがなかったよね。 もっと がんばるよ。 それじゃ・・ばいばい。 そう言って 梢ちゃんは去って行ってしまった。 @S@・・@P@そうだね。私 素直じゃなかったよね。 もっと がんばるよ。 それじゃ・・ばいばい。 そう言って 梢ちゃんは去って行ってしまった。 え? 無理しなくていいよ。 梢ちゃんは そのままで充分 魅力的だよ。 あ・・・ あ・・・あのね・・明日 テイセンホールで イベントがあるんだ。私たちも同人誌売ったり コスプレしたり するんだよ。 それで・・もしよかったら・・ &主人公&さん 来てくれないかな・・ @S@・・@P@ううん。来て欲しいの。 明日の朝 電話するから・・ それじゃ・・ばいばい。 梢は電話番号が書かれたメモを &主人公名前&に手渡しました。 梢の電話番号をPHSに登録しました。 ・・・・・・・・・・・・ ・・・・・・・・・・・・ 気まずい沈黙が訪れた。 梢ちゃんは俯いたまま 何も言わず去っていった。 梢ちゃんは去って行ってしまった。 おはようございまーす! 私 SBSラジオ『電話でポン』の山田でーす。 札幌市在住のみなさんから無作為に抽選して 今朝は その中から あなたが選ばれました!! おめでとうございまーーーす! それでは チャレンジ・ターイム! 大きな声で『電話でポン』と叫んでください。 声の大きさによって すてきな商品が プレゼントされまーす。それでは いってみよーー! せーの! ・・・・・・・ 電話でポン 電話でポン*3 電話でポン*4 元気がありませんねーー もう一度お願いします! せーの! %2%・・・・・・・ %2%電話でポン %2%電話でポン*3 %2%電話でポン*4 えへへへ・・・! う・そ! 誰だか解るでしょ? 琴梨ちゃんだ 鮎ちゃんだ 葉野香ちゃんだ 梢ちゃんだ 由子さんだ 薫さんだ ターニャだ めぐみちゃんだ 琴梨って あの琴梨ちゃん? 朝っぱらから こんな迷惑な電話かけてくるほど あなた 琴梨ちゃんと仲がいいの? もう知らない! さよなら! 鮎って あの鮎ちゃん? 朝っぱらから こんな迷惑な電話かけてくるほど あなた 鮎ちゃんと仲がいいの? もう知らない! さよなら! 葉野香って誰? 朝っぱらから こんな迷惑な電話かけてくるほど あなた その子と仲がいいの? もう知らない! さよなら! もっと早く気づいてよ! 私 電話するって言ったでしょ! 名前だって里中にひっかけて山田にしたんだから・・ 私これから テイセンホールに行くね。 会場で 待ってるから絶対来てね。ばいばい。 由子って誰? 朝っぱらから こんな迷惑な電話かけてくるほど あなた その子と仲がいいの? もう知らない! さよなら! 薫って誰? 朝っぱらから こんな迷惑な電話かけてくるほど あなた その子と仲がいいの? もう知らない! さよなら! ターニャって誰? 朝っぱらから こんな迷惑な電話かけてくるほど あなた その子と仲がいいの? もう知らない! さよなら! めぐみって誰? 朝っぱらから こんな迷惑な電話かけてくるほど あなた その子と仲がいいの? もう知らない! さよなら! うれしい! 来てくれたんだ! もちろん。 @S@・・・@P@電話で・・また喧嘩しちゃったから 来てくれないと思ったんだ。 ねぇ・・この格好 どうかな? 似合ってるよ。 前回は別のサークルの子の方が目立ってたから 今回はその雪辱に燃えてるの・・でも『雪辱』って 何で『雪を辱める』って書くんだろうね。 あのね・・この服の中身 見せてあげようか? え? じゃーん! 昨日の夜 刺繍したの・・ 良く出来てる・・・でしょ? あっ! あいつ! 抜け駆けしやがった! なんか すごく いい雰囲気なんですわ。 くそっ! 今行っても ピエロになるだけですわ。 ったく! やってらんねーよ! あーあ! 私たちのイベントも・・終わっちゃった。 ・・でもね。私 お祭りが終わった後の けだるい感覚って 好きだな・・ 夏休みももうすぐ終わっちゃう・・ 今度会えるのは・・冬休み? うん。 本当? ・・・絶対だよ! ・・・だって・・ あなたのこと 大好きだから。 あ・・ごめーん。 同時に喋っちゃったね。 お先にどうぞ・・ あのさぁ・・・ ・・・ごめん・・一緒に言っちゃったね。 しょうがないなぁ・・先に喋っていいよ。 でさぁ! ・・・あ・・ごめーん・・ お先にどうぞ・・ え? 何よ・・ え? なんですか? はい? ねぇ! 今 私喋ってるでしょ? ・・何なのよ? もう一回最初から話して その話題・・もういいよ いや・・何でもない・・ プレゼントをあげる うん。いいけど・・ うん。 いいけど・・ @S@・・・@P@そういう言い方って ないと思うけどな・・ まぁいいや・・何話そうかな・・ ・・あ・・そうそう・・ @S@・・・・・・@P@かちーん! じゃぁ・・どうしようかな・・ ・・あ・・そうだ。・・あのね。 もう! 何なのよ! ・・・なんか 頭きちゃうな・・ ・・それじゃ こういう話はどう? @S@・・@P@変なひと・・ どこまで話したか 忘れちゃったじゃない・・ ・・・何だっけ? あ・・そうそう・・ 何でもないなら最初から黙っててよ。 どこまで話したか 忘れちゃったじゃない・・ ・・・何だっけ? あ・・そうそう・・ @S@・・・@P@なぁんか・・頭きちゃうな・・ どこまで話したか 忘れちゃったじゃない・・ ・・・何だっけ? あ・・そうそう・・ @S@・・@P@変なひと・・ どこまで話したか 忘れちゃったじゃない・・ ・・・何だっけ? あ・・そうそう・・ え? それ・・私にくれるの? うわぁ! ありがとう! 私 大切にするよ。 え? それ・・私にくれるの? まぁ もらっておこうかな・・ありがと。 え? それって プレゼント? 悪いけど 私それ持ってるよ。 2個もらってもしょうがないから いいよ。 え? それ・・私にくれるの? 悪いけど それ趣味じゃないな・・ せっかくだけど・・・いいよ。 @S@・・・・・@P@ねぇ・・何で黙ってるの? ひょっとして私 興味ない話題ふっちゃった? @S@・・・@P@なんか黙っちゃったね・・ 私 変なこと言った? もしもし? もしもーし! 札幌駅に着いた。ここからJRに乗れば 2時間ぐらいで美瑛に行ける。 僕は・・ 電車に乗る やっぱりやめる よし! 美瑛に行こう! 美瑛駅に着いた。 愛田牧場の人が 迎えに来てくれるはずだけど・・ あの・・クロちゃん知りませんか? クロちゃんって誰? 知ってるよ 知らないよ あ・・猫の名前なんです。 急にいなくなっちゃって・・ あーん・・どこ行っちゃったんだろう・・ あの・・見かけたら教えて下さい。 @5600@よろしくお願いします。 あ・・知ってるんですか? よかったー! それで どこですか? クロちゃん・・ ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ あの・・知らないんですか? クロちゃん・・ クロちゃんって誰?%2% 知らないよ%2% あ・・猫の名前なんです。 急にいなくなっちゃって・・ あーん・・どこ行っちゃったんだろう・・ あの・・見かけたら教えて下さい。 @5601@よろしくお願いします。 あ・・そうですか・・@5602@ごめんなさい・・ @5604@あーん・・・どこ行っちゃったんだろう・・ あの・・見かけたら教えて下さい。 @5603@よろしくお願いします。 ・・・・・・・・・・・・ ・・・・・・・・・・・・ 気まずい沈黙が訪れた。 あの・・クロちゃん知りませんか? んあ? 何じゃね? クロちゃん・・いなくなっちゃったんです。 クロちゃんとな? はい。クロちゃんです。 それは 食べ物かね? 違うんです。クロちゃんは・・・ それは 四角いかね? 四角い? ですか・・そういうわけじゃ・・ お湯に入れると溶けるかね? あ・・クロちゃんはお風呂が嫌いなんです。 それで・・ わかったぞ! 答えは『黒砂糖』じゃ! あの・・おじいさん・・ これ クイズじゃないんです。 私 猫を探してて・・ その猫は 四角いかね? あ・・いえ・・もういいです。 @5605@ありがとうございました。 にゃぁ・・ 僕の足下に一匹の黒猫が寄ってきた。 僕は・・ 猫を追い払う 猫をなでる @S@・・@P@にゃぁ・・ 猫は寂しそうな声を上げ それでも僕の足下に まとわりついてくる。 ごろごろごろ・・にゃぁ・・ 猫は気持ちよさそうに のどを鳴らしている。 クロちゃん・・クロちゃん・・ あっ! 見つけた! @5606@・・・クロちゃん! 探したんだよ! あの・・ありがとうございます。 この猫 クロちゃんって言うんです。 ・・でも不思議・・クロちゃんはめったに人に なつかないのに・・・かわいがってくれる人は きっと動物の方でもわかるんですね。 ぶっくし! にゃぁ・・ 助かりました。 本当に @5607@どうもありがとうございます。 あっ! いけない! 私 人を捜してたんだっけ・・ 名前は確か・・・えーと・・あれ? メモどこだっけ? ひょっとして君・・愛田牧場の人? ひょっとして君・・あわてんぼ? あれ? おかしいなぁ・・車の中かな? あの・・本当に @5608@ありがとうございました。 @5609@それじゃ。さよなら。 えっ? 何で知ってるんですか? 僕 今日から愛田牧場でお世話になる &主人公名前&。 わぁ! すごい! それじゃクロちゃんがあなたのこと 見つけてくれたんですね。 私 愛田牧場の愛田めぐみです。 これから @5610@よろしくお願いします。 こちらこそ よろしく・・ それじゃ行きましょ。 向こうに父の車が停まってます。 え? ええ・・まぁ・・よく言われます。 あの・・本当に @5611@ありがとうございました。 @5612@それじゃ。さよなら。 ひょっとしてあの娘・・僕を捜している 愛田牧場の人じゃないかな? ・・・だとしたら また戻ってくるはずだけど・・ やっぱり戻って来た。・・・あれ? 牧場で働きたいって言うのは おじいさんですか? んあ? 何じゃね? 牧場です。愛田牧場。 ああ! 『あいだ』ではない『はざま』と読むんじゃ! ワシの名は 『間 朴堂(はざま・ぼくどう)』じゃ。 え? ハザマさん? ハザマさんだったかなぁ・・ 私 愛田めぐみって言います。 愛田牧場から お迎えに来たんですけど・・ んあ? 何じゃね? お迎えに 来たんです。 失礼な! ワシはまだピンピンしとるわい! お迎えが来るような歳ではない! あ・・そういう意味じゃなくて・・ 愛田牧場から・・ 何度言ったらわかるんじゃ! 『あいだ』ではない! 『はざま』と読むんじゃ! え・・あ・・@5613@ご・・ごめんなさい。 @5614@でも 違うんです。 なんか話がややこしくなってきたぞ・・ 僕は・・ 自分が愛田牧場の人を待っているのだと言う。 面白いのでもう少し話を聞いてみる。 何が違うのじゃね。 だいたい近頃の若い娘は 自分の名も名乗らずに 縁起でもないことを言いくさりおって! ですから私は 愛田・・・ 『あいだ』ではない! 『はざま』と読むんじゃ! ええ。そのハザマさんをお迎えに・・ まだ言うのか! ワシはまだ若いのじゃ! お迎えが来るような歳ではない! ごめんなさい・・@5615@でも違うんです。 何が違うのじゃね。 だいたい近頃の若い娘は 自分の名も名乗らずに 縁起でもないことを言いくさりおって! ですから私は 愛田・・・ 会話がループしてしまった。 ・・しかたない。僕が事情を説明しよう。 あの・・おじいさん。 この子 人違いしてるみたいなんです。 失礼なこと言って すみませんでした。 うむ! わかればいいのじゃ! ご・・ごめんなさい。 ほら! 早く行こう! はっ! はい。 それじゃおじいさん。さようなら。 うむ! さらばじゃ! あの・・助けてくれて @8000@ありがとうございま@8001@す。 君はひょっとして 僕を捜してたんじゃない? 僕 今日から愛田牧場でお世話になる &主人公名前&。 え? 本当ですか? @8002@あー! 私ってバカ! 人違いしちゃったんですね。 私 愛田牧場の愛田めぐみです。 @8003@これから よろしくお願いしま@8004@す。 こちらこそ よろしく・・ それじゃ行きましょ。 あそこに父の車が停まってます。 &主人公&君だね。 初めまして。愛田耕作です。 初めまして。妻の里子です。 初めまして。 見ての通り家内が身重でね。 それで君に 仕事を手伝ってもらいたいんだ。 よろしく頼むよ。 はい。 じゃ 車に乗ってくれ。 東京から来たんだってね。 僕も5年前まで 東京にいたんだ。 市ヶ谷にあるソフトハウスで ゲームを作ってたよ。 結構ヒットしたゲームも作ったんだよね。 昔の話さ。それにゲームは一人で作るもんじゃない。 お父さんだけの手柄じゃないさ。 で 結局 その会社には10年いたんだ。 でもさ・・電車のラッシュとか人間関係とか そういうのにうんざりしちゃってさ。 思い切って仕事やめて こっちに越して来たんだ。 それ以来 いろんな人にお世話になりながら なんとかこの仕事を続けてるよ。 田舎暮らしもいいもんだよ。 水も空気もうまいし 星も綺麗だし 何より 人間が少ない。 見てごらん。この景色。綺麗だろ? 緑の丘・・青い空・・そしてたくさんの花・・ サラリーマンやってたころは 財産なんて何にもなかったけどさ・・ 今の僕には この自然が何よりの宝なんだ。 さぁ。着いたよ。 暑かったでしょ。 リビングで冷たいものでも飲んでいってね。 これ ウチの牧場のミルクなんですよ。 さぁどうぞ。 僕はミルクを飲んでみた。 ・・・・・!! うまい!! 普段飲んでいる牛乳よりも ずっと味が濃く 嫌な匂いも全くない。口に広がるほのかな甘さと すっきりとした後味・・これは初めての味だ! 市販の牛乳は 殺菌の基準が厳しいからね。 牛乳本来の風味を どうしても殺しちゃうんだ。 まぁ安全性を考えたら 仕方ないんだけど なんとかしてこの味の牛乳を全国の人に 飲んでもらいたいって 今それを研究中なんだ。 私もウチのミルク 大好きだよ。 毎日飲んでるけど でもなかなか背が伸びないの・・ まだ中学生だもの。そんなに気にすることないわよ。 小学校からずーっと 私だけ腰に手を当てて 『前へならえ』をしてたのよ。そういうのって 結構コンプレックスなんだから・・ コンプレックス 大いに結構。弱い心を持っていないと 他人の痛みは わからないものだからね。 でも できれば150センチぐらいになりたいなぁ・・ あと7センチなんだけど・・ なれればラッキーだし なれなくても そんなに気にすることじゃない。 マーク・ボランだって小男だった。 お父さんって 時々わかんないこと言うよね。 ・・気にしてないけどさ。 ねぇお父さん。明日の朝から&主人公&さんに 牧場の仕事 手伝ってもらうんでしょ? 私 案内するね。 それがいい。頼んだよ。 それじゃ&主人公&さん。行こ! ここが牛舎よ。ウチでは20頭の牛を飼ってるの。 全部雌牛。牛も人間と一緒で子供を産んでから しばらくの間しか お乳を出さないの。 だからここの牛は いつも妊娠してるのよ。 生まれた子牛は 雄なら業者に出して 雌ならウチで育てるの。こっちよ。 ね。可愛いでしょ? 右から順番に 花ちゃん・@8005@紅丸 信之助・バブ。子牛は臆病だから 知らない人見ると 興奮しちゃうの。早めに戻りましょ。 手前にある餌入れは『きつ』って言うんだ。 牛はここから牧草を食べるの。牛乳もここで ミルカーっていう機械を使って搾るんだよ。 搾った牛乳はパイプラインを通じて あっちのタンクに蓄えられるわ。 こういうやり方が ベストだとは思っていない。 きゃっ! @8007@びっくりしたぁ! お父さん いつの間に来たの? 狭い東京に嫌気がさして こっちに来た人間が 今度は牛に狭い思いをさせてストレスを与えている・・ そういうことじゃダメだと 僕は思ってるんだ。 今やっているのはスタンチョン方式って言って 牛を一ヶ所に閉じこめて 餌やり・搾乳などを 行う方式なんだ。 将来的に考えているのはフリーストール方式って言って 牛が自分で餌場に行き 寝床に行く方式なんだ。 設備投資のめどが立ったら 実行しようと思ってる。 それじゃめぐみ。後の説明はよろしく! @S@・・・@P@どこまで話したっけ? えーと ミルクを蓄えるところまでだよね。 @8010@それから業者の人がタンクにたまったミルクを 取りに来て 牛乳が出来るのよ。 牛舎の説明はこれでおしまい。 とりあえず 外に出るね。 あそこの牧草地で刈り取った牧草を 向こうに見える サイロに入れるのよ。刈り取った牧草は自動的に ロールって言う円筒形の固まりになるわ。 それを大きなフォークの付いた機械で運ぶのよ。 昔は全部手で運んでたから この機械が出来て すっごく楽になったんですって。 何匹動物がいるの? 将来は家を継ぐの? 好きな男性のタイプは? 成牛が20頭でしょ? 子牛が4頭でしょ? それにクロちゃん・・あとは・・あとはいないよ。 だから全部で25匹かな。 うーん。わかんないなぁ・・ でも動物のいる暮らしって いいと思うな。 もっと頭が良ければ 獣医さんにもなりたかったし・・ あとペットショップでもいいな。 一緒に働いてくれる人がいれば 牧場もいいかな? 自信を持ってる人が好きだな・・ 迷ったり困ったりしてる人は嫌い。 @S@・・@P@綺麗な夕焼けだよね。 そろそろ戻ろ。晩ご飯のしたく出来てる頃だよ。 お帰りなさい。今日は鮭のちゃんちゃん焼きですよ。 うわぁ! すごい! 今日は豪勢だね。 お客さんが来たから 張り切っちゃった。 さぁ! 食べてね。 はい。いただきます。 僕は鮭のちゃんちゃん焼きを食べてみた。 ・・・・・!! うまい!! 何よりも鮭自体の味が違う! 脂が乗っていて 東京で食べる鮭よりもずっと味が濃い感じだ。 ちょっと甘く味付けされた味噌がそのうまさを さらに引き立てている。一緒に焼いたキャベツや タマネギなどの野菜もうまい。 僕たちもこっちに来て初めて食べたんだけど なかなかワイルドな料理だろ? 鮭を丸ごと一匹 焼いちゃうんだもんな。 ちなみに ちゃんちゃん焼きの『ちゃんちゃん』は 焼くときにチャンチャンっていう音がするから そう言う名前が付いたんだってさ。 &主人公&さん。おいしそうに食べてくれるから 作りがいがあるわ。おかわりはいい? いただきます。 もうお腹一杯です。 すごーい! お父さんよりたくさん食べる人 私 初めて見たよ。 遠慮せずにたくさん食べてね。 おかわりはいい? いただきます。%2% もうお腹一杯です。%2% もうお腹一杯です。ごちそうさま。 ・・・・・・・・・・・・ ・・・・・・・・・・・・ 気まずい沈黙が訪れた。 本当にうまい!! いくらでも食べられそうだ。 もぐ・・・もぐもぐもぐ・・ ・・・もぐ・・・もぐもぐもぐ・・ ふぅ・・お腹一杯 食べてしまった。 おいしかったです。ごちそうさま。 ごちそうさまー! さっ! &主人公&君。 明日は5時半に起きなきゃいけないから 早めに休むといいよ。 じゃ 私 お部屋に案内するね。 ここのお部屋 自由に使ってね。 ところで&主人公&さん 寝起きはいい方? うん。いい方だよ。 いやぁ・・あんまり・・ それじゃ安心だね。 私 時間になったら起こしてあげるね。 えー・・そうなの? 私 起こしに来るけど あんまり怒ったりしないでね。 ・・・・・・・・・・・・ ・・・・・・・・・・・・ 気まずい沈黙が訪れた。 それじゃ。おやすみなさーい。 さてこれから どうしようかな・・ お早う&主人公&さん! 夕べはよく眠れた? ・・・・・ うん。 今日もいい天気だよ。 それじゃ牛舎に行きましょ。 あれ? まだ寝てるの? おはよー! 朝だよ! 早く起きて牛舎に行きましょ。 お早う。&主人公&君。今日からよろしく頼むよ。 20頭いる牛の半分を めぐみと一緒に 搾乳して欲しいんだ。 それじゃ。やりかたは私が説明するね。 素晴らしい! すごい才能だよ&主人公&君。 めぐみのサポートも完璧だった! これからも この調子で頑張ってくれ! うん。上出来だよ&主人公&君。 めぐみもよく頑張ってくれた。 また次もよろしく頼むよ。 まぁ・・慣れていないから仕方ないね。 次からは頑張ってくれ。 お疲れさま。&主人公&さん! 一階にお風呂があるから 入ってね。 ふぅ・・いい湯加減だ。 ・・昨日も一日 いろんなことがあったな・・ 美瑛駅に迎えに来てくれた女の子の名前は・・確か・・ 愛田ぬぐみ 愛田ねぐみ 愛田わぐみ 愛田めぐみ あれ? そうだっけ? ・・まぁいいや・・ 彼女ちょっと あわてんぼうなところがあるよな・・ そうそう・・愛田めぐみちゃんだ。 彼女ちょっと あわてんぼうなところがあるよな・・ 彼女 猫を飼っていたな・・ 名前は確か・・・ グリちゃん グラちゃん クロちゃん グロちゃん あれ? そうだっけ? ・・まぁいいや・・ 妙に人間くさいところのある猫だよな・・ そうそう・・クロちゃんだ。 妙に人間くさいところのある猫だよな・・ そして 今 お世話になっている この牧場の名前は・・ 愛田ファーム ファーム愛田 愛田牧場 愛田乳業 あれ? そうだっけ? ・・まぁいいや・・ あと4日 しっかり働かなくちゃ・・ そうそう・・愛田牧場だ。 あと4日 しっかり働かなくちゃ・・ 昨日一日 充実してたし 今日もいいことありそうだ。 やっぱりこっちに来て良かったな・・ さて! そろそろ上がろう! ねぇ&主人公&さん これから富良野に行かない? 今 ラベンダーが満開なんだよ! 行く 行かない そっか・・それじゃ私 部屋で勉強してるね。 これでも一応 受験生だし・・ 富良野はバスに乗ればすぐだよ。 それじゃ行きましょ。&主人公&さん。 ・・・・・・・・・・・・ ・・・・・・・・・・・・ 気まずい沈黙が訪れた。 そっか・・それじゃ私 部屋で勉強してるね。 これでも一応 受験生だし・・ ここはファーム富田。 富良野で初めてラベンダー栽培を始めた所なんだよ。 @8012@ほら! あっちのラベンダー すごく綺麗だよ。行こ! ラベンダーって いつもは7月中旬から 終わりぐらいに咲くんだ。でも今年はちょっと 遅かったみたい。だから@8013@ほら・・満開だよ。 すごいよね。こんなに綺麗に咲いて・・ まるで絵はがきの中に入っちゃったみたいだよね。 本当だね。 それって逆じゃない? 本当だね。僕もこんな景色 見るの初めてだよ。 来て良かったでしょ? ね? うん。 それって逆じゃない? この景色が先にあって 絵はがきが出来たんだろ? だったら 『まるで絵はがきみたい』って言うのはおかしいよ。 @S@・・・@P@うーん。そうかも・・&主人公&さんって お父さんみたいな突っ込み するんだね。 ・・・・・・・・・・・・ ・・・・・・・・・・・・ 気まずい沈黙が訪れた。 あっ! あっちも綺麗だよ! 行こ! 綺麗! お花で出来た虹みたいだよね。 ここぜーんぶ・・・ あっ! ごめんなさい。 @S@・・・@P@ああ・・ 本当にすみませんでした。 ・・・・あの・・ 何だよ! ヘアースタイルが ずれてますけど・・ ば・・馬鹿野郎!! きゃーーー! ごめんなさーーい! はぁ・・はぁ・・@8014@怖かったね。 あれはちょっと失礼じゃない? なんかすごいもの見ちゃったよね。 @S@・・@P@本当だね。反省しなくちゃ。 私いつも 大事なときに こういう取り返しの 付かないことやっちゃうんだ。 本当だよね。あの人の頭がずれたとき 私 心臓が止まりそうになっちゃった。 ・・・・・・・・・・・・ ・・・・・・・・・・・・ 気まずい沈黙が訪れた。 走ったら のど乾いちゃった。 あそこで冷たいもの 飲んで行こうね。 東京からこっちに引っ越してきたとき 私 すっごく不安だったんだ。お友達もいないし 北海道は寒いって聞いてたし・・ でもこっちに来て そんな不安も吹き飛んじゃった。 友達もたくさん出来たし 冬の寒さだって 慣れればそんなに辛くないし・・ どのくらい寒くなるの? どんな友達が出来たの? 一番寒い日は マイナス20度ぐらいになるんだよ。 私 初めて来た時 びっくりしちゃった。 でもね。気温がマイナス20度以下になると 学校の始まる時間が1時間遅れるんだ。だから寒い日は ワクワクしながら温度計 見てたっけ・・ 東京にいた頃は みんな塾に行ってたりして あんまり一緒に遊べなかったけど こっちの友達は いつもすごく親切にしてくれるんだ。 ・・・・・・・・・・・・ ・・・・・・・・・・・・ 気まずい沈黙が訪れた。 @S@・・@P@東京にいた頃 私 アトピー性皮膚炎だったの。 顔なんて真っ赤になっちゃって それで小学校の頃 結構 いじめられてたんだ。 でもね。こっちに来てそれがすっかり治ったの。 水のせいなのか食べ物のせいなのか その辺は よくわからないんだけどね。 お父さんは一言も そんなこと言わないけど 会社やめたのは そんな理由もあったのかなって 私 そう思ってるんだ。 この曲 富良野を舞台にしたテレビドラマの テーマソングなんだ。いい曲なんだけど富良野にいると ずーっと かかっているんだよね。 お店の人とか いやにならないのかな? それとも そんなこと心配するのは 余計なお世話なのかな? あっ! そろそろ夕方の搾乳の時間だよ。 @8014@牧場に戻らなくっちゃね。 富良野のラベンダー畑を見ながら・・ 僕は めぐみちゃんのお父さん・・ 愛田耕作さんの言葉を思い出していた・・ 『サラリーマンやってたころは 財産なんて何にもなかったけどさ・・ 今の僕には この自然が何よりの宝なんだ。』 ・・・本当に・・そんな感じだな・・ 富良野 楽しかったね。 あっ! もうこんな時間! そろそろ夕方の搾乳 始めなくっちゃ。 あっ! おかえりなさーい! そろそろ夕方の搾乳 始める時間だよ。 搾乳の説明を聞きますか? はい いいえ 素晴らしい! すごい才能だよ&主人公&君。 めぐみのサポートも完璧だった! これからも この調子で頑張ってくれ! うん。上出来だよ&主人公&君。 めぐみもよく頑張ってくれた。 また次もよろしく頼むよ。 まぁ・・慣れていないから仕方ないね。 次からは頑張ってくれ。 さてこれから どうしようかな・・ お邪魔していいかしら? ・・実は&主人公&さんに 相談があるの・・ あのね。・・実は めぐみにお付き合いしている人が いるらしいの・・荒井っていう人・・ あの子最近 夜中にこっそり家を出て行く ことがあるの・・ひょっとしてその人と 外で会ってるんじゃないかしら? ちゃんとしたお付き合いなら 認めてもいいんだけど でもまだあの子 中学生でしょ? だから心配で・・ 主人は ああいう人だから相談しても 『男女交際 大いに結構!』とか言うだけだろうし・・ &主人公&さん めぐみにそれとなく聞いて もらえないかしら? あなただったら歳も近いし 素直に話してくれるんじゃないかなって思って・・ わかりました。聞いてみます。 微妙な問題なんで・・ちょっと・・ ありがとう。&主人公&さん。 それとこれ めぐみの机の上にあったの・・ 多分 あの子が書いたんだと思うけど・・ &主人公&は 謎のポエムを手に入れました。 @S@・・・@P@そうよね・・ ごめんなさいね。変なお願いしちゃって・・ さっきの話 忘れてね。 ・・・・・・・・・・・・ ・・・・・・・・・・・・ 気まずい沈黙が訪れた。 @S@・・・@P@そうよね・・ ごめんなさいね。変なお願いしちゃって・・ さっきの話 忘れてね。 荒井さん 荒井さんのほっぺたは あったかい。 荒井さんの手は ちいさくてかわいい。 荒井さんの目は 黒くてきょろきょろしている。 こんなに大好きな荒井さんなのに お父さんにもお母さんにも 内緒にしなきゃならない。 こんなにも 大好きな荒井さんなのに・・ お早う&主人公&さん! 夕べはよく眠れた? ・・・・・ うん。 今日もいい天気だよ。 それじゃ牛舎に行きましょ。 あれ? まだ寝てるの? おはよー! 朝だよ! 早く起きて牛舎に行きましょ。 搾乳の説明を聞きますか? はい いいえ 素晴らしい! すごい才能だよ&主人公&君。 めぐみのサポートも完璧だった! これからも この調子で頑張ってくれ! うん。上出来だよ&主人公&君。 めぐみもよく頑張ってくれた。 また次もよろしく頼むよ。 まぁ・・慣れていないから仕方ないね。 次からは頑張ってくれ。 お疲れさま。&主人公&さん! 一階にお風呂があるから 入ってね。 ねぇ&主人公&さん これから北竜町に行かない? あそこは今 ひまわりが満開なんだよ! 行く 行かない 北竜町はバスに乗ればすぐだよ。 それじゃ行きましょ。&主人公&さん。 ・・・・・・・・・・・・ ・・・・・・・・・・・・ 気まずい沈黙が訪れた。 そっか・・それじゃ私 部屋で勉強してるね。 これでも一応 受験生だし・・ うわぁ! すごい! こんなにたくさんのひまわり 私 初めて見たよ。 @8015@あっ! あそこ『ひまわり迷路』だって。行こ! ひまわり迷路の操作説明を見ますか? はい いいえ それじゃ行こう!! スタート! あ・・こっちだよ! あれ? ・・・こっちかな? うーん・・なんか迷っちゃったんじゃない? あっ! あった! あれがチェックポイントだよね? ねぇ! あそこが出口じゃない? やったぁ! 出口だよ! やったね。新記録だって! &主人公&さんって すごいね! ふぅ・・着いたね。 ちょっと迷っちゃったけど すっごく楽しかったよ。 良かった! やっと着いたね。 私 ずっとあそこから出られなかったら どうしようって思っちゃった。 ねぇ&主人公&さん。 ちょっと疲れたから あそこで休憩しようね。 サンフラワーパークホテルだって。 すっごくお洒落な建物だね。 サンフラワーってひまわりのことでしょ? ここは本当にひまわりの町だね。 さっき見たパンフレットに書いてあったんだけど ひまわりの花言葉は『あなたは素晴らしい』ですって。 私たち たくさん誉められちゃったんだね。 ほら見て! 虹が綺麗だよ。 あのね。さっき食事のメニュー見たら 『ひまわりっ子ラーメン』っていうのがあったんだ。 ひまわりの花が入ってるのかと思ったら ひまわりの芽っていうの? それが貝割れダイコン みたいにのっかってるラーメンだったよ。 ところでめぐみちゃん。彼氏はいるの? ところでめぐみちゃん。お腹空かない? 彼氏なんていないよ。私 一応 受験生だし 同い年の男の子と話しているより クロちゃんたちと 話してる方が ずっと楽しいもん。 それじゃせっかくだから 『ひまわりっ子ラーメン』 食べちゃおうっかな・・ うわぁ。おいしそう。 いただきまーす! 僕はひまわりっ子ラーメンを食べてみた。 ・・・・・・・うまい!! ひまわりの芽は 少しほろ苦い感じで それが まろやかなスープに絶妙なアクセントを加えている。 ひまわりの芽の下には とろけるように柔らかくて 美味しい チャーシューが隠れていた。 ひまわりの芽とチャーシューだけの シンプルな ラーメンだが それだけに ひまわりの里 北竜町ならではのこだわりを感じる。 さっき聞いたんだけど ここのひまわりの芽は 那須高原の農家の人が サンフラワーパークの 為だけに栽培してるんだって。 ごちそうさまー! おいしかったね。 あっ! そろそろ夕方の搾乳の時間だよ。 牧場に戻らなくっちゃね。 あっ! おかえりなさーい! そろそろ夕方の搾乳 始める時間だよ。 搾乳の説明を聞きますか? はい いいえ 素晴らしい! すごい才能だよ&主人公&君。 めぐみのサポートも完璧だった! これからも この調子で頑張ってくれ! うん。上出来だよ&主人公&君。 めぐみもよく頑張ってくれた。 また次もよろしく頼むよ。 まぁ・・慣れていないから仕方ないね。 次からは頑張ってくれ。 さてこれから どうしようかな・・ あれ? 窓の外で何か光ったぞ・・ 外に出て 調べてみようか・・ 外に出る やっぱりやめる。 あ・・あれはめぐみちゃん・・かな? 僕は・・・ 後を付ける やっぱりやめる。 どんどん奧に入って行くぞ・・ 僕は・・・ 後を付ける やっぱりやめる。 めぐみちゃん・・・いない。 見失っちゃったのかな? 荒井さん! 会いたかったよ! きゃっ! くすぐったい・・なめちゃダメ! うふふっ・・いや・・変なトコさわんないで! ・・・!! めぐみちゃんの声だ! 相手は・・荒井さん? 焦った僕は枯れ枝を踏んでしまった。 誰? なぁんだ・・&主人公&さんか・・ びっくりしたぁ! めぐみちゃん こんな所で何してたんだい? 荒井さんに会ってたんだよ。 え? 荒井さんって・・ 紹介するね。アライグマの荒井さんだよ。 あ・・あぁ・・アライグマ・・ あのね。アライグマって気性が荒いんだ。 だから家で飼うときっとクロちゃんや牛たちと 喧嘩すると思って ここでこっそり飼ってるんだ。 ねぇお願い。このこと お父さんとお母さんには 内緒にしておいてね。 うん。いいよ。 でもなぁ・・ ありがとう。&主人公&さん。 あっ! そろそろ戻らないと お母さんたちが心配するね。一緒に帰ろ。 ・・・・・・・・・・・・ ・・・・・・・・・・・・ 気まずい沈黙が訪れた。 もうじき鼻黒2号のお産なんだ。 ・・あっ! 鼻黒2号っていうのはウチで飼ってる 牛の名前だよ。 お父さんもお母さんも 今 そのことで 頭がいっぱいだから それが終わったら 私から ちゃんと話すね。それでいいでしょ? うん。そうだね。 そろそろ戻らないと お母さんたちが心配するね。 一緒に帰ろ。 それじゃ &主人公&さん。 おやすみなさい。 おやすみ。 部屋に戻った。 さてこれから どうしようかな・・ お早う&主人公&さん! 夕べはよく眠れた? ・・・・・ うん。 今日もいい天気だよ。 それじゃ牛舎に行きましょ。 あれ? まだ寝てるの? おはよー! 朝だよ! 早く起きて牛舎に行きましょ。 搾乳の説明を聞きますか? はい いいえ 素晴らしい! すごい才能だよ&主人公&君。 めぐみのサポートも完璧だった! これからも この調子で頑張ってくれ! うん。上出来だよ&主人公&君。 めぐみもよく頑張ってくれた。 また次もよろしく頼むよ。 まぁ・・慣れていないから仕方ないね。 次からは頑張ってくれ。 お疲れさま。&主人公&さん! 一階にお風呂があるから 入ってね。 ねぇ&主人公&さん。これから富良野に行かない? 新富良野プリンスホテルで熱気球に乗れるんだって。 行ってみない? 行く 行かない そっか・・それじゃ私 部屋で勉強してるね。 これでも一応 受験生だし・・ 富良野はバスに乗ればすぐだよ。 それじゃ行こう。&主人公&さん。 ・・・・・・・・・・・・ ・・・・・・・・・・・・ 気まずい沈黙が訪れた。 そっか・・それじゃ私 部屋で勉強してるね。 これでも一応 受験生だし・・ 新富良野プリンスホテルに着いた。 ここから気球に乗ることが出来る。 なんか ドキドキして来ちゃった・・ 私 気球に乗るの初めてなんだよ。 &主人公&さんは? 初めてだよ。 経験済みだよ。 それじゃ 私と一緒だね。 それ聞いて ちょっと安心しちゃった。 すごい! &主人公&さんって いろんなこと 経験済みなんだね。 ・・・・・・・・・・・・ ・・・・・・・・・・・・ 気まずい沈黙が訪れた。 あっ! 準備が出来たみたいだよ。 行ってみよ! ヒモがつながってるから 安心だよね。 大丈夫大丈夫 でも落ちたら意味ないよ そうだよね。安心だし 安全だよね。 そ・・そんなこと言わないでよ! ほら・・こんなにドキドキしてるんだから。 ・・・・・・・・・・・・ ・・・・・・・・・・・・ 気まずい沈黙が訪れた。 すごい!! 本当に飛んでる! あっちはファーム富田! うん。本当に・・綺麗だね。 私・・なんか感動しちゃった・・ 約5分間の熱気球フライトを終えた僕らは 新富良野プリンスホテルのコーヒーショップ 『ラベンダー』でお茶を飲むことにした。 あっという間に終わっちゃった気もするし すごく長かったような気もするし・・ でもすごかったよね。私きっと 一生忘れないよ。 ふわって身体が浮いて 風がびゅんびゅん吹いて 今まで歩いていた地面が どんどん遠くなって・・ 乗る前は怖くてドキドキしてたけど 今は何か 嬉しくてドキドキしてる感じ。 こういう風に 素敵なことをたくさん経験するのが 大人になるってことなら 私 早く大人になりたいな。 &主人公&さん。明日 札幌に帰っちゃうんでしょ? ・・残念だなぁ。一緒にもっといろんな所 行きたかったね。 うん。残念だね また会えるよ @S@・・・@P@なんか・・寂しくなっちゃうな・・ クロちゃんも荒井さんも きっと寂しいよ・・ 約束!! 絶対だよ! ・・・・・・・・・・・・ ・・・・・・・・・・・・ 気まずい沈黙が訪れた。 あっ! もう時間だ・・ ・・・夕方の搾乳 しなくちゃね。 気球 すごかったね。 @0048@あっ! もうこんな時間! そろそろ夕方の搾乳 始めなくっちゃ。 あっ! おかえりなさーい! そろそろ夕方の搾乳 始める時間だよ。 搾乳の説明を聞きますか? はい いいえ 素晴らしい! すごい才能だよ&主人公&君。 めぐみのサポートも完璧だった! これからも この調子で頑張ってくれ! うん。上出来だよ&主人公&君。 めぐみもよく頑張ってくれた。 また次もよろしく頼むよ。 まぁ・・慣れていないから仕方ないね。 次からは頑張ってくれ。 さてこれから どうしようかな・・ &主人公&さん。入っていい? うん。いいよ。 今はちょっと・・ そっか・・じゃ また明日ね。 あのね。今日 すごく星が綺麗なんだ。 だから一緒に見ようと思って・・ 私の部屋に来ない? うん。いいよ。 今はちょっと・・ そっか・・じゃ また明日ね。 ・・・・・・・・・・・・ そっか・・じゃ また明日ね。 ・・・・・・・・・・・・ そっか・・じゃ また明日ね。 ここから見える星が すごく綺麗なんだ。 ほら! 見て! 東京から引っ越してきて 一番びっくりしたのが この星の綺麗さだったんだ。 そして思ったの・・東京の空って やっぱり汚れてるんだなぁって・・ こんな風に星を見てると 昔の人たちが 星を見ながら ひとつひとつに名前を付けたり その星にまつわる たくさんの物語を作ったのも わかる気がするんだ。 @S@・・・@P@あのね・・ えへへ・・何でもない。 今なんて言おうとしたの? 本当に星が綺麗だね。 うん。綺麗だよね。 え? うーん。どうしようかなぁ・・ あのね。・・・こうしてると 思い出しちゃうんだ。 小学校の頃にね・・好きな人がいたの。 私 空で一番明るい星に その人の名前付けて 明日もまた 会えますようにってお祈りしてたの・・ 同じクラスだったから会えて当然なのに 毎晩毎晩 お祈りしてたの・・・ バカみたいでしょ? でも中学生になって 授業でその星の本当の名前を教わった頃・・・ その人 外国に転校しちゃったんだ。 ・・・&主人公&さんって その人に ちょっとだけ似てるよ。 もうこんな時間だ。そろそろ寝なくっちゃ。 @8100@明日は最後のお仕事だね。・・一緒に頑張ろうね。 あれ? クロちゃん・・どこから入ったんだ? にゃぁ・・にゃぁ!! クロちゃんは何を言いたかったんだろう? きっと「お休みなさい」を言いたかったんだ。 きっと明日帰る僕に「さよなら」を言いたかったんだ。 きっと「付いて来い」って言いたかったんだ。 うん。きっとそう言うことだ。 明日も早いし 気にせずに早く寝よう。 ・・・なんか心配だな。 とりあえず外に出てみよう。 にゃぁ・・にゃぁ!! クロちゃんは外に出ていった。 僕は・・ 後を追いかける やっぱりやめる 夜中に黒猫と追いかけっこするのもなんか悪趣味だな。 やっぱり部屋に帰って寝よう。 やっぱり気になる。追いかけよう。 にゃぁ・・にゃぁ!! クロちゃんは牛舎に入っていった。 僕は・・ 後を追いかける やっぱりやめる 夜中に黒猫を追いかけるのも なんか悪趣味だな。 やっぱり部屋に帰って寝よう。 やっぱり気になる。追いかけよう。 クロちゃん・・・あれ? どこに行ったんだろう? 確か ここに入ったはずなんだけど・・ あれ? 今の声・・ 牛が苦しんでる声だ! 行ってみよう。 大変だ! 早く耕作さんを呼ばなくちゃ! @S@・・@P@大変だ! 生まれるぞ!! 予定日は ずっと先だったはずなのに・・ それからが大変だった。 手に負えないような難産だったらしく 耕作さんは慌てて獣医を呼んだ。 やがて里子さんやめぐみちゃんも起きて来て みんなで母牛を応援した。 そして・・・ 発見が早かったのが幸いしたらしい。 母牛は 無事にメスの赤ちゃんを産んだ。 やったぞ! メスだ! 本当に良かった! 鼻黒2号も頑張ったわよね。 あっ! 見て! もう立ってる! こうして愛田牧場に ひとつの命が生まれた。 &主人公&さん! 起きて! 大変なの! あのね。鼻黒2号の赤ちゃんが産まれそうなの! &主人公&さん! 手伝って! それからが大変だった。 手に負えないような難産だったらしく 耕作さんは慌てて獣医を呼んだ。 お早う! &主人公&さん。 夕べは大活躍だったよね。 いや・・あれはクロちゃんが・・ でもさ・・夕べ&主人公&さんが お父さんを 呼んでくれなきゃ 鼻黒3号 危なかったんだよ。 鼻黒3号? 昨日 生まれた赤ちゃんの名前。 さぁ! &主人公&さん。 最後のお仕事 頑張ろ! お早う! &主人公&さん。 夕べは大変だったよね。 夕べ お父さんが お産に気づかなかったら 鼻黒3号 危なかったんだよ。 鼻黒3号? 昨日 生まれた赤ちゃんの名前。 さぁ! &主人公&さん。 最後のお仕事 頑張ろ! 搾乳の説明を聞きますか? はい いいえ 素晴らしい! すごい才能だよ&主人公&君。 めぐみのサポートも完璧だった! これからも この調子で頑張ってくれ! うん。上出来だよ&主人公&君。 めぐみもよく頑張ってくれた。 また次もよろしく頼むよ。 まぁ・・慣れていないから仕方ないね。 次からは頑張ってくれ。 &主人公&君。4日間 本当にお疲れさま。 君がいてくれたお陰で 助かったよ。 本当ね。鼻黒3号の命の恩人ですものね。 クロちゃんにも上等の鰹節 あげたんだ。 私たちは これ。 本当ね。慣れない仕事で疲れたでしょ? あのね。今日は特別なごちそうがあるんだよ。 牛乳豆腐って言って お産をした後の初乳を 固めたものなのよ。食べてみて。 僕は牛乳豆腐を食べてみた。 ・・・・うまい!! 味はカッテージチーズに近い・・ いや・・それとは比べものにならないくらい 深いコクとまろやかな味わいがある。 そして口に含んだ瞬間 牛乳の甘い香りが広がる・・ この感覚は 快感と言っても言い過ぎではないだろう。 ね。おいしいでしょ? 牧場で働いていても 滅多に食べられないのよ。 そうだ。めぐみ。 夕方の搾乳は父さんたちで何とかするから お前は&主人公&君を送っていくといい。 夜までに帰って来れば 途中 多少の寄り道は してもかまわないよ。 本当? それじゃ私 海に行きたい! ねぇ&主人公&さん。知ってる? 留萌には黄金岬ってところがあるんだよ。 真っ赤な夕日で 海が黄金みたいに輝く すごく素敵な場所なんだって。行ってみよ! それじゃ&主人公&君。 めぐみのこと よろしく頼んだよ。 東京の小学校にいて 一番良かったのは 温水プールがあったことかな? だから私 クラスで一番 泳ぐのうまいんだよ。 ねぇ! 競争しようか? けほっ・・けほっ・・けほっ・・ 大丈夫? @S@・・・@P@うっ・・うん。 夕べ荒井さんのこと お母さんに話したよ。 責任もって育てるなら ウチで飼ってもいいって・・ うふふ・・また家族が増えちゃった。 @S@・・・@P@いろんなことがあって・・ すっごく 楽しかったよね。 &主人公&さんのおかげで 最高の夏休みだったよ。 海の向こうは外国だよ。 生きてるうちに いくつぐらいの国に行けるかな? だってさ。不思議じゃない? ちょっと飛行機に乗ったら言葉も顔も食べ物も 違う人たちが生活してるんだよ。 私が今まで行ったことのある国は・・・ グリュック王国ぐらいかな? ・・・知ってる? 帯広にあるテーマパーク。 雨・・降ってきたみたい・・ ・・・・お別れの雨なのかな・・ 4日間・・すごく・・楽しかったよ。 さよなら。 さよなら。 『さよなら』って言葉は・・ 『またね』って意味だよね。 @S@・・・@P@また・・美瑛に来てね。 私 待ってるよ。 うん。 あ・・ごめんね。 一緒に喋っちゃった・・先に 言っていいよ。 あのね・・・ ・・・あっ ごめーん・・ 一緒に喋っちゃった・・先に 言っていいよ。 それでさ・・・ ・・・あっ ごめーん・・ 一緒に喋っちゃった・・先に 言っていいよ。 え? なになに? え? 何なの? ん? もう・・何よぉ! もう一回最初から話して その話題・・もういいよ いや・・何でもない・・ プレゼントをあげる うん。いいよ。 うん。 いいよ。 あ・・・ごめんね・・・ それじゃ・・何話そうかな・・ ・・あ・・そうだ! あ・・・ごめんね・・・ じゃぁ・・どうしようかな・・ ・・あ・・そうそう! ・・あのね。 @S@・・・・・@P@そっか・・ なんか・・困っちゃうな・・ ・・何話そう・・えーと・・あっ そうそう・・ へーんなの・・ えっと どこまで話したんだっけ? ・・あ・・そうそう・・ ふぅん・・何か気になるけどなぁ・・ えっと どこまで話したんだっけ? ・・あ・・そうそう・・ @S@・・・@P@そう? えっと どこまで話したんだっけ? ・・あ・・そうそう・・ へーんなの・・ えっと どこまで話したんだっけ? ・・あ・・そうそう・・ え? ひょっとしてそれ・・プレゼント? うわぁ嬉しい! 私 宝物にするね。 え? ひょっとしてそれ・・プレゼント? ありがとう。大切にするね。 ひょっとしてそれ・・プレゼント? でも・・私それ 持ってるよ。 だから・・・ごめんね。 ひょっとしてそれ・・プレゼント? でも・・そういうの・・ちょっとなぁ・・ ・・・ごめんね。 え? ひょっとしてそれ・・プレゼント? でも・・それって高いんでしょ? だから・・・ごめんね。 あ・・ひょっとして・・ こういう話 好きじゃない? @S@・・・@P@ごめん。 私 変なこと言っちゃったかな? ねぇねぇ! どうしたの? 小樽駅前に着いた。 運河工藝館に着いた。 さて どこに行こうか・・・ 売り場 工房 ラウンジ 外に出る 運河工藝館の売り場だ。 様々なガラス製品が並んでいる。 さて どうしようか・・・ ガラスのマスコットを買う ラウンジに行く 工房に行く 外に出る 何を買おうか・・・ ガラスの小鳥 ガラスのリンゴ 琴梨ちゃんも これ 気に入ってたみたいだし。 よし ガラスの小鳥を買おう。 恋愛成就のお守りになるってうわさだし・・ よし ガラスのリンゴを買おう。 ありがとうございましたぁ。 さて どうしようか・・・ ラウンジに行く%2 工房に行く%2 外に出る%2 運河工藝館のラウンジに着いた。 ・・でも 一人でお茶飲んでも 空しいだけだよな・・ やっぱり別の所に行こう・・ さて どこに行こうか・・・ 売り場に行く 工房に行く 外に出る 運河工藝館の工房だ。 ・・・誰もいないみたいだな・・ 仕方ない・・別の所に行こう・・ さて どこに行こうか・・・ 売り場に行く ラウンジに行く 外に出る その時 店内に見覚えのある二人組が入ってきた。 ・・・ちょっと 他人のフリしよう・・ その時 店内に見知らぬ二人組が入ってきた。 ゆきちゃんさんの誕生日プレゼント 何にしようか? やっぱり女の子はガラス製品が好きだと思うんですわ。 知ってるよ。だからここに来たんだろ! だいたいアンタ そうやっていっつも・・ あっ! あぶない・・ 僕はとっさに・・・ 花瓶を守ろうと手を出した。 神に祈った 僕はとっさに 神に祈った エル・イル・アラム・デオミスム! ・・・・すると・・ あーあ・・やっちゃった。 あ・・あの・・・ あんた店員さん? なんか勝手に落ちてきたよ。 並べ方が悪いんじゃないの? それじゃ・・ ナイスキャッチ! まったく ガラス屋には危険がいっぱいだよな・・ ・・・あの時の女の人だ。僕は思った。 琴梨ちゃんと この店に来たとき 工房で働いていた あの女の人だ。僕は・・・ 声をかける 黙って見ている ・・・花瓶・・割れちゃったね。 あ・・はい。 ・・・でも 仕方ないです。 ガラスは割れるからこそ 美しいんです。 そう言いながらも元気のない表情だ。 僕は・・・ 彼女を励ます 彼女を手伝う 片づけ・・手伝おうか? @S@・・@P@あ・・大丈夫です。仕事ですから。 ・・・なんか元気ない感じだよ。 @S@・・@P@そんなことないですよ。 お金・・払っておきますわ。 ・・申し訳なかったですわ。 あ・・そんな・・ さらばですわ。 不思議な・・方ですね。 あの・・『さらばですわ』って どういう意味ですか? さよならって意味だよ え? 知らないの? そうなんですか・・ 初めて聞きました。でも あったかい言葉ですね。 あ・・はい・・ 日本語はまだ 勉強中なんです。 さよならって意味だよ。 そうなんですか・・ 初めて聞きました。でも あったかい言葉ですね。 ・・・・・・・・・・・・ ・・・・・・・・・・・・ 気まずい沈黙が訪れた。 ・・・しかし彼女は笑顔でこう続けた。 私 ターニャ・リピンスキーです。 ロシアで生まれて 今 このお店で働いてます。 初めまして。&主人公名前&です。 東京から来た高校生で 今は札幌にある親戚の家に お世話になってます。 あ・・私 そろそろ工房に戻らなければなりません。 今日は本当にありがとうございました。 さらばですわ。&主人公&さん。 さようなら。 ターニャ・リピンスキー・・・ 僕は今日 初めて知った彼女の名を呟いてみた。 悪くない感じの出会いだった。 お金・・払っておきますわ。 ・・申し訳なかったですわ。 あ・・そんな・・ さらばですわ。 あ・・あの・・ あの・・ありがとうございます。 私 ターニャ・リピンスキーです。 その花瓶 私が作ったんです。お気に入りの作品だから 壊れたらきっと すごく悲しかったと思います。 本当に ありがとうございました。 初めまして。&主人公名前&です。 東京から来た高校生で 今は札幌にある親戚の家に お世話になってます。 ・・・あの時の女の人だ。僕は思った。 琴梨ちゃんと この店に来たとき 工房で働いていた あの女の人だ。僕は・・・ ターニャをほめる 花瓶をほめる 自分をほめる いやホント とっさの判断だったんだ。 自分でも信じられないくらいのナイスキャッチで・・ 本当に・・助かりました。 あの・・ターニャさんって綺麗だよね。 僕 以前 工房であなたが作業しているのを見て その時以来 ファンになっちゃったんだ。 あの・・そういうの・・困ります・・ この花瓶 本当にいい感じだよね。 シンプルで でもすごくセンスの良い形だし 澄んだ赤い色も 暖かい感じがして好きだな。 本当ですか? うれしいです。 私の作品を そういう風にほめてくれた人は あなたが初めてですよ。 @S@・・@P@あの・・もしよろしければ この花瓶 あなたに差し上げます。 え? ・・でも・・ 気に入って下さった方に 使って頂くのが一番です。 それに もともとあなたがいなければ この花瓶は 誰にも使われないまま 壊れていたところですから・・ 花瓶を受け取る 遠慮する @S@・・@P@そうですか・・・わかりました。 また 素敵な方に使って頂く日を待つことにします。 本当ですか? ありがとうございます。 彼女は花瓶と一緒に とびきりの笑顔を プレゼントしてくれた。僕は・・・ 大切に使うよとお礼を言う お礼を言うのはこっちの方だよと突っ込む ありがとう。大切に使わせてもらうよ。 はい。 あれ? でも考えたらお礼を言うのは こっちの方じゃない? あ・・ほんとですね。 やっぱり日本語は 難しいです。 あ・・私 そろそろ工房に戻らなければなりません。 今日は本当にありがとうございました。 さようなら &主人公&さん。 さようなら。 ・・・・・・・・・・・・ ・・・・・・・・・・・・ 気まずい沈黙が訪れた。 あ・・私 そろそろ工房に戻らなければなりません。 今日は本当にありがとうございました。 さようなら &主人公&さん。 ターニャ・リピンスキー・・・ 僕は今日 初めて知った彼女の名を呟いてみた。 悪くない感じの出会いだった。 運河工藝館の工房だ。 ターニャは・・・ いた。 ガラスの向こうで作業をしている彼女と目が合った。 僕は・・・ 会釈する 手を振る 応援する ターニャはにっこりと微笑んでくれた。 ターニャも控えめに手を振ってくれた。 頑張れ! ターニャ! ガラスの向こうのターニャに聞こえるように 僕は大声で彼女を応援した。 すると・・・ 彼女は真っ赤になってうつむいてしまった。 ・・・ちょっと 失敗したかな・・ これ以上ここにいると 彼女の仕事の邪魔だな・・ そう思い 僕は工房を後にした。 工房にターニャの姿はなかった。 そう言えば以前 琴梨ちゃんと小樽に来た時 ターニャは公園で夕日を見ていたっけ・・ あそこに行ったら・・ひょっとしたら・・ 工藝館の人に話を聞いてみると 彼女はこの時間 いつも『夕日の見える公園』に行っているという・・ そこに行けば・・ひょっとしたら・・ ふと見ると 公園の手すりにもたれて 寂しそうな顔で夕日を見ている女の人がいた。 ・・・確か 運河工藝館で働いてる人だ。 でも 僕は彼女の名前も知らない・・ 声をかける勇気を出せないまま 僕はその場を後にした。 ふと見ると 公園の手すりにもたれて 寂しそうな顔で夕日を見ている女の人がいた。 ターニャだ! 僕は・・・ 彼女に声をかけた 彼女の姿をじっと見つめた その場を立ち去った でも・・今はそっとしておいた方がいい・・ そう思った僕は 公園を後にした。 僕は 彼女の姿をじっと見つめた。 綺麗な金色の髪が 夕日に染まっている。 僕は・・・ 彼女に声をかけた%2% その場を立ち去った%2% でも・・今はそっとしておいた方がいい・・ そう思った僕は 公園を後にした。 僕は彼女に声をかけた。 今晩は。ターニャ。 あ・・&主人公&さん・・今晩は。 寂しそうだった彼女の顔に ほんの少しだけ 笑顔が浮かんだような気がした。 僕は・・・ 何をしてるのと聞く 綺麗な夕焼けだねと言う 綺麗な夕焼けだね。 @S@・・・@P@夕焼け・・好きなんですか? 大好きだよ それほどでもないな 私も 大好きなんです。 ・・自然が作り出した・・あったかい色・・ この赤い色が・・どうしても出せなくて・・ @S@・・@P@そうですか。私 大好きなんですよ。 ・・自然が作り出した・・あったかい色・・ この赤い色が・・どうしても出せなくて・・ ・・・・・・・・・・・・ ・・・・・・・・・・・・ 気まずい沈黙が訪れた。 何をしてるの? @S@・・・@P@夕焼けを 見ているんです。 この赤い色が・・どうしても出せなくて・・ ツヴェト・ザカータ・・夕焼けの色・・ 私 この色をガラスで表現したいんです。 澄んでいて 暖かくて 優しい赤・・・ 私 ロシアのナホトカで生まれて・・ 12歳の時 日本に来ました。 それから4年間 運河工藝館で働いています。 研究熱心なんだな・・僕は思った。 でも 僕には彼女がとても寂しそうに見えた。 ・・・気のせいだったのかな? 僕は・・・ 彼女をデートに誘おうと思った。 彼女を笑わせようと思った。 晩ご飯 まだでしょ? どこかに食べにいかない? 僕は思い切って 彼女を誘ってみた。 &主人公&さんって 不思議な人ですね。 いつもそういう風に 女の人を誘ってるんですか? まぁ・・たまに・・ 君だから誘ってるんだよ まぁ・・たまに・・ でもそれが普通の高校生だよ。 普通って いいですね。 それじゃ&主人公&さん。私を誘って下さい。 &主人公&さんは 私の作品を守ってくれた人です。 だから悪い人じゃないと 信じてます。 君だから誘ってるんだよ。今の話 聞いてて もっと君のこと 知りたくなったんだ。 @S@・・@P@そんなにお話しできること ありませんよ。 私は 普通の女の子です。 ・・・・・・・・・・・・ ・・・・・・・・・・・・ 気まずい沈黙が訪れた。 それじゃ&主人公&さん。 どこに連れていってくれるんですか? @S@・・・@P@あっ・・でも・・やっぱり・・ 私がいつも行くお店に &主人公&さんを ご案内することにします。こちらですよ。 いいアイディアがあるよ。ものすごく大きな ガラスケースを作って その中に夕日を入れるんだ。 そしたら夕焼けの色も出せるんじゃない? うふふ・・&主人公&さんって 面白い人ですね。 それじゃ夕日が沈まないように捕まえておいて下さい。 私 その間にガラスケースを作ります。 本当は結構 明るい人なのかもしれないな・・ 僕は思った。 あの・・晩ご飯 まだですよね? よろしければ ご一緒しませんか? 私がいつも行く お店でよければ・・ &主人公&さんを ご案内します。 こちらですよ。 ここが私のよく来るお店 喫茶エンゼルです。 どうぞ @5000@こちらです。 ここの喫茶店 大好きなんです。 ガイドブックに載るようなおしゃれなお店じゃないけど すごくあったかいお店なんです。 初めてこの国に来たとき 日本語の分からない私に ロシア語の辞書を引きながら 一生懸命話しかけて くれたのがこのお店のマスターでした。 おしゃれな店でなくて悪かったね。 あっ! マスター 聞こえちゃいました? 聞こえるも何も・・ 見ての通り 他に客なんていないからね。 ・・・はい。どうぞ。 あの・・紅茶は頼んでませんよ。 これは店のおごりさ。 ターニャがこの店に 友達を連れてくるなんて 初めてのことだからね。 ありがとう。マスター。 これ ロシア紅茶ですね。 ああ。ロシアじゃ紅茶にイチゴジャム入れて 飲むんだろ? それ聞いてさっそく真似してみたんだ。 どうだい? うまいかい? はい。ふるさとの味です。 はは。そりゃよかった。 明日からこれ 新メニューにさせてもらうよ。 それじゃ ごゆっくり・・ 私の宝物 見せましょうか? 私が どうしても出せない色・・ 夕焼けの色をした ガラスのペンダントです。 ・・・これは 父の形見なんです。 ロシアでガラス職人をしていた父は この製法を 誰にも伝えないまま 他界してしまいました。 だから私 どうしても夕焼けの赤を作りたいんです。 ほんの一瞬だけ 彼女の目に 涙が浮かんだような気がした。 僕は・・・ 協力するよと言う 頑張ってねと言う 僕に出来ることがあったら 何でも言ってよ。 なんとかして 君の力になりたいんだ。 ありがとうございます。 でも これは私自身の問題ですから・・ 仕事について聞く 好みのタイプを聞く 次のデートに誘う 頑張って。大丈夫。君なら出来るよ。 ありがとうございます。・・・でも不思議ですね。 &主人公&さんにそう言われたら なんだか 本当に出来そうな気がしてきました。 仕事について聞く 好みのタイプを聞く 次のデートに誘う 仕事はとても充実しています。 私には 目標がありますから・・ 誠実な人が好きです。 そして嘘をつく人が嫌いです。 ごめんなさい。ここしばらくはお休みをとれません。 ずっと工房にいると思います。 @S@・・@P@あっ もうこんな時間・・・ @5535@&主人公&さんは 札幌でしたよね。 駅までお送りします。 いや・・僕が送るよ それじゃお言葉に甘えて・・ もう少しお話ししたいな 私 会社の寮に住んでいるんです。 男の人に送ってもらうと 誤解されてしまいます。 私 会社の寮に住んでいるんです。 そこは一応 門限があるので そろそろ帰らないといけないんです。 それじゃ 行きましょうか・・ ・・・・・・・・・・・・ ・・・・・・・・・・・・ 気まずい沈黙が訪れた。 それじゃ 行きましょうか・・ きょうはとても楽しかったです。 それじゃ・・さようなら。 さようなら。 8月5日 朝・・・ 今日も天気は良好だ。 小樽駅前に着いた。 運河工藝館に着いた。 ・・・あれ? あそこにいるのは・・・ あっ! お早うございます。&主人公&さん。 今日も来て下さったんですね。 ガラスが好きなんですか? もちろんそうだよ。 好きなのはガラスじゃなくて・・ それじゃ 今日一日だけ お手伝いして頂けませんか? 実は一緒に働いている女の子が急に来られなくなって それで 困ってたんです。 @S@・・・@P@あの・・お手伝いと言っても お金は出せませんし こんなことお願いするのも ちょっと ずうずうしい話なんですが・・ それじゃお手伝いしようかな 今日はちょっと忙しいから・・ 僕の好きなのはガラスじゃなくて・・ ここに来れば 君に会えるから・・ え・・でも私・・・今日はずっと仕事ですから・・ あっ! もうこんな時間! 遅刻しちゃう・・ それじゃ&主人公&さん。さようなら。 ターニャを引き留める やっぱりやめる ターニャは仕事場に戻ってしまった。 ・・・ちょっと 失敗したかな・・ あっ! もうこんな時間! 遅刻しちゃう・・ それじゃ&主人公&さん。さようなら。 ターニャを引き留める やっぱりやめる あっ! 待って! え? これから時間 とれないかな・・ ごめんなさい。今日はずっと仕事なんです。 でも・・・ 実は今日 一緒に働いている女の子が 急に来られなくなって それで 困ってるんです。 今日一日だけ お手伝いして頂けませんか? @S@・・・@P@あの・・お手伝いと言ってもお金は出せませんし こんなことお願いするのも ちょっと ずうずうしい 話なんですが・・ それじゃお手伝いしようかな 今日はちょっと忙しいから・・ 本当ですか? ありがとうございます。 それじゃ こちらに来て下さい。 そうですよね。変なことお願いしちゃって ごめんなさい。それじゃ私そろそろ工房に行きますね。 ・・・・・・・・・・・・ ・・・・・・・・・・・・ 気まずい沈黙が訪れた。 そうですよね。変なことお願いしちゃって ごめんなさい。それじゃ私そろそろ工房に行きますね。 ターニャは仕事場に戻ってしまった。 ・・・ちょっと 失敗したかな・・ 大きな坩堝(るつぼ)が赤く燃えたぎり 工房内はむわっと蒸し暑い。あの涼しげなガラスが こんな場所で作られるのは なにか意外な感じだ。 すみません。そこの台を ずらしていただけませんか? @5400@・・・助かります。やっぱり男の人は力がありますね。 作業を手伝っていると ターニャはガラスの 製法について説明してくれた。 ガラスの原料は 珪砂(けいさ)という白い砂と ソーダ灰 それに石灰です。これを坩堝で加熱すると 溶けて液体になるのです。 今やっているのは 宙吹きという手法です。 見ての通り 吹き竿に息を吹き込んで ガラスを成型するんですよ。 宙吹きについて 説明しましょうか? ぜひお願いするよ 今は別にいいよ それでは 説明しますね。 これはクローズド・ポットという坩堝(るつぼ)です。 この中に どろどろに煮えたガラスのタネが 入っています。温度は約1400度です。 この坩堝のことを 私たちは『ねこつぼ』って 呼んでいるんですよ。 ねこつぼの中で煮えたガラスは この吹き竿で 巻き取ります。巻き取られたガラスを下玉と呼びます。 下玉が均等に巻き取れるようになるまで だいたい3年ぐらいは かかるんですよ。 その後 下玉を成型します。『なじませる』とか 『なでる』と呼ぶこともあります。 この段階で 色粒・・つまりガラスに色を付けるための 着色料をまぶし付けることもあります。 それから吹き竿に息を吹き込み 下玉を膨らませます。 この行程が一番難しくて よく5年続けて半人前 10年続けてようやく一人前と言われています。 形を整えたら窯入れです。出来上がったガラス製品を 窯に入れてゆっくりと冷やします。 冷えたガラスを磨けば ようやく完成です。 他に何か 聞きたいことはありませんか? ガラスの色について教えて ガラスの歴史について教えて 運河工藝館について教えて ガラス職人になる方法について教えて ・・・・・・・・ ガラスの色は原料である珪砂に金属などを配合して 出します。金を配合するとピンク系の赤に・・ 銅を配合すると 紫がかった赤になります。 私の目指している 夕焼けの赤は セレンを配合した 赤に近いんです。でも夕焼けの あの暖かい色を 再現するためには まだまだ研究が必要なんです。 ガラス工芸の歴史は4000年以上あります。 その発祥はメソポタミア文明ともエジプト文明とも 言われています。 小樽で一番古いガラス工場は明治20年に出来ました。 そこでは漁で使う「浮き玉」を作っていたんです。 でもその後 浮き玉はプラスチックなどに置き換わり 急速に衰退してしまいました。 昭和54年頃 ガラスを素材とした工芸作品が 世界的に盛り上がりを見せました。これは スタジオ・ガラス・ムーブメントと呼ばれています。 小樽でも倒産した浮き玉工場が買い取られて たくさんのガラス工房が生まれました。運河工藝館も そんな機運の中 昭和63年に設立されたんです。 人の養成などを含めたトータルな硝子工芸を 目指している会社です。全社員28人。 ガラス職人は私を入れて3人が働いています。 お客さんは多いときで月に3万人。 1日1000人のお客さんが来る計算になりますね。 デザインなども含めて 自社で作るのが基本です。 実用品を作ると言うよりは どちらかというと アーティスティックな作品づくりを目指しています。 私の場合は 子供の頃から父の仕事を手伝ってきたので 参考にはならないと思いますが このお店は 東京硝子工芸研究所の卒業生が多いですね。 でも2週間ぐらいでやめてしまう方が多いです。 あこがれだけでは続けられない仕事なのかも しれませんね。 @S@・・・@P@特に ないみたいですね。 それでは私 作業を続けます。 そうですか。 それでは私 作業を続けますね。 ・・・・・・・・・・・・ ・・・・・・・・・・・・ 気まずい沈黙が訪れた。 彼女は僕の沈黙を『NO』と解釈したらしい。 そうですか。 それでは私 作業を続けますね。 作業を続けながらもターニャは 自分の生い立ちについて 語り始めた。 私の父はウラジミール・リピンスキーと言います。 地元では有名なガラス職人でした。 研究のため日本を訪れた際 今の工藝館のオーナーと 知り合ったのです。父が亡くなった後もオーナーには すごく良くしてもらっているんですよ。 @S@・・・・@P@あっ!! また失敗です。夕焼けの赤・・・難しいですね。 その後ターニャは 通常の作業の合間を見ながら 何度か夕焼けの赤に挑戦した。しかし全て失敗だった。 &主人公&さん。 そろそろ今日の作業はおしまいです。 お疲れさまでした。本当に助かりました。 今日も夕焼けが綺麗ですね。 初めて父が 夕焼けの赤を完成させた日のこと・・ 私 今でも覚えているんです。 『ターニャ! ついに出せたぞ! これが夕焼けの赤だ!』 父はそう言って大喜びしながら 私に小さな ベネチアン・グラスを見せてくれました。 当時の私には それがどれだけすごいことなのか わかりませんでしたが 出来上がったグラスの見事さと 父の笑顔がうれしくて 一緒に大喜びしました。 私にとって この色は父の笑顔の色なんです。 ・・父が病気で他界して それからしばらくして 家にやってきた母の再婚相手は・・ 写真や手紙や・・父の思い出が残る全てを 母に捨てさせました。ベネチアン・グラスも あの男が床に叩き付けて割りました。 その日 私は家を出ました。 そして 父の思い出が詰まったこの国に来たんです。 知ってますか? ロシア語の苗字は男性と女性で 語尾が変化するんです。 だから私の苗字は 本当は『リピンスカヤ』でした。 でも・・大好きだったお父さんと同じ苗字にしたくて 日本に来たとき 『リピンスキー』に変えました。 今となっては このペンダントと 『リピンスキー』という苗字だけが 父がこの世に生きていた証なんです。 ごめんなさい・・こんなお話 してしまって・・ @5536@お腹 すいてません? エンゼルにでも行きませんか? そうしようか 今日は別の店に行きたいな それじゃ そうしようか。 はい。 エンゼルも悪くないけど 今日は別の店に行きたいな。 君はいつも同じルートを辿っている気がするんだ。 同じ職場で働いて 同じ場所で夕日を見て・・ 同じ場所で夕食をとって・・ それも悪いことじゃないけど 何か新しい物を 作りたいと思ったら ちょっとだけ冒険した方が ヒントは見つかりやすいんじゃないかな・・ そうですね。それじゃ&主人公&さん。 私をどこかへ 連れて行って下さい。 ・・・・・・・・・・・・ ・・・・・・・・・・・・ 僕たちは お互いに黙ったまま歩き出した。 よう! ねぇちゃん。かわいいね。 お友達になりたいなぁ・・ や・・やめてください。 お? 日本語わかるのか? なら話は早い。・・・な? いいだろ? ターニャを守る 様子を見る やめろ! 何だおまえ? 邪魔すんなよ! な? おねぇちゃん・・いいだろ? きゃーー! あ・・ 何だよ。そんな安物・・ 俺とつきあえばいくらでも買ってやるよ。 へん・・何マジになってんだよ。バーカ! おい! 行こうぜ! @S@・・・@P@壊れちゃいましたね。 父の証が・・ 痛・・ 僕は破片を拾い 怪我の手当をするため ターニャを喫茶エンゼルに連れて行った。 喫茶エンゼルに着いた。僕はマスターから救急箱を借り ターニャの怪我を手当した。 私 こっちに来て一生懸命 日本語を勉強しました。 この国に早く溶け込みたかったからです。 でも いくら言葉が上手になっても 髪の色や肌の色を変えることは出来ません。 他の人から見たら 私は永遠に異邦人なんです。 話を聞いて 僕は彼女が一生懸命に「日常」を 守ろうとしている理由を理解した。 彼女にとって 日常のコースを外れることは 「冷たい無理解」にさらされることだったんだ。 ごめんなさい。私 泣いてばかりですね・・ 僕はふと ペンダントの破片に目をやった。 夕焼けの赤の破片と 中に入っていた金のハート・・・ あれ? このハート重ね合わせてあるぞ・・ 僕は注意深く 金で出来たハートを開いてみた。 そこにはロシア語のような文字が書かれている。 ターニャ!! これ・・ あっ!! これは・・・父の字です。 きっと夕焼けの赤の成分表・・ そうですか・・ハートを開いたら・・ 小さい頃から体が弱くて 引っ込み思案だった私に 父はいつも言ってくれました。 『アクトロイ スワヨー セルツェ・・ オープン ユア ハート。心を開いてごらん。』 父の作品が 全てなくなってしまった今でも 父は・・・生きているんですね。 この表をもとに 明日さっそく試してみます。 夕焼けの赤を・・父の笑顔の色を・・・ 今日は本当に ありがとうございました。 私 もう泣きませんよ。 さようなら。&主人公&さん。 さようなら。 小樽駅前に着いた。 運河工藝館に着いた。 さて どこに行こうか・・・ あっ! お早うございます。&主人公&さん。 見て下さい。ようやく出せたんです。夕焼けの赤が・・ おめでとう! ターニャ! ついに夢が叶ったんだね。 はい。&主人公&さんのおかげです。 でも・・・ 何? ここにあるベネチアングラスは 父の残した成分表を もとに 昔 父の作ったグラスの形を再現しただけの ものです。私の作品ではありません。 私はこの色で・・この夕焼けの赤で スズランの花を作ろうと思っています。 スズランの花言葉は『幸福が訪れる』。 持っていると幸福になれるような スズランのアクセサリーを 私は作りたいのです。 そう言うとターニャは 慣れた手つきで バーナーを操り始めた。みるみるうちに 赤いスズランが出来上がってゆく・・・ 出来ました! 夕焼けの赤で作った「赤いスズラン」です。 これが赤いスズランか・・ 可愛らしくて清楚で 暖かみのある作品だ。 スズランの別名は『君影草』・・ 愛しい人の面影を映す花です・・ 私 この赤いスズランを店長に見せてきます。 お店においてもらえたら 素敵ですよね。 うきうきした様子でターニャは走り去っていった。 小さい頃から苦労して 日本に来ても冷たい無理解と 戦いながら・・ようやく掴んだ彼女の夢・・ 父に追い付き 追い越してゆくための第一歩。 成功してほしいな・・僕は心からそう思った。 やがて・・・ 店長に言われました。スズランは赤くないって・・ そんなこと私だってわかっています。 でも 私はどうしても 夕焼けの赤を使いたかった・・ 幸せを呼ぶ花は 暖かな赤い色に咲いて欲しいんです。 でも店長は言いました。もっとわかりやすい商品を 作らないと売れないって・・・ 仕方ないです。また・・頑張ります。 ターニャは&主人公名前&に 赤いスズランを手渡しました。 ・・・気のせいかな? ターニャの顔色が悪いような気がする。 僕は・・・ ターニャを励ます 気分が悪くないか聞く 元気出してよ。ターニャ。 また 次があるじゃない。 はい。私もう 泣きませんよ。 なんか・・顔色悪いみたいだけど 大丈夫? はい。私 大丈夫です。 しかし そう言いながらも彼女は肩で息をしている。 ここ暑いから ちょっと外に出ようよ。 @S@・・・@P@そうですね。 大丈夫? ・・・はぁ・・はぁ・・ 鞄・・・ え? 何? どうしたの? 急に具合が悪くなって・・ 私に任せて。一応 医者だから・・ この人 心臓が悪いみたいね。 鞄の中を探してみて 薬があるはずよ。 あった。 ニトログリセリン舌下錠ね。 これを飲めば とりあえず発作は和らぐわ。 あとは近くの病院へ・・・ ここなら小樽国際病院が近いわね。 ちょっと ここで待ってて! 薬を飲んだにも関わらず 彼女の容態は ますます悪化しているように見える。 ・・・大丈夫かな? この車に彼女を乗せるわ。手伝って。 ごめんね。この車二人乗りなの。 落ち着いたら電話するから あなたの連絡先教えて。 僕 &主人公名前&です。 PHSの番号は 070−6△■◎−×▼○□です。 私 椎名薫。連絡先はここに書いてあるわ。 薫は『研修医』と書かれた名刺を &主人公名前&に手渡しました。 薫の電話番号をPHSに登録しました。 それじゃ また。 よろしくお願いします。 ・・彼女 行きの飛行機の中で席が隣だった人だ。 こんなところで再会するなんて 不思議な縁だな・・ ・・彼女 北海大のベンチで読書をしていた人だ。 こんなところで再会するなんて 不思議な縁だな・・ でも・・彼女 ちょっと素っ気ない感じだったな・・ ターニャの看病に集中していたせい・・なのかな? はい。どうぞ。 その時 部屋に陽子おばさんが入ってきた。 ・・そう言えばおばさん TV局に勤めているし・・ あの話・・してみようかな・・ 僕は陽子おばさんに 赤いスズランを見せ 今日起こった出来事を話した。 ふぅん。そんなことがあったの・@5001@・ 面白いわね。その話。現代の柿右衛門じゃない。 それ テレビで紹介していい? 私 運河工藝館に連絡しておくから あんたはその女の子の容態だけ 気にしてなさい。 &主人公名前&は陽子に 赤いスズランを手渡しました。 もしもし・・椎名です。 運河工藝館のあの子・・ターニャのことだけど 一応 大事をとって入院させたわ。 病名は虚血性心臓病。いわゆる狭心症ね。 激しい運動やストレスによって心筋への血液量が 不足してしまう病気よ。 軽い病気ではないけど それほど深刻でもないわ。 明日あたり お見舞いに行ってあげたら? 小樽国際病院の505号室よ。 はい。いろいろとありがとうございました。 ううん。でも大事に至らなくてよかったわね。 それじゃ さよなら。 &主人公&さんには いろいろとご迷惑を おかけしてしまって・・・ いいんだよ。元気になってよかったね。 そう言うとターニャは こくんと頷き 枕元にあったメモを僕に手渡した。 ターニャの電話番号をPHSに登録しました。 私 夢を見たんです。 子供の頃の私が 赤いスズランを持って お父さんが帰ってくるように祈っている夢・・ ターニャ・・ 薬のせいだろうか・・・ ターニャは眠ってしまったようだ。 僕は病室を後にした。 はい。どうぞ。 その時 部屋に陽子おばさんが入ってきた。 ねぇ! 知ってる? 例の赤いスズラン! 夕方の番組で紹介したんだけど 問い合わせの電話が 鳴りっぱなし・・もの凄い反響よ! で 運河工藝館に連絡したら あっちにも 凄い件数の電話が来たらしくって 急遽製品化が 決まったわ。ほんと 良かったわね! 良かった・・きっとターニャも喜んでるだろうな・・ 僕は陽子おばさんにお礼を言った。 おばさんも嬉しそうに 部屋を出ていった。 お早うございます。&主人公&さん。 ターニャ! もう容態は いいの? 今朝 退院したんです。今日一日 ゆっくり休めって 店長もお休みをくれました。私 ここにいれば &主人公&さんに 会えると思って・・ ターニャ・・ 私 海が見たいんです。 夏の日差しがキラキラ反射している海・・ &主人公&さん。連れて行って下さい。 いいお天気ですね。 きっと私が日本に来てから 一番いいお天気ですよ。 銭函にある喫茶店 樹の部屋・・ 窓の外には青い海が広がっている。 赤いスズランの商品化が難しそうだって聞いた時 私 泣きそうになってしまって・・でも・・ もう泣かないって&主人公&さんと約束したから・・ それで我慢しているうちに急に苦しくなって・・ 涙は 我慢しない方がいいのかもしれませんね。 涙を流しても 決してあきらめないで 夢を持ち続けていればいいんですよね。 私 好きな言葉があるんです。 『たとえ明日 世界の終わりが来るとしても 私は今日 リンゴの樹を植える。』 @S@・・・@P@素敵な言葉ですよね。 私・・私・・ 今は・・悲しい涙じゃないんです。 私 うれしくて・・ 自分たちの作った物が みんなの間に広がって・・ 自分たちの夢を みんなに分けてあげられるなんて・・ 『さよなら』ってロシア語でなんて言うの? 『ダスヴィダーニャ』です。 ダスヴィダーニャ! ターニャ! ダスヴィダーニャ! &主人公&! ダスヴィダーニャ! ダスヴィダーニャ! ・・ダスヴィダーニャ リュビームイ(愛しいひと) あ・・ごめんなさい・・ 先に言っていいですよ。 あの・・・ あ・・ごめんなさい・・同時に喋ってしまいましたね。 ・・・あの・・お先にどうぞ。 私・・・あ・・・ごめんなさい・・ どうぞ先に喋って下さい。 はい。何ですか? あの・・どうしました? え? あの・・どうしたんですか? もう一回最初から話して その話題・・もういいよ いや・・何でもない・・ プレゼントをあげる はい。いいですよ。 ええ。 そうですね。 あ・・ごめんなさい。 それでは・・何を話しましょうか・・ ・・・そうですね。それでは・・ @S@・・・・・@P@そうですか・・ それでは・・何を話しましょうか・・ ・・・あ・・そうだ。 @S@・・・・・@P@そうですか・・そうですよね。 それでは・・何を話しましょうか・・ ・・・あ・・そうだ。 あ・・そうですか・・ 本当に 何でもないなら いいのですが・・ ・・・どこまで話しましたっけ・・あ・・そうだ・・ @S@・・・・・・・@P@そうですか? 本当に 何でもないなら いいのですが・・ ・・・どこまで話しましたっけ・・あ・・そうだ・・ @S@・・・・・・・・・・・・・・・・・ ・・@P@・どこまで話しましたっけ・・あ・・そうだ・・ @S@・・・・・・・・・・・・・・・・・ ・・@P@・どこまで話しましたっけ・・あ・・そうだ・・ え? それ・・頂けるんですか? ありがとうございます。私 大切にしますね。 え? それ・・頂けるんですか? ありがとうございます。 それ・・頂けるんですか? お気持ちは嬉しいです。 でも・・私 もう持ってますから・・ ・・・・・・ごめんなさい。 それ・・頂けるんですか? お気持ちは嬉しいです。 でも・・ごめんなさい。 誰か他の人にあげた方が 喜ばれると思いますよ。 それ・・頂けるんですか? お気持ちは嬉しいです。 でも そんな高価なものを頂くわけにはいきません。 ・・・・・・ごめんなさい。 @S@・・・@P@ごめんなさい。 こんな話 つまらないですよね。 @S@・・・@P@ごめんなさい。 私 変なことを言ってしまったようですね。 @S@・・・・・・・・・・・・・・・@P@・ どうしたんですか? 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えっと・・明日・・明日・・ ごめん! ダメみたい・・ ほんとごめんね。 そっか・・残念。それじゃまた。 もしもし・・&主人公名前&です。 川原さんのお宅ですか? あっ! 私! 鮎だよ! 電話してくれたんだね。ありがとう! うん。それで明日とか・・空いてないかな? えっと・・明日・・明日・・ ごめん! ダメみたい・・ ほんとごめんね。 そっか・・残念。それじゃまた。 ・・・でも まだ会ったこともない人に いきなり電話するのは失礼だよな・・ やっぱりやめておこう。 美瑛から黙って札幌に戻って来ちゃったし・・ 電話するのは ちょっと気まずいな・・ やっぱりやめておこう。 さっき電話があったばっかりだから 今かけたら 変に思われちゃうよな・・ やっぱりやめておこう。 さっき会ったばかりだし・・ 今電話したら きっと変に思われるだろうな・・ やっぱり・・電話するのやめよう・・ さっき会ったばかりだし・・今電話しても きっと葉野香ちゃん戻ってないだろうな・・ もう少ししたら かけてみよう。 はい。桜町です。 もしもし・・&主人公名前&です。 あっ! 元気? ・・・どうしたの? いきなりだけど明日とか・・会えないかな? ・・・あちゃー! ダメ! 予定入れちゃった。 ごめんねぇ・・まぁ またの機会と言うことで・・ そっか・・残念。それじゃまた。 さっき電話して 断られてるから やっぱり 今日はもう かけない方がいいな・・ 家族全員で旅行に来てるわけだから あの家に電話しても 意味がないな・・ よく考えたら 病院の中では携帯やPHSの 使用は禁止されていたっけ・・ 仕方ない・・・電話するのやめよう・・ いらっしゃい・・ 冷やし中華4つ! あー! 今日も暑いね・・ 暑いと言えばウチのクラスのあいつ・・名前忘れたけど きっと暑さでパーになっちまったんだろうな・・ 高校卒業したら自衛隊に入るとか言い出したんだ。 いっくらロボットアニメが好きだからってよ 自衛隊に入って合体ロボでも操縦するつもりかよ? ったく バカだよな・・ @S@・・@P@いらっしゃい・・ 冷やし中華! この平和な時代に 自衛隊はないだろ? やばくない? そういうの? はい。お先4つお待ちどうさま・・ 毎日毎日 ほふく前進とかしてるんだろ? ライフルとか持ってさ・・頭に草とか付けて・・ はい。お後 冷やし中華一丁あがり・・ @S@・・・@P@あっ!! ごめんなさい! うわっ・・ぷはっ! てめぇ!! ほんとごめんね。手が滑っちゃって・・ わざとだろ? チキショー! 外へ出ろ! 弁償しろよ! このジャケット高かったんだぞ! 冷やし中華だって安くないわよ。 なんだと? てめぇ! ままままま・・・青木さん・・ 喧嘩はまずいですわ。 うるせー! この女 ゆるせねぇ! 自衛隊の・・どこが悪いのよ! なんだよ。お前 自衛隊かよ・・ そうよ! 悪い? 俺は平和主義者なんだ。自衛隊なんて嫌いだね。 何よ! 私だって平和主義者よ! じゃぁ何で自衛隊に入ったんだよ。 平和を守るのが自衛隊の仕事なの! 『自衛』って言葉の意味も分かんないの? 考え方の違いってヤツかね・・ 話してもしょうがねぇや・・行くぞ! オデコにナルト付けてるヤツが いばってんじゃないわよ! うるせー! 覚えてろよ! 梢ちゃんたちは 行ってしまった。 僕は・・・ 追いかける ここに残る あーあっ! ひさしぶりに暴れちゃった・・ あれ? あなた・・確か小樽で会ったわよね。 あいつらの連れじゃないの? まぁ・・そうだけど・・ 全然関係ないよ あーあっ! ひさしぶりに暴れちゃった・・ ところであんた・・あいつらの連れじゃないの? まぁ・・そうだけど・・ 全然関係ないよ うそ。一緒に冷やし中華頼んでたくせに・・ まっ 他人のフリしたい気持ちも わかるけどね・・ ところでさぁ・・私まだお腹ぺこぺこなんだけど どっかに食べに行かない? それじゃ 何で追いかけないのよ。 あの男・・あんまり好きじゃないし・・ キミに興味があるから あれれ? なぁにそれ? ・・・まぁいいや。 これからどっかで ご飯食べない? まぁ お友達は選んだ方がいいわね。 ところでさぁ・・私まだお腹ぺこぺこなんだけど どっかに食べに行かない? お詫びのしるし・・って言い方も変だけど 私 おごるわよ。 うん。いいね。 今日はちょっと それじゃこっち・・ @S@・・・@P@あっ! 忘れてた・・ ちょっと ここで待ってて。 あのラーメン屋さんにお金払うの忘れてたから 戻ったんだけど なんか一緒にいたおじさんが 全部払ってくれたんだってさ・・変なの・・ 『ごちそうさま』って言ったら 露骨にいやな顔されちゃった・・うふふっ・・ それじゃ 行こ。 そお? 残念ね。 それじゃまたね。ばいばい。 ・・・・・・・・・・・・ ・・・・・・・・・・・・ 彼女は僕の沈黙を『NO』と解釈したらしい。 ひとつため息を付いて 去って行った。 はい。メット。これ使ってね。 すごく大きなバイクだね。 え? そう? 普通だよ。 後ろに乗って。行くわよ! ここのチャーハン大盛りがすごいんだ。 さっ! 中に入って! はい。チャン大2つ! お待ち! 目の前にどんと置かれた巨大なチャーハン・・ 洗面器で作ったかのようなその量に 僕は圧倒された。 すごいよね。これ。 たった150円増しで量が3倍になるんだから 良心的なお店だよね。 最初は誰でも頼めたんだけど ほらこの量でしょ? あまりにも残す人が多いから お店の人が頭に来て メニューから外しちゃったの・・ でも私は大丈夫。残さないでちゃんと食べるから 今でも特別に注文できるんだ。さぁ! 食べよ。 い・・いただきます。 名前・・まだ言ってなかったっけ? 私 桜町由子。千歳の航空自衛隊 第2航空団 司令部広報室で働いてるわ。 階級は空士長。 いわゆるWAFってやつね。 第2航空団って何? WAFって何? 空士長って何? 北海道でひとつしかない戦闘機を持った部隊よ。 国籍不明機が領空侵犯しないように見張ってるわ。 WAFは Women of Air Forceの略 ・・つまり航空自衛隊の婦人自衛官のことね。 航空自衛隊に入って 最初に与えられる階級が2士。 それから半年ぐらいで1士になるんだ。 で 士長はその上。偉そうな名前の階級だけど だいたい1年半ぐらい航空自衛隊にいると たいていの人は空士長になってるわ。 あなたのことも教えて。 &主人公名前&。東京から来た高校2年生。 今は平岸に住んでる親戚の家に泊まってるんだ。 高2かぁ・・ふぅん。私よりも年下なんだ。 年はいくつなの? 好きな男性のタイプは? 自衛官ってミリタリーマニアが多いの? ハタチ。高校出てすぐに自衛隊に入ったんだ。 そうだなぁ・・部隊の中は年上ばっかりだから 今の好みは年下! ・・てことにしとこうかな? まさかぁ! 今時そんな人 いないよ。 普通のOLと全然変わらない子ばっかりだよ。 私 今 写真に凝ってるんだ。・・これ。 今 すごくいい表情してたよ。 なんか チャーハンと戦ってるみたいな顔。 はい! もう一枚。 カメラって 銃に似ていると思うのよね。 被写体が狙った構図にぴたっと収まった時なんか 『やった!』っていう感じ。 ちょうどライフルで的をずばっと 撃ち抜いた時の感触かな? ライフルって言われても・・・ なんとなくわかるよ。 あ・・そうか! 普通の人はライフルなんて 撃たないもんね。 ・・それじゃなんて言えばいいかな・・ 狩猟者の感覚かな? 無限に続く時の中の『一瞬』を カメラで狩る感覚・・口で言うとわかりにくいけど あなたもやってみればきっと わかると思うな。 ほんと? よかった。それと写真を撮る以外にも カメラってメカとして純粋にかっこいいんだ。 シンプルで機能的だし・・ライカのM3なんて最高よ。 何で自衛隊に入ったの? どこに住んでるの? え? 自衛隊に入った理由? 普通だよ。進路のひとつとして自衛隊があっただけ。 東京の人には そういう感覚ないかもしれないけど 自衛隊って地域に密着してるんだ。 だから千歳みたいに基地のある街では 高校に自衛隊の人が来て説明会やったりしてるんだよ。 私 身体動かすの好きだし 勉強嫌いだったし そんな感じで 結構軽い気持ちで 自衛隊に入ったんだ。 基地の中にある女子寮。独身のうちはみんな 寮に住むんだよ。住所は北海道千歳市平和無番地。 なんかすごいネーミングだよね。 寮の中では パーテーションで区切った部屋を4人で 使ってるんだ。女同士で結構 楽しくやってるよ。 門限はあるの? 電話はどうしてるの? 一応 24時までには戻らなくちゃいけないんだ。 土日でも千歳から出る場合は 一週間前に 行動計画書を提出するの。 海外に行くときなんか 1ヶ月前に渡航申請を 出さなくっちゃいけないんだよ。 でもまぁ・・普通の公務員と違って自衛官は 24時間勤務が基本だからしょうがないんだけどね。 寮に電話は引いてないけど 最近はみんな携帯電話持ってるから平気だよ。 ところでさぁ・・ 私が自衛官だって聞いて どう思った? ちょっと意外だった。 別に・・ そんな感じかなと思った。 ほんと? やったー! そうかぁ・・そうよね。 ふぅん。そうなんだ。 ・・・・・・・・・・・・ ・・・・・・・・・・・・ 気まずい沈黙が訪れた。 WAFの間ではね。自分が自衛官だって言った後の 相手の反応で 女のランクが決まるの。 『え? キミが?』っていう意外そうな反応が最高。 『ふぅーん。』っていう興味なさそうな反応が普通。 『やっぱりね。身体を使う仕事だと思った。』って 言われたら最悪のパターンなんだ。 ごちそうさま。あぁ・・お腹いっぱい。 あれ? &主人公&君 残しちゃったの? さすがにこの量は・・・ それにしてもすごい食欲だね。 え? そう? 普通だよ。 今日はどうもありがとう。 変なヤツと喧嘩して むしゃくしゃしてたけど キミのおかげで元気になったよ。 家 平岸だっけ? 送っていこうか? それじゃ・・お言葉に甘えて いや。ここでいいよ。 OK! 後ろに乗って! うん。わかった。それじゃぁね。 そうだ。連絡先! 教えてよ。 OK! このまま別れようよ 僕たちはお互いの電話番号を教えあった。 由子の電話番号をPHSに登録しました。 サンキュウ! それじゃ ばいばい! それもそうだね。 それじゃ ばいばい! ・・・・・・・・・・・・ ・・・・・・・・・・・・ 彼女は僕の沈黙を『NO』と解釈したらしい。 ひとつため息を付いて 去って行った。 着いたわよ。それじゃ・・ そうだ。連絡先! 教えてよ。 OK! このまま別れようよ 僕たちはお互いの電話番号を教えあった。 由子の電話番号をPHSに登録しました。 サンキュウ! それじゃ ばいばい! それもそうだね。 それじゃ ばいばい! ・・・・・・・・・・・・ ・・・・・・・・・・・・ 彼女は僕の沈黙を『NO』と解釈したらしい。 ひとつため息を付いて 去って行った。 もしもし。私。桜町由子。 覚えてる? ああ。WACの・・ ああ。JAFの・・ ああ。WAFの・・ え? WAC? 惜しいけど違うわ。私 陸上自衛隊じゃないもん。 それじゃ さよなら。 え? JAF? 失礼ね。私 日本自動車連盟じゃないもん。 それじゃ さよなら。 そうそう。覚えててくれたのね。 ところでさ。いきなりなんだけど明日会えない? 私 支笏湖に行きたいんだ。 うん。いいよ。 その日はちょっと・・ 了解。じゃ明日の朝 平岸駅で待ち合わせしましょう。 私 バイクで迎えに行くから・・ それじゃ ばいばい。 そっかー。じゃぁしょうがないね。 私 明日しか空いてないんだ。 それじゃ ばいばい。 @S@・・・@P@なんかずっと黙ってるけど どうしたの? ・・・・・・・・・・・・ ・・・・・・・・・・・・ おはよう。&主人公&君。 おはよう。由子さん。 いいお天気で良かったね。 それじゃ 後ろに乗って! 支笏湖に着いた。 あのね。支笏湖って携帯電話が入るか入らないかの ギリギリのエリアなんだ。だからもし呼集がかかった時 繋がらなかったらどうしようって結構ドキドキなんだ。 呼集について聞く 由子について聞く 自分について聞く 前にも言ったけど 自衛隊は24時間勤務が基本なの。 災害はいつ起こるかわからないし 病院じゃ対処 できないような急患がいつ出るかもわからないから・・ だからそういう場合に備えて24時間準備してるのよ。 何か事件が起こったら 広報の私たちも取材に対応 しなくちゃいけないしね。 バイクとカメラとラッセンの絵が好きで 家族構成は父と母と弟と妹と兄が1人。 蟹座のB型・・・普通でしょ? キミについて どう思ってるかって? うーん。難しいなぁ・・ 嫌いなタイプじゃないよ。特に目が好き。 ちゃんと高2の男の子の目をしてるもん。 最近は若いのに 年寄りくさい目とか いじけた目とか・・そんなのばっかりだから キミみたいな男の子って貴重かもね。 ここって千歳から近いから 時々一人で来るんだ。 友達とジェットスキーやりに来るときもあるし・・ でも来るたびに見えてる景色が違う・・ 自然ってさ・・すごいよね。 自然について聞く 自衛隊について聞く 広報の仕事について聞く あって当たり前だけど 簡単に壊れちゃうもの。 失って初めて その大切さに気付くもの・・ きっと平和と同じよね。 自衛隊に入隊すると 最初の3ヶ月間は婦人教育隊って ところで訓練をするんだ。泥まみれになりながら ほふく前進したり 射撃訓練したり・・ 朝6時に起床して1分以内に集合。点呼。 毛布を1ミリ単位に耳を揃えて重ねなくちゃならなくて それを私たち バームクーヘンって呼んでるんだ。 で きちんとそのバームクーヘンが出来てないと大変。 班長が部屋の中の物ぐちゃぐちゃに荒らして もう一回 整理し直させるの。 これが俗に言う『台風』。 規律も厳しいんだ。髪は耳にかかっちゃいけないしね。 で その訓練が終わると 術科学校があるんだ。 ここはすごく楽しいよ。教育隊で押しつけられていた ものが一気に解放されて みんなして羽を伸ばす感じ。 友達もたくさん出来るし 高校生活の延長みたいな ノリでお酒飲んで騒いだりして・・ あ・・高校生活ではお酒なんて飲まないよね。 で 術科学校が終わると 各部隊に配属されるんだ。 私 メカが好きだから 最初は機上電子整備員に なったんだ。 戦闘機って1機130億円もするんだよ。 それに人命にも関わることだから整備も責任重大。 その分 やりがいがあるんだけどね。 整備の仕事を1年ぐらいやって 機上電子整備の 特技も取ったんだけど 人と接する仕事も やってみたいなぁって思ってて・・ そんな時 たまたま総務のWAFがやめちゃったから それで私 広報になったの。 見学者の案内とか取材の案内とか・・ あと航空祭のポスター作ったり 音楽会を計画したり そういうPR活動がメインね。 毎日違うことがあって すごく楽しいよ。 見学でも幼稚園生や同世代の子やマニアな人まで来て みんながへーっと思って帰ってくれるのが嬉しいんだ。 あっ それと聞いた話なんだけど基地の近くに住んでる お爺さんとお婆さんが 家の上を戦闘機が飛ぶのを見て いつもやかましいって思ってたんだって。 でも基地を見学した後『ああ頑張ってるんだな』って 思ってくれるようになったんだって・・ それ聞いて なんか嬉しかったな・・ 私 旅が好きなんだ。大げさな旅行とかじゃなくて 暇な時にバイク走らせたり バスに乗って 知らない街に降りたりするような そんな旅。 そういう時にさ 絶対に忘れたくないような風景とか 人の表情とかに出会うの・・ だから私 いつもカメラを持ってるわ。 でもコンパクトカメラだと それなりの写真しか 撮れないし 高級カメラだと重くて大きいし・・ そういう意味で私 このコンタックスG1が 一番のお気に入りなんだ。 あっ・・今日はひさしぶりに あそこに行ってみようかな・・ @0041@ねぇ? 苔の洞門って知ってる? うん。知ってるよ。 いや・・知らないな。 それじゃ話が早いわね。行きましょ。 すっごく綺麗な場所だから 東京に帰る前に 見ておくといいよ。行きましょ。 見て! すごいよね。 さっき案内板に書いてあったんだけど ここには30種類の苔があるんだって・・ あ・・私 歩くの速いかな? ごめんね。 訓練の時ってさ 歩幅65センチで歩かされるんだ。 背の低い子なんて大変よ。 だから私 街で私服の女の子見ても 自衛官かどうか すぐに見分けがつくんだ。 異常に歩幅が大きくて きちんと手を振って歩いて 立ち止まると『休め』の体勢を取るのが自衛官。 わかってても つい出ちゃう癖なんだ。 あれ? 息が荒いみたいだけど 大丈夫? ・・うふふっ 若いんだから もっと身体鍛えなきゃ。 苔の洞門から戻ってきた。 汗 かいちゃったね。 近くに温泉があるけど 行ってみる? ぜひ 温泉はちょっと・・ @S@・・・@P@おーい! 聞いてるかーー? ・・・・・・!? 由子さんの声で 僕は我に返った。 汗 かいちゃったね。 近くに温泉があるけど 行ってみる? ぜひ 温泉はちょっと・・ それじゃ レッツ・ゴー! そう? それじゃしょうがないね。 札幌に戻ろ! ここが丸駒温泉旅館。 支笏湖に面した露天風呂が有名なんだよ。 ふぅーーー気持ちいいな・・ 目の前には 支笏湖が広がり その向こうには 不風死岳と樽前山・・ああぁ 来て良かった。 おーい! 元気? え・・あっ・・由子さん・・ そっちは女風呂なのか・・ 僕は・・・ なんて格好してるんだと責める 覗かないでくれと頼む ただドキドキする そんなこと言ったって ここお風呂だもん。 しょうがないじゃない。 え? 覗くなって? 大丈夫! 今 コンタクト外してるから なんにも見えないよ。 ねぇ &主人公&君。聞こえてる? おーい! あのさぁ! 私 そろそろ上がるからね。 そっちはゆっくりしてていいよ。 バイクの前で待ってるからさ・・じゃぁね。 ふぅ・・気持ちよかったね。 それじゃ そろそろ札幌に戻ろ! ねぇ。お腹空かない? ここのカレー屋さん すごくおいしいから 食べて行こうよ。 そうだね 今日はパス そっか。しょうがないよね。 じゃ 平岸に戻ろ! それじゃ。食べよ! ・・・・・・・・・・・・ ・・・・・・・・・・・・ 気まずい沈黙が訪れた。 そっか。しょうがないよね。 じゃ 平岸に戻ろ! ここのお店 変わっててさ 年に2、3回 海外にスパイスの買い出しに行っちゃうの。 その半月の間 お店はずーっとお休み。 商売っ気ないよね。 まぁ それだけ本格的なんだろうけどさ。 お待たせしました。 『ビーフの覚醒』のお客様。 あっ! こっち。 こちら『チキンの虚空』です。 はーい。 『覚醒』とか『虚空』とかって カレーの辛さなんだ。 『覚醒』が一番低くて 『虚空』が一番辛いヤツ。 それじゃ いただきまーす。 いただきます。 僕は カレーを食べてみた。 ・・・・・!! うまい!! 野菜がたっぷり入ったスープカレーだ。 それも薄くスライスされたダイコンやカボチャなど どちらかと言うとカレーに馴染みのない野菜・・ しかしうまい。これは初めての感覚だ。 カレースープも最高だ。しっかり味を取った ビーフコンソメのような深みがある。 確かに辛いが 尖った辛さではなく コクのあるマイルドな辛さだ。 ごろりとしたビーフも柔らかくてうまい。 なんか元気になってくるような味でしょ? 私のもちょっと 食べてみる? それじゃ・・ちょっとだけ・・ 辛そうだし・・いいよ。 僕は 由子さんのカレーを食べてみた。 ・・・・・!! △▼♂♀☆◎●〒§※!!! ・・痛い!! 辛いと言うより 痛い感じだ。 脳天をガンと殴られたような衝撃・・ これは・・辛すぎる。 あははっ・・ちょっと辛すぎた? はい。お水。 ずっと通ってれば だんだん辛さに慣れてくるから いつか平気になるよ。 いつもこの店に来るの? 由子さんそれだけで足りる? そんな辛いの食べて大丈夫なの? トウガラシって身体にいいのよ。 新陳代謝を促して 脂肪を燃焼させる効果があるの。 知り合いの男の人なんか 週に3日ぐらいここに通って 100キロあった体重が80キロになったんですって。 そっか・・残念。 じゃぁ また次の機会にね。 いつもこの店に来るの? 由子さんそれだけで足りる? ・・・・・・・・・・・・ ・・・・・・・・・・・・ 気まずい沈黙が訪れた。 いつもこの店に来るの? 由子さんそれだけで足りる? 普段は千歳だから そうしょっちゅうは来れないけど 札幌に来たときは たいてい寄ってるかも・・ なんか習慣性があるのよね。ここのカレー・・ え? 足りるって・・ああ! 量のこと? 宝来のチャン大 平らげたから 大飯食らいだと 思ってるんでしょ? それは誤解だよ。 あの時は特別。ムシャクシャしてたからね。 食事にも量を楽しむ食事と 味を楽しむ食事があるの。 今回は味を楽しんでるからこれで充分。 もちろん宝来は宝来で おいしいんだけど そのおいしさが かすんじゃうくらいの量だからね。 そう言えばさぁ・・この間 私と大喧嘩した男の子 あれからどうしたかな? 私のせいで冷やし中華が 嫌いになったりしてないといいけどね・・ あの時はついかっとなっちゃったけど まぁ あの人の 言うことも 分からない訳じゃないんだ。 自衛隊っていう組織自体 微妙な立場だから・・ でもね。ああいう風に頭ごなしに否定されると ちょっと ムキになっちゃうんだ。自衛隊の中には 尊敬できる素敵な人がたくさんいるし・・ 批判するのも自由だし それで自衛隊が良くなるなら むしろ歓迎したいくらいよ。でも現状はそれ以前に 自衛隊について 知らな過ぎる人が多いのよね。 自衛隊に入ってよかったことって何? 自衛隊に入って悪かったことって何? 寮に住んでるから お給料がまるまる使えるって ことかな? 公務員だから男女の格差もないし・・ あとよく言われることだけど免許も取れるよ。 運転免許 お茶 お花・・口の悪い人に言わせると 税金使って花嫁修業してるってことになるけど・・ それも全部 例えば米軍との接待とかパーティとかに 必要な技能なんだよ。私たちは『自己研鑽』って 呼んでるけど 技能を得ることはいいことだと思うな。 あと英会話も覚えたわ。私 学校時代の英語は 全然だめだったんだけど こっちで習ったら わりとすんなり覚えられたよ。 あとはやっぱり 他の仕事じゃ絶対出来ないような 経験をしていることかな・・ 月並みな言い方だけど やりがいがあるよ。 うーん・・そうだな・・もてすぎて困る! 笑っちゃう話だけど本当だよ。だって一人の女の子に 対して 男がトラック一台分いるんだもん。 そういうのって善し悪しだよね。 あと・・嫌なことって言ったら・・・ そうだな・・強くなっちゃうことかな? 精神的にも肉体的にも。 やっぱ男の人って なよっとした感じの女の子に 惹かれるんじゃない? 守ってあげたいってタイプ。 そうかもね そんなことないよ でしょ? そう言う意味では損してるよね。 ほんと? 実は私も嫌いなの。 『あーん やだわかんなーい』なんて言う 依存心の強いタイプ。いたら殴っちゃうかも・・ ねぇ。明日さぁ ウチの基地 見学しない? キミにはもっと 私たちのこと知って欲しいんだ。 うん。いいよ 明日はちょっと・・ ほんと? それじゃぁさ。 明日の朝 札幌駅に来てよ。 私 迎えに行くからさ。 そっか・・残念だなぁ。 それじゃ またの機会にね。 ・・・・・・・・・・・・ ・・・・・・・・・・・・ 彼女は僕の沈黙を『NO』と解釈したらしい。 そっか・・残念だなぁ。 それじゃ またの機会にね。 ふぅ・・ごちそうさま。 カレー おいしかったね。 そろそろ帰ろ! それじゃ 平岸まで送るね。後ろに乗って! 今日は楽しかったね。 それじゃまた明日。札幌駅で待ってるよ。 ばいばい。 今日は楽しかったね。 それじゃ ばいばい。 おはよー! 時間ぴったりだね。 それじゃここから汽車で千歳の駅まで行くよ。 ここが航空自衛隊・千歳基地。約2500人の隊員が 働いてるんだ。面積は約1000万平方メートル。 東京ドーム約288個分よ。広いでしょ? 今日は一般的な見学ルートをまわるね。 まずここが広報館。基地の概要なんかを話すわ。 説明を聞きたい? もちろん 別にいいよ それじゃ 説明するね。 大正15年 千歳村民の手で作られた滑走路が この千歳基地のはじまりよ。 現在は F−15J要撃戦闘機 T−4ジェット練習機・U−125A救難捜索機 UH−60J救難ヘリコプター B−747−400特別輸送機などを配備する 北海道最大の航空基地になったわ。 普段の仕事内容は 領空侵犯措置・・ つまり国籍不明機の不法侵入を監視して 退去させる仕事ね。 それと災害派遣・・これは災害地に輸送機で 食料や衣料を運んだり ヘリコプターで遭難者を 救出したりする仕事。 その他 航空輸送や航空救難・航空管制なんかを この基地で行っているわ。 それじゃ省略。 ・・・・・・・・・・・・ ・・・・・・・・・・・・ 彼女は僕の沈黙を『NO』と解釈したらしい。 それじゃ省略。 この後格納庫に行ってF−15Jを見るんだけど 格納庫って ちょっとうるさいから いつもここで説明をやって置くんだ。 F−15Jについての説明を聞きたい? もちろん 別にいいよ それじゃ 説明するね。 F−15Jはアメリカで開発された戦闘機で 全長約19.4メートル。幅は約13.1メートル 高さ約5.1メートル。重さは約12トンあるわ。 速さはだいたいマッハ2.5。 札幌から東京まで17分で行けるのよ。 馬力に換算すると20万馬力。 鉄腕アトム二人分ね。 それじゃ省略。 ・・・・・・・・・・・・ ・・・・・・・・・・・・ 彼女は僕の沈黙を『NO』と解釈したらしい。 それじゃ省略。 それじゃ 格納庫に行きましょ。 ここは格納庫。私たちはハンガーって呼んでるわ。 あそこに見えるのが整備中のF−15J。 展示用じゃなくて 実際に飛んでいる戦闘機なのよ。 ちょっと近づいてみましょ・・ 戦闘機って精密機器の固まりだから熱に弱いの。 だからこうしてエアコンで冷やしながら整備するのよ。 前にも言ったかも知れないけど F−15Jは1機で 130億円するでしょ? だからそれを操縦する パイロットもエリート中のエリートなの。 そして 1機を飛ばすために30人以上の 地上要員が必要になるんだ。・・・ここにいると 作業の邪魔になるから先に進みましょ。 ここが滑走路。奧に見えるのが政府専用機の格納庫。 右に見えるのが管制塔よ。 政府専用機はボーイング747−400型で 通常はこの基地に格納されているわ。 パイロットもスチュワーデスももちろん自衛官よ。 国賓や政府要人を乗せるだけじゃなくて 国際緊急援助活動なんかにも使われているわ。 ここの滑走路からF−15Jが発着するわ。 あ・・ちょうど今 飛び立つみたい。見て! ね? 近くで見ると すごい迫力でしょ? それじゃ 次行くね。 それと左に見えるのが救難隊。 行ってみましょう。 ここが救難隊。レスキュー隊って言った方が わかりやすいかもね。 正面に見えるのがU−125A。 赤外線やレーダーで捜索が出来る最新の飛行機よ。 事故機の捜索や援助 緊急物資の空輸なんかを 仕事にした 『空の救急車』の役目を果たしているわ。 それじゃ 次 行きましょ。 ここが厚生センター。 3億円かけて作られた厚生施設よ。 1Fは売店とトレーニングジム 2FはAVルームやリラクゼーションルーム。 サウナ付きの浴場もあるわ。 日用品の買い物なんかは たいていここで 済ませちゃう感じね。 さて 次は食堂に案内するわ。 ここが食堂。私が一番よく利用する施設ね。 メニューは日替わりで 献立は選べないんだ。 でも自衛官はタダだし 結構 おいしいんだよ。 ボリュームもあって 全部食べると3000キロ カロリー! ちょっと多いけど その分身体を 動かしてるから平気だよ。 それと 月に一度 誕生献立ってのがあるんだ。 これはその月に生まれた人のお誕生日をまとめて 祝う豪華なメニューなの。 ちなみに今月はステーキ。 私 今から楽しみにしてるんだ。 さて そろそろここ出るね。 ここが女子寮。もちろん男子禁制だから 内部は案内できないよ。 @S@・・@P@ほんとは部屋に飾ってあるラッセンの絵 見せてあげたかったんだけどね。 さて! 次! ここは隊員クラブ。 基地内で唯一 お酒を飲める場所だよ。 でもさ・・仕事で一緒の人たちと プライベートまで 一緒なのって ちょっとつらいでしょ? だから私は たいてい千歳の街で飲んでるわ。 @S@・・@P@とまぁ・・とりあえず こんな感じかな? これでなんとなく 自衛隊のことわかったでしょ? そうだね。 もっと見たいな それじゃ 見学はおしまい。 私 札幌駅まで送るね。 基地の奧に 宇宙怪獣をやっつけるための 超電磁粒子砲があるんだけど 残念ながら 部外者には見せられないの・・ ということで 見学はおしまい。 私 札幌駅まで送るね。 ・・・・・・・・・・・・ @S@・・・@P@ねぇ・・無口なの? それともちゃんと聞いてないの? ・・・・・・・・・・・・ それじゃ 見学はおしまい。 私 札幌駅まで送るね。 仕事 忙しくなってきたから これからしばらく 会えなくなるかも・・時間が空いたら電話するよ。 それじゃ。ばいばい。 もしもーし。桜町でーす! あははははは! 元気? 突然だけどさぁ・・今から会えない? 私 ススキノにいるんだけどさ・・・ うん。いいよ。 今はちょっと・・ OK! それじゃ 100数える間に来てね。 1・2・3・4・5・・・・・ そっかー! じゃ また今度ね。ばいばーい。 ・・・・・・・・・・・・ ・・・・・・・・・・・・ 気まずい沈黙が訪れた。 そっかー! じゃ また今度ね。ばいばい。 由子さん! 大丈夫? @S@・・・@P@97・98・99・100!! すごーい! 間に合ったね。 私 うれしいなぁ。 由子さん・・酔っぱらってるの? 由子さん・・泣いてるの? 酔っぱらってなんて・・・いません! ただお酒と 戯れているんです。 ささっ! 社長! もう一軒! 泣いてなんて・・・いません! ただ悲しみを 見つめているんです。 ささっ! 社長! もう一軒! とにかく ここに座ってたら邪魔になるから ほら! 立って! え? ここ・・どこ? キュービック! キューブリック? ああ・・2001年ね。 馬鹿なこと言ってないで ほら! 中に入って! すすきの駅近くの喫茶店・キュービック。 泥酔した由子さんを なんとかここまで運んできた。 今日は とってもおめでたい日なんだよ。 私の上官と 部下の結婚式! だからほら。私 お洒落してきましたー。 知ってる? 女性自衛官が男性自衛官と結婚する 確率は なんと90%! ほとんどが営内恋愛なの。 それだけ 出会いが少ないのかしらね。 由子さん。気分はどう? 由子さんは営内恋愛してるの? 気分? 最高よ。 気持ちよく酔っぱらってるし・・ 世話を焼いてくれる男の子もいるし・・ 嫌なことなんて 忘れちゃうくらい ・・・最高の気分なんだから・・ してた! ・・・片思いだったけどね。 でも もう終わっちゃった。 私の・・初恋の話 してあげるね。 私が10歳の頃 お父さんの運転していた車が 山道でエンストしちゃったんだ。 外は猛吹雪。歩くわけにもいかなくて お父さんとお兄さんと私と・・ 三人して 途方に暮れていたわ。 そのうちお腹もすいてきて どんどん寒くなってきて・・ その時 クラクションで鳴らしたSOSを聞きつけて 自衛隊のジープが助けに来てくれたの。 香月さんっていう 若い隊員さんだった。 彼は私たちに暖かい毛布と温かいココアを差し出して 自分はお父さんの車を修理してくれた。 吹雪の中・・汗だくになって・・ @S@・・@P@淡いあこがれだったんだろうな・・ 子供心にも私 この人のお嫁さんになりたいって そう思ったんだ。 それから8年たって 私は自衛隊に入った。 @0042@そして彼と再会したの。 香月さんは曹長になっていたわ。 涙が出るくらい嬉しかった。 でも 彼にはその気持ちを伝えられなかった。 私のこと 覚えている感じじゃなかったし・・ 上官としての香月曹長は やっぱり素敵な人だった。 でも年も離れてるし きっといつか 別の人生を 歩いてゆくんだろうなって そう思ってたの・・ でもね! 聞いてよ! 彼が結婚した相手は19歳! 私の後輩なのよ! 彼女も すごくいい子だから 『おめでとう! 幸せにね。』って 心からそう思ったし・・二人にもそう言ったし・・ でも・・私の心はどうなっちゃうのよ? ずっとずっと・・誰にも言えないまま 誰にも気付かれないまま消えちゃった私の心は? 登場人物が みんな善人だから困っちゃうのよ。 一人ぐらい悪人がいたら そいつのせいに 出来るのに・・ シンデレラのお話って有名だけど あそこに出てきた「意地悪なお姉さん」・・ 彼女だって女だし ひょっとしたら シンデレラよりずっと王子様のこと 好きだったかもしれないじゃない? 意地悪って決めつけられてるけど そう思ってるのは物語の作者だけで 実は すごくいい人だったかもしれないじゃない? おとぎ話ですら そんなに残酷なんだから 現実の物語は きっと もっと厳しいんだよね。 ・・@4830@・ねぇ? &主人公&君 飲んでる? コ・・コーヒーなら 飲んでるけど・・ 今日は朝までつきあってもらうわよ! え・・でも由子さん・・・ 朝まで・・@4831@つきあって・・・ あれ? 由子さん? 朝まで営業している喫茶店で 僕はずっと 由子さんの寝顔を見ていた。 少し眠かったけど ここで眠ってしまったら 由子さんが 消えてしまいそうな気がして・・ 朝までずっと 由子さんの寝顔を見ていた。 おはよう。由子さん。朝だよ。 僕は まだお酒の抜けていない由子さんを 駅まで送って それからローズヒルに戻った。 ・・・結局 徹夜しちゃったな・・ もしもし。桜町です。 夕べはごめんね。 あのさ・・明日 休みが取れたんだけど 二人で ツーリングに行かない? 私 積丹の海が見たいんだ。 うん。いいね。 明日はちょっと・・ それじゃ 明日の朝 平岸駅に迎えに行くね。 ばいばい。 そっかー。じゃ しょうがないね。 また電話するよ。それじゃ ばいばい。 ・・・・・・・・・・・・ ・・・・・・・・・・・・ 気まずい沈黙が訪れた。 そっかー。じゃ しょうがないね。 また電話するよ。それじゃ ばいばい。 おはよう。&主人公&君。 おはよう。由子さん。 いいお天気で良かったね。 それじゃ 後ろに乗って! あそこに見える女郎子岩には @5635@悲しい伝説があるんだ。 旅立つ恋人を追いかけて 波に飲まれてしまった娘が 亡くなった後も 岩に化身して沖を見つめてるって・・ そんな風に純粋に恋できるのって ちょっと うらやましい気もするけど・・ 私はそんなに気が長くないわ。 ねぇ知ってる? ここってウニ丼の元祖なんだよ。 ご飯がこんなにおいしいのは きっと私が 失恋のショックから立ち直ってる証拠だよね。 ねぇ。またさ・・札幌に来てよ。 もう一度 始めてみたいんだ。 ・・え? 何を? 恋愛。 あ・・ ・・・ごめん! タイミング悪かったね。 うん。先に喋っていいよ。 あのさ・・・ ・・・ごめん! 同時に喋っちゃったね。 うん。先に喋っていいよ。 でさぁ!! ・・・あ・・ごめん! なんか・・タイミング悪いよね。 うん。先に喋っていいよ。 え? なに? 何よぉ? ん!? ねぇちょっと! 私 喋ってるのよ! で・・どうしたの? もう一回最初から話して その話題・・もういいよ いや・・何でもない・・ プレゼントをあげる まぁ いいけど? まぁ・・ いいけど? @S@・・・・・@P@そんな風に言う? まぁ・・しょうがないか・・ それじゃ・・何話そうかな・・あ・・そうそう・・ 何よ! ちゃんと聞きなさいよ! でもまぁ・・しょうがないか・・ それじゃ・・何話そうかな・・あ・・そうそう・・ 頭来た! 人の話 ちゃんと聞きなさいよ! でもまぁ・・しょうがないのかな・・高校生だし・・ それじゃ・・何話そうかな・・あ・・そうそう・・ 何よぉ・・ちょっと・・ どこまで話したか 忘れちゃったじゃない・・ えーと・・何だっけ・・あ・・そうそう・・ そういうのやめてくれないかな? どこまで話したか 忘れちゃったじゃない・・ えーと・・何だっけ・・あ・・そうそう・・ @S@・・・・・・・・・@P@変なの!! 私 何話してたんだっけ・・あ・・そうそう・・ @S@・・・・・・・・・@P@変なの!! 私 何話してたんだっけ・・あ・・そうそう・・ え? プレゼント? 私に? サンキュウ! ありがと! 私それ 欲しかったんだ。 え? プレゼント? 私に? せっかくだから もらっておこうかな・・ ありがとう。 え? それってプレゼント? でもなぁ・・私 それ持ってるんだ。 誰か他の人に あげるといいよ。 え? それってプレゼント? でもなぁ・・私 そういうの趣味じゃないからなぁ・・ 誰か他の人に あげるといいよ。 え? プレゼント? 私に? でもなぁ・・それって高いんでしょ? 悪いけど 貰えないよ。 @S@・・・@P@なんかずっと黙ってるけど どうしたの? @S@・・・@P@ねぇ・・無口なの? それともちゃんと聞いてないの? @S@・・・@P@おーい! 聞いてるかーー? 今回の旅には ひとつの目的があった。 札幌は今 ホワイト・イルミネーションの 真っ最中だ。そして・・・ @5900@大晦日の夜・・           @5901@イルミネーション・カウントダウンで @5902@年越しのKissをした恋人たちは  @5903@永遠の幸せが約束されるという・・・ こういう伝説は 恐らくあちこちにあるものだろう。 伝説の通り 幸せになったカップルもいるだろうし きっと そうならなかったカップルもいるだろう。 でも僕は信じてみたかった。 大好きな女の子と離れて暮らしていて・・・ だからこそ 信じられる何かが 欲しかったのかもしれない。 おひさしぶりです。 夏に会ったときよりも ずっと逞しくなりましたね。 ターニャも綺麗になったね 具体的にどこが逞しくなった? @S@・・@P@うふふ・・お世辞も上手になったみたいですね。 @S@・・・@P@具体的にと言われると・・困るんですけど・@5004@・ 何となく以前よりも はつらつとした感じがします。 そろそろ列車の時間ですね。 駅に行きましょう・・ &主人公&さんと一緒に作った赤いスズラン・・ おかげさまで 今でも順調に売れているんですよ。 今までは どちらかというと形の決まっているものを 加工する仕事が多かったんですけど あれ以来 デザインの仕事も 任されるようになったんです。 クリスマスのオーナメントや ちょっとした アクセサリーを自分の好きな色と形で作ってゆく・・ それは すごくやりがいのある仕事です。 最近は体調もいいんですよ。・・不思議ですよね。 あの頃と同じ環境で 同じ生活をしているのに・・ 安心したよ でも油断は禁物だよ 気持ちが変わったんじゃないかな? はい。・・その節は いろいろとご迷惑を おかけしてしまって・・・ @S@・・・@P@そうですね。心臓病には 今のところ 特効薬がないですから 無理をせずに この病気と 付き合っていくしかないですね。 そうかもしれませんね。 私の場合 ストレスが原因で発作が起こるので 今まではそれを避けることしか考えていませんでした。 でも 気持ちを切り替えて 毎日を楽しく過ごせば きっとストレスの方から 私を避けてくれますよね。 病気の特効薬は 笑顔なのかもしれません。 もっとお話ししたかったけど・・ そろそろ駅に着きますね。日本の鉄道は 優秀です。 ダスヴィダーニャ! ・・覚えてますか? さよならという意味の ロシア語です。 また お会いできるといいですね。 もしよかったら・・・電話して下さい。 部屋に戻った。 イルミネーション・カウントダウンが行われる 大晦日まで あと三日しかない。 その間 誰とどのように過ごすのか・・ これは結構 重要な問題だ。 まず明日のことを考えよう。 明日デートに誘いたいのは・・・ もちろんターニャだ。 いや・・そうじゃなくて・・ お早うございます。夕べはよく眠れましたか? ぐっすり眠ったよ。 実はあんまり・・ 睡眠は生活の基本ですもんね。 それじゃ そろそろ行きましょうか・・ 私もあんまり 眠れなかったんです。 なんか いろんなことを考えてしまって・@5005@・ お祭りの前の日の 子供みたいですよね。 それじゃ そろそろ行きましょうか・・ ・・・・・・・・・・・・ ・・・・・・・・・・・・ 気まずい沈黙が訪れた。 それじゃ そろそろ行きましょうか・・ 函館駅前に着いた。 &主人公&さんは 函館 初めてですか? うん。初めてだよ 前に何度か・・ 実は私も初めてなんです。 北海道に来て もう何年も経つのに ・・・そんなことじゃ ダメですよね。 こんなお天気のいい日は 外に出て 普段と違うことを やってみなくちゃ・・ 知らない街は これから訪ねる街 知らない道は これからひらく道・・ですよね。 それじゃ 私のこと 案内して下さいね。 ・・・・・・・・・・・・ ・・・・・・・・・・・・ 気まずい沈黙が訪れた。 @S@・・・@P@ごめんなさい。 私 変なこと言ってしまったようですね。 ・・・・・・・・・・・・ これから どこに行きますか? ここが函館の朝市ですね。 行ってみましょうか・・ 初めて小樽の市場に来たとき・・ 並んでいる品物の種類と量の多さに驚きました。 それを見て 私は 日本の豊かさを感じたんです。 @S@・・@P@でもこの市場は あの時見た小樽の市場よりも ずっと大きくて 賑やかですね。 そうだね。 でも今の日本は不況だし・・ はい。高いビルは政府や企業の豊かさですし 高級な乗用車は 一部のお金持ちの豊かさです。 でも市場の豊かさは 国民一人一人の豊かさですよね。 でも 貧しくはありませんよね。 ・・・・・・・・・・・・ ・・・・・・・・・・・・ 気まずい沈黙が訪れた。 @S@・・・@P@ごめんなさい。 私 変なこと言ってしまったようですね。 ・・・・・・・・・・・・ 次は どこに行きますか? そろそろ・・日が暮れてきましたね・・ &主人公&さん。函館山の夜景・・見に行きませんか? そうだね。 このお店 素敵ですね。 行ってみましょうか・・ 自然をテーマにした雑貨屋さんみたいですね@5006@。 このアンモナイトの化石・・シンプルで・・ とても美しい形だと思いませんか? 本当だね。 ただの貝だよ ターニャの方が綺麗だよ 私 時々思うんです。どんなに優れたアーティストでも この自然の造形物の美しさを 超えることは 出来ないんじゃないかって・・ そうですね。ただの貝です。 でも・・ただの貝なのに こんなに美しいんです。 私 時々思うんです。どんなに優れたアーティストでも この自然の造形物の美しさを 超えることは 出来ないんじゃないかって・・ あ・・ありがとうございます。 ・・でも アンモナイトと比べられても・・ ・・・・・ごめんなさい。 ・・・・・・・・・・・・ ・・・・・・・・・・・・ 気まずい沈黙が訪れた。 @S@・・・@P@ごめんなさい。 私 変なこと言ってしまったようですね。 ・・・・・・・・・・・・ 次は どこに行きますか? そろそろ・・日が暮れてきましたね・・ &主人公&さん。函館山の夜景・・見に行きませんか? そうだね。 &主人公&さんといると 暖かい気持ちになります。 ・・ずっと昔に・・感じていた気持ち・・ 今ではもう・・忘れかけていた気持ち・・ あの・・・私・・ @S@・・@P@あっ・・・・・・・・・ ・・・・・・ごめんなさい。 この路面電車のように・・ 決まったルートを往復するだけの毎日・・ そんな私に @5002@&主人公&さんは 新しい風を 吹き込んでくれました。 ・・・私 あれから泣いてないんですよ。 次はベイエリアですね。 ・・・函館は 素敵な街です。 次は元町ですね。 ・・・函館は 素敵な街です。 次は湯の川温泉ですね。 ・・・函館は 素敵な街です。 次は五稜郭ですね。 ・・・函館は 素敵な街です。 古い港街ですね。小樽の街に 少し似ています。 私の育ったナホトカの街も・・同じ匂いがしました。 あそこに グラススタジオがありますね。 ちょっとだけ・・寄ってもいいですか? もちろん 僕はちょっと・・ そうですね。せっかくのお休みなのに 見たら仕事のこと 思い出しちゃいますよね。 それでは どこに行きましょうか・・ ありがとうございます。 それでは 行きましょうか・・ ・・・・・・・・・・・・ ・・・・・・・・・・・・ 気まずい沈黙が訪れた。 そうですね。せっかくのお休みなのに 見たら仕事のこと 思い出しちゃいますよね。 それでは どこに行きましょうか・・ 素敵な作品がたくさんありますね。 @5007@特にこの花瓶・・素晴らしいです。 すごく繊細で・・それでいて力強さを持った花瓶・・ 私もいつか・・こんな作品を作りたいです。 でも・・あと何年かかるでしょうね・・ 大丈夫。自信を持って 本当に綺麗だね @S@・・・@P@ふしぎですね。&主人公&さんにそう言われたら なんだか 自信が湧いてきました。 目標を持つことって いいことですよね。 はい。作った方の情熱と愛情を感じます。 次は どこに行きますか? そろそろ・・日が暮れてきましたね・・ &主人公&さん。函館山の夜景・・見に行きませんか? そうだね。 ここは・・温泉ですね。 日帰り入浴・・・したいですか? うん やっぱりやめようか・・ そうですね。 ・・・実は私 共同浴場は ちょっと苦手なんです。 それでは どこに行きますか? わかりました。 それでは 行きましょうか・・ ・・・・・・・・・・・・ ・・・・・・・・・・・・ 気まずい沈黙が訪れた。 @S@・・・・・・・・・・・・・・・・・・ @P@どうしたんですか? さっきから ずっと黙ってますよ? 僕はちょっと迷っていた。 ターニャは温泉に入りたくないような表情だ。 ・・・さて どうしようか? 温泉に入る やっぱりやめる そうですね。 ・・・実は私 共同浴場は ちょっと苦手なんです。 それでは どこに行きますか? わかりました。 それでは 行きましょうか・・ ホテル平成館の男湯・・ 檜のいい香りがする。結構 広いな・・ 旅の疲れが 癒されてゆく感じだ。 確かここって 露天風呂が名物だったっけな・・ ちょっと 行ってみようかな・・ 最上階にある展望露天風呂・・ うん。いい眺めだ。湯加減もちょうどいい。 来て良かったな・・ さて・・そろそろ上がるか・・ いいお湯でした。 実は私 共同浴場は ちょっと苦手だったんです。 でもこんなに広いお風呂なら また来たいですね。 素敵な場所 教えてくれて ありがとうございます。 次は どこに行きましょうか? そろそろ・・日が暮れてきましたね・・ &主人公&さん。函館山の夜景・・見に行きませんか? そうだね。 ガイドブックに書いてあるんですけど この近くにカチューシャという名前の ロシア料理のお店があるみたいです。 &主人公&さん。ちょっとだけ・・ 寄らせて下さいね。 家を出て 日本に来たとき・・ 私は祖国を捨てたつもりでした。 ・・でも そんなこと無理なんですよね。 街を歩いていても こういうお店があると つい足が向いてしまいます。 ・・・行きましょうか・・ ここの紅茶・・とてもおいしいですね。 寒い季節・・@5003@家に帰ると いつも母がいれてくれた あったかい家庭の味・・ でも私 エンゼルの紅茶も好きなんですよ。 見知らぬ国に来て 初めて味わった あったかい優しさの味・・ どちらの紅茶も とてもおいしいです。 二つの祖国を持つことも そんなに悪いことでは ないのかもしれませんね。 @S@・・@P@そろそろ 行きましょうか・・ そろそろ・・日が暮れてきましたね・・ &主人公&さん。函館山の夜景・・見に行きませんか? そうだね。 @S@・・・@P@こんな綺麗な夜景・・ 私 初めて見ました・・ これが函館の夜景なんですね。 離れてから 初めて見えてくるものってあるんですね。 この夜景の美しさも・・祖国の思い出も・・ 父と 母の思いやりも・・ @S@・・・@P@私 いつかロシアに戻ろうと思います。 両親に会って きちんと事情を話して・・ それでもう一度 日本に帰ってきます。 いつまでも過去を引きずっていたら 未来は切り開いてはいけませんから・・ 離れてから 初めて見えてくるもの・・ もう一つは 私の心でした。 ・・・・・・・・・・・・・・ ・・・・・・・・・・・・・・ @S@・・・@P@会いたくて・・でも会えなくて・・ 苦しくて・・切ない気持ち・・ ・・・・・・・・・・・・・・ ・・・・・・・・・・・・・・ ・・・・・・・・・・・・・・ ・・・・・・・・・・・・・・ @S@・・・・・・・・・・・・・・ ・・・・・・・・・・・・・・ @P@・・私は あなたが好きです。 日本は 素晴らしい国ですね。 ・・・美しくて あったかい国です。 僕はターニャが好きだ。 ターニャ僕のことどう思ってる? 寒いね。そろそろ帰ろうか? @S@・・・@P@え? @S@・・・・・・・・・・・・・・・・・・ ・・・・・@P@・ごめんなさい・・・・・・ 今はまだ・・・何も言えません。 @S@・・・@P@寒くなってきましたね? そろそろ帰りましょうか・・ @S@・・・@P@え? @S@・・・・・・・・・・・・・・・・・・ ・・・・・@P@・ごめんなさい・・・・・・ 今はまだ・・・何も言えません。 @S@・・・@P@寒くなってきましたね? そろそろ帰りましょうか・・ @S@・・・@P@そうですね。 @S@・・・@P@寒くなってきましたね? そろそろ帰りましょうか・・ ターニャと別れて 書斎に戻った。 イルミネーション・カウントダウンが行われる 大晦日まで あと二日! 明日デートに誘いたいのは・・・ もちろんターニャだ。 いや・・そうじゃなくて・・ 明日は一緒に札幌の街を歩きたい。 明日は一緒に函館に行きたい。 よし! まずは電話してみよう。 さてこれから どうしようかな・・ さてこれから どうしようかな・・ さてこれから どうしようかな・・ はい。 もしもし・・&主人公名前&です。 @S@・・・@P@あっ・・今晩は。 今日はとても 楽しかったです。 うん。それでまた明日 函館に 行こうかって 思ってたんだけど・・・ うん。それでまた明日 札幌に 行こうかって 思ってたんだけど・・・ はい。行きます。 ・・・ほんとはずっと 電話 待ってたんです。 うん。それじゃ明日の朝 札幌駅で・・ 楽しみにしています。 それでは おやすみなさい。 お早うございます。夕べはよく眠れましたか? ぐっすり眠ったよ。 実はあんまり・・ 睡眠は生活の基本ですもんね。 それじゃ そろそろ行きましょうか・・ 私もあんまり 眠れなかったんです。 なんか いろんなことを考えてしまって・@5005@・ お祭りの前の日の 子供みたいですよね。 それじゃ そろそろ行きましょうか・・ 紅茶の店アッサム・・こんな寒い日は あったかい紅茶が飲みたくなりますね@5008@。 中に入りましょうか・・・ エンゼルのマスターが出してくれたロシア紅茶・・ あれ お店の新メニューになったんです。 結構 好評みたいですよ。 私 マスターに感謝しているんです。 マスターがいたから 私は この国を 好きになりました。 そして&主人公&さんにも・・ &主人公&さんがいたから 私はこの国で ずっと頑張っていこうって決めたんです。 道庁は夏に一回だけ 来たことがありますよ。 あの時は 池にカルガモがいました。 知ってましたか? カルガモは本来 渡り鳥では ないんですけど 北海道のカルガモは 冬の間 もっと暖かい場所に渡るんですよ。 @S@・・@P@あんな小さな身体の いったいどこに 海を渡る力があるんでしょうね・・ ねぇ&主人公&さん。もしも人間に羽根があったら 国境なんか 関係なくなっちゃうと思いませんか? そうだね でも実際には羽根がないし・・ 今だって関係ないよ 渡り鳥みたいに 国境を越えて自由に空を飛んで・・ それはとても 楽しい想像ですね。 私の背中に羽根があったら・・ ・・・ひょっとして 東京まで 飛んで行ってしまうかもしれませんよ。 そうですね。・・空想に過ぎないことですよね@4822@。 でも空を飛ぶ空想から 飛行機が生まれたとしたら・・ 人間の空想も 捨てたものじゃないって思うんです。 @S@・・・@P@そうかもしれません@0063@。 いえ! そうですよね。 私は今まで 気にしすぎていたのかもしれません。 ・・国境のこととか 肌の色のこととか・・ そうですよね。国境だって昔の人たちが決めた 単なる 約束事に過ぎませんよね。 どこで生まれても どこで育っても 私は私なんですよね。 ・・・・・・・・・・・・ ・・・・・・・・・・・・ 気まずい沈黙が訪れた。 @S@・・@P@ちょっと寒くなってきましたね。 次はどこに行きましょうか・・ 明治時代 この時計台を作った人たちの名前は あまり知られていませんよね。 でも時計台は それから百年以上たった今でも 札幌のシンボルとして みんなに愛されています。 ・・・素敵なことですよね。 百年前の人たちの 生きてきた証が こうして 今も時を刻んでいるんですね。 私の作品・@5009@・私が死んだ後も こんな風に 残っているといいですね。 ずっと大切にするよ 死んだ後のことなんて考えちゃダメだ。 きっと大丈夫だよ 私の作品・@5999@・私が死んだ後も こんな風に 残っているといいですね。 死んだ後のことなんて考えちゃダメだ。 きっと大丈夫だよ そうですよね。&主人公&さんは私の作品を 最初に評価して下さった方ですもんね。 あの花瓶 大事に使って下さいね。 あっ! ・・ごめんなさい@4823@。 別に 死にたいとか思っているわけじゃないですし 今の所 死ぬような予感もないですよ。 ただ 限られた私の寿命よりも もっと長く愛される そんな作品を作りたいって そう思っただけなんです。 ・・私の伝え方が まずかったみたいですね。 @S@・・・@P@でも うれしかったですよ。 はい! 私 がんばります。 ・・・・・・・・・・・・ ・・・・・・・・・・・・ 気まずい沈黙が訪れた。 @S@・・・@P@ごめんなさい。 私 変なこと言ってしまったようですね。 ・・・・・・・・・・・・ @S@・・@P@ちょっと寒くなってきましたね。 次はどこに行きましょうか・・ 1階はゲームセンター・・2階はカラオケですね。 ・・・いいですよ。お付き合いします。 どちらに行きたいですか? それじゃゲーセンに行こうか? それじゃカラオケに行こうか? はい。私 歌います。 はい。そうしましょうか・・ ・・・・・・・・・・・・ ・・・・・・・・・・・・ 気まずい沈黙が訪れた。 @S@・・・・・・・・・・・・・・・・・・ @P@どうしたんですか? さっきから ずっと黙ってますよ? 僕はちょっと迷っていた。 ターニャはどっちが好きなんだろう? ゲーセン カラオケ はい。私 歌います。 はい。そうしましょうか・・ 須貝ビル1階のゲームセンターだ。 UFOキャッチャー クイズ シューティングゲームなどの筐体がある。 さて 何から遊ぼうか・・・ UFOキャッチャー クイズ シューティングゲーム 外に出る そろそろ ここ出ようか? そうですね。出ましょうか? 次は何のゲームで遊びますか? 可愛らしいヌイグルミが たくさんありますね。 特にあの天使のヌイグルミ・・ 夢があって素晴らしいです。 UFOキャッチャーの操作説明を見ますか? はい いいえ 取りましたね。すごいです。 ぱんだジェルをあげますか? はい いいえ えんジェルをあげますか? はい いいえ みみジェルをあげますか? はい いいえ もちジェルをあげますか? はい いいえ うるふジェルをあげますか? はい いいえ でぶジェルをあげますか? はい いいえ 頂けるのですか? ありがとうございます。 残念でしたね・・でも次があります。 次は何のゲームで遊びますか? さて どうしようか・・ @S@・・@P@クイズですか? 自信ないですけど やってみましょうか・・ 手加減して頂けたとしても 勝つと嬉しいですね。 強いですね・・負けてしまいました。 次は何のゲームで遊びますか? さて どうしようか・・ シューティングゲームですか? 楽しそうですね。私 応援します。 ハイスコアーが出ましたよ。すごいですね。 びっくりしました。&主人公&さん お上手ですね。 きっとゲームが難しすぎるんですね。 次は何のゲームで遊びますか? さて どうしようか・・ お先に歌って下さい。何にしますか? さて 何を歌おうか・・ 歌う曲目を選んで下さい MOVE ON ひこうき雲 したっけ わたしまけましたわ 歌う曲目を選んで下さい MOVE ON ひこうき雲 したっけ とっても素敵な歌でした。 点数もいいようですね。 点数は悪いみたいですけど・・歌は素敵でしたよ。 次は私の番ですね。 『タイクツとユウウツ』という歌をお願いします。 @S@・・@P@いい点数が出たみたいですね。 @S@・・@P@やはり歌は難しいです。 そろそろ ここ出ようか? そうですね。出ましょうか? ここ 喫茶店ですね? 長く歩いていたので ちょうど良かったです。 ガラス・・割れちゃったみたいですね@4824@。 ・・私が昔 父の大切な作品を割ってしまったとき 父は こう言ってくれました。 本当の美しさは 常に死を内在させているものだ。 花は散るからこそ・・人は老いるからこそ・・ ガラスは割れるからこそ 美しいんだって・・ 命が限られているからこそ それを大切に思う気持ちも 増してゆくのかもしれませんね。 珪砂という砂から生まれたガラスは 割れて再び 砂に戻ります。 人は・・どこに帰って行くのでしょうね・・ 私 ここ 初めて来ました。 楽しそうな所ですね。 急激な運動は しない方がいいんですけど でも 水に入るだけなら 大丈夫ですね。 行きましょう。 @S@・・@P@ごめんなさい。待ちましたか? @S@・・・@P@水着を着たのなんて 何年ぶりでしょう・・ @4841@ちょっと照れちゃいますね。 ・・行きましょうか・・ まず どこに行こうか・・ 室内プール 屋外プール サウナ おかげさまで いい運動になりました。 たまにはプールも いいものですね。 ・・・そろそろ 出ましょうか・・ 私は水に入るだけですけど &主人公&さんは 自分のペースで 泳いで下さいね。 屋外にもプールがあるんですね。 行ってみましょうか・・・ @S@・・・@P@ごめんなさい。 私の場合 サウナはあまり良くないらしいんです。 別の所にしませんか? それじゃ どこに行こうか・・ 室内プール 屋外プール サウナ @S@・・・@P@ごめんなさい。 私の場合 サウナはあまり良くないらしいんです。 別の所にしませんか? それじゃ どこに行こうか・・ おかげさまで いい運動になりました。 たまにはプールも いいものですね。 ・・・そろそろ 出ましょうか・・ こうして水の中を歩いているだけでも いい運動になるんですよ。 たまにはこういうのもいいでしょ? プールなんか誘って悪かったかな・・ はい。私 嬉しかったんです。 今までは 心臓に負担がかからないようにって 運動を避けていました。 でも 無理さえしなければ 私 何だって出来るんですよね。 心臓が悪いからって 自分で自分の 限界を決めてしまってはダメですよね。 そんなことないですよ。私 楽しいです。 私の身体のこと あんまり心配しないでいいですよ。 ・・無理はしないようにしてますから・・ そろそろ 他の場所に行きましょうか・・ さて どこに行こうか・・ 室内プール 屋外プール サウナ @S@・・・@P@ごめんなさい。 私の場合 サウナはあまり良くないらしいんです。 別の所にしませんか? それじゃ どこに行こうか・・ おかげさまで いい運動になりました。 たまにはプールも いいものですね。 ・・・そろそろ 出ましょうか・・ @S@・・・・・・@P@ちょっと・・狭いですね・・ なんとなく 恥ずかしいです。 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ @S@・・・@P@あの・・私 先に上がります・・・ ・・・・・・あっ!! @S@・・・@P@ごめんなさい・・・あの・・私 今・・ &主人公&さんの どこを触りました? 腕を触ったよ お尻を触ったよ ・・・・・・ @S@・・・@P@本当にごめんなさい。 @S@・・・@P@あっ! ・・・・・・・・ごめんなさい。 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ @S@・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ ・・・・・・・・・・@P@・・ごめんなさい。 そろそろ 他の場所に行きましょうか・・ さて どこに行こうか・・ 室内プール 屋外プール サウナ @S@・・・@P@ごめんなさい。 私の場合 サウナはあまり良くないらしいんです。 別の所にしませんか? それじゃ どこに行こうか・・ おかげさまで いい運動になりました。 たまにはプールも いいものですね。 ・・・そろそろ 出ましょうか・・ お待たせしました。 次に来る時は もう少し体調を整えて サウナにも入れるようにしますね。 それでは 次はどこに行きましょうか・・ ママ・サブロッソ・・・ イタリアン・レストランですね。 いいですよ。入りましょうか・・ 料理はその国の風土を反映させますね。 気候に恵まれたイタリアは 材料の持ち味を生かした 素朴な料理が多いように思えます。 寒さが厳しいロシアでは 体を温めるための 具沢山のスープが多いですね。 ボルシチ・・ウハー・・ 今度 私 作ってみましょうか? &主人公&さんに 食べて欲しいんです。 ・・・材料が揃うかどうか 心配ですけどね。 春になると きっとこの辺も花でいっぱいに なるんでしょうね・・梅・桜・タンポポ・ライラック こぶし・芝桜・・・ 北海道は冬が厳しく 長いので・・ 春を待ちかねた花たちが いっぺんに咲くんです。 @S@・・・@P@長い冬も・・いつか終わりますよね。 寒くない? 大丈夫です。私・・寒さには強いですから・・ @S@・・・@P@やっぱり・・ちょっと寒いです。 アクトロイ スワヨー セルツェ・・ オープン・ユア・ハート。父の言っていた言葉の意味が 最近 ようやくわかってきた気がします。 肌の色が違って・・ 髪の色が違って・・ 私 この国では異邦人なんだって ずっと・・思っていました。 周囲の人たちが 私のことを変な目で見るのは その人たちに 理解が足りないからだって ずっと そう思っていました。 でも心を開いて・・ありのままの自分を出せば・・ きっと 理解し合えることが出来る。 &主人公&さんと出会って わかったことです。 @S@・・@P@足りなかったのは 私の勇気だったんですね。 異邦人なんて人種はどこにもいないんだよ お父さんに感謝しなくちゃね 僕はもっと君のこと知りたいな・・ そうですよね。考えたら実体のない言葉ですよね。 そんな言葉にとらわれて 私 悩んでいたんですね。 はい。・・・最高の父でした。 はい! ・・・私も・・&主人公&さんのこと もっとたくさん知りたいです。 そして私のことも・・もっと知って欲しいです。 少しずつ・・時間をかけて・・ お付き合いをしていきましょうね。 そろそろここ 出ましょうか・・ 私 日本語を覚えて良かったなって思ってます。 日本語を覚えたから こうして今 &主人公&さんと お話が出来るんですよね。 トラブルを避けることばかり考えて いろんなことから逃げている・・ 私 自分のことを そんな風に考えていました。 でもそんな私にだって 逃げないで ちゃんと乗り越えてきたものがあるんですよね。 日本語を覚えることで 素晴らしい人たちと 出会えたように・・・ ちょっとの努力で 広がってゆく未来は きっとあるはずですよね。 きっとそうだよ 僕もロシア語覚えたいな はい。私 自信がつきました。 @S@・・・@P@もし・・よろしければ・・ 私 お力になれると思いますよ。 ロシアにも 素晴らしい人たちがたくさんいます。 私 &主人公&さんに 紹介したいです。 そろそろここ 出ましょうか・・ 例えば このお店に何気なく置かれているコップだって 色々な人の手によって作り出されて 運ばれて そして今 ここに存在しているんですよね。 名前も知らない人の作った 何気ない作品の・・ でも素晴らしいドラマが きっとあるはずですよね。 そんな風に考えたら この街は・・ この国は・・そしてこの世界は・・ たくさんのドラマにあふれていますよね。 私も・・&主人公&さんも・・ 生きてきた分の歴史を持っていて これから生きる分の未来を持っていて・・ 私たちが生まれる前だって お父さんとお母さんが恋をして・・ そうやってみんなが一生懸命 生きてきた証を 残しているんですよね。 そうやってみんなが一生懸命 生きてきた証を 残しているんですよね。 僕はターニャが好きだ。 ターニャ僕のことどう思ってる? そろそろ帰ろうか? 私の・・これから生まれるドラマは・・ ・・・・・・・・・・・・・・・・・・ あなたと一緒に 作っていきたい・・ ・・・・・・・・・・・・・・ ・・・・・・・・・・・・・・ ・・・・・・・・・・・・・・ ・・・・・・・・・・・・・・ ・・・・・・・・・・・・・・ ・・・・・・・・・・・・・・ @S@・・・・・・・・・・・・・・ ・・・・・・・・・・・・・・ @P@・・私も あなたが好きです。 @S@・・・@P@え? @S@・・・・・・・・・・・・・・・・・・ ・・・・・@P@・ごめんなさい・・・・・・ 今はまだ・・・何も言えません。 そろそろここ 出ましょうか・・ 私の・・これから生まれるドラマは・・ ・・・・・・・・・・・・・・・・・・ あなたと一緒に 作っていきたい・・ ・・・・・・・・・・・・・・ ・・・・・・・・・・・・・・ ・・・・・・・・・・・・・・ ・・・・・・・・・・・・・・ ・・・・・・・・・・・・・・ ・・・・・・・・・・・・・・ @S@・・・・・・・・・・・・・・ ・・・・・・・・・・・・・・ @P@・・私は あなたが好きです。 @S@・・・@P@え? @S@・・・・・・・・・・・・・・・・・・ ・・・・・@P@・ごめんなさい・・・・・・ 今はまだ・・・何も言えません。 そろそろここ 出ましょうか・・ はい。 そろそろここ 出ましょうか・・ 気が付くと外はすっかり暗くなっていた。 ・・楽しい時間は あっという間に過ぎてゆく・・・ @S@・・・@P@寒くなってきましたね? そろそろ帰りましょうか・・ ・・うん。そうだね。 よし! まずは電話してみよう。 結果はどうあれ ここで勇気を出さなくちゃ 僕はずっと 『旅行者』のままなんだ。 はい。 もしもし。&主人公名前&です。 僕はターニャを イルミネーション・ カウントダウンに誘った。 ・・・・・・ 結論はすぐに出さなくていいよ。 今晩11時半に テレビ塔の前にいるから・・ よかったら 来て欲しいんだ。 @S@・・・@P@わかりました。 私に・・考える時間を下さい。 ターニャ・・来てくれるかな・・ 午後11時15分・・ 待ち合わせの時間まで あと15分ある。 僕は一人で 会場を回ってみることにした。 ・・・この街に来て・・僕は いろんな人と出会った。 日常から離れ いろんなことを経験した。 でも考えたら 札幌に住んでいる人にとっては こっちの生活こそが日常なんだ・・ 日常と非日常・・・ 本当は そんな境目なんて ないのかもしれない。 僕はターニャが好きだ。 その気持ちだけで 僕は退屈な日常の壁を越えられる。 午後11時30分・・待ち合わせの時間だ。 ターニャ・・来てくれるかな・・ 午後11時40分・・ ターニャ・・・遅いな・・ 午後11時50分・・ ターニャ・・・どうしたんだろう? 午後11時55分・・ やっぱりターニャ・・・来ないのかな・・ さぁ! いよいよ今年最後の大イベント! イルミネーション・カウントダウンが始まります。 みなさん! 準備はいいですか? 画面正面にあるディスプレイにご注目下さい。 ・・・ターニャ・・やっぱり来ないのか・・ 10@4569@! 9@4568@! 8! まだ間に合うよ! ・・・ターニャ・・ 7@4566@! 6@4565@! 5! ああ! ダメだ! 4@4563@! 3@4562@! 2! 1@4560@! ハッピー・ニューイヤー!! ターニャ・・・やっぱり来なかったんだな・・ でもいいさ・・僕はこの街で たくさんの思い出を 作ることが出来た。 いつかまた・・訪ねてみよう・・ ・・・北へ・・ 午後11時40分・・ ターニャ・・・遅いな・・ ・・・・!! あっ!! ・・・こんばんは。 ・・・ターニャ・・ さぁ! いよいよ今年最後の大イベント! イルミネーション・カウントダウンが始まります。 みなさん! 準備はいいですか? 画面正面にあるディスプレイにご注目下さい。 10@4669@! 9@4668@! 8! 7! 6! 5! 4! 3! 2! 1@4660@! ハッピー・ニューイヤー!! ・・・新しい年が始まる・・ そして 僕ら二人の 新しい人生が始まる・・ ハッピー・ニューイヤー! 1@4760@! ハッピー・ニューセンチュリー!! ・・・21世紀が始まる・・ そして 僕ら二人の 新しい人生が始まる・・ ハッピー・ニューセンチュリー!! ここがナホトカ・・私の生まれた街です。 いい街だね。 ありがとうございます。 こうしてまた・・ここに戻って来るなんて 私 思ってもいませんでした。 不思議だね。こうして二人で歩いてるなんて・・ 僕も考えてもいなかったよ。 ・・・ターニャ! ・・・ターニャ!! @S@・・・@P@お母さん・・・ 身体は大丈夫? お金には困ってない? ・・・・・・・ずっと・・心配だったんだよ・・ バカ娘が! ・・・心配かけやがって・・ 紅茶を飲んだら帰れ! いいな? @S@・・・@P@お義父・・・さん・・・ @S@・・・@P@腹が減ってるなら・・・ 飯を食ってから・・帰れ! @S@・・・@P@疲れてるなら・・・ 一晩泊まってから・・帰れ! それから その隣にいる男に・・ ウォッカが好きかどうか聞け! @S@・・・・・・@P@お義父さん!! @S@・・・@P@海の向こうは 日本です。 国は違っても・・・夕焼けの色は 同じですね。 今回の旅には ひとつの目的があった。 @5059@札幌は今 ホワイト・イルミネーションの 真っ最中だ。そして・・・ @5050@大晦日の夜・・           @5051@イルミネーション・カウントダウンで @5052@年越しのKissをした恋人たちは  @5053@永遠の幸せが約束されるという・・・ こういう伝説は 恐らくあちこちにあるものだろう。 伝説の通り 幸せになったカップルもいるだろうし きっと そうならなかったカップルもいるだろう。 でも僕は信じてみたかった。 大好きな女の子と離れて暮らしていて・・・ だからこそ 信じられる何かが 欲しかったのかもしれない。 ひさしぶり!! ・・会いたかったんだよ! ねぇ・・私 ちょっとだけ 大きくなったと思わない? 僕は・・・ めぐみの背丈を見る めぐみの顔を見る めぐみの胸を見る あれから2センチ! 身長が伸びたんだ・・ まだまだチビだけど 私にとっては すっごく大きな2センチなんだよ。 @S@・・@P@顔は大きくなってないよ・・ &主人公&さんって 変な人・・ @S@・・・@P@やだ! どこ見てるのよ! 胸は・・あんまり大きくなってないよ・・ ねぇ。そろそろ電車に乗ろ! あのね。里沙ちゃんの写真 見てくれる? 赤ちゃんって 本当に可愛いよね。 ごきげんな時の笑顔とか 泣いてるときの涙とか ちっちゃい手とか足とか もう全部可愛いの・・・ この子がだんだん はいはい出来るようになったり 喋るようになったり そんな風に成長していくのが 私 今からすっごく楽しみなんだ。 @S@・・@P@何か信じられないよね。 私だって &主人公&さんだって こんなに可愛くて ちっちゃくて 無防備な時代があったんだよ。 めぐみちゃんは今でも可愛いよ 育ててくれた親に感謝しないとね @S@・・・@P@それって 誉めてくれてるんだよね。 子供っぽいっていう意味じゃないよね。 だとしたら・・すっごく うれしいな・・ うん。ひとつの命が生まれて 一人前に育ってくことの 大切さと大変さを考えたら 大きくなったって 親には絶対逆らえない感じだよね。 あのね お父さんから聞いたんだけど 里沙って名前は 実は昔のコンピューターから取ったんだって・・ なんかお父さんらしいよね。 でもこれからは国際化社会だから 外人さんにも 発音しやすい名前がいいよね。リサって言う名前は アメリカ人にも多いって言うし・・ めぐみだって メグって略したらメグ・ライアンとか 外人の女優さんみたいだし お父さんもそう言うことを 考えて名前付けてくれたらしいんだ。 あっ! そろそろ駅に着くよ。 ローズヒルはこっちだよ。行こ! え? えへへ・・実は私も昨日から 春野さんのお家に 泊まってるんだ。 陽子おばさんも面白い人だし 琴梨さんも綺麗だよね。 ねぇ&主人公&さん。 琴梨さんのこと どう思ってるの? 妹みたいなもんだよ 実は・・・好きなんだ めぐみちゃんの方がずっと綺麗だよ。 ふぅん・・そうなんだ。 でも 琴梨さんは どう思ってるのかな? 琴梨さん 彼氏いないって言ってたし ひょっとしたら &主人公&さんのこと 好きなんじゃないかな? ちゃんと聞いた訳じゃないし ただ なんとなく思っただけなんだけどね。 え? ・・・あ・・・そうなんだ。 だったら私となんか付き合ってないで 明日 琴梨さんを誘ってみたらいいよ。 琴梨さん 彼氏いないって言ってたし ひょっとしたら 琴梨さんも&主人公&さんのこと 好きなんじゃないかな? 私 二人とも大好きだから 二人が幸せになれたら きっと 私も幸せな気分になると思うんだ。 え? ・・・あ・・・ 急に言われたから びっくりしちゃった。 @0065@・・・うそだとしても うれしいよ。 ・・・・・・・・・・・・ ・・・・・・・・・・・・ 気まずい沈黙が訪れた。 @S@・・・@P@ごめん。 私 変なこと言っちゃったかな? ・・・・・・・・・・・・ ローズヒル南平岸・・ 今回もここにお世話になる予定でいる。 琴梨ちゃんと陽子おばさん 元気かな・・ ただいま@5210@戻りましたぁ! ああ! めぐみちゃん。お帰り。 &名前&君も 良く来たね。 お兄ちゃんひさしぶり! 元気だった? うん。琴梨ちゃんも元気そうだね。 元気元気! 外 寒かったでしょ? 私 お茶入れてくるね。 ぜひ! 遠慮するよ あ・・! 飛行機の中で飲んできたし 部屋でちょっと 考えたいことがあるから遠慮するよ。 そう言って 僕は部屋に戻った。 琴梨ちゃんはキッチンに行き お茶の用意を始めた。 さぁ! 遠慮しないでゆっくりしてっておくれ。 賑やかなのは大歓迎だよ。・・なんか子供が急に 二人増えたみたいで こういうのもいいもんだね。 そう言えば『料理の下手人』 おかげさまであれから大好評でさ この間 2時間スペシャルをやったんだ。 あんまり食べ物を粗末にしちゃいけないと思ったから まずい料理を味わった後に それをプロの料理人が それなりの味に戻すって言うコーナーも作ったんだ。 そしたらそれがまた奥さん連中に好評でさ 失敗した料理をごまかすテクニックが学べるとか言って 名物コーナーになっちゃったんだ。 まったく 今の世の中 何が受けるか わかったもんじゃないね。 お待たせ。@5211@今日はチャイをいれてみたんだ。 チャイ? うん。チャイはインドのミルクティーなんだ。英国風の ミルクティーは 紅茶をたてた後にミルクを入れるけど チャイはミルクと葉っぱを一緒に煮込むの。 ふぅん・・琴梨さんって 何でも詳しいんだね。 料理に関してだけだよ。 その他のことは 全然ダメなんだ。 でも私 昨日 琴梨さんに数学の宿題を 教えてもらったんですよ。琴梨さん 難しい問題も すいすい解いちゃうから びっくりしちゃった。 うふふ・・私めぐみちゃん大好き。 中学生の宿題なら すいすい解けるのが普通だろ? あーん! お母さんがいじめるよ。 いくら勉強が出来たって 性格がゆがんでたらダメさ。 その点 琴梨は素直だから 母さんはそれだけで 満足してるんだよ。あんたは私の自慢の娘さ。 なんか 取って付けたような誉め方してない? ばれた? うふふ・・もういいよ。それより紅茶 飲んでみて。 あっ! おいしい。 うん。結構いけるね。 僕はチャイを飲んでみた。 ・・・・! うまい。 普通のミルクティーより ずっとコクがあって味も まろやかだ。ミルクの香りの中に 紅茶本来の香りが しっかりと立っている。後味も爽やかな感じだ。 煮るときに鉄のお鍋を使わないのがコツなんだよ。 鉄を使うとお茶の成分が化合して 色も味も 香りも悪くなるんですって・・ なるほどね。 そうだ。ねぇお兄ちゃん。 明日とかどうするの? もう行きたい場所決めてある? うん。決めてあるよ。 いや。まだなんだ。 ほんと? じゃぁ心配ないね。 せっかくの旅行だから楽しんでってね。 ごちそうさま。チャイ おいしかったよ。 それじゃ 私は会社に戻るからね。 ・・・・・・・・・・・・ ・・・・・・・・・・・・ 気まずい沈黙が訪れた。 今の季節だったら どこがいいだろうね? 函館の夜景なんてどうかな? 夜景は冬が一番綺麗だって言うよ。 函館はいいね。食べ物もおいしいし景色もいいし・・ 冬の札幌も楽しいよ。夏とは全然景色が違うし。 ホワイト・イルミネーションもやってるしね。 それとお兄ちゃん サッポロSPAランドって 行ったことある? いろんなプールがあって すごく楽しいって話だよ。 まぁ だいたいそんな感じかね。 今晩中に じっくり考えておくといいよ。 琴梨 チャイ おいしかったよ。 それじゃ 私は会社に戻るからね。 めぐみちゃんと別れて 書斎に戻った。 イルミネーション・カウントダウンが行われる 大晦日まで あと三日しかない。 その間 誰とどのように過ごすのか・・ これは結構 重要な問題だ。 まず明日のことを考えよう。 明日デートに誘いたいのは・・・ もちろんめぐみちゃんだ。 いや・・そうじゃなくて・・ なんだか・・寝付けなくって・・ ねぇ・・&主人公&さんは 明日の予定 決まったの? うん。決まったよ。 実は・・まだなんだ。 誰とどこに行くの? めぐみちゃんと函館に行きたいんだ。 めぐみちゃんと札幌の街を歩きたいんだ。 え? 私? ・・私でいいの? もちろん。 @S@・・・@P@よかった。私も函館 行きたかったんだ。 うふふ・・何着て行こうかな・・ それじゃ 私 明日の準備してるね。おやすみ@5214@なさい。 @S@・・・@P@よかった。私も明日 ヒマだったんだ。 うふふ・・何着て行こうかな・・ それじゃ 私 明日の準備してるね。おやすみ@4901@なさい。 @S@・・・@P@ふぅん・・ でも 焦って決めることはないよね。 まず行きたい人を決めて 行く場所はその人と 相談してみたらどうかな? そうだね。 ・・・・・・・・・・・・ ・・・・・・・・・・・・ 気まずい沈黙が訪れた。 まず行きたい人を決めて 行く場所はその人と 相談してみたらどうかな? そうだね。 おはよう。@5212@&主人公&さん。今日もいいお天気だね。 それじゃ そろそろ函館に行こう! 函館駅前に着いた。 函館は家族旅行で 二回ぐらい来たことあるよ。 でも何回来ても いい街だよね。 これからどこに行く? &主人公&さんの行きたいところ どこでもいいよ。 やっぱり市場は活気があっていいよね。 ねぇ&主人公&さん。向こう行ってみよ! こんなにたくさんのお魚が 夕方になると ほとんど売り切れちゃうんでしょ? そう言うのって なんかすごいよね。 @S@・・@P@前に私 言ったよね。ウチで生まれた子牛は 雌ならウチで育てて 雄なら業者に出すって・・ でも 業者に出した後の話は してなかったよね。 @S@・・@P@業者に出した後は 食用として殺されちゃうんだ。 初めてその話を聞いた時・・・ 私 ショックで泣いちゃった・・・ でもそんな私を見て お父さんはこう言ったの。 たくさんの命が たくさんの命を動かす・・ それが自然の摂理なんだって・・ 人間は動物や植物の命を奪って生きている。 受け止め方によっては すごく残酷だけど でもそれを否定したら 生きていけないよね。 だからせめて 自分の血となり肉となる命に 感謝して生きていくことが大切なんだって。 その話を聞く前は こういう市場に来ても なんか 残酷な感じで 正視できなかったけど 今はちょっとだけ 好きになったんだ。 市場の活気は 人間の生きてゆく力だもんね。 すごくよくわかるよ 牧場の生活も結構大変だよね 今だって 雌の子牛が生まれたらすごく嬉しいし 雄の子牛が業者の人に連れていかれるのを見ると やっぱり 辛い気持ちになるよ。 だからまだ完全に割り切ってるわけじゃないんだ。 でも・・ちょっとだけ 救われた気がするの。 前にアルバイトに来た学生さんが 『糞がくさいから辞めます』って言って 途中で帰っちゃったことあるんだ。 私 びっくりしちゃった。生き物を飼ってたら 糞が臭いのなんて当たり前だし たくさんの命があれば それだけたくさんの死と向かい合うんだし・・ 牧場の生活って ロマンチックなイメージがあるけど 実際は 大変なこともたくさんあるよね。 でもその大変さも含めて 私は牧場が好き。 そろそろ別のとこ 行こ! そろそろ別のとこ 行こ! もうこんな時間だね。 函館山の夜景を見に行こうか? うん。そうだね。 ここ レイモンハウスって言うんだ。 有名なソーセージ屋さんなんだよ。 中に入ってみよう! ここはカール・レイモンさんのお店なんだよ。 カール・レイモンさんはドイツから函館に来て 生涯をハムとソーセージ作りにかけた人なんだって。 まだ今みたいに交通が発達していなかった時代に 知らない国に来て 知らない文化を伝えてくれた その情熱って すごいよね。 私 ドイツ料理って好きなんだ。 ハンバーグも好きだし ザワークラウトって言うの? このキャベツの塩漬けも好きだし・・ あと・・・何があったっけ? ティラミス バウムクーヘン カヌレ あれ? ・・・そうだっけ? まぁいいや・・ あっ! そうそう! バウムクーヘンもドイツのお菓子なんだよね。 あれ? ・・・そうだっけ? まぁいいや・・ ・・・・・・・・・・・・ ・・・・・・・・・・・・ 気まずい沈黙が訪れた。 そんな感じで 行ったことなんてないし 知識もあんまりないんだけど なんか私 ドイツって国に憧れてるんだ。 そろそろここ 出ようか? &主人公&さん。次はどこ行く? そろそろ別のとこ 行こ! もうこんな時間だね。 函館山の夜景を見に行こうか? うん。そうだね。 私 お祈りしてたんだ。 &主人公&さんに 会えますようにって・・ ベランダに出て・・星を見ながら・・ 東京の空は いつも曇ってるけど・・ それでも美瑛の空とは 繋がってるよね。 だから星の綺麗な夜は ちょっとだけでいいから 私のこと 思い出して欲しいの・・ その時は きっと私 同じ星を見てるから・・ &主人公&さんと 一緒に過ごした夏休みは あっという間に終わっちゃったよ。 ・・きっと冬休みも あっという間なんだろうな・・ 次はベイエリアだよ・・ 楽しみだね。&主人公&さん。 次は元町だよ・・ 楽しみだね。&主人公&さん。 次は湯の川温泉だよ・・ 楽しみだね。&主人公&さん。 次は五稜郭だよ・・ 楽しみだね。&主人公&さん。 この古い倉庫群は きっとみんなに愛されているから 今でも 役目を変えて 残ってるんだよね。 そういうのって 素敵だな・・ あのね。私 行きたいところがあるんだ。 &主人公&さん 付き合ってね。 フェリシモ・クリスマスミュージアム・・ ここは一年中 クリスマスを祝ってるんだよ。 だから私 ここで&主人公&さんに クリスマスプレゼントを渡したかったの・・ 一年中 クリスマスだから 今渡しても平気だよね。 メリー・クリスマス! ほら! 「めぐみちゃん人形」だよ。・・・・・あっ! 欲しくなかったら返してね。自分でもちょっと 子供っぽいかなって 思ったりして・・・ でも私もほら &主人公&さんの人形持ってて 二人で一緒に持ってたら 離れてても 寂しくないかな・・なんて思ったから・・ @S@・・・@P@もらって くれるかな? もちろんだよ まぁ・・いいよ 悪いけどいらないよ うれしい! ありがとう!! @0066@・・・あっ! でも私がありがとうって言うのは ちょっと変かもね。 うん。でも気に入ったよ。ありがとう! えへへ・・ごめんね。 私 変な女の子かもね。 @S@・・・@P@やっぱり そうだよね。 あ・・でも気にしないでね。私が勝手に作ったんだし 私が一緒に持ってた方が お人形も寂しくないよね。 ・・・・・・・・・・・・ ・・・・・・・・・・・・ 気まずい沈黙が訪れた。 @S@・・・@P@やっぱり そうだよね。 あ・・でも気にしないでね。私が勝手に作ったんだし 私が一緒に持ってた方が お人形も寂しくないよね。 そろそろ他のとこ 行こうか? &主人公&さん。次はどこに行きたい? そろそろ別のとこ 行こ! もうこんな時間だね。 函館山の夜景を見に行こうか? うん。そうだね。 ホテル平成館・・ここって確か 展望露天風呂が 有名なんだよね。ねぇ&主人公&さん 入ってみよ! ホテル平成館の男湯・・ 檜のいい香りがする。結構 広いな・・ 旅の疲れが 癒されてゆく感じだ。 あーーっ! ごめんなさい!! なんか やらかしたみたいだな・・ でも助けに行くわけにもいかないし・・ ホントにごめんなさい。 あっ もう大丈夫ですから・・ ・・・大丈夫か・・よかったよかった。 それじゃ露天風呂にでも 行ってみようかな・・ 最上階にある展望露天風呂・・ うん。いい眺めだ。湯加減もちょうどいい。 来て良かったな・・ さて・・そろそろ上がるか・・ いいお湯だったね。すっかりあったまった感じ・・ やっぱり温泉っていいよね。 なんか・・すごい音が聞こえたけど・・ え? 聞こえてたの? ・・やだ・・恥ずかしいな・・ 私 転んじゃって・・ あっ! でも今は 大丈夫だよ。 それじゃ・・そろそろ ここ出よ! そろそろ別のとこ 行こ! もうこんな時間だね。 函館山の夜景を見に行こうか? うん。そうだね。 五稜郭公園か・・ここに来たら私 TOP’Sの ソフトクリームが食べたくなっちゃうんだ。 ねぇ&主人公&さん。行ってみよ! ここだよ。・・・でも不思議だよね。 外はこんなに寒いのに 私 ソフトクリームは 一年中 食べたくなっちゃうんだ。 最近は北海道にも こういう ちゃんと牛乳の味がする ソフトクリームのお店が増えたんだ。 だから結構 幸せな感じだよ。 やっぱり牧場の娘としては こうやって乳製品を どんどん食べて 消費拡大につなげなくっちゃね。 お父さん思いなんだね。 ただ単に好きなだけでしょ? えへへ・・そう言う風に言われると照れちゃうな・・ えへへ・・ばれた? ソフトクリームは好きな人多いけど チーズなんかは まだまだ日本に溶け込んでない感じだよね。 外国じゃ漬け物みたいな感覚で食卓に並ぶのにね。 知ってる? 日本で生産されるナチュラルチーズの ほとんどが北海道産なんだよ。だからチーズの消費が もっともっと増えたら 愛田牧場も安泰なんだ。 さて そろそろ 次の場所 行こうか? もうこんな時間だね。 函館山の夜景を見に行こうか? うん。そうだね。 うわー! 綺麗! ねぇねぇ! 見た?! あれが函館の夜景なんだよ。 @S@・・・@P@綺麗だね・・・・・・・・ @S@・・・@P@本当・・・綺麗だね。・・・ ・・めぐみちゃん・・・何で泣いてるの? ・・・・・・・・・・わからないの・・・ ただ・・夜景見てたら・・・ いろんなこと・・思い出しちゃった。 &主人公&さんと一緒に 気球に乗った日のこととか ラベンダー見たり 北竜町のひまわり見たり・・ 一緒にベランダから 夜空を眺めたり・・ そんなこと思い出したら・・・ 急に 涙が止まらなくなって・・ @S@・・・@P@こんな風に ずっと一緒に・・ 同じ思い出を 持てたらいいよね・・ ・・・・・ずっと一緒に・・・ 私 お婆さんになっても 今日の日のこと忘れないよ。 二人で見た夜景は こんなに綺麗だったって・・ 私 &主人公&さんが大好き! 会えない夜に 電話ばかり気にしてるのはもういや・・ 私 &主人公&さんが大好き! ・・・だからずっと・・ずっと一緒にいて・・ @S@・・・@P@何でだろう? ・・変だよね。 でもきっと 理由のない涙って あるんだよ。 僕はめぐみちゃんが好きだ。 めぐみちゃん僕のことどう思ってる? 寒いね。そろそろ帰ろうか? @S@・・・@P@え? @S@・・・@P@うん。ありがとう。 &主人公&さんの気持ち すごくうれしいよ。 でも その気持ちに答えられるほど・・ 私 大人になってないかもしれない・・ ・・・返事は もうちょっと待ってね。 @S@・・・@P@寒くなってきたね? 帰ろっか? @S@・・・@P@え? @S@・・・@P@私 なんて答えたらいんだろう・・ &主人公&さんのこと 好きって言う気持ち・・ それは今でも 変わってないよ。 &主人公&さんの期待している 「好き」とは違うような気がするんだ。 ・・・返事は もうちょっと待ってね。 @S@・・・@P@寒くなってきたね? 帰ろっか? @S@・・・@P@そうだね。 @S@・・・@P@寒くなってきたね? 帰ろっか? イルミネーション・カウントダウンが行われる 大晦日まで あと二日! 明日デートに誘いたいのは・・・ もちろんめぐみちゃんだ。 いや・・そうじゃなくて・・ 明日は一緒に札幌の街を歩きたい。 明日は一緒に函館に行きたい。 よし! さそってみよう。 一緒に行きたい場所は・・・ 札幌の街を歩きたい 函館に行きたい よし! まずは電話してみよう。 今日はすごく楽しかったね。 ねぇ&主人公&さん。明日の予定は決まったの? うん。決まったよ。 実は・・まだなんだ。 誰とどこに行くの? めぐみちゃんと札幌の街を 歩きたいんだ。 めぐみちゃんと函館の街を 歩きたいんだ。 え? 私? ・・私でいいの? もちろん。 @S@・・・@P@よかった。私も明日 ヒマだったんだ。 うふふ・・何着て行こうかな・・ それじゃ 私 明日の準備してるね。おやすみ@5213@なさい。 @S@・・・@P@ふぅん・・ でも 焦って決めることはないよね。 まず行きたい人を決めて 行く場所はその人と 相談してみたらどうかな? そうだね。 ねぇ&主人公&さん。明日の予定は決まったの? ・・・・・・・・・・・・ ・・・・・・・・・・・・ 気まずい沈黙が訪れた。 まず行きたい人を決めて 行く場所はその人と 相談してみたらどうかな? 部屋に戻った。 さてこれから どうしようかな・・ おはよう。@5212@&主人公&さん。今日もいいお天気だね。 それじゃ そろそろ行こう! あ・・ここ 紅茶のお店だね。 紅茶って言えば 琴梨さんもすごく紅茶に詳しいけど このお店も 琴梨さんに教えてもらったの? そうだよ 違うって やっぱり。琴梨さんのお薦めなら 安心だよね。 それじゃ早く 中に入ろ! ほんと? それじゃ帰ったら 琴梨さんに聞いてみようかな・・ ・・・・・・・・・・・ あっ! 今 やばいって顔してたよ。 まぁいいや・・早く 中に入ろ! ・・・・・・・・・・・・ ・・・・・・・・・・・・ 気まずい沈黙が訪れた。 あっ! 今 やばいって顔してたよ。 まぁいいや・・早く 中に入ろ! 紅茶って あんまりウチじゃ飲まないんだ。 ・・・ウチのお父さん コーヒー中毒だから・・ あのね。お父さん 昔ゲーム作ってたでしょ? あの業界は 徹夜なんかしょっちゅうで 錠剤のカフェインをブラックコーヒーで流し込んで それで頭をすっきりさせてたんだって・・ それで仕事辞めてもその習慣が抜けなくて お母さんがコーヒー切らしたりすると すっごく怒るんだ。 なんかすごい世界だよね。私 ゲームデザイナーの お嫁さんにだけは なりたくないな・・ あ・・でもここの紅茶 本当においしいね。 私 紅茶って詳しくないけど この香りとか すごく好きだな・・ ここの紅茶を飲ませたら お父さんの コーヒー中毒も治っちゃうかもね。 道庁の窓の上にある星のマーク・・ あれって北極星なんだってね。 北極星は方位を知るための大切な星だから きっと北海道の未来を動かす 大切な場所の シンボルにしたんだろうね。 方位だけじゃなくて 昔は星の動きで暦を知ったり 時間を知ったり・・・きっと今よりもずっと 大切な存在だったんだろうね。 今はコンパスとかカレンダーとか時計とか 星の代わりをするものが たくさんあるから それで 空が汚れても気にならないのかもね。 めぐみちゃんって星が好きだよね 昔の夜空はきっとすごく綺麗だったろうね あんまり星には興味がないな・・ うん。東京から美瑛に越してきて・・ 心細かった私を 元気づけてくれたのが あの星空だったから・・ うん。大昔の遺跡の天井に 当時の星の配置が 書かれていたってニュースがあったでしょ? 私 その話聞いて感動しちゃった。 テレビもラジオも本もなかった時代・・ きっとみんな 星の物語を聞いたり 聞かせたりして 長い夜を 過ごしていたんだよね。 でも・・時々でいいから 見てみるといいよ。 私たちが生まれる ずっと前に生まれた光が 遠い宇宙を旅して 夜空に輝いてるから・・ @S@・・・@P@そろそろ 他のとこ 行こっか・・ 時計の文字盤を 何気なく見たとき ちょうどきっかりの時間だったり 針がぴったり 重なってたりすると なんか嬉しくならない? うん。わかるよ。 あんまり・・ならないけど・・ あっ! ほんと? えへへ・・私と一緒だ。 そっかー・・私って単純なのかな? でも なんか嬉しくなっちゃうんだ。 ・・・・・・・・・・・・ ・・・・・・・・・・・・ 気まずい沈黙が訪れた。 時計はただ 毎日 同じペースで針を動かしている だけだよね。だからお気に入りの針の位置を見るのは 全部 偶然なんだけど・・ でも その偶然が なんだか嬉しいの。 ひょっとしたら時計って そういう嬉しい偶然を 毎日 作り出している機械なのかもしれないね。 それじゃ そろそろ行こっか・・ 1階はゲームセンター 2階はカラオケがあるね。 ねぇどっちにする? 私 どっちも好きだよ。 それじゃゲーセンに行こう それじゃカラオケに行こう うん。そうしよう! うん。今日は私 歌っちゃうよ。 ・・・・・・・・・・・・ ・・・・・・・・・・・・ めぐみちゃんは どっちが好きなんだろう? ゲーセン カラオケ うん。そうしよう! うん。今日は私 歌っちゃうよ。 須貝ビル1階のゲームセンターだ。 UFOキャッチャー クイズ シューティングゲームなどの筐体がある。 さて 何から遊ぼうか・・・ UFOキャッチャー クイズ シューティングゲーム 外に出る うん。いいよ。行こ! うん。いいよ。行こ! うん。いいよ。行こ! そろそろ ここ出ようか? そうだね。出よっか? うん。いいよ。行ってみよ! あっ! UFOキャッチャーだ! かわいいヌイグルミ たくさんあるね。 私 紫のお饅頭みたいなヌイグルミが欲しいな・・ UFOキャッチャーの操作説明を見ますか? はい いいえ すごーい! 取っちゃったね。 ぱんだジェルをあげますか? はい いいえ えんジェルをあげますか? はい いいえ みみジェルをあげますか? はい いいえ もちジェルをあげますか? はい いいえ うるふジェルをあげますか? はい いいえ でぶジェルをあげますか? はい いいえ え? もらっていいの? ・・ありがとう。 残念・・でも次があるよね。 ねぇ! 次は何で遊ぶ? さて どうしようか・・ あ・・クイズゲームだ! 私 これ大好き! 一緒にやろ! やったー! 勝った勝った! あーあ・・負けちゃった・・・ ねぇ! 次は何で遊ぶ? さて どうしようか・・ シューティングやるの? 私 応援するね。 すっごーい! ハイスコアー! やっぱりうまい人のやってるところ見ると面白いよね。 このゲーム ちょっと難しいのかもね。 ねぇ! 次は何で遊ぶ? さて どうしようか・・ &主人公&さん 先に歌っていいよ。 何がいい? さて 何を歌おうか・・ 歌う曲目を選んで下さい MOVE ON ひこうき雲 したっけ わたしまけましたわ 歌う曲目を選んで下さい MOVE ON ひこうき雲 したっけ @S@・・@P@すごーい! いい点数 出たね。 歌もすっごく良かったよ。 残念・・歌はすっごくよかったのにね。 それじゃ私 歌うね。 やったー! すっごくいい点出たね。 あーあ・・ダメだったかぁ・・ そろそろ ここ出ようか? そうだね。出よっか? ビートルバムか・・なんか 大人っぽい雰囲気だね。 こういうお店 私 好きだよ。入ろ! 中学3年生って なんか中途半端だよね。 自分はもう 大人のつもりなのに 周りはみんな 子供扱いするし・・ でも来年になったら 女子高生になれるから そしたらきっと いろんなことが変わるよね。 ・・・その前に 高校受験があるけど・・ 受験大丈夫なの? 女子高生になってもきっと子供扱いされるよ 子供っぽくてもいいじゃない うん。大丈夫! ・・・だと思うよ。 そんなに難しい高校 受けるわけじゃないし 家でも結構 勉強してる方だし・・ 落ちたらどうしようっていうプレッシャーもあるけど でもきっと大丈夫! 余裕だよ! 先のことのために 今不安になっても仕方ないし・・ そんなことないよ! だって私 大人だもん! ほら! コーヒーだって ブラックで飲んでるし・・ 考え方が大人っぽいって よく言われるし・・ そりゃ・・背も低いし 胸もないから 見た目はちょっと 子供っぽいかもしれないけど でも中身は立派な大人だもん。 それに・・・恋だってしてるし・・ よくないよ・・・ だって私 早く大人になりたいんだもん。 サッポロSPAランドって 私初めて。 前にも言ったかもしれないけど 私 水泳得意だよ。 &主人公&さん 競争しようね。それじゃ行こ! お待たせ! この水着 かわいいでしょ? さっ! 早く行こ! まず どこに行こうか・・ 室内プール 屋外プール サウナ それじゃ&主人公&さん。競争だよ。 @S@・・・@P@あっ! 何? 準備運動 しなくていいかな? ・・・やっぱり面倒くさいから いいよね。 知ってる。カマクラ型のプールでしょ? なんか楽しみだね。 @S@・・・@P@あっ! 何? 準備運動 しなくていいかな? ・・・やっぱり面倒くさいから いいよね。 サウナって暑いから嫌い・・ でも&主人公&さんが行きたいなら ちょっとだけ 付き合うよ。 室内プール 屋外プール サウナ たくさん泳いだね。そろそろ 出ようか・・ それじゃ どっちが長く 息止めてられるか競争しよ! ・・せーの! ・・・あれ? めぐみちゃん 潜ってないぞ・・ 仕方ない 上がるか・・ うふふ・・引っかかった。 私 どっちが長く息を止められるかって言ったんだよ。 だから別に 潜る必要なんてないんだもん。 &主人公&さん。さっき水から上がったとき ぷはーって息したから 私の勝ち! うっ! 騙された! 僕は・・・ 仕返しに水をかける 唇をかみしめる きゃー! やだ! 怒ったの? ・・ごめん! ごめーーん! @S@・・・@P@あっ・・・ひょっとして 怒った? ごめんね。 ねぇ 次はどこ行く? さて どこに行こうか・・ 室内プール 屋外プール サウナ たくさん泳いだね。そろそろ 出ようか・・ 小学校の頃 基地とか作らなかった? ちょうどこういう 狭い囲いを作って 敵が来ないかどうか 見張ったり・・ 仲間と暗号で連絡取り合ったり 矢印のシールで 宝物の隠し場所を伝えたり・・ 男の子と遊ぶときは いっつもそんなことしてたな・・ 実際には 敵だって近所の恐いおじさんだったし 暗号の内容も 『戸棚におやつがあるよ』とか そういうくだらないことだったけど・・ でも 女の子とおままごとしてるときより そんな遊びの方が ずっとワクワクしてたなぁ・・ 大人になって 自分の家とか作ったら きっと あの時よりも もっとワクワクするんだろうね。 そうかもね 子供時代とは違うんじゃないの? お父さんは今の家作るときワクワクしてた? うん。きっとそうだよ。 だって あの頃の基地なんかより ずっと大きい 本当のお家を建てるんだもん。 そうかな? ・・・そうかもね。 お金だってかかるし 手続きも面倒だって聞くし・・ やっぱり 子供時代とは違うのかなぁ・・ うん。すっごくワクワクしてたよ。 ここに隠し階段付けるとか 隠し扉付けるとか・・ 忍者屋敷みたいなことばっかり言って・・ それで お母さんに猛反対されて 結局 普通の家になっちゃったんだけどね。 ねぇ 次はどこ行く? さて どこに行こうか・・ 室内プール 屋外プール サウナ たくさん泳いだね。そろそろ 出ようか・・ サウナに入る人の気持ちって・・よくわかんないや・・ 暑いし・・汗かいちゃうし・・あと信じられないのは サウナの後に冷たい水に入る人・・ あれって絶対 心臓に悪いよね。 プールだって運動してから入るのに・・ @S@・・・@P@やっぱり・・暑いね・・・ うーん・・うーん・・暑いよぉ・・ ねぇ! もういいでしょ? そうだね まだまだ! 中華マンの気持ちが よくわかったよね。 それじゃ 早く出よ! えーー! まだ出ないの? あんまり長く入ってると 蒸し上がっちゃうよ。 ねぇ! もういいでしょ? そうだね まだまだ! 中華マンの気持ちが よくわかったよね。 それじゃ 早く出よ! あっ! 私 トイレに行きたい! だから早く ここ出よ! ・・・・・・・・・・・・ ・・・・・・・・・・・・ やっぱり暑い! さて どうしようか・・ サウナから出る まだ頑張る 中華マンの気持ちが よくわかったよね。 それじゃ 早く出よ! あっ! 私 トイレに行きたい! だから早く ここ出よ! ・・・・・・・・・・・・ ・・・・・・・・・・・・ やっぱり暑い! さて どうしようか・・ サウナから出る まだ頑張る 中華マンの気持ちが よくわかったよね。 それじゃ 早く出よ! あっ! 私 トイレに行きたい! だから早く ここ出よ! あー! 涼しいね。生き返った気分だよ。 次はどこ行く? さて どこに行こうか・・ 室内プール 屋外プール サウナ あー! 涼しいね。生き返った気分だよ。 なんか身体 ふやけてきちゃった。 そろそろ 出ようか・・ あー! 涼しいね。生き返った気分だよ。 ところでトイレはいいの? あれはうそ。・・・ごめんね。 次はどこ行く? さて どこに行こうか・・ 室内プール 屋外プール サウナ あれはうそ。・・・ごめんね。 なんか身体 ふやけてきちゃった。 そろそろ 出ようか・・ 身体がぽかぽかして 気持ちいいよ。 冬のプールも いい感じだよね。 それじゃ そろそろ行こ! あっ! ここってイタリア料理のお店だよね。 ねぇ 何か食べていこう! 私 お腹空いちゃった。 ウチのお母さんイタリア料理が大好きなんだよ。 だから料理にもオリーブオイル たくさん使うんだ。 バターの代わりにパンに付けてみたり サラダにも オリーブオイルとバルサミコ酢を使うし・・ だから私も オリーブオイル 好きになったんだ。 でも前にテレビで イタリアの人はオリーブオイルを そのまま飲むって紹介されて みんなでマネしたけど あれはちょっと まずかったなぁ・・ あっ! ネコだ! にゃぁ! ネコは一年中 同じ格好してるけど 冬とか寒くないのかな・・ 一緒に歩いてくれる 誰かがいたら きっと もっとあったかいのにね。 軒下とか歩くときは 気を付けた方がいいよ。 雪やつららが落ちてきて 危ないからね。 足下も滑りやすいし 普段より注意して歩かないと・・ きゃっ! いったぁい! ・・だっ・・大丈夫? ・・・・・・・・・・・ ・・・・・・・・・・・ &主人公&さんがお産を手伝ってくれた子牛 あれからすごく大きくなったよ。 名前は鼻黒3号・・もうちょっとかわいい名前に して欲しかったんだけど ナンバリングしないと ややこしくなるって お父さんが言い出して・・ ・・私は そういう名前の方がよけいに ややこしくなるような気がするんだけどね。 毎朝 早起きしなきゃならないから 受験勉強で 忙しい今なんかは 辛いなぁって思うこともあるけど 私 牧場が好きだよ。 だからずっと 家の仕事 手伝っていきたいんだ。 家族のためじゃなくって 自分のために・・ だってさ 自分が搾乳したミルクを みんなが 飲んでくれて それがみんなの栄養になって・@4970@・ そう言う風に考えたら なんかワクワクしてこない? わかるよ そうかな・・ 僕も牧場が好きだよ 今 世の中がややこしくなってて 自分の今やってることが 結局どうなってるのか よくわからない仕事って多いでしょ? もちろん それを否定するつもりはないけど どうせやるなら わかりやすい仕事をしたいんだ。 私 ちょっと単純なのかな? でも 決めたんだ。 ウチのお父さんだって ゲーム作ってたときより 今の方が ずっと明るい顔で働いてるし・・ 何より私が 今の仕事にやりがいを感じてるから・・ ほんと? ・・・うれしいな・・ もしよかったら・・・・・・・・ もしよかったら またアルバイトに来てね。 来年の夏休みとか 再来年の夏休みとか・・ ・・・・・・・・・・・・ ・・・・・・・・・・・・ 気まずい沈黙が訪れた。 そろそろここ 出よっか・・ 最近はお父さんもお母さんも 里沙ちゃんのことで 頭がいっぱいなんだよ 笑ったとか泣いたとか 喋ったとか どっちに似てるとか・・・ でもそう言う風に 家族の話題を独占して 家族みんなの愛を受けて・・・ 赤ちゃんって 生まれて来るんだよね。 今 生きてる人全員・・偉い人も偉くない人も 悪い人もいい人も 生まれたときはきっと みんな同じなんだよね。 牛と違って 人間の赤ちゃんは 生まれたとき 何にも出来ないから・・だからみんなが愛情を注いで それで 大きくなるんだよね。 里沙ちゃんがこれから どんな女の子になるのか 私 想像も付かないけど もし グレて不良に なったりしたら 今の話 ちゃんとしてあげるんだ。 きっと可愛い女の子になるよ きっと小さい女の子になるよ うん。私の妹だもん。きっと可愛いよね。 ・・・・・・・・・・・・・・ 今 &主人公&さん 笑わなかった? @S@・・・@P@小さいのは私だけで充分だもん。 里沙ちゃんはこれから ウチの牛乳たくさん飲んで きっと すらっとした美人になるんだよ。 あっ! 私だってまだ 背も伸びてるし バカにしてると 追い越しちゃうかもしれないよ。 そろそろここ 出よっか・・ 私 絵はがきを集めるのが好きなんだ。 知ってる? 大きなポストカード屋さんに行くと いろんな国の絵はがきが売ってるんだよ。 でも一番素敵なのは やっぱり本当にその国に 行った人から 絵はがきをもらうことかな・・ そっちはまだ そんなに集めてないけどね。 世界中には いろんな国があって でも 一生のうちに行ける国なんて きっと ほんのちょっとでしょ? だから絵はがきを見ながら その国のことを いろいろ想像してるんだ。 カリブ海の海の色とか・・ピラミッドの大きさとか ニューヨークの喧噪とか・・アフリカの動物とか・・ ねぇ&主人公&さん。 海外に行くことあったら 私に絵はがき出してね。 約束するよ そんな予定まだないよ 行くときは一緒だよ 絶対だよ! 私 待ってるからね。 決まってからでいいよ。 私ずっと 待ってるから・・ @S@・・・・@P@ほんとだね。絵はがき待ってるだけじゃなくて 同じ風景を 一緒に見ることが出来たら・・ きっと 素敵だろうね・・ 見たことのない景色・・会ったことのない人・・ 聴いたことのない音楽・・かいだことのない匂い・・ 海の向こうには たくさんあるんだよね。 見たことのない景色・・会ったことのない人・・ 聴いたことのない音楽・・かいだことのない匂い・・ 海の向こうには たくさんあるんだよね。 僕はめぐみちゃんが好きだ。 めぐみちゃん僕のことどう思ってる? そろそろ帰ろうか? @S@・・・@P@え? @S@・・・@P@うん。ありがとう。 &主人公&さんの気持ち すごくうれしいよ。 でも その気持ちに答えられるほど・・ 私 大人になってないかもしれない・・ ・・・返事は もうちょっと待ってね。 そろそろ帰ろうか・・ @S@・・・@P@え? @S@・・・@P@私 なんて答えたらいんだろう・・ &主人公&さんのこと 好きって言う気持ち・・ それは今でも 変わってないよ。 でも それは&主人公&さんの期待している 「好き」とは違うような気がするんだ。 ・・・返事は もうちょっと待ってね。 そろそろ帰ろうか・・ うん。そうだね。 私 今でも時々 思い出すんだ。 楽しかった 夏休みのこと・・ &主人公&さんと一緒に 気球に乗った日のこととか ラベンダー見たり 北竜町のひまわり見たり・・ 一緒にベランダから 星空を眺めたり・・ @S@・・@P@ずっと一緒に・・ 同じ思い出を 持てたらいいよね・・ ・・・・・ずっと一緒に・・・ 私 &主人公&さんが大好き! 会えない夜に 電話ばかり気にしてるのはもういや・・ 私 &主人公&さんが大好き! ・・・だからずっと・・ずっと一緒にいて・・ そろそろ帰ろうか・・ 気が付くと外はすっかり暗くなっていた。 ・・楽しい時間は あっという間に過ぎてゆく・・・ @S@・・・@P@寒くなってきたね? 帰ろっか? ・・うん。そうだね。 よし! さそってみよう。 結果はどうあれ ここで勇気を出さなくちゃ 僕はずっと 『旅行者』のままなんだ。 お早う!@5300@ &主人公&さん。 お早う。@5301@あのね。話があるんだ。 僕はめぐみちゃんを イルミネーション・ カウントダウンに誘った。 @S@・・・@P@え? ・・・・でも・・・ 結論はすぐに出さなくていいよ。 今晩11時半に テレビ塔の前にいるから・・ よかったら 来て欲しいんだ。 @S@・・・@P@うん。わかった。 めぐみちゃん・・来てくれるかな・・ 午後11時15分・・ 待ち合わせの時間まで あと15分ある。 僕は一人で 会場を回ってみることにした。 ・・・この街に来て・・僕は いろんな人と出会った。 日常から離れ いろんなことを経験した。 でも考えたら 札幌に住んでいる人にとっては こっちの生活こそが日常なんだ・・ 日常と非日常・・・ 本当は そんな境目なんて ないのかもしれない。 僕はめぐみちゃんが好きだ。 その気持ちだけで 僕は退屈な日常の壁を超えられる。 午後11時30分・・待ち合わせの時間だ。 めぐみちゃん・・来てくれるかな・・ 午後11時40分・・ めぐみちゃん・・・遅いな・・ 午後11時50分・・ めぐみちゃん・・・どうしたんだろう? 午後11時55分・・ やっぱりめぐみちゃん・・・来ないのかな・・ さぁ! いよいよ今年最後の大イベント! イルミネーション・カウントダウンが始まります。 みなさん! 準備はいいですか? 画面正面にあるディスプレイにご注目下さい。 ・・・めぐみちゃん・・やっぱり来ないのか・・ 10@4579@! 9@4578@! 8! まだ間に合うよ! ・・・めぐみちゃん・・ 7@4576@! 6@4575@! 5! ああ! ダメだ! 4@4573@! 3@4572@! 2! 1@4570@! ハッピー・ニューイヤー!! めぐみちゃん・・・やっぱり来なかったんだな・・ でもいいさ・・僕はこの街で たくさんの思い出を 作ることが出来た。 いつかまた・・訪ねてみよう・・ ・・・北へ・・ 午後11時40分・・ めぐみちゃん・・・遅いな・・ ・・・・!! あっ!! えへへ・・・来ちゃった。 ・・・めぐみちゃん・・ さぁ! いよいよ今年最後の大イベント! イルミネーション・カウントダウンが始まります。 みなさん! 準備はいいですか? 画面正面にあるディスプレイにご注目下さい。 10@4679@! 9@4678@! 8! 7! 6! 5! 4! 3! 2! 1@4670@! ハッピー・ニューイヤー!! ・・・新しい年が始まる・・ そして 僕ら二人の 新しい人生が始まる・・ ハッピー・ニューイヤー! 1@4770@! ハッピー・ニューセンチュリー!! ・・・21世紀が始まる・・ そして 僕ら二人の 新しい人生が始まる・・ ハッピー・ニューセンチュリー!! また・・会えたね。 長い冬が終わって 美瑛にも春が来たよ。 うふふ・・荒井さんも 会いたかったんだって。 来年も再来年も・・・ 一緒に この景色・・見れたらいいね・・ だってさ・・春は 毎年 来るんだよ。 ずっと・・永遠に・・ ずっと・・一緒だよ。 今回の旅には ひとつの目的があった。 札幌は今 ホワイト・イルミネーションの 真っ最中だ。そして・・・ @4120@大晦日の夜・・           @4121@イルミネーション・カウントダウンで @4122@年越しのKissをした恋人たちは  @4123@永遠の幸せが約束されるという・・・ こういう伝説は 恐らくあちこちにあるものだろう。 伝説の通り 幸せになったカップルもいるだろうし きっと そうならなかったカップルもいるだろう。 でも僕は信じてみたかった。 大好きな女の子と離れて暮らしていて・・・ だからこそ 信じられる何かが 欲しかったのかもしれない。 お帰りなさい! え? あ・・ごめん。 お帰りなさいって言い方 変だよね・・ &主人公&さん 東京の人だもんね。 嬉しかったよ。 まぁ・・ね。 それじゃ もう一回 お帰りなさい。 ずっと待ってたんだよ。 それじゃ ようこそ札幌へ。 また一緒に遊んでね。 ここって ちょっと暖房 効きすぎだよね。 暑いから早く駅行こ! 私 決めたんだ。プロの歌手になるって・・ だから今 本格的に歌と楽器の練習してるんだよ。 メッセ・ホールでも 時々ライブやらせてもらってるし だんだん夢に近づいてる感じ・・かな? もちろん作曲もやってるよ。クリスマスカードに 書いたあの曲 MDに入れてあるんだ。 ・・・ちょっと聞いてみて・・ @S@・・・@P@どうかな? すごくいいよ うん。まぁまぁかな あんまり好きじゃないな・・ よかった。私も結構気に入ってるんだ。 ちょっと寂しい感じだけど でも希望はあるでしょ? そっかぁ・・・ でも聞いてるウチにだんだん好きになると思うよ。 うーん。そっかぁ・・・ 確かにクリスマスソングって言ったら もっと華やかな曲の方がイメージに合ってるかもね。 アップテンポで鈴が鳴ってて・・ もっと楽しげなアレンジの方がいいのかもね。 ・・・・・・・・・・・・ ・・・・・・・・・・・・ 気まずい沈黙が訪れた。 @S@・・・・・・・・・・・・・・・@P@・ ねぇ? どうしちゃったの? 聞いてる? 歌詞はまだ書いてないけど・・ 曲のタイトルは もう決まってるんだ。 『サンタのいないクリスマス』って言うんだよ。 実はね。生まれて初めてMIDIの打ち込みに 挑戦したんだ。最初のウチは慣れてなくて 1小節作るのに2時間ぐらいかかっちゃった。 なんか 今年のクリスマスは ずっとこれで つぶれちゃった感じかな・・@7034@&主人公&さんは 誰と どんなクリスマスを過ごしたの? 近所のケーキ屋で サンタの格好して ケーキを売ってたよ。 そっかぁ・・・ 東京で みんなのサンタクロースになってたんだね。 あっ! そろそろ駅に着くよ。 今晩 電話して。 明日も明後日も スケジュール開けてあるんだよ。 川原的には それって結構 大決断なんだからね。 それじゃ・・さよなら・・ アディオス! チャオ! ザイチェン! アルフ・ヴィーダーゼーエン! オ・ルヴォワール・・ @S@・・・@P@あれから さよならのバリエーション ちょっとだけ 勉強したんだ。 それじゃ またね。 部屋に戻った。 イルミネーション・カウントダウンが行われる 大晦日まで あと三日しかない。 その間 誰とどのように過ごすのか・・ これは結構 重要な問題だ。 まず明日のことを考えよう。 明日デートに誘いたいのは・・・ もちろん鮎ちゃんだ。 いや・・そうじゃなくて・・ おっはよー! 今日もいい天気だね。 それじゃ そろそろ行こ! 函館駅前に着いた。 札幌の高校生の一般的なデートコースとしては まずは日帰りで小樽。その後 ちょっと親密になったら 函館に一泊っていうのがパターンなんだよ。 あっ! もちろん今日は 日帰り・・だよね。 もちろん日帰りだよ ふふふ・・それはどうかな? うん。そうだよね。 なんか・・自分で言ってて焦っちゃった。 ・・・・・・・・・・・・ ・・・・・・・・・・・・ 気まずい沈黙が訪れた。 お・・お父さんの許可がないと 外泊はダメなの。ウチのお父さん厳しいから 帰りが遅いと 函館まで探しに来ちゃうんだよ。 だから泊まりはダメ! 絶対だよ! わかってるって・・ もう! おどかさないでよ・・ 焦っちゃったじゃない・・ あっ・・そうだ! &主人公&さん。 この近くに 『あうん堂』っていう ライブハウスがあるの。ちょっと付き合ってね。 ここが『あうん堂』。 函館のアマチュアバンドなんかが 演奏してるライブハウスなんだよ。 ここから出発して 今では日本武道館を いっぱいにするくらいに成功した人たちもいるんだよ。 いつか札幌のメッセ・ホールも・・ 『川原鮎がアマチュア時代に演奏した場所』 なんて言われるようになるかな? 大丈夫。自信持ちなよ。 夢を持つのっていいことだよ。 ・・・・・・・・・・ うん。私 頑張る。 そうだよね。夢がなくっちゃ頑張れないよね。 @S@・・・@P@やっぱり 厳しいかな? でも 夢がなくっちゃ頑張れないよ。 @7034@目指せ日本武道館! ・・なんてね。 付き合ってくれて ありがと それじゃ &主人公&さんの行きたいとこ行こう。 @S@・・・@P@なんか 魚見てると お父さんのこと思い出しそう・・ だからこっち行こ! 見て! イカスミのソフトクリームだよ。 甘いイカスミなんて 私初めてかも・・ なんか画期的な感じだよね。 @S@・・・・@P@あ・・これ結構 おいしいよ。 なんか 初めての味・・ ちょっと食べさせて 冬にそんなの食べて寒くないの? 歯が黒くなってるよ うん。いいよ。 僕はイカスミのソフトクリームを食べてみた。 ・・・・・・・・・・! ・・・・・? 鮎ちゃんの言ったとおり 初めての味だ。 結構・・おいしいかもしれない。 少なくとも まずくはない。 話の種にはなるし これはこれで アリなのかもしれない。 函館の人って なんにでもイカを混ぜちゃうんだね。 結構びっくり。灰色のソフトクリームなんて きっとここでしか食べられないよね。 暖房の効いた部屋で薄着になって 汗かきながら冷たいアイスクリーム食べるのは 冬の北海道の風物詩なんだよ。 え? うそ? ・・やーん! ホント? うそ。 もう! おどかさないでよ! ごちそうさま。 そろそろ別のとこ 行こ! @S@・・・@P@あっ! もうこんな時間だ! ねぇ&主人公&さん。函館山の夜景 見に行こ! 函館観光は やっぱりこれでシメないとね。 ここ 元町壱番館っていう喫茶店なんだ。 ババロアがおいしいんだよ。中に入ろ! これね「ババロア北海道フルーツ添え」って言うんだ。 見て 北海道の形してるでしょ? @7035@ここが今いる函館。@7036@札幌はこの辺だよ。 @7037@下にあるのが襟裳岬。『何もない春です』っていう 歌があるけど 景色が綺麗でいい所よ。 @7038@上の部分が宗谷岬・・宗谷岬も歌になってるよね。 @7039@さてここで問題です。この岬は 何岬でしょう? 積丹岬 襟裳岬 知床岬 残念。正解は知床岬でした。 『ハマナスの咲く頃 思い出しておくれ』っていう 歌にもなってるよね。 残念。襟裳岬は下だよ。さっき説明しなかったっけ? 正解。&主人公&さんって 地理に詳しいんだね。 知床岬は『ハマナスの咲く頃 思い出しておくれ』って いう歌にもなってるよね。 ・・・・・・・・・・・・ ・・・・・・・・・・・・ 気まずい沈黙が訪れた。 あ・・そういう話ってきらい? ・・・・・・・・・・・・ 考えたら北海道っていろんな場所が歌になってるよね。 それだけ印象的な土地が多いのかな? 北海道出身の ミュージシャンが多いのもそれと関係があるのかもね。 私 最近 本で読んだんだけど・・ デビュー前のビートルズもオーディションに落ちた ことがあるんだってね。 でもさ・・それでも あんなに有名な バンドになったんでしょ? だから私も もっと頑張って 自分にしか出来ない音楽を作っていきたいんだ。 だから私も あの時のことにメゲないで 自分にしか出来ない音楽を作っていきたいんだ。 でもビートルズを落とした人たちって その後 どうなっちゃったんだろうね。全然反省しないで 偉そうに音楽評論家とか やってるのかな? 評論家なんて いっつも後出しジャンケンしてるような 人たちだよね。売れたものに対しては「これはこういう 理由で売れた」なんて偉そうに分析するけど・・ そんなに頭がいいんだったら これから売れるものを ちゃんと予言すればいいのにって 私 いっつも思っちゃうんだ。 デタラメの語源って知ってる? 『出たら目』つまり さいころを振って 目が出た後に 「やっぱり3が出た」とか言うことなんだよ。 そう言う意味で言ったら 評論家の言ってることなんて たいていはデタラメだよね。 そうかもね なんか嫌なことあったの? 立派な評論家だっているよ うん。さすがにいいこと言うな・・とか さすがに痛いとこ突いてくるな・・とか そんな風に芸がある人ならまだいいんだけど ただ悪意をばらまいてるだけなのに『辛口』とか 自分で言ってる人っているでしょ? 私 そういうのって嫌いだな・・・ うん。実は地元のミニコミ誌に結構きついこと 書かれちゃったんだ。『自己満足の歌詞』とか 『おままごとの演奏』とか・・ 私 いい気になってないと曲を作れない タイプだから あれ読んでしばらくは ギターに触る気にもなれなかったな・・ 見当違いのお世辞ばっかり言われるのも あんまり気分良くないけど 全否定するような評論も 勘弁して欲しいよね。 うん。私もそう思うし たいていの評論家は 立派な人なのかもしれないんだけど・・ @7040@時々・・・ね。そうじゃない人もいるんだ。 そろそろここ 出ようか? &主人公&さん。次はどこ行く? @S@・・・@P@あっ! もうこんな時間だ! ねぇ&主人公&さん。函館山の夜景 見に行こ! 函館観光は やっぱりこれでシメないとね。 会えない時に書いた曲は 全部 寂しい歌ばっかり・・ @4800@でも今夜はきっと 楽しい曲が書けそうだよ。 こんな風に 二人っきりで会える日を ・・・ずっと 待ってたんだ。 でもこのまま私の中で &主人公&さんの存在が どんどん大きくなっていったら・・ 私 どうなっちゃうんだろう? @S@・・・@P@それがちょっとだけ 怖いんだ。 私のこと ずっと応援しててね。 &主人公&さんは私の 最初のファンなんだよ。 だから最後まで 私のファンでいて欲しいんだ。 次はベイエリアだよ・・ うふふ・・楽しみだね。 次は元町だよ・・ うふふ・・楽しみだね。 次は湯の川温泉だよ・・ うふふ・・楽しみだね。 次は五稜郭だよ・・ うふふ・・楽しみだね。 ここ知ってる? カフェ・チーズって言うんだよ。 この辺じゃ結構有名な喫茶店なんだ。 &主人公&さん。つきあってね。 私 コーヒーの香りって好きなんだ。 なんか落ち着く感じがするし・・ あ・・そうそう。私 最近コーヒーを ブラックで飲むようになったの。 なんか大人って感じしない? そうだね そうかなぁ・・ そう言う風に言うこと自体 子供っぽいよ 最初は苦いだけだったんだけど 飲んでるウチに だんだん味がわかってきた感じかな? 特にケーキとか甘いものを食べるときは ブラックで飲んだ方が絶対おいしいよね。 へへへ・・そうかも。 @7041@やっぱり大人って 自分でお金を稼ぐ人のことだよね。 だから私 早く大人になりたいんだ。 ・・・・・・・・・・・・ ・・・・・・・・・・・・ 気まずい沈黙が訪れた。 少なくとも私は大人の気分にひたれるよ。 だから それで充分なんだ。 私 最近 本で読んだんだけど・・ デビュー前のビートルズもオーディションに落ちた ことがあるんだってね。 でもさ・・それでも あんなに有名な バンドになったんでしょ? だから私も もっと頑張って 自分にしか出来ない音楽を作っていきたいんだ。 だから私も あの時のことにメゲないで 自分にしか出来ない音楽を作っていきたいんだ。 でもビートルズを落とした人たちって その後 どうなっちゃったんだろうね。全然反省しないで 偉そうに音楽評論家とか やってるのかな? 評論家なんて いっつも後出しジャンケンしてるような 人たちだよね。売れたものに対しては「これはこういう 理由で売れた」なんて偉そうに分析するけど・・ そんなに頭がいいなら これから売れるものを ちゃんと予言すればいいのにって 私 いっつも思っちゃうんだ。 デタラメの語源って知ってる? 『出たら目』つまり さいころを振って 目が出た後に 「やっぱり3が出た」とか言うことなんだよ。 そう言う意味で言ったら 評論家の言ってることなんて たいていはデタラメだよね。 そうかもね なんか嫌なことあったの? 立派な評論家だっているよ うん。さすがにいいこと言うな・・とか さすがに痛いとこ突いてくるな・・とか そんな風に芸がある人ならまだいいんだけど ただ悪意をばらまいてるだけなのに『辛口』とか 自分で言ってる人っているでしょ? 私 そういうのって嫌いだな・・・ うん。実は地元のミニコミ誌に結構きついこと 書かれちゃったんだ。『自己満足の歌詞』とか 『おままごとの演奏』とか・・ 私 いい気になってないと曲を作れない タイプだから あれ読んでしばらくは ギターに触る気にもなれなかったな・・ 見当違いのお世辞ばっかり言われるのも あんまり気分良くないけど 全否定するような評論も 勘弁して欲しいよね。 うん。私もそう思うし たいていの評論家は 立派な人なのかもしれないんだけど・@4960@・ 時々・・・ね。そうじゃない人もいるんだ。 そろそろここ 出ようか? &主人公&さん。次はどこ行く? @S@・・・@P@あっ! もうこんな時間だ! ねぇ&主人公&さん。函館山の夜景 見に行こ! 函館観光は やっぱりこれでシメないとね。 あっ! 温泉だ! @7042@私 温泉って大好きなの。ねぇ早く入ろ! ホテル平成館の男湯・・ 檜のいい香りがする。結構 広いな・・ 旅の疲れが 癒されてゆく感じだ。 ♪らららん・・ラララ・・らんらら・・ あの声は・・鮎ちゃんだ。 気持ちよさそうに 歌ってるな・・ 鮎ちゃんって 本当に歌が好きなんだな・・ さて 露天風呂にでも 行ってみようかな・・ 最上階にある展望露天風呂・・ うん。いい眺めだ。湯加減もちょうどいい。 来て良かったな・・ さて・・そろそろ上がるか・・ あー! 気持ちよかった。 やっぱり温泉っていいよね。 それじゃ 次はどこ行く? @S@・・・@P@あっ! もうこんな時間だ! ねぇ&主人公&さん。函館山の夜景 見に行こ! 函館観光は やっぱりこれでシメないとね。 あっ! 五稜郭タワーだ! @7043@高いところ好きの 川原としては ちょっと素通り出来ない感じよね。 行ってみよ! &主人公&さん。 春になるとね・・ここの公園は桜で満開になるんだ。 ・・なんか不思議だよね。桜はきっとこの雪の下で 自分の出番が来るのを じっと待ってるんだよ。 @S@・・・@P@桜の花が咲く頃・・ また一緒に ここに来たいね。 うん。 先のことだし・・ 約束しよ! 来年かもしれないし・・ さ来年になるかもしれないけど・・ 桜の咲く頃 またここに来るって・・ うん。 ・・・・・・・・・・・・ ・・・・・・・・・・・・ 気まずい沈黙が訪れた。 そうだね。先のことなんて誰にもわからないよね。 わかっているのは ひとつだけ・・ 季節が変われば きっといろんなことが 変わってしまうってこと・・ さて そろそろ 次の場所 行こうか? @S@・・・@P@あっ! もうこんな時間だ! ねぇ&主人公&さん。函館山の夜景 見に行こ! 函館観光は やっぱりこれでシメないとね。 あっ! 見えた! あれが函館の夜景だよ。 綺麗だよね・・なんか身も心もすっきりする感じ・・ イヤなこととか 忘れちゃいそうな景色だよね。 この明かりのひとつひとつは・・ 例えばヤバい金融会社の看板かもしれないし エッチなお店のネオンかもしれないし・・ でも そういうものもひっくるめて こんなに綺麗な 夜景になっているんだね。 @S@・・・@P@いいことも悪いこともひっくるめて 素敵な人生になってればいいなぁ・・ &主人公&さんって 不思議な人だよね。 一緒にいると いつも綺麗なメロディが 聞こえてくるの・・ 家に帰って ひとりで&主人公&さんのこと 考えてると 素敵な歌詞のフレーズとか たくさん思いついちゃうの・・ 作曲なんて 自分には出来ないって そう思いこんでたのに &主人公&さんに会ってから 私 自分の歌を歌いたくなった。 &主人公&さんって そういう触媒みたいな能力が あるのかな? それとも 私の心の問題なのかな? オーディションの時に歌った 『大好き』っていう歌 ・・あれって&主人公&さんのこと思って作ったんだ・・ 今でもその気持ち 変わってないよ。 私 あなたが大好き! @S@・・・@P@辛いことあったら ここの夜景 思いだそうね。 そしたらまた 頑張れるよね。 僕は鮎ちゃんが好きだ。 鮎ちゃん僕のことどう思ってる? 寒いね。そろそろ帰ろうか? @S@・・・@P@え? @S@・・・@P@返事は もうちょっと待ってね。 私 自分の心の整理が まだついてないから・・ @S@・・・@P@え? 私が好きだって言ったら &主人公&さん 私のこと好きになってくれる? 私 時々&主人公&さんのこと わからなくなるんだ。 ・・ひょっとしたら 自分のことだって わかっていないのかもね。 私 もっとよく&主人公&さんのことが知りたいの。 だからもう少し 時間を頂戴。 @S@・・・@P@寒くなってきたね? 帰ろっか? @S@・・・@P@そうだね。 @S@・・・@P@寒くなってきたね? 帰ろっか? 鮎ちゃんと別れて 書斎に戻った。 イルミネーション・カウントダウンが行われる 大晦日まで あと二日! 明日デートに誘いたいのは・・・ もちろん鮎ちゃんだ。 いや・・そうじゃなくて・・ 明日は一緒に札幌の街を歩きたい。 明日は一緒に函館に行きたい。 よし! まずは電話してみよう。 さてこれから どうしようかな・・ さてこれから どうしようかな・・ さてこれから どうしようかな・・ はい。川原です。 あっ! &主人公&さん! 今日はすごく 楽しかったね。 うん。楽しかったね。 電話 待ってたよ。 かかって来なかったら どうしようって思ってた・・ もちろんデートの約束よね。 うん。明日 函館に行こうかって 思ってたんだけど・・・ うん。明日 札幌の街を歩こうかって 思ってたんだけど・・・ もちろん! 行くよ! 待ち合わせは? 札幌駅でいい? うん。それじゃ明日の朝 札幌駅で・・ 楽しみだね。 それじゃ おやすみなさい。 おっはよー! 今日もいい天気だね。 それじゃ そろそろ行こ! あ・・このお店 琴梨と来たことあるよ。 &主人公&さんもここの紅茶 好きなの? うん それほどでも・・ 私も好き。紅茶だけじゃなくて カレーもおいしいんだよ。それじゃ 行こ! ・・・・・・・・・・・・ ・・・・・・・・・・・・ 気まずい沈黙が訪れた。 それじゃ 別のとこ行こ! せっかく札幌に来てくれてるんだもん。 &主人公&さんの行きたいとこ行かなきゃね。 紅茶のお店にカレーがあるなんて 最初は私 意外な感じがしたんだけど よく考えたら紅茶もカレーもインドが名産だもんね。 イギリスが作った東インド会社が紅茶を世界中に 広めたんだって 世界史の授業で習ったの。 そう言う風にいろんな国の文化が融合するのって すごくいいことだと思うけ@7044@ど その背景には 悲しい歴史があったりするんだよね。 ここが北海道庁だよ。 &主人公&さんって ここに来るの初めて? 夏に一回来たよ うん。実は初めて・・ どうだったっけな・・ そっか・・きっと琴梨に案内してもらったんだね。 ・・・夏休みに私 &主人公&さんと琴梨のこと ちょっとだけ ヤキモチやいてたけど・・ でも私 そう言うこと考えるの もうやめたんだ。 だって一番大切なのは 私の気持ちだもんね。 琴梨は私の 大切な友達だし &主人公&さんだって 私の大切な人だよ。 そう言う人と巡り会えたことが 私の一番の幸せ。 よけいなこと考えたら 私 そんな大切な人たちを 憎んでしまうかもしれない・・ だから私 ヤキモチやくのやめたんだ。 ホントに? ・・・まぁいいや。 夏の道庁も素敵なんだよ。 この辺に たくさん花が咲いて・・・ あんまり人がいないから ギターの練習するのにも ちょうどいい感じなんだ。 何か気になる反応・・ねぇ私に何か隠してない? あっ! わかった! きっと琴梨と来たんでしょ? うん・・実は・・ 違うって・・ 私 気にしてないよ。 そりゃ 以前は &主人公&さんと琴梨のこと ちょっとだけ ヤキモチやいてたけど・・ そう? でも琴梨のことなら 私気にしてないからね。 そりゃ 以前は &主人公&さんと琴梨のこと ちょっとだけ ヤキモチやいてたけど・・ ・・・・・・・・・・・・ ・・・・・・・・・・・・ 気まずい沈黙が訪れた。 私 気にしてないよ。 そりゃ 以前は &主人公&さんと琴梨のこと ちょっとだけ ヤキモチやいてたけど・・ でも私 そう言うこと考えるの もうやめたんだ。 だって一番大切なのは 私の気持ちだもんね。 琴梨は私の 大切な友達だし &主人公&さんだって 私の大切な人だよ。 そう言う人と巡り会えたことが 私の一番の幸せ。 よけいなこと考えたら 私 そんな大切な人たちを 憎んでしまうかもしれない・・ だから私 ヤキモチやくのやめたんだ。 ・・・・・・・・・・・・ ・・・・・・・・・・・・ 気まずい沈黙が訪れた。 @S@・・・・・・・・・・・・・・・@P@・ ねぇ? どうしちゃったの? 聞いてる? ・・・・・・・・・・・・ @S@・・・@P@そろそろ 他のとこ 行こっか・・ 鐘の音だって 立派な音楽だよね。 音符なんて ひとつしかないのに 聞いてると すごく心が和むんだ。 ギター 一本でライブやってると ドラムやベースや キーボードはいらないのかって よく言われるんだけど 私 まだそういうのって考えたくないんだ。 よけいな音を入れない シンプルな演奏をして それで感動を伝えられたら 素敵でしょ? ・・・この時計台の鐘の音みたいに・・ 賛成だよ それは・・どうかな? 他の人に協力してもらうと その人に頼っちゃうから ちゃんと自分の実力が付かない気がするの。 歌とギターだけで 100パーセント伝えたいことを 伝えられるようになって・・・バンドを組むこととか 考えるのは それからでも遅くないと思うんだ。 もちろん。他の音を入れることを否定するつもりは ないんだよ。@7045@でも他の人に協力してもらうと その人に 頼っちゃうから 自分の実力が付かない気がするの。 歌とギターだけで 100パーセント伝えたいことを 伝えられるようになって・・・バンドを組むこととか 考えるのは それからでも遅くないと思うんだ。 ・・・・・・・・・・・・ ・・・・・・・・・・・・ 気まずい沈黙が訪れた。 あ・・そういう話ってきらい? ・・・・・・・・・・・・ それじゃ そろそろ行こっか・・ あっ! 須貝ビルだ! ひさしぶりに カラオケする? それともゲームセンター? もちろんゲーセンだよ もちろんカラオケだよ ・・・・・・・・・・・・ ・・・・・・・・・・・・ 鮎ちゃんは どっちが好きなんだろう? ゲーセン カラオケ OK! それじゃまたヌイグルミ取ってね。 デビュー前の川原鮎の歌 聞けるなんて &主人公&さん 幸せ者だよ。 ・・それじゃ行こ! 須貝ビル1階のゲームセンターだ。 UFOキャッチャー クイズ シューティングゲームなどの筐体がある。 さて 何から遊ぼうか・・・ UFOキャッチャー クイズ シューティングゲーム 外に出る うん。いいよ。行こ! うん。いいよ。行こ! うん。いいよ。行こ! そろそろ ここ出ようか? うん。出よっか? うん。いいよ。行こ! UFOキャッチャー! ねぇ! &主人公&さん。 あの天使のヌイグルミ取って! UFOキャッチャーの操作説明を見ますか? はい いいえ すごい! うまいじゃない! ぱんだジェルをあげますか? はい いいえ えんジェルをあげますか? はい いいえ みみジェルをあげますか? はい いいえ もちジェルをあげますか? はい いいえ うるふジェルをあげますか? はい いいえ でぶジェルをあげますか? はい いいえ もらっていいの? 嬉しい! ありがとう! うーん・・残念だったね。 ねぇねぇ! 次は何のゲームで遊ぼっか・・ さて どうしようか・・ クイズ対決! ねぇ! 私と勝負しよ! 嬉しい! 勝っちゃった! 悔しい! 負けちゃった・・・ ねぇねぇ! 次は何のゲームで遊ぼっか・・ さて どうしようか・・ シューティング? やってみて! やってみて! すごい! ハイスコアーだよ! うまい! 結構 うまいじゃない! あーん! ちょっと失敗しちゃったみたいだね。 ねぇねぇ! 次は何のゲームで遊ぼっか・・ さて どうしようか・・ それじゃ! 川原鮎 歌いまーす! 嬉しい! 高得点! 悔しい! なんであんな点しか出ないんだろう・・ はい。次は&主人公&さんの番だよ。 さて 何を歌おうか・・ 歌う曲目を選んで下さい MOVE ON ひこうき雲 したっけ わたしまけましたわ 歌う曲目を選んで下さい MOVE ON ひこうき雲 したっけ すごい!! 高得点!! &主人公&さんも 歌うまいんだね。 残念・・ちょっと失敗しちゃったね。 そろそろ ここ出ようか? そうだね。出よっか? ビートルバムかぁ・・ここって喫茶店? 私ちょうど のど乾いてたんだ。入ろ! 私 高校を卒業したら 東京に行こうと思ってるんだ。 そしたら&主人公&さんと 毎日会えるよね。 うん。待ってるよ。 え・・でも もう少しじっくり考えた方がいいよ @S@・・・@P@えへへ・・その言葉が聞きたかっただけ・・ 本当はまだそんなに真剣に考えてるわけじゃないんだ。 でも東京の方がチャンスはあると思うし アルバイトしながら 音楽やっていければ なんとかなるかなぁって・・・ えへへ・・心配してくれてるの? でも安心してね。 まだそんなに真剣に考えてるわけじゃないから・・ でも東京の方がチャンスはあると思うし アルバイトしながら 音楽やっていければ なんとかなるかなぁって・・・ ・・・・・・・・・・・・ ・・・・・・・・・・・・ 気まずい沈黙が訪れた。 あれ? ちょっと焦った? でも安心してね。 まだそんなに真剣に考えてるわけじゃないから・・ でも東京の方がチャンスはあると思うし アルバイトしながら 音楽やっていければ なんとかなるかなぁって・・・ お父さんは猛反対してるし 札幌を拠点にしたって プロになれないわけじゃないだろうし・・ @7047@でも・・・行きたいなぁ・・ 私 サッポロSPAランドって好きだよ。 なんか東京の匂いがするんだ。 @S@・・・@P@こんなこと言うのって 私が田舎ものだからかな? まぁいいや・・ 私 名前は『鮎』のクセに泳ぐの苦手なんだ。 溺れないように ちゃんと見張っててね。 それじゃ行こ! お待たせ! @S@・・・@P@夏休みに海に行ったときも &主人公&さん そんな目で 私の水着姿見てたよ。 @S@・・・@P@そういうのって 嫌じゃないけどね。 さっ! 早く行こ! やだ。・・あんまり見ないでね。 まず どこに行こうか・・ 室内プール 屋外プール サウナ うん。それじゃ私 泳いでみる。 外はちょっと寒そうだけど 温水プールだから大丈夫だよね。 @7047@サウナってなんかおじさんくさくない? @7048@『それじゃ サウナにでも行きましょうや・・』 って感じ・・@7049@私は好きだけどね。 室内プール 屋外プール サウナ 楽しかったね。そろそろ 出ようか・・ 名前が鮎なのに泳げないのって 結構 コンプレックスなんだよ。 だから太(ふとし)って名前なのに痩せてる人とか 茂って名前なのに髪の毛が薄い人とか見ると なんか変な共感 持っちゃうんだ。 わかる気がするよ 気にしなくてもいいんじゃない? だからってさ・・あんまり本人とぴったりの名前だと 逆に笑っちゃうような時あるし 難しいよね。 自分では気にしてるつもり ないんだけど そう言うのって いっつも言われちゃうからね・・ ・・・・・・・・・・・・ ・・・・・・・・・・・・ 気まずい沈黙が訪れた。 @S@・・・・・・・・・・・・・・・@P@・ ねぇ? どうしちゃったの? 聞いてる? ・・・・・・・・・・・・ それじゃまず 泳げる鮎を目指して 水中で目を開ける練習! &主人公&さんも 付き合ってね。せーの! 鮎ちゃんが目をつぶっている。 僕は・・・ 鮎ちゃんにキスをしようとした 黙って鮎ちゃんの顔を見ていた 目を開けなきゃダメだよと言おうとした。 あー! 苦しかった。 ・・・あれ? &主人公&さんは・・・ まだ潜ってるのかな? ・・・・・空振り・・だった・・ すごいね&主人公&さん。 ずっと潜ってたよ。 ・・・うん。・・まぁ・・ ・・鮎ちゃん・・可愛いな・・ あー! 苦しかった。 やっぱり なかなか開けられないね。 もっと練習しなくちゃ・・ ・・うぐっ! げぼげぼげぼっ・・・ 水を飲んでしまった。 だ・・大丈夫!? &主人公&さんも 実は泳ぐの苦手だったんだね。 そろそろ行こうか・・どこ行く? 次は どこに行こうか・・ 室内プール 屋外プール サウナ 楽しかったね。そろそろ 出ようか・・ わー! 中はあったかいね。 ほら見て! 毛穴が開いてく感じ・・ ・・・でもここ ちょっと狭くない? 本当だね。 狭いからいいんだよ 知らない人と入ったら ちょっと恥ずかしいかも・・ そんな人いないって 知ってる人と入ったら恥ずかしくない? それもそうだね。 @S@・・・・@P@ちょっとだけ 恥ずかしいかも・・ えへへ・・そうかもね。 @S@・・・@P@でもちょっと・・照れちゃうな・・ ・・・・・・・・・・・・ ・・・・・・・・・・・・ 気まずい沈黙が訪れた。 そろそろ 別のとこ行こ。どこにする? 次は どこに行こうか・・ 室内プール 屋外プール サウナ 楽しかったね。そろそろ 出ようか・・ @S@・・・@P@前にちょっと 悲しいことがあって でも泣いてたまるかって思って サウナに入ったんだ。 ほら 汗と涙って 同じ成分でしょ? でも やっぱり泣いちゃった。 そういうのって なかなかうまくいかないよね。 そうだね。 どうして泣いちゃったの? 汗と涙は同じ成分じゃないよ 一人で泣いてたら 近くにいた知らないおばさんが 『どうしたの?』って聞いてきて・・ そういう優しい気持ちに触れるとダメだよね。 私 それでよけいに泣いちゃったんだ。 うん・・言ったかもしれないけど 前に私のライブのこと 地元のミニコミ誌に 悪く書かれちゃったことがあって・・・ でも 今はもう 全然気にしてないよ。 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・ ・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 気まずい沈黙が訪れた。 ・・ちょっと・・暑いね。 そろそろ 出ようか・・ 次はどこ行く? さて どうしようか・・ 室内プール 屋外プール サウナ なんか身体 ふやけてきちゃった。 そろそろ 出ようか・・ やっぱりプールっていいよね。 泳げるようになったら もっと楽しいんだろうな・・ それじゃ そろそろ行こ! ママ・サブロッソ・・イタリア料理のお店だね。 ちょうどお腹も減ってきたし・・いいよ。入ろう。 ねぇ? マンジャーレ・カンターレ・アモーレって言葉 聞いたことある? 初めて聞くよ 『食べて歌って愛する』だっけ? マンジャーレは食べる。 カンターレは歌う。 アモーレは愛するっていう意味。 イタリア人にとって この三つが 何よりも大切なものなんだって・・ 私 この言葉 好きだな・・ うん。でもすごいね。 &主人公&さんって イタリア語にも詳しいんだね。 ・・私 この言葉 大好きなんだ。 ・・・・・・・・・・・・ ・・・・・・・・・・・・ 気まずい沈黙が訪れた。 マンジャーレは食べる。 カンターレは歌う。 アモーレは愛するっていう意味。 イタリア人にとって この三つが 何よりも大切なものなんだって・・ 私 この言葉 好きだな・・ 食べないと死んじゃうし 好きな人がいないと 寂しいでしょ? 後はやっぱり 歌がないとね。 歌がなかったら きっと生きててつまんないよね。 ねぇ? &主人公&さん。寒くない? そんなでもないよ ちょっと寒いかな・・ ホントに? ホントに寒くない? 寒くないって ちょっと寒いかな・・%2% そっか・・じゃぁいいんだ。 そんなに寒いなら・・・ ほら・・・こうしてると・・あったかいでしょ? そんなに寒いなら・・・ ほら・・・こうしてると・・あったかいでしょ? ・・・・・・・・・・・・ ・・・・・・・・・・・・ 気まずい沈黙が訪れた。 そっか・・じゃぁいいんだ。 もうすぐ今年も終わりだね。 新しい年が 私たちにとって 新しいステップになるといいね。 うん 新しいステップって具体的に何? 音楽のことも・・恋愛のことも・・ @S@・・@P@具体的にどうって聞かれると困るけど・・ 今年よりももっとハッピーな 来年になるといいよね。 ・・・・・・・・・・・・ ・・・・・・・・・・・・ 気まずい沈黙が訪れた。 私 冬が好き。冬になると雪が降るでしょ? 雪って周りの音を吸収するの。 それで雪の降る日は静かなんだよ。 最近は 黙っててもいろんな音が耳に入ってくるから 静寂って 貴重だよね。 真っ白な画用紙に 絵を描いていくみたいに 静寂の中にこそ 新しい音が埋まっているから・・ あのね。作曲って発掘に似てるんだ。 土の中に埋まっている綺麗な壺とかを 自分の手で 掘り出してゆく感じ・・ 自分で音符の組み合わせを考えてるんじゃなくて 最初からあったメロディを 探してゆく感じなの・・ そのメロディを誰が作ったのかとか どこにあるのかとか そういうのって よくわからないんだけど・・ 気が付くと そこにメロディが埋まっていて それを見つけた私が 原型を壊さないように 発掘している感じ・・ うまくいけば 自分でも感動しちゃうような作品を 掘り出すことが出来る・・その時の感覚って ものすごく気持ちいいんだよ。 うまく言えないんだけど 柔らかい光に包まれて 細胞のひとつひとつが喜んでいるような感覚・・・ 思い通りに発掘できないと 破片だけしか 手に入らなくて そんな時はすごく辛いんだけど・・ 一度 あのうまくいったときの感動を知ってしまうと もう 書かずにはいられないような気分になるんだ。 楽しそうだね それって中毒? うん。楽しい。だって学校の時間割の中で 『楽しい』って文字使ってるの 音楽だけでしょ? だから楽しくないわけないよ。 うーん。中毒・・なのかなぁ・・ @9999@でもそれに近い感覚なのかもね。 そろそろここ 出よっか・・ 作曲が発掘だとしたら ライブは発散かな・・ 自分自身のテンションがぐーんっと上がって 会場全体にエネルギーを発散するような感じ・・ だからライブが終わった後は いっつも へとへとになっちゃうんだ。そんなに激しい音楽ばかり やってるわけじゃないんだけどね。 お客さんのテンションが高いと その感覚も こっちに伝わってきて 私の中のリミッターが どんどん外れていくの・・ この感覚も 結構 気持ちいいんだよ。 そういうもんなんだ・・ それって中毒だよ うん。&主人公&さんも一度 ライブやってみるとわかるよ。 脳内麻薬とか 出てるのかもしれないね。 でも &主人公&さんも一度 ライブやってみるとわかるよ。 そろそろここ 出よっか・・ 子供の頃は ただ歌ってるだけで幸せだったんだ。 お店が常連さんばっかりになると 近所のおじさんに 『鮎ちゃん 歌ってくれよ!』とか言われて・・ たいていはリクエストに応えて歌ってたわ。 だから私 年の割には結構古い歌も知ってるんだ。 私が歌うと みんなが喜んでくれて・・ 近所のお婆さんなんか私が『岸壁の母』を 歌うたんびに 涙流してたの・・ 今考えると あの涙は私の歌のせいじゃなくて 歌の背景にある時代とか 歌詞の内容とか そう言うのを思い出して 泣いてたんだろうね。 前も言ったけど 私 引っ込み思案だったし いじめられっ子だったから 子供時代の私にとって あの時間が 一番 華やかな瞬間だったんだ。 私のために喜んでくれる人がいて・・ 私のために泣いてくれる人がいて・・ こんな私だって 誰かから必要とされてる・・ そういう風に思える瞬間が 一番嬉しかった@4965@。 ・・・ごめん。暗い話 しちゃったね。 こんな私だって 誰かから必要とされてる・・ そういう風に思える瞬間が 一番嬉しかった@4966@。 ・・・ごめん。暗い話 しちゃったね。 僕は鮎ちゃんが好きだ。 鮎ちゃん僕のことどう思ってる? そろそろ帰ろうか? @S@・・・@P@え? @S@・・・@P@返事は もうちょっと待っててね。 私 自分の心の整理が まだついてないから・・ @S@・・・@P@え? 私が好きだって言ったら &主人公&さん 私のこと好きになってくれる? 私 時々&主人公&さんのこと わからなくなるんだ。 ・・ひょっとしたら 自分のことだって わかっていないのかもね。 私 もっとよく&主人公&さんのこと知りたいの。 だから返事は・・・もう少し・・待っててね。 そろそろ帰ろうか・・ うん。そうだね。 &主人公&さんって 不思議な人だよね。 一緒にいると いつも綺麗なメロディが 聞こえてくるの・・ 家に帰って ひとりで&主人公&さんのこと 考えてると 素敵な歌詞のフレーズとか たくさん思いついちゃうの・・ 作曲なんて 自分には出来ないって そう思いこんでたのに &主人公&さんに会ってから 私 自分の歌を歌いたくなった。 &主人公&さんって そういう触媒みたいな能力が あるのかな? それとも 私の心の問題なのかな? オーディションの時に歌った 『大好き』っていう歌 ・・あれって&主人公&さんのこと思って作ったんだ・・ 今でもその気持ち 変わってないよ。 私 あなたが大好き! そろそろ帰ろうか・・ 気が付くと外はすっかり暗くなっていた。 ・・楽しい時間は あっという間に過ぎてゆく・・・ @S@・・・@P@寒くなってきたね? 帰ろっか? ・・うん。そうだね。 12月31日 朝・・・今年最後の一日・・ そして イルミネーション・カウントダウンの日・・ 新しい年を迎える瞬間を誰と過ごすのか? ・・・僕の心は もう決まっていた。 僕が好きな女の子の名前は・・・ 春野琴梨 川原鮎 ターニャ・リピンスキー 桜町由子 愛田めぐみ 里中梢 左京葉野香 椎名薫 よし! さそってみよう。 結果はどうあれ ここで勇気を出さなくちゃ 僕はずっと 『お兄ちゃん』のままなんだ。 よし! まずは電話してみよう。 結果はどうあれ ここで勇気を出さなくちゃ 僕はずっと 『旅行者』のままなんだ。 はい。川原です。 もしもし。&主人公名前&です。 僕は鮎ちゃんを イルミネーション・ カウントダウンに誘った。 ・・・・・・ 結論はすぐに出さなくていいよ。 今晩11時半に テレビ塔の前にいるから・・ よかったら 来て欲しいんだ。 @S@・・・@P@うん。わかった。 考えてみるよ。それじゃ・・ 鮎ちゃん・・来てくれるかな・・ 午後11時15分・・ 待ち合わせの時間まで あと15分ある。 僕は一人で 会場を回ってみることにした。 ・・・この街に来て・・僕は いろんな人と出会った。 日常から離れ いろんなことを経験した。 でも考えたら 札幌に住んでいる人にとっては こっちの生活こそが日常なんだ・・ 日常と非日常・・・ 本当は そんな境目なんて ないのかもしれない。 僕は鮎ちゃんが好きだ。 その気持ちだけで 僕は退屈な日常の壁を超えられる。 午後11時30分・・待ち合わせの時間だ。 鮎ちゃん・・来てくれるかな・・ 午後11時40分・・ 鮎ちゃん・・・遅いな・・ 午後11時50分・・ 鮎ちゃん・・・どうしたんだろう? 午後11時55分・・ やっぱり鮎ちゃん・・・来ないのかな・・ さぁ! いよいよ今年最後の大イベント! イルミネーション・カウントダウンが始まります。 みなさん! 準備はいいですか? 画面正面にあるディスプレイにご注目下さい。 ・・・鮎ちゃん・・やっぱり来ないのか・・ 10@4519@! 9@4518@! 8! まだ間に合うよ! ・・・鮎ちゃん・・ 7@4516@! 6@4515@! 5! ああ! ダメだ! 4@4513@! 3@4512@! 2! 1@4510@! ハッピー・ニューイヤー!! 鮎ちゃん・・・やっぱり来なかったんだな・・ でもいいさ・・僕はこの街で たくさんの思い出を 作ることが出来た。 いつかまた・・訪ねてみよう・・ ・・・北へ・・ 午後11時40分・・ 鮎ちゃん・・・遅いな・・ ・・・・!! あっ!! ・・・・・・えへへ・・・来ちゃった。 ・・・鮎ちゃん・・ さぁ! いよいよ今年最後の大イベント! イルミネーション・カウントダウンが始まります。 みなさん! 準備はいいですか? 画面正面にあるディスプレイにご注目下さい。 10@4619@! 9@4618@! 8! 7! 6! 5! 4! 3! 2! 1@4610@! ハッピー・ニューイヤー!! ・・・新しい年が始まる・・ そして 僕ら二人の 新しい人生が始まる・・ ハッピー・ニューイヤー! 1@4710@! ハッピー・ニューセンチュリー!! ・・・21世紀が始まる・・ そして 僕ら二人の 新しい人生が始まる・・ ハッピー・ニューセンチュリー!! あのね。私 デビューが決まったんだ。 &主人公&さんに 真っ先に言いたかったから・・ おめでとう! 夢が叶ったね。 うん。・・でも これからだよ。 一生 見続けて行くから 夢は夢なんだもん。 アンコール! アンコール! みんなありがとう! ・・こんなに広い場所で・・ ・・こんなにたくさんのお客さんに囲まれて・・ 川原は・・川原は 幸せ者です! わーーー! 最後に・・最後に演奏するのは 私が・・私の大好きな人と一緒に・・作った曲です。 聞いて下さい。『大好き』 北へ 行こう ランララン    北へ 行こう ランララン       春も夏も秋も冬もね 胸躍る北へスキップ 花咲き乱れる 春と夏が一緒                何かがはじまる 彩りの予感 人恋しくなる 秋から冬へと               何かがはじまる 手のひらの雪 カニがいっぱい ホタテいっぱい            少し休みに行こう 少し遊びに行こう 北へ 行こう ランララン    北へ 行こう ランララン     出会いの町恋が生まれる 新しい北へスキップ 北へ 行こう ランララン    北へ 行こう ランララン       春も夏も秋も冬もね 胸躍る北へスキップ 北へ 北へ 行こう ランララン    北へ 行こう ランララン     出会いの町恋が生まれる 新しい北へスキップ 北へ 行こう ランララン    北へ 行こう ランララン       春も夏も秋も冬もね 胸躍る北へスキップ 北へ 恋のダンス あなたから誘って               恋のダンス あなたから踊って Shall we Danceを                 あなたから 言って欲しい 連れていってよどこかへ       わたしのハートつかまえて                  強く 強く 強く 待っているの辛いのよ       なんてたぶんあなたには                 わからないことかも 波瀾万丈 恋は密かに激しく     ドラマティック 恋は密かにドキドキ          あなたと踊りたい 恋のダンシング お昼の大通公園 噴水は虹を作る機械だね           じっと見てたら ほら涙がこぼれちゃう ライラックの下のベンチは 私たちだけの特等席         缶コーヒー飲んで 焼きトウモロコシ食べて 急いで生きてたら 通り過ぎちゃうような景色        そんな中にも『素敵』はたくさん詰まってるよ あなたと歩いてると 見慣れた街が                 どんどん素敵に見えてくる シンデレラの魔法って                 きっとこういう感じだよね あなたとはじめて歩いた 北の夏             黄色や赤の花が わたしを恋に誘う あなたをさがして走った 北の夏          涼しい風を受けて わたしはホホを染めた 『かわいいよ』という言葉は                『すきだ』って意味だよ・ね 夏が消えるまえに また会えますように                短い手紙書いた 夏の思い出 『黙って オレについて来い!』って               そういう風に言うヤツに限って いざという時 たよりなくて    うろたえて『ねぇ どうしたらいいの?』               ってバカ! BANG! 『オレがお前を 守ってやる!』って               そういう風に言うヤツに限って 手の付けられない乱暴者で    かっとなって『てめぇ! ぶん殴ってやる!』               ってバカ! BANG! ダイナマイトが5万トンあったら           ダメな男 かたっぱしから吹き飛ばして ダイナマイトが5万トンあったら       生き残った最高の男と 結ばれるハズなのに・・ 『キミを幸せに してあげるよ!』って               そういう風に言うヤツに限って 自分が不幸のどん底で    言うに事欠いて『キミは疫病神だよ・・』               ってバカ! BANG! 『男は顔じゃなくて ハートさ!』って               そういう風に言うヤツに限って 根性も 曲がっていて    何かあると『どうせ こんな顔だから・・』               ってバカ! BANG! ダイナマイトが5万トンあったら           イヤな男 かたっぱしから吹き飛ばして ダイナマイトが5万トンあったら       生き残った最高の男と 結ばれるハズなのに・・ 一日が終わると 始まるタイクツ    テレビの笑い声・・怒ったクラクション          無機的に時を 刻む秒針の音・・・ 昨日とよく似た 今日が過ぎて             また変わりばえのない 明日が来る タイクツとユウウツ タイクツとユウウツ          タイクツとユウウツ タイクツとユウウツ 留守番電話が壊れてること                半年も気付かないでいたのに あなたの笑顔が私を変えた             タイクツな自分に気付いてしまった 寂しそう? ・・冗談!                 あんたこそ物欲しそうだよ 親切な心と 下心ってのはよく似ててさ・・               そういう男 たくさん見てきた もう うんざり!      どいつもこいつも善人ヅラして              考えてること 一緒なんだ 札幌ススキノ 雨の25時                 札幌ススキノ 雨の25時 RG RG           デバッガーの命令 リセット・ゴーの略 CPUをリセットして 0番地から始める           煩わしい感情も リセット・ゴーしたい タイプ2のエラーとか 爆弾マークとか           浮動小数点エラーとか ゼロで除算とか 世の中 ややこしいことばかり                 世の中 ダメなことばかり 理解する気もないし 理解されたくもないし     フォローする気もないし フォローされたくもないし そんな風にして毎日 過ごしてた でもあなたと目が合う度に                  すごく胸が苦しくなるの そうよ あなたと目が合う度に・・            こんな気持ち 早くリセットしたくて キーボードで『RG』って打ったら            ディスプレイには ディスプレイには ・・・・・・・『スキ』 Sweet Dream               甘い夢を 幾つ重ねたことだろ Sweet Dream       誰かを好きになるって うれしくて せつなくて 朝の光がまぶしくて              鏡の中の わたしが輝いて見える Sweet Dream               甘い夢に 幾つ騙されただろう Sweet Dream         誰かを好きになるって 悲しくて 苦しくて 夜のネオンがうるさくて             電話の奧のあなたを困らせているわ 夜明けのくちづけ          重ねて重ねて                いまだけは信じさせて 夜のネオンがうるさくて             電話の奧のあなたを困らせているわ 夜明けのくちづけ          重ねて重ねて                いまだけは信じさせて 私は負けました あなたに負けました            完全に負けました 見事に負けました 負ける度に 誰かのせいにして                 心 ごまかしていたけれど 今夜知りました 自分の愚かさ                   あなたの素晴らしさを ののしって下さい         ののしって下さい                  こんなダメな私を ののしって下さい         ののしって下さい                  こんなダメな私を ねぇ知ってる?      『さよなら』って言葉には               呪いがかかってるんだよ さみしくて よわくて                なきむしで らんぼうで・・ だからほら また明日会えるのに                   ・・お別れが辛いよね なんて言えばいいんだろう       こんな気持ち ああ            一人の時も みんなでいる時も ずっとずっと リフレインしてる              大好き 大好き 大好き 大好き 大好き! 今回の旅には ひとつの目的があった。 札幌は今 ホワイト・イルミネーションの 真っ最中だ。そして・・・ @4130@大晦日の夜・・           @4131@イルミネーション・カウントダウンで @4132@年越しのKissをした恋人たちは  @4133@永遠の幸せが約束されるという・・・ こういう伝説は 恐らくあちこちにあるものだろう。 伝説の通り 幸せになったカップルもいるだろうし きっと そうならなかったカップルもいるだろう。 でも僕は信じてみたかった。 大好きな女の子と離れて暮らしていて・・・ だからこそ 信じられる何かが 欲しかったのかもしれない。 あっ! いたいた! お兄ちゃーん! ごめんね。ちょっと遅れちゃった。 ひさしぶりだね。元気だった? あれ? ちょっと背 伸びたんじゃない? 矢継ぎ早に質問してくる。 僕は・・・ 琴梨ちゃんも元気そうだね。 琴梨ちゃん綺麗になったよね。 うん。元気。 お兄ちゃんに会えたから もっと元気になったよ。 うふふ。冗談ばっかり・・ お兄ちゃんも格好良くなったよ。 そろそろ汽車・・ じゃなくて電車の時間だよ。行こ。 そろそろ汽車の時間だよ。行こ。 夏に来た時と景色が全然違うでしょ? いつも11月ぐらいから雪が降って 4月頃になるまで溶けないわ。 考えたら半年ぐらい 雪の中で暮らしてるんだ@9998@ね。 お家の屋根なんかも雪が積もらないように 傾斜が付いて@3333@るんだよ。 雪が降って不便なことは? 雪が降ってうれしいことは? うーん。降るのが当たり前だから あまりそういうこと 考えたことないけど 部活とかは不便かな・・ 雪でグラウンドが使えなくなっちゃうから テニス部は体育館で素振りしたり 廊下や階段を走ったりするんだよ。 陸上部は冬になるとスキー部に早変わりするし 外でやるのは・・サッカーぐらいかな? あのね。雪中サッカーって言って 雪の中で強引にサッカーするんだ。 転んでも痛くないから あれ・・なんて言うんだっけ? 足をバーンって高くあげるキック・・ オーバーヘッドキック? インフロントキック? トウキック? うん。それ。 そういう危険な技が簡単に出来るから 面白いんだって。 あれ? ・・そうだっけ? とにかく そういう危険な技が簡単に出来るから 面白いんだって。 ・・・・・・・・・・・・ ・・・・・・・・・・・・ 気まずい沈黙が訪れた。 あ・・そういう話題 興味ないみたいだね。 うーん。あんまりないよ。 @0049@でも何でだろう? 毎年 雪の降り始めは ワクワクしちゃうんだ。 そう言えば私 初めて東京に行ったとき お家の屋根が瓦葺きだから驚いちゃった。 そういう文化の違いを見ちゃうと 東京と札幌ってやっぱり遠いんだなぁって 思っちゃう・・ 飛行機に乗れば東京から1時間半で着いてしまう。 そういう意味では札幌は近い。 でも そのチケット買うのに 僕は3ヶ月間アルバイトをした。 そういう意味では やっぱり札幌は遠い。 僕は・・・ やっぱり札幌は遠いよねと言う。 それでも札幌は近いよねと言う。 でも・・思い出がかすむほど 遠いわけじゃないよ。 雑誌とかも二日ぐらい遅れるし ほんと 札幌って遠いよね。 でも 会いたい時に会えないから・・ やっぱり遠いよ。 朝 東京にいたお兄ちゃんが お昼には 札幌にいるんだから やっぱり 近いんだよね。 あっ! そろそろ駅に着くよ。 平岸駅前に着いた。 ・・・・? あれ? 子供と荷物を ソリに乗せて引っ張っている・・ 僕は・・・ ちょっとびっくりした。 特に何とも思わなかった。 あれ・・珍しいよね。 町中で ソリを使ってるなんて・・ え? そう? こっちじゃ 当たり前に見るよ。 雪道だとベビーカーも使えないし・・ でも東京には あんな人 いないかもね。 まぁ よく見る光景だ。 僕は特に 気にもとめなかった。 ねぇお兄ちゃん。 寒いから手袋はいた方がいいよ。 そうだね。 手袋を『はく』って言うの? 言われてみれば 結構寒い。 僕は手袋をはくことにした。 え? 手袋は『はく』って言うの? うん。こっちではみんなそう言うよ。 東京では なんて言うの? 手袋をはめる。 手袋をする。 辞書を調べてみる。 ふぅん・・そうなんだ。 それじゃ 『はく』は方言なんだね。 ふぅん・・そうなんだ。 それじゃ 『はく』は方言なんだね。 今 辞書で調べたんだけど 『はく』って言うのは 腰から下の衣類などを身につける場合に使われるんだ。 だから手袋を『はく』って言い方は間違いだね。 ふぅん・・そうなんだ。 それじゃ 『はく』は方言なんだね。@0050@でもお兄ちゃん 旅行の時も辞書持ち歩いてるなんてすごいね。 ・・・・・・・・・・・・ ・・・・・・・・・・・・ 気まずい沈黙が訪れた。 @S@・・・・・・・・・・・・・・・・・@P@・ どうしたの? お兄ちゃん。 ぼーっとしてるよ。 ・・・・・・・・・・・・ 今日はお母さんも お家にいるんだ。 お兄ちゃんに会いたがってたよ。 ただいまー! ああ お帰り。 &名前&君も 長旅 お疲れさま。 あっ! 私 紅茶いれてくるね。 ぜひ! 遠慮するよ あ・・! 飛行機の中で飲んできたし 部屋でちょっと 考えたいことがあるから遠慮するよ。 そう言って 僕は部屋に戻った。 琴梨ちゃんはキッチンに行き お茶の用意を始めた。 ほんと 良く来てくれたね。あんたが帰った後 琴梨 ちょっと寂しそうだったんだ。 まぁ ゆっくりしてっておくれ。 そう言えば『料理の下手人』 おかげさまであれから大好評でさ この間 2時間スペシャルをやったんだ。 あんまり食べ物を粗末にしちゃいけないと思ったから まずい料理を味わった後に それをプロの料理人が それなりの味に戻すって言うコーナーも作ったんだ。 そしたらそれがまた奥さん連中に好評でさ 失敗した料理をごまかすテクニックが学べるとか言って 名物コーナーになっちゃったんだ。 まったく 今の世の中 何が受けるか わかったもんじゃないね。 お待たせ。レモンミルクティーだよ。 なんだいそれ? レモンティーなのかい? ミルクティーなのかい? その辺 はっきりさせてくれよ。 まぁ飲んでみてよ。 僕はレモンミルクティーを飲んでみた。 ・・・・! これは不思議な感覚・・ カップに口を付けた瞬間 レモンのさわやかな 香りが広がる。しかし味のベースはあくまでも ミルクティーだ。 ふぅん・・結構 いいね。 でもどうやって作ったんだい? レモンとミルクを混ぜたら普通 分離しちゃうだろ? レモンの皮だけを絞って使うんだよ。 そうすると分離しないで香りが付けられるの。 なるほどね。 そうだ。ねぇお兄ちゃん。 明日とかどうするの? もう行きたい場所決めてある? うん。決めてあるよ。 いや。まだなんだ。 ほんと? じゃぁ心配ないね。 せっかくの旅行だから楽しんでってね。 ごちそうさま。 レモンミルクティー おいしかったよ。 それじゃ 私は会社に戻るからね。 ・・・・・・・・・・・・ ・・・・・・・・・・・・ 気まずい沈黙が訪れた。 今の季節だったら どこがいいだろうね? 函館の夜景なんてどうかな? 夜景は冬が一番綺麗だって言うよ。 函館はいいね。食べ物もおいしいし景色もいいし。 日帰りだったら 許可してもいいよ。 冬の札幌も楽しいよ。夏とは全然景色が違うし。 ホワイト・イルミネーションもやってるしね。 それとお兄ちゃん サッポロSPAランドって 行ったことある? いろんなプールがあって すごく楽しいって話だよ。 まぁ だいたいそんな感じかね。 今晩中に じっくり考えておくといいよ。 琴梨 レモンミルクティー おいしかったよ。 それじゃ 私は会社に戻るからね。 部屋に戻った。 イルミネーション・カウントダウンが行われる 大晦日まで あと三日しかない。 その間 誰とどのように過ごすのか・・ これは結構 重要な問題だ。 まず明日のことを考えよう。 明日デートに誘いたいのは・・・ もちろん琴梨ちゃんだ。 いや・・そうじゃなくて・・ お兄ちゃん。明日の予定 決まった? お兄ちゃん。明日の予定 決まった? うん。決まったよ。 実は・・まだなんだ。 誰とどこ行くの? 琴梨ちゃんと函館に行きたいんだ。 琴梨ちゃんと札幌の街を歩きたいんだ。 え? 私? ・・私でいいの? もちろん。 うれしいな・・ちょうど予定 空いてるし 私も函館 行きたかったんだ。 それじゃお兄ちゃん。 私 準備があるから お部屋に戻ってるね。 おやすみなさい。 うん。私もそこ 行ってみたいと思ってたんだ。 それじゃお兄ちゃん。私 準備があるから お部屋に戻ってるね。おやすみなさい。 @S@・・@P@そうなんだ。 でも 焦って決めることないよね。 琴梨ちゃんは どこに行きたいの? え? 私? ・・・@0051@私だったら・・うーん。 函館の夜景なんか 見てみたいな。 それじゃそこにしよう。 他に行きたいところは? でも どうせ聞くなら 明日 一緒に行く人に聞いた方がいいと思うよ。 琴梨ちゃんと一緒に行きたいんだ。 それもそうだよね。 え? 私? ・・私でいいの? もちろん。 うれしいな・・ちょうど予定 開けてたし 私も函館 行きたかったんだ。 それじゃお兄ちゃん。 私 準備があるから お部屋に戻ってるね。 おやすみなさい。 その人に電話して 聞いてみるといいよ。 それじゃ私 もう寝るね。 お兄ちゃん。おやすみなさい。 お兄ちゃんと一緒なら どこでもいいよ。 え? あっ! ごめんなさい。 お兄ちゃん 誰か他の人と行くんだよね。 それなのに私 勝手に盛り上がっちゃった。 僕も琴梨ちゃんと一緒に行きたいんだ。 琴梨ちゃん・・ごめんね。 え? 私? ・・私でいいの? もちろん。 うれしいな・・ちょうど予定 開けてたし それじゃ どこに行こうか? さて どうしようか・・・ 札幌の街を歩きたい 函館に行きたい うん。私もそこ 行ってみたいと思ってたんだ。 それじゃお兄ちゃん。私 準備があるから お部屋に戻ってるね。おやすみなさい。 その人に電話して 聞いてみるといいよ。 それじゃ私 もう寝るね。 お兄ちゃん。おやすみなさい。 あとは・・やっぱりサッポロSPAランドかな。 参考になった? うん。参考になったよ 実は琴梨ちゃんと一緒に行きたいんだ よかった。ひさしぶりの北海道 楽しんでってね。 それじゃ私 もう寝るね。 お兄ちゃん。おやすみなさい。 え? 私? ・・私でいいの? もちろん。 うれしいな・・ちょうど予定 開けてたし それじゃ どこに行こうか? ・・・・・・・・・・・・ ・・・・・・・・・・・・ 気まずい沈黙が訪れた。 @S@・・・@P@ごめん。 私 変なこと言っちゃったかな・・ そう言うと琴梨ちゃんは 部屋に戻ってしまった。 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ ・・・仕方ない 他の子を誘おう・・ おはよう。お兄ちゃん。 函館 楽しみだね。 それじゃ そろそろ行こっか? 函館駅前に着いた。 ここに来るの ひさしぶりだなぁ・・ 小学生の時 お母さんと来たっきりだよ。 ねぇお兄ちゃん。どこ行く? 私 夕方になったら函館山の夜景が見たいんだ。 後は全部 お兄ちゃんの行きたいトコ行こう。 朝市って言うと 朝しかやってない感じだけど ちゃんと 今の時間も営業してるんだね。 奧に行ってみよ! 市場って 見てるだけでも楽しいよね。 活気があってさ・・この近くに住んでたら 毎朝通っちゃうかも・・ でもいいと思わない? 毎朝食卓に 安くて新鮮な イカとかサンマとかが並ぶんだよ。 カニとかエビとかは? 琴梨ちゃん食いしん坊だね? うん。そういうのっていいね。 いくら北海道でも やっぱりそういうのは高いから そんなにしょっちゅうは食べないよ。 えへへ・・そうかもね。 でも食べることって基本だから 私 もっともっと 食いしん坊になって いろんなお料理 勉強したいな。 でしょ? 炊き立てのご飯とあったかいおみそ汁と とれたてのお魚・・・なんか幸せな感じだよね。 見て! イカの色が黒いでしょ? 新鮮なイカは黒くて しばらく時間が経つと 白くなっちゃうんだよ。 あと私は見たことないんだけど・・海からとれた ばっかりのイカは 透き通った色をしてるんだって。 なんか イカって不思議な生き物だよね。 あっ! お兄ちゃん。 あっち行ってみよ! イカ徳利・・イカ座布団・・イカのキーホルダー イカの形した絵はがきまであるよ。 函館は本当に イカの街だよね。・・あっ! 見て! ほら。イカビールジョッキだって・・ このジョッキにビールをついで飲むんでしょ? 私よくわかんないけど イカとビールって合うのかな? 結構いけるんじゃないかな? きっとまずいと思うよ 未成年だからよくわかんないな そうかな? おつまみとして食べるならわかるけど イカの味がついたビール飲むんでしょ? 私が心配してもしょうがないけど なんか合わなそう。 そうだよね。イカ味のビールになっちゃうもんね。 でも それじゃ何で こういうの作ったのかな・・ ・・私が心配してもしょうがないけどね。 うん。そうだよね。 私たちが心配してもしょうがないよね。 ・・・・・・・・・・・・ ・・・・・・・・・・・・ 気まずい沈黙が訪れた。 ねぇお兄ちゃん。次はどこ行く? @S@・・・@P@あっ! もうこんな時間だ。 ねぇお兄ちゃん。そろそろ函館山に行こ! ここってCMとかドラマでよく出てくる坂だよ。 八幡坂って言うんだって・・函館は坂が多い街だけど その中でも一番有名な坂なんじゃないかな。 このお寺のこと ガイドブックに書いてあるよ。 『1861年 司祭ニコライが日本で初めて ロシア正教を伝導した由緒ある教会。』ですって・・ この当時 キリスト教は国で禁じられていたらしいから ニコライさん きっとすごく苦労したんだろうね。 今じゃ宗教の自由なんて 当たり前だけど その当たり前を勝ち取るために いろんな人たちが いろんな苦労をしたんだろうね。 そういう風に考えると 当たり前ってすごいよね。 すごくないから『当たり前』なんだよ 琴梨ちゃんっていろんなこと考えるね 常識になっちゃうくらいすごいってことだよね うーん。そうかな? ・・・そうかもね。 えへへ・・ でも私 考えたことを うまく言葉で 伝えられないんだ。 あっ! それ! そう言う風に言いたかったの。 当時はキリスト教はダメっていうのが 常識だったわけでしょ? その常識をガラッと変えた人たちがいて そのことが今では 新しい常識になってるってことが 私 すごいと思ったんだ。 函館ハリストス正教会は礼拝の時に 鐘がガンガン鳴るから 地元では『ガンガン寺』って 呼ばれてるんだって。 あっ! 鳴ってる! 私たち ツイてるのかもしれないね。 ねぇお兄ちゃん。次はどこ行く? @S@・・・@P@あっ! もうこんな時間だ。 ねぇお兄ちゃん。そろそろ函館山に行こ! あのね・・・ 夏休みが終わって しばらくの間 私ついつい ごはん多く作り過ぎたりしてたんだ。 難しい宿題も お兄ちゃんならわかるかな・・とか つい そんな風に思ってたんだ。 お兄ちゃんが帰ってから ずっとそんな調子・・ @S@・・・@P@変だよね。 ずっと お母さんと二人で 楽しくやってたつもりなのに・・ 出会ったから 寂しいのかな? それとも 出会う前から ずっと寂しかったのかな? ごめんね。変な話 しちゃって・・ ・・・・・・・私は・・元気だよ。 函館の古い建物が 新しく建てられたビルなんかより ずっと魅力的に見えるのは なんでなんだろうね? 昔のデザインの方が かっこいいのかな? それとも 大切に守ってきた人たちの気持ちが 建物を魅力的に見せてるのかな? 次はベイエリアか・・ 楽しみだね。お兄ちゃん。 次は元町か・・ 楽しみだね。お兄ちゃん。 次は湯の川温泉か・・ 楽しみだね。お兄ちゃん。 次は五稜郭か・・ 楽しみだね。お兄ちゃん。 ここは金森倉庫群。函館で最初に倉庫業を始めた 歴史的な場所なんだって。札幌の道庁もそうだけど 赤煉瓦って暖かい感じがしていいよね。 今は函館ヒストリープラザっていう ショッピングゾーンになってるんだよ。 中に入ってみよ! お兄ちゃん。 ここはフェリシモ・クリスマスミュージアム。 世界中のクリスマスグッズが展示されてるんだよ。 ・・一年中クリスマスなんだね。 ねぇお兄ちゃん。 毎日がクリスマスだったら・・楽しいかな? きっとすごくタイクツだよ きっとすごく楽しいよ うーん。そうかもね。毎日パーティやってたら 逆になんでもない日を 指折り数えて待ってるかもね。 そうだよね。ワクワクすることが毎日あったら きっと一年に一回ぐらいは もっとワクワクすることが 起こるよね。・・そういうのって いいなぁ・・ ・・・・・・・・・・・・ ・・・・・・・・・・・・ 気まずい沈黙が訪れた。 ねぇお兄ちゃん。奧に行ってみよ! あ・・このツリー綺麗だね。 18世紀に作られたって書いてあるよ。 @S@・・@P@このツリー作った人 とっくに死んじゃってるけど こうして今でもたくさんの人が 見てるんだね。 よく死んだら何もかも終わりだよって言うけど そんなの うそだよね。 この人はこうして 見てるだけで心が暖かくなる 作品を残したわけだし そういうものを作らなかった 人だって 思い出は残るよね。 あっ! そうだ! 私 お兄ちゃんに言い忘れてたことがあるんだ。 何? メリー・クリスマス!! @S@・・・@P@そろそろ 次 行こうか? @S@・・・@P@あっ! もうこんな時間だ。 ねぇお兄ちゃん。そろそろ函館山に行こ! 湯の川温泉は道南で一番大きい温泉なんだよ。 あっ! ここのホテル 日帰り入浴もやってるね。 ねぇお兄ちゃん! 入ってみよ! ホテル平成館の男湯・・ 檜のいい香りがする。結構 広いな・・ おーい! お兄ちゃーん! こっち ガラガラだよ! もう貸し切り状態! そっちはガラガラかもしれないけど こっちは結構 人がいる。 僕は・・・ それでも元気に返事をした 黙っていた 周囲の目がちょっと気になったが 僕は元気に返事をした。 こっちは結構 人がいるよ。 え? そうなの? ・・ごめーん。 私 頭洗ったりするから 時間かかるかも・・ ロビーで待っててね。 あれ? いないのかな・・ まあぃいや・・ 恥ずかしいような 照れくさいような・・ ちょっと不思議な感覚だ。 僕は露天風呂に行ってみることにした。 最上階にある展望露天風呂・・ うん。いい眺めだ。湯加減もちょうどいい。 来て良かったな・・ さて・・そろそろ上がるか・・ ホテル平成館のロビー・・ 琴梨ちゃん まだかな? お待たせ。いいお湯だったね。お兄ちゃん。 それじゃ次は どこ行く? @S@・・・@P@あっ! もうこんな時間だ。 ねぇお兄ちゃん。そろそろ函館山に行こ! 社会の授業で勉強したんだけど ここで昔 大きな戦争があったんだよね。 昔戦争があった場所が 今は公園になっていて そういうのが平和なんだなって思うけど・・ でも・・もうこれ以上 そんな公園は 増えて欲しくないよね。 あ・・雪が降ってきた。 ねぇ見て! 雪の結晶だよ。 北海道じゃ雪なんて当たり前だから時々忘れちゃうけど こんな綺麗な形のものが たくさん降って来るのって すごく素敵なことだと思うな・・ @S@・・・@P@ちょっと 寒くなってきたね。 五稜郭タワー 登ってみよ! ここからだと五稜郭の形がよく見えるね。 さっき見た 雪の結晶みたい・・ あのね。ここ前にも来たことあるんだ。 お父さんと・・お母さんと・・3人で・・ ちょうどお父さんがイギリスに出張する前で お父さんったらお母さんに向かって 『離れていても心は一緒だよ』なんて言ったんだよ。 そしたらお母さん ものすごく照れちゃって それを見て お父さんも照れてた。 今はお父さんとお母さん ずっと離れてるけど きっと今でも 心は一緒だよね。 僕たちの心も 一緒だよ。 すごくいい話だよね。 あっ・・やっぱり・・そういう風に言われると ちょっと 照れちゃうね。 うん。私 その時 すごく嬉しかったんだ。 仲のいい二人見てると なんか私も幸せな 気持ちになれるし・・ @S@・・@P@そろそろ・・行こうか? @S@・・・@P@あっ! もうこんな時間だ。 ねぇお兄ちゃん。そろそろ函館山に行こ! あっ! 見えたよ! ・・・綺麗だね。 今日はお天気がいいから 展望台に着いたら きっと もっと綺麗だよ。 函館は世界三大夜景のひとつなんだって。 @9997@後の二つは香港とナポリだよ。 百万ドルの夜景って言葉 ウソじゃないよね。 @S@・・・@P@あのね。 ここは18年前 お父さんがお母さんに プロポーズした場所なんだ。 だから私 お兄ちゃんと二人で ここに来たかったの・・ @S@・・@P@人を好きになることって 素敵なことだよね。 お父さんが お母さんのこと好きになったから こうして 私が生まれたんだし・・ 私が生まれたとき お父さん ものすごく喜んで いつか大空に飛び立ってゆくようにって 『琴梨』って名前をつけてくれたの・・ 私も・・お兄ちゃんも・・そんな風にみんなから 祝福されて 生まれてきたんだよね。 お誕生日を祝う言葉・・ 『ハッピー バースデイ!』ってさ・・ なんか 素敵な言葉だよね。 みんなが祝福されて生まれて来たから・・ お誕生日には 『ハッピー バースデイ!』って そう言う風に言うんだよね。 だからさ・・ 幸せにならなくちゃ 罰が当たっちゃうよね。 私 今 幸せだよ。・・・好きな人もいるし・・ あのね。・・私はお兄ちゃんが好き。 妹とお兄ちゃんの『好き』じゃなくて お母さんがお父さんのこと好きだったみたいに ・・私は お兄ちゃんのことが大好き。 @S@・・@P@えへへ・・言っちゃった。 @S@・・・@P@あのね。 ここは18年前 お父さんがお母さんに プロポーズした場所なんだって。 なんか不思議だよね。 そんな場所に 私とお兄ちゃんと 二人で来てるなんて・・ ほら! あそこ・・海の方に見えるのは イカ釣り船の漁り火だよ。 僕は琴梨ちゃんが好きだ。 琴梨ちゃん僕のことどう思ってる? 寒いね。そろそろ帰ろうか? @S@・・・@P@え? お兄ちゃんの気持ち すごくうれしいよ。 私もお兄ちゃんのことが好き。 @S@・・@P@でも その気持ちが 妹とお兄ちゃんの間にある『好き』なのか・・ お父さんとお母さんの間にある『好き』なのか・・ それが・・・まだわからないの・・ ごめんね。お兄ちゃん。 私 もう少し 考える時間が欲しいんだ。 @S@・・・@P@え? 私 お兄ちゃんのこと好きだよ。 @S@・・@P@でも その気持ちが 妹とお兄ちゃんの間にある『好き』なのか・・ お父さんとお母さんの間にある『好き』なのか・・ それが・・・まだわからないの・・ ごめんね。お兄ちゃん。 私 もう少し 考える時間が欲しいんだ。 うん。あまり遅くなると お母さん 心配しちゃうもんね。 ちょっと寒くなってきたね。 そろそろ帰ろうか・・ 琴梨ちゃんと別れて 書斎に戻った。 イルミネーション・カウントダウンが行われる 大晦日まで あと二日! 明日デートに誘いたいのは・・・ もちろん琴梨ちゃんだ。 いや・・そうじゃなくて・・ 明日は一緒に札幌の街を歩きたい。 明日は一緒に函館に行きたい。 よし! さそってみよう。 一緒に行きたい場所は・・・ 札幌の街を歩きたい 函館に行きたい よし! まずは電話してみよう。 さてこれから どうしようかな・・ さてこれから どうしようかな・・ さてこれから どうしようかな・・ おはよう。お兄ちゃん。 ひさしぶりの札幌 楽しみでしょ? それじゃ そろそろ行こっか? ここのお店 夏にも来たよね。 お兄ちゃん ここの紅茶好き? うん ・・あんまり・・ あっ! 私 ここのお店 よく来るんだよ。 いつも紅茶の葉っぱ 買ってるんだ。 お兄ちゃん 紅茶好きなの? うん ・・あんまり・・ 私も大好き! それじゃ 早く入ろ! ・・・・・・・・・・・・ ・・・・・・・・・・・・ 気まずい沈黙が訪れた。 それじゃ 別のとこ行こ! 紅茶を上手に入れるのって 結構 難しいんだ。 葉っぱの量と お湯の量と時間・・ただこれだけなのに そのバランスが すごく微妙なの・・ ここの紅茶 ストレートで飲んでもおいしいでしょ? 渋みだけじゃなくて その奧に甘味がある感じだし こんな風に 上手に紅茶が入れられた朝は 私 それだけで気分が良くなっちゃうんだ。 冬の道庁って・・綺麗だよね。 赤いレンガの上に 白い雪が積もって・・ 子供の頃から見ている建物だから 今まで 特に何とも思わなかったけど・・ お兄ちゃんと一緒にいると 私まで観光客みたいな 気分になってきちゃって・・ でもそういう目で見て 初めてわかったんだ。 当たり前の中にだって 素敵なものはいっぱいあるんだね。 ねぇお兄ちゃん。私 お兄ちゃんのこといつも お兄ちゃんお兄ちゃんって呼んでるけど 本当は 何て呼んで欲しいのかな? お兄ちゃんでいいよ やっぱり&名前&って呼んで欲しいな 何でそんなこと聞くの? ほんと? ・・ならいいんだけど・・ やっぱりそうだよね。うん。わかった。 それじゃ・・呼んでみるね。 ・・・さん・・ やっぱりダメ! なんか急に恥ずかしくなってきちゃった! ・・・もうしばらく お兄ちゃんって 呼ばせてね。 @S@・・@P@うん。私 お兄ちゃんのこと 当たり前のように お兄ちゃんって 呼んでるけど・・・ 本当に それでいいのかなぁって思ったんだ。 @S@・・・@P@私の気持ちの中でも お兄ちゃんのこと お兄ちゃん以上の存在に なっているのかもしれないな・・ @S@・・@P@お兄ちゃん やさしいから 無理して 私に 合わせてくれてるのかなって思ったり・・ ねぇ! ほんとは何て呼んで欲しいの? お兄ちゃんでいいよ やっぱり&名前&って呼んで欲しいな ほんと? ・・ならいいんだけど・・ やっぱりそうだよね。うん。わかった。 それじゃ・・呼んでみるね。 ・・・さん・・ やっぱりダメ! なんか急に恥ずかしくなってきちゃった! ・・・もうしばらく お兄ちゃんって 呼ばせてね。 ・・・・・・・・・・・・ ・・・・・・・・・・・・ 気まずい沈黙が訪れた。 @S@・・・@P@ごめん。 私 変なこと言っちゃったかな・・ @S@・・・@P@寒くなってきたね。 他のとこ 行こう。 ねぇお兄ちゃん。 時計台を初めて見た時 どう思った? どう思ったと聞かれても・・ いい感じだなって思ったよ 思ってた程じゃなかったかな・・ えへへ・・急に変な聞き方しちゃったかもね@4950@。 あのね。時計台ってテレビや雑誌とかで すごく格好良く紹介されるんだ。 でも実際は高いビルに囲まれてるし・・ だから実物を見て がっかりしちゃう人が多いの・・ ほんと? 実は私も好き。時計台ってテレビや雑誌で すごく格好良く紹介されるから 実際に見た時に イメージが違うって がっかりする人いるけど・・ でも時計台は悪くないもんね。 うまく言えないけど そういうのも含めて 時計台だもんね。 あのね。前に時計台が改装されてたことがあって その時 ここ全部 シートで隠されちゃってたんだ。 それでも観光客の人とか 改装中の看板をバックに 記念撮影してたんだよ。それ見た時 私 なんか すごく嬉しかったんだ。 うーん・・やっぱりそうかもね。 でも私 時計台って好きだよ。 時計台そっくりな建物って あちこちにあるじゃない? ラーメン屋さんとか・・千歳のおみやげ屋さんとか・・ 確か東京でも 見たことあるよ。 日本全国に有名な建物ってあるけど まねされる建物って 少ないんじゃないかな? そういう風に考えたら 時計台ってすごいと思うな・・ ・・・・・・・・・・・・ ・・・・・・・・・・・・ 気まずい沈黙が訪れた。 えへへ・・急に変な聞き方しちゃったかもね。 あのね。時計台ってテレビや雑誌とかで すごく格好良く紹介されるんだ。 でも実際は高いビルに囲まれてるし・・ だから実物を見て がっかりしちゃう人が多いの・・ それじゃ そろそろ行こっか・・ 須貝ビルだよ。ねぇお兄ちゃんカラオケに行く? それともゲームセンターに行く? もちろんゲーセンだよ もちろんカラオケだよ 琴梨ちゃんは どっちが好きなんだろう? ゲーセン カラオケ ほんと? カラオケってひさしぶり。 私 ちゃんと歌えるかな? ・・それじゃ行こ! お兄ちゃん。 私 また UFOキャッチャーのヌイグルミ 取って欲しいな・・それじゃ行こ! お兄ちゃん。 須貝ビル1階のゲームセンターだ。 UFOキャッチャー クイズ シューティングゲームなどの筐体がある。 さて 何から遊ぼうか・・・ UFOキャッチャー クイズ シューティングゲーム 外に出る うん。いいよ。行ってみよ! うん。いいよ。行ってみよ! うん。いいよ。行ってみよ! そろそろ ここ出ようか? そうだね。出ようか? うん。いいよ。行ってみよ! あっ! UFOキャッチャーだね。 私 あのパンダのヌイグルミが欲しい・・ UFOキャッチャーの操作説明を見ますか? はい いいえ やったぁ! お兄ちゃんすごいね。 ぱんだジェルをあげますか? はい いいえ えんジェルをあげますか? はい いいえ みみジェルをあげますか? はい いいえ もちジェルをあげますか? はい いいえ うるふジェルをあげますか? はい いいえ でぶジェルをあげますか? はい いいえ え? 私にくれるの? ありがとう。 残念・・でも次があるよね。 ねぇ! 次は何のゲームで遊ぼうか・・ さて どうしようか・・ あ・・クイズゲームやるの? それじゃ 一緒にやろ! えへへ・・勝っちゃった! あーん・・負けちゃったよ・・・ ねぇ! 次は何のゲームで遊ぼうか・・ さて どうしようか・・ シューティングやるの? 私 見てるから頑張ってね。 すごい! ハイスコアーだよ! お兄ちゃん 結構 上手だよね。 このゲーム ちょっと難しすぎるよね。 ねぇ! 次は何のゲームで遊ぼうか・・ さて どうしようか・・ お兄ちゃん先に歌っていいよ。 何を歌うの? さて 何を歌おうか・・ 歌う曲目を選んで下さい MOVE ON ひこうき雲 したっけ わたしまけましたわ 歌う曲目を選んで下さい MOVE ON ひこうき雲 したっけ あ・・すごい! 高得点だよ! お兄ちゃんって 歌うまいんだね。 残念・・でも次があるよね。 それじゃ私 歌うね。 やった! 結構 いい点出たよね。 あーん・・ダメだったみたい。 そろそろ ここ出ようか? そうだね。出ようか? ビートルバム・・喫茶店だね。 外は寒いから ここで暖まっていこうか? そうだね やっぱりやめよう それじゃ 中に入ろ! そう? じゃ 他のとこ行こ! ・・・・・・・・・・・・ ・・・・・・・・・・・・ 気まずい沈黙が訪れた。 @S@・・・・・・・・・・・・・・・@P@・ どうしたの? お兄ちゃん。 ぼーっとしてるよ。 さて どうしようか・・・ 店に入る やめる それじゃ 中に入ろ! そう? じゃ 他のとこ行こ! 今年ももうすぐ 終わりだね。 お兄ちゃんにとって 今年はどんな年だった? 結構いい年だったよ 普通かな あんまりよくなかったかも・・ ほんと? 良かった。 私も今年は いい年だったんだ。 きっと 来年はもっといい年だよね。 そうなんだ。でも普通ぐらいが一番いいかも・・ いいことばっかり続くと 不安になっちゃうもんね。 ・・・・・・・・・・・・ ・・・・・・・・・・・・ 気まずい沈黙が訪れた。 大丈夫だよ。お兄ちゃん。 来年はきっと いい年になるよ。 ラッキーなことって 信じてると本当に来るんだよ。 私の一番のラッキーは お兄ちゃんに会えたことかな? 来年もよろしくね。お兄ちゃん。 サッポロSPAランドって私 初めて。 水着 持ってこなかったけど 中で借りればいいよね。 それじゃ行こ! お兄ちゃん。 お兄ちゃん お待たせ! 室内プールと屋外プールとサウナがあるよ。 どこから行こうか? まず どこに行こうか・・ 室内プール 屋外プール サウナ それじゃ行こ! 私 まだ息継ぎが出来ないから教えてね。 今日はお天気がいいから きっと外の方が気持ちいいよね。 それじゃ行こ! サ・・サウナ行くの? うん・・いいよ。 室内プール 屋外プール サウナ ねぇお兄ちゃん。 そろそろ ここ 出よっか? 北海道って夏が短いから 学校でもあんまり 水泳の授業 やらないんだ。 だから私 ほとんどカナヅチなんだよ。 ねぇお兄ちゃん。息継ぎのコツ 教えてよ。 水を怖がらないことじゃないかな? やっぱり根性だよ! ・・実は僕もできないんだ。 やっぱりそうかな・・ それじゃ私 練習してみる! そっかー・・ やっぱり私 根性ないのかな・・ ほんと? よかった。私と一緒だね。 ・・・・・・・・・・・・ ・・・・・・・・・・・・ 気まずい沈黙が訪れた。 @S@・・・・・・・・・・・・・・・@P@・ どうしたの? お兄ちゃん。 ぼーっとしてるよ。 そろそろ 別のとこ行こ。どこにする? さて どこに行こうか・・ 室内プール 屋外プール サウナ ここって・・ちょっとせまいよね。 なんでこんな風に つくったんだろうね? カップルで密着するためじゃない? 空を見上げるためだよ。 さぁ・・どうしてなんだろうね。 え? ・・密着は・・ちょっと・・ うん。そうかもね。 ・・・あっ! 見て! 飛行機が飛んでる。 空も綺麗だし プールも気持ちいいし・・ こういうのも悪くないよね。 うん。どうなんだろうね。 でもここって囲いがあるから 声が響くよね。 なんか不思議な感じ・・ ・・・・・・・・・・・・ ・・・・・・・・・・・・ 気まずい沈黙が訪れた。 そろそろ 別のとこ行こ。どこにする? さて どこに行こうか・・ 室内プール 屋外プール サウナ @S@・・・@P@当たり前だけど暑いよね・・ 私 サウナって苦手・・そろそろ出ようよ。 そうしようか まだまだ それじゃ どこに行く? 室内プール 屋外プール サウナ @S@・・・@P@そうだよね。 すぐに出ちゃったら もったいないもんね。 ・・・・でも暑い! お兄ちゃん・・・私そろそろ 限界かも・・ ・・もう出ようよ。 そうしようか まだまだ それじゃ どこに行く? 室内プール 屋外プール サウナ えー! まだ出ちゃいけないの? ・・暑いよぉ!! お願い! もう出ようよ。 そうしようか まだまだ それじゃ どこに行く? 室内プール 屋外プール サウナ ごめん! お兄ちゃん! 私 先に出るね。 琴梨ちゃんは外に出てしまった。 さて どうしようか? まだまだ出ないぞ! やっぱり出よう! あんまり待たせちゃ悪いし そろそろ出よう。 よし! もうちょっと我慢だ。 ・・・あっ! やばい・・気が遠くなってきた・・ @S@・・@P@お兄ちゃん? お兄ちゃん!! よかった! 気が付いたのね! ずっと出てこないから 心配になっちゃって・・ そしたらお兄ちゃん 倒れてるから 私 どうしようかと思っちゃった。 ・・もうあんな無理しないでね。絶対だよ! お兄ちゃん。早く 外に出よう! ・・ちゃんと歩ける? お兄ちゃん お待たせ! 次はどこ行く? さて どこに行こうか・・ 室内プール 屋外プール サウナ ねぇお兄ちゃん。 そろそろ ここ 出よっか? また具合悪くなっちゃうと困るから 無理しないで 外に出ようね。 お待たせ! 気持ちよかったね。 それじゃ そろそろ行こ! お待たせ! お兄ちゃん大丈夫? @4840@・・・顔色は・・いいみたいだけど あんまり無理しないでね。それじゃここ出よう。 ここって有名なイタリアンのお店だよね。 ちょうどお腹もすいてきたし・・ ねぇお兄ちゃん。入ってみよ! あっ! 私これ知ってる。 カルツォーネって言うんでしょ? こんなに膨らんでるピザなんて珍しいよね。 きっと世界一膨らんでるお料理なんじゃないかな・・ いただきまーす。 これすごくおいしいよ。 お兄ちゃんも食べてみて。 僕はカルツォーネを食べてみた。 ・・・・・!! うまい! パリッとした薄手のピザの皮に トマトソースがよく合っている。そしてトロリと溶けた チーズの味わい・・・絶品だ。 そういえばお兄ちゃん。世界三大料理ってあるでしょ? フランス料理と中国料理と・・・ あとひとつ なんだか知ってる? イタリア料理かな? スペイン料理かな? トルコ料理かな? 私もそう思ったの。でも正解はトルコ料理なんだって。 こんなにおいしいんだから入れてあげればいいのにね。 残念。正解はトルコ料理なんだって。 でも私 スペイン料理も好きだよ。 パエリアとか・@4953@・・あれ? あとなんだっけ? ソパ・デ・アホとか・・ アホ・ノ・サカタとか・・ 知らないよ あ・・それ知ってる。 ニンニクのスープだよね。 お兄ちゃんって お料理にも詳しいんだね。 @S@・・・・・@P@ほんとにそんなお料理あるの? なんか・・疑問なかんじ・・ @S@・・・@P@実は私も知らないんだ。 ちゃんと勉強しなきゃダメだね。 正解。すごい! お兄ちゃんって お料理詳しいんだ。 でも私 トルコ料理って食べたことないんだ。 世界三大料理って言うぐらいだから きっとすごく おいしいんだろうね。 ・・・・・・・・・・・・ ・・・・・・・・・・・・ 気まずい沈黙が訪れた。 @S@・・・・・・・・・・・・・・・@P@・ どうしたの? お兄ちゃん。 ぼーっとしてるよ。 あっ! 危ないよ!! 琴梨ちゃんが僕の手を掴んでくれなかったら 危うく事故にあうところだった。 びっくりしたね。 雪道は車も止まりにくいから気を付けなくちゃね。 助かったよ。 ねぇ。お兄ちゃん。 このまま手 つないで歩こうか? 今日はちょっとしばれるよね。 しばれるって何? 誰を縛るって? 『寒い』よりもっと寒い感じを 『しばれる』って言うんだよ。 『縛る』じゃなくて『しばれる』だよ。 『寒い』よりももっと寒い感じを 『しばれる』って言うんだよ。 @S@・・・@P@ほら・・ こうしてると あったかいよ。 行こ! お兄ちゃん。 ・・・・・・・・・・・・ ・・・・・・・・・・・・ 気まずい沈黙が訪れた。 行こ! お兄ちゃん。 そういえば鮎ちゃん 部活やめて 今本格的に 歌と楽器の練習してるんだよ。 プロの歌手になるって決めたんだって。 ライブハウスにもファンの人が来るようになったし ひょっとしたらデビューする日も近いかもね。 一歩一歩 夢に近づいてる感じがして・・ なんか うらやましいな・・ 鮎ちゃんってすごいね。 琴梨ちゃんの夢は? うん。鮎ちゃん才能あるし 頑張ってるから 私 応援してるんだ。 鮎ちゃんに刺激されて 私も自分の夢を見つけたし・・ え? 私の夢? うん。実はもう決めてあるんだ。 ・・・笑わないで聞いてね。 あのね。前にお兄ちゃん 言ってくれたでしょ? まず今の自分を好きになれって・・ 私 お料理が好きなんだ。 そしてそれを食べてくれた人が喜んでくれると もっと嬉しくなっちゃうの。 だから いつか自分のお店を持ちたいんだ。 小さくて 高級じゃなくていいから いつもおいしい物が食べられるお店・・ すごくいいアイディアだね。 現実はそんなに甘くないと思うよ 僕もそのお店手伝おうか? ほんと? そう言ってくれると自信付いちゃうな・・ もともと夏休みにウチでお兄ちゃんが 私の作ったもの おいしそうに食べてくれたから・・ それで私 もっと勉強して もっとおいしい物を作りたいって思ったんだよ。 うん。そうかもね。お店出すためのお金なんて ウチには全然ないし・・ ・・でも夢見るだけならタダだもん。 え? ほんと? @0052@・・・お兄ちゃんと一緒なら きっと楽しいだろうね。 でも まだ先のことだし わかんないよね。 ねぇ。お兄ちゃんの夢ってなぁに? やっぱりお金かな? 充実した仕事・・かな? やっぱり愛のある生活・・かな? そうだね。お金がなくちゃ出来ないことって きっと たくさんあるよね。 うん。私もそう思うよ。 ウチのお母さんなんか 忙しい忙しいって言いながら 結構 楽しそうだし・・ 逆にヒマな時の方が不機嫌だったりするから やっぱり 楽しく働いてるんだろうなって思うんだ。 自分の仕事に自信を持って 楽しく働いてる・・ そういう大人に なれたらいいよね。 そうだね。いくらお金持ちで 仕事が充実してる人でも 愛がなかったら きっとさみしいだろうね。 ・・・・・・・・・・・・ ・・・・・・・・・・・・ 気まずい沈黙が訪れた。 @S@・・・@P@ごめん。 私 変なこと言っちゃったかな・・ 前にお母さんが お祈りについて話してくれたんだ。 神様に向かって例えば『お金持ちになりたい』って 毎日お祈りしてる人がいたとするでしょ? その人の思いは たとえ神様なんかいなかったとしても その人自身の心に 響いているはずだし・・ それが毎日続けば そのお願いはどんどん 具体的になっていくでしょ? きっとそういう人は 普通の人が気付かないような チャンスも活かせるはずだって それがお祈りの効用なんだって・・ 私とお兄ちゃんと・・ 二人の夢が いつか叶うといいよね。 @S@・・@P@そろそろ ここ出よう。 ねぇお兄ちゃん。学校ではどんな科目が得意なの? 理系かな? 文系かな? 勉強は苦手だよ ほんと? すごいね。 私 算数は得意だったんだけど数学は苦手だな・・ コンピューターも怖くてさわれないし・・ だから理系が得意な人って尊敬しちゃうな・・ ほんと? すごいね。 私 本読むと眠くなっちゃうし 英語も苦手だし・・ だから文系が得意な人って尊敬しちゃうな・・ あっ! 私と一緒だ。 私が得意なの 家庭科と体育だけだもん。 あとは授業について行くだけで精一杯・・ でもね。自分のお店 開くとしたら 経理にも詳しくないといけないし・・ 外国のお料理を勉強するなら 英語だって大切だよね。 自分のお店をインターネットのホームページで 紹介できたら 素敵だなぁと思うし・・ そう考えたら学校の勉強も大事なんだよね。 お店についてもう少し聞かせて 恋愛についてどう思ってる? あのね。まだちゃんと考えたわけじゃないんだけど 野菜が主役のお店にしたいんだ。野菜ってちょっと 手を加えただけで すごくおいしくなるんだよ。 ちょっと地味じゃない? 琴梨ちゃんって菜食主義者だっけ? 健康的な感じだね。 うん。そうかもね。ただお肉やお魚をメインにした お店は あちこちにたくさんあるけど 野菜がメインのお店ってあんまりないじゃない? だからそのくらい地味な方が かえって目立つかもしれないよ。 私 お肉も好きだよ。ただいっつもお肉が主役で 野菜が脇役だから 野菜だって本当はすごいんだぞって そういうお料理を作りたいんだ。 うん。ダイエットなんかにもいいかもね。 外食って高くて栄養が偏ってるっていうイメージが あるけど 旬の野菜を使えば安くて健康的になるよね。 でも楽しみだなぁ・・ まだまだ夢みたいな話だけど 目標にしてれば きっと大丈夫だよね。 ねぇお兄ちゃん。 そろそろここ 出よっか・・ うん。最近はクラスの半分くらいの女の子に 彼氏がいるんだ。だから私も そういうこと 時々考えることもあるよ。 話しかけてくる男の子とかもいるけど 私 どうしてもお兄ちゃんと比べちゃうんだ。 お兄ちゃんのほうがかっこいいなとか・・ お兄ちゃんなら きっとこんな風に言って くれるのにな・・とか・・そういうのって迷惑かな? 迷惑じゃないよ ・・・・・ ほんと? よかった。 @0053@・・・あのね・・・ やっぱり言うのやめた。 え? 何? なんでもなーい! ほんと? よかった。 私 お兄ちゃんのこと好きなのかな? 自分の気持ちのくせに よくわかんないんだ。 だって いくら好きになっても お兄ちゃんはお兄ちゃんだし・・ @S@・・・@P@そうだよね。誰かと誰かを比べるなんて きっと どっちに対しても失礼なことだよね。 お兄ちゃんには お兄ちゃんの良さがあるし その子には その子の良さがあるんだよね。 ごめんね。お兄ちゃん。 私 お母さんのお料理見てると時々感心しちゃうんだ。 お母さんって おみそ汁にレモン入れたり スイカを焼いたりして すごく変なことするんだ。 でもそんな変なお料理なのに 時々びっくりするような 新しい味になったりするの・・ 私 どうしても教科書通りの作り方しちゃうから 画期的なお料理を作るためには お母さんみたいな 冒険心が必要なのかなって 時々思うんだ。 陽子おばさんの料理って 冒険って言うより 無謀って感じが・・ うふふ・・そうかもね。 ・・・・・・・・・・・・ ・・・・・・・・・・・・ 気まずい沈黙が訪れた。 あ・・そういう話題 興味ないみたいだね。 そろそろここ 出よっか・・ こないだのクリスマス 私 お家でケーキ焼いたんだ。 すごく上手に出来たから 私とお母さんで おいしく食べたんだけど・・・ でもお兄ちゃんが ここにいたら もっと楽しいだろうなって・・ ずっとそんな風に思ってたんだ。 一個のケーキは 二人で食べたら半分になるし 三人で食べたら三分の一になるよね。 でもケーキのおいしさは 一人で食べるより みんなで食べた方が 何倍も大きくなると思うんだ。 不思議だよね。一個のケーキの中に 分けると減っちゃうものと 分けると大きくなるものがあるんだよ。 分けると減っちゃうものばかり大切にしてると きっとみんな ケンカしちゃうけど・・ 分けると大きくなるものを大切にすれば きっとみんな 幸せになれるよね。 うん。そうだね。 ちょっとわかりにくいかも・・ 分かち合うことで減ってしまうもの・・ 例えばお金や土地や宝石ばかりを大切にしていると 持っていない人は持っている人を妬んで 持っている人は持っていない人を疑うような そんな社会になっちゃうよね。 それだったら分かち合うことで大きくなるもの・・ 例えば 感動とか愛情とか夢とか そういうものを大切にしたいよね。 うん。それ! 私 そういう風に 言いたかったんだ。 うーん・・うまく言えないんだけど 一緒にいて嬉しい気持ちとかを 大切にしたいなって そんな風に思っただけ・・ 私 今 いろんなことにワクワクしてるんだ。 ちょっと前は お兄ちゃんが札幌に来る日を ワクワクしながら待ってたし・・ 今は 将来のお店のこととか 新しいお料理の アイディアとか そういうこと考えると やっぱりワクワクしちゃうんだ。 ワクワクする気持ちを たくさん持ってる今は きっと私 幸せなんだよね。 ワクワクする気持ちを たくさん持ってる今は きっと私 幸せなんだよね。 僕は琴梨ちゃんが好きだ。 琴梨ちゃん僕のことどう思ってる? そろそろ帰ろうか? @S@・・・@P@え? お兄ちゃんの気持ち すごくうれしいよ。 私もお兄ちゃんのこと好き。 @S@・・・@P@え? 私 お兄ちゃんのこと好きだよ。 @S@・・@P@でも その気持ちが 妹とお兄ちゃんの間にある『好き』なのか・・ お父さんとお母さんの間にある『好き』なのか・・ それが・・・まだわからないの・・ @4951@ごめんね。お兄ちゃん。 私 もう少し 考える時間が欲しいんだ。 うん。あんまり遅くなると お母さん 心配しちゃうもんね。 そろそろ帰ろうか・・ @S@・・・@P@え? @S@・・@P@人を好きになることって 素敵なことだよね。 お父さんが お母さんのこと好きになったから こうして 私が生まれたんだし・・ 私が生まれたとき お父さん ものすごく喜んで いつか大空に飛び立ってゆくようにって 『琴梨』って名前 つけてくれたの・・ 私も・・お兄ちゃんも・・そんな風にみんなから 祝福されて生まれてきたんだよね。 お誕生日を祝う言葉・・ 『ハッピー バースデイ!』ってさ・・ なんか 素敵な言葉だよね。 みんなが祝福されて生まれて来たから・・ お誕生日には 『ハッピー バースデイ!』って そう言う風に言うんだよね。 だからさ・・ 幸せにならなくちゃ 罰が当たっちゃうよね。 @4952@私 今 幸せだよ。・・・好きな人もいるし・・ あのね。・・私はお兄ちゃんが好き。 妹とお兄ちゃんの『好き』じゃなくて お母さんがお父さんのこと好きだったみたいに お兄ちゃんのことが大好き。 @S@・・@P@えへへ・・言っちゃった。 気が付くと外はすっかり暗くなっていた。 ・・楽しい時間は あっという間に過ぎてゆく・・・ ちょっと寒くなってきたね。 そろそろ帰ろうか・・ ・・うん。そうだね。 あっ! お@0054@早う! お兄ちゃん。 お@0055@早う。あのね。話があるんだ。 僕は琴梨ちゃんを イルミネーション・ カウントダウンに誘った。 @S@・・・・@P@でも・・キス・・するんでしょ? 結論はすぐに出さなくていいよ。 今晩11時半に テレビ塔の前にいるから・・ よかったら 来て欲しいんだ。 @S@・・・@P@うん。わかった。 琴梨ちゃん・・来てくれるかな・・ 午後11時15分・・ 待ち合わせの時間まで あと15分ある。 僕は一人で 会場を回ってみることにした。 ・・・この街に来て・・僕は いろんな人と出会った。 日常から離れ いろんなことを経験した。 でも考えたら 札幌に住んでいる人にとっては こっちの生活こそが日常なんだ・・ 日常と非日常・・・ 本当は そんな境目なんて ないのかもしれない。 僕は琴梨ちゃんが好きだ。 その気持ちだけで 僕は退屈な日常の壁を超えられる。 午後11時30分・・待ち合わせの時間だ。 琴梨ちゃん・・来てくれるかな・・ 午後11時40分・・ 琴梨ちゃん・・・遅いな・・ 午後11時50分・・ 琴梨ちゃん・・・どうしたんだろう? 午後11時55分・・ やっぱり琴梨ちゃん・・・来ないのかな・・ さぁ! いよいよ今年最後の大イベント! イルミネーション・カウントダウンが始まります。 みなさん! 準備はいいですか? 画面正面にあるディスプレイにご注目下さい。 ・・・琴梨ちゃん・・やっぱり来ないのか・・ 10@4509@! 9@4508@! 8! まだ間に合うよ! ・・・琴梨ちゃん・・ 7@4506@! 6@4505@! 5! ああ! ダメだ! 4@4503@! 3@4502@! 2! 1@4500@! ハッピー・ニューイヤー!! 琴梨ちゃん・・・やっぱり来なかったんだな・・ でもいいさ・・僕はこの街で たくさんの思い出を 作ることが出来た。 いつかまた・・訪ねてみよう・・ ・・・北へ・・ 午後11時40分・・ 琴梨ちゃん・・・遅いな・・ ・・・・!! あっ!! ・・・・来たよ! ・・・琴梨ちゃん・・ さぁ! いよいよ今年最後の大イベント! イルミネーション・カウントダウンが始まります。 みなさん! 準備はいいですか? 画面正面にあるディスプレイにご注目下さい。 10@4609@! 9@4608@! 8! 7! 6! 5! 4! 3! 2! 1@4600@! ハッピー・ニューイヤー!! ・・・新しい年が始まる・・ そして 僕ら二人の 新しい人生が始まる・・ ハッピー・ニューイヤー! 1@4700@! ハッピー・ニューセンチュリー!! ・・・21世紀が始まる・・ そして 僕ら二人の 新しい人生が始まる・・ ハッピー・ニューセンチュリー!! ほんとに来ちゃったね。 グレートバリアリーフ・・ うん。 今日は思いっきり 泳ごうね! 今回の旅には ひとつの目的があった。 札幌は今 ホワイト・イルミネーションの 真っ最中だ。そして・・・ @4140@大晦日の夜・・ @4141@イルミネーション・カウントダウンで @4142@年越しのKissをした恋人たちは @4143@永遠の幸せが約束されるという・・・ こういう伝説は 恐らくあちこちにあるものだろう。 伝説の通り 幸せになったカップルもいるだろうし きっと そうならなかったカップルもいるだろう。 でも僕は信じてみたかった。 大好きな女の子と離れて暮らしていて・・・ だからこそ 信じられる何かが 欲しかったのかもしれない。 ひさしぶりね・・元気だった? ついでがあったから ちょっと寄ってみたの・・ 車で来てるから 平岸駅まで送るわよ。 ありがとう ついでって何? @S@・・・@P@それじゃこっち・・ 大きな声じゃ言えないけど 路上駐車なの・・ 急ぎましょ・・ @S@・・・@P@まぁ・・いろいろ・・ さぁ! 急ぎましょ・・ 大きな声じゃ言えないけど 路上駐車なの・・ ・・・・・・・・・・・・ ・・・・・・・・・・・・ 気まずい沈黙が訪れた。 @S@・・・@P@それじゃこっち・・ 大きな声じゃ言えないけど 路上駐車なの・・ 急ぎましょ・・ オープンカーって 夏は気持ちいいんだけど 冬は寒いし 雪が積もっちゃうし・・ だからオプションの ハードトップを付けたんだ。 さぁ乗って・・・ 高速 使うから30分ぐらいで着くはずよ。 人を乗せてから こんなこと言うのって ちょっと あれかもしれないけど・・ 私 雪道の運転って まだ慣れてないんだ・・ 札幌はスパイクタイヤが禁止されているから この車も スタッドレスタイヤ 付けてるんだけど・・ やっぱり坂道や交差点ではスリップしやすいのよね。 ただ冬になると 札幌のドライバーって 急に親切になるのよ。ちゃんと道を譲ってくれるし 車間距離も きちんと守るし・・ ひょっとしたらその反動で 夏は凶暴になって それで死亡事故なんかが増えるのかもしれないわね。 事故の話はやめようよ 雪道運転の秘訣を教えて この車・・なんて言うの? あ・・ごめんね。 そうよね。雪道運転に慣れてないって言った後に 交通事故の話したら ちょっと縁起悪いわよね。 それじゃ 話題を変えましょ。 何年か前に この高速道路で200台以上の 玉突き事故が・・・ @S@・・・・・・・・・@P@話題 変わってなかったわね。 急発進 急加速 急ブレーキ 急ハンドル・・・ とにかくそういう 急の付く操作をしないことね。 フィアット・バルケッタ。かわいいでしょ? バルケッタは小舟っていう意味のイタリア語よ。 ・・・・・・・・・・・・ ・・・・・・・・・・・・ 気まずい沈黙が訪れた。 あ・・ごめんね。 そうよね。雪道運転に慣れてないって言った後に 交通事故の話したら ちょっと縁起悪いわよね。 それじゃ 話題を変えましょ。 何年か前に この高速道路で200台以上の 玉突き事故が・・・ @S@・・・・・・・・・@P@話題 変わってなかったわね。 前途有望な男の子を乗せてるわけだから 運転は 慎重にしないとね。 きちんと法定速度を守って・・@4200@安全第一に・・ あの車・・ちょっと失礼じゃない? つかまって! 追い越すわよ! ・・・か・・薫さん・・ 何回か ひやっとしたけど 無事に着いたでしょ? ・・・・・・・・・・・・・・・ ちょっと顔色悪いみたいだけど 大丈夫よね。 私 ローテーション 変えてもらったから 明日も明後日もフリーよ。 もしよかったら 今晩電話してね。 それじゃ・・ばいばい! 部屋に戻った。 イルミネーション・カウントダウンが行われる 大晦日まで あと三日しかない。 その間 誰とどのように過ごすのか・・ これは結構 重要な問題だ。 まず明日のことを考えよう。 明日デートに誘いたいのは・・・ もちろん薫さんだ。 いや・・そうじゃなくて・・ おはよう。 今日もいい天気ね。 それじゃ 行きましょうか・・ 函館駅前に着いた。 どこもそうだけど観光地って 独特のあざとさがない? 私 それがイヤだったんだ・・でも不思議ね。 今はそんなこと 全然感じない・・・何でかしら? きっと今の私たちが 骨の髄まで観光客だからね。 それじゃ 行きましょう・・ 私 市場って好きよ。 外国に行くと まずその国の市場に行って その国の人たちの雰囲気にふれるのが好きなの・・ 血まみれの豚の頭が そのまんま並んでたり・・ 熱帯魚みたいな魚が切り身になってたり・・ 函館の市場には そういうのはないと思うけどね。 行きましょ・・ イカって確か・・液晶を作るときの原料になるのよね。 なんか不思議じゃない? ハイテク部品の原料が こういう市場で売られてるのって・・ でも考えたら石油だって石炭だって 大昔の動物や植物の死骸が 変化したものだし・・ ひょっとしたら人間の文明なんて 子供が積み木遊びしてるような ものなのかもしれないわね。 そうかもね。 積み木遊びって? なんか難しい話してるね 人間の作業を代わってくれる機械は作れても 人間そのものは作れないわけだし・・ せめて 人工のイカぐらいは 作って欲しいわよね。 積み木で遊んでいる子供は 積み木を使って お城や自動車を作れるけど・・ でも積み木そのものは作れないわよね。 人間の文明もその程度のものなんじゃないかしら? あ・・ごめんね。 デート中の話題じゃなかったかもね。 私いっつもそうなんだ・・ ・・・・・・・・・・・・ ・・・・・・・・・・・・ 気まずい沈黙が訪れた。 あ・・ごめんね。 デート中の話題じゃなかったかもね。 私いっつもそうなんだ・・ それじゃ そろそろ別のとこ 行きましょうか・・ @S@・・・@P@そろそろ 時間ね。 函館山の夜景 見に行きましょ・・ ここ知ってる? アジアン・カフェTaoTao。 私 こういうお店 好きなんだ。 ちょっとつきあってね・・ 函館って港町だから いろんな国の文化が 混ざり合っている感じよね。 私 昔からアジアのリゾート地に惹かれるの。 同じアジア人だからかしらね・・ 学生の頃にも 友達とバリ島に行ったわ。 ホテルの近くに ちょうどこんな感じの カフェがあったっけ・・ バリ島って すごく素敵な所よ。 夕日が綺麗で・・住んでる人の笑顔が魅力的で・・ それと田園風景。見ているとなんだか 懐かしい気持ちになってくるの・・不思議よね。 私 そんな田舎で育ったわけじゃないのに・・ 何て言うのかな・・生まれてすぐに生き別れになった 双子の弟と再会したような懐かしさ・・ ちょっと わかりにくい表現かしら? なんとなくわかるよ 薫さんって双子だったの? ちょっと難しい例えだね そう? よかった。 察しのいい人って好きよ。 まさか。ものの例えよ。 兄弟がいたら もっと社交的な性格になってたかもね。 うふふ・・ごめんね。 あなたも行ってみればわかるわよ。 ・・・・・・・・・・・・ ・・・・・・・・・・・・ 気まずい沈黙が訪れた。 そう言えばあそこの壁に『福』って文字が 逆さまに掛かってるでしょ? @0058@あれ どういう意味か知ってる? 『福』の反対だから『不幸』って意味かな? お店の人が掛け間違えたんじゃないの? 福が天から降りてくる図でしょ? はずれ。 そんな縁起の悪いもの飾らないわ。 はずれ。 わざと逆さまに書いてあるのよ。 中国では福は天から授かるものと考えられているの。 だから字を逆さまに書いて 福が天から降りてくる 状態を表しているのよ。 すごい。よく知ってるわね。 実は私 さっきこっそりお店の人に聞いて来たの。 知ってるんだったら 最初からあなたに 聞いておけば良かったな・・ ・・・・・・・・・・・・ ・・・・・・・・・・・・ 気まずい沈黙が訪れた。 @S@・・・@P@こんな話 つまらないかしら? それじゃ そろそろ 行きましょうか・・ @S@・・・@P@そろそろ 時間ね。 函館山の夜景 見に行きましょ・・ 一人じゃ出来ないもの・・ にらめっこ 腕相撲 卓球・・ そして・・・ 恋愛・・ 一人じゃ出来ないもの・・ にらめっこ 腕相撲 卓球・・ そして・・・ 指相撲・・ 12345678910! ・・私の勝ちね! @S@・・・@P@自動車に追いやられて 消えていってしまう路面電車・・ 中に乗っている人同士で多数決を取ったら 絶対に路面電車が勝つのにね。 昔 船なんてなかった頃・・ 海はきっと 世界の果てだったのよね。 今 私たちはロケットを作って 新しい世界を 広げようとしているわ。 海外旅行に行くみたいに 宇宙を旅することが出来るようになる頃・・ 私 何歳になってるかしらね・・ 30歳ぐらいじゃない? 40歳ぐらいじゃない? 60歳ぐらいじゃない? @S@・・・@P@私が30歳になった頃・・ 隣にいる人は どんな人かしら? @S@・・・@P@もしかしたら 一生 独り者かも・・ @S@・・・@P@私が40歳になった頃・・ 隣にいる人は どんな人かしら? @S@・・・@P@もしかしたら 一生 独り者かも・・ @S@・・・@P@私が60歳になった頃・・ 隣にいる人は どんな人かしら? @S@・・・@P@もしかしたら 一生 独り者かも・・ そろそろ 行きましょうか・・ @S@・・・@P@そろそろ 時間ね。 函館山の夜景 見に行きましょ・・ ホテル平成館・・展望露天風呂か・・ うん。たまにはいいかもね・・行きましょ・・ ホテル平成館の男湯・・ 檜のいい香りがする。結構 広いな・・ 旅の疲れが 癒されてゆく感じだ。 確かここって 露天風呂が名物だったっけな・・ ちょっと 行ってみようかな・・ 最上階にある展望露天風呂・・ うん。いい眺めだ。湯加減もちょうどいい。 来て良かったな・・ さて・・そろそろ上がるか・・ 気持ちよかったわね。 ちょっとは若返ったかしら・・ 薫さんまだまだ若いよ 何おばさんくさいこと言ってるの 5歳ぐらい若返ったかも・・ まだ若いって言われちゃうことは 結構 歳ってことよね。 若さなんて持っている人にとっては当たり前のものよ。 @S@・・・@P@うふふ・・ 本気でそう思ってるわけじゃないけどね。 @S@・・@P@5歳若返ったら 私19よ。 それでもあなたより年上ね。 ・・・・・・・・・・・・ ・・・・・・・・・・・・ 気まずい沈黙が訪れた。 そろそろ 行きましょうか・・ @S@・・・@P@そろそろ 時間ね。 函館山の夜景 見に行きましょ・・ 五稜郭タワー 昇ってみましょ・・ 高いところに昇らないと 見えない景色もあるわ。 不思議よね・・戦争のために作ったお城なのに こんなに綺麗な形してるのよ・・ 戦争が起きる理由は 色々あるけど 結果はいつも同じ・・ たくさんの命が失われてしまう・・ でも戦争も含めて 人間の歴史だから その全てを否定することなんて 出来ないのかもしれないわね。 そうかもしれないね 僕は戦争の全てを否定したいな 戦争は 時に美しく見えたり 時には正義に見えたりするものよね。 完全に悪なものに対して 人は命を懸けないわ。 戦争だって平和だって どちらも人間が生きてきた 証みたいなものよ。完全に否定することは 人間自身を否定することに繋がるんじゃないかしら・・ そろそろ 行きましょうか・・ @S@・・・@P@そろそろ 時間ね。 函館山の夜景 見に行きましょ・・ グランドキャニオンが一番綺麗に見えるのは それを初めて見た瞬間だって言うわよね。 ここの夜景も そんな感じかもね・・ 夜景なんて 電力の無駄使いよね。 夜は暗いのが当たり前なのに 限りある資源を使って 無理に闇を照らしている・・ @S@・・・・・・@P@でも・・綺麗・・ いくら否定しても・・・ この景色を美しいと思う気持ちは 変わらない・・ 恋愛って 女の弱さが出ちゃうような気がして ・・・ずっと避けていたわ。 好きになった人は何人もいるけど・・ その人のことを 嫌いになることだって簡単だった。 だって恋愛なんて 錯覚と思いこみの産物でしょ? 冷めちゃえば 後は退屈が待っているだけ・・ 優しい人は優柔不断で 強い人は強引で・・ 長所はやがて 全部短所に変わってゆくわ。 あなただってそうよ。歳も離れてるし おせっかいで しつこいところもあるし 生意気だし 物好きだし・・・ @S@・・・・・・@P@でも好き・・ 頭でいくら否定しても・・ 心が・・叫んでるの・・ あなたのことが・・・大好きって・・ @S@・・@P@何でかしらね・・・ 心なんて 頭で全部 否定できるはずなのに・・ 僕は薫さんが好きだ。 薫さん僕のことどう思ってる? 寒いね。そろそろ帰ろうか? @S@・・・@P@え? @S@・・・・・・・@P@ごめんね。 今は 何も言えないわ。 そんな風に言われると・・ あなたに関しても 私の頭と心が 折り合い付いていないみたい・・ @S@・・・@P@寒くなってきたわね? そろそろ帰りましょう・・ @S@・・・@P@え? @S@・・・・・・・@P@ごめんね。 今は 何も言えないわ。 そんな風に言われると・・ あなたに関しても 私の頭と心が 折り合い付いていないみたい・・ @S@・・・@P@寒くなってきたわね? そろそろ帰りましょう・・ @S@・・・@P@そうね。 @S@・・・@P@寒くなってきたわね? そろそろ帰りましょう・・ 薫さんと別れて 書斎に戻った。 イルミネーション・カウントダウンが行われる 大晦日まで あと二日! 明日デートに誘いたいのは・・・ もちろん薫さんだ。 いや・・そうじゃなくて・・ 明日は一緒に札幌の街を歩きたい。 明日は一緒に函館に行きたい。 よし! まずは電話してみよう。 さてこれから どうしようかな・・ さてこれから どうしようかな・・ さてこれから どうしようかな・・ はい。椎名です。 もしもし・・&主人公名前&です。 あら? 奇遇ね。 ちょうど私も 電話しようと思っていた所よ。 それでご用件は? ひょっとしてデートのお誘い? うん。明日 函館に行こうかって 思ってたんだけど・・・ うん。明日 札幌の街を歩こうかって 思ってたんだけど・・・ @S@・・・@P@どうしようかな・・ ねぇ&主人公&君 私とそんなに会ってたら 他の女の子がヤキモチ焼かない? そんな人・・いないよ・・ それならいいけど・・ ・・・待ち合わせ どうする? 札幌駅でいい? うん。それじゃ明日の朝 札幌駅で・・ @S@・・・@P@電話 嬉しかったわ。 それじゃ また明日。 ・・おやすみなさい・・ おはよう。 今日もいい天気ね。 それじゃ 行きましょうか・・ 紅茶なんて研究室でティーバッグいれて飲むぐらいよ。 でもたまにはこういう本格的なお店もいいかもね。 入りましょうか・・・ 紅茶と言えばボストン茶会事件よね。 18世紀 アメリカのボストンで民衆が反乱を起こして 東インド会社の茶箱を海に投げ捨てた事件よ。 その事件でボストン港の水は真っ赤に染まったって 言うから よっぽど大量のお茶だったんでしょうね。 何でそんな事件が起こったの? 何でそんな話題を出すの? 当時アメリカはイギリスの植民地だったから その辺の関係で 反乱が起こったらしいわ。 え? ・・・あ・・ごめんなさい。 明るい喫茶店で こんな暗い事件の話は ちょっとそぐわなかったかもね。 ・・・・・・・・・・・・ ・・・・・・・・・・・・ 気まずい沈黙が訪れた。 @S@・・・@P@こんな話 つまらないかしら? 道庁と言えば道庁爆破事件よね。 1976年に政治犯の起こしたテロ事件なんだけど 私のお母さん ここに来るたんびにその話題を出すわ。 普段見慣れた街で そんな大事件が起こったことが よっぽどショックだったみたいね。 何でそんな事件が起こったの? 何でそんな話題を出すの? その辺は私もよくわからないわ。 東アジア反日武装戦線が犯行声明を出したって それぐらいの知識しかないわね。 え? ・・・あ・・ごめんなさい。 デート中に こんな話は ちょっとそぐわなかったかもね。 ・・・・・・・・・・・・ ・・・・・・・・・・・・ 気まずい沈黙が訪れた。 @S@・・・@P@こんな話 つまらないかしら? @S@・・・@P@そろそろ 他のとこ 行きましょうか・・ 昔 腕時計がなかった頃 人はみんな この時計台を見て 正確な時間を知ったのよね。 みんなが腕時計を持つようになってから 時計台は歴史しか伝えない建物になって 人はみんな より時間に追われるようになったわ。 ちょうど携帯電話を持つことで 嫌な相手からの呼び出しが増えたみたいに・・ 今に公衆電話もどんどん減っていって この時計台みたいな観光名所になるのかもね。 薫さんって理屈っぽいよね 薫さんってかわいいよね え? ・・・あ・・そうかしら・・ よくそう言われるけど やっぱり理屈っぽい? 普通に喋ってるつもりなんだけど・・ やっぱり・・そうなのかな・・ @S@・・・@P@な・・何よいきなり・・ あ・・ごめん ・・・・・・ ・・もう・・大人をからかうもんじゃありません。 ちょっと・・急に黙らないでよ。 ・・・なんか・・照れるじゃない・・ ・・・・・・・・・・・・ ・・・・・・・・・・・・ 気まずい沈黙が訪れた。 @S@・・・@P@こんな話 つまらないかしら? それじゃ そろそろ行きましょうか・・ 1階はゲームセンター。2階はカラオケね。 なんか高校生っぽくて新鮮な感じ・・ どっちに行きたいの? それじゃゲーセンに行こうか? それじゃカラオケに行こうか? いいわよ。でも・・私の歌聞いて笑わないでね。 ゲームセンターなんて ひさしぶり・・ 学生の頃 以来ね。 ・・・・・・・・・・・・ ・・・・・・・・・・・・ 薫さんは どっちが好きなんだろう? ゲーセン カラオケ いいわよ。でも・・私の歌聞いて笑わないでね。 ゲームセンターなんて ひさしぶり・・ 学生の頃 以来ね。 須貝ビル1階のゲームセンターだ。 UFOキャッチャー クイズ シューティングゲームなどの筐体がある。 さて 何から遊ぼうか・・・ UFOキャッチャー クイズ シューティングゲーム 外に出る いいわよ。付き合ってあげる。 いいわよ。付き合ってあげる。 いいわよ。付き合ってあげる。 そろそろ ここ出ようか? そうね。出ましょうか? いいわよ。付き合ってあげる。 UFOキャッチャーか・・ こういう不経済なヌイグルミに限って 可愛らしく見えちゃうのよね・・ 特にあのブルーのイヌみたいなやつ・・ 何とも言えない表情してるわよね。 UFOキャッチャーの操作説明を見ますか? はい いいえ すごい! 上手なのね。 ぱんだジェルをあげますか? はい いいえ えんジェルをあげますか? はい いいえ みみジェルをあげますか? はい いいえ もちジェルをあげますか? はい いいえ うるふジェルをあげますか? はい いいえ でぶジェルをあげますか? はい いいえ え? プレゼントしてくれるの? うふふ・・ありがとう。 残念ね・・もうやめておいた方がいいわよ。 次はどこに行きたいの? さて どうしようか・・ クイズゲームか・・私 自信あるわよ。 ちょっと勝負してみましょ・・ 実力の差が出たみたいね。 @S@・・・@P@ジャンルの幅が広すぎるみたい・・ でも負けは認めなくちゃね・・ 次はどこに行きたいの? さて どうしようか・・ シューティングゲーム? 私 見てるわね。 上手ね。ハイスコアーよ。 見てると結構 面白いものね。 最近のゲームは結構難しそうね。 次はどこに行きたいの? さて どうしようか・・ それじゃ先に歌ってね。 何を歌いたいの? さて 何を歌おうか・・ 歌う曲目を選んで下さい MOVE ON ひこうき雲 したっけ わたしまけましたわ 歌う曲目を選んで下さい MOVE ON ひこうき雲 したっけ いい歌ね。点数も高いみたい。 点数は悪かったけど 歌は良かったわよ。 それじゃ私も 歌うわね。 うふふ・・・機械と相性いいみたい。 この判定って ちょっと疑問よね。 そろそろ ここ出ようか? そうね。出ましょうか・・ ビートルバムか・・良さそうな喫茶店ね。 それじゃ 入りましょうか・・・ 学生時代 こういう喫茶店で 友達と何時間も 話し込んだっけ・・政治についてとか社会についてとか そういう理屈っぽい話ばっかり・・ 今の私が 理屈っぽいとしたら きっと そのころの友達の影響よね。 友達のせいにしちゃダメだよ。 薫さんはそんなに理屈っぽくないよ。 @S@・・・@P@そうよね。きっと私が理屈っぽいから 理屈っぽい友達しか 出来ないのよね。 ありがとう。そんな風に言ってくれるのは &主人公&君だけよ。 ありがとう。でもあなた時計台の前で 私のこと理屈っぽいって言ったわよ。 ・・・気にしてないけどね。 サッポロSPAランドか・・健全なデートスポットね。 それじゃ行きましょう・・ おまたせ。 @S@・・・@P@そんなにじろじろ見るもんじゃないわ。 さぁ! 行きましょう・・ まず どこに行こうか・・ 室内プール 屋外プール サウナ いいわよ。行きましょう・・ いいわよ。行きましょう・・ いいわよ。行きましょう・・ 室内プール 屋外プール サウナ 結構 楽しかったわね。 そろそろ ここ出ましょうか・・ あ・・痛・・ どうしたの? 何ふざけてるの? 何踊ってるの? ちょっと・・足 つっちゃったみたい・・ あ・・でも大丈夫よ・・ストレッチするから・・ 別にふざけてなんて・・ ちょっと・・足 つっちゃったみたい・・ あ・・でも大丈夫よ・・ストレッチするから・・ 別に踊ってるわけじゃ・・ ちょっと・・足 つっちゃったみたい・・ あ・・でも大丈夫よ・・ストレッチするから・・ ・・・・・・・・・・・・ ちょっと・・足 つっちゃったみたい・・ あ・・でも大丈夫よ・・ストレッチするから・・ @S@・・・@P@ふぅ・・やっぱりダメね。 普段の運動不足が たたってるみたい・・ 薫さん大丈夫? マッサージしようか? ええ。大丈夫。 びっくりさせちゃったわね。 え・・・あ・・大丈夫よ。心配しないでね。 そろそろ 別のとこ行きましょうか・・ どこにする? さて どこに行こうか・・ 室内プール 屋外プール サウナ 結構 楽しかったわね。 そろそろ ここ出ましょうか・・ ここって ひょっとして恋人専用のジャグジー? ・・なんか私たち 急に仲良しになったみたいね。 僕は・・・ もっとくっつく ちょっと照れる @S@・・@P@あっ 待って! @7503@・・・ちょっと仲良くしすぎじゃない? @S@・・・@P@照れないでよ・・ なんか・・意識しちゃうじゃない・・ そろそろ 別のとこ行きましょうか・・ どこにする? さて どこに行こうか・・ 室内プール 屋外プール サウナ 結構 楽しかったわね。 そろそろ ここ出ましょうか・・ 人間の身体には約300万個の汗腺があるわ。 こうして汗をかくことで 老廃物が流し出されて 身体の血行が促進されるのよ。 詳しいんだね 血行が促進されるとどうなるの? 一応 医者ですからね。 ここから先は 医学的に立証されているわけじゃ ないんだけど ストレスが解消されて 疲労回復になるって 言う人もいるわね。 でもあんまり長く入っていると かえって身体に良くないわ。 そろそろ出ましょう・・ 気持ちよかったわね。 次はどこに行きましょうか・・ さて どこに行こうか・・ 室内プール 屋外プール サウナ 結構 楽しかったわね。 そろそろ ここ出ましょうか・・ ふぅ・・やっぱり運動不足は良くないわね。 それじゃ そろそろ行きましょう・・ ここ 夏に二人で来たわよね。 あなたの退院祝い・・ こうやって共通の思い出が 少しずつ 増えてくのって 悪くない感じよね。 さぁ・・入りましょう・・ 私 ここのピザが好きなんだ。 薄くてサクッとしてて いくらでも食べちゃいそう・・ ・・でもピザって カロリー高いのよね。 あっ・・雪・・ @S@・・・@P@北海道人は 雪が降っても 傘は差さないわ。 気温が低いから 服の上に積もった雪が溶けないの・・ でも せっかく傘 持ってきたし・・ ねぇ・・相合傘 しようか・・ @S@・・@P@東京に・・彼女 いないの? いないよ ・・・・・ それじゃ 札幌には? いないよ。 ・・・・・・・ @S@・・・@P@変なの・・ 何で私 そんなこと気にしてるのかしらね・・ 変なこと 聞いちゃったかしら・・・ごめんね。 変なこと 聞いちゃったかしら・・・ごめんね。 日本で最初の女医は 萩野吟子っていう人よ。 その人 婦人科にかかったときに女性医師の必要性を 痛感して まだ女人禁制だった医学校に入学したの。 苦労して入学して 在学中も男子生徒に負けないように 男袴に高下駄っていうスタイルで通したんですって。 卒業後の医術開業試験でも女性を理由に受験拒否されて それでもねばり強く願書を提出し続けて やっと許可を手にしたんですって・・ その人のおかげで それから 女医は増えたけど まだまだ病院は男社会で 私なんかも時々 イヤな思いをすることがあるわ・・ でも 萩野吟子さんの苦労とか 悔しさとか・・ そんなこと考えたら 私 ずっと幸せよね。 頑張ってね。 不満を言ったら罰が当たるよ @S@・・・@P@ありがとう。 愚痴言っちゃって ごめんね。 そうよね。自分でもわかってる・・・つもり・・ でも時々 誰かに 愚痴言いたくなるんだ。 ・・・・・・・・・・・・ ・・・・・・・・・・・・ 気まずい沈黙が訪れた。 @S@・・・・・・・・・・・・・・・・ @P@ねぇ? 人の話 ちゃんと聞いてる? そろそろここ 出ましょうか・・ 私 文庫本が好きよ。ハードカバーは高いし 持ち歩くのにも 結構かさばるでしょ? だからたいていは文庫本を買ってるの・・ ただ文庫本って出版社ごとに棚が並んでるから それがちょっと 不満かもね。 そう言えば 本を買った袋の中に結婚相談所の パンフレットが入ってることって多くない? 私 あれがすごくイヤなの・・ 本を読むような女は簡単には結婚出来ないって そう言われてるみたいな感じがしちゃうのよね・・ 気にしすぎだよ 大丈夫。結婚できるよ。 僕と結婚しようよ まぁ・・そうかもね。 少なくとも 悪意はないはずよね。 @S@・・@P@うふふ・・ありがと。 でもこればっかりは 相手がいないとね・・ @S@・・@P@うふふ・・ありがと。 でもダメよ。そんな簡単に将来のこと決めちゃ・・ そろそろここ 出ましょうか・・ 今だから言うんだけど &主人公&君の第一印象って 最悪だったんだ。 歳だって離れてるし しつこいなって思ったこともある。 でも 事故がきっかけで ちゃんと話すようになって そしたら 結構しっかりした男の子なんだなって 思うようになった。 私 きっと 心を閉ざしていたのね。 &主人公&君は 最初っから変わってなくて 変わったのは私の心なのよね。 私 きっと 心を閉ざしていたのね。 &主人公&君は 最初っから変わってなくて 変わったのは私の心なのよね。 僕は薫さんが好きだ。 薫さん僕のことどう思ってる? そろそろ帰ろうか? 恋愛って 女の弱さが出ちゃうような気がして ・・・ずっと避けていたわ。 好きになった人は何人もいるけど・・ その人のことを 嫌いになることだって簡単だった。 だって恋愛なんて 錯覚と思いこみの産物でしょ? 冷めちゃえば 後は退屈が待っているだけ・・ 優しい人は優柔不断で 強い人は強引で・・ 長所はやがて 全部短所に変わってゆくわ。 あなただってそうよ。歳も離れてるし おせっかいで しつこいところもあるし 生意気だし 物好きだし・・・ @S@・・・・・・@P@でも好き・・ 頭でいくら否定しても・・ 心が・・叫んでるの・・ あなたのことが・・・大好きって・・ @S@・・・@P@え? @S@・・・・・・・@P@ごめんね。 今は 何も言えないわ。 そんな風に言われると・・ あなたに関して 私の頭と心が 折り合い付いていないみたい・・ そろそろ帰りましょうか・・ 恋愛って 女の弱さが出ちゃうような気がして ・・・ずっと避けていたわ。 だって恋愛なんて 錯覚と思いこみの産物でしょ? 冷めちゃえば 後は退屈が待っているだけ・・ 優しい人は優柔不断で 強い人は強引で・・ 長所はやがて 全部短所に変わってゆくわ。 あなただってそうよ。歳も離れてるし おせっかいで しつこいところもあるし 生意気だし 物好きだし・・・ @S@・・・・・・@P@でも好き・・ 頭でいくら否定しても・・ 心が・・叫んでるの・・ あなたのことが・・・大好きって・・ @S@・・・@P@え? @S@・・・・・・・@P@ごめんね。 今は 何も言えないわ。 そんな風に言われると・・ あなたに関して 私の頭と心が 折り合い付いていないみたい・・ そろそろ帰りましょうか・・ そうね。 そろそろ帰りましょうか・・ 気が付くと外はすっかり暗くなっていた。 ・・楽しい時間は あっという間に過ぎてゆく・・・ @S@・・・@P@寒くなってきたわね? そろそろ帰りましょう・・ ・・うん。そうだね。 よし! まずは電話してみよう。 結果はどうあれ ここで勇気を出さなくちゃ 僕はずっと 『旅行者』のままなんだ。 はい。椎名です。 もしもし。&主人公名前&です。 僕は薫さんを イルミネーション・ カウントダウンに誘った。 ・・・・・・ 結論はすぐに出さなくていいよ。 今晩11時半に テレビ塔の前にいるから・・ よかったら 来て欲しいんだ。 @S@・・・@P@そうね。考えてみるわ。それじゃ・・ 薫さん・・来てくれるかな・・ 午後11時15分・・ 待ち合わせの時間まで あと15分ある。 僕は一人で 会場を回ってみることにした。 ・・・この街に来て・・僕は いろんな人と出会った。 日常から離れ いろんなことを経験した。 でも考えたら 札幌に住んでいる人にとっては こっちの生活こそが日常なんだ・・ 日常と非日常・・・ 本当は そんな境目なんて ないのかもしれない。 僕は薫さんが好きだ。 その気持ちだけで 僕は退屈な日常の壁を超えられる。 午後11時30分・・待ち合わせの時間だ。 薫さん・・来てくれるかな・・ 午後11時40分・・ 薫さん・・・遅いな・・ 午後11時50分・・ 薫さん・・・どうしたんだろう? 午後11時55分・・ やっぱり薫さん・・・来ないのかな・・ さぁ! いよいよ今年最後の大イベント! イルミネーション・カウントダウンが始まります。 みなさん! 準備はいいですか? 画面正面にあるディスプレイにご注目下さい。 ・・・薫さん・・やっぱり来ないのか・・ 10@4559@! 9@4558@! 8! まだ間に合うよ! ・・・薫さん・・ 7@4556@! 6@4555@! 5! ああ! ダメだ! 4@4553@! 3@4552@! 2! 1@4550@! ハッピー・ニューイヤー!! 薫さん・・・やっぱり来なかったんだな・・ でもいいさ・・僕はこの街で たくさんの思い出を 作ることが出来た。 いつかまた・・訪ねてみよう・・ ・・・北へ・・ 午後11時40分・・ 薫さん・・・遅いな・・ ・・・・!! あっ!! ・・・・・こんばんは・・ ・・・薫さん・・ さぁ! いよいよ今年最後の大イベント! イルミネーション・カウントダウンが始まります。 みなさん! 準備はいいですか? 画面正面にあるディスプレイにご注目下さい。 10@4659@! 9@4658@! 8! 7! 6! 5! 4! 3! 2! 1@4650@! ハッピー・ニューイヤー!! ・・・新しい年が始まる・・ そして 僕ら二人の 新しい人生が始まる・・ ハッピー・ニューイヤー! 1@4750@! ハッピー・ニューセンチュリー!! ・・・21世紀が始まる・・ そして 僕ら二人の 新しい人生が始まる・・ ハッピー・ニューセンチュリー!! 安部君! 2号室の武藤さん 採血まだでしょ? それと 5号室の斉藤さん・・午後の点滴よろしくね。 はい! 椎名さん。お電話です。 ありがと。@5955@・・もしもし・・・ え? ほんと? うん。わかった。 一人じゃ出来ないもの・・ にらめっこ 腕相撲 卓球 恋愛・・ そして・・・ キス 今回の旅には ひとつの目的があった。 札幌は今 ホワイト・イルミネーションの 真っ最中だ。そして・・・ @4110@大晦日の夜・・           @4111@イルミネーション・カウントダウンで @4112@年越しのKissをした恋人たちは  @4113@永遠の幸せが約束されるという・・・ こういう伝説は 恐らくあちこちにあるものだろう。 伝説の通り 幸せになったカップルもいるだろうし きっと そうならなかったカップルもいるだろう。 でも僕は信じてみたかった。 大好きな女の子と離れて暮らしていて・・・ だからこそ 信じられる何かが 欲しかったのかもしれない。 やっほー! 元気? 私と会えなくて 寂しかったでしょ? うん 別に・・ そっちこそ そういう正直なところが好きよ。 ひさしぶりの再会なんだから ウソでももっと ロマンチックな台詞 言って欲しいな・・ えへへ・・ばれたか・・ ・・・・・・・・・・・・ ・・・・・・・・・・・・ 気まずい沈黙が訪れた。 もしもし? もしもーし! ・・・・・・・・・・・・ あっ! 荷物重そうだね。 私持ってあげようか? それじゃお願い いいよ 優しいんだね。 それじゃ 駅に行こ! ・・・・・・・・・・・・ ・・・・・・・・・・・・ 気まずい沈黙が訪れた。 よいしょっと・・ @0056@・・何これ! すごい重いじゃない? こんな重い荷物 女の子に持たせる気? @S@・・・・@P@あっ・・ごめん。 私が言ったんだよね。持ってあげようかって・・ ・・そろそろ駅に行こっか? ねぇ・・&主人公&さん。 私たちって 付き合ってるんだよね? もちろん そうだっけ? うふふ・・よかった。 ・・離れてる間 ちょっと不安だったんだ。 東京には積極的な女の子がたくさんいるんでしょ? まぁ・・ね そんなことないって 今は梢ちゃんしか見えないよ なんか不安になっちゃうな・・ &主人公&さん モテそうだし・・ ほんと? ならいいんだけど・・ &主人公&さん モテそうだしなぁ・・ @S@・・@P@もう外はすっかり雪景色だね。 月日の経つのって 早いなぁ・・ 本当だね。 @S@・・・・・・・・・・・・・@P@うそつき! え? 私以外 見えないって言ったクセに・・ 窓の外の雪景色は 見えるって言うの? あ・・ でもそういうウソなら大歓迎だよ。 ・・・・・・・・・・・・ ・・・・・・・・・・・・ 気まずい沈黙が訪れた。 @S@・・・@P@なんか黙っちゃったね・・ 私 変なこと言った? ・・・・・・・・・・・・ ・・・・・・・・・・・・ ・・・・・・・・・・・・ 気まずい沈黙が訪れた。 @S@・・・@P@かちーん・・ 今 カチンと来た! じゃ 私だけ盛り上がってたってこと? なら来なきゃいいじゃない! 私 モテるんだから! 無理して付き合ってくれなくたって 全然寂しくないんだから! ・・・・・・・・・・・・・・・・・ ・・・・・・・・・・・・・・・・・ ・・・・・・・・・・・・・・・・・ ・・・・・・・・・・・・・・・・・ ・・・・・・・・・・・・・・・・・ ・・・・・・・・・・・・・・・・・ @S@・・・@P@せっかく会えたのに またケンカしちゃったね。 ごめんね。よく考えたらまだ私たちって そういう関係じゃなかったよね・・ 私は&主人公&さんのこと 好きって言ったけど ・・・まだ返事 聞いてなかったし・・ あっ! 今は言わないでね! 聞くの怖いから・・ @S@・・・@P@なんか バカみたい・・ 私一人で 盛り上がっちゃってさ・・ ごめんね。&主人公&さん。 そういえばクリスマスカード 持ってきてくれた? もちろん あっ・・忘れた・・ よかった。あのカードのCG 私 8時間かけて 書いたんだよ。だから大事にしてね。 それと 私とデートできる 特典についてだけど 良かったら今晩 電話してね。 私 待ってるからね。 ・・・・・・・・・・・・ ・・・・・・・・・・・・ 気まずい沈黙が訪れた。 今回だけ 特別に大目に見てあげる。 あのカードのために 私 新しいカラープリンター 買ったんだから ちゃんと大事にしてよね。 あっ! そろそろ駅に着くよ。 これから家庭教師が来るから 今日はここでお別れね。 電話 待ってるからね。 明日も明後日も 予定 開けてあるからね。 それじゃ ばいばい。 ローズヒル南平岸・・ 今回もここにお世話になる予定でいる。 琴梨ちゃんと陽子おばさん 元気かな・・ こんにちは。ご無沙汰してます。 あっ! お兄ちゃん。ひさしぶり! ああ &名前&君! 良く来たね。 あんたが帰った後 琴梨ちょっと寂しそうだったんだ。 お母さん! ははは! ごめんごめん。 まっ! 何にせよ また楽しくなるね。 遠慮せずに ゆっくりしてっておくれ! あっ! 私 紅茶いれてくるね。 ぜひ! 遠慮するよ あ・・! 飛行機の中で飲んできたし 部屋でちょっと 考えたいことがあるから遠慮するよ。 そう言って 僕は部屋に戻った。 琴梨ちゃんはキッチンに行き お茶の用意を始めた。 ほんと ひさしぶりだね。 なんか しばらく見ないうちに 逞しくなったんじゃないかい? そう言えば『料理の下手人』 おかげさまであれから大好評でさ この間 2時間スペシャルをやったんだ。 あんまり食べ物を粗末にしちゃいけないと思ったから まずい料理を味わった後に それをプロの料理人が それなりの味に戻すって言うコーナーも作ったんだ。 そしたらそれがまた奥さん連中に好評でさ 失敗した料理をごまかすテクニックが学べるとか言って 名物コーナーになっちゃったんだ。 まったく 今の世の中 何が受けるか わかったもんじゃないね。 部屋に戻った。 イルミネーション・カウントダウンが行われる 大晦日まで あと三日しかない。 その間 誰とどのように過ごすのか・・ これは結構 重要な問題だ。 まず明日のことを考えよう。 明日デートに誘いたいのは・・・ もちろん梢ちゃんだ。 いや・・そうじゃなくて・・ おっはよー! 今日もいい天気だね。 それじゃ そろそろ行こ! 函館駅前に着いた。 札幌って遊べる場所が少ないから 男の人と一緒に歩いてたりすると 知ってる人にバッタリ会っちゃったりするんだ。 前なんか けあふりぃさんと二人でいるとこ 担任に見つかって 援助交際と勘違いされちゃった。 生徒を信用しない先生は生徒からも信頼されないよね。 それはともかくとして・・ ここなら知ってる人は来ないよ。 だから 腕組んで歩こ! 函館に来たら やっぱり朝市をのぞかなくちゃね。 私 ウニが大好きなんだ。 今はちょっと旬から外れてるけど それでもここなら おいしいウニが食べられるよ。 あ・・あっちに私が好きなお店あるんだよ。 ウニとイカの『仲良しセット』だよ。 お刺身を立って食べるのって ちょっとお行儀悪いけど こうして食べた方がおいしく感じるから不思議だよね。 私思うんだけど 料理の一番おいしい食べ方って 立ち食いなんじゃないかな? デパートの食品売場でも 試食の時の方が 後で買ったヤツよりおいしいし・・ 家で食べるご飯なんかもテーブルで食べるより お手伝いさんの目を盗んでつまみ食いした方が ずっとおいしいよ。そういうのってどう思う? わかる気がするよ 関係ないんじゃない? 食べ方じゃなくて量の問題じゃないかな? でしょ? きっと何か秘密があるよね。 立ち食いのフランス料理屋とかあったら この理論が実証できるのになぁ・・ えー! 絶対そうだよ。 それじゃ今度 立ち食いのそば屋に行って 座って食べてみようよ。きっとまずいよ。 うーん。そうかな? ・・・そうかもね。 大発見だと思ったのになぁ・・ ・・・・・・・・・・・・ ・・・・・・・・・・・・ 気まずい沈黙が訪れた。 @S@・・・・・@P@ねぇ・・何で黙ってるの? ひょっとして私 興味ない話題ふっちゃった? ごちそうさま。 そろそろ他のとこ 行こうよ! どこがいい? @S@・・・@P@あっ! もうこんな時間・・ ねぇ&主人公&さん。やっぱり函館に来たら 夜景を見ないともったいないと思わない? 今日はお天気もいいから きっと最高の夜景日和だよ。 ね。だからそろそろ函館山に行こ! 元町に来たら やっぱりここでしょう。 レトロな雰囲気が 素敵だよね。 さっ! 中に入ろ! ここの内装 ルネッサンス様式って言うんだって。 豪華だよね。シャンデリアなんてウチの2倍ぐらい 大きいよ。・・こういうお部屋で暮らしたいなぁ・・ うん。そうだね。 豪華すぎて落ち着かないよ さりげなく自分の家の自慢してない? よかった。意見が一致したね。 インテリアの趣味が合わないと 後々困るもんね。 後々っていつ? そうだよね。 え? あ・・ほんとだよね。 あはは! 私 何言ってるんだろう・・ うふふ・・私たちって 結構 相性いいかもね。 ・・・・・・・・・・・・ ・・・・・・・・・・・・ 気まずい沈黙が訪れた。 @S@・・・@P@なんか黙っちゃったね・・ 私 変なこと言った? ・・・・・・・・・・・・ え? そう? 結構落ち着いたセンスの 素敵なデザインだと思うけどな・・ え? 自慢? ・・・したっけ? @0057@イヤミに聞こえたんならあやまるよ。 でも私 自分の家がお金持ちなことを 自慢する気持ちって あんまりないけどな・・ かえってイヤなことの方が多いんだよ。 あっ! あっちにハイカラ衣装館があるんだって 行ってみよ! ハイカラ衣装館は明治時代のドレスを着て 写真撮影が出来るんだよ。 やっぱりこういうのは見逃せないよね。 @S@・・・@P@あっ!! @S@・・@P@ガーン!! ショック・・ 冬の間は やってないんだって・・ あーん! 残念だなぁ・・ ・・営業してたら あんな写真や・・ こんな写真や・・ こんな写真が撮れたのに・・ 残念だったね また春に来ようよ くやしいなぁ・・ 帰ったら私 自分でこう言う服 作っちゃおうかな・@4990@・ うん。それっていいアイディアかも・・ 出来上がったら写真にして &主人公&さんに送ってあげるね。 楽しみにしてるよ 別にいいよ・・ この悔しさをバネにして・・ 私 頑張るね。 @S@・・@P@そっかー・・ そういうの興味ないのか・・ まぁ別にいいけどさぁ・・ ・・・・・・・・・・・・ ・・・・・・・・・・・・ 気まずい沈黙が訪れた。 @S@・・@P@そっかー・・ そういうの興味ないのか・・ まぁ別にいいけどさぁ・・ ほんと? 約束だよ。 春休み 絶対に来ようね。 &主人公&さん。次はどこ行く? @S@・・・@P@あっ! もうこんな時間・・ ねぇ&主人公&さん。やっぱり函館に来たら 夜景を見ないともったいないと思わない? 今日はお天気もいいから きっと最高の夜景日和だよ。 ね。だからそろそろ函館山に行こ! 会えなくて 寂しかったんだよ。 まだかな・・まだかなって ずっと待ってて やっと私たち 会えたんだよね。 でも またお別れしなくちゃならない・・ 会ってる今は 次に会う時まで 一番遠い日だもんね。 この電車に ずっと乗ってたら お別れのない街に 行けるかな・・ 函館って 何回来ても いい街だよ。 来る度に新鮮な感覚があるって言うか・・ ひょっとしたら 一緒に来てる人が違うから 新鮮な気がするだけかな? 次はベイエリアだよ・・ せっかく来たんだもん 楽しもうね。 次は元町だよ・・ せっかく来たんだもん 楽しもうね。 次は湯の川温泉だよ・・ せっかく来たんだもん 楽しもうね。 次は五稜郭だよ・・ せっかく来たんだもん 楽しもうね。 あっ! ここここ! ここに私の好きなお店があるんだ。 &主人公&さん。つきあってね。 このお店 「IN BLOOM」って言うんだけど オリジナルのバッグやエプロンを作ってくれるんだよ。 生地を買って好きなデザインを選べば 2週間ぐらいで送ってくれるんだって。 私 リブレット用のバッグ 作りたいんだ。 @S@・・・@P@うーん。どんな生地がいいかな@4991@? あっ! これなんか素敵! 頼んで来るから ちょっと待っててね。 梢ちゃんは女の子らしい カラフルな生地を選んで カウンターに持っていった。 でもフランス製の生地で作ったバッグに パソコンを入れるっていうのは どうなんだろう・・ お待たせ! サイズが特注だから ちょっと時間かかっちゃった。 さっ! 行きましょ? よくさぁ・・ブランド物の服とか鞄とか 一生懸命 集めてる人っているでしょ? 私 そういう人の気持ちって わかんないんだ。 本当にそのブランドのデザインが好きで買うなら いいけど なんか『ブランド品を持ってる自分が好き』 っていうような感覚ってない? ロゴばっかり目立ってるブランド品を 頭の先から足の先まで 揃えてるような人って 私 ちょっと悪趣味だと思うな。 わかる気がするよ 人それぞれじゃない? 無理して買うもんじゃないよね。 でしょ? ブランド品の持ってるリッチなイメージとか そういうのだけを求めてる人って 物理的にはお金持ち かもしれないけど 心がビンボーだよね。 ・・そうかな? 少なくとも私は嫌い。 うん。それ! 例えばブランド物の鞄を ものすごく大事にしてる人っているじゃない? ちょっとした傷が付いただけで 『キーッ』って 怒っちゃう人・・でも鞄なんて傷付くのが 当たり前だと思わない? そんなに鞄が大事なら 使わなきゃいいし 使わないなら買わなきゃいいのにって思うんだ。 @S@・・・@P@あれ? 私 何の話してるんだろ? そろそろ 次のとこ 行こうか? @S@・・・@P@あっ! もうこんな時間・・ ねぇ&主人公&さん。やっぱり函館に来たら 夜景を見ないともったいないと思わない? 今日はお天気もいいから きっと最高の夜景日和だよ。 ね。だからそろそろ函館山に行こ! ・・ねぇ。ここまで来て こんなこというと &主人公&さん 怒るかもしれないけど・・ 私 お風呂には入りたくないなぁ・・ 頭洗ったり乾かしたりするの 結構大変なんだよ。 もしあれだったら 私 ロビーで待ってるから &主人公&さん 一人で入るといいよ。 それじゃ一人で入るよ それじゃ別のとこ行こうか? うん。せっかく来たんだから私に気を使わないで ゆっくり入ってくといいよ。 わがまま言ってごめんね。 代わりになるかどうかわからないけど この近くに おいしいお寿司屋さんがあるから 私 案内するよ。 ・・・・・・・・・・・・ ・・・・・・・・・・・・ 気まずい沈黙が訪れた。 ・・・どうしようか・・ 一人で入る 別のところへ行く うん。せっかく来たんだから私に気を使わないで ゆっくり入ってくといいよ。 わがまま言ってごめんね。 代わりになるかどうかわからないけど この近くに おいしいお寿司屋さんがあるから 私 案内するよ。 ホテル平成館の男湯・・ 檜のいい香りがする。結構 広いな・・ 旅の疲れが 癒されてゆく感じだ。 ここのホテル 露天風呂からの眺めがウリらしいから ちょっと行ってみようかな・・ 最上階にある展望露天風呂・・ うん。いい眺めだ。湯加減もちょうどいい。 来て良かったな・・ さて・・梢ちゃんも待ってるし そろそろ上がるか・・ なんかさっぱりした感じだね。 男前度20パーセントアップってとこかな? それじゃ 次はどこに行く? @S@・・・@P@あっ! もうこんな時間・・ ねぇ&主人公&さん。やっぱり函館に来たら 夜景を見ないともったいないと思わない? 今日はお天気もいいから きっと最高の夜景日和だよ。 ね。だからそろそろ函館山に行こ! 私 サバのお寿司って嫌いだったんだ。 でも ここのお店のサバを食べて考えが変わったの。 食べてみて食べてみて! 僕はサバの握りを食べてみた。 ・・・・・・・・・!! うまい! 脂ののった新鮮なサバは とろけるように甘い。 あまり酢でしめていないせいで 今まで知らなかった サバ本来の味が 見事に引き出されている感じだ。 ね。おいしいでしょ? うん。 今まで大嫌いだった物の本当の良さがわかると 頭の中で 価値観がひっくり返っちゃって 今度は逆に 熱烈に好きになっちゃうことってあるじゃない? だから私 ここのサバのお寿司 大好きなの。 ・・・・男の人に対しても 同じかも・・ え? あっ! 何でもない! ・・・そろそろ ここ出よ? @S@・・・@P@あっ! もうこんな時間・・ ねぇ&主人公&さん。やっぱり函館に来たら 夜景を見ないともったいないと思わない? 今日はお天気もいいから きっと最高の夜景日和だよ。 ね。だからそろそろ函館山に行こ! 五稜郭公園の近くに 私の大好きなお店があるんだ。 &主人公&さん 付き合ってね。 あ・・ここだよ。夏井珈琲店ブリュッケ ここのパフェがおいしいんだ。中に入ってみよ! このお店 ウチのお母さんが好きで 私も子供の頃から よく来てたんだ。 そのうち私も ここのパフェのファンになっちゃった。 パフェってさ・・発見があるのよね。 ほらこの「チョコ・キッス」っていうパフェなんかも 奧にマシュマロと凍らせたバナナが入ってるのよ。 食べる前の豪華な感じと 食べてる間の発見。 こういう食べ物って なかなかないよね。 あ・・今思いついたんだけど このコンセプトでお寿司を作ったらどうかな? ご飯とお刺身を 綺麗にデコレーションして・・ そういうのって なんか画期的じゃない? きっとみんな びっくりするよ。 いいアイディアかもね びっくりさせてどうするの? それっておいしいの? うん。絶対にウケるよ。 ワサビの緑とマグロの赤とイカの白・・ ご飯にも色付けてさ こういう器に入れて・・ なんかアメリカ人とか喜びそうな感じだよね。 うん。きっと喜ぶよ それは偏見じゃない? それじゃ決まり! 帰ったらお手伝いさんに作ってもらおうっと。 えーそうかな? でも前にニューヨークの お寿司屋さんに行った時 アメリカ人のお客さん 信じられないような食べ方してたよ。 マグロのお刺身に大量のワサビ付けたり イカのお刺身にケチャップ付けたり・・ だからきっと 大丈夫だよ。 びっくりさせて それで喜んで貰えたら幸せじゃない? きっと世界で初めてパフェ作った人も そういう気持ちだったんだと思うな・・ 器が違うだけで ようは普通のちらし寿司でしょ? おいしく作れば きっとおいしいよ。 まずくなる理由がないもん。 でも私 さっきから食べてばっかりかも・・ また太っちゃうなぁ・・ また? 梢ちゃんは太ってないと思うよ @S@・・・@P@細かいとこ 突っ込まないでよ。 そうよ! ちょっと前 2キロ太って すっごいショック受けたんだから・・ @S@・・・@P@ほんと? よかったぁ! そうだよね。無理なダイエットして身体壊すより 健康的に成長してる方が ずっといいよね。 さて そろそろ 次の場所 行こうか? @S@・・・@P@あっ! もうこんな時間・・ ねぇ&主人公&さん。やっぱり函館に来たら 夜景を見ないともったいないと思わない? 今日はお天気もいいから きっと最高の夜景日和だよ。 ね。だからそろそろ函館山に行こ! あっ! まだ見ちゃダメ! え? 目をつぶって! 最高の夜景は 最高の場所から眺めなきゃ・・ 目をつむったままの僕は 梢ちゃんに手を引かれながら ロープウェイを降り 展望台へと向かった。 周りの人が変な目で見ている・・ そんな雰囲気を ちょっと感じたけど 今の僕には 関係ないことだった。 そして・・・ はい! もう目を開けていいよ。 ・・・綺麗だ。 え? 私? へへへ・・・照れちゃうなぁ・・ 夜景のことだよ夜景! 梢ちゃんも綺麗だよ @S@・・・@P@わかってるわよ。 ほんと? ・・・うれしい・・ 函館の夜景って 何度見ても飽きないな・・ こんなに綺麗なのに 誰の物でもないってところが素敵 ・・・独り占めするには大きすぎるしね。 @S@・・・@P@大きすぎて 夜景の中で暮らしてる人には その本当の良さがわからない・・・ そういうところが もっと素敵。 夏休み 羊ヶ丘で &主人公&さん 私のことぶったでしょ? あの時 すごい頭に来て 絶対に許さないぞって 心に誓ったの・・ 大嫌い! 死んじゃえ! って 毎晩思いながら でも気が付いたら 怒ってないときも あなたのこと考えてたの・・ 笑った顔とか・・真面目なときの顔とか・・ そういうのばっかり思い出しちゃって・・ 憎んでるはずなのに 会いたくなっちゃったの。 あの時 何でこんな気持ちになったのか 自分でもよくわからなかった。 ・・でもね。あれから私 考えたの。 私 わがままだから みんなが私に気を使ってくれるし そういう風に チヤホヤされるのって 結構気持ちよかったの・・でもあなたは違ってた。 あなたはちゃんと 自分の意見を私にぶつけてくれた。 そういう人って 初めてだったの・・ それまで 気に入ってる男の子は何人もいたし デートだって したことあるんだよ。 でも こんなに好きになったのは あなたが初めて・・ @S@&主人公&さん・・・ @P@私 あなたのこと 大好き! なんか周り見たら みんなカップルばっかりだね。 ・・・ちょっと 照れちゃうな・・ 僕は梢ちゃんが好きだ。 梢ちゃん僕のことどう思ってる? 寒いね。そろそろ帰ろうか? @S@・・・@P@え? @S@・・・@P@ちょっとびっくりしちゃった。 だって急に 口説きモードになるんだもん。 もちろん! 私の返事は・・・・・・・・・・ ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ ごめんね。返事はもうちょっと待ってね。 だって 今返事したら ムードにおされて つい OKしちゃいそうなんだもん。 もうちょっと じっくり考えたいんだ。 私 あなたのこと大切に思ってるから だからこそ ちゃんと考えたいんだ。 なんか寒くなってきたね? そろそろ帰ろうか? @S@・・・@P@え? 夏の終わりに 私 &主人公&さんのこと 好きだって言ったでしょ。 今でもあの気持ち 変わってないよ。 だからこうして 会ってるわけだし・・ でも ちゃんとお付き合いするためには お互いのこと もっともっと 分かり合わなくちゃダメかもね。 なんか寒くなってきたね? そろそろ帰ろうか? @S@・・・@P@そうだね。 なんか寒くなってきたね? そろそろ帰ろうか? 梢ちゃんと別れて 書斎に戻った。 イルミネーション・カウントダウンが行われる 大晦日まで あと二日! 明日デートに誘いたいのは・・・ もちろん梢ちゃんだ。 いや・・そうじゃなくて・・ 明日は一緒に札幌の街を歩きたい。 明日は一緒に函館に行きたい。 よし! まずは電話してみよう。 さてこれから どうしようかな・・ さてこれから どうしようかな・・ さてこれから どうしようかな・・ はい。里中です。 あっ! &主人公&さん! 今日はすっごく 楽しかったね。 うん。楽しかったね。 電話 待ってたよ。 かかって来なかったら どうしようって思ってた・・ もちろんデートの約束よね。 うん。明日 函館に行こうかって 思ってたんだけど・・・ うん。明日 札幌の街を歩こうかって 思ってたんだけど・・・ もちろん! 行くよ! 待ち合わせは? 札幌駅でいい? うん。それじゃ明日の朝 札幌駅で・・ 楽しみだね。 それじゃ おやすみなさーい。 おっはよー! 今日もいい天気だね。 それじゃ そろそろ行こ! あ・・このお店 結構有名だよね。 でも&主人公&さん 何でこんなお店 知ってるの? ・・ひょっとして 紅茶好きの女の子に紹介された? まぁ・・ね たまたま来ただけだよ 自分で調べたんだよ @S@・・・@P@ふぅーん・・ あっ! でも親戚の子だよ。 例の 一緒に住んでる女の子? 一緒に住んでるって言っても・・ 私 信じてるから 大丈夫! 疑ったり嫉妬したりヤキモチ焼いたり・・ なんてことはないから 安心してね。行きましょ。 そっか・・疑ったりしてごめんね。 行きましょ。 ほんと? 私のために色々調べてくれたんだ・・ ありがとう。・・疑ったりしてごめんね。 それじゃ 行きましょ。 ・・・・・・・・・・・・ ・・・・・・・・・・・・ 気まずい沈黙が訪れた。 @S@・・・@P@なんか黙っちゃったね・・ 私 変なこと言った? ・・・・・・・・・・・・ 私 信じてるから 大丈夫! 疑ったり嫉妬したりヤキモチ焼いたり・・ なんてことはないから 安心してね。行きましょ。 紅茶って 高いヤツはホント高いわよね。 100グラム4000円なんてのもザラにあるよ。 そういう紅茶って 値段を言われてから飲むと なるほどなぁって思うけど 何も言われないと ただぼんやりと普通に飲んじゃうかも・・ 安くてもおいしい紅茶って あると思うし 高くても これはちょっとっていうヤツもあるでしょ? ものの価値って 不思議だよね。 『地球上の石ころが 全てダイヤモンドだったら 人々は一握りの泥のために命を落とすだろう』って そんな感じの格言あるよね。 それって なんとなく わかる気がするなぁ・・ 好きとか嫌いじゃなくて レアなのかどうかって 言うのが 今の流行を左右してる感じだしね。 小学校の頃 ここで写生大会やったんだ。 ちょうどこんな感じの 雪の道庁だった。 その時の美術の先生が すごくいい先生だったな・・ 絵を描くまえに その先生 こう教えてくれたの。 『みんな雪を書くとき 白い絵の具しか使わないけど 雪は光の加減で 青く見えることも黄色く見えることも あるよ。目に見えた通りに描いてごらん。』って・・ だから私 緑色の雪を描いたんだ。そしたらみんなに 笑われちゃった。そんな色の雪はないって・・ でもその先生はすごく誉めてくれたの。 『里中さん すごい才能だよ。その感性をずっと大事に するといいよ。』って・・・うれしかったなぁ・・ それから私 絵を描くことが大好きになったんだ。 もうその先生の顔も忘れちゃったし その時に描いた絵もきっとどこかにいっちゃったけど その時の気持ちって 今でも覚えてる・・ 考えたら今まで 大きな家だねとか綺麗な服だねとか そんなことばっかり誉められて 自分自身のこと 誉められたのって あの時が初めてかもしれない・・ だから私 今でも絵を描いてるよ。 コンピューターを使えば 油絵風にも水彩画風にも 描けるソフトがあるから すごく楽しいんだ。 本当にいい先生と巡り会えたね。 小学校なら美術じゃなくて図工じゃない? コンピューターで絵を描くなんて邪道だよ うん。私が将来 絵を描く仕事に就けたとしたら その先生って 恩人だよね。 @S@・・・@P@そういう細かい突っ込みって好きじゃないな・・ そんなことないよ@0062@! コンピューターでしか出来ない表現だってあるんだし 表現に王道も邪道もないよ。 でもさぁ・・今考えたら 雪の中の写生大会なんて ちょっと普通じゃないよね。外は寒いし・・ 何であんなこと やったんだろう・・ 熱心・・って言うか ちょっと変わった 先生だったのかもね。 @S@・・・@P@そろそろ 他のとこ 行こっか・・ 時計台って きっとみんなが腕時計を持ってなかった頃 誰にでも時間がわかるように 高い建物を作って 鐘を鳴らしたりしたんだろうね。 だから今は あんまりその役目を果たしてない 気がするな・・周りには もっと高いビルが建ってるし 街の雑音が多くて 鐘の音も聞こえにくいし・・ 昔 時計台を移転しようって話があったんだ。 もっと緑の多い場所に移そうって・・ あの話って どうなったんだろうね? 時計台が時計台として役目を果たすためには もっと文字盤が見えて もっと鐘の音が遠くまで 聞こえる場所に移した方が いいと思うけどな・・ そうかもしれないね でも歴史的な建造物だし・・ うん。今のままだと なんか寂しそうだもんね。 そういう意味では 時計台ってもともと 別の場所にあって 移転して今の場所に来たんだよ。 いろんな人の いろんな思い出のある場所だから 簡単に移しちゃえなんて言えないけど 個人的には 移した方が良いと思うんだ。 ・・・・・・・・・・・・ ・・・・・・・・・・・・ 気まずい沈黙が訪れた。 @S@・・・・・@P@ねぇ・・何で黙ってるの? ひょっとして私 興味ない話題ふっちゃった? それじゃ そろそろ行こっか・・ ゲーセンとカラオケがあるね。 どっちに行きたい? それじゃゲーセンに行こうか? それじゃカラオケに行こうか? うん。私ゲーセン大好き! 今 練習中の歌があるんだ。 笑わないで聞いてよね。 ・・・・・・・・・・・・ ・・・・・・・・・・・・ 梢ちゃんは どっちが好きなんだろう? ゲーセン カラオケ うん。私ゲーセン大好き! 今 練習中の歌があるんだ。 笑わないで聞いてよね。 須貝ビル1階のゲームセンターだ。 UFOキャッチャー クイズ シューティングゲームなどの筐体がある。 さて 何から遊ぼうか・・・ UFOキャッチャー クイズ シューティングゲーム 外に出る いいよ。行こ! いいよ。行こ! いいよ。行こ! そろそろ ここ出ようか? うん。出よっか・・ いいよ。行こ! あっ! UFOキャッチャーやるの? じゃぁ でぶジェルのヌイグルミ取って! 黄色くて太ってる方のヤツ! UFOキャッチャーの操作説明を見ますか? はい いいえ 取った! すごいね&主人公&さん! ぱんだジェルをあげますか? はい いいえ えんジェルをあげますか? はい いいえ みみジェルをあげますか? はい いいえ もちジェルをあげますか? はい いいえ うるふジェルをあげますか? はい いいえ でぶジェルをあげますか? はい いいえ え? くれるの? うれしい! ありがとう! 残念・・アームのバネが弱いのかもね。 ねぇ! 次は何やる? さて どうしようか・・ クイズゲーム? 私得意だよ! ねぇ! 対決しよ! やったぁ! 勝った! @S@・・・@P@本気出すことないじゃない・・ ねぇ! 次は何やる? さて どうしようか・・ シューティングやるの? まっ お手並み拝見かな? ハイスコアー! 結構 上手だね。 うん。まぁまぁだね。 ちょっとダメダメな感じ・・かな? ねぇ! 次は何やる? さて どうしようか・・ それじゃ 里中梢 歌います! 曲は『RG』です! やった! いい点出た! ・・ここの判定ルーチン結構かしこいかも・・ 何よ! この点数・・ ・・判定ルーチン おかしいんじゃない? さて 何を歌おうか・・ 歌う曲目を選んで下さい MOVE ON ひこうき雲 したっけ わたしまけましたわ 歌う曲目を選んで下さい MOVE ON ひこうき雲 したっけ すごいすごい! うまいじゃない! 点数も結構 いい感じだよね。 歌は良かったけど・・点数がね。 そろそろ ここ出ようか? そうだね。出よっか・・ ここって喫茶店? ちょっと歩き疲れた感じだから ちょうどいいね。中に入ろ! ねぇ。&主人公&さん。 遠距離恋愛って 難しいのかな? その人次第じゃない? 簡単だよ やっぱり難しいかもね @S@・・・@P@その人次第か・・ 結構 他人事なんだね。 うん。簡単だよね。 電話だってメールだってファックスだってあるし 心が繋がってれば 絶対に大丈夫だよね。 楽しい話題だって きっと二倍になるし 会ったときの気持ちだって 凝縮されるもんね。 うーん・・・そうかなぁ・・ ・・・・・・・・・・・・ ・・・・・・・・・・・・ 気まずい沈黙が訪れた。 @S@・・・@P@なんか黙っちゃったね・・ 私 変なこと言った? 恋愛って心でするものだから 心の距離が近ければ 物理的な距離は関係ないって 私は思うんだ。 サッポロSPAランドか・・どうしよっかな・・ 梢ちゃんの水着姿が見たーいって ノートに50回書いたら つきあってもいいよ。 え? 冗談。行こ! ごめんね。待った? @S@・・・@P@あんまりじろじろ見ないでよ。 さっ! 早く行こ! まず どこに行こうか・・ 室内プール 屋外プール サウナ 私 最近バタフライを覚えたんだよ。 見せてあげるね。 ここの野外プールって ピラミッド型のあれでしょ? 一度入ってみたかったんだ。 うん。私サウナって好きだよ。 室内プール 屋外プール サウナ なんか身体 ふやけてきちゃった。 そろそろ 出ようか・・ バタフライの基本は 水中のキックよね。 ・・・こんな感じに・・ ちゃんと見てた? うん。見てたよ。 ・・そんなこと言われても・・ 本当かなぁ・・ まぁいいけど・・ 実はまだ覚えたてだから あんまり自信ないんだ。 もう少し上手になったら ちゃんと見せてあげる。 ・・・・・・・・・・・・ ・・・・・・・・・・・・ 気まずい沈黙が訪れた。 実はまだ覚えたてだから あんまり自信ないんだ。 もう少し上手になったら ちゃんと見せてあげる。 そろそろ 別のとこ行こうか・・ さて どこに行こうか・・ 室内プール 屋外プール サウナ なんか身体 ふやけてきちゃった。 そろそろ 出ようか・・ あ・・なんかいいな ここ・・ ラブラブな感じ? うん。ラブラブ。 ラブラブって言われても・・ ・・・・・・ 誰も見てないよ。 ・・・キス しようか? ・・・え? @S@・・・・・@P@やっぱりやめた。 なんか改めてそう言われると ちょっと照れちゃうな・・ラブラブかぁ・・ 自分で言ってて 恥ずかしくなっちゃった。 やっぱりちょっと 照れるよね。 急に黙り込むのって反則! なんか 恥ずかしくなるじゃない・・ そろそろ 別のとこ行こ。どこにする? さて どこに行こうか・・ 室内プール 屋外プール サウナ なんか身体 ふやけてきちゃった。 そろそろ 出ようか・・ @S@・・・@P@やっぱり外のサウナっていいよね。 うん。そうだね。 外のサウナ? 汗かくと その分痩せたって気がするし ・・・でも後でアイスとか食べたくなるから 差し引きゼロかもしれないけどね。 あ・・私また変なこと言っちゃったね。 あのね。家にも小さなサウナがあるの。 昔は家族で入ったりしたんだけど 今はほら そういうのって 恥ずかしいじゃない? だからいつも一人で入ってるんだ。 でも 一人だとすごくつまんないんだよ。 やっぱりサウナは 中でお喋りとかしたいよね。 ふぅ・・暑い・・ ・・そろそろ出ようか・・ 次はどこ行く? さて どこに行こうか・・ 室内プール 屋外プール サウナ なんか身体 ふやけてきちゃった。 そろそろ 出ようか・・ 頭乾かしてたら 遅くなっちゃった。 ごめんね。それじゃ そろそろ行こ! ここイタリアンレストラン? 私がお腹空いてること よくわかったね。 それじゃ 行こ! イタリア人って 麺類が好きだよね。 私も長いもの大好き! 一番好きなのは・・・ カップラーメン! ・・かな? あのね。カップラーメンってウチで禁止されてるんだ。 身体に悪いとか言って・・だから部屋でこっそり 食べてるんだけど それがすごくおいしいの! 見つからないように食べた後 香水かけたり カップもハサミでバラバラにしたりして そういうスリルが楽しいのかもね。 雪道は滑りやすいから 気を付けて歩いてね。 ・・・あっ! 今 笑ったでしょ? ちょっと・・ 誤解だよ 大丈夫? 笑う前に まず心配してよね。 何かそんな気がしたんだけどなぁ・・ まぁいいや・・ うん。大丈夫。 心配してくれて ありがと。 ・・・・・・・・・・・・ ・・・・・・・・・・・・ 気まずい沈黙が訪れた。 笑う前に まず心配してよね。 ねぇ。腕組んで歩こ! 今度 転んだ時 道連れにしてあげるからさ。 ねぇ・・今 腕時計持ってる? うん 持ってないよ だったらそれ 外して・・ 会ってる時は 時間を気にしたくないの・・ よかった。デート中に腕時計見られると 私ドキッとしちゃうんだ。 ・・・・・・・・・・・・ ・・・・・・・・・・・・ 気まずい沈黙が訪れた。 もしもし? もしもーし! ねぇ・・今 腕時計持ってる? うん 持ってないよ @S@・・・@P@このまま ずっとこうしていたいなぁ・・ @S@・・・@P@でも このままずっとここにいたら 寒くて凍え死んじゃうよね。行こ! @S@・・@P@あのね。蒼き月の夜さんのことなんだけど・・ あの人 パソ通で問題発言しちゃって みんなから 袋叩きにされちゃったんだ。パソ通も怖い世界よね。 大部分の人は 親切ないい人たちなんだけど 時々 乱暴な書き込みをする人がいて・・ それがきっかけで 大論争になっちゃったりするの・・ 面と向かって話してたら絶対に言わないような 厳しい言葉・・例えば『あなたの全存在を否定します』 とか そんなこと平気で言われちゃうんだよ。 その他にもメール爆弾とか いろんなイヤガラセを されちゃって・・それで蒼き月の夜さん ノイローゼ みたいになっちゃったんだ。 学校も辞めて 家に閉じこもっちゃって・・ 私とけあふりぃさんとで 彼の家に行ったりして それで少し元気になったんだけど・・ いつも自信満々の顔してた蒼き月の夜さんが すっかりやつれちゃって なんか見てて辛かったな・・ そんなことがあったんだ・・ 自業自得じゃない? うん。あんまりいい話じゃないから黙ってたんだけど ・・・そういうことがあったんだ。 そんなこと言ったら 可愛そうだよ。 ・・彼ってちょっとアクが強いし 最初は私も 悪口言って楽しんでたけど・・ でも そう言う立場に追い込まれちゃった彼を見て 私 思ったんだ。本当に嫌なヤツなんていないし 本当に強い人だって いないんじゃないかって・・ 彼の強がりは弱気の裏返しだし 口の悪いのだって ある意味 愛情表現じゃない? 誰かが誰かを否定するのなんて 間違ってるよ。 そうかもしれないね。 それで彼に 学校やめてどうするのかって聞いたら けあふりぃさんの会社に 就職したんだって。 私 全然知らなかったんだけど あの人 会社の社長さんだったんだって・・ なんか 意外でしょ? お給料はいいらしいんだけど すごく上下関係に厳しい会社らしくて 蒼き月の夜さん 毎日大変みたい・・ でも やりがいがあってすごく楽しいって こないだメールくれたよ。 @S@・・@P@そんな事件があって 私も最近はちょっと パソ通から遠ざかってるんだ。 蒼き月の夜さんを弁護するような書き込みしたら 私まで非難されちゃったりしたし・・ パソ通って年齢や職業や性別を超えて いろんな人と知り合えるから すごく素敵な メディアだと思うんだけど・・ 一部の乱暴な人たちのために 全体のイメージが 悪くなってて それがちょっと残念よね。 ・・・そろそろ ここ出よう。 コンピューターで絵を描いてるって話 もうしたっけ? うん聞いたよ 聞いてないよ 絵を描いたら 今度はそれを動かしたくなって・・ 動かしたら 今度はそれを ちゃんとした物語に したいなって思うようになってきたんだ。 だから私 将来はゲーム会社に就職したいの。 最近 私 CGに凝ってるの・・ 私 絵を描くのって大好きだし 自信もちょっとだけあるんだ。 それでね。絵を描いたら今度はそれを動かしたくなって 動かしたら 今度はそれを ちゃんとした物語に したいなって思うようになってきたんだ。 だから私 将来はゲーム会社に就職したいの。 ・・・・・・・・・・・・ ・・・・・・・・・・・・ 気まずい沈黙が訪れた。 まだ漠然とした夢みたいな感じなんだけど 自分の作ったゲームを みんなが遊んでくれたら なんか素敵だと思わない? 出版社に入ったって自分の本は出せないし レコード会社に就職したって自分のCDは出せないわ。 でもゲーム会社なら自分のゲームが出せるでしょ? だから今 CGの勉強したり 小説読んでみたり 映画もたくさん見てるんだ。ゲームだけ知ってても いい作品は作れないって 誰かが言ってたし・・ ゲーム業界の有名人って まだ男の人ばっかりでしょ? だから私にも 頑張れる余地はあるかなって・・ そんな風に思ってるんだ。 応援するよ そんなに甘くないんじゃない? 仕事大変らしいよ うん。ありがと。 私 虹をテーマにしたゲームを作りたいな・・ イザナギとイザナミの神話に出てくる天の浮橋も 虹のことだって言われてるし ヨーロッパでは 虹の両端には 宝物が埋まってるって伝説があるわ。 そういう神話をベースにしたゲームが作りたいんだ。 リアルな虹って CGの得意分野だと思うしね。 うん。そうかもね。就職も難しいだろうし 出来たとしても 100パーセント自分の思い通りの ゲームは出来ないかもね。 でも 自分がいたから描ける絵とか 自分がいたから 出てきたアイディアとか そういうのをひとつでも多く ゲームの中に入れたいって そう思ってるんだ。 でも 好きなことで苦労するなら きっと幸せだよ。 そろそろここ 出よっか・・ パソ通にハマってた頃の私って 周りの評価ばかり 気にしていたかもしれない・・だから毎晩遅くまで メールや書き込みをチェックしてたし・・ そこで自分がどう思われてるかとか 自分の周りの 物や出来事が どう評価されてるかとか・・ そう言うのが すごく大事だったの。 たとえばネットでむちゃくちゃけなされてるアニメを 『それでも私は好き』ってことが 言えなかったし・・ でもね。そういうのって 結局他人の意見だし あんまり周囲のこと気にしてたら 自分自身の意見を 見失っちゃうかもしれないなって そう思ったんだ。 みんながああ言ってる こう言ってるじゃなくて 私はこう思うって そういう部分が私の中に 欠けていたのかもしれない・・ だからネットの中で 自分のキャラクターを どんどん変えて みんなにそういうウソを付いても 平気だったんだろうね。 もちろんパソ通は これからも続けるよ。 大事なお友達と知り合ったのも パソ通だし・・ でもこれからは ちゃんと等身大の自分を出して 情報に振り回されない 大人のネットワーカーに なろうと思うんだ。 &主人公&さんに会って 教わったことだよ。 &主人公&さんに会って 教わったことだよ。 僕は梢ちゃんが好きだ。 梢ちゃん僕のことどう思ってる? そろそろ帰ろうか? 夏休み 羊ヶ丘で &主人公&さん 私のことぶったでしょ? 私あの時 すごい頭に来て 絶対に許さないぞって 心に誓ったの・・ 大嫌い! 死んじゃえ! って 毎晩思いながら でも気が付いたら 怒ってないときも あなたのこと考えてたの・・ 笑った顔とか・・真面目なときの顔とか・・ そういうのばっかり思い出しちゃって・・ 憎んでるはずなのに 会いたくなっちゃったの。 あの時 何でこんな気持ちになったのか 自分でもよくわからなかった。 ・・でもね。あれから私 考えたの。 私 わがままだから みんなが私に気を使ってくれるし そういう風に チヤホヤされるのって 結構気持ちよかったの@4995@・・でもあなたは違ってた。 あなたはちゃんと 自分の意見を私にぶつけてくれた。 そういう人って 初めてだったの・・ それまで 気に入ってる男の子は何人もいたし デートだって したことあるんだよ。 でも こんなに好きになったのは あなたが初めて・・ @S@&主人公&さん・・・ @P@私 あなたのこと 大好き! @S@・・・@P@え? @S@・・・@P@ちょっとびっくりしちゃった。 だって急に 口説きモードになるんだもん。 もちろん! 私の返事は・・・・・・・・・・ ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ ごめんね。返事はもうちょっと待ってね。 だって 今返事したら ムードにおされて つい OKしちゃいそうだもん。 もうちょっと じっくり考えたいんだ。 私 あなたのこと大切に思ってるから だからこそ ちゃんと考えたいんだ。 夏休み 羊ヶ丘で &主人公&さん 私のことぶったでしょ? 私あの時 すごい頭に来て 絶対に許さないぞって 心に誓ったの・・ 大嫌い! 死んじゃえ! って 毎晩思いながら でも気が付いたら 怒ってないときも あなたのこと考えてたの・・ 笑った顔とか・・真面目なときの顔とか・・ そういうのばっかり思い出しちゃって・・ 憎んでるはずなのに 会いたくなっちゃったの。 あの時 何でこんな気持ちになったのか 自分でもよくわからなかった。 ・・でもね。あれから私 考えたの。 私 わがままだから みんなが私に気を使ってくれるし そういう風に チヤホヤされるのって 結構気持ちよかったの@4996@・・でもあなたは違ってた。 あなたはちゃんと 自分の意見を私にぶつけてくれた。 そういう人って 初めてだったの・・ それまで 気に入ってる男の子は何人もいたし デートだって したことあるんだよ。 でも こんなに好きになったのは あなたが初めて・・ &主人公&さん・・・ 私 あなたのこと 大好き! @S@・・・@P@え? 夏の終わりに 私 &主人公&さんのこと 好きだって言ったでしょ。 今でもあの気持ち 変わってないよ。 だからこうして 会ってるわけだし・・ でも ちゃんとお付き合いするためには お互いのこと もっともっと 分かり合わなくちゃダメかもね。 そろそろ帰ろうか・・ そうだね。もう帰らなくっちゃね。 そろそろ帰ろうか・・ 気が付くと外はすっかり暗くなっていた。 ・・楽しい時間は あっという間に過ぎてゆく・・・ なんか寒くなってきたね? そろそろ帰ろうか? ・・うん。そうだね。 よし! まずは電話してみよう。 結果はどうあれ ここで勇気を出さなくちゃ 僕はずっと 『旅行者』のままなんだ。 はい。里中です。 もしもし。&主人公名前&です。 僕は梢ちゃんを イルミネーション・ カウントダウンに誘った。 ・・・・・・ 結論はすぐに出さなくていいよ。 今晩11時半に テレビ塔の前にいるから・・ よかったら 来て欲しいんだ。 @S@・・・@P@うん。わかった。 考えてみるよ。それじゃ・・ 梢ちゃん・・来てくれるかな・・ 午後11時15分・・ 待ち合わせの時間まで あと15分ある。 僕は一人で 会場を回ってみることにした。 ・・・この街に来て・・僕は いろんな人と出会った。 日常から離れ いろんなことを経験した。 でも考えたら 札幌に住んでいる人にとっては こっちの生活こそが日常なんだ・・ 日常と非日常・・・ 本当は そんな境目なんて ないのかもしれない。 僕は梢ちゃんが好きだ。 その気持ちだけで 僕は退屈な日常の壁を超えられる。 午後11時30分・・待ち合わせの時間だ。 梢ちゃん・・来てくれるかな・・ 午後11時40分・・ 梢ちゃん・・・遅いな・・ 午後11時50分・・ 梢ちゃん・・・どうしたんだろう? 午後11時55分・・ やっぱり梢ちゃん・・・来ないのかな・・ さぁ! いよいよ今年最後の大イベント! イルミネーション・カウントダウンが始まります。 みなさん! 準備はいいですか? 画面正面にあるディスプレイにご注目下さい。 ・・・梢ちゃん・・やっぱり来ないのか・・ 10@4539@! 9@4538@! 8! まだ間に合うよ! ・・・梢ちゃん・・ 7@4536@! 6@4535@! 5! ああ! ダメだ! 4@4533@! 3@4532@! 2! 1@4530@! ハッピー・ニューイヤー!! 梢ちゃん・・・やっぱり来なかったんだな・・ でもいいさ・・僕はこの街で たくさんの思い出を 作ることが出来た。 いつかまた・・訪ねてみよう・・ ・・・北へ・・ 午後11時40分・・ 梢ちゃん・・・遅いな・・ ・・・・!! あっ!! ・・・良かった! 間に合ったね! ・・・梢ちゃん・・ さぁ! いよいよ今年最後の大イベント! イルミネーション・カウントダウンが始まります。 みなさん! 準備はいいですか? 画面正面にあるディスプレイにご注目下さい。 10@4639@! 9@4638@! 8! 7! 6! 5! 4! 3! 2! 1@4630@! ハッピー・ニューイヤー!! ・・・新しい年が始まる・・ そして 僕ら二人の 新しい人生が始まる・・ ハッピー・ニューイヤー! 1@4730@! ハッピー・ニューセンチュリー!! ・・・21世紀が始まる・・ そして 僕ら二人の 新しい人生が始まる・・ ハッピー・ニューセンチュリー!! あれ・・おっかしいなぁ・・ 設定 間違えちゃったかな? ・・ちょっと待っててね。 あ・・出た! 3Dでレンダリングしてみたんだ。 結構 良くできてるでしょ? ・・これが私の 第一歩だよ。 ほら見て! 綺麗な虹! きっと私たちのこと 祝福してるんだね。 私たちの夢を・・ 私たちの未来を・・ 12月24日 東京 クリスマスになると 街は喧噪に包まれる。 ひっきりなしに流れるジングルベル。 たくさんのサンタクロース・・・ 夏休みが終わってから 僕は近所のケーキ屋でアルバイトを始めた。 僕の手渡すケーキを大事そうに抱えて 走り去る小さな女の子・・幸せそうなカップル。 照れくさそうなおじさん。 去年まで鬱陶しく感じていた このイベントも 今年は何となく 許せる気分になっている。 それは・・ Merry Christmas! お元気ですか? 琴梨です。このカードが届く頃 札幌はホワイト・クリスマスです。 また会える日を 楽しみにしています。                琴梨。 メリー・クリスマス! 鮎です。 最近 作曲に凝ってます。下に書いた楽譜は 私の作ったクリスマスソングです。 ちょっと寂しい感じの曲になっちゃったのは いったい誰のせいでしょう? 曲の続きは今度会ったときに聞いて下さい。 また会える日を 楽しみにしています。                鮎。 葉野香です。半ラーメンの成功に気をよくした兄が 『&主人公&君 今度いつ来るんだ?』と言ってます。 ・・ひとのせいにしてますが 実は私も待ってます。 ウチは代々仏教なので クリスマスは祝いませんが デザインが気に入ったのでカードを出してみました。 また忙しい年末が来ます。 年越しは『北海軒』のラーメンで・・                葉野香。 梢です。よくお店で売ってるクリスマスカードには 『メリー・クリスマス&ハッピー・ニューイヤー!』 って文字が書いてあるけど・・ 『ハッピー・ニューイヤー!』って言う頃には きっと一緒に札幌にいるよね。楽しみに待ってます。                梢。 P.S. ご来札の際はこのカードをお持ち下さい。 もれなく 可愛い女子高生とデート出来る特典付き! メリー・クリスマス! 由子です。 友達と函館に行ったら スルメのポストカードが 売ってたので ウケを狙って出してみました。 窓の外は 雪が降っています。 こんな寒い夜は &主人公&君の顔を 思い出すことにしています。 目の大きさとか 眉毛の太さとか 耳の位置とか・・ 記憶の中の&主人公&君の顔が 完璧に再現できた夜は・・・ ちょっとあったかい気持ちになります。 @S@・・・@P@って イカに書かれても説得力ない? また会える日を 楽しみにしています。                由子。 メリー・クリスマス! お元気ですか? 私は相変わらずです。 この間 面白い本を読みました。 砂漠の星に 蜃気楼のように現れ・・ 消えていった国のお話・・ 主人公のアッシュという男の子が ちょっとだけ &主人公&君に似ています。 今度 いつ会えますか? よかったら また 遊んで下さいね。                薫。 Счастливого Рождества! (シャスリーヴァヴァ・ラジディストヴァー) メリー・クリスマス! ターニャです。 クリスマスが近づき 工藝館はますます忙しく なって来ました。私は今ツリーに飾るオーナメントや プレゼント用のガラス細工を作っています。 ひとつひとつの作品が 一人一人のクリスマスに 役立っている・・そんなことを考えると とても暖かな気持ちになって来ます。 &主人公&さんは どんなクリスマスを 過ごしていますか? 雪の小樽にて・・                ターニャ。 メリー・クリスマス! めぐみです。 12月8日 妹が生まれました。 名前は愛田里沙って言います。 ちょっと早いけど 私たちにとって 素敵なクリスマスプレゼントになりました。 &主人公&さんは どんなクリスマスを 過ごしてますか? 年末に会う時は ちょっと遅いクリスマス プレゼントを用意して待っています。 We really wish you a very merry Christmas!                    めぐみ。 たった一枚のカードで こんなにも気分が 明るくなるなんて 我ながら単純だなと思う。 クリスマスカードは 一緒に過ごした夏の匂いがした。 ・・・そして今日が アルバイト最終日。 稼いだお金の大半を使って 僕は札幌行きの往復航空券を買った。 たった一枚のカードで こんなにも気分が 明るくなるなんて 我ながら単純だなと思う。 クリスマスカードは 一緒に過ごした夏の匂いがした。 それと・・・スルメの匂いも・・・ ・・・そして今日が アルバイト最終日。 稼いだお金の大半を使って 僕は札幌行きの往復航空券を買った。 12月28日・・・ 僕は再び空港に立っていた。 重い荷物を抱え・・ 思い出のたくさん詰まった あの街へ・・ 僕は旅立つ。 大好きな女の子に会うために・・ ・・・北へ。 一緒に行きたい場所は・・・ 札幌の街を歩きたい 函館に行きたい よし! さそってみよう。 よし! さそってみよう。 よし! まずは電話してみよう。 明日デートに誘いたいのは・・・ 琴梨 鮎 葉野香 梢 由子 薫 ターニャ めぐみ よし! さそってみよう。 考えてみたら 誘う人は他にいないか。 よし! まずは電話してみよう。 はい。川原です。 あっ! &主人公&さん! どうしたの? はい。川原です。 もしもし・・&主人公名前&です。 えへへっ・・やっぱり電話って ちょっと苦手だな・・ またドキドキしながら待ってたんだよ。 それで用件は? ひょっとしてデートのお誘い? うん。明日 函館に行こうかって 思ってたんだけど・・・ うん。明日 札幌の街を歩きたいなって 思ってたんだけど・・・ 行く! 行くよ! 待ち合わせは 札幌駅でいい? うん。それじゃ明日の朝 札幌駅で・・ うん。楽しみにしてるよ。 それじゃ おやすみなさーい。 うん。明日 函館に行こうかって 思ってたんだけど・・・ うん。明日 札幌の街を歩きたいなって 思ってたんだけど・・・ えっと・・明日・・明日・・ ごめん! ダメみたい・・ ほんとごめんね。 うん。わかった。それじゃまた。 はい。左京です。 もしもし・・&主人公名前&です。 ごめん! 受話器 落としちまった。 で 何の用なんだ? うん。明日 函館に行こうかって 思ってたんだけど・・・ うん。明日 札幌の街を歩きたいなって 思ってたんだけど・・・ 明日は・・・ちょうど空いてるな・・ うん。行くよ。 うん。それじゃ明日の朝 札幌駅で・・ わかった。それじゃ おやすみ。 はい。左京です。 もしもし。&主人公名前&です。 あっ・・ひさしぶり。今どこなの? 札幌。 え? こっち来てるんだ。 連絡してくれれば良かったのに・・ ところでさ 明日会えない? 函館に行きたいなって 思ってたんだけど・・・ ところでさ 明日会えない? 札幌の街を歩きたいなって 思ってたんだけど・・・ え? 明日? ・・・うーん。 ちょっと無理かな・・ ごめんね。また誘ってよ。 うん。わかった。それじゃまた。 はい。里中です。 あっ! &主人公&さん! ・・どうしたの? はい。里中です。 ・・・あっ! その声は・・ うん。&主人公名前&です。 電話 待ってたよ。 かかって来なかったら どうしようって思ってた・・ もちろんデートの約束よね。 うん。明日 函館に行こうかって 思ってたんだけど・・・ うん。明日 札幌の街を歩きたいなって 思ってたんだけど・・・ もちろん! 行くよ! 待ち合わせは? 札幌駅でいい? うん。それじゃ明日の朝 札幌駅で・・ 楽しみだね。 それじゃ おやすみなさーい。 うん。明日 函館に行こうかって 思ってたんだけど・・・ うん。明日 札幌の街を歩きたいなって 思ってたんだけど・・・ @S@・・・・・・@P@ごめん。 その日予定が入ってるみたい。 残念だな・・・また誘ってね。 うん。わかった。それじゃまた。 はい。桜町です。 もしもし・・&主人公名前&です。 あっ! 元気? ・・・って 今日 会ったばっかりか・・ 明日のこと? あっ! 元気? ・・・どうしたの? うん。明日 函館に行こうかって 思ってたんだけど・・・ うん。明日 札幌の街を歩きたいなって 思ってたんだけど・・・ 行くよ! 待ち合わせは? 札幌駅? うん。それじゃ明日の朝 札幌駅で・・ えへへ・・電話来なかったら どうしようかと思った。 それじゃ また明日ね。おやすみ! @S@・・・@P@あちゃー! ダメ! 予定入れちゃった。 ごめんねぇ・・まぁ またの機会と言うことで・・ うん。わかった。それじゃまた。 はい。椎名です。 もしもし・・&主人公名前&です。 元気そうね。よかった・・ それでご用件は? ひょっとしてデートのお誘い? うん。明日 函館に行こうかって 思ってたんだけど・・・ うん。明日 札幌の街を歩きたいなって 思ってたんだけど・・・ @S@・・・@P@どうしようかな・・・ ねぇ&主人公&君 私なんかと会ってたら 他の女の子がヤキモチ焼かない? そんな人・・いないよ・・ それならいいけど・・ ・・・待ち合わせ どうする? 札幌駅でいい? うん。それじゃ明日の朝 札幌駅で・・ @S@・・・@P@電話 嬉しかったわ。 それじゃ また明日。 ・・おやすみなさい・・ @S@・・・@P@残念ね。 明日はちょっと 行けそうもないな・・ また電話してね。 うん。わかった。それじゃまた。 はい。 もしもし・・&主人公名前&です。 @S@・・・@P@あっ・・今晩は。 どうしましたか? うん。明日 函館に行こうかって 思ってたんだけど・・・ うん。明日 札幌の街を歩きたいなって 思ってたんだけど・・・ はい。行きます。 ・・・ほんとはずっと 電話 待ってたんです。 うん。それじゃ明日の朝 札幌駅で・・ 楽しみにしています。 それでは おやすみなさい。 @S@・・・@P@ごめんなさい。 明日はちょっと無理みたいです。 うん。わかった。それじゃまた。 ・・・・・・・・・・・・・・ ・・・出ないみたいだな・・・ めぐみちゃん受験生だし・・ あんまり電話したら迷惑かもしれないな・・ 部屋に戻った。 さてこれから どうしようかな・・ 12月29日 朝・・・ 外は快晴だ。 12月29日 朝・・・ 外は快晴だ。今日は鮎ちゃんと札幌の街を歩く 約束をしている。待ち合わせは札幌駅だ。 12月29日 朝・・・ 外は快晴だ。今日は葉野香ちゃんと札幌の街を歩く 約束をしている。待ち合わせは札幌駅だ。 12月29日 朝・・・ 外は快晴だ。今日は梢ちゃんと札幌の街を歩く 約束をしている。待ち合わせは札幌駅だ。 12月29日 朝・・・ 外は快晴だ。今日は由子さんと札幌の街を歩く 約束をしている。待ち合わせは札幌駅だ。 12月29日 朝・・・ 外は快晴だ。今日は薫さんと札幌の街を歩く 約束をしている。待ち合わせは札幌駅だ。 12月29日 朝・・・ 外は快晴だ。今日はターニャと札幌の街を歩く 約束をしている。待ち合わせは札幌駅だ。 12月29日 朝・・・ 外は快晴だ。 12月29日 朝・・・ 外は快晴だ。 12月29日 朝・・・ 外は快晴だ。今日は鮎ちゃんと函館に行く 約束をしている。待ち合わせは札幌駅だ。 12月29日 朝・・・ 外は快晴だ。今日は葉野香ちゃんと函館に行く 約束をしている。待ち合わせは札幌駅だ。 12月29日 朝・・・ 外は快晴だ。今日は梢ちゃんと函館に行く 約束をしている。待ち合わせは札幌駅だ。 12月29日 朝・・・ 外は快晴だ。今日は由子さんと函館に行く 約束をしている。待ち合わせは札幌駅だ。 12月29日 朝・・・ 外は快晴だ。今日は薫さんと函館に行く 約束をしている。待ち合わせは札幌駅だ。 12月29日 朝・・・ 外は快晴だ。今日はターニャと函館に行く 約束をしている。待ち合わせは札幌駅だ。 12月29日 朝・・・ 外は快晴だ。 12月29日 朝・・・ 外は快晴だ。 一緒に行きたい場所は・・・ 札幌の街を歩きたい 函館に行きたい 12月30日 朝・・・ 外は快晴だ。 12月30日 朝・・・ 外は快晴だ。今日は鮎ちゃんと札幌の街を歩く 約束をしている。待ち合わせは札幌駅だ。 12月30日 朝・・・ 外は快晴だ。今日は葉野香ちゃんと札幌の街を歩く 約束をしている。待ち合わせは札幌駅だ。 12月30日 朝・・・ 外は快晴だ。今日は梢ちゃんと札幌の街を歩く 約束をしている。待ち合わせは札幌駅だ。 12月30日 朝・・・ 外は快晴だ。今日は由子さんと札幌の街を歩く 約束をしている。待ち合わせは札幌駅だ。 12月30日 朝・・・ 外は快晴だ。今日は薫さんと札幌の街を歩く 約束をしている。待ち合わせは札幌駅だ。 12月30日 朝・・・ 外は快晴だ。今日はターニャと札幌の街を歩く 約束をしている。待ち合わせは札幌駅だ。 12月30日 朝・・・ 外は快晴だ。 12月30日 朝・・・ 外は快晴だ。 12月30日 朝・・・ 外は快晴だ。今日は鮎ちゃんと函館に行く 約束をしている。待ち合わせは札幌駅だ。 12月30日 朝・・・ 外は快晴だ。今日は葉野香ちゃんと函館に行く 約束をしている。待ち合わせは札幌駅だ。 12月30日 朝・・・ 外は快晴だ。今日は梢ちゃんと函館に行く 約束をしている。待ち合わせは札幌駅だ。 12月30日 朝・・・ 外は快晴だ。今日は由子さんと函館に行く 約束をしている。待ち合わせは札幌駅だ。 12月30日 朝・・・ 外は快晴だ。今日は薫さんと函館に行く 約束をしている。待ち合わせは札幌駅だ。 12月30日 朝・・・ 外は快晴だ。今日はターニャと函館に行く 約束をしている。待ち合わせは札幌駅だ。 12月30日 朝・・・ 外は快晴だ。 12月30日 朝・・・ 外は快晴だ。 いよいよ明日・・ イルミネーションカウントダウンだ。 春野琴梨ちゃん・・ 川原鮎ちゃん・・ ターニャ・リピンスキー・・ 桜町由子さん・・ 愛田めぐみちゃん・・ 里中梢ちゃん・・ 左京葉野香ちゃん・・ 椎名薫さん・・ 僕はこの 今年最後のイベントを 誰と過ごすのか・・ 一晩 ゆっくり考えて 結論を出そう。 12月31日 朝・・・今年最後の一日・・ そして イルミネーション・カウントダウンの日・・ 新しい年を迎える瞬間を誰と過ごすのか? ・・・僕の心は もう決まっていた。 僕が好きな女の子の名前は・・・ 春野琴梨 川原鮎 左京葉野香 里中梢 桜町由子 椎名薫 ターニャ・リピンスキー 愛田めぐみ よし! さそってみよう。 結果はどうあれ ここで勇気を出さなくちゃ 僕はずっと 『お兄ちゃん』のままなんだ。 よし! まずは電話してみよう。 結果はどうあれ ここで勇気を出さなくちゃ 僕はずっと 『旅行者』のままなんだ。 はい。左京です。 もしもし。&主人公名前&です。 僕は葉野香ちゃんを イルミネーション・ カウントダウンに誘った。 ・・・・・・ 結論はすぐに出さなくていいよ。 今晩11時半に テレビ塔の前にいるから・・ よかったら 来て欲しいんだ。 ・・・うん。考えてみるよ。それじゃ・・ 葉野香ちゃん・・来てくれるかな・・ ・・・・せっかく札幌に来たのに・・ 誰も誘えないなんて・・・ ううっ・・旅になんて・・出なけりゃよかった・・ ・・・・・・・・・旅に出れば 何かが変わる・・・ 僕のそんな考えが きっと甘かったんだろう・・・ 僕自身が変わらない限り・・ 僕の人生は変わらない・・ 東京に戻った僕は 自分の部屋で・・ あの冬の出来事を 思い出してみる。 ・・・こうして僕の冬が終わった。 春野琴梨ちゃん・・ 川原鮎ちゃん・・ ターニャ・リピンスキー・・ 桜町由子さん・・ 愛田めぐみちゃん・・ 里中梢ちゃん・・ 左京葉野香ちゃん・・ 椎名薫さん・・ 北の大地 北海道に 僕が大好きだった女の子が 今でも 幸せに暮らしている。 札幌に来て 最初の夜だ。 ・・今日も一日 いろんなことがあったな・・ まず飛行機の中で出会ったのが・・ 椎名へきろ 椎名町由子 椎名薫 椎名香 あれ? そんな名前だっけ? ・・まぁいいや・・ ちょっと冷たい感じだけど 綺麗な人だったなぁ・・ そうそう! 椎名薫さんだ。 ちょっと冷たい感じだけど 綺麗な人だったなぁ・・ 札幌に来て 最初の夜だ。 ・・今日も一日 いろんなことがあったな・・ まず飛行機の中で出会ったのが・・ ・・・よく考えたら 名前も聞いていなかったな・・ そしてその後 空港に迎えに来てくれたのは・・ 春野琴梨 春野小鳥 春野琴里 鳳琴梨 あれ? そんな名前だっけ? ・・まぁいいや・・ 『お兄ちゃん』って呼ばれると ほんとの妹みたいに 思えてくるよなぁ・・ そうそう! 春野琴梨ちゃんだ。 親戚なんだから忘れるわけがない。 『お兄ちゃん』って呼ばれると ほんとの妹みたいに 思えてくるよなぁ・・ 彼女は高校1年生だったよな・・ 確か・・高校の名前は・・・ 大里高校 中里高校 小里高校 天里高校 あれ? そんな名前だっけ? ・・まぁいいや・・ ちょうど一歳 年下なんだな・・ そうそう! 大里高校だ。 ちょうど一歳 年下なんだな・・ そして今日からお世話になっている このマンションの名前は・・確か・・・ ローザービー ローズヒル ローデシア ローザンヌ あれ? そんな名前だっけ? ・・まぁいいや・・ 札幌に親戚がいて ラッキーだったよな・・ そうそう! ローズヒルだ。 札幌に親戚がいて ラッキーだったよな・・ 今日一日 充実していたし・・ いい旅になりそうな そんな予感がするな・・ さて! そろそろ上がろう! ふぅ・・いい湯加減だ。 まぁ・・色々あったけど 今日も楽しかったな。 さて! そろそろ上がろう! ふぅ・・いい湯加減だ。 まぁ・・色々あったけど 今日も楽しかったな。 さて! そろそろ上がろう! ふぅ・・いい湯加減だ。 まぁ・・色々あったけど 今日も楽しかったな。 さて! そろそろ上がろう! ふぅ・・いい湯加減だ。 まぁ・・色々あったけど 今日も楽しかったな。 さて! そろそろ上がろう! ふぅ・・いい湯加減だ。 まぁ・・色々あったけど 今日も楽しかったな。 さて! そろそろ上がろう! ふぅ・・いい湯加減だ。 まぁ・・色々あったけど 今日も楽しかったな。 さて! そろそろ上がろう! ふぅ・・いい湯加減だ。 まぁ・・色々あったけど 今日も楽しかったな。 さて! そろそろ上がろう! ふぅ・・いい湯加減だ。 まぁ・・色々あったけど 今日も楽しかったな。 さて! そろそろ上がろう! ふぅ・・いい湯加減だ。 まぁ・・色々あったけど 今日も楽しかったな。 さて! そろそろ上がろう! ふぅ・・いい湯加減だ。 まぁ・・色々あったけど 今日も楽しかったな。 さて! そろそろ上がろう! ふぅ・・いい湯加減だ。 まぁ・・色々あったけど 今日も楽しかったな。 さて! そろそろ上がろう! ふぅ・・いい湯加減だ。 まぁ・・色々あったけど 今日も楽しかったな。 さて! そろそろ上がろう! ふぅ・・いい湯加減だ。 まぁ・・色々あったけど 今日も楽しかったな。 さて! そろそろ上がろう! 今日は一人で 大通公園を歩いたっけ・・ 街を一人でぶらぶら歩くのも いいもんだな・・ でも・・一緒に歩いてくれる誰かがいたら もっと楽しかったかも・・・ ・・・そんなこと考えても 仕方ないな・・ ・・今日も一日 いろんなことがあったな・・ まず琴梨ちゃんと行ったのが・・ 北海道開発局 旧北海道庁 時計台 時計大 あれ? そうだっけ? ・・まぁいいや・・ 古い赤レンガの印象的な建物だったよな・・ そうそう・・旧北海道庁だ。 古い赤レンガの印象的な建物だったよな・・ そして その後に行った公園の名前は・・・ 通大公園 大通公園 太通公園 森林公園 あれ? そうだっけ? ・・まぁいいや・・ 緑いっぱいの広い公園だったなぁ・・ 確か 冬はホワイト・イルミネーションの 会場になるって 琴梨ちゃんが言ってたよな・・ どんなイベントだろう? 一度見てみたいな・・ そうそう・・大通公園だ。 緑いっぱいの広い公園だったなぁ・・ 確か 冬はホワイト・イルミネーションの 会場になるって 琴梨ちゃんが言ってたよな・・ どんなイベントだろう? 一度見てみたいな・・ そして その後 狸小路でばったり会ったのが 琴梨ちゃんの親友の・・・ 川原綾 川原鮎 川腹海背 川田名人 あれ? そうだっけ? ・・まぁいいや・・ 明るくて元気な女の子だったな・・ そうそう・・川原鮎ちゃんだ。 明るくて元気な女の子だったな・・ 今日一日 充実していたし・・ いい旅になりそうな そんな予感がするな・・ さて! そろそろ上がろう! ・・今日も一日 いろんなことがあったな・・ 鮎ちゃんと行った遊園地の名前が・・ テイセンオリンピア テンネンオリンピア テイネオリンピア テルメオリンピア あれ? そうだっけ? ・・まぁいいや・・ のどかな感じの遊園地だったな・・ そうそう・・テイネオリンピアだ。 のどかな感じの遊園地だったな・・ そこでお化け屋敷に入ったり スーパートマホークや 観覧車に乗ったりして 結構 楽しかったな・・ そう言えばヒーローショーも見たな・・名前は確か・・ 七草忍者隊 八千草忍者隊 七草機動隊 八千草機動隊 あれ? そうだっけ? ・・まぁいいや・・ 最近は おかしなものが流行るな・・ そうそう・・七草忍者隊だ。 最近は おかしなものが流行るな・・ そのヒーローショーを見てる時に出会ったのが 鮎ちゃんの先輩の・・・ 里中硝 畑中葉子 里中梢 畑中陽子 あれ? そうだっけ? ・・まぁいいや・・ ちょっと変わった雰囲気の女の子だったな・・ そうそう・・里中梢ちゃんだ。 ちょっと変わった雰囲気の女の子だったな・・ 今日一日 充実していたし・・ やっぱりこっちに来て良かったな・・ さて! そろそろ上がろう! ・・今日も一日 いろんなことがあったな・・ 琴梨ちゃんと行った小樽の市場の名前が・・・ 三角市場 四角市場 五角市場 六角大王 あれ? そうだっけ? ・・まぁいいや・・ 北海道ならではの食材が たくさん並んでいたな・・ そうそう・・三角市場だ。 北海道ならではの食材が たくさん並んでいたな・・ 市場を見た後 ガラス工房に行ったっけ・・ 名前は確か・・・ 小樽硝子工藝館 小樽キャビンかま栄 小樽キャビアかま栄 小樽運河工藝館 ・・今日も一日 いろんなことがあったな・・ 最初に見学した ガラス工房の名前は・・確か・・ 小樽硝子工藝館 小樽キャビンかま栄 小樽キャビアかま栄 小樽運河工藝館 あれ? そうだっけ? ・・まぁいいや・・ あそこで働いていた金髪の店員さん 綺麗だったな・・ そうそう・・小樽運河工藝館だ。 あそこで働いていた金髪の店員さん 綺麗だったな・・ その後 水族館にも行ったな・・ 名前は確か・・・ マロンパーク小樽 マリンパーク小樽 おたる水族館 おどる水族館 あれ? そうだっけ? ・・まぁいいや・・ 結構 見応えのある水族館だったな・・ そうそう・・おたる水族館だ。 結構 見応えのある水族館だったな・・ 今日一日 充実していたし・・ やっぱりこっちに来て良かったな・・ さて! そろそろ上がろう! 椎名薫さんと会ったのは・・確か・・・ 北海軒 北海学園 北海大学 北貝亭 あれ? そうだっけ? ・・まぁいいや・・ 彼女 ベンチに座って ずっと本を読んでたっけ・・ そうそう・・北海大学だ。 彼女 ベンチに座って ずっと本を読んでたっけ・・ もっと親しくなりたい・・気もするけど どうしたらいいんだろうな・・ まぁ 悩んでいても仕方ないな・・ ・・今日も薫さんに会ったな・・ 彼女の着ていた服は・・確か・・ カーディガン 白衣 Tシャツ サマーセーター あれ? そうだっけ? ・・まぁいいや・・ きっと仕事の忙しい中 時間を作って あのベンチに来てるんだろうな・・ そうそう・・白衣だ。 きっと仕事の忙しい中 時間を作って あのベンチに来てるんだろうな・・ またあの場所に行けば 彼女に会えるかな? なかなか心を開いてくれそうにないけど・・・ ・・今日も薫さんに会ったな・・ そう言えば彼女の顔にホクロがあったな・・確か・・ 目の横 口の横 鼻の横 耳の奧 あれ? そうだっけ? ・・まぁいいや・・ ずっと黙って座ってるから ついそういう所を 観察しちゃうんだよな・・ そうそう・・口の横だ。 ずっと黙って座ってるから ついそういう所を 観察しちゃうんだよな・・ 最近 薫さんの僕に対する態度が なんとなく柔らかく なってきたような気がするけど・・思い過ごしかな? ・・今日も一日 いろんなことがあったな・・ 運河工藝館で会った女の子の名前は・・確か・・ ニキータ ナターシャ ターニャ ナスターシャ あれ? そうだっけ? ・・まぁいいや・・ 金髪の・・すごく綺麗な女の子だったな・・ そうそう・・ターニャだ。 金髪の・・すごく綺麗な女の子だったな・・ それから公園で 夕日を見ている彼女にあったっけ・・ 彼女 夕焼けの色をガラスで再現したいって そう言ってたっけ・・ロシア語で確か・・ クリフ・ハンガー ツヴェト・ザカータ ナハト・ムジーク ソギャン・シランワー あれ? そうだっけ? ・・まぁいいや・・ しっかりとした目標を持って 頑張ってるんだな・・ そうそう・・ツヴェト・ザカータだ。 しっかりとした目標を持って 頑張ってるんだな・・ それから彼女のお気に入りの喫茶店に行ったっけ・・ お店の名前は・・確か・・・ 喫茶エンジェル 喫茶エンゲル 喫茶エンゼル 喫茶エコール あれ? そうだっけ? ・・まぁいいや・・ あのお店のマスター あったかそうな人だったな・・ そうそう・・喫茶エンゼルだ。 あのお店のマスター あったかそうな人だったな・・ 間違い電話をしてきた女の子は・・・ ゆみちゃん ゆずちゃん ゆきちゃん ゆりちゃん あれ? そうだっけ? ・・まぁいいや・・ 突然の電話だったし ちょっとびっくりしたな・・ そうそう・・ゆきちゃんだ。 突然の電話だったし ちょっとびっくりしたな・・ それから彼女の忘れ物を取りに チョコレートのお店に 行ったんだっけ・・名前は確か・・・ ロイドン ロイス ロイズ ロイトン あれ? そうだっけ? ・・まぁいいや・・ そのお店に パソコンを取りに行ったんだっけ・・ そうそう・・ロイズだ。 そのお店に パソコンを取りに行ったんだっけ・・ で パソコンを手渡すために待ち合わせたのが 大通りにある・・確か・・・ 4丁目劇場 4丁目公園 4丁目スクエアー 4丁目プラザ あれ? そうだっけ? ・・まぁいいや・・ 彼女 パソコン忘れて困ってたし 今日 僕は人助けをしたってことだよな・・ そうそう・・4丁目プラザだ。 彼女 パソコン忘れて困ってたし 今日 僕は人助けをしたってことだよな・・ 札幌駅前で頭から冷やし中華をかけられたのは・・ 蒼き星の夜 蒼き月の夜 青き月の夜 青き星の夜 あれ? そうだっけ? ・・まぁいいや・・ でも冷やし中華で良かった。 ラーメンだったら火傷してたもんな・・ そうそう・・蒼き月の夜だ。 でも冷やし中華で良かった。 ラーメンだったら火傷してたもんな・・ それにしても派手な喧嘩だったな・・ で その後に行った喫茶店の名前は 宮越屋珈琲の・・ ホールインワンカフェ ホルスタインカフェ ホールラダーズカフェ ホールステアーズカフェ あれ? そうだっけ? ・・まぁいいや・・ 七草忍者隊の聖地だって言ってたっけ・・ ・・・ちょっとついていけない話題だったかも・・ そうそう・・ホールステアーズカフェだ。 七草忍者隊の聖地だって言ってたっけ・・ ・・・ちょっとついていけない話題だったかも・・ そこで時々 寒いギャグを言っていた おじさんの名前は・・・ こねりぃ けあふりぃ リバイアさん らぶりぃ あれ? そうだっけ? ・・まぁいいや・・ なんか謎の多い人って感じだったな・・ そうそう・・けあふりぃだ。 なんか謎の多い人って感じだったな・・ それにしても派手な喧嘩だったな・・ で その後に行った中華料理屋の名前は・・ 天来 天外 宝来 来来 あれ? そうだっけ? ・・まぁいいや・・ あの大盛りチャーハン すごい量だったな・・ そうそう・・宝来だ。 あの大盛りチャーハン すごい量だったな・・ なのに彼女 ぺろりと平らげてたっけ・・ 彼女の名前は・・確か・・ 桜町由子 桜町夕子 櫻町夕子 櫻町由子 あれ? そうだっけ? ・・まぁいいや・・ 自衛隊のこと いろいろ話してくれたっけ・・ そうそう・・桜町由子さんだ。 自衛隊のこと いろいろ話してくれたっけ・・ 今日はターニャの作業を 手伝ったんだっけ・・その時教えてもらった ガラスの原料は珪砂とソーダ灰・・それと・・ 石綿 石灰 石炭 石英 あれ? そうだっけ? ・・まぁいいや・・ 僕たちが当たり前に使ってるガラスも 作るのは結構 大変なんだな・・ そうそう・・石灰だ。 僕たちが当たり前に使ってるガラスも 作るのは結構 大変なんだな・・ その後 酔っぱらいに絡まれて お父さんの形見の ペンダントが割れちゃったっけ・・でも その中には 夕焼けの赤の成分表が書かれていた・・ 金のハートを開いたら 見つかった成分表・・ ターニャのお父さんの言葉通りだな・・・ 確か・・ロシア語で・・ アクトロイ スワヨー セルツェ モスコヴォイ セルゲイ ツヴェト ザカータ エレメンタル ギミック ギア あれ? そうだっけ? ・・まぁいいや・・ 『心を開いてごらん』って言葉・・ ターニャのお父さんの深い愛情を感じるな・・ そうそう・・アクトロイ スワヨー セルツェだ。 『心を開いてごらん』って言葉・・ ターニャのお父さんの深い愛情を感じるな・・ 優しかったお父さんのことを忘れられなくて・・ ターニャは苗字を変えたんだっけ・・ 本当の苗字は・・確か・・ リピンスカヤ トモフスキー ナボコフ ジャンバラヤ あれ? そうだっけ? ・・まぁいいや・・ ロシアにいた頃も 日本に来てからも・・ 彼女 きっと辛い思いをたくさんしてるんだろうな・・ そうそう・・リピンスカヤだ。 ロシアにいた頃も 日本に来てからも・・ 彼女 きっと辛い思いをたくさんしてるんだろうな・・ 明日また 運河工藝館に行ったら ターニャの作品 完成してるかな? ・・・大好きだった お父さんの笑顔の色・・ 夕焼けの色のガラスを使って・・ めぐみちゃんに案内してもらったのは富良野にある・・ ファーム飛田 ファーム富田 ファーム柴田 ファーム坂田 あれ? そうだっけ? ・・まぁいいや・・ なんか日本じゃないみたいな綺麗な風景だったな・・ そうそう・・ファーム富田だ。 なんか日本じゃないみたいな綺麗な風景だったな・・ そこで一面に咲いていた紫の花・・ 名前は確か・・・ ベラドンナ ベランダー ラベンダー ランバダー あれ? そうだっけ? ・・まぁいいや・・ 満開に咲いていて 綺麗だったな・・ そうそう・・ラベンダーだ。 満開に咲いていて 綺麗だったな・・ その後 喫茶店でめぐみちゃんが小学生だった頃の 話を聞いたっけ・・めぐみちゃんの小学校は確か・・ 横浜 千葉 東京 大阪 あれ? そうだっけ? ・・まぁいいや・・ 北国の暮らしは 慣れるまで大変みたいだな・・ そうそう・・東京だ。 同じ街に住んでたなんて意外だな・・ ひょっとしたら同じ電車に乗ってたかも・・ やっぱりこっちに来て良かったな・・ さて! そろそろ上がろう! ・・今日も一日 いろんなことがあったな・・ 梢ちゃんと行った場所は確か・・・ 羊ヶ丘展望台 牛ヶ丘展望台 嵐ヶ丘展望台 緑ヶ丘展望台 あれ? そうだっけ? ・・まぁいいや・・ クラーク博士の像で有名な場所だよな・・ 緑いっぱいの のどかな場所だったっけ・・ そうそう・・羊ヶ丘展望台だ。 クラーク博士の像で有名な場所だよな・・ 緑いっぱいの のどかな場所だったっけ・・ でも そんなのどかな場所で喧嘩しちゃったんだよな。 彼女の態度も良くなかったけど 一番悪いのは・・ やっぱり女の子を殴ってしまった僕だろうな・・ ・・・反省しなくちゃ・・ 夕方 ゲームセンターで女の子がヤクザっぽい男に 絡まれていたっけ・・場所は確か・・・ 須貝ビル スカイビル 須甲斐ビル 須田ビル あれ? そうだっけ? ・・まぁいいや・・ 彼女 前に琴梨ちゃんたちとゲーセンに行った時 僕たちに『うるさい!』って言った女の子だよな・・ そうそう・・須貝ビルだ。 彼女 前に琴梨ちゃんたちとゲーセンに行った時 僕たちに『うるさい!』って言った女の子だよな・・ 彼女を助けて・・と言うか助けられて・・と言うか・・ その後 彼女のお兄さんがやっている ラーメン屋さんに行ったんだっけ・・名前は確か・・ 北海軒 北貝軒 北海亭 北貝亭 あれ? そうだっけ? ・・まぁいいや・・ ラーメンはすごくおいしかったのに お客さんが全然いなかったな・・・ そうそう・・北海軒だ。 ラーメンはすごくおいしかったのに お客さんが全然いなかったな・・・ お店で見せる彼女の表情も不良って感じじゃなかったし みんな誤解してるんじゃないかな・・ ・・今日も一日 いろんなことがあったな・・ お父さんの思い出の・・夕焼けの色のガラスを使って 彼女が作った作品の名前が・・確か・・・ 赤いスズラン 赤いスイートピー 赤いバラ 赤いヒデカズ あれ? そうだっけ? ・・まぁいいや・・ 綺麗なアクセサリーなのに お店に置いて貰えなくて それで彼女 ショックで発作を起こしたのかな? そうそう・・赤いスズランだ。 綺麗なアクセサリーなのに お店に置いて貰えなくて それで彼女 ショックで発作を起こしたのかな? それにしても 彼女に持病があるなんて知らなかった。 悪いのは確か・・・ 肝臓 腎臓 心臓 十二指腸 あれ? そうだっけ? ・・まぁいいや・・ 小樽国際病院に入院してるって話だから 明日あたり お見舞いに行こうかな・・ そうそう・・心臓だ。 小樽国際病院に入院してるって話だから 明日あたり お見舞いに行こうかな・・ めぐみちゃんに案内してもらったのは ひまわりで有名な・・ 雨竜町 晴竜町 南竜町 北竜町 あれ? そうだっけ? ・・まぁいいや・・ 一面のひまわりが 印象的だったな・・ そうそう・・北竜町だ。 一面のひまわりが 印象的だったな・・ ひまわり迷路で遊んで・・その後に行ったのが 確か・・・ サンシャインパークホテル サンフラワーパークホテル サンプラザホテル サンテグジュベリホテル あれ? そうだっけ? ・・まぁいいや・・ 結構 立派な建物だったよな・・ そうそう・・サンフラワーパークホテルだ。 結構 立派な建物だったよな・・ それと・・一番びっくりしたのは あのアライグマの一件だよな・・ 名前は確か・・・ 荒井さん 平井さん 亀井さん 浅井さん あれ? そうだっけ? ・・まぁいいや・・ アライグマは気性が荒いって聞いてたけど 見てるとそんな感じでもなさそうだよな・・ そうそう・・荒井さんだ。 アライグマは気性が荒いって聞いてたけど 見てるとそんな感じでもなさそうだよな・・ 元々 北海道にはいなかったんだけど ペットとして飼われていたものが野生化したって 何かの本で読んだことがあるな・・ そう考えると あのアライグマも 結構 かわいそうなヤツだよな・・ さて! そろそろ上がるか・・ ・・今日も一日 いろんなことがあったな・・ ターニャが入院していた病院の名前は・・・ 小樽国立病院 小樽薬科大付属病院 小樽坂上病院 小樽国際病院 あれ? そうだっけ? ・・まぁいいや・・ 容態も良さそうだったし・・ ちょっと安心したかな・・ そうそう・・小樽国際病院だ。 容態も良さそうだったし・・ ちょっと安心したかな・・ 今日は琴梨ちゃんが合宿から帰ってきたっけ・・ ひさしぶりの手料理・・おいしかったな・・ メニューは鯛のカルパッチョにフォカッチャ ・・・それと・・ クラムチャウダー バーニャカウダー バーニングレンジャー グラスホッパー あれ? そうだっけ? ・・まぁいいや・・ 琴梨ちゃん イタリア料理にも詳しいんだな・・ そうそう・・バーニャカウダーだ。 琴梨ちゃん イタリア料理にも詳しいんだな・・ 料理が上手で可愛くて・・ きっと いいお嫁さんになるだろうな・・ ・・今日は 夜 北海軒に行ったっけ・・ 急にヤクザみたいな奴らが来て ちょっと驚いたな・・ 札幌にある金融会社で・・名前は確か・・・ 寿商事 うずまき商会 日の丸商事 ABC商会 あれ? そうだっけ? ・・まぁいいや・・ あんな奴らが店に来てたら 葉野香ちゃんでなくても 反抗的な態度をとってしまうかもしれないな・・ そうそう・・寿商事だ。 あんな奴らが店に来てたら 葉野香ちゃんでなくても 反抗的な態度をとってしまうかもしれないな・・ あの社長さんが来てくれなかったら きっと大変な騒ぎになってただろうな・・ 社長さんの名前は・・確か・・ 戸祭 血祭 風祭 水祭 あれ? そうだっけ? ・・まぁいいや・・ でもあの社長が言ってた1週間で店を繁盛させる条件 ・・・やっぱり 厳しいよな・・ そうそう・・風祭さんだ。 でもあの社長が言ってた1週間で店を繁盛させる条件 ・・・やっぱり 厳しいよな・・ 何とか 力になってあげたいな・・ ・・でも・・どうしよう・・ めぐみちゃんと富良野に行ったっけ・・ そこで気球に乗った時間は・・・ 1分間 3分間 5分間 7分間 あれ? そうだっけ? ・・まぁいいや・・ 富良野の大地が視界一面に広がって・・ なかなか感動的な体験だったな・・ そうそう・・5分間だ。 長かったような気もするし・・ あっという間だったような気もするし・・ 富良野の大地が視界一面に広がって・・ なかなか感動的な体験だったな・・ 気球に乗った後 お茶を飲みに行った ホテルの名前は・・確か・・ 富良野プリンスホテル 富良野帝国ホテル 新富良野帝国ホテル 新富良野プリンスホテル あれ? そうだっけ? ・・まぁいいや・・ めぐみちゃん気球に乗った体験を 興奮して語ってたっけ・・ そうそう・・新富良野プリンスホテルだ。 めぐみちゃん気球に乗った体験を 興奮して語ってたっけ・・ そろそろ上がるか・・ ・・今日は 琴梨ちゃんと紅茶のお店に行ったっけ・・ お店の名前は・・確か・・・ アンセム アッサム アンクル アンミラ あれ? そうだっけ? ・・まぁいいや・・ あそこの紅茶・・おいしかったな・・・ そうそう・・アッサムだ。 あそこの紅茶・・おいしかったな・・・ それにしても紅茶って 種類によって味や香りが 全然違うもんなんだな・・今日飲んだのは・・確か・・ ダージリン・ファーストフラッシュ ダージリン・セカンドフラッシュ ニルギリ・ファーストフラッシュ ニルギリ・セカンドフラッシュ あれ? そうだっけ? ・・まぁいいや・・ ちょっと贅沢しちゃったけど おかげで紅茶に対する 認識が変わった気がするな・・ そうそう・・ダージリン・セカンドフラッシュだ。 ちょっと贅沢しちゃったけど おかげで紅茶に対する 認識が変わった気がするな・・ 琴梨ちゃんの手料理を食べたっけ・・ メニューは確か・・オニオンスープとナスのマリネ・・ それと・・・ ジャーマン・オムレツ ジャーマン・ハンバーグ ジャーマン・ポテト ジャーマン・スープレックス あれ? そうだっけ? ・・まぁいいや・・ 冷蔵庫に残っていたあり合わせのもので あんなにおいしい料理を作れるなんてすごいな・・ そうそう・・ジャーマン・ポテトだ。 冷蔵庫に残っていたあり合わせのもので あんなにおいしい料理を作れるなんてすごいな・・ 今日は鮎ちゃんと大通公園に行って お寿司を食べたっけ・・ 北海道ならではのネタがたくさんあったな・・ あの時食べた『幻のシャケ』の名前は・・ 鮭玉 鮭宝 鮭児 鮭王 あれ? そうだっけ? ・・まぁいいや・・ 脂が乗ってて おいしい鮭だったな・・ 北海道ならではの味って感じだった・・ そうそう・・鮭児だ。 脂が乗ってて おいしい鮭だったな・・ 北海道ならではの味って感じだった・・ 素材の良さももちろんだけど 鮎ちゃんのお父さんの 腕があってこそ あの味が引き出せるんだろうな・・ 鮎ちゃん家のお店の名前は・・確か・・・ 澤田 澤登 澤口 澤山 あれ? そうだっけ? ・・まぁいいや・・ きっと評判のお寿司屋さんなんだろうな・・ そうそう・・澤登だ。 きっと評判のお寿司屋さんなんだろうな・・ それから鮎ちゃんの作曲を手伝ったっけ・・ 手伝ったって言うと ちょっとおおげさかな? 鮎ちゃん オリジナル曲のコンテストに 応募するって言ってたな・・会場は確か・・・ テイセン・ホール ベッシー・ホール メッセ・ホール オゾン・ホール あれ? そうだっけ? ・・まぁいいや・・ いい結果が出るといいな・・ 鮎ちゃんの夢への第一歩だもんな・・ そうそう・・メッセ・ホールだ。 いい結果が出るといいな・・ 鮎ちゃんの夢への第一歩だもんな・・ 今日は葉野香ちゃんと食材の研究に行ったっけ・・ 場所は確か・・・ 一条市場 二条市場 三条市場 四条市場 あれ? そうだっけ? ・・まぁいいや・・ すごく賑やかな市場だったな・・ そうそう・・二条市場だ。 すごく賑やかな市場だったな・・ その後 葉野香ちゃんの行きつけの喫茶店で お茶を飲んだっけ・・名前は確か・・ ビートバーン ビートマニア ビートルジュース ビートルバム あれ? そうだっけ? ・・まぁいいや・・ 落ち着いた雰囲気の喫茶店だったな・・ そうそう・・ビートルバムだ。 落ち着いた雰囲気の喫茶店だったな・・ 半ラーメンのアイディアは ホテルで食事をしていて 思いついたんだっけ・・ホテルの名前は・・確か・・ 札幌プリンスホテル 札幌プリズンホテル 札幌プリズムホテル 山田ルネッサンスホテル あれ? そうだっけ? ・・まぁいいや・・ 半ラーメン自体は 他のお店にもあるメニューだけど それをラーメン横丁全体でやれたら面白そうだな・・ そうそう・・札幌プリンスホテルだ。 半ラーメン自体は 他のお店にもあるメニューだけど それをラーメン横丁全体でやれたら面白そうだな・・ この新メニューがきっかけになって 北海軒にお客さんが増えるといいな・・・ 今日は鮎ちゃんと小樽に行ったっけ・・ アイスクリームを食べたお店の名前は・・確か・・・ 美倉 三枝 三国 美園 あれ? そうだっけ? ・・まぁいいや・・ 小樽の街の人気は きっとこういうお店が 支えてるんだろうな・・ そうそう・・美園だ。 小樽の街の人気は きっとこういうお店が 支えてるんだろうな・・ その後に行ったオルゴール屋さんの名前が・・確か・・ 小樽オルゴール館 小樽オルゴール堂 小樽オルゴール共和国 小樽オルゴール博物館 あれ? そうだっけ? ・・まぁいいや・・ お店中に ずらっとオルゴールが並んでて 結構 壮観だったな・・ そうそう・・小樽オルゴール堂だ。 お店中に ずらっとオルゴールが並んでて 結構 壮観だったな・・ その後 ロープウェイに乗って山に登ったっけ・・ 山の名前は・・確か・・ 天狗山 天丼山 樽前山 樽後山 あれ? そうだっけ? ・・まぁいいや・・ 展望台で夕焼けを見ながら・・・ 鮎ちゃん・・泣いてたっけ・・ そうそう・・天狗山だ。 展望台で夕焼けを見ながら・・・ 鮎ちゃん・・泣いてたっけ・・ 今日は鮎ちゃんの色んな面を見ることが出来た・・ ・・・そういうのも・・悪くないな・・ 今日は由子さんのバイクで支笏湖に行ったっけ・・ 湖を見て 色んな話をして・・その後に行ったのが・・ 青の洞門 青の洞穴 苔の洞門 苔のむすまで あれ? そうだっけ? ・・まぁいいや・・ 何十種類もの苔が洞門全体を覆っていて すごく幻想的な場所だったな・・ そうそう・・苔の洞門だ。 何十種類もの苔が洞門全体を覆っていて すごく幻想的な場所だったな・・ その後 温泉にも行ったっけ・・ 温泉の名前は・・確か・・ 丸駒温泉旅館 丸山温泉旅館 丸熊温泉旅館 丸裸温泉旅館 あれ? そうだっけ? ・・まぁいいや・・ 自然と調和したワイルドな感じの露天風呂だったな・・ ・・・でもワイルド過ぎるのも・・問題あるかも・・ そうそう・・丸駒温泉旅館だ。 自然と調和したワイルドな感じの露天風呂だったな・・ ・・・でもワイルド過ぎるのも・・問題あるかも・・ 夕食は由子さん行きつけのカレー屋さんだったっけ・・ お店の名前は・・確か・・・ マジックザギャザリング マジックベルト マジックスパイス マジックマッシュルーム あれ? そうだっけ? ・・まぁいいや・・ 独特な雰囲気の おいしいカレー屋さんだったな・・ ・・・由子さんのカレーは・・辛すぎだと思うけど・・ そうそう・・マジックスパイスだ。 独特な雰囲気の おいしいカレー屋さんだったな・・ ・・・由子さんのカレーは・・辛すぎだと思うけど・・ 今までわからなかった自衛隊の話も聞けたし ホテルの近くにある 三香温泉の露天風呂に入った。 ふぅ・・いい湯加減だ。 泉質は弱アルカリ性の単純温泉・・ 効用は神経痛 関節痛 慢性消化器病 冷え性・・ 疲労回復 健康増進・・・ 一日の疲れが 癒されてゆく感じだ。 ・・たまにはこういうのも いいもんだな・・ 旅行の初日・・最初は帯広に行ったっけ・・ 豚丼を食べたお店の名前は・・確か・・・ 品川 田町 浜松町 新橋 あれ? そうだっけ? ・・まぁいいや・・ 牛丼はよく聞くけど 豚丼なんて初めて食べたな・・ でも有名なお店だけあって すごくおいしかった・・ そうそう・・新橋だ。 牛丼はよく聞くけど 豚丼なんて初めて食べたな・・ でも有名なお店だけあって すごくおいしかった・・ 豚丼を食べた後 琴梨ちゃんのお勧めのお菓子屋さんに 行ったっけ お店の名前は・・確か・・ イソップ グリム アンデルセン マザーグース あれ? そうだっけ? ・・まぁいいや・・ 紫色の読谷モンブランがおいしかったな・・ その他にも ソフトクリームが評判らしい。 そうそう・・アンデルセンだ。 紫色の読谷モンブランがおいしかったな・・ その他にも ソフトクリームが評判らしい。 それから車に乗って 綺麗な湖を見たっけ・・ 湖の名前は・・確か・・・ オンタリオ オンネトー オトイネップ オコッペ あれ? そうだっけ? ・・まぁいいや・・ 確かアイヌ語で『老いた沼』って意味だったかな? 不思議なブルーの湖だった。 そうそう・・オンネトーだ。 確かアイヌ語で『老いた沼』って意味だったかな? 不思議なブルーの湖だった。 ちょっと車を飛ばしただけで 札幌とは全然違う 景色を見ることが出来るんだな・・・ そう考えると なんか北海道ってすごいな・・・ 明日はどんな景色が見られるだろう? ・・今から楽しみだな・・・ さて! そろそろ上がるか・・・ 今日は鮎ちゃんと海水浴に行ったっけ・・ 二人で電車に乗って・・降りた駅の名前は・・確か・・ 銭函 銭亀 銭形 出銭 あれ? そうだっけ? ・・まぁいいや・・ 駅のホームに千両箱が飾られてたっけ・・ そうそう・・銭函だ。 駅のホームに千両箱が飾られてたっけ・・ その駅からバスに乗って行った 海水浴場の名前が・・確か・・・ オシャマンベ・ビーチ シャコタン・ビーチ ドリーム・ビーチ サノバ・ビーチ あれ? そうだっけ? ・・まぁいいや・・ ちょっと水は冷たかったけど すごく綺麗な海水浴場だったな・・ そうそう・・ドリーム・ビーチだ。 ちょっと水は冷たかったけど すごく綺麗な海水浴場だったな・・ その後 鮎ちゃんの意外な一面を見て ・・・ちょっと びっくりしちゃったな。 それとメッセ・ホールで開かれる オリジナル曲のコンテスト・・ 日程が決まったんだっけ・・確か・・・ 8月13日の午前 8月13日の午後 8月14日の午前 8月14日の午後 あれ? そうだっけ? ・・まぁいいや・・ 大通公園で作った曲を歌ってくれるって 鮎ちゃん 言ってたよな・・・ そうそう・・8月14日の午後だ。 大通公園で作った曲を歌ってくれるって 鮎ちゃん 言ってたよな・・・ ステージの鮎ちゃんを見るのって初めてだ・・ ・・頑張って欲しいな・・ 今日は由子さんの案内で航空自衛隊を見学したっけ・・ 大きな基地だったな・・広さは確か・・ 東京ドーム12個分 東京ドーム142個分 東京ドーム288個分 東京ドーム364個分 あれ? そうだっけ? ・・まぁいいや・・ 約2500人の隊員が働いてるって言ってたっけ・・ そうそう・・東京ドーム288個分だ。 約2500人の隊員が働いてるって言ってたっけ・・ その後 格納庫で整備中の戦闘機を見たっけ・・ 本物を見るのなんて 初めての体験だったな・・ 戦闘機の型番は・・確か・・ J−3100 F15−J OM−4Ti C−3PO あれ? そうだっけ? ・・まぁいいや・・ 1機130億円するって言ってたっけ・・ 整備も操縦も 責任重大だな・・ そうそう・・F15−Jだ。 1機130億円するって言ってたっけ・・ 整備も操縦も 責任重大だな・・ その後 救難隊を見たり 食堂に行ったりして・・ 何かすごく勉強になった一日だったな・・ 基地で唯一 お酒を飲める場所が・・確か・・ 隊員クラブ 千歳クラブ 朝日グラフ 基地クラブ あれ? そうだっけ? ・・まぁいいや・・ 生活の全てが基地の中だけで完結できそうな 感じだったな・・ そうそう・・隊員クラブだ。 生活の全てが基地の中だけで完結できそうな 感じだったな・・ 由子さんが基地を案内してくれたのは・・ 単に自衛隊のことを知って欲しかったからかな? それとも・・もっと・・・ ・・・考えても仕方ない・・ ずっと入院してたから 風呂なんてひさしぶりだ・・ 入院中も いろんなことがあったな・・ 辛かったけど 薫さんと打ち解けることが出来て ラッキー・・・だったかな? 薫さんと最初に散歩したのは大学の並木道だったな・・ えーと・・確か・・ イチョウ並木 リンゴ並木 ポプラ並木 ソノコ鈴木 あれ? そうだっけ? ・・まぁいいや・・ 緑いっぱいの 素敵な場所だったよな・・ そうそう・・ポプラ並木だ。 緑いっぱいの 素敵な場所だったよな・・ その次の日は 喫茶店に行ったっけ・・ そこで出た話題は・・確か・・ クマ注意報 クマ前線 クマ警報 クマ大作戦 あれ? そうだっけ? ・・まぁいいや・・ 薫さんって 真面目な顔して冗談言うよな・・ そうそう・・クマ警報だ。 薫さんって 真面目な顔して冗談言うよな・・ それにしても・・薫さんが僕を誘ってくれたのは 事故のせいで 旅行を台無しにしてしまった お詫びだけ・・なのかな? 薫さんってもっと固い人だと思ってたけど ちゃんと話してみると 笑ったり 冗談言ったりする 明るい面も持っているんだな・・ ・・・その冗談が わかりにくいのが難点だけど・・ そして今日 ようやく退院。 ・・・長かったな・・ そして 夕方 ひさしぶりに戻った部屋で 琴梨ちゃんたちと花火を見たっけ・・ ・・綺麗だったな・・すごく・・ 夕方は薫さんと食事をしたっけ・・ イタリアンのお店だったな・・名前は確か・・ ママ・サブロッソ パパ・ヘミングウェイ ババ・ジャイアント コルポ・ロッソ あれ? そうだっけ? ・・まぁいいや・・ そこで薫さんと ドライブに行く約束をしたっけ・・ ・・・楽しみだな・・ そうそう・・ママ・サブロッソだ。 そこで薫さんと ドライブに行く約束をしたっけ・・ ・・・楽しみだな・・ ・・・あんまり長く入ってると ギブスしてる右手がお湯にしみちゃうな・・ 今日も・・いろんなことがあったな・・ 旅行の最終日・・最初に行った湖の名前は・・ 摩周湖 田沢湖 サロマ湖 コノハノ湖 あれ? そうだっけ? ・・まぁいいや・・ せっかく行ったのに 霧で全然見えなかったな・・ あれ? そうだっけ? ・・まぁいいや・・ 霧で有名な湖だけど 今日は晴れてて ラッキー・・・だったかな? そうそう・・摩周湖だ。 せっかく行ったのに 霧で全然見えなかったな・・ そうそう・・摩周湖だ。 霧で有名な湖だけど 今日は晴れてて ラッキー・・・だったかな? それから車で 札幌に戻って・・・ でも今日の琴梨ちゃん ずっと元気がなかったよな・・ ・・明日は 琴梨ちゃんの笑った顔 見られるかな・・ またいつか・・みんなでこんな旅行がしたいな・・ 今日はメッセ・ホールで鮎ちゃんのライブがあったっけ 鮎ちゃんが歌った歌のタイトルは・・確か・・ 好き好き大好き すきすきスイッチ 大好き 大嫌い あれ? そうだっけ? ・・まぁいいや・・ 二人で作ったあの曲・・最高に良かったな・・ そうそう・・『大好き』だ。 二人で作ったあの曲・・最高に良かったな・・ グランプリも取ったし・・ 夢に向かって どんどん進んでいく感じだよな・・ グランプリは取れなかったけど・・ 僕にとっては 最高にいい曲だった。 明日は鮎ちゃんとテレビ塔の前で待ち合わせだ。 ・・遅れないようにしなくちゃな・・ ・・・でも・・その後 喧嘩しちゃったんだ・・ 何とか仲直り・・出来ないかな・・ 『さよなら』って言葉・・辛すぎるよ・・ ・・・・・・・・ふぅ・・・ 昨日は由子さんに付き合って・・ それで結局 徹夜しちゃったんだっけ・・ 電話で呼び出されて行ったお店の名前は ・・・・確か・・ キューブ チューブ キューブリック キュービック あれ? そうだっけ? ・・まぁいいや・・ 由子さん・・・荒れてたな・・ まぁ・・仕方ないのかもしれないけど・・・ そうそう・・キュービックだ。 由子さん・・・荒れてたな・・ まぁ・・仕方ないのかもしれないけど・・・ 明るくて どんな時でも余裕で笑ってる姿しか 見たことがなかったけど・・・ そうだよな・・誰だって余裕がなくなっちゃうくらい 悩む日ってあるよな・・ 今日は 何も起こらなかったな・・ 昨日は 何も起こらなかったな・・ せっかくの旅行なのに こんな事じゃダメだ! なんとかしなくちゃ! ・・・でも・・どうすればいいんだろう・・・ ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 悩んでいても仕方ないな・・そろそろ上がろう・・ 今日は あの無言電話の相手と街でバッタリ 出会ったっけ・・名前はもちろん・・ 畑中梢ちゃん 里中梢ちゃん 田中梢ちゃん 里中硝ちゃん あれ? そうだっけ? ・・まぁいいや・・ 最初は正直 迷惑だなと思ってたけど・・ こうして相手がわかっちゃうと なんとなく 許せる気分になって来るな・・ そうそう・・里中梢ちゃんだ。 最初は正直 迷惑だなと思ってたけど・・ こうして相手がわかっちゃうと なんとなく 許せる気分になって来るな・・ 僕がちゃんと大人になって 広い心で接すれば きっと僕たち うまくやっていけそうな気がするな・・ ふぅ・・あったまるなぁ・・ 旅行初日 今日もいろんなことがあったな・・ 東京から飛行機に乗って1時間半・・ 空港には 琴梨ちゃんが迎えに来てくれたっけ・・ 夏休みに会ったときは まだぎこちない笑顔だったけど でも今は違う。・・・なんか不思議な感じだな。 札幌行きの列車の中で いろんなことを話したっけ・・ その時の話題は・・確か・・・ 家の屋根の違いについて 家の安全性の違いについて 家の豪華さの違いについて 家の格の違いについて あれ? そうだっけ? ・・まぁいいや・・ 雪国の暮らしって まだ知らないことが たくさんあるんだな・・ そうそう・・家の屋根の違いについて話したんだ。 札幌には瓦葺きの屋根が少ないなんて なんか 意外な感じだよな・・ 東京から飛行機に乗って1時間半・・ 空港には 鮎ちゃんが迎えに来てくれたっけ・・ 待っててくれる人がいるって いいもんだな・・ 夏休みに来たときは ただの旅行者だったけど でも今は違う。・・・なんか不思議な感じだな。 札幌行きの列車の中で 鮎ちゃんが パソコンで打ち込んだ曲を聴かせてくれたっけ・・ 曲のタイトルは・・確か・・・ サンタのいないクリスマス パンタのいない頭脳警察 彼氏のいないクリスマス サンタのいいなりクリスマス あれ? そうだっけ? ・・まぁいいや・・ しんみりとした いい曲だったな・・ やっぱり鮎ちゃんって 才能あると思うな。 そうそう・・サンタのいないクリスマスだ。 しんみりとした いい曲だったな・・ やっぱり鮎ちゃんって 才能あると思うな。 東京から飛行機に乗って1時間半・・ 空港には 葉野香ちゃんが迎えに来てくれたっけ・・ 待っててくれる人がいるって いいもんだな・・ 夏休みに来たときは ただの旅行者だったけど でも今は違う。・・・なんか不思議な感じだな。 空港で葉野香ちゃん 僕にプレゼントをくれたっけ・・ 心を込めて編んでくれた 手編みのマフラー・・ 色は・・確か・・・ 赤 青 黄色 緑 紫 黒 紺 白 あれ? そうだっけ? ・・まぁいいや・・ でも葉野香ちゃん 編み物が得意だなんて ちょっと意外な感じだったな・・ そうそう・・僕の好きな&マフラー&色だ。 でも葉野香ちゃん 編み物が得意だなんて ちょっと意外な感じだったな・・ 東京から飛行機に乗って1時間半・・ 空港には 由子さんが迎えに来てくれたっけ・・ 待っててくれる人がいるって いいもんだな・・ 夏休みに来たときは ただの旅行者だったけど でも今は違う。・・・なんか不思議な感じだな。 札幌行きの列車の中で バイクの話をしたっけ・・ 北海道のバイクは値段が高いって言ってたよな・・ 理由は確か・・ 族車仕様だから 寒冷地仕様だから 高級革張り仕様だから 家紋付き漆塗り仕様だから あれ? そうだっけ? ・・まぁいいや・・ 由子さん 趣味の話をしてるときは 特に生き生きとしてる感じだよな・・ そうそう・・寒冷地仕様だからだ。 由子さん 趣味の話をしてるときは 特に生き生きとしてる感じだよな・・ 東京から飛行機に乗って1時間半・・ 空港には 梢ちゃんが迎えに来てくれたっけ・・ 待っててくれる人がいるって いいもんだな・・ 夏休みに来たときは ただの旅行者だったけど でも今は違う。・・・なんか不思議な感じだな。 梢ちゃん 可愛いコート着てたよな・・ 色は確か・・ 黒 クリーム色 ドリームオレンジ えび茶色 あれ? そうだっけ? ・・まぁいいや・・ 梢ちゃんって オシャレだよな。 そうそう・・クリーム色だ。 梢ちゃんって オシャレだよな。 東京から飛行機に乗って1時間半・・ 空港には 薫さんが迎えに来てくれたっけ・・ 待っててくれる人がいるって いいもんだな・・ 夏休みに来たときは ただの旅行者だったけど でも今は違う。・・・なんか不思議な感じだな。 薫さん 車で迎えに来てくれたっけ・・ フィアット・バルケッタ・・かっこいい車だったな・・ 夏に乗せてもらったときは オープンカーだったけど 今日は屋根が付いていたよな・・ あの屋根 何て言ったっけ? 確か・・ ハートブレイク ハードトップ トップギャラン トッポジージョ あれ? そうだっけ? ・・まぁいいや・・ でも薫さんの運転 意外と荒っぽかったよな・・ そうそう・・ハードトップだ。 でも薫さんの運転 意外と荒っぽかったよな・・ 東京から飛行機に乗って1時間半・・ 空港には ターニャが迎えに来てくれたっけ・・ 待っててくれる人がいるって いいもんだな・・ 夏休みに来たときは ただの旅行者だったけど でも今は違う。・・・なんか不思議な感じだな。 ターニャの仕事 順調そうで良かったな・・ 確か クリスマスの飾りもデザインしたって 言ってたっけ・・確か・・・ トーナメント オーナメント オーヤマサコ オードトワレ あれ? そうだっけ? ・・まぁいいや・・ なんか 張り切って仕事してる感じだったよな・・ そうそう・・オーナメントだ。 なんか 張り切って仕事してる感じだったよな・・ 東京から飛行機に乗って1時間半・・ 空港には めぐみちゃんが迎えに来てくれたっけ・・ 待っててくれる人がいるって いいもんだな・・ 夏休みに来たときは ただの旅行者だったけど でも今は違う。・・・なんか不思議な感じだな。 そう言えばめぐみちゃん お姉さんになったんだっけ・・ 妹の名前は・・・・確か・・・ ミサ チサ リサ モサ あれ? そうだっけ? ・・まぁいいや・・ 可愛くって仕方ないって感じだったよな。 そうそう・・リサちゃんだ。 可愛くって仕方ないって感じだったよな。 それからローズヒルに戻って・・ 琴梨ちゃんのいれてくれた紅茶を飲んだっけ・・ 名前は確か・・・ チャイ ジャイ チョイ ヒョイ あれ? そうだっけ? ・・まぁいいや・・ 紅茶っていろんな種類があるんだな・・ そうそう・・チャイだ。 紅茶っていろんな種類があるんだな・・ それからローズヒルに戻って・・ 琴梨ちゃんのいれてくれた紅茶を飲んだっけ・・ 名前は確か・・・ あずき抹茶ティー アイスミルクティー レモンミルクティー クロマティー あれ? そうだっけ? ・・まぁいいや・・ 紅茶っていろんな種類があるんだな・・ そうそう・・レモンミルクティーだ。 紅茶っていろんな種類があるんだな・・ 今回の旅行は 日程が短いけど その分 思いっきり楽しまなくちゃな・・・ さて! そろそろ上がるか・・・ ふぅ・・あったまるなぁ・・ 旅行2日目・・今日もいろんなことがあったな・・ 旅行2日目・・最高の一日になったな・・ さて! そろそろ上がろう・・ ふぅ・・あったまるなぁ・・ 旅行3日目・・今日もいろんなことがあったな・・ 旅行3日目・・最高の一日になったな・・ さて! そろそろ上がろう・・ ふぅ・・いいお湯だった。 さてこれから どうしようかな・・ 琴梨ちゃんと 函館に行って・・・ 最初に行ったのは・・確か・・・ 朝市 昼市 午後市 今市 あれ? そうだっけ? ・・まぁいいや・・ 大きくて 活気のある市場だったな・・ そうそう・・朝市だ。 大きくて 活気のある市場だったな・・ 琴梨ちゃんと 函館に行って・・・ 最初に行ったのは 函館ハリストス正教会だったな・・ あそこの教会・・通称 何て言ってたっけ・・ ボンボン寺 ビンビン寺 バリバリ寺 ガンガン寺 あれ? そうだっけ? ・・まぁいいや・・ それにしても 教会なのに何で通称が 『寺』なんだろうな・・ そうそう・・ガンガン寺だ。 それにしても 教会なのに何で通称が 『寺』なんだろうな・・ 琴梨ちゃんと 函館に行って・・・ 最初に行ったのは 函館ヒストリープラザの中にある クリスマスミュージアムだったな・・名前は確か・・ フェラガモクリスマスミュージアム フェリシモクリスマスミュージアム フェリシモクリストーマスミュージアム オリシモクリスマスミュージアム あれ? そうだっけ? ・・まぁいいや・・ 毎日がクリスマスだなんて 何か不思議な空間だよな。 そうそう・・フェリシモクリスマスミュージアムだ。 毎日がクリスマスだなんて 何か不思議な空間だよな。 琴梨ちゃんと 函館に行って・・・ 最初に行ったのは 湯の川温泉だったな・・ 日帰り入浴したホテルの名前は・・・確か・・・ ホテル平和館 ホテル平凡館 ホテル平成館 ホテル平八館 あれ? そうだっけ? ・・まぁいいや・・ 景色のいい 最高の露天風呂だったな・・ そうそう・・ホテル平成館だ。 景色のいい 最高の露天風呂だったな・・ 琴梨ちゃんと 函館に行って・・・ 最初に行ったのは 五稜郭だったな・・ 五稜郭公園にある展望台に行ったっけ・・確か・・ 五稜郭タワー 五稜郭ランド 五稜郭プラザ 五稜郭ハイツ あれ? そうだっけ? ・・まぁいいや・・ そこで琴梨ちゃんのお父さんとお母さんの 昔話を聞いたっけ・・ そうそう・・五稜郭タワーだ。 そこで琴梨ちゃんのお父さんとお母さんの 昔話を聞いたっけ・・ そして最後は 函館山の夜景・・・ ものすごく綺麗で 感動しちゃったな・・ そこで琴梨ちゃんが・・・ 琴梨ちゃんが僕のこと『大好き』って言ってくれた・・ 次に行ったのは・・確か・・・ 朝市 昼市 午後市 今市 あれ? そうだっけ? ・・まぁいいや・・ 大きくて 活気のある市場だったな・・ そうそう・・朝市だ。 大きくて 活気のある市場だったな・・ 次に行ったのは 函館ハリストス正教会だったな・・ あそこの教会・・通称 何て言ってたっけ・・ ボンボン寺 ビンビン寺 バリバリ寺 ガンガン寺 あれ? そうだっけ? ・・まぁいいや・・ それにしても 教会なのに何で通称が 『寺』なんだろうな・・ そうそう・・ガンガン寺だ。 それにしても 教会なのに何で通称が 『寺』なんだろうな・・ 次に行ったのは 函館ヒストリープラザの中にある クリスマスミュージアムだったな・・名前は確か・・ フェラガモクリスマスミュージアム フェリシモクリスマスミュージアム フェリシモクリストーマスミュージアム オリシモクリスマスミュージアム あれ? そうだっけ? ・・まぁいいや・・ 毎日がクリスマスだなんて 何か不思議な空間だよな。 そうそう・・フェリシモクリスマスミュージアムだ。 毎日がクリスマスだなんて 何か不思議な空間だよな。 次に行ったのは 湯の川温泉だったな・・ 日帰り入浴したホテルの名前は・・・確か・・・ ホテル平和館 ホテル平凡館 ホテル平成館 ホテル平八館 あれ? そうだっけ? ・・まぁいいや・・ 景色のいい 最高の露天風呂だったな・・ そうそう・・ホテル平成館だ。 景色のいい 最高の露天風呂だったな・・ 次に行ったのは 五稜郭だったな・・ 五稜郭公園にある展望台に行ったっけ・・確か・・ 五稜郭タワー 五稜郭ランド 五稜郭プラザ 五稜郭ハイツ あれ? そうだっけ? ・・まぁいいや・・ そこで琴梨ちゃんのお父さんとお母さんの 昔話を聞いたっけ・・ そうそう・・五稜郭タワーだ。 そこで琴梨ちゃんのお父さんとお母さんの 昔話を聞いたっけ・・ 鮎ちゃんと 函館に行って・・・ 最初に行ったのは・・確か・・・ がらん堂ホール くぐつ堂ホール ヒサヤ大黒堂ホール あうん堂ホール あれ? そうだっけ? ・・まぁいいや・・ ミュージシャンを目指してる たくさんの人が 今もあそこで ライブをしてるんだろうな・・ そうそう・・あうん堂ホールだ。 ミュージシャンを目指してる たくさんの人が 今もあそこで ライブをしてるんだろうな・・ そして最後は 函館山の夜景・・・ ものすごく綺麗で 感動しちゃったな・・ そこで鮎ちゃんが・・・ 鮎ちゃんが僕のこと『大好き』って言ってくれた・・ 次に行ったのは 函館朝市だったな・・ あそこで鮎ちゃん ソフトクリームを食べてたっけ・・ ソフトクリームに入ってたのは・・確か・・ イカスミ ネギミソ イカメシ カニミソ あれ? そうだっけ? ・・まぁいいや・・ かなり独創的なアイディアだよな・・ ・・・味も独創的だったし・・ そうそう・・イカスミだ。 かなり独創的なアイディアだよな・・ ・・・味も独創的だったし・・ 次に行ったのは 元町壱番館だったな・・ あそこの喫茶店で食べたのは・・確か・・・ バビロニア ババロア ババブーチョ バーバパパ あれ? そうだっけ? ・・まぁいいや・・ 人気メニューだけあって さすがにおいしかったな・・ そうそう・・ババロア北海道だ。 人気メニューだけあって さすがにおいしかったな・・ 次に行ったのは ベイエリアの喫茶店だったな・・ お店の名前は・・確か・・・ カフェ・ラ・ミル カフェ・チーズ カフェ・ド・パルファン カフェ・ド・コンジョウ あれ? そうだっけ? ・・まぁいいや・・ あそこのコーヒー すごくおいしかったな・・ そうそう・・カフェ・チーズだ。 あそこのコーヒー すごくおいしかったな・・ 次に行ったのは 湯の川温泉だったな・・ ホテル平成館の女湯から 鮎ちゃんの鼻歌が 聞こえてきたっけ・・あのメロディは・・確か・・・ 「北へ。」 「わたしまけましたわ」 「魔法にかける魔法」 「ドリフのずんどこ節」 あれ? そうだっけ? ・・まぁいいや・・ それにしても鮎ちゃん ほんと歌が好きだよな・・ そうそう・・「北へ。」だ。 それにしても鮎ちゃん ほんと歌が好きだよな・・ 次に行ったのは 五稜郭だったな・・ 五稜郭タワーに上がって 公園を見たっけ・・ あの公園 春になると何の花が咲んだっけ・・確か・・ 桜 アイリス すみれ 紅蘭 あれ? そうだっけ? ・・まぁいいや・・ ・・・春になったら またあそこに行きたいな・・ ・・・・・・鮎ちゃんと・・・ そうそう・・桜だ。 ・・・春になったら またあそこに行きたいな・・ ・・・・・・鮎ちゃんと・・・ ターニャと 函館に行って・・・ 最初に行ったのは・・確か・・・ 二条市場 三角市場 朝市 泥棒市 あれ? そうだっけ? ・・まぁいいや・・ 大きくて 活気のある市場だったな・・ そうそう・・朝市だ。 大きくて 活気のある市場だったな・・ ターニャと 函館に行って・・・最初に行ったのは ザ・ネイチャーディスカバリーっていうお店だったな。 そこで化石を見たっけ・・確か・・ アンモニウムの化石 シンビジュウムの化石 アンモナイトの化石 アンキモナイトの化石 あれ? そうだっけ? ・・まぁいいや・・ その他にも 自然をテーマにした商品が たくさん並んでいたな・・ そうそう・・アンモナイトの化石だ。 その他にも 自然をテーマにした商品が たくさん並んでいたな・・ ターニャと 函館に行って・・・ 最初に行ったのは・・確か・・・ ベイエリア ベイリアン ベラドンナ ベイスタア あれ? そうだっけ? ・・まぁいいや・・ 近くに ガラススタジオがあったっけ・・ そうそう・・ベイエリアだ。 近くに ガラススタジオがあったっけ・・ 素晴らしい作品が たくさんあったな・・ ターニャも喜んでたし・・行って良かったな・・ 結局 中には入らなかったけど 結構 いい雰囲気の場所だったな・・ ターニャと 函館に行って・・・ 最初に行ったのは ホテル平成館だったな・・ あそこの内風呂・・材質は・・確か・・・ 檜 繪 楠 鯨 あれ? そうだっけ? ・・まぁいいや・・ 木の香りがして すごくリラックスできたな・・ そうそう・・檜だ。 木の香りがして すごくリラックスできたな・・ ターニャと 函館に行って・・・ 最初に行ったのは 五稜郭の近くにある ロシア料理のお店だったな・・名前は・・確か・・ 刀チューシャ カチューシャ カーティンカ カーディガン あれ? そうだっけ? ・・まぁいいや・・ あそこのロシアンティ・・喫茶エンゼルで飲んだ ロシア紅茶とは 全然違う味だったな・・ それでもターニャがエンゼルの紅茶を 「ふるさとの味です」って言ったのは・・・ きっと マスターの優しさが嬉しかったんだろうな・・ そうそう・・カチューシャだ。 あそこのロシアンティ・・喫茶エンゼルで飲んだ ロシア紅茶とは 全然違う味だったな・・ それでもターニャがエンゼルの紅茶を 「ふるさとの味です」って言ったのは・・・ きっと マスターの優しさが嬉しかったんだろうな・・ そして最後は 函館山の夜景・・・ ものすごく綺麗で 感動しちゃったな・・ そこでターニャが・・・ ターニャが僕のこと『大好き』って言ってくれた・・ 次に行ったのは・・確か・・・ 二条市場 三角市場 朝市 泥棒市 あれ? そうだっけ? ・・まぁいいや・・ 大きくて 活気のある市場だったな・・ そうそう・・朝市だ。 大きくて 活気のある市場だったな・・ その後 ザ・ネイチャーディスカバリーっていうお店で 化石を見たっけ・・確か・・ アンモニウムの化石 シンビジュウムの化石 アンモナイトの化石 アンキモナイトの化石 あれ? そうだっけ? ・・まぁいいや・・ その他にも 自然をテーマにした商品が たくさん並んでいたな・・ そうそう・・アンモナイトの化石だ。 その他にも 自然をテーマにした商品が たくさん並んでいたな・・ 次に行ったのは・・確か・・・ ベイエリア ベイリアン ベラドンナ ベイスタア あれ? そうだっけ? ・・まぁいいや・・ 近くに ガラススタジオがあったっけ・・ そうそう・・ベイエリアだ。 近くに ガラススタジオがあったっけ・・ 素晴らしい作品が たくさんあったな・・ ターニャも喜んでたし・・行って良かったな・・ 結局 中には入らなかったけど 結構 いい雰囲気の場所だったな・・ 次に行ったのは ホテル平成館だったな・・ あそこの内風呂・・材質は・・確か・・・ 檜 繪 楠 鯨 あれ? そうだっけ? ・・まぁいいや・・ 木の香りがして すごくリラックスできたな・・ そうそう・・檜だ。 木の香りがして すごくリラックスできたな・・ 次に行ったのは 五稜郭の近くにある ロシア料理のお店だったな・・名前は・・確か・・ 刀チューシャ カチューシャ カーティンカ カーディガン あれ? そうだっけ? ・・まぁいいや・・ あそこのロシアンティ・・喫茶エンゼルで飲んだ ロシア紅茶とは 全然違う味だったな・・ それでもターニャがエンゼルの紅茶を 「ふるさとの味です」って言ったのは・・・ きっと マスターの優しさが嬉しかったんだろうな・・ そうそう・・カチューシャだ。 あそこのロシアンティ・・喫茶エンゼルで飲んだ ロシア紅茶とは 全然違う味だったな・・ それでもターニャがエンゼルの紅茶を 「ふるさとの味です」って言ったのは・・・ きっと マスターの優しさが嬉しかったんだろうな・・ 由子さんと 函館に行って・・・ 最初に行ったのは・・確か・・・ なれあいイカ天国 ふれあいイカランド なれあいイカ広場 ふれあいイカ広場 あれ? そうだっけ? ・・まぁいいや・・ 水産物の名前の付いた公園なんて 珍しいよな・・ ・・・いや 単に僕が知らないだけで ひょっとしたら 「桑名の焼きハマグリ公園」とか 「目黒のサンマ公園」とか あるのかもな・・ そうそう・・ふれあいイカ広場だ。 水産物の名前の付いた公園なんて 珍しいよな・・ ・・・いや 単に僕が知らないだけで ひょっとしたら 「桑名の焼きハマグリ公園」とか 「目黒のサンマ公園」とか あるのかもな・・ そして最後は 函館山の夜景・・・ ものすごく綺麗で 感動しちゃったな・・ そこで由子さんが・・・ 由子さんが僕のこと『大好き』って言ってくれた・・ 次に行ったのは 函館朝市だったな・・ そこでなぜか コンビニで売ってる おつまみの話になったんだっけ・・確か・・ イカ風味タコ タラコ風味イカ タコ風味イカ イルカ風味タコ あれ? そうだっけ? ・・まぁいいや・・ おつまみの世界も なかなか奥が深いもんだな・・ そうそう・・タコ風味イカだ。 おつまみの世界も なかなか奥が深いもんだな・・ 次に行ったのは 函館市写真歴史館だったな・・ そこで由子さん カメラって言葉の由来について 教えてくれたっけ・・元々は ラテン語の・・・ アズテック・カメラ カメラ・オブスキュラ カメラ・メセン カメラ=万年筆 あれ? そうだっけ? ・・まぁいいや・・ 由子さんって 趣味の話になると ものすごくマニアックだよな・・ そうそう・・カメラ・オブスキュラだ。 由子さんって 趣味の話になると ものすごくマニアックだよな・・ 次に行ったのは ベイエリアのレストランだったな・・ お店の名前は・・確か・・・ BUYはこだて BYEはこだて BUTはこだて BAYはこだて あれ? そうだっけ? ・・まぁいいや・・ それにしても由子さん あんなに食べてるのに 何で太らないんだろうな・・ そうそう・・BAYはこだてだ。 それにしても由子さん あんなに食べてるのに 何で太らないんだろうな・・ 次に行ったのは 湯の川温泉だったな・・ そこで由子さん 僕にひどいことをしたんだっけ・・ 確か・・・ お湯をかけた 水をかけた 魔法をかけた シャンプーをかけた あれ? そうだっけ? ・・まぁいいや・・ 過ぎたことだし もう忘れちゃったな・・ そうそう・・水をかけたんだ。 由子さんって ああいう子供っぽいところもあるな・・ 次に行ったのは・・ちょっとローカルな 観光スポットだったな・・確か・・・ 三稜郭 四稜郭 五稜郭 六稜郭 あれ? そうだっけ? ・・まぁいいや・・ せっかく行ったのに 雪で何にも見えなくて・・ でも春に行ったら きっといい場所なんだろうな・・ そうそう・・四稜郭だ。 せっかく行ったのに 雪で何にも見えなくて・・ でも春に行ったら きっといい場所なんだろうな・・ 薫さんと 函館に行って・・・ 最初に行ったのは 朝市だったな・・そこで薫さん イカが何かの原料になるって言ってたな・・確か・・・ 液晶 水晶 シリコン イカサシ あれ? そうだっけ? ・・まぁいいや・・ 薫さんって いろんなこと知ってる感じだよな・・ そうそう・・液晶だ。 薫さんって いろんなこと知ってる感じだよな・・ 薫さんと 函館に行って・・・最初に行ったのは 元町にある無国籍料理屋さんだったな・・ お店の名前は・・確か・・・ アサシンカフェTaoTao アジアンカフェPaoPao アジアンカフェTaoTao ペンギンカフェOrchestra あれ? そうだっけ? ・・まぁいいや・・ そこで薫さん バリ島の話をしてくれたな・・ 一度・・・行ってみたいな・・ そうそう・・アジアンカフェTaoTaoだ。 そこで薫さん バリ島の話をしてくれたな・・ 一度・・・行ってみたいな・・ 薫さんと 函館に行って・・・ 最初に行ったのは ベイエリアだったな・・ 二人で海を見てたっけ・・ ところであの海って 何て名前の海だっけ? えーと・・確か・・・ 間宮海峡 津軽海峡 函館海峡 家畜海峡 あれ? そうだっけ? ・・まぁいいや・・ 二人で海を見てると それだけで以前よりずっと 親密になったような気がしてくるな・・ そうそう・・津軽海峡だ。 二人で海を見てると それだけで以前よりずっと 親密になったような気がしてくるな・・ 薫さんと 函館に行って・・・ 最初に行ったのは 湯の川温泉だったな・・ 日帰り入浴したホテルの名前は・・・確か・・・ ホテル平壌館 ホテル平和館 ホテル平等館 ホテル平成館 あれ? そうだっけ? ・・まぁいいや・・ 景色のいい 最高の露天風呂だったな・・ そうそう・・ホテル平成館だ。 景色のいい 最高の露天風呂だったな・・ 薫さんと 函館に行って・・・ 最初に行ったのは 五稜郭だったな・・ 五稜郭公園にある展望台に行ったっけ・・確か・・ 函館タワー 函館ランドマークタワー 五稜郭タワー 五稜閣タワー あれ? そうだっけ? ・・まぁいいや・・ そこで薫さんと 戦争について話したっけ・・ そうそう・・五稜郭タワーだ。 そこで薫さんと 戦争について話したっけ・・ そして最後は 函館山の夜景・・・ ものすごく綺麗で 感動しちゃったな・・ そこで薫さんが・・・ 薫さんが僕のこと『大好き』って言ってくれた・・ 次に行ったのは 朝市だったな・・そこで薫さん イカが何かの原料になるって言ってたな・・確か・・・ 液晶 水晶 シリコン イカサシ あれ? そうだっけ? ・・まぁいいや・・ 薫さんって いろんなこと知ってる感じだよな・・ そうそう・・液晶だ。 薫さんって いろんなこと知ってる感じだよな・・ 次に行ったのは 元町にある無国籍料理屋さん だったな・・お店の名前は・・確か・・・ アサシンカフェTaoTao アジアンカフェPaoPao アジアンカフェTaoTao ペンギンカフェOrchestra あれ? そうだっけ? ・・まぁいいや・・ そこで薫さん バリ島の話をしてくれたな・・ 一度・・・行ってみたいな・・ そうそう・・アジアンカフェTaoTaoだ。 そこで薫さん バリ島の話をしてくれたな・・ 一度・・・行ってみたいな・・ 次に行ったのは ベイエリアだったな・・ 二人で海を見てたっけ・・ところであの海って 何て名前の海だっけ? えーと・・確か・・・ 間宮海峡 津軽海峡 函館海峡 家畜海峡 あれ? そうだっけ? ・・まぁいいや・・ 二人で海を見てると それだけで以前よりずっと 親密になったような気がしてくるな・・ そうそう・・津軽海峡だ。 二人で海を見てると それだけで以前よりずっと 親密になったような気がしてくるな・・ 次に行ったのは 湯の川温泉だったな・・ 日帰り入浴したホテルの名前は・・・確か・・・ ホテル平壌館 ホテル平和館 ホテル平等館 ホテル平成館 あれ? そうだっけ? ・・まぁいいや・・ 景色のいい 最高の露天風呂だったな・・ そうそう・・ホテル平成館だ。 景色のいい 最高の露天風呂だったな・・ 次に行ったのは 五稜郭だったな・・ 五稜郭公園にある展望台に行ったっけ・・確か・・ 函館タワー 函館ランドマークタワー 五稜郭タワー 五稜閣タワー あれ? そうだっけ? ・・まぁいいや・・ そこで薫さんと 戦争について話したっけ・・ そうそう・・五稜郭タワーだ。 そこで薫さんと 戦争について話したっけ・・ 葉野香ちゃんと 函館に行って・・・ 最初に行ったのは 朝市だったな・・ そこで葉野香ちゃん ラーメンの話をしてたっけ・・ 食べにくいって言っていたラーメンは・・確か・・・ カニラーメン ホタテラーメン ホッケラーメン イクララーメン あれ? そうだっけ? ・・まぁいいや・・ でも デートしててもラーメンのことが 頭から離れないなんて・・・お兄さん想いなんだな・・ そうそう・・カニラーメンだ。 でも デートしててもラーメンのことが 頭から離れないなんて・・・お兄さん想いなんだな・・ 葉野香ちゃんと 函館に行って・・・ 最初に行ったのは 元町にあるグリーンゲイブルズって いう喫茶店だったな・・名前を取った小説は確か・・ アルプスの少女ハイジ 市民ケーン 赤毛のアン 小公子セディ あれ? そうだっけ? ・・まぁいいや・・ メルヘンなお店で 照れてる葉野香ちゃん・・ ・・・結構 かわいかったよな・・ そうそう・・赤毛のアンだ。 メルヘンなお店で 照れてる葉野香ちゃん・・ ・・・結構 かわいかったよな・・ 葉野香ちゃんと 函館に行って・・・ 最初に行ったのは ベイエリアだったな・・ 二人で海を見てたっけ・・ それから葉野香ちゃん 突然とんでもないことを 言い出したっけ・・えーと・・確か・・・ 密航しよう 亡命しよう 心中しよう 悪戯しよう あれ? そうだっけ? ・・まぁいいや・・ もちろん冗談だろうけど 一瞬 ドキっとしたよな・・ そうそう・・『密航しよう』だ。 もちろん冗談だろうけど 一瞬 ドキっとしたよな・・ 葉野香ちゃんと 函館に行って・・・ 最初に行ったのは 湯の川温泉だったな・・ でも葉野香ちゃん 最初は温泉に入りたく なさそうな感じだったっけ・・ その理由は・・確か・・・ 混浴じゃないから 混浴かもしれないから お湯に入ると溶けるから ヤン衆どすこほい祭りだから あれ? そうだっけ? ・・まぁいいや・・ 結局葉野香ちゃんも入ってくれたし・・ 景色のいい 最高の露天風呂だったな・・ そうそう・・混浴かもしれないからだ。 結局混浴じゃなくて 葉野香ちゃんも安心して 入ってくれたんだっけ・・ でも・・今度行くときは・・ ・・・・・・・・・・・・・・・・ 葉野香ちゃんと 函館に行って・・・ 最初に行ったのは 動くタコの刺身が食べられる お店だったっけ・・名前は・・確か・・ ヤン衆猟場 ヤン衆漁場 ヤン衆相場 ヤン衆馬場 あれ? そうだっけ? ・・まぁいいや・・ 新鮮な魚介類が たくさんあって・・ まさに北海道ならではのお店って感じだったよな・・ そうそう・・ヤン衆漁場だ。 新鮮な魚介類が たくさんあって・・ まさに北海道ならではのお店って感じだったよな・・ そして最後は 函館山の夜景・・・ ものすごく綺麗で 感動しちゃったな・・ そこで葉野香ちゃんが・・・ 葉野香ちゃんが僕のこと 『大好き』って言ってくれた・・ 次に行ったのは 朝市だったな・・ そこで葉野香ちゃん ラーメンの話をしてたっけ・・ 食べにくいって言っていたラーメンは・・確か・・・ カニラーメン ホタテラーメン ホッケラーメン イクララーメン あれ? そうだっけ? ・・まぁいいや・・ でも デートしててもラーメンのことが 頭から離れないなんて・・・お兄さん想いなんだな・・ そうそう・・カニラーメンだ。 でも デートしててもラーメンのことが 頭から離れないなんて・・・お兄さん想いなんだな・・ 次に行ったのは 元町にあるグリーンゲイブルズって いう喫茶店だったな・・名前を取った小説は確か・・ アルプスの少女ハイジ 市民ケーン 赤毛のアン 小公子セディ あれ? そうだっけ? ・・まぁいいや・・ メルヘンなお店で 照れてる葉野香ちゃん・・ ・・・結構 かわいかったよな・・ そうそう・・赤毛のアンだ。 メルヘンなお店で 照れてる葉野香ちゃん・・ ・・・結構 かわいかったよな・・ 次に行ったのは ベイエリアだったな・・ 二人で海を見てたっけ・・ それから葉野香ちゃん 突然とんでもないことを 言い出したっけ・・えーと・・確か・・・ 密航しよう 亡命しよう 心中しよう 悪戯しよう あれ? そうだっけ? ・・まぁいいや・・ もちろん冗談だろうけど 一瞬 ドキっとしたよな・・ そうそう・・『密航しよう』だ。 もちろん冗談だろうけど 一瞬 ドキっとしたよな・・ 次に行ったのは 湯の川温泉だったな・・ でも葉野香ちゃん 最初は温泉に入りたく なさそうな感じだったっけ・・理由は・・確か・・・ 混浴じゃないから 混浴かもしれないから お湯に入ると溶けるから ヤン衆どすこほい祭りだから あれ? そうだっけ? ・・まぁいいや・・ 結局葉野香ちゃんも入ってくれたし・・ 景色のいい 最高の露天風呂だったな・・ そうそう・・混浴かもしれないからだ。 結局混浴じゃなくて 葉野香ちゃんも安心して 入ってくれたんだっけ・・ でも・・今度行くときは・・ ・・・・・・・・・・・・・・・・ 次に行ったのは 動くタコの刺身が食べられる お店だったっけ・・名前は・・確か・・ ヤン衆猟場 ヤン衆漁場 ヤン衆相場 ヤン衆馬場 あれ? そうだっけ? ・・まぁいいや・・ 新鮮な魚介類が たくさんあって・・ まさに北海道ならではのお店って感じだったよな・・ そうそう・・ヤン衆漁場だ。 新鮮な魚介類が たくさんあって・・ まさに北海道ならではのお店って感じだったよな・・ 梢ちゃんと 函館に行って・・・ 最初に行ったのは 朝市だったな・・ そこで梢ちゃん お刺身を立ち食いしてたっけ・・ メニューの名前は・・確か・・・ 鮭とイクラの『親子セット』 ウニとイカの『仲良しセット』 タコとイカの『吸盤セット』 エビとカニの『道楽セット』 あれ? そうだっけ? ・・まぁいいや・・ 梢ちゃんの『立ち食いの方がおいしい理論』も いつか検証してみる価値はあるかもな・・ そうそう・・ウニとイカの『仲良しセット』だ。 梢ちゃんの『立ち食いの方がおいしい理論』も いつか検証してみる価値はあるかもな・・ 梢ちゃんと 函館に行って・・・ 最初に行ったのは元町の旧函館区公会堂だったな・・ その中にある 明治時代風の衣装を 貸し出してくれ場所は・・確か・・ カイバラ洋品館 ハイカラ洋品館 バイカル衣装館 ハイカラ衣装館 あれ? そうだっけ? ・・まぁいいや・・ 冬の間は 営業してなくて・・ 梢ちゃん すごく残念そうだったな・・ そうそう・・ハイカラ衣装館だ。 冬の間は 営業してなくて・・ 梢ちゃん すごく残念そうだったな・・ 梢ちゃんと 函館に行って・・・ 最初に行ったのは ベイエリアだったな・・ そこでオリジナルのバッグやエプロンを 作ってくれるお店に行ったっけ・・ お店の名前は・・確か・・・ OUT BREAK OUT OF ORDER IN VAIN IN BLOOM あれ? そうだっけ? ・・まぁいいや・・ でも あそこでパソコン用のカバーを 作ってもらうところが 梢ちゃんらしいよな・・ そうそう・・IN BLOOMだ。 でも あそこでパソコン用のカバーを 作ってもらうところが 梢ちゃんらしいよな・・ 梢ちゃんと 函館に行って・・・ 最初に行ったのは ・・確か・・・ 湯の川温泉 湯河原温泉 麻布十番温泉 暴力芸者温泉 あれ? そうだっけ? ・・まぁいいや・・ でも梢ちゃん 温泉には入りたくないって言って 結局 僕一人で入ったんだっけ・・ ・・・・・・ちょっと ワガママだったかな・・ そうそう・・湯の川温泉だ。 でも梢ちゃん 温泉には入りたくないって言って 結局 僕一人で入ったんだっけ・・ ・・・・・・ちょっと ワガママだったかな・・ 梢ちゃんと 函館に行って・・・ 最初 湯の川温泉に行ったんだけど 梢ちゃん 入りたくないって言い出して・・ それで結局 お寿司屋さんに行ったっけ・・ お店の名前は・・確か・・・ 美ばい 美よしの 美えい 美ぜん あれ? そうだっけ? ・・まぁいいや・・ あそこのサバの握り・・本当においしかったな・・ 値段も安かったし また行ってみたいな・・ そうそう・・美ぜんだ。 あそこのサバの握り・・本当においしかったな・・ 値段も安かったし また行ってみたいな・・ 梢ちゃんと 函館に行って・・・ 最初に行ったのは 五稜郭の近くにある 喫茶店だったっけ・・お店の名前は・・確か・・・ 村井珈琲店ブリュッケ 村井珈琲店グリュック 夏井珈琲店ブリュッケ 夏井珈琲店グリュック あれ? そうだっけ? ・・まぁいいや・・ パフェもおいしかったけど コーヒーも本格的で すごくいい感じのお店だったな・・ そうそう・・夏井珈琲店ブリュッケだ。 パフェもおいしかったけど コーヒーも本格的で すごくいい感じのお店だったな・・ そして最後は 函館山の夜景・・・ ものすごく綺麗で 感動しちゃったな・・ そこで梢ちゃんが・・・ 梢ちゃんが僕のこと『大好き』って言ってくれた・・ 次に行ったのは 朝市だったな・・ そこで梢ちゃん お刺身を立ち食いしてたっけ・・ メニューの名前は・・確か・・・ 鮭とイクラの『親子セット』 ウニとイカの『仲良しセット』 タコとイカの『吸盤セット』 エビとカニの『道楽セット』 あれ? そうだっけ? ・・まぁいいや・・ 梢ちゃんの『立ち食いの方がおいしい理論』も いつか検証してみる価値はあるかもな・・ そうそう・・ウニとイカの『仲良しセット』だ。 梢ちゃんの『立ち食いの方がおいしい理論』も いつか検証してみる価値はあるかもな・・ 次に行ったのは元町の旧函館区公会堂だったな・・ その中にある 明治時代風の衣装を 貸し出してくれ場所は・・確か・・ カイバラ洋品館 ハイカラ洋品館 バイカル衣装館 ハイカラ衣装館 あれ? そうだっけ? ・・まぁいいや・・ 冬の間は 営業してなくて・・ 梢ちゃん すごく残念そうだったな・・ そうそう・・ハイカラ衣装館だ。 冬の間は 営業してなくて・・ 梢ちゃん すごく残念そうだったな・・ 次に行ったのは ベイエリアだったな・・ そこでオリジナルのバッグやエプロンを 作ってくれるお店に行ったっけ・・名前は・・確か・・ OUT BREAK OUT OF ORDER IN VAIN IN BLOOM あれ? そうだっけ? ・・まぁいいや・・ でも あそこでパソコン用のカバーを 作ってもらうところが 梢ちゃんらしいよな・・ そうそう・・IN BLOOMだ。 でも あそこでパソコン用のカバーを 作ってもらうところが 梢ちゃんらしいよな・・ 次に行ったのは ・・確か・・・ 湯の川温泉 湯河原温泉 麻布十番温泉 暴力芸者温泉 あれ? そうだっけ? ・・まぁいいや・・ でも梢ちゃん 温泉には入りたくないって言って 結局 僕一人で入ったんだっけ・・ ・・・・・・ちょっと ワガママだったかな・・ そうそう・・湯の川温泉だ。 でも梢ちゃん 温泉には入りたくないって言って 結局 僕一人で入ったんだっけ・・ ・・・・・・ちょっと ワガママだったかな・・ 次に湯の川温泉に行ったんだけど 梢ちゃん 入りたくないって言い出して・・ それで結局 お寿司屋さんに行ったっけ・・ お店の名前は・・確か・・・ 美ばい 美よしの 美えい 美ぜん あれ? そうだっけ? ・・まぁいいや・・ あそこのサバの握り・・本当においしかったな・・ 値段も安かったし また行ってみたいな・・ そうそう・・美ぜんだ。 あそこのサバの握り・・本当においしかったな・・ 値段も安かったし また行ってみたいな・・ 次に行ったのは 五稜郭の近くにある 喫茶店だったっけ・・お店の名前は・・確か・・・ 村井珈琲店ブリュッケ 村井珈琲店グリュック 夏井珈琲店ブリュッケ 夏井珈琲店グリュック あれ? そうだっけ? ・・まぁいいや・・ パフェもおいしかったけど コーヒーも本格的で すごくいい感じのお店だったな・・ そうそう・・夏井珈琲店ブリュッケだ。 パフェもおいしかったけど コーヒーも本格的で すごくいい感じのお店だったな・・ めぐみちゃんと 函館に行って・・・ 最初に行ったのは 朝市だったな・・ そこでめぐみちゃん 牧場の話をしてくれたっけ・・ 業者に出された雄の子牛は・・どうなるんだっけ? 戦闘用として改造される 愛玩用として珍重される 食用として殺される 実験用として飼育される あれ? そうだっけ? ・・まぁいいや・・ きれい事じゃすまされない 残酷な話だよな・・ でもめぐみちゃんは その現実を受け止めて 一生懸命 頑張ってるんだな・・ そうそう・・食用として殺されるんだ。 きれい事じゃすまされない 残酷な話だよな・・ でもめぐみちゃんは その現実を受け止めて 一生懸命 頑張ってるんだな・・ めぐみちゃんと 函館に行って・・・最初に行ったのは 元町にあるソーセージ屋さんだったな・・ お店を始めた外人さんの名前は・・確か・・・ カール・マクラクラン カール・オジサン カール・セーガン カール・レイモン あれ? そうだっけ? ・・まぁいいや・・ 見知らぬ国に来て事業を始めるのって きっと 大変だったろうな・・・ でもこの人がいたから 僕たちはあそこで おいしいソーセージを食べられるんだよな・・ そうそう・・カール・レイモンだ。 見知らぬ国に来て事業を始めるのって きっと 大変だったろうな・・・ でもこの人がいたから 僕たちはあそこで おいしいソーセージを食べられるんだよな・・ めぐみちゃんと 函館に行って・・・ 最初に行ったのは ベイエリアだったな・・ フェリシモ・クリスマスミュージアムで めぐみちゃん 僕にプレゼントをくれたっけ・・ プレゼントは・・確か・・・ めぐみちゃん人形 クロちゃん人形 愛田めぐみ人形 荒井さん人形 あれ? そうだっけ? ・・まぁいいや・・ めぐみちゃんの ああいう子供っぽいところって 結構 いいと思うな・・ そうそう・・めぐみちゃん人形だ。 めぐみちゃんの ああいう子供っぽいところって 結構 いいと思うな・・ めぐみちゃんと 函館に行って・・・ 最初に行ったのは 湯の川温泉だったな・・ 女湯でめぐみちゃん ものすごい音を立ててたっけ・・ その理由は・・確か・・・ 溺れそうになったから チカンがいたから おならをしたから ドジをふんだから あれ? そうだっけ? ・・まぁいいや・・ 想像すると 結構おかしな状況だよな・・ そうそう・・ドジをふんだからだ。 想像すると 結構おかしな状況だよな・・ めぐみちゃんと 函館に行って・・・ 最初に行ったのは ソフトクリームのお店だったな・・ ・・お店の名前は・・確か・・ TOP’S HOP’S TOP LESS HELP LESS あれ? そうだっけ? ・・まぁいいや・・ あのお店 東京にもあるから ひょっとしたら 昔からお気に入りのお店なのかもしれないな。 そうそう・・TOP’Sだ。 あのお店 東京にもあるから ひょっとしたら 昔からお気に入りのお店なのかもしれないな。 そして最後は 函館山の夜景・・・ ものすごく綺麗で 感動しちゃったな・・ そこでめぐみちゃんが・・・ めぐみちゃんが僕のこと 『大好き』って言ってくれた・・ 次に行ったのは 朝市だったな・・ そこでめぐみちゃん 牧場の話をしてくれたっけ・・ 業者に出された雄の子牛は・・どうなるんだっけ? 戦闘用として改造される 愛玩用として珍重される 食用として殺される 実験用として飼育される あれ? そうだっけ? ・・まぁいいや・・ きれい事じゃすまされない 残酷な話だよな・・ でもめぐみちゃんは その現実を受け止めて 一生懸命 頑張ってるんだな・・ そうそう・・食用として殺されるんだ。 きれい事じゃすまされない 残酷な話だよな・・ でもめぐみちゃんは その現実を受け止めて 一生懸命 頑張ってるんだな・・ 次に行ったのは 元町にある ソーセージ屋さんだったな・・ お店を始めた外人さんの名前は・・確か・・・ カール・マクラクラン カール・オジサン カール・セーガン カール・レイモン あれ? そうだっけ? ・・まぁいいや・・ 見知らぬ国に来て事業を始めるのって きっと 大変だったろうな・・・ でもこの人がいたから 僕たちはあそこで おいしいソーセージを食べられるんだよな・・ そうそう・・カール・レイモンだ。 見知らぬ国に来て事業を始めるのって きっと 大変だったろうな・・・ でもこの人がいたから 僕たちはあそこで おいしいソーセージを食べられるんだよな・・ 次に行ったのは ベイエリアだったな・・ フェリシモ・クリスマスミュージアムで めぐみちゃん 僕にプレゼントをくれたっけ・・確か・・・ めぐみちゃん人形 クロちゃん人形 愛田めぐみ人形 荒井さん人形 あれ? そうだっけ? ・・まぁいいや・・ めぐみちゃんの ああいう子供っぽいところって 結構 いいと思うな・・ そうそう・・めぐみちゃん人形だ。 めぐみちゃんの ああいう子供っぽいところって 結構 いいと思うな・・ 次に行ったのは 湯の川温泉だったな・・ 女湯でめぐみちゃん ものすごい音を立ててたっけ・・ その理由は・・確か・・・ 溺れそうになったから チカンがいたから おならをしたから ドジをふんだから あれ? そうだっけ? ・・まぁいいや・・ 想像すると 結構おかしな状況だよな・・ そうそう・・ドジをふんだからだ。 想像すると 結構おかしな状況だよな・・ 次に行ったのは ソフトクリームのお店だったな・・ ・・お店の名前は・・確か・・ TOP’S HOP’S TOP LESS HELP LESS あれ? そうだっけ? ・・まぁいいや・・ あのお店 東京にもあるから ひょっとしたら 昔からお気に入りのお店なのかもしれないな。 そうそう・・TOP’Sだ。 あのお店 東京にもあるから ひょっとしたら 昔からお気に入りのお店なのかもしれないな。 旅行2日目・・最高の一日になったな・・ さて! そろそろ上がろう・・ 旅行3日目・・最高の一日になったな・・ さて! そろそろ上がろう・・ 琴梨ちゃんと 札幌の街を歩いて・・・ 最初に行ったのは 紅茶の店・アッサムだったな・・ 次に行ったのは 紅茶の店・アッサムだったな・・ 琴梨ちゃんと 札幌の街を歩いて・・・ 最初に行ったのは 旧北海道庁だったな・・ そこで琴梨ちゃん・・僕のことを 名前で呼ぼうとしたっけ・・ 次に行ったのは 旧北海道庁だったな・・ そこで琴梨ちゃん・・僕のことを 名前で呼ぼうとしたっけ・・ でも できなかった・・・その理由は・・・ 実は本当の兄妹だから 恥ずかしかったから 実は嫌っていたから 喉の調子が悪かったから あれ? そうだっけ? ・・まぁいいや・・ ・・・琴梨ちゃんとすぐに親しくなれたのは きっと僕が『お兄ちゃん』だったからだろうな・・ でも 今 そのことが僕たちの 心の壁になっているような気がする・・ いつか・・ちゃんと名前で呼んでもらいたいな・・ そうそう・・恥ずかしかったからだ。 ・・・琴梨ちゃんとすぐに親しくなれたのは きっと僕が『お兄ちゃん』だったからだろうな・・ でも 今 そのことが僕たちの 心の壁になっているような気がする・・ いつか・・ちゃんと名前で呼んでもらいたいな・・ 琴梨ちゃんと 札幌の街を歩いて・・・ 最初に行ったのは 時計台だったな・・ 次に行ったのは 時計台だったな・・ そこで琴梨ちゃん 改装工事中だった頃の 時計台について 話してくれたっけ・・ 琴梨ちゃんが嬉しい気持ちになったのは・・確か・・ 改装工事を手伝う観光客を見て・・ 改装中と知り毒づく観光客を見て・・ 改装中にも関わらず記念撮影する観光客を見て・・ 改装中と知り踊り出す観光客を見て・・ あれ? そうだっけ? ・・まぁいいや・・ きっとみんなが時計台のことを好きだから 時計台は札幌のシンボルになったんだろうな・・ そうそう・・改装中なのに記念撮影をしている 観光客を見て 琴梨ちゃん 嬉しくなったんだ。 きっとみんなが時計台のことを好きだから 時計台は札幌のシンボルになったんだろうな・・ 琴梨ちゃんと 札幌の街を歩いて・・・ 最初に行ったのは 須貝ビルだったな・・ 次に行ったのは 須貝ビルだったな・・ 須貝ビルの どこに行ったんだっけ? ・・確か・・・ ゲームセンター カラオケ ボウリング ディスコ あれ? そうだっけ? ・・まぁいいや・・ 琴梨ちゃんと一緒に 楽しい時間を過ごせたな・・ そうそう・・ゲームセンターに行ったんだ。 琴梨ちゃんと こういう場所ではしゃぐのも たまには いいもんだな・・ あれ? そうだっけ? ・・まぁいいや・・ 琴梨ちゃんと一緒に 楽しい時間を過ごせたな・・ そうそう・・カラオケに行ったんだ。 琴梨ちゃんの歌った『恋のダンシング』っていう曲・・ 大人っぽい感じで すごくよかったな・・ あれ? そうだっけ? ・・まぁいいや・・ 琴梨ちゃんと一緒に 楽しい時間を過ごせたな・・ 琴梨ちゃんと 札幌の街を歩いて・・・ 最初に行ったのは ビートルバムっていう 喫茶店だったな・・・ 次に行ったのは ビートルバムっていう 喫茶店だったな・・・ 琴梨ちゃんと 札幌の街を歩いて・・・ 最初に行ったのは 札幌SPAランドだったな・・ 次に行ったのは 札幌SPAランドだったな・・ そこでわかったこととして 琴梨ちゃんは・・実は・・ ラーメンが大好き 犬が苦手 サウナが苦手 胸元にホクロがある あれ? そうだっけ? ・・まぁいいや・・ でも 冬の札幌に来て プールで泳ぐなんて ちょっと意外な感じで 楽しかったな。 そうそう・・サウナが苦手だったんだ。 でも 冬の札幌に来て プールで泳ぐなんて ちょっと意外な感じで 楽しかったな。 琴梨ちゃんと 札幌の街を歩いて・・・ 最初に行ったのは ママ・サブロッソっていう イタリアンのお店だったな・・ 次に行ったのは ママ・サブロッソっていう イタリアンのお店だったな・・ そこで琴梨ちゃん 自分の夢について 話してくれたっけ・・琴梨ちゃんの夢は・・確か・・・ 自分の料理を出すお店 自分の写真を売るお店 自分のアクセサリーを売るお店 自分の絵を売るお店 あれ? そうだっけ? ・・まぁいいや・・ 琴梨ちゃんも 鮎ちゃんも・・自分の夢を持って それを目標に 頑張ってるんだな・・ そうそう・・自分の料理を出すお店だ。 琴梨ちゃんも 鮎ちゃんも・・自分の夢を持って それを目標に 頑張ってるんだな・・ そこで琴梨ちゃんと話した内容は・・ ・・確か・・・ 得意な科目について 上手なワニの捕まえ方について 読んだ本について 猿の新陳代謝について あれ? そうだっけ? ・・まぁいいや・・ 同じ家に住んでいるのに こうやってじっくりと 話をしたのって ひさしぶりな気がするな・・ そうそう・・得意な科目について話をしたんだ。 同じ家に住んでいるのに こうやってじっくりと 話をしたのって ひさしぶりな気がするな・・ そこで琴梨ちゃんと話した内容は・・ ・・確か・・・ エンゲルベルト・フンパーディンクについて 鮎ちゃんの夢について クリスマスに焼いたケーキについて 陽子おばさんの野望について あれ? そうだっけ? ・・まぁいいや・・ 琴梨ちゃんの笑顔を見ていると 僕まで幸せな気分に なってくるな・・・ そうそう・・クリスマスに焼いたケーキについて 話をしたんだ。本当は僕も・・・僕も一緒に クリスマスの夜を過ごしたかったな・・ そして その後・・琴梨ちゃんが・・・ 琴梨ちゃんが僕のこと『大好き』って言ってくれた・・ ターニャと 札幌の街を歩いて・・・ 最初に行ったのは 紅茶の店・アッサムだったな・・ 次に行ったのは 紅茶の店・アッサムだったな・・ ターニャと 札幌の街を歩いて・・・ 最初に行ったのは 旧北海道庁だったな・・ 次に行ったのは 旧北海道庁だったな・・ そこでターニャが カルガモの話をしてくれたっけ・・ 北海道のカルガモは 冬の間 どうしてるんだっけ・・ 冬眠している 暖かい場所に渡る 寒い場所に渡る 道庁の職員に保護される あれ? そうだっけ? ・・まぁいいや・・ 寒い冬を乗り切るために 鳥も人間も いろんな努力をしているんだな・・・ そうそう・・冬の間 暖かい場所に渡るんだ。 寒い冬を乗り切るために 鳥も人間も いろんな努力をしているんだな・・・ ターニャと 札幌の街を歩いて・・・ 最初に行ったのは 時計台だったな・・ 次に行ったのは 時計台だったな・・ そこでターニャと話したのは・・・ 時計台を作った人たちについて 時計台の鐘の音について 時計台の裏側について 時計台の移転問題について あれ? そうだっけ? ・・まぁいいや・・ 冬の時計台も 夏とは違った雰囲気で なかなか 趣があったよな・・ そうそう・・時計台を作った人たちについて 話したんだ。ものを作る仕事をしているって意味では 時計台もガラス細工も 同じ感覚があるんだろうな。 だからこそ 出来上がった作品だけじゃなくて それを作った人たちに対して 想いを馳せていたんだろうな・・・ ターニャと 札幌の街を歩いて・・・ 最初に行ったのは 須貝ビルだったな・・ 次に行ったのは 須貝ビルだったな・・ 須貝ビルの どこに行ったんだっけ? ・・確か・・・ ゲームセンター カラオケ ボウリング ディスコ あれ? そうだっけ? ・・まぁいいや・・ ターニャと一緒に 楽しい時間を過ごせたな・・ そうそう・・ゲームセンターに行ったんだ。 ターニャと こういう場所ではしゃぐのも たまには いいもんだな・・ あれ? そうだっけ? ・・まぁいいや・・ ターニャと一緒に 楽しい時間を過ごせたな・・ そうそう・・カラオケに行ったんだ。 ターニャの歌った『タイクツとユウウツ』っていう曲 透明感のある声が すごくよかったな・・ あれ? そうだっけ? ・・まぁいいや・・ ターニャと一緒に 楽しい時間を過ごせたな・・ ターニャと 札幌の街を歩いて・・・ 最初に行ったのは ビートルバムっていう 喫茶店だったな・・・ 次に行ったのは ビートルバムっていう 喫茶店だったな・・・ ターニャと 札幌の街を歩いて・・・ 最初に行ったのは 札幌SPAランドだったな・・ 次に行ったのは 札幌SPAランドだったな・・ ターニャの着ていた水着は・・確か・・・ ワインレッドのワンピース モスグリーンのビキニ ワインレッドの超ビキニ モスグリーンのワンピース あれ? そうだっけ? ・・まぁいいや・・ でもターニャの心臓のこと考えもしないで プールに来ちゃって・・ちょっと反省しなくちゃな・・ そうそう・・モスグリーンのワンピースだ。 でもターニャの心臓のこと考えもしないで プールに来ちゃって・・ちょっと反省しなくちゃな・・ ターニャと 札幌の街を歩いて・・・ 最初に行ったのは ママ・サブロッソっていう イタリアンのお店だったな・・ 次に行ったのは ママ・サブロッソっていう イタリアンのお店だったな・・ そこでターニャが話してくれたのは ・・確か・・・ お父さんの残した言葉について 故郷に住むお母さんについて 日本の風土について 北方領土の問題について あれ? そうだっけ? ・・まぁいいや・・ ターニャは きっと僕には想像できないくらい いろんな苦労をしてるんだろうな・・ そうそう・・お父さんの残した言葉について 話してくれたんだ。アクトロイ スワヨー セルツェ ・・オープン ユア ハート・・・ お父さんの残したのは 言葉だけじゃなくて あったかい 心なんだろうな・・・ そこでターニャが話してくれたのは ・・確か・・・ 日本語について ロシア語について ガラス職人について 病気について あれ? そうだっけ? ・・まぁいいや・・ 最近 ターニャの笑顔を見ることが多くなってきて・・ 僕もなんだか 嬉しい気分になってくるな・・ そうそう・・日本語について話したんだ。 ターニャが日本語を覚えてくれたから こうして僕と会話を交わすことができるんだよな・・ それを考えたら 僕もせめて英語ぐらいは 真面目に勉強した方が いいのかもしれないな・・ そこでターニャが話してくれたのは ・・確か・・・ 風と雲と虹について ネットワークゲームの未来について 生きてきた歴史と生きる未来について 運河工藝館の仕事について あれ? そうだっけ? ・・まぁいいや・・ 北海道に来て・・僕は東京にいたら絶対に 出会えないような女の子と 知り合うことができた。 僕たち二人の関係が これからどうなるのか それは誰にもわからないけど・・ この出会いを もっと大切にしていきたいな・・ そうそう・・生きてきた歴史と生きる未来について 話してくれたんだっけ・・・ 北海道に来て・・僕は東京にいたら絶対に 出会えないような女の子と 知り合うことができた。 僕たち二人の関係が これからどうなるのか それは誰にもわからないけど・・ この出会いを もっと大切にしていきたいな・・ そして その後・・ターニャが・・・ ターニャが僕のこと『大好き』って言ってくれた・・ 鮎ちゃんと 札幌の街を歩いて・・・ 最初に行ったのは 紅茶の店・アッサムだったな・・ 次に行ったのは 紅茶の店・アッサムだったな・・ 鮎ちゃんと 札幌の街を歩いて・・・ 最初に行ったのは 旧北海道庁だったな・・ 次に行ったのは 旧北海道庁だったな・・ そこで鮎ちゃん ちょっとヒヤっとする質問を 僕にしてきたっけ・・確か・・・ 今彼女がいるかどうか聞いた ここに来るのは初めてかと聞いた 道庁爆破事件について聞いた こんにゃくを顔に付けるとどんな感じかと聞いた あれ? そうだっけ? ・・まぁいいや・・ いずれにせよ ヒヤっとするのは心臓に悪いよな・・ そうそう・・ここに来るのは初めてかと聞いたんだ。 ひょっとしたらもう琴梨ちゃんと来たんじゃないかって そういうこと 聞きたかったのかな? ・・・琴梨ちゃんと鮎ちゃんと 僕の関係・・ ちょっと微妙だった時期もあるけど 今は 前より自然になってきたような気がするな・・ 鮎ちゃんと 札幌の街を歩いて・・・ 最初に行ったのは 時計台だったな・・ 次に行ったのは 時計台だったな・・ そこで鮎ちゃんが話してくれたのは・・確か・・・ 時計台の改修工事について 札幌時計台憲章について 時計台の鐘の音について 市ヶ谷にある時計台について あれ? そうだっけ? ・・まぁいいや・・ 雪をかぶった時計台も いい感じだったな・・ そうそう・・時計台の鐘の音について話したんだ。 鮎ちゃんにとって 音楽は特別なものじゃなくて きっと空気みたいに 自然なものなんだろうな・・ 鮎ちゃんと 札幌の街を歩いて・・・ 最初に行ったのは 須貝ビルだったな・・ 次に行ったのは 須貝ビルだったな・・ 須貝ビルの どこに行ったんだっけ? ・・確か・・・ ゲームセンター カラオケ ボウリング ディスコ あれ? そうだっけ? ・・まぁいいや・・ 鮎ちゃんと一緒に 楽しい時間を過ごせたな・・ そうそう・・ゲームセンターに行ったんだ。 鮎ちゃんと こういう場所ではしゃぐのも たまには いいもんだな・・ あれ? そうだっけ? ・・まぁいいや・・ 鮎ちゃんと一緒に 楽しい時間を過ごせたな・・ そうそう・・カラオケに行ったんだ。 鮎ちゃんの歌った『魔法にかける魔法』っていう曲・・ 可愛らしい感じで すごくよかったな・・ あれ? そうだっけ? ・・まぁいいや・・ 鮎ちゃんと一緒に 楽しい時間を過ごせたな・・ 鮎ちゃんと 札幌の街を歩いて・・・ 最初に行ったのは ビートルバムっていう 喫茶店だったな・・・ 次に行ったのは ビートルバムっていう 喫茶店だったな・・・ 鮎ちゃんと 札幌の街を歩いて・・・ 最初に行ったのは 札幌SPAランドだったな・・ 次に行ったのは 札幌SPAランドだったな・・ そこでわかったこととして 鮎ちゃんは・・実は・・ 改造人間だった 泳ぐのが苦手だった サウナが苦手だった 寿司が嫌いだった あれ? そうだっけ? ・・まぁいいや・・ でも 冬の札幌に来て プールで泳ぐなんて ちょっと意外な感じで 楽しかったな。 そうそう・・泳ぐのが苦手だったんだ。 札幌は寒いから プールの授業がないって聞くけど 鮎ちゃんも それで苦手なのかもしれないな・・ 鮎ちゃんと 札幌の街を歩いて・・・ 最初に行ったのは ママ・サブロッソっていう イタリアンのお店だったな・・ 次に行ったのは ママ・サブロッソっていう イタリアンのお店だったな・・ そこで鮎ちゃん 作曲について話してくれたっけ・・ 作曲は何に似てるって言ってたかな・・確か・・・ 編曲に似ている 発掘に似ている 強奪に似ている 薬局に似ている あれ? そうだっけ? ・・まぁいいや・・ わかったような わからないような感覚だけど 実際に 作曲をやってみると実感できるのかな・・ そうそう・・発掘に似ているって言ってたんだ。 わかったような わからないような感覚だけど 実際に 作曲をやってみると実感できるのかな・・ そこで鮎ちゃん ライブについて話してくれたっけ・・ ライブは何だって言ってたかな・・確か・・・ 変身 発展 発散 演奏 あれ? そうだっけ? ・・まぁいいや・・ わかったような わからないような感覚だけど 実際に ライブをやってみると実感できるのかな・・ そうそう・・ライブは発散だって言ってたっけ・・ 僕も鮎ちゃんのライブを見てるし これはなんとなく わかるような気がするな・・ 激しい曲にも 静かな曲にも・・ きっと 伝え手のエネルギーが 込められてるんだろうな・・ そこで鮎ちゃんと話した内容は・・ ・・確か・・・ 鮎ちゃんが歌を好きになった理由 鮎ちゃんが琴梨を好きになった理由 鮎ちゃんがギターを好きになった理由 鮎ちゃんが札幌を好きになった理由 あれ? そうだっけ? ・・まぁいいや・・ いろんな人との いろんな出会いが 今の鮎ちゃんに 影響を与えてきたんだな・・ そして僕も・・・僕と鮎ちゃんの出会いも・・ 二人にとって 素敵なものになればいいな・・ そうそう・・鮎ちゃんが歌を好きになった理由について 話してくれたっけ・・いろんな人とのいろんな出会いが 今の鮎ちゃんに 影響を与えてきたんだな・・ そして僕も・・・僕と鮎ちゃんの出会いも・・ 二人にとって 素敵なものになればいいな・・ そして その後・・鮎ちゃんが・・・ 鮎ちゃんが僕のこと『大好き』って言ってくれた・・ 葉野香ちゃんと 札幌の街を歩いて・・・ 最初に行ったのは 紅茶の店・アッサムだったな・・ 次に行ったのは 紅茶の店・アッサムだったな・・ 葉野香ちゃんと 札幌の街を歩いて・・・ 最初に行ったのは 旧北海道庁だったな・・ 次に行ったのは 旧北海道庁だったな・・ そこで葉野香ちゃんが話してくれたのは・・確か・・・ 北海道だけが『道』と呼ばれることについて 北海道だけが亜寒帯であることについて 北海道人だけが唐揚げをザンギと呼ぶことについて 北海道人だけが甘納豆入りの赤飯を食べることについて あれ? そうだっけ? ・・まぁいいや・・ 外はちょっと寒かったけど 葉野香ちゃんと一緒だから 全然 つらくなかったよな・・ そうそう・・北海道だけが『道』と呼ばれることに 葉野香ちゃん 疑問を抱いていたんだ。 そう言われてみれば確かに不思議な感じだよな・・ 葉野香ちゃんと 札幌の街を歩いて・・・ 最初に行ったのは 時計台だったな・・ 次に行ったのは 時計台だったな・・ そこで葉野香ちゃん お兄さんの野望について 話してくれたっけ・・野望ノートに書かれていた キャッチコピーは・・確か・・・ ラマダルネッサンス 札幌ルネッサンス 時計台ルネッサンス 屋台村ルネッサンス あれ? そうだっけ? ・・まぁいいや・・ あれだけおいしいお店なんだし お店を大きくする 夢を持つことは いいことだと思うけど・・ でもニューヨークで いきなり留根算酢 (ルネッサンス)って言うのは 何か違うかも・・ そうそう・・時計台ルネッサンスだ。 あれだけおいしいお店なんだし お店を大きくする 夢を持つことは いいことだと思うけど・・ でもニューヨークで いきなり留根算酢 (ルネッサンス)って言うのは 何か違うかも・・ 葉野香ちゃんと 札幌の街を歩いて・・・ 最初に行ったのは 須貝ビルだったな・・ 次に行ったのは 須貝ビルだったな・・ 須貝ビルの どこに行ったんだっけ? ・・確か・・・ ゲームセンター カラオケ ボウリング ディスコ あれ? そうだっけ? ・・まぁいいや・・ 葉野香ちゃんと一緒に 楽しい時間を過ごせたな・・ そうそう・・ゲームセンターに行ったんだ。 葉野香ちゃんと こういう場所ではしゃぐのも たまには いいもんだな・・ あれ? そうだっけ? ・・まぁいいや・・ 葉野香ちゃんと一緒に 楽しい時間を過ごせたな・・ そうそう・・カラオケに行ったんだ。 葉野香ちゃんの歌った『札幌ススキノ雨の25時』って いう曲・・独特の雰囲気で すごくよかったな・・ あれ? そうだっけ? ・・まぁいいや・・ 葉野香ちゃんと一緒に 楽しい時間を過ごせたな・・ 葉野香ちゃんと 札幌の街を歩いて・・・ 最初に行ったのは ビートルバムっていう 喫茶店だったな・・・ 次に行ったのは ビートルバムっていう 喫茶店だったな・・・ 葉野香ちゃんと 札幌の街を歩いて・・・ 最初に行ったのは ママ・サブロッソっていう イタリアンのお店だったな・・ 次に行ったのは ママ・サブロッソっていう イタリアンのお店だったな・・ そこで葉野香ちゃん 寿商事の風祭社長について 話してくれたっけ・・あの人は・・実は・・・ パンチラ好きだった 北海軒のファンだった 死んだはずの父親だった ダジャレ好きだった あれ? そうだっけ? ・・まぁいいや・・ お店も順調だし 葉野香ちゃんも明るくなったし・・ ほんのちょっとのきっかけで いろんなことが いい方向に進んでいくもんなんだな・・ そうそう・・北海軒のファンだったんだ。 お店も順調だし 葉野香ちゃんも明るくなったし・・ ほんのちょっとのきっかけで いろんなことが いい方向に進んでいくもんなんだな・・ そこで葉野香ちゃん 自分の進路について 話してくれたっけ・・高校を卒業したら葉野香ちゃんは どうしたいって言ってたかな・・確か・・ ゲームデザイナーになりたい 東京で就職したい 東京の大学に進学したい 花嫁修業をしたい あれ? そうだっけ? ・・まぁいいや・・ みんなそれぞれ いろんな夢を持って それを目標に 頑張ってるんだな・・ そうそう・・東京の大学に進学したいって言ったんだ。 大学に行って 自分は何になりたいのかを じっくり 探してみるって言ってたっけ・・ 周りに流されて 何かを『やらされて』いるより 自分の夢に向かって 何かを『やって』る方が ずっと楽しいし・・ 僕も葉野香ちゃんも 焦らずにじっくりと・・ 自分の夢を 探していきたいな・・・ そこで葉野香ちゃんと話した内容は・・ ・・確か・・・ メロンラーメンについて 兄の浮気とギャンブル癖について 北海軒の味の秘密について 不良になった理由について あれ? そうだっけ? ・・まぁいいや・・ あんな風に 葉野香ちゃんとじっくり話すのって ひょっとしたら初めてだったかもしれないな・・ これからもっと いろんな話をして お互いのことを分かり合いたいな・・ そうそう・・不良になった理由について話したんだ。 周りの誰からも理解されなくて・・ それで余計に意固地になって・・ 最初から不良だった人なんていないし そもそも 不良・・つまり『良くない』なんて言葉を 人に対して使っちゃいけないような気がする・・ 少なくとも僕は 葉野香ちゃんの持っている 素敵な部分をたくさん知っている。 ・・葉野香ちゃんは 不良なんかじゃないんだ。 そして その後・・葉野香ちゃんが・・・ 葉野香ちゃんが僕のこと 『大好き』って言ってくれた・・ 由子さんと 札幌の街を歩いて・・・ 最初に行ったのは 紅茶の店・アッサムだったな・・ 次に行ったのは 紅茶の店・アッサムだったな・・ 由子さんと 札幌の街を歩いて・・・ 最初に行ったのは 旧北海道庁だったな・・ 次に行ったのは 旧北海道庁だったな・・ そこで由子さんが話してくれたのは・・確か・・・ 道庁の職員について 道庁の秘密について 道庁の側面について 道庁の裏側について あれ? そうだっけ? ・・まぁいいや・・ 夏とは全然違う 風景を見ることができて なかなか 楽しかったよな・・ そうそう・・道庁の裏側について話してくれたんだ。 視点をいつもとちょっと変えただけで 今まで見えなかったものが見えてくるんだな・・ 由子さんと 札幌の街を歩いて・・・ 最初に行ったのは 時計台だったな・・ 次に行ったのは 時計台だったな・・ そこで由子さんが話してくれたのは・・確か・・・ 時計台の裏側について 写真撮影の難しさについて 写真技術の発展について 時計台の側面について あれ? そうだっけ? ・・まぁいいや・・ 定番の観光スポットだけど 由子さんと来ると 全然違った話が聞けるもんなんだな・・ そうそう・・時計台の写真撮影の難しさについて 話してくれたんだ。やっぱり写真が好きだと 絵葉書なんかを見る目も変わって来るんだな・・ 由子さんと 札幌の街を歩いて・・・ 最初に行ったのは 須貝ビルだったな・・ 次に行ったのは 須貝ビルだったな・・ 須貝ビルの どこに行ったんだっけ? ・・確か・・・ ゲームセンター カラオケ ボウリング ディスコ あれ? そうだっけ? ・・まぁいいや・・ 由子さんと一緒に 楽しい時間を過ごせたな・・ そうそう・・ゲームセンターに行ったんだ。 由子さんと こういう場所ではしゃぐのも たまには いいもんだな・・ あれ? そうだっけ? ・・まぁいいや・・ 由子さんと一緒に 楽しい時間を過ごせたな・・ そうそう・・カラオケに行ったんだ。由子さんの歌った 『ダイナマイトが5万トン』っていう曲・・ 楽しい感じの曲で すごくよかったな・・ あれ? そうだっけ? ・・まぁいいや・・ 由子さんと一緒に 楽しい時間を過ごせたな・・ 由子さんと 札幌の街を歩いて・・・ 最初に行ったのは ビートルバムっていう 喫茶店だったな・・・ 次に行ったのは ビートルバムっていう 喫茶店だったな・・・ 由子さんと 札幌の街を歩いて・・・ 最初に行ったのは 札幌SPAランドだったな・・ 次に行ったのは 札幌SPAランドだったな・・ そこで由子さん 僕にすごい瞬間芸を 見せてくれたっけ・・確か・・・ 八墓村 犬神家の一族 ドグラ・マグラ マグナ・カルタ あれ? そうだっけ? ・・まぁいいや・・ いきなりあんなことするから びっくりしたよな・・ でもきっと あれは由子さんなりに 僕を楽しませようと思って やってくれたことなんだろうな。 そうそう・・犬神家の一族だ。 いきなりあんなことするから びっくりしたよな・・ でもきっと あれは由子さんなりに 僕を楽しませようと思って やってくれたことなんだろうな。 由子さんと 札幌の街を歩いて・・・ 最初に行ったのは ママ・サブロッソっていう イタリアンのお店だったな・・ 次に行ったのは ママ・サブロッソっていう イタリアンのお店だったな・・ そこで由子さん 自分の夢について話してくれたっけ。 由子さんの夢は・・確か・・・ コンタックスG2を買うこと 自分の写真集を出すこと パイロットになること バイクで世界一周 あれ? そうだっけ? ・・まぁいいや・・ どのくらい大変なことなのか 僕にはわからないけど 由子さんならきっと 実現できそうな気がするな・・ そうそう・・自分の写真集を出すことだ。 どのくらい大変なことなのか 僕にはわからないけど 由子さんならきっと 実現できそうな気がするな・・ そこで由子さん 僕にコンパクトカメラを 見せてくっれたっけ・・確か・・・ コンタックスT1 コンタックスT2 コンタックスTix コンタックスT VS あれ? そうだっけ? ・・まぁいいや・・ あの時 僕が撮った写真 ちゃんと写ってるといいな。 そうそう・・コンタックスTixだ。 あの時 僕が撮った写真 ちゃんと写ってるといいな。 そこで由子さん 夏休みの思い出について 話してくれたっけ・・あの日 僕たちが入った 喫茶店の名前は・・確か・・・ 元町壱番館 ホールステアーズカフェ ふれっぷ館 キュービック あれ? そうだっけ? ・・まぁいいや・・ こんな風にして 二人の共通の思い出の場所が どんどん増えてゆくんだな・・・ そうそう・・キュービックだ。 こんな風にして 二人の共通の思い出の場所が どんどん増えてゆくんだな・・・ そして その後・・由子さんが・・・ 由子さんが僕のこと『大好き』って言ってくれた・・ 薫さんと 札幌の街を歩いて・・・ 最初に行ったのは 紅茶の店・アッサムだったな・・ 次に行ったのは 紅茶の店・アッサムだったな・・ 薫さんと 札幌の街を歩いて・・・ 最初に行ったのは 旧北海道庁だったな・・ 次に行ったのは 旧北海道庁だったな・・ そこで薫さんが話してくれたのは・・確か・・・ 道庁の動物について 道庁の怪談について 道庁爆破事件について 道庁の裏側について あれ? そうだっけ? ・・まぁいいや・・ 夏とは全然違う 風景を見ることができて なかなか 楽しかったよな・・ そうそう・・道庁爆破事件について話してくれたんだ。 でも なんでいきなり爆破事件の話題なんだろう? 薫さんって ちょっと変わったとこあるよな・・ 薫さんと 札幌の街を歩いて・・・ 最初に行ったのは 時計台だったな・・ 次に行ったのは 時計台だったな・・ そこで薫さんが唱えた説は・・確か・・・ インターネットは空っぽの洞窟説 アンドロイドは電気羊の夢を見る説 電話ボックスが観光地になる説 古代アメリカは日本だった説 あれ? そうだっけ? ・・まぁいいや・・ 定番の観光スポットだけど 薫さんと来ると 全然違った話が聞けるもんなんだな・・ そうそう・・電話ボックスが観光地になる説だ。 ちょっと飛躍がある気がするけど 聞いてて面白かったな・・ 薫さんと 札幌の街を歩いて・・・ 最初に行ったのは 須貝ビルだったな・・ 次に行ったのは 須貝ビルだったな・・ 須貝ビルの どこに行ったんだっけ? ・・確か・・・ ゲームセンター カラオケ ボウリング ディスコ あれ? そうだっけ? ・・まぁいいや・・ 薫さんと一緒に 楽しい時間を過ごせたな・・ そうそう・・ゲームセンターに行ったんだ。 薫さんと こういう場所ではしゃぐのも たまには いいもんだな・・ あれ? そうだっけ? ・・まぁいいや・・ 薫さんと一緒に 楽しい時間を過ごせたな・・ そうそう・・カラオケに行ったんだ。薫さんの歌った 『Sweet Dream』っていう曲・・ 大人っぽい雰囲気で すごくよかったな・・ あれ? そうだっけ? ・・まぁいいや・・ 薫さんと一緒に 楽しい時間を過ごせたな・・ 薫さんと 札幌の街を歩いて・・・ 最初に行ったのは ビートルバムっていう 喫茶店だったな・・・ 次に行ったのは ビートルバムっていう 喫茶店だったな・・・ 薫さんと 札幌の街を歩いて・・・ 最初に行ったのは 札幌SPAランドだったな・・ 次に行ったのは 札幌SPAランドだったな・・ そこで薫さんが着ていた水着は・・確か・・・ モスグリーンのワンピース モスグリーンのセパレーツ 白のワンピース 白のセパレーツ あれ? そうだっけ? ・・まぁいいや・・ でも 冬の札幌に来て プールで泳ぐなんて ちょっと意外な感じで 楽しかったな。 そうそう・・モスグリーンのセパレーツだ。 でも 冬の札幌に来て プールで泳ぐなんて ちょっと意外な感じで 楽しかったな。 薫さんと 札幌の街を歩いて・・・ 最初に行ったのは ママ・サブロッソっていう イタリアンのお店だったな・・ 次に行ったのは ママ・サブロッソっていう イタリアンのお店だったな・・ そこで薫さん 日本で最初の女性医師について 話してくれたっけ・・その人の名前は・・確か・・・ 田部井緑子 奧むめお 萩野吟子 奥平イラ あれ? そうだっけ? ・・まぁいいや・・ その人はきっと 薫さんの目標なんだろうな・・ そうそう・・萩野吟子さんだ。 その人はきっと 薫さんの目標なんだろうな・・ そこで薫さんが話してくれたのは・・確か・・・ 結婚相談所のパンフレットについて 光子力研究所のメカについて 職業安定所のメリットについて 北町奉行所のセンスについて あれ? そうだっけ? ・・まぁいいや・・ 薫さんと いろんな話をして・・その分 前よりずっと 親しくなれたような気がするな・・ そうそう・・本屋でもらう結婚相談所の パンフレットについて怒ってたんだ。別に向こうだって 悪意はないと思うんだけど・・どうなんだろう・・ そこで薫さんが話してくれたのは・・確か・・・ 僕の妄想癖について 僕の第一印象について 僕の肉体的特徴について 僕の隠している秘密について あれ? そうだっけ? ・・まぁいいや・・ こんな風に 薫さんといろんなことを話して・・ お互いの距離が より狭まったような気がするな・・ そうそう・・僕の第一印象についてだ。 正直 僕自身も 薫さんの第一印象は あまり良くなかったかもしれないな・・ でも お互いがお互いを知ることで 二人の距離は どんどん狭まっていった・・ ・・・不思議なものだな・・・ そして その後・・薫さんが・・・ 薫さんが僕のこと『大好き』って言ってくれた・・ 梢ちゃんと 札幌の街を歩いて・・・ 最初に行ったのは 紅茶の店・アッサムだったな・・ 次に行ったのは 紅茶の店・アッサムだったな・・ 梢ちゃんと 札幌の街を歩いて・・・ 最初に行ったのは 旧北海道庁だったな・・ 次に行ったのは 旧北海道庁だったな・・ そこで梢ちゃん 小学校の頃に教わった先生について 話してくれたっけ・・その先生は・・確か・・・ 家庭科の先生 美術の先生 音楽の先生 保健体育の先生 あれ? そうだっけ? ・・まぁいいや・・ 学校の先生の何気ない一言が 生徒の才能を伸ばしたり 逆につぶしたりするんだろうな・・ そう言う意味では責任重大な仕事だよな・・ 梢ちゃん・・いい先生に巡り会えてよかったな・・ そうそう・・美術の先生だ。 学校の先生の何気ない一言が 生徒の才能を伸ばしたり 逆につぶしたりするんだろうな・・ そう言う意味では責任重大な仕事だよな・・ 梢ちゃん・・いい先生に巡り会えてよかったな・・ 梢ちゃんと 札幌の街を歩いて・・・ 最初に行ったのは 時計台だったな・・ 次に行ったのは 時計台だったな・・ そこで梢ちゃんが話してくれたのは・・確か・・・ 時計台移転計画について 時計台武装計画について 時計台改修工事について 時計台ルネッサンスについて あれ? そうだっけ? ・・まぁいいや・・ 夏に見た時とは また違った雰囲気で なかなか趣があったな・・ そうそう・・時計台移転計画について話したんだ。 そう簡単に移転できるものでもないだろうけど・・ でも緑に囲まれた時計台も 見てみたい気がするな・・ 梢ちゃんと 札幌の街を歩いて・・・ 最初に行ったのは 須貝ビルだったな・・ 次に行ったのは 須貝ビルだったな・・ 須貝ビルの どこに行ったんだっけ? ・・確か・・・ ゲームセンター カラオケ ボウリング ディスコ あれ? そうだっけ? ・・まぁいいや・・ 梢ちゃんと一緒に 楽しい時間を過ごせたな・・ そうそう・・ゲームセンターに行ったんだ。 梢ちゃんと こういう場所ではしゃぐのも たまには いいもんだな・・ あれ? そうだっけ? ・・まぁいいや・・ 梢ちゃんと一緒に 楽しい時間を過ごせたな・・ そうそう・・カラオケに行ったんだ。 梢ちゃんの歌った『RG』っていう曲・・ 独特の雰囲気で すごくよかったな・・ あれ? そうだっけ? ・・まぁいいや・・ 梢ちゃんと一緒に 楽しい時間を過ごせたな・・ 梢ちゃんと 札幌の街を歩いて・・・ 最初に行ったのは ビートルバムっていう 喫茶店だったな・・・ 次に行ったのは ビートルバムっていう 喫茶店だったな・・・ 梢ちゃんと 札幌の街を歩いて・・・ 最初に行ったのは 札幌SPAランドだったな・・ 次に行ったのは 札幌SPAランドだったな・・ 梢ちゃんの着ていた水着は・・確か・・・ クリーム色のワンピース モスグリーンのビキニ クリーム色のセパレーツ モスグリーンのワンピース あれ? そうだっけ? ・・まぁいいや・・ 梢ちゃんの水着姿 初めて見たな・・ そうそう・・クリーム色のセパレーツだ。 梢ちゃんの水着姿 初めて見たな・・ 梢ちゃんと 札幌の街を歩いて・・・ 最初に行ったのは ママ・サブロッソっていう イタリアンのお店だったな・・ 次に行ったのは ママ・サブロッソっていう イタリアンのお店だったな・・ そこで梢ちゃん 学校を辞めちゃった友達の話を してたっけ・・確か・・僕も夏に会った・・ 蒼い時 蒼き狼 蒼き月の夜 蒼穹の昴 あれ? そうだっけ? ・・まぁいいや・・ 性格悪いヤツって印象しかなかったけど そういう目に遭ってるって聞くと かわいそうだな・・ ひょっとしたら気持ちの伝え方が下手なだけで 根はいいヤツなのかもしれないよな・・ そうそう・・蒼き月の夜だ。 性格悪いヤツって印象しかなかったけど そういう目に遭ってるって聞くと かわいそうだな・・ ひょっとしたら気持ちの伝え方が下手なだけで 根はいいヤツなのかもしれないよな・・ そこで梢ちゃん 自分の夢について 話してくれたっけ・・梢ちゃんの夢は・・確か・・・ ゲームデザイナーになりたい イラストレーターになりたい 東京の大学に進学したい 花嫁修業をしたい あれ? そうだっけ? ・・まぁいいや・・ みんなそれぞれ いろんな夢を持って それを目標に 頑張ってるんだな・・ そうそう・・ゲームデザイナーになりたいんだ。 大変な仕事だって聞くけど きっと梢ちゃんなら やっていけると思うな・・ そこで梢ちゃんと話した内容は・・ ・・確か・・・ リブレットについて けあふりぃについて パソコン通信について コスプレについて あれ? そうだっけ? ・・まぁいいや・・ あんな風に 梢ちゃんとじっくり話すのって ひょっとしたら初めてだったかもしれないな・・ これからもっと いろんな話をして お互いのことを分かり合いたいな・・ そうそう・・パソコン通信について話したんだ。 パソコン通信をすることで 自分の世界が広がって・・ でもその分 嫌な思いをすることもある・・ だけど考えたら いいことばかりの世界なんて どこにもないわけだから 大切なのはそのメリットを うまく活用することなんだろうな・・ そして その後・・梢ちゃんが・・・ 梢ちゃんが僕のこと『大好き』って言ってくれた・・ めぐみちゃんと 札幌の街を歩いて・・・ 最初に行ったのは 紅茶の店・アッサムだったな・・ 次に行ったのは 紅茶の店・アッサムだったな・・ めぐみちゃんと 札幌の街を歩いて・・・ 最初に行ったのは 旧北海道庁だったな・・ 次に行ったのは 旧北海道庁だったな・・ そこでめぐみちゃん 道庁の窓の上にある 星のマークの意味について話してくれたっけ・・ あのマークは・・確か・・・ 北斗七星を意味している 北極星を意味している ウンモ星人を意味している テンペル・タットル彗星を意味している あれ? そうだっけ? ・・まぁいいや・・ あの建物ができた頃・・星は今よりももっと 綺麗に輝いていたんだろうな・・ そうそう・・北極星を意味しているんだ。 あの建物ができた頃・・星は今よりももっと 綺麗に輝いていたんだろうな・・ めぐみちゃんと 札幌の街を歩いて・・・ 最初に行ったのは 時計台だったな・・ 次に行ったのは 時計台だったな・・ そこでめぐみちゃん 時計を見て嬉しくなる時が あるって言ってたな・・どんな時だっけ・・確か・・・ 時計から鳩が出てきた時 12時51分30秒になった時 針がぴったり重なった時 ご飯の時間が近づいたとき あれ? そうだっけ? ・・まぁいいや・・ 日常の ほんの些細な出来事でも それによって 気持ちが明るくなることって あるもんだな・・ そうそう・・針がぴったり重なった時だ。 日常の ほんの些細な出来事でも それによって 気持ちが明るくなることって あるもんだな・・ めぐみちゃんと 札幌の街を歩いて・・・ 最初に行ったのは 須貝ビルだったな・・ 次に行ったのは 須貝ビルだったな・・ 須貝ビルの どこに行ったんだっけ? ・・確か・・・ ゲームセンター カラオケ ボウリング ディスコ あれ? そうだっけ? ・・まぁいいや・・ めぐみちゃんと一緒に 楽しい時間を過ごせたな・・ そうそう・・ゲームセンターに行ったんだ。 めぐみちゃんと こういう場所ではしゃぐのも たまには いいもんだな・・ あれ? そうだっけ? ・・まぁいいや・・ めぐみちゃんと一緒に 楽しい時間を過ごせたな・・ そうそう・・カラオケに行ったんだ。 めぐみちゃんの歌った『夏の思い出』っていう曲・・ しみじみとした感じで すごくよかったな・・ あれ? そうだっけ? ・・まぁいいや・・ めぐみちゃんと一緒に 楽しい時間を過ごせたな・・ めぐみちゃんと 札幌の街を歩いて・・・ 最初に行ったのは ビートルバムっていう 喫茶店だったな・・・ 次に行ったのは ビートルバムっていう 喫茶店だったな・・・ めぐみちゃんと 札幌の街を歩いて・・・ 最初に行ったのは 札幌SPAランドだったな・・ 次に行ったのは 札幌SPAランドだったな・・ めぐみちゃんの着ていた水着は・・確か・・・ クリーム色のワンピース グレーのワンピース クリーム色のセパレーツ グレーのセパレーツ あれ? そうだっけ? ・・まぁいいや・・ でも 冬の札幌に来て プールで泳ぐなんて ちょっと意外な感じで 楽しかったな。 そうそう・・グレーのセパレーツだ。 でも 冬の札幌に来て プールで泳ぐなんて ちょっと意外な感じで 楽しかったな。 めぐみちゃんと 札幌の街を歩いて・・・ 最初に行ったのは ママ・サブロッソっていう イタリアンのお店だったな・・ 次に行ったのは ママ・サブロッソっていう イタリアンのお店だったな・・ そこでめぐみちゃんと話した内容は・・ ・・確か・・・ 鼻黒3号の話題 鼻黒4号の話題 農林1号の話題 鉄人28号の話題 あれ? そうだっけ? ・・まぁいいや・・ めぐみちゃん 受験と家の手伝いとで大変そうだな・・ 僕もまた今度 アルバイトに行って手伝おうかな・・ そうそう・・鼻黒3号のことを話したんだ。 めぐみちゃん 受験と家の手伝いとで大変そうだな・・ 僕もまた今度 アルバイトに行って手伝おうかな・・ そこでめぐみちゃんと話した内容は・・ ・・確か・・・ 琴梨ちゃんの話題 美佐ちゃんの話題 里沙ちゃんの話題 沙瑠ちゃんの話題 あれ? そうだっけ? ・・まぁいいや・・ めぐみちゃん お姉さんになってから 以前よりも なんとなく大人っぽくなったような気がするな・・ そうそう・・里沙ちゃんのことを話したんだ。 めぐみちゃん お姉さんになってから 以前よりも なんとなく大人っぽくなったような気がするな・・ そこでめぐみちゃんと話した内容は・・ ・・確か・・・ 荒井さんについて 絵葉書について 美瑛の丘について 進路について あれ? そうだっけ? ・・まぁいいや・・ あんな風に めぐみちゃんとじっくり話すのって ひょっとしたら初めてだったかもしれないな・・ これからもっと いろんな話をして お互いのことを分かり合いたいな・・ そうそう・・絵葉書について話したんだ。 海の向こうには まだ行ったことのない国が たくさんあって・・・ 見たことのない景色 かいだことのない匂い・・ 聞いたことのない言葉 味わったことのない食べ物・・ ・・・これから二人で 経験していきたいな・・ そして その後・・めぐみちゃんが・・・ めぐみちゃんが僕のこと 『大好き』って言ってくれた・・ 今回の旅には ひとつの目的があった。 札幌は今 ホワイト・イルミネーションの 真っ最中だ。そして・・・ @5700@大晦日の夜・・           @5701@イルミネーション・カウントダウンで @5702@年越しのKissをした恋人たちは  @5703@永遠の幸せが約束されるという・・・ こういう伝説は 恐らくあちこちにあるものだろう。 伝説の通り 幸せになったカップルもいるだろうし きっと そうならなかったカップルもいるだろう。 でも僕は信じてみたかった。 大好きな女の子と離れて暮らしていて・・・ だからこそ 信じられる何かが 欲しかったのかもしれない。 やっほー! 元気? 夏に会ったときより かっこ良くなった感じ・・ ・・・気のせいかな? それとも・・ 大人になったからかな? 気のせいだよ 大人になったんだよ 子供扱いしないでよ @S@・・@P@そっか。気のせいか・・ じゃ 今度会ったときに同じ勘違いしないように もうちょっと じっくり顔を見せてね。 ・・・じろじろ・・・・・じろじろ・・ ・・・・・・・・・・・・・・・・・・ ・・・・・・・・・・・・・・・・・・ ・・・・・・・・・・・・・・・・・・ うん。堪能したよ。ありがと。 やっぱり? そうだよね。高校生って 育ち盛りだもんね。 私も高校の頃は 1年で身長が3センチ伸びたんだよ。 へへっ・・ごめん。 そんなつもりじゃ なかったんだけどね・・ さっ! 汽車に乗ろ! 札幌駅まで 付き合うよ! 私 冬って嫌いなんだ。 だってほら バイク乗れないでしょ? 北海道でバイクに乗れるのは だいたい5月から10月ぐらいなんだ。 一年の半分をバイクなしで過ごすんだよ。 それなのにバイク本体の値段は北海道の方が高いんだ。 寒冷地仕様とか一部離島価格とかそんな理由で・・ なんか 不公平じゃない? 半額にすべきよね。 @S@・・@P@でもまぁ 本州の人には味わえないような 綺麗な景色とか 風の気持ちよさとか 道の広さとか そういうのがあるから 結構チャラになってるかもね。 冬の間バイクはどうしてるの? 僕もバイク好きだよ 由子さんって本当にバイクが好きだよね 家にガレージがある人はそこに入れてるし お金払ってバイク屋に預けてる人もいるし @S@・・@P@私の場合は 基地の倉庫に置かせてもらってる。 親切な人たちが整備とかもしてくれるから 結構 便利なんだ。 それじゃ今度 ツーリングしようね。 また後ろに乗せてあげるからさ・・ うん。大好き。この感覚って 乗った人じゃないと わからないかも・・ジープも戦車も戦闘機も乗ったけど やっぱりバイクが一番好き。 あっ! ごめんね。なんか私ばっかり喋ってるね。 ずっと会えないでいたから 私の中で喋りたい気持ちが 止まらなくなっちゃったのかもね。 @S@・・・@P@そうだ! ひとつ聞かせて! 今 彼女いるの? いないよ 実は・・いるんだ ほんと? モテない感じじゃないのにね。 @S@・・@P@そっか・・やっぱりね。 ・・・・・・・・・・・・ ・・・・・・・・・・・・ 気まずい沈黙が訪れた。 @S@・・・@P@なんかずっと黙ってるけど どうしたの? ・・・・・・・・・・・・ あっ! そろそろ駅に着くよ。 今日はこれから ちょっと予定あるけど 明日と明後日は ヒマなんだ。 もしよかったら 電話してよ。 それじゃぁね! ばいばい! 部屋に戻った。 イルミネーション・カウントダウンが行われる 大晦日まで あと三日しかない。 その間 誰とどのように過ごすのか・・ これは結構 重要な問題だ。 まず明日のことを考えよう。 明日デートに誘いたいのは・・・ もちろん由子さんだ。 いや・・そうじゃなくて・・ おっはよー! 今日の気分はどう? 絶好調 まぁまぁ 最悪 よかった。私も絶好調だよ。 それじゃ 行こっか! そっか・・でもこれからきっと良くなるよ。 お天気もいいしね。それじゃ 行こっか! そっか・・でも今が最悪なら これからどんどん良くなるよ。 それじゃ 行こっか! ・・・・・・・・・・・・ ・・・・・・・・・・・・ 気まずい沈黙が訪れた。 @S@・・・@P@おーい! 聞いてるかーー? ・・・・・・・・・・・・ 函館駅前に着いた。 やっぱり函館っていいよね。 観光地の王道をいってる感じ。 あっ・・ちょっと待って! この『ふれあいイカ広場』って何だろう? ふれあいって 触り合うって意味でしょ? ・・・イカと ふれあうってどういう意味? きっとイカと人が触り合う広場なんだよ 人と人の心の交流っていう意味だよ そんなの知らないよ えー? 触り合うの? イカと? 気になるから ちょっと行ってみよ! それじゃ イカの立場は? イカ広場って言うくらいなんだから やっぱり イカが関係して来るんじゃない? 気になるから ちょっと行ってみよ! それじゃ ちょっと確かめに行こう! ・・・・・・・・・・・・ ・・・・・・・・・・・・ 気まずい沈黙が訪れた。 @S@・・・@P@ねぇ・・無口なの? それともちゃんと聞いてないの? ・・・・・・・・・・・・ 気になるから ちょっと行ってみよ! @S@・・・@P@ここが・・ふれあいイカ広場? なんか 普通の公園だね。 そこにあるモニュメントがイカなんだよ イカに触れなくて残念だった? そっか・・モニュメントに触るのか・・ 私 もっとすごいことが行われてるんだと思ってた。 イカのつかみ取りとか イカすくいとか・・ 残念・・ってワケじゃないんだけど ちょっと がっかりかな? 私 もっとすごいことが行われてるんだと思ってた。 イカのつかみ取りとか イカすくいとか・・ @S@・・@P@なんか変な期待して来ちゃったから その分 ちょっとがっかりだけど 公園として見たら ここって結構穴場かもね。 観光客も少ないから 静かで雰囲気もいいし・・ 景色も綺麗だし・・・ あそこに見える船は『摩周丸』って言って 昔の青函連絡船なんだよ。今は青函トンネルが 出来たから 船内は展示室になってるけどね。 @S@・・・@P@潮風が・・気持ちいいなぁ・・ いろんなイヤなこと 忘れちゃいそう・・ 本当だね どんなイヤなことがあったの? うん。なんかこんなのってひさしぶり・・ あ・・今 ちょっとすごい想像しちゃった。 例えばさ・・結婚式の友人代表のスピーチとかで 『二人の初デートは函館のふれあいイカ広場です。』 なんてことになったら きっと場内大爆笑だろうね。 本当だね ・・・・・・・・・・ 『イカに縁がある二人は これからもスルメのように 噛めば噛むほど味が出る夫婦になることでしょう。』 なんて親父ギャグでまとめられたら もう最悪。 @S@・・@P@って 何で私 こんな話してるんだっけ? あ・・ごめん。調子に乗り過ぎちゃったかな? へへへ・・潮風に吹かれてたら 全部忘れちゃった。 どこに行く? &主人公&君の行きたい場所でいいよ。 こないだ出した スルメのポストカード 私 ここで買ったんだよ。 まだ売ってるかも・・行ってみよ! さっきのふれあいイカ広場もそうなんだけどさ・・ なんか無理矢理イカと結びつけてるものって多くない? イカ徳利やイカせんべいなんかは まだ許せるとして このイカのキーホルダーとか誰が買うんだろうね? まぁ・・私も スルメのポストカード買ったけどさ・・ そう言えば前にコンビニに「タコ風味イカ」って言う おつまみが売ってて 私 びっくりしちゃった。 見た目も味もタコなのに 原料はイカなんだよ。 なんでそんな手間暇かけて イカをタコ風味に しなくっちゃいけないんだろうね。 きっとタコの方が値段が高いんだよ きっとウケを狙ったんだよ きっとタコが好きなんだよ。 でも回転寿司ならイカもタコも100円だよ。 そんなに値段 違うのかなぁ・・ でも結構真面目な感じのパッケージだったよ。 @4821@・・・地味に笑いを取ろうとしてるのかな? タコが好きならタコのおつまみを作ればいいじゃない。 無理矢理イカをタコにしている理由にはなってないよ。 まぁ・・おいしいからいいんだけどね。 そろそろ別のとこ 行こ! @S@・・・@P@あれ? もうこんな時間? 大変! 早く函館山の夜景 見に行かなくっちゃ! 早めに行かないと 混んじゃうよ! ここがハリストス正教会。 函館を代表する観光名所よ。 ただ有名になり過ぎちゃったせいか 最近はマナーの 悪い観光客が増えて困ってるんだって。ゴミを捨てたり 近くの民家の塀によじ登って写真を撮ったり・・ 実際にカメラを構えてみるとわかるんだけど ここって敷地が狭いから 建物全体をきっちりと アングルに納めるのって結構 難しいんだ。 でも いくらいい写真を撮りたいからって 周りに迷惑かけちゃ駄目よね。 そういうのって最低限のルールだと思うな・・ あ・・ごめん。 一人で勝手に憤っちゃった。 @5910@それじゃ 先 行こう。 あっ! ここ函館市写真歴史館だって ちょっと見逃せない感じだよね。 寄ってもいいでしょ? 行こ! カメラって元々はカメラ・オブスキュラっていう ラテン語から来てるの・・『暗い小部屋』って意味よ。 暗い部屋の壁に空けた小さな穴で外の風景を投影させる ピンホールカメラみたいなのが発展して 今のカメラになったんだって。 あっ! あっちに記念写真コーナーがあるね。 ちょっと行ってみよ! へー・・ここって スタジオになってるんだね。 ちゃんと 照明も当ててあるし 本格的な感じだよね。 ちょっと&主人公&君 そのまま固まって! うん。いい感じ・・もう少し自然な表情で・・ はい。綺麗だよ。 あ・・それじゃちょっと 服 脱いでみようか・・ 本当に脱ぐ やっぱりやめる あっ! わっ! ちょっとやめてよ! ・・・人が見てるじゃない・・ @S@・・・@P@まっ・・そう言うわけにはいかないよね。 ・・・・・・・・・・・・ ・・・・・・・・・・・・ 気まずい沈黙が訪れた。 @S@・・・@P@まっ・・そう言うわけにはいかないよね。 いい写真 出来るといいよね。 それじゃ 次 行こ! @S@・・・@P@あれ? もうこんな時間? 大変! 早く函館山の夜景 見に行かなくっちゃ! 早めに行かないと 混んじゃうよ! ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ あっ! ・・・ごめん・・ ・・・夕べ 徹夜したから・・・ @S@・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ ・・・・・・@P@・・大好き・・・・だよ・・ ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ あっ! ・・・ごめん・・ ・・・夕べ 徹夜したから・・・ ごめん・・・もうちょっと・・寝させて・・・ ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ あっ! ・・・ごめん・・ ・・・夕べ 徹夜したから・・・ ・・・・Zz・・・Zz・・ZzZz・・ BAYはこだて・・やっぱり函館に来たら ここに寄らなくちゃね。1500円で食べ放題! さぁ! 思いっきり食べよ! バイキングって いいよね。 食べれば食べるだけ 得するんだもん。 いろんなもの食べられる幸福感と お金のこと気にしなくていい安心感と これだけ食べたら元を取ったなっていう達成感。 もし天国にレストランがあったとしたら きっとこういう感じのお店だよね。 ほら! &主人公&君も もっと食べなきゃ・・ 育ち盛りなんでしょ? よし・・気合い入れて食うぞ! ・・・もうお腹いっぱい・・ 由子さんも育ち盛りなの? その調子 その調子! 男の子は そうでなくっちゃ! まぁ 無理してもしょうがないしね・・ 残しちゃうともったいないから 私 食べるね。 @5911@・・・実はそれ 狙ってたんだ。 私の場合は 女盛り! ・・・なぁんてね! ふぅ・・おいしかったね。私もうお腹一杯・・ &主人公&君。次はどこ行く? @S@・・・@P@あれ? もうこんな時間? 大変! 早く函館山の夜景 見に行かなくっちゃ! 早めに行かないと 混んじゃうよ! ここ知ってる! 展望露天風呂が有名だよね。 日帰り入浴大歓迎だって さぁ! 早く入ろ! ホテル平成館の男湯・・ 檜のいい香りがする。結構 広いな・・ 旅の疲れが 癒されてゆく感じだ。 ねぇ! そっちに他のお客さんいる? 僕はあたりを見渡した。 ・・・・誰もいない。 誰もいないよ。 ほんと? じゃ ちょっとそこで待ってて! @S@・・・@P@え? 由子さん いったい何をするつもり・・・ うひゃぁ! ・・・つ・・冷たい・・ ・・・由子さん・・何を・・ 敵機 墜落! それじゃ! 私 先に上がってるね。 ううっ・・くやしい・・ ・・・露天風呂にでも行って あったまり直そう・・ 最上階にある展望露天風呂・・ うん。いい眺めだ。湯加減もちょうどいい。 さっきのことが 悪い夢か何かのように思えてくる。 ああ・・極楽だ。・・・来て良かったな・・ さて・・そろそろ上がるか・・ えへへっ・・さっきはごめんね。 由子さんひどいよ まぁ・・いいけど・・ 何で冷たい水なんてかけるのさ ごめんごめん。 つい・・手が滑っちゃって・・ うん。それでこそ男の子。 だって 熱湯かけたら火傷しちゃうでしょ? さっ! 過ぎたことは忘れて 楽しくやろうよ。 次はどこに行く? @S@・・・@P@あれ? もうこんな時間? 大変! 早く函館山の夜景 見に行かなくっちゃ! 早めに行かないと 混んじゃうよ! ねぇ&主人公&君 知ってる? この近くに 四稜郭っていうお城があるんだって なんか気にならない? 五稜郭の子分みたいで・・ ちょっと寄ってみよ! きっと すごいお城だよ! @S@・・・@P@何よここ? ホントにここが四稜郭? ちょっと待って・・私 ガイドブック読んでみる。 えーっと なになに・・激戦のため現在は土塁しか 残されていない・・ですって! 何よそれ! 雪が降ってて 土塁だってよくわかんないじゃない! なぁんか つまんないとこ 来ちゃったなぁ・・ でも・・歴史的に貴重な場所だし・・ 先にガイドブック読んでおけば良かったのに・・ そりゃ・・そうだけどさ・・ なんか 納得いかないなぁ・・ えー! 私のせい? ・・・うーん・・・・そうかもね・・・ まぁ冬に来ても面白くないってことが わかっただけでも大きな収穫かもね。 さて 気を取り直して・・ そろそろ 次の場所 行こうか? @S@・・・@P@あれ? もうこんな時間? 大変! 早く函館山の夜景 見に行かなくっちゃ! 早めに行かないと 混んじゃうよ! わぁ・・・綺麗だね。 何回見ても・・・いい感じだな・・ これ・・プレゼント・・ ほら・・ここって寒いでしょ。 &主人公&君 それ知らないだろうからって・・ そう思って・・手袋編もうとしたんだけど・・ 指の所 作るのが難しくて・・ それで ミトンにしようって思ったんだけど やっぱり失敗しちゃって・・・ でもさ・・ドアノブカバーにはちょうどいいんだよ。 ・・・よかったら 使ってよ。 ね・・ねぇ&主人公&君・・ しりとり しよっか・・ いいよ 急に何を・・ それじゃ・・私から行くね・・ しりとりの『り』 なんか・・いいじゃない・・そう言うの・・ こんな綺麗な夜景を見ながら しりとりするのって・・ それじゃ・・私から行くね・・ しりとりの『り』 ・・・・・・・・・・・・ ・・・・・・・・・・・・ 気まずい沈黙が訪れた。 なんか・・いいじゃない・・そう言うの・・ こんな綺麗な夜景を見ながら しりとりするのって・・ それじゃ・・私から行くね・・ しりとりの『り』 りんごの『ご』 りぼんの『ん』 『ん』が付いたら負けだよ。 もう一回 やり直し。 ご・・ご・・ゴルバチョフの『ふ』 フセインの『ん』 ふろしきの『き』 き・・でしょ? えーと ・・禁断症状の『う』 うどんの『ん』 うさぎの『ぎ』 ギンガムチェックの『く』 くじらの『ら』 腐れ縁の『ん』 ラスベガスの『す』 スイスの『す』 スペインの『ん』 す・・す・・ ・・・・・・・・・・・好き。 え? あなたのことが 好き・・ @S@・・・@P@最初は 興味本位だったんだ。 ほら・・自衛官って 真面目な人多いから &主人公&君みたいな 普通の男の子が珍しかった。 その後は・・やっぱり ああいう失恋して・・・ 優しくしてくれる 誰かが欲しかったんだと思う・・ でも・・・いつからだろう・・ 興味本位でも 誰かの代わりでもない・・ &主人公&君自身のことを・・ いつも 考えるようになってた・・ 一人でいるときも 仲間と騒いでるときも・・ 函館山の夜景が 私に魔法をかけたみたい。 いつも本当のことは 冗談めかしてしか・・ 言えない私なのに・・今夜は・・素直になれるよ・・ 私 あなたが大好き! す・・す・・素うどん・・ ・・・『ん』が付いちゃったから 私の負けだね。 僕は由子さんが好きだ。 由子さん僕のことどう思ってる? 寒いね。そろそろ帰ろうか? @S@・・・@P@え? @S@・・・@P@そんな風に言われると・・ ちょっと困っちゃうかも・・ 大切な人 イコール 好きな人とは限らないでしょ? ・・・返事は もうちょっと待ってね。 今日みたいな日は ついムードに負けて 心と違うこと 言っちゃいそうだから・・・ @S@・・・@P@寒くなってきたね? 帰ろっか? @S@・・・@P@え? @S@・・・@P@そんな風に言われると・・ ちょっと困っちゃうかも・・ 大切な人 イコール 好きな人とは限らないでしょ? ・・・返事は もうちょっと待ってね。 今日みたいな日は ついムードに負けて 心と違うこと 言っちゃいそうだから・・・ @S@・・・@P@寒くなってきたね? 帰ろっか? @S@・・・@P@そうだね。 @S@・・・@P@寒くなってきたね? 帰ろっか? 由子さんと別れて 書斎に戻った。 イルミネーション・カウントダウンが行われる 大晦日まで あと二日! 明日デートに誘いたいのは・・・ もちろん由子さんだ。 いや・・そうじゃなくて・・ 明日は一緒に札幌の街を歩きたい。 明日は一緒に函館に行きたい。 よし! まずは電話してみよう。 さてこれから どうしようかな・・ さてこれから どうしようかな・・ さてこれから どうしようかな・・ はい。桜町です。 もしもし・・&主人公名前&です。 あっ! 元気? ・・・って 今日 会ったばっかりか・・ 明日のこと? うん。明日 函館に行こうかって 思ってたんだけど・・・ うん。明日 札幌の街を歩こうかって 思ってたんだけど・・・ 行くよ! 待ち合わせは? 札幌駅? うん。それじゃ明日の朝 札幌駅で・・ えへへ・・電話来なかったら どうしようかと思った。 それじゃ また明日ね。おやすみ! 今日の気分はどう? 絶好調 まぁまぁ 最悪 よかった。私も絶好調だよ。 それじゃ 行こっか! そっか・・でもこれからきっと良くなるよ。 お天気もいいしね。それじゃ 行こっか! そっか・・でも今が最悪なら これからどんどん良くなるよ。 それじゃ 行こっか! ・・・・・・・・・・・・ ・・・・・・・・・・・・ 気まずい沈黙が訪れた。 @S@・・・@P@おーい! 聞いてるかーー? ・・・・・・・・・・・・ ここ・・紅茶のお店? &主人公&君って 紅茶が好きなんだ・・ なんか 意外な感じ。それじゃ 行ってみよっか! 前にイヤミな喫茶店に入っちゃってさ・・ そのお店 紅茶のことを 『テ』って言うのよ・・ そこで私 ミルクティー下さいって言ったら ウエイターに 『テ・オレですね。』って 聞き返されちゃった。・・・なんか やな感じだよね。 日本人なんだから 変なフランス語 使わないで 欲しいよね。きっとそいつ 花粉症のことなんかも 『アレルギー性ビエーン』とか言ってるんだよ。 あと嫌いなのは『モチベーション』って言葉を やたら使う人・・『動機付け』って言えばいいのにね。 なんか 居酒屋のメニューみたいじゃない? それはもちベーコンだって・・ わかる気がする。 実は僕もよく使う・・ 突っ込み ありがと。 &主人公&君って ノリがいいから好きよ。 でしょ? 最近自衛隊にも 広告代理店の人とか 出入りすることが多くなったんだ。 そういう人たちって やたら横文字言葉が多くてさ・・ 『ニュアンスOK! ノープロブレム』とか言うの。 外人の前では しどろもどろのクセしてさ・・ あっ! 『しどろもどろ』って言葉 なんか変な妖怪の名前みたいだよね。 ・・・関係ないか・・ごめん。 ほんと? でも&主人公&君が使っても あんまり嫌味な感じはしないかも・・ こう言う感覚って 言う相手にもよるのかな? ・・・・・・・・・・・・ ・・・・・・・・・・・・ 気まずい沈黙が訪れた。 ガイドブックで紹介される道庁って 正面向きの写真ばっかりだけど 実は後ろ姿もかっこいいんだよ。・・ちょっと来て! ほら。ここが道庁の裏側だよ。 なんか シンプルでかっこいいでしょ? 観光旅行って 気を抜くとガイドブックに書かれてる 内容を確認してるだけの作業になりがちじゃない? だから時々 こういうこと してみるといいよ。 @S@・・・@P@でも やりすぎると四稜郭の時みたいに 失敗することになるけどね。 でもさ・・『道庁の裏側』って 言葉だけ聞いたら なんか怪しい感じじゃない? 『スクープ! 北海道庁の裏側を暴く!』とか・・ 『財界さっぽろ』の見出しに似合いそうな感じ。 財界さっぽろって何? ちょっと大げさかも・・ 北海道の地方誌なんだけど 結構面白いよ。 陰謀とか野望とか癒着とか不正とか・・ そういうこと たくさん書いてあるんだ。 うん。でも私 大げさなのって好きだな。 高校生の頃 好きな男性のタイプは? って聞かれたら 私『うっかり八兵衛』って答えてたもん。 ああ言う人が本当にいたら きっと楽しいよね。 『大変だ大変だぁ!』って言いながら 退屈な毎日に 新しいドラマを運んでくれるんだよ。 @S@・・・@P@そろそろ 他のとこ 行こっか・・ 時計台って 見ての通り高いビルに囲まれてるでしょ? だからガイドブックに載ってる写真とか かなり苦労してる感じだよね。 煽ったり 背景をぼかしたり 空撮したり・・・ ひどいのになると修正してる写真もあるんだよ。 私なんか ビルに囲まれた ありのままの時計台を 撮ればいいのにって思っちゃうんだけど 商業写真って そういうわけにはいかないのかな? 写真ってさ・・ただ普通に撮っただけでも 誇張になると思うんだ。だってフレームを決めた時点で そこには 何らかの意図が生まれるわけでしょ? だからそれ以上 特殊なことすると だんだん実体と かけ離れた写真が 出来ちゃうような気がするんだ。 由子さんって写真が好きだよね。 由子さんって時々理屈っぽくなるよね 由子さんってかわいいよね うん。写真って ハマるよ。 思い通りに表現出来たときの満足感もあるし 物欲も満たされるからね。 そうかな? @4825@・・・そうかもね。 なんか写真の話になるとムキになっちゃって・・ @S@・・・@P@な・・何よいきなり・・ あ・・ごめん ・・・・・・ @S@・・@P@あ・・謝られても・・困るけどさ・・ 自分で言ってて 照れないでよ・・ ・・・・・・私まで・・・・・照れちゃうじゃない・・ それじゃ そろそろ行こっか・・ 須貝ビルかぁ・・うん。いいかもね。 ゲーセンとカラオケと どっちに行く? それじゃゲーセンに行こうか? それじゃカラオケに行こうか? OK! 思いっきり歌うわよ。 OK! 思いっきり遊ぶわよ。 ・・・・・・・・・・・・ ・・・・・・・・・・・・ 由子さんは どっちが好きなんだろう? ゲーセン カラオケ OK! 思いっきり遊ぶわよ。 OK! 思いっきり歌うわよ。 須貝ビル1階のゲームセンターだ。 UFOキャッチャー クイズ シューティングゲームなどの筐体がある。 さて 何から遊ぼうか・・・ UFOキャッチャー クイズ シューティングゲーム 外に出る 了解! 行ってみよ! 了解! 行ってみよ! 了解! 行ってみよ! そろそろ ここ出ようか? 了解! 出よっか・・ 了解! 行ってみよ! UFOキャッチャーか・・・うん。いいね。 私 あの紫のお饅頭みたいなヤツ 欲しいな・・ UFOキャッチャーの操作説明を見ますか? はい いいえ あっ! すごい! 取ったね! ぱんだジェルをあげますか? はい いいえ えんジェルをあげますか? はい いいえ みみジェルをあげますか? はい いいえ もちジェルをあげますか? はい いいえ うるふジェルをあげますか? はい いいえ でぶジェルをあげますか? はい いいえ え? くれるの? サンキュウ! 残念・・まぁ しょうがないよね。 さて! 次は何のゲームで遊ぼうか・・ さて どうしようか・・ @S@・・@P@クイズゲーム? いいね。 牛丼賭けて 勝負しようか? やったね! いつか牛丼おごってもらうよ。 @S@・・@P@やっぱり高校生と賭けなんかしちゃいけないよね。 ということで この勝負 無効! さて! 次は何のゲームで遊ぼうか・・ さて どうしようか・・ シューティング好きなんだ? 応援するから 頑張ってよ。 すごい! ハイスコアーだ! &主人公&君って エースパイロット並みだね。 あ・・結構上手。 大きくなったら航空自衛隊に入らない? ・・・なぁんてね。 @S@・・@P@まぁ 実戦じゃなくてよかったよね。 さて! 次は何のゲームで遊ぼうか・・ さて どうしようか・・ それじゃ 私が先に歌うね。 『ダイナマイトが5万トン』 やったぁ! まぁ実力でしょ? やっぱりこの機械 おかしいんじゃない? それじゃ次! &主人公&君 歌ってよ。 さて 何を歌おうか・・ 歌う曲目を選んで下さい MOVE ON ひこうき雲 したっけ わたしまけましたわ 歌う曲目を選んで下さい MOVE ON ひこうき雲 したっけ すごい! いい点出たね! なんか裏の方で操作してない? 残念・・きっと機械が悪いんだよね。 そろそろ ここ出ようか? 了解! 出よっか・・ あっ! ここ喫茶店? いいね。入ろ! なんかお洒落な喫茶店だね。 今かかってる曲は? ジャズ? ボサノバだよ。 サルサだよ。 ジャングルだよ。 @S@・・・@P@そっか・・これがボサノバか・・ なんか いい感じの音楽だよね。 ところでボサノバって どこの国の音楽? フランスだよ スペインだよ ブラジルだよ @S@・・・@P@へぇ・・フランスの音楽なのか・・ @S@・・・@P@へぇ・・スペインの音楽なのか・・ @S@・・・@P@へぇ・・ブラジルの音楽なのか・・ &主人公&君って 音楽にも詳しいんだね。 ・・・・・・・・・・・・ ・・・・・・・・・・・・ 気まずい沈黙が訪れた。 @S@・・・@P@なんかずっと黙ってるけど どうしたの? @S@・・・@P@そっか・・これがサルサか・・ なんか いい感じの音楽だよね。 @S@・・・@P@そっか・・これがジャングルか・・ なんか いい感じの音楽だよね。 ・・・・・・・・・・・・ ・・・・・・・・・・・・ 気まずい沈黙が訪れた。 @S@・・・@P@なんかずっと黙ってるけど どうしたの? サッポロSPAランドか・・ なんか 観光地ぽくって いい感じだよね。 @S@・・・@P@私に合う水着があるかどうか心配だけど とりあえず行ってみようか・・ ごめんね・・待った? @S@・・・@P@ちょっとこの水着 きつくてさ・・ 着るのに時間かかっちゃった。 さぁ! 泳ご! まず どこに行こうか・・ 室内プール 屋外プール サウナ OK! それじゃ私 泳いでみる。 外はちょっと寒そうだけど 温水プールだから大丈夫だよね。 サウナ? いいねぇ。 私 サウナって好きだよ。 なんか我慢大会みたいで素敵じゃない? 室内プール 屋外プール サウナ 結構 楽しかったね。 そろそろ ここ出ようか・・ ねぇ&主人公&君。・・ちょっと見てて! 犬神家の一族・・・なんてね。 すごいよ由子さん ・・何もこんな所で・・ あっ! 受けた? へへっ・・結構簡単だよ。 あ・・・ごめん・・ ・・・・・・・・・・・・ ・・・・・・・・・・・・ 気まずい沈黙が訪れた。 あ・・・ごめん・・ 実はこれって 寮のお風呂で同僚の女の子が 見せてくれた技なんだ。それで 私にも出来るかなって そう思って 試してみたの。 でもさ・・お風呂でやると壮絶だよ。 ちょっと 男の人には見せられない感じかもね。 そろそろ他のとこ 行こうか・・ どこ行く? さて どこに行こうか・・ 室内プール 屋外プール サウナ 結構 楽しかったね。 そろそろ ここ出ようか・・ くっかーーー! いいね。 身体の芯から あったまる感じ・・ 本当だね。 なんか親父くさいよ ジャグジーになってるから 気持ちいいし なんか 幸せな気分になってくるよね。 え? ・・そうかな・・ でも言わない? お風呂入るときとか・・ そりゃ・・言うけど・・ 言わないよ よかった。一緒だね。 でもさ・・もし二人で お風呂に入ったら きっと すごくうるさいだろうね。 『くぁーー!』とか 『極楽極楽』とか・・ そんなの言い合いっこ してたりして・・・ あ・・今ちょっと 照れること言っちゃったね。 @S@・・@P@そっか・・でも言うと気持ちよさが倍増するよ。 &主人公&君も 今度 試してみるといいよ。 ・・・・・・・・・・・・ ・・・・・・・・・・・・ 気まずい沈黙が訪れた。 そろそろ 別のとこ行こ。どこにする? さて どこに行こうか・・ 室内プール 屋外プール サウナ 結構 楽しかったね。 そろそろ ここ出ようか・・ @S@・・・@P@こういう時ってさ なんか 我慢している 自分がいとおしくなって来ない? 限界ぎりぎりまで入ってて その後 冷たい水に えいって飛び込んだ時なんて もう最高! 後は何もいらないって感じ・・ あっ・・上がった後にビールと枝豆が欲しいかも・・ 本当だね。 なんか親父くさいよ やっぱり? 私と一緒だね。 ・・・ちょっと待って! 未成年はビール禁止だよ。 うん。でもいいの。 親父くさくても おばさんくさくても・・ 胡散臭いのよりはずっといいでしょ? きっと私って 人間くさいんだよ。 あ・・くさい人間って意味じゃないよ。 @S@・・@P@それじゃ私 水風呂に入ってくるね・・ 由子さんは外に出てしまった。 さて どうしようか? まだまだ出ないぞ! やっぱり出よう! あんまり待たせちゃ悪いし そろそろ出よう。 よし! もうちょっと我慢だ。 ・・・あっ! やばい・・気が遠くなってきた・・ @S@・・・@P@&主人公&君・・・ねぇ&主人公&君! あっ! よかった! 気が付いたみたいね! ずっと出てこないから 心配になっちゃってさ・・ あんまり無理しちゃダメだよ。 早くここ 出よう! 水風呂 気持ちよかったよ。 次はどこ行く? さて どこに行こうか・・ 室内プール 屋外プール サウナ 結構 楽しかったね。 そろそろ ここ出ようか・・ ほんと大丈夫? とりあえず ここ出ようよ。 やっぱり泳いだ後って 気持ちいいよね。 それじゃ そろそろ行こ! お待たせ! ねぇ&主人公&君 大丈夫? ・・・顔色は・・いいみたいだね。 あんまり無理しちゃダメだよ。それじゃここ 出よ! ここってレストランでしょ? ナイス・タイミング! 私ちょうどお腹減ってたんだ。 イカスミを初めて食べた人って 勇気あるよね。 普通 そんなの食べようなんて 思わないじゃない? しかも食べたら 歯が真っ黒になるし・・ あっ・・やだちょっと・・見ないでよ! ・・なんか 恥ずかしいじゃない・・ あ・・ごめん 僕の歯も黒いから大丈夫 『犬神家の一族』は恥ずかしくないのに? あっ・・やだちょっと・・見ないでよ! ・・なんか 恥ずかしいじゃない・・ あ・・ごめん 僕の歯も黒いから大丈夫 @S@・・・@P@謝られると・・よけいに恥ずかしいかも・・ うーん・・でもなんか・・ やっぱり・・恥ずかしいな・・ あっ! だってあれは・・・ノリでつい・・ ・・・・・・・・・・・・ ・・・・・・・・・・・・ 気まずい沈黙が訪れた。 あっ! 危ない! @S@・・・・@P@大丈夫? その靴 滑りやすいのかもね。 雪道歩くときは 気を付けた方がいいよ・・ もっと足の裏全体を使って 地面を踏みしめるような 気持ちで歩けば 転びにくくなるかもね。 @S@・・・@P@慣れるまで 手つないで歩こ・・ @S@・・・@P@もうすぐ今年も終わりだね。 来年の今頃は・・私たち・・ どこで 何をしてるのかな・・・ うん。どうしてるだろうね。 きっと一緒に歩いてるよ うふふ・・そうだといいね・・ @S@・・・@P@でもきっと お互い・・幸せだよね。 去年の今頃は・・他人だったんだもん。 それだけでも 大きな進歩だよね。 私いつか 自分の写真集出したいんだ。 ・・って言っても モデルになるわけじゃないよ。 自分の撮った写真を 本にしたいんだ。 でもさ・・日本にはアマチュアカメラマンだけで 何百万人もいるし・・そういうのって 難しいよね。 太陽が東から昇らないとか 丸い太陽が四角くなるとか・・ そんな奇跡が起こらない限り 無理かもね・・ 大丈夫。自信を持って・・ まぁ・・そうだよね 南極に行けばいいよ ありがと。でも私 きちんと写真の勉強を したワケじゃないし・・機材だって少ないし・・ こればっかりは 自信がないかな・・ ただ 一生かけてでも実現させたい夢だから 焦らずに じっくり・・頑張ってみるよ。 うん。自分でも わかってるんだ。 私 きちんと写真の勉強をしたワケじゃないし・・ 機材だって少ないし・・やっぱり難しいよね。 ただ 一生かけてでも実現させたい夢だから 焦らずに じっくり・・頑張ってみるよ。 え? どういう意味? ・・@4826@・・あっ! そうか・・ 極点に行けば 東も西もないもんね。 『太陽が東から昇らない』って言い方は出来るよね。 &主人公&君 頭いいじゃない! でも・・・それじゃ・・四角い太陽は? ・・・さすがに四角い太陽は無理だよね。 まぁ・・ものの例えだし・・関係ないか・・ 安心してね。あきらめたわけじゃないよ。 一生かけてでも実現させたい夢だから 焦らずに じっくり・・頑張ってみるよ。 ・・・・・・・・・・・・ ・・・・・・・・・・・・ 気まずい沈黙が訪れた。 @S@・・・@P@なんかずっと黙ってるけど どうしたの? ・・・・・・・・・・・・ そろそろここ 出よっか・・ ねぇ。考えたら私ばっかり写真撮ってるから 今度は &主人公&君が撮ってみてよ。 ほらこれ コンタックスTix。かわいいでしょ? ただシャッターを押すだけだから簡単だよ。 構図を決めたら そこの緑のボタンを押してね。 上手に撮ってよ・・ 結構 サマになってたよ。 出来上がるの 楽しみだね。 そろそろここ 出よっか・・ 夏休みのあの日・・&主人公&君 喫茶店で ずっと朝まで 私のこと 見ててくれてたんでしょ? あの時は 二日酔いで 頭ガンガンだったけど・・ 後で そのこと思い出したら・・・ なんだか私 胸がいっぱいになって 泣いちゃった。 それで・・&主人公&君が東京に帰った後は 私 なんだか二重に失恋したみたいで・・ ・・・やっぱり・・泣いちゃった。 子供の頃から どんなに大きな怪我をしても どんなひどいことされても 泣かなかったのに・・ なんか・・変だよね。 さっ! 暗い話はおしまい! 牛丼でも 食べに行こっか・・ さっ! 暗い話はおしまい! 牛丼でも 食べに行こっか・・ 僕は由子さんが好きだ。 由子さん僕のことどう思ってる? そろそろ帰ろうか? ・・・・・・・・・・・・・・・うれしいよ。 @S@・・・@P@最初は 興味本位だったんだ。 ほら・・自衛官って 真面目な人多いから &主人公&君みたいな 普通の男の子が珍しかった。 その後は・・やっぱり ああいう失恋して・・・ 優しくしてくれる 誰かが欲しかったんだと思う・・ でも・・・いつからだろう・・ 興味本位でも 誰かの代わりでもない・・ &主人公&君自身のことを・・ いつも 考えるようになってた・・ 一人でいるときも 仲間と騒いでるときも・・ 私も あなたのこと・・大好き! @S@・・・@P@え? @S@・・・@P@そんな風に言われると・・ ちょっと困っちゃうかも・・ @S@・・・@P@返事は もうちょっと待ってね。 私 まだ自分の気持ちが よくわからないんだ。 そろそろ帰ろうか・・ @S@・・・@P@え? @S@・・・@P@そんな風に聞かれると・・ ちょっと困っちゃうかも・・ @S@・・・@P@返事は もうちょっと待ってね。 私 まだ自分の気持ちが よくわからないんだ。 そろそろ帰ろうか・・ @S@・・・@P@最初は 興味本位だったんだ。 ほら・・自衛官って 真面目な人多いから &主人公&君みたいな 普通の男の子が珍しかった。 その後は・・やっぱり ああいう失恋して・・・ 優しくしてくれる 誰かが欲しかったんだと思う・・ でも・・・いつからだろう・・ 興味本位でも 誰かの代わりでもない・・ &主人公&君自身のことを・・ いつも 考えるようになってた・・ 一人でいるときも 仲間と騒いでるときも・・ 私 あなたのこと・・大好き! うん。そうだね。 そろそろ帰ろうか・・ 気が付くと外はすっかり暗くなっていた。 ・・楽しい時間は あっという間に過ぎてゆく・・・ @S@・・・@P@寒くなってきたね? 帰ろっか? ・・うん。そうだね。 よし! まずは電話してみよう。 結果はどうあれ ここで勇気を出さなくちゃ 僕はずっと 『旅行者』のままなんだ。 はい。桜町です。 もしもし。&主人公名前&です。 僕は由子さんを イルミネーション・ カウントダウンに誘った。 ・・・・・・ 結論はすぐに出さなくていいよ。 今晩11時半に テレビ塔の前にいるから・・ よかったら 来て欲しいんだ。 @S@・・・@P@うん。わかった。 考えてみるよ。それじゃ・・ 由子さん・・来てくれるかな・・ 午後11時15分・・ 待ち合わせの時間まで あと15分ある。 僕は一人で 会場を回ってみることにした。 ・・・この街に来て・・僕は いろんな人と出会った。 日常から離れ いろんなことを経験した。 でも考えたら 札幌に住んでいる人にとっては こっちの生活こそが日常なんだ・・ 日常と非日常・・・ 本当は そんな境目なんて ないのかもしれない。 僕は由子さんが好きだ。 その気持ちだけで 僕は退屈な日常の壁を超えられる。 午後11時30分・・待ち合わせの時間だ。 由子さん・・来てくれるかな・・ 午後11時40分・・ 由子さん・・・遅いな・・ 午後11時50分・・ 由子さん・・・どうしたんだろう? 午後11時55分・・ やっぱり由子さん・・・来ないのかな・・ さぁ! いよいよ今年最後の大イベント! イルミネーション・カウントダウンが始まります。 みなさん! 準備はいいですか? 画面正面にあるディスプレイにご注目下さい。 ・・・由子さん・・やっぱり来ないのか・・ 10@4549@! 9@4548@! 8! まだ間に合うよ! ・・・由子さん・・ 7@4546@! 6@4545@! 5! ああ! ダメだ! 4@4543@! 3@4542@! 2! 1@4540@! ハッピー・ニューイヤー!! 由子さん・・・やっぱり来なかったんだな・・ でもいいさ・・僕はこの街で たくさんの思い出を 作ることが出来た。 いつかまた・・訪ねてみよう・・ ・・・北へ・・ 午後11時40分・・ 由子さん・・・遅いな・・ ・・・・!! あっ!! ・・・毎度!! ・・・由子さん・・ さぁ! いよいよ今年最後の大イベント! イルミネーション・カウントダウンが始まります。 みなさん! 準備はいいですか? 画面正面にあるディスプレイにご注目下さい。 10@4649@! 9@4648@! 8! 7! 6! 5! 4! 3! 2! 1@4640@! ハッピー・ニューイヤー!! ・・・新しい年が始まる・・ そして 僕ら二人の 新しい人生が始まる・・ ハッピー・ニューイヤー! 1@4740@! ハッピー・ニューセンチュリー!! ・・・21世紀が始まる・・ そして 僕ら二人の 新しい人生が始まる・・ ハッピー・ニューセンチュリー!! 今度会えるのは 春休みかな? あっ! そうだ こないだの写真 出来たんだ。 結構 綺麗に撮れてるよ。 ・・・ちょっと構図が悪いのもあるけど・・ 結構 綺麗に撮れてるよ。 ・・・ちょっと目 つむっちゃった写真もあるけど・・ 最高に良く撮れてるよ。 &主人公&君 写真の才能もあるよね。 @S@・・・@P@また・・手紙書くよ。 今度は普通の便せんで・・・ うん。 それじゃ・・ばいばい。 ・・・さよなら・・・ さよなら・・・ @S@・・@P@そろそろ今日あたり 撮れるような気がするんだ。 海面近くの空気が冷えて・・ レンズの役目をする・・それで・・・ あっ!! ほら見て! 四角い太陽が昇るよ! 今回の旅には ひとつの目的があった。 札幌は今 ホワイト・イルミネーションの 真っ最中だ。そして・・・ @5800@大晦日の夜・・           @5801@イルミネーション・カウントダウンで @5802@年越しのKissをした恋人たちは  @5803@永遠の幸せが約束されるという・・・ こういう伝説は 恐らくあちこちにあるものだろう。 伝説の通り 幸せになったカップルもいるだろうし きっと そうならなかったカップルもいるだろう。 でも僕は信じてみたかった。 大好きな女の子と離れて暮らしていて・・・ だからこそ 信じられる何かが 欲しかったのかもしれない。 @S@・・・@P@はい! 元気・・ ちょうど 近くに用があったからさ・・ ちょっと寄ってみたんだ。 嬉しいよ 用って何? バカ ついでに寄っただけだって・・ ・・・でも ひさしぶりだね・・ そりゃ・・まぁ・・いろいろとさ・・ ・・・・・・・・・・・・・・ 男なら そういう細かいこと気にすんなよ! あっ・・それとさ! これ・・・暇つぶしに 作ってみたんだ。 外寒いから 使うといいよ。 手編みのマフラーだ。 しかも僕の好きな&マフラー&色・・・ ・・・葉野香ちゃん 僕の好きな色を覚えてくれてたんだ。 僕は・・・ ありがとうと言って笑った。 編み物出来るなんて意外だねと言って笑った。 僕の好きな色覚えててくれてありがとうと言った。 東京の人は札幌の寒さをナメてるからね。 それでちょっと 編んだだけだよ。 家庭科で・・習ったんだよ。 いらないなら返せよ! いや・・そう言う意味で言ったんじゃなくて・・ だったら使えばいいだろ・・ったく素直じゃないな・・ @S@・・・@P@たまたま・・その色の毛糸が安かったんだよ。 勘違いすんなよな。 ほら! 行くぞ! @S@・・・@P@学校 忙しいのか? まぁまぁかな そんなでもないよ 4ヶ月も会ってないから 顔 忘れかけてたよ。 @S@・・@P@だったらもっと早く 来ればいいだろ? ・・・・・・・・・・・・ ・・・・・・・・・・・・ 気まずい沈黙が訪れた。 @S@・・・@P@敬老の日だって秋分の日だって体育の日だって 文化の日だって勤労感謝の日だってクリスマスだって ・・休みの日はいっぱいあったんだし・・ ごめんね クリスマスは休みじゃないよ そっちが来ればいいだろ @S@・・・@P@謝られても・・困るけどさ・・ @S@・・・@P@そりゃ・・そうかもしれないけどさ・・ @S@・・・@P@そりゃ・・そうだけどさ・・ ・・・・・・・・・・・・ ・・・・・・・・・・・・ 気まずい沈黙が訪れた。 @S@・・・@P@この列車 脱線したらどうなるかな? 大事故になっちゃうよ そうなったら君のこと命がけで守るよ なに物騒なこと考えてるの @S@・・・@P@まぁ・・そうだろうな・・ バカ! 何恥ずかしいこと言ってんだよ。 @S@・・・@P@ちょっと・・心配してみただけだよ。 ・・・・・・・・・・・・ ・・・・・・・・・・・・ 気まずい沈黙が訪れた。 @S@・・・@P@そろそろ駅に着くのか・・・ 日本の鉄道って イヤになるくらい優秀だよな・・ @S@・・・@P@せっかく会えたのに 憎まれ口叩いてたら 嫌われちゃうよな・・・ @S@・・・@P@ホントは すごく会いたかったんだ。 今晩・・・電話してくれよ。次は私 もう少し 素直になってるからさ・・ マフラー 大事に使ってくれよ。 それじゃ また・・・ 部屋に戻った。 イルミネーション・カウントダウンが行われる 大晦日まで あと三日しかない。 その間 誰とどのように過ごすのか・・ これは結構 重要な問題だ。 まず明日のことを考えよう。 明日デートに誘いたいのは・・・ もちろん葉野香ちゃんだ。 いや・・そうじゃなくて・・ おはよ。 ちょうど今 来たとこなんだ。 それじゃ そろそろ行こうか! 函館駅前に着いた。 @S@・・・@P@なんかカップルばっかりだな。 本当だね。 僕たちだってカップルだよ。 カップルじゃない人だっているよ 私 親のスネかじってるクセに のんきに遊び歩いてるヤツ見るとなんか腹が立つんだ。 本当だね。%2% 僕たちだってそうだよ @S@・・・@P@考えたら私たちだって 似たようなもんか・・ @S@・・・@P@まぁ そうなんだけどさ・・ @S@・・・@P@まぁ そう言や そうだよな・・ @S@・・・@P@そりゃ いるだろうけどさ・・ ・・・・・・・・・・・・ ・・・・・・・・・・・・ 気まずい沈黙が訪れた。 で どこに行く? &主人公&さんの行きたいとこでいいよ。 @S@・・・@P@こうしてると なんか思い出すな・・ 二条市場で ラーメンの食材 探してたこと・・ 物事って 一個うまくいくと 後は黙ってても いい調子になっていくもんだな・・ あれからウチの店 絶好調でさ・・ そう言う意味では 感謝してるんだ。 ・・・さっ! あっち行ってみるか・・ 最近はカニが乗ってるラーメンって多いだろう? 見た目が豪華だし 観光客向けにはいいけど あれって食べにくいよな。 手がスープの油でギトギトになるのに 店によってはおしぼりも用意してないし・・ そういうのって 配慮が足りないよな。 本当だね。 仕事熱心だね。 デート中なんだからその話題はよそうよ 殻付きだと食べにくいし だからって殻を取ると 豪華さがなくなるし・・カニって難しいよな。 @S@・・・@P@なんか 思い出しちゃってさ・・ あの時 楽しかったな・・ あっ! ・・・ごめん。 @5100@でもさ・・デートって どうすりゃいいんだ? 知らないわけじゃないけど なんか慣れなくってさ・・ 手をつないだりするんだよ。 キスしたりするんだよ。 もっと君自身のこと話してよ だっ・・・ダメだよそう言うの! ほら! 今 きっと私の手 カニ臭いからさ・・ @S@・・・@P@絶対に違う! 少なくとも市場でそう言うことはしない! @S@・・・@P@自分自身のことか・・ 何かあったっけ? わざわざ喋るようなこと 別にないと思うけどな・・ ・・・・・・・・・・・・ ・・・・・・・・・・・・ 気まずい沈黙が訪れた。 さっ! 次のとこ 行こ! @S@・・・@P@函館って言ったら やっぱり夜景だよな。 今から行くと ちょうどいい時間だし・・ そろそろ 函館山 行こうか・・ こういう感じの店って なんかデートっぽいだろ? ちょっと入ってみるか・・ なんか メルヘンって感じだよな。 赤毛のアンの育った家から 名前を取ったんだってさ。 ・・・私は読んでないけどね。 あ・・ノートがある。@5108@なになに? 『今日は彼と二人っきりで函館デートです。 ここのケーキ 最高! インテリアもかわいくて とっても気に入りました。 これから函館山の夜景を見に行きます。 その後は・・・ひみつです。 私 こんなに幸せで いいのかなって感じです。 みなさんはハッピーですか?』 @S@・・・@P@だってさ。 @5109@何かこう言うのって 引いちゃうな・・ メルヘンな店のメルヘンなノートに メルヘンなイラストと丸っこい文字・・ でも書いてある内容は 結構きわどいし・・ 本人が幸せならいいじゃない 僕らもメルヘンな恋しようよ そうかもね。他人は他人だし・・ 私がとやかく言うことじゃないよね。 それじゃこの後 どうしよっかー? 葉野香 チーズケーキ 食べたいな@0059@ぁ・・ ・・・やめた。ガラじゃない。 今のすごく可愛かったよ 無理しなくてもいいよ 普通にしてた方が可愛いよ @S@・・・@P@そうかな? なんか わざとらしくないか? 少なくとも 私はイヤだな・・・ まぁね。自分で言ってて恥ずかしかったし・・ @S@・・・@P@なんか そう言う風に言われると照れるよな・・ ・・・・・・・・・・・・ ・・・・・・・・・・・・ 気まずい沈黙が訪れた。 @S@・・・・・・・・・・・・・・・@P@・ ったく! 何か喋れよ! ・・・・・・・・・・・・ ・・・・・・・・・・・・ 気まずい沈黙が訪れた。 私 男兄弟と一緒に ガサツに育てられたから 今みたいに・・その・・デート・・とかしてると どういう風にしたらいいのか わかんなくなるんだ。 もう少し上品な方がいいな そのままで充分魅力的だよ もっと下品でもいいよ うん。・・・やっぱり そうだよな。女の子だもんな。 一応 努力してみるよ。 @S@・・・@P@魅力的って・・・無理して言ってないか? そういう優しいところ 好きだけどさ・・ @S@・・・@P@下品にしろって言われると なんか 変な感じだな・・ ・・・・・・・・・・・・ ・・・・・・・・・・・・ 気まずい沈黙が訪れた。 @S@・・・・・・@P@話 つまんないみたいだな。 さっきからずっと 黙ってるし・・ そろそろここ 出ようか? 次はどこ行く? @S@・・・@P@函館って言ったら やっぱり夜景だよな。 今から行くと ちょうどいい時間だし・・ そろそろ 函館山 行こうか・・ @S@・・・@P@手 握ってもいいよ。 デートって そういうことするんだろ? 手を握る やっぱりやめる キスする @S@・・・@P@あったかい・・ @S@・・・@P@ほんとは私が 触りたかったんだ。 ちょっ! ちょっと! 調子に乗りすぎ! ・・・ファーストキスは 安売りしないんだから・・ ・・・・・・・・・・・・ ・・・・・・・・・・・・ 気まずい沈黙が訪れた。 @S@・・・・・・・・・・・・・・・@P@・ ったく! 何か喋れよ! なんか・・平和だな・・ 二人っきりで 路面電車に乗って・・ このまま時間が 止まっちゃえばいいのにな・・ 次はベイエリアか・・ 二人っきりで 路面電車に乗って・・ こういうのも いいもんだな・・ 次は元町か・・ 二人っきりで 路面電車に乗って・・ こういうのも いいもんだな・・ 次は湯の川温泉か・・ 二人っきりで 路面電車に乗って・・ こういうのも いいもんだな・・ 次は五稜郭か・・ 二人っきりで 路面電車に乗って・・ こういうのも いいもんだな・・ 海なんて見るの 何年ぶりだろう・・ 潮風の匂いなんて ずっと忘れてた・・ ちょっと電車に乗っただけで 海に行ける・・ そんなことだって 忘れてたかもしれない・・ 今日 ここに来てよかったよ。 ねぇ! 密航しようか? 外国船の倉庫に隠れて 二人で知らない国に行って・・ そういうのって なんか良くないか? それもいいかもね。 家の人が心配するよ 学校はどうするの? @S@・・・・@P@でも そんなの無理だよな・・ どうせ見つかっちゃうし 冬休みだっていつか終わる。 密航は冗談だけど 二人でどこか遠い国に行きたいって その気持ちだけは ウソじゃないよ。 @S@・・・@P@うん。わかってるよ。 ただなんとなく そう思っただけ・・ @S@・・・@P@うん。わかってるよ。 そうだよな。冬休みは いつか終わるもんな・・ ・・・・・・・・・・・・ ・・・・・・・・・・・・ 気まずい沈黙が訪れた。 @S@・・・@P@寒くなってきたな・・ そろそろ 別の所 行こうか・・ @S@・・・@P@函館って言ったら やっぱり夜景だよな。 今から行くと ちょうどいい時間だし・・ そろそろ 函館山 行こうか・・ ホテル平成館・・ここって温泉だよな。 混浴じゃないなら 入ってもいいけど・・どうする? さて どうしようか・・ 温泉に入る やっぱりやめる ホントに混浴じゃないよな? うそついたら 怒るからな。 それじゃ 他のとこ行こうか・・ ホテル平成館の男湯・・ 檜のいい香りがする。結構 広いな・・ 旅の疲れが 癒されてゆく感じだ。 確かここって 露天風呂が名物だったっけな・・ ちょっと 行ってみようかな・・ 最上階にある展望露天風呂・・ うん。いい眺めだ。湯加減もちょうどいい。 来て良かったな・・ さて・・そろそろ上がるか・・ やっぱり混浴じゃなかったな。 ・・・疑って 悪かったよ。 次はどこ行く? @S@・・・@P@函館って言ったら やっぱり夜景だよな。 今から行くと ちょうどいい時間だし・・ そろそろ 函館山 行こうか・・ 五稜郭の近くに 一度行ってみたかった店があるんだ。 ちょっと つきあってくれよ。 ここ ヤン衆漁場って言うんだ。 タコを生のまま食べさせるんで有名なんだ。 普通 タコの刺身って茹でてあるだろ? ここのタコは鮮度がいいから 生でも食べられるんだ。 はい! 生たこ刺 お待ち! @S@・・・@P@いくらなんでも 鮮度良すぎないか? 動く刺身なんて 聞いてないよ! くそっ! 兄貴のヤツ 騙したな・・ 頼んだ人が責任持って食べるんだよ まず僕が食べてみるよ。 お兄さんに紹介されたの? わかってるよ! 食べりゃいいんだろ! ・・・・・・・・・・・・・@5104@・・・・・ 口の中で まだ生きてる・・ おいしいけど ちょっと残酷だよな。 優しいんだな。ありがと。 僕は生たこ刺を食べてみた。 ・・・・・・・・・!! 口の中で もごもご動く刺身。 吸盤が舌にくっつく感触・・ ・・・これは・・ちょっと・・・ でもしばらくすると ようやく普通の刺身になる。 この味は・・結構 いける。いや・・おいしい。 これは初めての味だ。 結構 平気そうだな。 それじゃ私も・・・・ ・・・・・・・・・・・・@5106@・・・・・ 口の中で まだ生きてる・・ おいしいけど ちょっと残酷だよな。 うん。兄貴に言われたんだ。函館に行くんなら ここの生タコ刺を食えって・・絶対にお勧めだって・・ @5105@それにしても 動く刺身なんて・・・ @S@・・・@P@仕方ないな。 責任持って 私が食べるよ。 ・・・・・・・・・・・・@5107@・・・・・ 口の中で まだ生きてる・・ おいしいけど ちょっと残酷だよな。 なんかこれだけで充分 函館を満喫した感じだな・・ さて そろそろ 次の場所 行こうか? @S@・・・@P@函館って言ったら やっぱり夜景だよな。 今から行くと ちょうどいい時間だし・・ そろそろ 函館山 行こうか・・ あっ! 見えた! あれが函館の夜景か・・・ 実はここに来るの 初めてなんだ。 ずっと札幌に住んでて 変な話かもしれないけどさ。 でも兄貴と来ても しょうがないし・・ いつか・・・大切な人と一緒に来ようって そう思って 友達に誘われても断ってたんだ。 こうしてると 思い出しちゃうな・・ 夏休みの終わり・・一緒に札幌の夜景 見たこと・・ あの時 私 初めて 感じたんだ。 &主人公&さんと一緒にいると ・・なんかあったかい気持ちになる。 うまく言えないんだけど お腹の奥の方が あったかいような くすぐったいような・・ そんな気持ちになるんだ。 離れてる間 すごく辛かった。 いつも&主人公&さんのこと 考えてた。 それでやっと気付いたんだ。自分の気持ちに・・ 私はあなたが好き。 こんな気持ちになったの 初めてだから どうしたらいいのか わからなくて・・ それで&主人公&さんに 変なことたくさん 言っちゃったかもしれない・・ でもそれは 言いたくても言えなかった一言を ずっと 我慢してたから・・ 私はあなたが好き。 この夜景見てたら 素直な気持ちになれた。 理屈なんか抜きで あなたのこと大好き。 @S@・・・@P@なんか そういうのって不思議だよね。 僕は葉野香ちゃんが好きだ。 葉野香ちゃん僕のことどう思ってる? 寒いね。そろそろ帰ろうか? @S@・・・@P@え? @S@・・・@P@急に言われたから びっくりした・・ 私の気持ちは・・・どうなんだろう? このあったかい気持ちは『好き』ってことなのかな・・ それとも単に 好意を持ってるだけなのかな・・ ちゃんとわかるまで 返事は待って欲しいんだ。 @S@・・・@P@え? @S@・・・@P@急に言われたから びっくりした・・ 私の気持ちは・・・どうなんだろう? このあったかい気持ちは『好き』ってことなのかな・・ それとも単に 好意を持ってるだけなのかな・・ ちゃんとわかるまで 返事は待って欲しいんだ。 @S@・・・@P@寒くなってきたな・・ そろそろ帰るか・・ @S@・・・@P@そうだな・・ @S@・・・@P@寒くなってきたな・・ そろそろ帰るか・・ 葉野香ちゃんと別れて 書斎に戻った。 イルミネーション・カウントダウンが行われる 大晦日まで あと二日! 明日デートに誘いたいのは・・・ もちろん葉野香ちゃんだ。 いや・・そうじゃなくて・・ 明日は一緒に札幌の街を歩きたい。 明日は一緒に函館に行きたい。 よし! まずは電話してみよう。 さてこれから どうしようかな・・ さてこれから どうしようかな・・ さてこれから どうしようかな・・ はい。左京です。 もしもし。&主人公名前&です。 あっ! ・・・・・・・・・・・ もしもし。 ごめん。急に電話来たから ちょっと驚いちゃって・・ で 何の用なんだ? うん。明日 函館に行こうかって 思ってたんだけど・・・ うん。明日 札幌の街を歩こうかって 思ってたんだけど・・・ 明日は・・・ちょうど空いてるな・・ うん。行くよ。 待ち合わせは? 札幌駅でいい? うん。それじゃ明日の朝 札幌駅で・・ うん。わかった。 それじゃ おやすみ。 おはよ。 ちょうど今 来たとこなんだ。 それじゃ そろそろ行こうか! 紅茶の店アッサムか・・ &主人公&さん 紅茶 好きなのか? うん それほどでも・・ じゃ 入るか・・ それじゃ 別のとこ行こう! ・・・・・・・・・・・・ ・・・・・・・・・・・・ 気まずい沈黙が訪れた。 それじゃ 別のとこ行こう! 紅茶には ちょっとイヤな思い出があってね。 中学の頃・・だったかな・・友達の家に遊びに行って そこで紅茶を入れてもらったんだ。 で その友達が2杯目の紅茶を入れるときに 新しいティーバッグを使ったから もったいないよって言ったら大笑いされたんだ・・ うちじゃ3杯は余裕で入れるよって言ったら それ以来『ビンボー』ってあだ名になっちまった。 そりゃウチは昔から裕福じゃなかったけどさ・・ 紅茶代に困るほど 貧乏じゃないよ。私も兄貴も 色が付きゃいいやって 考えだっただけさ・・ 今考えたら 紅茶をティーバッグで飲んでる時点で リッチさは50歩100歩じゃないか? 何か腹が立って それ以来 家じゃ緑茶ばかりなんだ。 気にすることないよ 紅茶だけに『苦い思い出』・・だったりして・・ そんなに貧乏なの? そんなに気にしてるつもりはないし その子だって 悪気があって笑ったわけじゃないと思うけど・・ なんか 今でも思い出すと腹が立ってね・・ @S@・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ ・・・・・・・@0060@・@P@うまいね。座布団1枚・・・・・・・ だからそんなに貧乏じゃないって! @0061@まぁ・・店に借金取りが来るところ見られてるし そう思われても 仕方ないだろうけど・・ でもさ・・例えば家に100万の借金があるヤツは だからって1万円単位の金に困ってるわけじゃない。 逆にそういう細かい金にこだわらないから いつか100万単位の借金をするようになるんだ。 ウチの場合だって借金の原因は兄貴のギャンブルだし 少なくとも 生活しながらギャンブルをする程度の 余裕はあったってことなんだ。 まぁ・・こういう問題って バカにされても腹が立つし 同情されるのも なんか みじめだから ほっといてくれるのが一番いいのさ・・ ここが北海道庁。知ってるよな? 私 時々思うんだけどさ 何で北海道だけ @5120@『道』なんだろうな・・ 東京が『都』なのは首都だからだろうし 京都や大阪が『府』なのも まぁ昔都があったから そういう特別扱いも なんとなく許せるんだ。 でも北海道が『道』っていうのは なんか 仲間外れの 感じがするんだ・・『県』だったら北海県になって ウチの店と同じになるのにな・・ 店の名前の方を変えたらどう? そんなこと言われたって・・・ あっ! そうか・・ 店の名前を『北海堂』にすれば一緒になるか・・ @S@・・・@P@でも一緒にしたからって それで繁盛したりするわけないよな・・ 道庁は まぁ許せるし 道立病院とかもあんまり 気にならないんだ。でも道の道が『道道』なのは ちょっと考え直して欲しい感じだね。 @S@・・・@P@何の話だっけ? まぁいいや 他のとこ 行こう・・ 兄貴の机の上に『野望』って書いてある大学ノートが あってさ・・悪いとは思ったんだけど読んでみたんだ。 そしたら いきなり時計台の絵が書いてあってさ・・ どうも未来の北海軒の完成予想図らしいんだけどさ その絵がすごいへたくそで 見てて大笑いしちゃった。 時計台の形をしたラーメン屋ってのも安易だよね。 それとその絵の下に書いてあるコピーがふるっててさ 『時計台 留根算酢(ルネッサンス) 北の味を求めて 今 北海軒は生まれ変わります。』だってさ・・ 兄貴がそんな野望持ってるってだけでも笑えるのに 『留根算酢』なんて変な当て字して・・ ほんと勘弁して欲しいよね。 笑っちゃ失礼だよ なんか暴走族みたいだね。 でも 絶対趣味悪いよ! 『留根算酢』だよ? 最後の『酢』は何を意味してるんだ? お酢でも入れるつもりなのかよ? みたいって言うか そのまんまなんだ。 兄貴って 石狩巣苦乱舞留(スクランブル)っていう 暴走族のヘッドだったからね。 もっと笑えるのは その時計台の背景に 巨大ロボットみたいな絵があって よく見るとそれが 自由の女神のつもりらしいんだ。 あいつきっとニューヨークに進出する野望を 持ってるんだぜ! ニューヨークで『留根算酢』はないかもね。 すごくいい計画だと思うよ。 だろ? ちょっと商売が順調になると とたんにへんてこな夢を持つから それで商売 失敗するんだよな。 ホントに? 冗談だろ? ニューヨークに時計台だよ? 『留根算酢』だよ? あいつ ちょっと商売が順調になると とたんにへんてこな夢を持つから それで商売 失敗するんだよな。 確かに夢を持つのは自由だけどさ 兄貴に関して言えば まず 地に足をつけたところで 地道にやって欲しいんだ。 いい年して いつまでも夢みたいなこと言ってるから なんか 心配になっちゃってさ・・ ・・それじゃ そろそろ次 行こうか・・ 須貝ビルか・・ ゲーセンとカラオケ・・どっちにする? それじゃゲーセンに行こうか? それじゃカラオケに行こうか? ゲーセンか・・まぁ付き合うよ。 カラオケか・・まぁ付き合うよ。 ・・・・・・・・・・・・ ・・・・・・・・・・・・ 葉野香ちゃんは どっちが好きなんだろう? ゲーセン カラオケ ゲーセンか・・まぁ付き合うよ。 カラオケか・・まぁ付き合うよ。 須貝ビル1階のゲームセンターだ。 UFOキャッチャー クイズ シューティングゲームなどの筐体がある。 さて 何から遊ぼうか・・・ UFOキャッチャー クイズ シューティングゲーム 外に出る そうだな。行こうか・・ そうだな。行こうか・・ そうだな。行こうか・・ そろそろ ここ出ようか? そうだな。出ようか・・ そうだな。行こうか・・ UFOキャッチャー? なんかガキっぽくないか? まぁいいや・・やってみなよ。 UFOキャッチャーの操作説明を見ますか? はい いいえ ラッキー! 取れた! ・・・バカにしてたけど 結構燃えるね。 ぱんだジェルをあげますか? はい いいえ えんジェルをあげますか? はい いいえ みみジェルをあげますか? はい いいえ もちジェルをあげますか? はい いいえ うるふジェルをあげますか? はい いいえ でぶジェルをあげますか? はい いいえ え? いいのか・・あ・・ありがとう。 まぁ・・そう言う風に出来てるのさ。 次はどうする? さて どうしようか・・ クイズゲームか・・・よし! 勝負だ! へへ・・勝ったね。 くっ・・負けたか。 次はどうする? さて どうしようか・・ シューティング? 結構 面白そうだな。 やってみなよ。見てるからさ。 すごい! ハイスコアーだ! ふぅん 結構 上手いんだな。 まぁ・・そんなもんだろうな・・ 次はどうする? さて どうしようか・・ 先に歌っていいよ。何にする? さて 何を歌おうか・・ 歌う曲目を選んで下さい MOVE ON ひこうき雲 したっけ わたしまけましたわ 歌う曲目を選んで下さい MOVE ON ひこうき雲 したっけ へぇ・・・歌 うまかったんだな・・ 点数もでてるし・・・見直したよ。 @S@・・@P@まぁ・・機械の採点だからしょうがないよな・・ それじゃ歌おうか・・『札幌ススキノ雨の25時』・・ よし! 高得点だ! @S@・・@P@たく 機械のクセに人間の歌を評価するなよな・・ そろそろ ここ出ようか? そうだな。出ようか・・ あっ・・この店 夏にも来たな・・ 外歩いて 身体冷えてきたし ちょっと 寄ってみようか・・ ラーメン屋もさ・・今のウチの店みたいに 演歌が似合うインテリアじゃなくって こんな風に お洒落な感じの店にしたいよな・・ 今 ラーメン屋って 女一人じゃ 入りにくい感じだし その辺を考えたら もっと客層が広がるのにな・・ そうかもね。 葉野香ちゃん商売熱心だよね でもラーメンは男の食い物だよ 今でも多少は お洒落なラーメン屋 あるけど そう言う店は たいてい味もそれなりだから おいしくってお洒落な店が出来れば きっと流行るよ。 @S@・・・@P@ごめん。私 こんな話ばっかりだよね。 ただ なんだかんだ言っても兄貴のこと 心配なんだ。 あんなヤツだけど たった一人の肉親だからね。 まぁ 今はそうかもしれないけど だからって ずっとそうだっていう保証はないだろ? 昔 親父くさいって言われた歩数計だって 今じゃ OLや小学生が付けてる時代だしね。 まぁ 私は将来 ラーメン屋になるつもりはないから 無関係って言えば 無関係なんだけどね。 サッポロSPAランドか・・ ・・・あのさ・・ここまで来てさ・・ こんなこと言うのって 何なんだけど・・ @S@・・@P@実は昨日の夜から始まっちゃってさ・・ 今日はプール 入れないんだ。 何が始まったの? じゃ別のとこ行こうか? 聞かなくたってわかるだろ? 『ヤン衆どすこほい祭り』だよ。 うん。・・悪いね。 ・・・・・・・・・・・・ ・・・・・・・・・・・・ 気まずい沈黙が訪れた。 @S@・・・・・・・・・・・・・・・・ @P@ったく! 何か喋れよ! ママ・サブロッソ・・イタメシか・・ フランス料理はフラメシって言わないのに 何でイタリアだけ特別なんだろうな・・ まぁいいや・・入るか・・ カルパッチョなんて言うから 何かと思ったら これって 刺身だよな。それならそうと 『イタリア風刺身』ってメニューに書きゃいいのに・・ それも一理あるね。 それじゃピザは『イタリア風お好み焼き』? でもイタリアンレストランだし・・ うん。これはこれでおいしいけど テーブルにワサビ醤油とか置いてあったら 私 迷わず使うだろうな・・ 無理矢理日本語にしなくたって ピザはピザでいいよ。 私の言いたいのは 馴染みの薄いメニューの説明が なんか 足りないと思うんだよ。 日本のイタリアンレストランで 日本人の作る料理を 日本人が食べるわけだから 無理にイタリアの都合に 合わせる必要はないと思うんだけどね・・ ・・・・・・・・・・・・ ・・・・・・・・・・・・ 気まずい沈黙が訪れた。 @S@・・・@P@私 何か変なこと言ったか? まぁいいけどさ・・ 今日みたいに気温が低い日は 雪を踏むたんびに『きゅっきゅっ』って音がするんだ。 ・・ほら 聞こえるだろ? 昔はこの音 嫌いだったんだ。 ・・・なんか 寂しい感じがしてさ・・ でも今日から 好きになれそうな気がするな・・ 二人だと こんなにあったかいんだな・・ 手・・冷たいな・・ 今のウチに 手のサイズ 覚えておいて 次に会った時までに 手袋 編んでおくよ・・ @S@・・・@P@それとも また夏になるまで会えないかな? @S@・・@P@寂しいなんて言ったら・・負担になるよな・・ 北海軒は おかげ様で順調だよ。 半ラーメンも 協力してくれる店が増えて 今 横丁スタンプラリーなんて企画も上がってるんだ。 参加している全店のラーメンを食べて スタンプをもらうっていうイベントなんだけど さすがに全部食べたら 飽きるだろうな・・ でもさ 半ラーメンは 根本的な解決じゃない。 だから今 材料のひとつひとつを見直して 新しい 北海軒の味を作ろうって 兄貴 張り切ってるよ。 風祭って金融会社の社長 覚えてる? 後で聞いたんだけど 実はあの社長もウチのラーメンの ファンなんだってさ。 今じゃすっかり お得意さんだよ。 何やってもうまくいかなかったあの頃に比べたら 今の状態って 信じられないくらいいい感じだよな・・ それで調子に乗って ニューヨークに出店だなんて 変な野望抱くところが まぁ 兄貴らしいって言えば 兄貴らしいんだけどさ・・ ちゃんとお礼 言ってなかった気がするから もう一回言うね。・・・ありがとう。 僕の力じゃないよ まぁね。 うん。兄貴だって頑張ったし 私も私なりに 一生懸命だったつもりだったし・・・ でも アイディアをくれたのは &主人公&さんだよ。 今度また ウチのラーメン 食べてくれよ。 チャーシュー おまけするからさ・・ 兄貴だって 怒らないはずだよ。 そろそろここ 出よっか・・ 高校を卒業したら 東京の大学に行きたいな・・ 私 こう見えても成績いいんだよ。 大学に行って 見つけたいんだ。 自分が何になりたいのか? 何が好きなのか・・ こないだまで兄貴に振り回されっぱなしで そんなこと 考えてもいなかったから 今度は 自分自身のこと じっくり見つめ直したいんだ。 金のことなら心配するなって 兄貴も言ってたし いざとなったら奨学金だってあるしね。 東京の大学 受かったら いつでも会えるよね。 そういうのって 迷惑・・・かな? 大歓迎だよ そんなこと・・ないよ うん。それじゃ私 もっと勉強するよ。 まぁ・・まだ先のことなんだし・・ 本当に受かるかどうかなんて わかんないけどね。 ・・・・・・・・・・・・ ・・・・・・・・・・・・ 気まずい沈黙が訪れた。 @S@・・・・・・・・・・・・・・・・ @P@ったく! 何か喋れよ! そろそろここ 出よっか・・ 学校の奴ら見てるとさ 私 なんか気味悪いんだ。 例えば ルーズソックスが流行ったら みんなが 一緒になって履きたがる。言葉なんかも わざわざ 言い直してでも流行の喋り方にしてる・・ なんか『テレビに出てくる女子高生』に成りきろう として 必死になってるような感じ・・ でも そのくせ 『女子高生って言葉で私たちを ひとくくりにしないで欲しい』とか言ってるし・・ ああいうのって 何なんだろうね。 まぁ 私の場合 兄貴が『伝説の不良』だったから そう言う奴らとは 縁がなかったけどね。 世間話してる連中も 私が教室に入ると ぴたっと静かになったりしてさ・・ それで開き直って わざと不良っぽくしてた。 何言っても どうせわかって貰えないって そう思ってたからさ・・ でも &主人公&さんは違ってた。 &主人公&さんと会ってると 意地はってる自分が なんだか バカらしく思えてきてさ・・ だから もっと素直になりたいって思った。 でも 一度曲がった根性は なかなか直らなくてさ・・ それで &主人公&さんに変な態度 たくさん 取っちゃったかもしれないね。 それで &主人公&さんに変な態度 たくさん 取っちゃったかもしれないね。 僕は葉野香ちゃんが好きだ。 葉野香ちゃん僕のことどう思ってる? そろそろ帰ろうか? @S@・・・@P@え? @S@・・・@P@急に言われたから びっくりした・・ 私の気持ちは・・・どうなんだろう? 自分の気持ちのくせに よくわからないんだ。 好きなのか・・それとも好意を持ってるだけなのか・・ ちゃんとわかるまで 返事は待って欲しいんだ。 そろそろ帰るか・・ @S@・・・@P@え? @S@・・・@P@急に言われたから びっくりした・・ 私の気持ちは・・・どうなんだろう? 自分の気持ちのクセに よくわからないんだ。 好きなのか・・それとも好意を持ってるだけなのか・・ ちゃんとわかるまで 返事は待って欲しいんだ。 そろそろ帰るか・・ うん。そうだな・・ 離れてる間 すごく辛かった。 いつも&主人公&さんのこと 考えてた。 それで私 気付いたんだ。 私はあなたが好き。 こんな気持ちになったの 初めてだから どうしたらいいのか わからなくて・・ それで&主人公&さんに 変なことたくさん 言っちゃったかもしれない・・ でもそれは 言いたくても言えなかった一言を ずっと 我慢してたから・・ 私はあなたが好き。 ずっと素直になれなかったけど・・ 今なら自分の気持ちに 正直になれる。 理屈なんか抜きで あなたのこと大好き。 そろそろ帰るか・・ 気が付くと外はすっかり暗くなっていた。 ・・楽しい時間は あっという間に過ぎてゆく・・・ @S@・・・@P@寒くなってきたな・・ そろそろ帰るか・・ ・・うん。そうだね。 よし! まずは電話してみよう。 結果はどうあれ ここで勇気を出さなくちゃ 僕はずっと 『旅行者』のままなんだ。 はい。左京です。 もしもし。&主人公名前&です。 僕は葉野香ちゃんを イルミネーション・ カウントダウンに誘った。 ・・・・・・ 結論はすぐに出さなくていいよ。 今晩11時半に テレビ塔の前にいるから・・ よかったら 来て欲しいんだ。 @S@・・・@P@うん。わかった。 考えてみるよ。それじゃ・・ 葉野香ちゃん・・来てくれるかな・・ 午後11時15分・・ 待ち合わせの時間まで あと15分ある。 僕は一人で 会場を回ってみることにした。 ・・・この街に来て・・僕は いろんな人と出会った。 日常から離れ いろんなことを経験した。 でも考えたら 札幌に住んでいる人にとっては こっちの生活こそが日常なんだ・・ 日常と非日常・・・ 本当は そんな境目なんて ないのかもしれない。 僕は葉野香ちゃんが好きだ。 その気持ちだけで 僕は退屈な日常の壁を超えられる。 午後11時30分・・待ち合わせの時間だ。 葉野香ちゃん・・来てくれるかな・・ 午後11時40分・・ 葉野香ちゃん・・・遅いな・・ 午後11時50分・・ 葉野香ちゃん・・・どうしたんだろう? 午後11時55分・・ やっぱり葉野香ちゃん・・・来ないのかな・・ さぁ! いよいよ今年最後の大イベント! イルミネーション・カウントダウンが始まります。 みなさん! 準備はいいですか? 画面正面にあるディスプレイにご注目下さい。 ・・・葉野香ちゃん・・やっぱり来ないのか・・ 10@4529@! 9@4528@! 8! まだ間に合うよ! ・・・葉野香ちゃん・・ 7@4526@! 6@4525@! 5! ああ! ダメだ! 4@4523@! 3@4522@! 2! 1@4520@! ハッピー・ニューイヤー!! 葉野香ちゃん・・・やっぱり来なかったんだな・・ でもいいさ・・僕はこの街で たくさんの思い出を 作ることが出来た。 いつかまた・・訪ねてみよう・・ ・・・北へ・・ 午後11時40分・・ 葉野香ちゃん・・・遅いな・・ ・・・・!! あっ!! @S@・・・@P@よ・・よう! ・・・葉野香ちゃん・・ さぁ! いよいよ今年最後の大イベント! イルミネーション・カウントダウンが始まります。 みなさん! 準備はいいですか? 画面正面にあるディスプレイにご注目下さい。 10@4629@! 9@4628@! 8! 7! 6! 5! 4! 3! 2! 1@4620@! ハッピー・ニューイヤー!! ・・・新しい年が始まる・・ そして 僕ら二人の 新しい人生が始まる・・ ハッピー・ニューイヤー! 1@4720@! ハッピー・ニューセンチュリー!! ・・・21世紀が始まる・・ そして 僕ら二人の 新しい人生が始まる・・ ハッピー・ニューセンチュリー!! 春になると こんなに綺麗な花が咲くんだな・・ ずっと・・気付かなかったよ・・ こんな近くに こんな場所があるなんて・・ 私さ・・なんか・・もっと・・ 素直になれそうな気がするよ。 ・・あのさ・・もっといろんな場所の いろんな春を見てみようよ。 一緒に・・二人でさ・・ 大通公園は・・思い出の場所だよな・・ 春になると ライラックが咲くのか・・ ちゃんと見たのって 初めてかもしれないな・・ あのさ・・ライラックの花言葉って知ってる? ・・・ライラックの花言葉は・・・ @S@・・@P@初恋の味・・だってさ・・ あっ! バカ! 何赤くなってんだよ! こっちまで照れるだろ! @S@・・@P@キスの味は・・焼きトウモロコシの味・・ ・・・・うふふ・・うそだよ。 文字 独白 琴梨 陽子 薫 主人公 アナウンス ラルズ店員 鮎 葉野香 説明 システム 琴梨&鮎 店員 外人男 由子 メモ マスター 琴梨の父 二人 放送 司会 怪人 子供1 子供2 子供3 子供たち ナズナ セリ ゴギョウ ハコベラ ホトケノザ スズナ スズシロ 全員 子供男 子供女 ナレーション 梢 蒼き月の夜 けあふりぃ 鮎の父 男の子1 男の子2 男の子3 男の子12 鮎の父親 花売り 声 ヤクザ 達也 鈴本 手下1 手下2 風祭 お兄さん ウエイトレス ウエィター 売り子 メッセージ 運転手 電話 父親 第1章 第2章 第3章 第4章 ターニャ リーマン1 リーマン2 めぐみ 老人 黒猫 耕作 里子 男 謎のポエム クロちゃん アナウンサー 観客 安部 看護婦 母 義父 ネコ 司会者 親父 運河店員 歌詞 イベント_鮎に電話をする時のイベント イベント_葉野香からのお礼の電話 イベント_梢の無言電話 イベント_8月2日春野家夕食後 イベント_春野家夕食後 イベント_梢と再会 イベント_8月3日鮎と札幌 イベント_8月3日琴梨と小樽 イベント_8月4日ターニャ工房 イベント_8月4日ターニャ夕日の見える公園 イベント_8月4日梢の間違い電話 イベント_搾乳間に合わない_愛田家 イベント_搾乳間に合わない_春野家 イベント_搾乳間に合わない_書斎 MH小樽 MHロイズ MH4プラ前 MHテイセンホール MH美瑛駅 MH小樽国際病院 MHススキノ駅 MH愛田牧場 MH朝市 MH元町 MHベイエリア MH湯の川温泉 MH五稜郭 MHアッサム MH北海道庁 MH時計台 MH須貝ビル MHビートルバム MHSPAランド MHサブロッソ 日付 時間帯 寝場所 夏ハッピー シナリオ 電話選択 1229場所 1230場所 函館移動回数 函館誰と? 函館現在位置 次は何処 札幌誰と? 琴梨の親密度 鮎の親密度 葉野香の親密度 梢の親密度 由子の親密度 薫の親密度 ターニャの親密度 めぐみの親密度 誰に 何を 対戦相手1 対戦相手2 カラオケ番号 得点表示 主人公の得点 琴梨の得点 鮎の得点 葉野香の得点 梢の得点 由子の得点 薫の得点 ターニャの得点 めぐみの得点 ぱんだジェル取れた えんジェル取れた みみジェル取れた でぶジェル取れた うるふジェル取れた もちジェル取れた スコア クイズのハイスコア1 クイズのハイスコア2 クイズのハイスコア3 クイズのスコア クイズの結果 誰がびり 迷路タイム 糞牛 ストレス牛 夕食0801 鮎Bメロ 鮎サビ 主人公の歌 水着 好きな色 無言電話 乳絞り成果 風呂入った 朝市 元町 ベイエリア 湯の川温泉 五稜郭 メッセージボーダー 移動表示 メニュー表示 セーブ場所 セーブカット 汎用CBS 車内会話 移動場所 ノックの回数 汎用デルメニュー ラリーの回数 CBSランダム プラザ1乗り物 プラザ2乗り物 マップ位置 梢の電話回数 電話デルメニュー デート場所 手当たり次第 1229誰と 1230誰と 札幌移動回数 札幌ステップ 会話場所 冬アッサム アッサムステップ 冬道庁 冬時計 冬須貝 冬ビートルバム 冬SPAランド ビートルステップ 冬ママサブロッソ サブロッソステップ サッポロSPAランド サウナカウント 時刻 由子の写真 占い 商談会 鮎と出会う 琴梨の夏編終了 鮎の夏編終了 葉野香の夏編終了 梢の夏編終了 由子の夏編終了 薫の夏編終了 ターニャの夏編終了 めぐみの夏編終了 琴梨_冬デート 鮎_冬デート 葉野香_冬デート 梢_冬デート 由子_冬デート 薫_冬デート ターニャ_冬デート めぐみ_冬デート サウナで気絶 告白琴梨 告白鮎 告白葉野香 告白梢 告白由子 告白薫 告白ターニャ 告白めぐみ 鮎の電話番号 葉野香の電話番号 梢の電話番号 由子の電話番号 薫の電話番号 ターニャの電話番号 めぐみの電話番号 激突の本 花束 赤いスズラン リブレット 謎のポエム 赤い花瓶 ガラスの小鳥 ガラスのリンゴ えんジェル もちジェル ぱんだジェル うるふジェル でぶジェル みみジェル 生チョコレート 生チョコオーレ めぐみちゃん人形 由子にもらった手袋 葉野香にもらったマフラー 琴梨の花束 琴梨の赤いスズラン 琴梨のリブレット 琴梨の謎のポエム 琴梨の赤い花瓶 琴梨のガラスの小鳥 琴梨のガラスのリンゴ 琴梨のえんジェル 琴梨のもちジェル 琴梨のぱんだジェル 琴梨のうるふジェル 琴梨のでぶジェル 琴梨のみみジェル 琴梨の生チョコレート 琴梨の生チョコオーレ 鮎の花束 鮎の赤いスズラン 鮎のリブレット 鮎の謎のポエム 鮎の赤い花瓶 鮎のガラスの小鳥 鮎のガラスのリンゴ 鮎のえんジェル 鮎のもちジェル 鮎のぱんだジェル 鮎のうるふジェル 鮎のでぶジェル 鮎のみみジェル 鮎の生チョコレート 鮎の生チョコオーレ 葉野香の花束 葉野香のリブレット 葉野香の謎のポエム 葉野香の赤い花瓶 葉野香のガラスの小鳥 葉野香のガラスのリンゴ 葉野香のえんジェル 葉野香のもちジェル 葉野香のぱんだジェル 葉野香のうるふジェル 葉野香のでぶジェル 葉野香のみみジェル 葉野香の生チョコレート 葉野香の生チョコオーレ ターニャの花束 ターニャの赤いスズラン ターニャのリブレット ターニャの謎のポエム ターニャの赤い花瓶 ターニャのガラスの小鳥 ターニャのガラスのリンゴ ターニャのえんジェル ターニャのもちジェル ターニャのぱんだジェル ターニャのうるふジェル ターニャのでぶジェル ターニャのみみジェル ターニャの生チョコレート ターニャの生チョコオーレ 由子のの花束 由子の赤いスズラン 由子のリブレット 由子の謎のポエム 由子の赤い花瓶 由子のガラスの小鳥 由子のガラスのリンゴ 由子のえんジェル 由子のもちジェル 由子のぱんだジェル 由子のうるふジェル 由子のでぶジェル 由子のみみジェル 由子の生チョコレート 由子の生チョコオーレ 薫の花束 薫の赤いスズラン 薫のリブレット 薫の謎のポエム 薫の赤い花瓶 薫のガラスの小鳥 薫のガラスのリンゴ 薫のえんジェル 薫のもちジェル 薫のぱんだジェル 薫のうるふジェル 薫のでぶジェル 薫のみみジェル 薫の生チョコレート 薫の生チョコオーレ めぐみの赤いスズラン めぐみのリブレット めぐみの謎のポエム めぐみの赤い花瓶 めぐみのガラスの小鳥 めぐみのガラスのリンゴ めぐみのえんジェル めぐみのもちジェル めぐみのぱんだジェル めぐみのうるふジェル めぐみのでぶジェル めぐみのみみジェル めぐみの生チョコレート めぐみの生チョコオーレ 鮎と遊園地の約束 鮎と大通りの約束 鮎と小樽の約束 鮎と海の約束 鮎とメッセの約束 操作説明聞く オプション UFOできる クイズできる テニスできる カラオケできる シューティングできる テクノメイズできる ひまわりできる まけましたわ 鮎に勝てる ヌイグルミ取れた ヌイグルミあげた 初めて札幌 汽車会話 さみしさ ゲテモノカレー タイヤキ食べた 琴梨と小樽 アッサム コロッケ ソース誉める 水族館 鮎とデート知っている 家族旅行予定 家族旅行 鮎と約束 鮎とデート 鮎無理矢理 琴梨誘う 琴梨と約束 梢と会う 鮎合格 メッセージ1 けあふりぃ 葉野香と市場の約束 葉野香とファクトリーの約束 北海軒閉 眼帯 兄貴の野望 梢と約束 けんか 梢殴る 梢とけんか 生チョコ 梢函館食べた 由子と約束 虚空を試食 蒼き月会う 四稜郭 薫の胸 薫の態度 薫と約束 花火大会見る ほかの店 ターニャの名前聞いた ターニャ花瓶イベント 工房ヒント 愛田家行った 猫なでる あいだ? 8月1日風呂 8月2日風呂 8月3日風呂 8月4日風呂 8月5日風呂 8月6日風呂 8月7日風呂 8月8日風呂 8月9日風呂 8月10日風呂 8月11日風呂 8月12日風呂 8月13日風呂 8月14日風呂 風呂イベント 一人で大通り 琴梨と札幌 薫1日目 薫2日目 薫3日目 間違い電話 夕焼けの話 ターニャの名前 ロイズに行った 4プラに行った 冷やし中華 宮越屋に行った 宝来に行った ターニャを手伝う 羊が丘行った 葉野香と出会う 北海軒行った 夕焼けの赤できた ターニャお見舞い 8月7日琴梨の料理 北海軒2度目 アッサム行った 8月8日琴梨の料理 鮎と大通り 葉野香とデート 葉野香とホテル 鮎と小樽行った 由子と支笏湖行った 丸駒温泉行った マジック行った 旅行1日目 鮎と海行った 自衛隊見学 退院した 旅行2日目 キュービック行った コンサート行った ファーム行った ひまわり行った 富良野プリンス行った ポプラ並木歩いた ふれっぷ館行った 花火イベント 薫とドライブの約束 鮎テレビ塔 琴梨とデート 葉野香登場 薫と出会う ナレスキップ メッセージ速度 カラオケ最高得点 愛田家帰宅可 歌った ゲーム遊んだ 葉野香とヤクザ 先に帰宅 大盛りチャーハン 梢と羊ヶ丘の約束 由子と基地の約束 鮎と小樽 風呂場 薫の電話番号聞いた 陽子帰宅予定 搾乳した 愛田家にいた 冬キュービックチェック 薫の名前聞く 車内会話 高校名聞いた 主人公起きた アスパラ ビシソワーズ 琴梨にヌイグルミあげた 鮎にヌイグルミあげた 削除 葉野香の名前 メロン 三角市場行った 水族館に行った 琴梨と公園に行った メロンもらった ターニャ工房イベント 鮎と手稲 琴梨と紅茶の約束 由子と支笏湖の約束 ダージリン 琴梨と帰宅 バスタオル Tシャツ誉めた 準備? 琴梨とテニス テニスやった 琴梨元気 摩周湖霧 琴梨を抱きしめた 琴梨励ます プラザ1 プラザ2 プラザ1選択 プラザ2選択 テクノメイズ入った 歌手になりたい聞いた 七草見た 梢に逢った 鮎の鞄もつ 鮎とベンチ 夏ドリームビーチ オーディション 梢の生チョコオーレ 梢の生チョコレート 梢と再会 梢の赤い花瓶 梢のガラスの小鳥 梢のガラスのリンゴ 梢のえんジェル 梢のもちジェル 梢のぱんだジェル 梢のうるふジェル 梢のでぶジェル 梢のみみジェル 本が欲しい ターニャ入院 神に祈る めぐみにあった 富良野に行った 北竜町に行った ひまわりやった 荒井さんイベントを見た 夜空見た 鼻黒2号の難産を知る 冬デート 紅茶飲んだ 琴梨が告白 札幌インターミッション インターミッション1 インターミッション2 冬ゲームセンター 冬カラオケ 20世紀末 鮎が告白 インターミッション 葉野香の告白 美ぜん 梢が告白 梢に告白 由子の告白 ステップ2 由子とSPAランド 薫の告白 薫さんって理屈っぽい スタジオ ターニャの告白 めぐみが告白 トイレに行きたい バスクリン ターニャが告白 葉野香が告白 由子が告白 薫が告白 タイトル 汎用処理